JPH10304783A - 給水用紐および給水具ならびに給水用器具 - Google Patents

給水用紐および給水具ならびに給水用器具

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JPH10304783A
JPH10304783A JP13039597A JP13039597A JPH10304783A JP H10304783 A JPH10304783 A JP H10304783A JP 13039597 A JP13039597 A JP 13039597A JP 13039597 A JP13039597 A JP 13039597A JP H10304783 A JPH10304783 A JP H10304783A
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water
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wire
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JP13039597A
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Ayako Hayashi
彩子 早矢仕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価な構成で植木鉢等に装着して給
水可能にする。 【解決手段】 植木鉢2の水抜き用孔2aに給水具7の
先端部を挿通させて保持部7aを載置する。土3を入れ
て植物1を植える。給水タンク4内に給水用の水5を補
給し、植木鉢2を蓋部4bに載置する。このとき、蓋部
4bの通水用孔部6aに給水具7の下端部を挿通して水
5に浸す。給水具7は、レーヨン製の丸打ち形の組紐で
染色処理が施された紐8の内部に針金9を挿通したもの
で形成される。針金9が挿通された部分を折曲形成して
保持部7aとなる3つの環状部を形成したものである。
給水具7は、毛細管現象により給水タンク4の水5を吸
い上げて植木鉢2の土3に自動的に給水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉢植等の植物に給
水源から給水を行うための給水用紐およびこれを利用し
た給水具ならびに給水用器具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】身近に鉢植などの観葉
植物や花などを配することは、それを目にした人にひと
ときの安らぎを与えてくれるため、園芸や、鉢植を使っ
たインテリア装飾は、近年大変盛んに行われるようにな
っている。しかし、一方で、植物に定期的に水やりを行
うことは、植物の生育上で大変重要なことであるが、多
忙な現代人にとって、鉢植植物の世話のための時間や手
間の確保は容易ではなく、せっかくの鉢植植物を枯らせ
てしまったりするようなことも少なくない。また、長期
間の留守をする際、その間の水やりに困るという事態も
生じる。
【0003】そこで、従来では、例えば、水道栓から路
地植えの植物や植木鉢までの間を散水用ホースで連結し
ておき、水道栓を所定時間毎に電磁弁などにより電気的
に開閉駆動させて、植物に給水を自動的に行なうように
した自動給水装置が供されている。
【0004】しかしながら、このような自動給水装置
は、装置が大掛かりでしかも高価なものであるから、例
えば、マンションのベランダなどで一般の愛好者が簡単
に鉢植の世話を行なうといった用途には実用上において
不向きであった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、鉢植などの植物に対しても、簡単かつ
安価な構成で必要な水分を給水源から自動的に補給する
ことができるようにした給水用紐および給水具ならびに
給水用器具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の給水用紐
は、一端を給水源の水に浸し他端を植木鉢等の給水領域
に配置してその給水領域に給水するようにした給水具に
使用する給水用紐を対象とするものであり、吸水性を有
する繊維質の紐に針金を挿通した状態に形成したところ
に特徴を有するものである。
【0007】上記構成において、前記紐を、管状に形成
すると共に、その紐の内部で少なくとも前記給水領域に
配置する部分に前記針金を挿通した構成とすることもで
きる(請求項2記載の発明)。
【0008】また、前記紐を、前記針金を挟み込むよう
に内部に挿通した状態でリボン状に形成しても良い(請
求項3記載の発明)。
【0009】上記した給水用紐によれば、簡単な構成で
給水領域に接する部分の接触面積を確保するような形状
を保持させることができ、確実に給水動作を行なうため
の給水具を形成することができる。
【0010】請求項4記載の給水具は、上記構成の給水
用紐を用いて植木鉢等の給水領域に給水を行なう給水具
