JP2003325289A - 剣 山 - Google Patents

剣 山

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JP2003325289A
JP2003325289A JP2002141821A JP2002141821A JP2003325289A JP 2003325289 A JP2003325289 A JP 2003325289A JP 2002141821 A JP2002141821 A JP 2002141821A JP 2002141821 A JP2002141821 A JP 2002141821A JP 2003325289 A JP2003325289 A JP 2003325289A
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needle
needles
frog
thin
water
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JP2002141821A
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English (en)
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Kiyoko Myodo
希代子 明道
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剣山の針に細い管を用いることにより、使い
やすさと優れた水揚げ性能の両立を実現する剣山を提供
すること。 【解決手段】 台座1に針2が複数立設され、台座1の
底面から針2の先端に至る通水孔を備える。使いやすい
剣山の形態でありながら、その針は通水孔を備えた細い
管状であり、植物の有する蒸散力と毛細管現象により花
器の中の水を吸い上げるので、切花や切り枝において失
われた根の働きが補われ、使いやすさと優れた水揚げ性
能が両立される。針2の先端面が医療用注射針のように
斜めであるから、花木を少ない力で容易に差し込むこと
が可能となり、女性でも優雅な動作で生け花作業を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使いやすさと優れ
た水揚げ性能の両立を実現する剣山に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、生け花における花や草木(花
材や花木と呼ぶ)を花器に固定する物品として、剣山、
オアシス、ワイヤーなどが知られている。このうち剣山
は、台座上に針を林立させた器具で、それらの針に花木
を刺し立てて用いる。オアシスは吸水性スポンジで、花
木を挿し込んで用いる。ワイヤーは様々な太さの針金
で、花木の茎や枝に通し、真っ直ぐに伸ばしたり適度に
曲げるなどして形を整えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、使いやすさと水揚げ性能の両立が
困難という問題点があった。すなわち、従来の剣山で
は、針と針の間隔が広いため細い茎の花木が安定して刺
さらない場合があっただけでなく、花木の種類によって
は上手く水揚げ出来ない場合があった。
【0004】これに対し、オアシスは、水が全体に浸透
して吸い上げられ、また、挿し込んで用いるため細い茎
にも適するが、スポンジであるため比重が小さくて軽
く、花器の形態や生ける花木の種類によっては安定性に
欠ける場合があった。このため、オアシスは、剣山と組
み合わせたり、花器の内径の大きさと形態に沿って形を
整える必要があり、手数がかかる問題があった。また、
オアシスは、材質上、太い枝木をさすと太さに応じて大
きな穴が開いてしまうため、挿し直しがきかないだけで
なく、繰り返し使用も困難で使い捨てにせざるを得ない
という問題もあった。
【0005】また、ワイヤーは、そもそも水揚げを助け
るものではなく、剣山のように自重で安定するものでも
ない。さらに、鉄製のワイヤーが長時間保管していると
錆びるなどの不便もあった。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、剣山
の針に細い管を用いることにより、使いやすさと優れた
水揚げ性能の両立を実現する剣山を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の剣山は、台座に針が複数立設され、前記
台座から前記針の先端に至る通水孔を備えたことを特徴
とする。
【0008】この態様では、使いやすい剣山の形態であ
りながら、その針は通水孔を備えた細い管状であり、植
物の有する蒸散力と毛細管現象により花器の中の水を吸
い上げるので、切花や切り枝において失われた根の働き
が補われ、使いやすさと優れた水揚げ性能が両立され
る。なお、台座の形態は必要に応じて各種任意の形態で
よい。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の剣山に
おいて、前記針の先端面は斜めであることを特徴とす
る。
【0010】この態様では、針の先端面が医療用注射針
のように斜めであるから、花木を少ない力で容易に差し
込むことが可能となる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
剣山において、前記針は複数本ずつ束ねて立設されたこ
とを特徴とする。
【0012】この態様では、必要に応じ、細い針を一
本、数本、数十本と複数束ねて結合させた状態で剣山の
針として用いることにより、針の先端面が斜めに尖って
いても、複数まとめることで先端の角度が緩和されて安
全性が増し、強度も改善される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の剣山の実施の形態
(以下「本実施形態」と呼ぶ)について、添付図面を参
照して具体的に説明する。
【0014】〔1.構成・作用及び効果〕本実施形態の
剣山は、図1に示すように、台座1に針2が縦横に多数
立設され、図2に示すように、台座1の底面から針2の
先端に至る通水孔3を備えたもので、矢印で示すように
水が吸い上げられる。ここで、剣山の台座1と針2を結
合するには、従来から通常使用されている低融合金でよ
く、また、針2としてステンレス製の細い管を使用する
場合、細い管の表面を活性化する必要があるが、その際
の活性剤は市販のはんだ付け用でよい。
