JP2003325408A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除機本体の持ち運び時に使用する把手にお
いて、掃除機本体の外形寸法を大きくせず、把手を持っ
た時、手首に加わる負担を取り除き使用性を向上させた
電気掃除機の提供を目的にしている。 【解決手段】 吸引風を発する電動送風機１１と、前記
電動送風機１１の前方に設けた前記吸引風の掃除機本体
１０への流入口である吸気口１３と、前記電動送風機１
１の後方に着脱自在の集塵部１４を備え、前記電動送風
機１１と前記集塵部１４の略中央で、前記掃除機本体１
０の上方かつ前記掃除機本体１０の横方向に、下方に開
口部が位置する形態で略コの字状の把手２１を設けると
ともに、前記把手２１を上下方向に摺動するよう設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用さ
れる電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の電気掃除機は特公昭６２
−１５２０７号公報に記載されているようなものが一般
的であった。この電気掃除機を図９を用いて説明する。

【０００３】図９において、１は掃除機本体、２は吸引
風を発する電動送風機で、塵埃を吸引する吸込具（図示
せず）に連通しており、前記電動送風機２は、前記掃除
機本体１の後方に配設され、掃除機本体１の前方には、
微細な塵埃捕集用のメインフィルター３と、粗い塵埃を
捕集するためのプレフィルター４を有する集塵部５が設
けられている。前記集塵部５は、前記掃除機本体１と着
脱自在に構成され、前記電動送風機２と連通している。

【０００４】集塵部５の前方には、前記集塵部５に連通
し、塵埃を掃除機本体１へ取込む吸気口６が備えられて
いる。前記電動送風機２に上方かつ掃除機本体１の上方
で、掃除機本体１の長手方向に、握り部７ａを有する略
コの字状の把手７が突出して設けられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の電気掃除機の構成で、電動送風機２に上方に配設され
た把手７の握り部７ａを持って掃除機本体１を持ち運ぶ
時、集塵部５にかかる重量で掃除機本体１が傾き、使用
者が、この傾きを直そうとすれば使用者の手に負担が加
わるという問題があった。また、把手７が長手方向だ
と、使用者が把手７の握る位置によって、掃除機本体１
の重量バランスが変わり、掃除機本体１が傾くことで、
手首に加わる負担が増大し、たびたび把手７を持ち直す
ことがあった。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、掃
除機本体の持ち運びをし易く、使用性を向上させ、掃除
機本体の無駄なスペースを無くし、小型化を図った電気
掃除機を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を課題を解決す
るために本発明は、吸引風を発する電動送風機と、前記
電動送風機の前方に設けた前記吸引風の掃除機本体への
流入口である吸気口と、前記電動送風機の後方に着脱自
在の集塵部を備え、前記電動送風機と前記集塵部の略中
央で、前記掃除機本体の上方かつ前記掃除機本体の横方
向に、下方に開口部が位置する形態で略コの字状の把手
を設けるとともに、前記把手を上下方向に摺動するよう
設けたものである。

【０００８】上記発明によれば、掃除機本体内の最も重
量があるとされる、集塵部と、電動送風機との間に、略
コの字状の把手が位置する為、把手を持って掃除機本体
を持ち運ぶ際、掃除機本体が、各部品の自重で大きく傾
くことがなくなり、掃除機本体をほぼ水平方向に保つこ
とができ、手首に加わる負担を軽減させ使用性を向上さ
せることができる。また、使用者が把手の握る位置によ
って、掃除機本体の重量バランスが変わり、掃除機本体
が傾くことで、手首に加わる負担が増大し、たびたび把
手を持ち直すこともなくなる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機の前方に
設けた前記吸引風の掃除機本体への流入口である吸気口
と、前記電動送風機の後方に着脱自在の集塵部を備え、
前記電動送風機と前記集塵部の略中央で、前記掃除機本
体の上方かつ前記掃除機本体の横方向に、下方に開口部
が位置する形態で略コの字状の把手を設けるとともに、
前記把手を上下方向に摺動するよう設けたものである。