を対象とするものであり、前記針金が挿通された部分を
所定形状に折曲形成して前記給水領域に配置される端部
がその給水領域部分に保持される保持部を有する構成と
したところに特徴を有する。
【0011】上記構成によれば、紐の一端を給水源の水
に浸すと、毛細管現象によって水が紐を伝って他端側に
吸い上げられるようになり、給水領域に水を補給するこ
とができる。このとき、紐には給水領域側の内部に針金
が挿通されているので、その針金を折曲形成することに
より所定の形状の保持部を形成しているので、その保持
部を給水領域である植木鉢の土などに配置した状態とし
て土との接触面積を十分に確保することができ、給水領
域への給水能力を一定に保つことができるようになる。
【0012】また、上記構成において、前記保持部を、
前記針金を折曲形成することにより環状部を有する形状
に形成することが好ましい(請求項5記載の発明)。そ
して、前記保持部を、1個の環状部で形成するかまたは
複数個の環状部が束ねられた状態に形成することもでき
る(請求項6記載の発明)。これにより、保持部をコン
パクトな形状としながら給水領域での接触面積を十分確
保することができるようになる。
【0013】さらに、前記給水用紐に挿通され前記給水
源および給水領域に対応する両端部を除いて被覆するチ
ューブを備えた構成としても良い(請求項7記載の発
明)。これにより、給水源と給水領域との間の距離が長
い場合でも、給水用紐の途中部位がチューブにより包囲
されているので補給用の水を途中で散逸することなく給
水領域まで伝えることができるようになる。
【0014】また、上記各給水具に使用可能な給水用器
具は、前記給水源用の容器部と、この容器部の上面に装
着可能で上部に載置される植木鉢等に装着された前記給
水具の一端が挿通可能な通水用孔部が形成された蓋部と
を設ける構成としたところに特徴を有する(請求項8記
載の発明)。これにより、植木鉢に給水具を装着した状
態で蓋部に載置して給水具の下端部を通水用孔部に挿通
して容器部の中に収容した水に浸すことにより、給水動
作を行なうことができる。そして、全体を収容可能な容
器内に入れることにより、外観上の美観を損ねることな
く自動的に給水動作を行なうことができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて図1ないし図6を参照しながら説明する。全体構成
の縦断側面を示す図1において、植物1を植えた植木鉢
2には土3が収容されその土3内には植物1の根1aが
張っている。植木鉢2の底部には水抜き用孔2aが形成
されている。植木鉢2は、給水用器具である給水源とし
ての給水タンク4の上に載置されている。給水タンク4
は容器部4aと蓋部4bとからなり、容器部4aには給
水用の水5が貯留されている。蓋部4bには所定位置に
孔6が開口形成されている。植木鉢2の水抜き用孔2a
部分には給水具7の保持部7aが載置され、他端側が給
水タンク4の3つの孔6a〜6cのうちの中央に位置す
る孔6aに挿通された状態で水5内に浸されている。
【0016】次に各部の構成の詳細について説明する。
図2は給水具7の全体構成を示すもので、紐8は、例え
ば直径が4mm程度の丸打ち形の組紐(8×8)で、材
質は吸水性に富むものである。この紐8は、例えば、6
0cm程度の長さに対して、両端部を15cmずつを残
して真ん中に例えば18番の太さでステンレスでできた
長さ30cmの針金9が挿通され、給水用紐10とされ
ている。そして、この針金9を折曲して図示のように3
つの環状部Rを形成して保持部7aを設けた給水具7と
している。
【0017】この場合、保持部7aの形成過程は、図3
に示すようになっており、まず、3個の環状部Rを形作
り(同図(a)参照)、紐8の一端8aを下方に曲げて
(同図(b)参照)、次に、紐8の他端8bを環状部R
の根元で1回まわして下方に曲げ、両端8a,8bを
2,3度だけ捩ることにより(同図(c)参照)、全体
として、3つの環状部Rが根元で束ねられた状態となっ
て保持部7aが形成されるようになる。なお、紐8の両
端部8a,8bを強固に捩じると給水性が低下するの
で、軽く捩じるだけで良い。また、この実施形態におい
ては、環状部Rを3つ形成するものを示しているが、そ
の個数は必要に応じて適宜設定することができる。
【0018】次に、図4は、給水タンク4の構成を示し
ている。これは、例えば透明なプラスチック製の容器
で、容器部4aと蓋部4bとから構成されている。蓋部
4bには、図示のように上面に適宜の間隔で前述した複
数個の通水用孔部6a〜6cが開口形成されている。
【0019】これは、この上に載置する植木鉢2の種類
に応じて給水具7の下端部が容器部4a内部に挿通可能
となるように形成されたものである。例えば、陶器製の
植木鉢2の場合には、底面の中央部に水抜き用孔2aが
形成されているが、プラスチック製の植木鉢などにおい
ては、底面の中央部ではなく偏心した位置に水抜き孔が
形成されているので、これにも対応できるようになって
いるのである。
【0020】そして、蓋部4bには、外周部に凸状の係