【0015】このような本実施形態の剣山は、使いやす
い剣山の形態でありながら、その針2は通水孔3を備え
た細い管状であり、植物の有する蒸散力と毛細管現象に
より花器の中の水を吸い上げるので、切花や切り枝に失
われた根の働きが補われ、使いやすさと優れた水揚げ性
能が両立される。
【0016】特に、本実施形態では、通水孔3が台座1
の底面に開口しているので、台座1の最下部が浸るだけ
のわずかな量の水が花器底部にあれば水揚げ可能であ
る。このため、花木の茎枝が浸る相当量の水を要した従
来と比べ、水の節約になるだけでなく、水の補給を忘れ
て花木がしおれる事態が発生しにくく、水に活性剤等の
薬剤を用いる場合も少量で済む。さらに、水の腐敗や花
木の茎枝も痛みにくく、花器の洗浄も楽で、花器を倒し
たときの後始末も容易になり、多量の水で重くなった花
器を誤って落として割るリスクも軽減される。
【0017】また、本実施形態の剣山は、従来の剣山の
針よりも細く、針と針の間隔を蜜にできることにより、
細い茎の花木でも容易に安定して生ける事が可能とな
る。さらに、針2の先端面が医療用注射針のように斜め
であるから、花木を少ない力で容易に差し込むことが可
能となり、女性でも優雅な動作で生け花作業を行うこと
ができる。
【0018】〔2.実験〕本出願人は、剣山の針として
注射針(25ゲージの1インチ、23ゲージの1イン
チ、21ゲージの1.5インチ)をそれぞれ用いて、図
1のような剣山を試作した。そして、一般的な切り花
(バラ、カーネーション、ガーベラなど)を用いて、水
切りなど水揚げの為の特段の手段を講じることなく、上
記剣山に刺し立て、食紅を溶かした水で水揚げの程度を
確認した。その結果、上記いずれの剣山についても、い
ずれの花の種類と組み合わせた場合でも、従来よりも、
短時間で花弁まで十分に水を吸い上げる事が確認でき
た。
【0019】〔3.他の実施形態〕なお、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよう
な他の実施形態も含むものである。例えば、細い針2を
2本(図3(a))、3本(図3(b))、4本(図3
(c))から数十本と、必要に応じた数だけ複数本ずつ
束ねて結合させた状態で剣山の針として用いれば、針の
先端面が斜めに尖っていても、複数まとめることで先端
の角度が緩和されて安全性が増し、強度も改善される。
このように複数本まとめた剣山の針は、従来の剣山の針
よりも指で押した感じもやわらかであり、使用者に安心
感も与える優れた効果がある。
【0020】また、針の先端は斜めには限定されず水平
でもよく、水平にすれば製造容易で廉価となり安全性と
耐久性にも優れる。また、通水孔は台座底部に開口する
必要は無く、例えば針の根元に開口してもよい。また、
剣山はどのような形状の花器にも適用できるが、剣山自
体の形状も自由であり、例えば、台座の形状も必要に応
じて各種任意の形態でよく、図1に示した方形以外に、
例えば円形、楕円形、菱形や瓢箪(ひょうたん)型など
でもよい。また、細い管については、必要な長さと、大
きさと形態など、作者の任意の態様として自由自在な組
合せにおいて使用することができる。
【0021】また、細い管は、必要に応じて数十本結合
させて、所望の形態の「込み藁」や「受け筒」の形態に
して用いることが出来る。ここで「込み藁」とは、藁や
プラスチックを円筒状に束ねた用具で、この形態にすれ
ば、花器中の所望の高い位置にも立花を留められる効果
がある。また、「受け筒」は、ろうと状の器具で、この
形態にすれば、丈の短い花材を高く用いたり、花材が細
すぎて剣山に立てにくいときに対処できる効果がある。
また、いずれの場合においても、高い水揚げ効果をも有
する。
【0022】また、細い管を単独又は複数束ねたものを
花木の茎の中に入れれば、高い水揚げ効果を有すると同
時に、直線的な線の構成を助ける花材として使用できる
効果がある。
【0023】なお、以上のような針や細い管の一例とし
て、現在、注射針の製造段階において医療目的の必要条
件から外れて使えない注射針、その中間製品や端材など
を再利用したり、同様に様々な産業分野で発生する廃材
を転用・再利用する事により、製造段階でのコストダウ
ンを計ることもできる。のみならず、本発明は、このよ
うに使えない注射針を産業廃棄物とする事無く有効に利
用することにより、これからの社会ニーズであるリサイ
クルにも積極的に取り組みつつ商品化可能という優れた
利点も備えている。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、剣山
の針に細い管を用いることにより、使いやすさと優れた
水揚げ性能の両立を実現する剣山を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の剣山を示す斜視図。
【図2】本発明の実施形態の剣山において、通水孔を通
した水揚げを示す断面図。
【図3】本発明の他の実施形態において、複数本の針を
束ねる状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…台座 2…針 3…通水孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座に針が複数立設され、前記台座から
    前記針の先端に至る通水孔を備えたことを特徴とする剣
    山。
  2. 【請求項2】 前記針の先端面は斜めであることを特徴
    とする請求項1記載の剣山。
  3. 【請求項3】 前記針は複数本ずつ束ねて立設されたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の剣山。
JP2002141821A 2002-05-16 2002-05-16 剣 山 Pending JP2003325289A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000017A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Masakazu Nakano 保水具
EP4101289A1 (de) * 2021-05-27 2022-12-14 Hafida Aabbadi Einrichtung zum einstecken eines blumenstrausses in eine vase

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