【００１０】上記発明によれば、掃除機本体内の最も重
量があるとされる、集塵部と、電動送風機との間に、略
コの字状の把手が位置する為、把手を持って掃除機本体
を持ち運ぶ際、掃除機本体が、各部品の自重で大きく傾
くことがなくなり、掃除機本体をほぼ水平方向に保つこ
とができ、手首に加わる負担を軽減させ使用性を向上さ
せることができる。また、使用者が把手の握る位置によ
って、掃除機本体の重量バランスが変わり、掃除機本体
が傾くことで、手首に加わる負担が増大し、たびたび把
手を持ち直すこともなくなる。

【００１１】本発明の請求項２記載の発明は、把手の上
下に摺動する方向を、前記把手の上方側が吸気口方向に
傾斜する方向とするもので、把手と掃除機本体との接触
する距離が長くなることで、摺動抵抗が大きくなり、容
易に下方に摺動しにくくなる。このことに加え、摺動抵
抗により把手を上方に保持されることができ、繰り返し
掃除機本体を持ち運ぶ際、毎々繰り返し把手を摺動させ
る動作をすることもなく使い勝手を向上できる。

【００１２】本発明の請求項３記載の発明は、掃除機本
体の外郭に凹部を形成し、把手が上方向に摺動していな
いときには、前記把手の握り部が前記凹部内に位置する
ことで、前記把手の握り部の上表面が前記掃除機本体の
略外郭を形成する構成としたもので、把手は、掃除機本
体から突出されず、外観を損なわせることなく、無駄な
スペースを無くし、小型化ができる。

【００１３】

【実施例】以下本発明の第１の実施例について、図１〜
８を用いて説明する。

【００１４】図１は、本発明の第１の実施例を示す掃除
機本体の側面図であり、図２は、その正面図であり、図
３は、部分平面図ある。図４は、掃除機本体の全体構成
を示す断面図であり、図５は、同掃除機本体の把手の局
部断面図であり、図６は、掃除機本体の後方の部分拡大
図である。図７は、同掃除機本体の把手の部分拡大図で
あり、図８は、掃除機本体を持上げた時の動作図であ
る。

【００１５】図１〜８において、掃除機本体１０は、塵
埃を吸引するための吸引風を発する電動送風機１１を内
蔵し、塵埃を吸引する集塵用ホース１２と連通されてい
る。集塵用ホース１２は電動送風機１１の前方で、か
つ、掃除機本体１０の前方に配設された吸気口１３と着
脱自在に係止されている。電動送風機１１の後方には、
塵埃を蓄積させる略円筒形状の集塵部１４が配設されて
いる。掃除機本体１０の前方下面で、電動送風機１１
と、吸気口１３との間に移動用キャスター１４が枢支さ
れており、掃除機本体１０の後方両側面には、一対の移
動用車輪１５が回転自在に備えられている。集塵部１４
の上方にはコード１６を収納したコードリール室１７が
配設されている。コードリール室１７は、コード巻き取
り装置１８を有したコード１６面及び側面を覆うコード
リールカバー１９と、コードリール室１７と、集塵部１
４を仕切る仕切り板２０とで覆われている。

【００１６】２１は、掃除機本体１０を持ち運ぶ為の略
コの字状の把手で、下方に開口部を位置させる形態で、
集塵部１４の重心線２２と、電動送風機１１の重心線２
３との略中央に位置し、掃除機本体１０の天面に位置す
るコードリールカバー１９に配設されている。把手２１
の両側は、コードリールカバー１９の両端に形成された
凹み部２４に、収納されており、図５で示すように、把
手２１の両側下部には、凸リブ２５が設けられていて、
把手２１が上方に移動すると、凸リブ２５は、掃除機本
体１０に形成された凹み部２６に係止される構成となっ
ており、略コの字状の把手２１は、コードリールカバー
１９の凹み部２４に沿って上下に摺動される。