合部11aが形成されており、容器部4aの上縁部と係
合するようになっている。また、蓋部4bの係合部11
aより内側の凹上部11bは、この蓋部4bの上に植木
鉢2を載置したときに、植木鉢2の位置がずれて脱落し
ないようにする機能を有する(図1参照)。さらに、後
述するように、蓋部4bに給水用の水を注ぐと、係合部
11aを堰としてこぼれるのを防止しながら通水用孔部
6a〜6cなどを介して容器部4a内に水を補給するこ
とができる。
【0021】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0022】まず、植木鉢2の内底部に給水具7を入れ
て、水抜き用孔2aを介して給水具7の下端部を下側に
導出し、保持部7aが水抜き用孔2a部分で引っ掛かる
状態に配置する。給水タンク4内には給水用の水5を収
容し、植木鉢2をこの給水タンク4の蓋部4bに載置す
る。このとき、給水具7の下端部を蓋部4bの通水用孔
部6a〜6cの対応するところから挿通して給水用の水
5に浸した状態として配設する。
【0023】これにより、給水タンク4内の水は、毛細
管現象により給水具7の下端部側から吸い上げられ、保
持部7aを介して給水領域である土3内に給水するよう
になる。このとき、三つ葉状に形成された保持部7aが
土3と接触している部分から土3内に必要な水を補給す
ることができる。
【0024】また、このような給水具7は、紐8の内部
に針金9を挿通した給水用紐10を用いて形成している
ので、保持部7aの形状を保持させた状態で使用するこ
とができるので安定した給水動作を行なわせることがで
きる。さらに、このように保持部7aの大きさを植木鉢
2の水抜き用孔2aよりも大きくなるように形成してお
けば、植木鉢2に装着した状態では、脱落するのを防止
することができる。
【0025】そして、上述のように配置した状態では、
例えば、給水動作の進行に伴って給水タンク4内の水5
が少なくなったときに、蓋部4bの上から凹部11bに
水を注いでいくことにより、通水用孔部6a〜6cなど
を介して容器部4a内に補給することができるようにな
るので、水の補給作業のために、その都度植木鉢2を給
水タンク4から下ろして蓋部4bを取り外すなどの面倒
な作業を行なう必要がなくなり、取り扱い上においても
簡便となる。
【0026】図5および図6は、上述の構成としなが
ら、別の使用形態を示すもので、まず、図5に示すもの
は、給水具7を植木鉢2内に装着する際に、図1のもの
では土3を収容する前に行なっていたのに対して、土3
が既に収容された状態の植木鉢2に装着する場合の状態
を示している。この場合においては、給水具7の保持部
7aを図示のように3つの環状部Rをまとめた状態とし
て植木鉢2の水抜き用孔2a部分を介して下側から挿通
可能なように折り曲げて使用するものである。
【0027】この場合においても、保持部7aが適度の
表面積を有していると共に、植木鉢2内の土3や根1a
によって保持されるので、給水具7を植木鉢2に保持す
ることができる。
【0028】また、図6に示すものは、植木鉢2を給水
タンク4から降ろした状態で使用する状態を示すもの
で、給水具7は植木鉢2の上側から保持部7aを土3内
に装着し、下端部側を植木鉢2の側面部から下ろして給
水タンク4内の水5に浸した状態で使用する。
【0029】次に、給水具7に用いた給水用紐10につ
いて発明者が実験を行なった結果について簡単に説明す
る。発明者が実施した実験の結果によると、紐8として
は、レーヨン100%の『打紐』(丸打ち形の組紐)
で、適宜の太さのもの(例えば8×8という規格のも
の)で、さらに、前述のように染色処理を行なったもの
を使用することが好ましいことが分かった。
【0030】これは、用いた打紐は、セルロース成分を
多く含むレーヨンであること、撚りが弱いこと、染色処
理をしてあること等の理由により毛細管現象による水の
吸い上げ能力が高いものであり、また、安価であるとい
う点で他のものよりも優れているからである。逆に、ア
クリルのものや撥水加工が施されている材質のもので
は、吸水性に乏しいため一旦水を含ませた状態にしてか
ら使用する必要があるので実用上では扱いにくい不便さ
がある。
【0031】このような本実施形態によれば、給水具7
を装着することにより、植木鉢2の底面部から給水領域
である土3に適量の水を自動的に補給することができ、
植物1への水やりの手間が省けると共に、長期間の留守
をする場合でも自動的に給水することができるので、植
物1を枯らすようなことはなくなる。
【0032】また、本実施形態では、給水具7は、特殊
な構造や器具を必要としない簡単な構成であり、また、
市販の植木鉢2に植物1が土3と共に収容してある状態
のものにもそのまま装着して使用することができて使い
勝手が良い。さらに、給水具7の紐8としてレーヨン製
の丸打ち形の組紐を採用しているので、給水効率が良
く、しかも針金9を挿通しても給水に支障を来さない。
【0033】(第2の実施形態)図7は本発明の第2の
実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところ
は、給水タンク4に代えて、給水用の水5を内底部に収
容する給水源としての深底容器13を使用すると共に、
この深底容器13内に収容する植木鉢2を水5の水面よ
りも高い位置に保持する円筒状の保持部材14を用いた
ところである。円筒状の保持部材14には、図示はしな
いが、底面側に複数の切欠部が形成されており、内外を
水5が移動しやすいようになっている。
【0034】このような本実施形態によれば、第1の実
施形態の効果に加えて、深底容器13を用いるので、植
木鉢2として例えば装飾性が低いものを用いる場合で
も、これを深底容器13内に水5と一緒に見えない状態
で収容することができるようになり、深底容器13を装
飾性に富むものを使用すれば、給水具7を装着している
ことを見せないようにすることができ、外観上において
美観を損ねることなく使用することができる。
【0035】なお、上記実施形態では、保持部材14と
して円筒状のものを使用しているが、これに限らず、植
木鉢2を所定の高さに保持した状態とすると共に深底容
器13内の水を給水具7に移動させることができるもの
であれば何でも良く、例えば植木鉢2の載置部および三
脚等の脚部を設ける構成の保持部材を配設することもで
きる。
【0036】(第3の実施形態)図8は本発明の第3の
実施形態を示すもので、これは、給水具7の保持部7a
の直下部に形成されている捩じり部7bに保護部材15
を装着した構成のものである。この保護部材15は、プ
ラスチック製あるいはアルミニウムなどの金属製で円筒
形状をなすもので、給水具7の捩じり部7b部分をカバ
ーするように装着し、この後、プラスチック製の場合に
は上下部分を加熱して変形させることにより固定した
り、金属製の場合にはかしめる等により変形させて捩じ
り部7bに装着するものである。
【0037】上記構成とすることにより、給水具7を取
り扱う際に、紐8を傷めたり汚したりすることなく装着
作業を行なうことができ、さらには、捩じり部7bを露
出させないことにより見栄えの良い状態とすることがで
きる。なお、このような構成とする場合でも、給水具と
しての機能を損ねることなく、使い勝手を向上させるこ
とができるものである。
【0038】(第4の実施形態)図9は本発明の第4の
実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところ
は、給水具7に代えて、給水具16(同図(a)のも
の)あるいは給水具17(同図(b)のもの)を用いる
ようにしたところである。すなわち、給水具16および
17は、給水用紐10を用いて保持部16aあるいは1
7aを形成するが、図3に示した作り方とは異なるよう
にして3つあるいは2つの環状部Rを形成したものであ
る。この場合、環状部Rを作った後、そのまま各環状部
Rを捻って捩じり部16bあるいは17bを形成して形
作ったものである。そして、このような第4の実施形態
のものにおいても、第1の実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0039】(第5の実施形態)図10は本発明の第5
の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるとこ
ろは、給水具16,17に代えて、給水具18を用いた
ところである。給水具18は、環状部Rを1つのみ設け
るもので、給水用紐10を折り曲げた状態で環状部Rを
形成してこれを保持部18aとし、根元の部分で捩じり
部18bを形成したものである。
【0040】上記構成によれば、給水量として必要な量
が補給できる場合には最も単純な形状にしながら、確実
な給水動作を行なわせることができるものである。ま
た、このタイプのものでは、植木鉢2の底側から装着す
る場合において特にそのまま利用することができる。な
お、図1に示したような使用態様においては保持部18
aとして、環状部Rの幅寸法を植木鉢2の水抜き孔2a
の直径寸法よりも大きく形成しておくことにより脱落す
ることなく使用することができる。
【0041】(第6の実施形態)図11は本発明の第6
の実施形態を示すもので、第5の実施形態と異なるとこ
ろは、給水具18に保持部材19〜21(同図(a)〜
(c)にそれぞれ対応する)を装着したところである。
すなわち、このものは、第5の実施形態において保持部
18aの環状部Rを大きく形成する構成としたのに対し
て、保持部材19〜21を装着することにより植木鉢2
からの脱落を防止するようにしたものである。
【0042】この場合、保持部材19は、同図(a)に
示すように、給水具18の捩じり部18bに挿通した保
護部材19aに円板部19bを固定して形成したもの
で、円盤部19bの直径寸法は植木鉢2の水抜き孔部2
aの直径寸法よりも大きく設定している。また、保持部
材20は、保護部材20aに四方に突出した固定部20
bを装着して形成したものである。そして、保持部材2
1は、保護部材21aに着脱自在形の止め具21bを装