【００１７】上記構成において動作、作用を説明する。

【００１８】図８において、略コの字状の把手２１を持
って掃除機本体１０を持上げた時、掃除機本体１０を構
成する部品で最も重い部品である集塵部１４と、電動送
風機１１は、把手２１を中心に、掃除機本体１０の前後
方向に自重が分散され、掃除機本体１０の一部に重心が
集中することなく大きく傾くことがなくなる。このこと
より、掃除機本体１０の傾きを修正しようとする動作が
なくなり、結果的に持ち運び時、手首に加わる負担を軽
減し使用性を向上させることができる。

【００１９】図４、図６において、コードリールカバー
１９の両端に形成された凹み部２４を、床面に対して傾
斜されており、略コの字状の把手２１も凹み部２４に沿
って傾斜しながら摺動される構成となっている。このこ
とより、略コの字状の把手２１の両端と凹み部２４と
の、摺動抵抗が大きくなり容易に、把手２１が下方に摺
動しにくくなる。結果的に、繰返し連続的に掃除機本体
１０を持上げる時、把手２１を毎々上方に摺動させる動
作がなくなり、使い勝手が向上する。

【００２０】また、図３、図６において、略コの字状の
把手２１の握り部２７は、掃除機本体１０の外郭２８を
形成するコードリールカバー１９に構成した凹部２９に
もぐり込んだ位置に配設されており、この把手２１の外
郭３０を、コードリールカバー１９の外郭２８と同一表
面に構成されている。このことより、把手２２は、掃除
機本体１０の外郭２８から突出することなく、外観を損
なわせないで済み、無駄なスペースを無くし、掃除機本
体１０の小型化を遂行できる。

【００２１】また、図３、図６及び図７において、把手
２１の握り部２７近傍で、掃除機本体１０の外郭を形成
するコードリールカバー１９の外郭２８に構成した凹部
２９を掃除機本体１０の長手方向に広げられている。こ
のことにより、把手２１を握るスペースが保たれ、握り
やすく使用性が向上する。

【００２２】さらに、図５、図７において把手２１の内
側は、金属部材３１で形成されており、その外側は、弾
性体３２で覆われており、金属部材の下方には、凹み３
３が形成されており、凹み３３に対向して、弾性体３２
から形成された突出リブ３４が挿入係止されている。こ
の為、簡単な構成で確実に弾性体３２を固定し、かつ、
把手２１の機械的強度が向上させ、金属部材３１に加わ
る温度変化を弾性体３２が抑制し、違和感なく、把手２
１を操作することができる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、掃除機本
体の持ち運びをし易く、使用性を向上させ、掃除機本体
の無駄なスペースを無くし、小型化を図った電気掃除機
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す掃除機本体の側面
図

【図２】同掃除機本体の正面図

【図３】同掃除機本体の部分平面図

【図４】同掃除機本体の断面図

【図５】同掃除機本体の把手の局部断面図

【図６】同掃除機本体の後方の部分拡大図

【図７】同掃除機本体の把手の部分拡大図

【図８】同掃除機本体を持上げた時の動作図

【図９】従来の電気掃除機の断面図

【符号の説明】

１０ 掃除機本体 １１ 電動送風機 １２ 集塵用ホース １３ 吸気口 １４ 集塵部 ２１ 把手 ２７ 握り部 ２８ 掃除機本体の外郭 ２９ 凹部 ３０ 把手の外郭

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸引風を発する電動送風機と、前記電動
   送風機の前方に設けた前記吸引風の掃除機本体への流入
   口である吸気口と、前記電動送風機の後方に着脱自在の
   集塵部を備え、前記電動送風機と前記集塵部の略中央
   で、前記掃除機本体の上方かつ前記掃除機本体の横方向
   に、下方に開口部が位置する形態で略コの字状の把手を
   設けるとともに、前記把手を上下方向に摺動するよう設
   けた電気掃除機。
2. 【請求項２】 把手の上下に摺動する方向を、前記把手
   の上方側が吸気口方向に傾斜する方向とする請求項１記
   載の電気掃除機。
3. 【請求項３】 掃除機本体の外郭に凹部を形成し、把手
   が上方向に摺動していないときには、前記把手の握り部
   が前記凹部内に位置することで、前記把手の握り部の上
   表面が前記掃除機本体の略外郭を形成する構成とした請
   求項１または２記載の電気掃除機。