着したもので、この止め具21bはホースバンドに使用
されるような金属板を円筒状に成形して両端部をつまみ
として操作可能にすると共に、その反対側にも突出する
張り出し部分を溶接などにより付加した構成で、装着時
につまみに力を加えて保護部材21aに挿通して装着す
る。
【0043】そして、上記構成によれば、保持部材19
〜21を装着することにより、簡単な構成としながら、
植木鉢2から脱落を防止した構成とすることができる。
【0044】(第7の実施形態)図12および図13は
本発明の第7の実施形態を示すもので、以下、第1の実
施例と異なる部分について説明する。
【0045】図12(a)に示す給水具22は次のよう
に構成されている。すなわち、図2に示した給水具7と
同様にして3つの環状部Rを形成した保持部22aを有
するもので、使用している紐8の長さ寸法は、例えば5
0cm以上で5m以下程度の範囲の長さに設定されてお
り、捩じり部22bから先端部近傍まで透明なチューブ
23で被覆されている。また、捩じり部22bよりも先
端部側では、紐8は1本のみが延長されているものであ
る。また、同図(b)に示す給水具24は、環状部Rが
1個だけ形成されたもので、他の部分は給水具22と同
様である。
【0046】上記構成の給水具22,24は、図13に
示すようにして使用される。すなわち、給水源としての
貯水容器25には給水用の水5が貯留されており、給水
具22,24の末端部22c,24cが水5に浸されて
いる。また、給水具22,24の保持部22aおよび2
4aはそれぞれ植木鉢26,27の給水領域である土3
内に挿入配置されている。植木鉢26は第1の実施形態
で説明した通常の植木鉢2と同様のもので、植物1が植
え付けられており、植木鉢27は、プランター形式の幅
広の鉢で、複数本の植物1が植え付けられている。
【0047】上記のように給水具22,24を装着する
ことにより、貯水容器25内の水5が給水具22,24
の紐8に毛細管現象により吸水され、チューブ23内を
移動して給水領域である植木鉢26,27の土3に達し
て水を補給するようになる。このとき、チューブ23が
あるので、紐8を伝う水は途中で漏れることなく保持部
22a,24a側まで確実に移動させることができる。
また、チューブ23に透明のものを用いていると共に、
給水具22,24の紐8に染色処理を行なっているもの
を用いていることから、紐8が吸水して濡れている状態
であるか否かを目視により確認することで、給水動作が
行なわれているか否かを簡単かつ迅速に認識することが
できる。なお、この実施形態においては、給水具22,
24を使用する際に、チューブ23内の紐を十分に湿ら
せておくことが好ましく、これによって、給水動作を迅
速に開始させることができる。
【0048】また、貯水容器25内の水面の高さHが給
水領域である植木鉢26,27に装着した給水具22,
24の保持部22a,24aの高さhに対して、高い位
置にあるとき、つまり両者の差の値である落差ΔH(=
H−h)が正の値であるときには、給水具22,24は
サイホンの原理を利用した形で植木鉢22,24の土3
に給水動作を行なうことになる。一方、水面の高さHよ
りも給水領域の高さhが低いとき、つまり落差ΔHが負
の値となる場合には、サイホンの原理と毛細管現象との
両者を利用した給水動作となる。
【0049】さらに、上述した落差ΔHが、40cm以
上の負の値になると、給水具22,24の紐8による毛
細管現象を利用した吸水能力が低下して実質的に給水動
作が効率良く行なえなくなる場合がある。逆に、落差Δ
Hが、正の値でかつ大きくなるにしたがってサイホンの
原理による給水能力が増大するため、場合によっては給
水領域に対する給水量が過剰になる場合がある。このこ
とは、逆に、落差ΔHを適当に設定することにより給水
量を調節することができることを意味し、使用に際して
良好となる落差ΔHを選定することが必要かつ十分な水
を補給するための条件となってくる。
【0050】このような本実施形態によれば、給水源と
しての貯水容器24からかなり離れた位置まで給水具2
2あるいは24を用いることにより無駄なく確実に植木
鉢26,27の土3に給水を行なうことができるように
なり、例えば、貯水容器25を大きく貯水量が多いもの
を使用すれば、多数の植木鉢26,27などに対してひ
とつの貯水容器25からまとめて給水動作を行なわせる
ことができるので、一度の水5の補給で長期間給水動作
を継続させることができると共に、水5の補給作業も簡
単に行なうことができるようになる。
【0051】(第8の実施形態)図14は本発明の第8
の実施形態を示すもので、給水用紐28を示すものであ
る。この給水用紐28は、PVA(ポリビニルアルコー
ル),フェルト等の親水性の高い不織性の材質の部材の
内部に図示のように針金29を挿通した状態で平板状に
圧着してリボン状となるように形成したものである。
【0052】この給水用紐28を、内部の針金29を適
当な形状に折り曲げることにより、同図に示した形状の
給水具30を形成することができる。そして、このよう
な第8の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の
使用形態をとる給水動作を行なわせることができると共
に、使用者が所望の長さを切り取って簡単に給水具の形
状に作製することができるので、手軽に利用することが
できる。なお、上記した給水用紐28を用いることによ
り、前述したような種々の形状の給水具を形成すること
が可能である。
【0053】本発明は上記実施形態に限定されず、以下
に示すような変形が可能である。
【0054】給水用紐10の紐8あるいは針金9の太さ
寸法は適宜のものを採用することができる。また、長さ
寸法も50cm程度までのものであれば適宜の寸法のも
のを採用することにより給水量を調節することができ
る。
【0055】一つの植木鉢2に対して、複数本の給水具
7を用いて給水動作を行なわせるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す全体構成の縦断
側面図
【図2】給水具の外観斜視図
【図3】給水具の保持部を形成する過程を示す斜視図
【図4】給水タンクの外観斜視図
【図5】異なる装着状態で示す図1相当図(その1)
【図6】異なる装着状態で示す図1相当図(その2)
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図8】本発明の第3の実施形態を示す図2相当図
【図9】本発明の第4の実施形態を示す図2相当図
【図10】本発明の第5の実施形態を示す図2相当図
【図11】本発明の第6の実施形態を示す図10相当図
【図12】本発明の第7の実施形態を示す図2相当図
【図13】給水具22,24を装着した状態を示す図1
相当図
【図14】本発明の第8の実施形態を示す図2相当図
【符号の説明】
1は植物、2は植木鉢、3は土(給水領域)、4は給水
タンク(給水源)、4aは容器部、4bは蓋部、5は
水、6a〜6cは通水用孔部、7は給水具、7aは保持
部、8は紐、9は針金、10は給水用紐、13は深底容
器(給水源)、14は保持体、15は保護部材、16,
17,18は給水具、19,20,21は保持部材、2
2,24は給水具、23はチューブ、25は貯水容器、
26,27植木鉢、28は給水用紐、29は針金、30
は給水具、Rは環状部である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を給水源の水に浸し他端を植木鉢等
    の給水領域に配置してその給水領域に給水するようにし
    た給水具に使用する給水用紐において、 吸水性を有する繊維質の紐に針金が挿通された状態に形
    成されていることを特徴とする給水用紐。
  2. 【請求項2】 前記紐は、管状に形成されていると共
    に、その紐の内部で少なくとも前記給水領域に配置する
    部分に前記針金が挿通されていることを特徴とする請求
    項1に記載の給水用紐。
  3. 【請求項3】 前記紐は、前記針金を挟み込むように内
    部に挿通した状態でリボン状に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の給水用紐。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の給
    水用紐を用いて植木鉢等の給水領域に給水を行なう給水
    具であって、 前記針金が挿通された部分を所定形状に折曲形成して前
    記給水領域に配置される端部がその給水領域部分に保持
    される保持部を有する構成とされていることを特徴とす
    る給水具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の給水具において、 前記保持部は、前記針金を折曲形成することにより環状
    部を有する形状に形成されていることを特徴とする給水
    具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の給水具において、 前記保持部は、1個の環状部で形成されているかまたは
    複数個の環状部が束ねられた状態に形成されていること
    を特徴とする給水具。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかに記載の給
    水具において、 前記給水用紐に挿通され前記給水源および給水領域に対
    応する両端部を除いて被覆するチューブを備えているこ
    とを特徴とする給水具。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかに記載の給
    水具に使用可能な給水用器具であって、 前記給水源用の容器部と、 この容器部の上面に装着可能で上部に載置される植木鉢
    等に装着された前記給水具の一端が挿通可能な通水用孔
    部が形成された蓋部とを有する給水用器具。
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