JP4583495B1 - 植物を枯殺等処理する方法と利器。 - Google Patents

植物を枯殺等処理する方法と利器。 Download PDF

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Abstract

【課題】
気付かないうちに公園や庭の片隅、低木の植込み、生垣、街路の植栽等の中で不要の雑木や雑草や蔓性草本が新梢や茎や蔓を伸ばしてくる。これらの根を掘り起こして除去するのではなく、植物体内で浸透移行性を持つ茎葉処理型枯殺処理剤を茎や枝等に含浸処置して枯殺する。それを専用の利器と処理法で行う。
【解決手段】
処理対象植物の茎や枝の処置対象部分を圧搾及び/又は圧壊し、処置対象部内の樹液や空気を搾り出し、または茎等を構成している各組織の横断的密着を解き壊し、当該処置部に処理剤を浸入させて含浸させる。
その圧搾及び/又は圧壊の作業を、非漏水性で上方が開放した形状の器と押圧体をそれぞれの腕に接合し、その腕が支軸を軸受けして回動し、回動によって器内の底部又は側面下部に設ける受圧作用面と押圧体の押圧作用面が処理剤液中で契合する又は粗契合するまで接近する構成となっている利器で行う。
【選択図】図

Description

本発明は処理剤や薬剤等を植物体内に浸入させて植物を処理する技術とその際使用する利器に関するものである。
温暖な地域、肥沃な地域での植物の成長は実に旺盛である。公園や庭であれ家屋周辺の空地であれ、実にいろいろの種類の樹木や蔓や雑草が芽を出してくる。おそらくそれは周囲の木々・蔓性植物が上空から落したり鳥が食して遠くから運んできたり風が運んできたりした種子が発芽したものである。欅などの大樹木は多量の種子を落す。
気付かないうちに公園や庭の片隅、低木群の中、生垣、街路の植栽等の中でこっそりと芽を出している。低木の植込みや株の中の雑木や蔓はある程度まで生長しないと我々の目には止まらない。気付いたときにはかなり根が深くなっている。これを引き抜こうとするとそれらの断面径が小さいため掴みにくいこともあって意外に大変で、根が引き抜かれるまえに幹や茎が途中で切れたり、樹皮だけが引き剥かれることになる。ちなみにニレ科の木などは直径で3ミリメートルを超えると手で引っ張っても扱ぎ抜くことが出来ない。
ノブドウ、ヘクソカズラなども同様で植栽の下で蔓を延ばしている間は気付かず、植栽の表層面に出てきて葉が目立つようになったときには大抵かなり深く根を地中に下している。引っ張ると茎が多少伸びて、それでも引っ張ると切れてしまう。
このような場合はスコップ等で根元を掘り起して除去するのが一般的な手段であるが、大切な庭、剪定・整形された美しい植栽、生垣、植込み、低木群等の中にあっては採用できる手段ではない。また、根が深くあるいは広く張っている場合は、掘り起こすのは大変な作業にもなる。
そこでもう一つの方法としては、極力根元に近いところで幹や茎を切断あるいは切開し、植物体内で浸透移行性を持つ茎葉処理型枯殺剤をその切断等断面に塗って枯らすことが可能である。根が生長している3月から10月の間に枝や茎や幹を切断等して、その切断等断面にある維管束部から植物体内へ処理剤を浸入させる。
維管束は幹や茎や枝の内層の内にあって被子植物の双子葉類では放射状に、単子葉植物ではばらばらに分布している。植物体内を蒸散による陰圧、根の働きによる根圧、体内各部の濃度差によって生じる圧力等によって水や養分が移動する主な通路が維管束である。維管束は木部と師部から成り、茎・枝だけでなく根や葉にもあってそれらの全てが径路として繋がっている。茎においては木部が根で吸収した水分を茎頂へ送り、師部が葉等で造られた養分を根や茎頂等の生長点等その消費部位へ送る通路となっている。
維管束に浸入したグリホサートアンモニウム塩やグリホサートカリウム塩は維管束を通路及び移動機構として植物体内を移行し、植物の成長に必要な芳香族アミノ酸をつくるのに必要な酵素であるEPSPSの働きを阻害してその植物を根も含めて枯らしてしまう。ちなみに、樹径が50ミリメートル以下の雑かん木の場合なら1から2ミリリットルの41パーセント溶液を樹幹等の切断等面に塗布・載置すれば枯殺することが出来る。
そこでこれまで、簡便に臨場的にそれらの処理をすることが出来るようにいくつかの処理法とそれを行う利器が提案されている。
特開2005−218359 特開2007−029103 特開2006−217911 特許第4357582号
ところが、現在実施されている方法は処置を施そうとする部位を鋏等で切断あるいは切開して、その切断等断面部に処理剤を塗布するあるいは載置する方法であるため、細い径の枝や茎を処置する場合は枝や茎の断面積が小さいため、断面に塗り付けることができる処理剤等の量は極端に少なくなり、薬効成分の入り口となる維管束部の占める断面積もまた小さいため処理剤を十分体内に浸入させることが出来ない。また、枝の断面が小さいため塗っても処理剤等の付着が悪く直ぐに落ちる、あるいは雨や風で落されてしまう。径で5ミリメートル以下の枝や茎はそのような理由でどうしても処置対象に出来ないのがこれまでの現状である。
剪定された植栽の中から出てきた雑木や蔓などは極力放置せず、茎が細いうちに枯殺処置をしてしまいたい場合が多いので、この問題は是非とも解決しなければならない。
また、太い枝の場合では多量に処理剤を樹体に供給する必要があるが、これも切断等断面に塗付する2次元的方法では供給できる量に限界がある。
以上問題点を挙げたが、本願では小径の断面でも処理剤を充分維管束に浸入させることなどが出来る処理法とその際使用する利器を提案する。
なお、本願では提案の利器を「含浸鋏」と名付けて説明することにする。
処理の作業手順を説明する。先ず塗付等処置しようとする部位の直ぐ上の部位を剪定鋏等で切断し茎頂側部を切り落す。次に切断点から下の部分概ね1ないし2センチメートルくらいの間をやっとこあるいはプライヤーあるいは万力等それらの口先で挟み、強く柄を握ってその部分を圧迫して処置部内の樹液や空気を搾り出す。及び/又は処置部を圧壊し、茎の皮層・内鞘・中心柱等茎を構成している各組織の横断的密着を解き壊す。木部繊維組織や篩部繊維組織など植物の厚壁組織は主に縦方向に走っているので、圧迫されて破壊されると茎は縦方向にいくつもに裂かれたような形状に変化する。含水量の多い植物では中心柱や放射組織の柔組織細胞や細胞間隙等内の樹液や空気が切断口ときには表皮の裂かれた部分からも出てくる。
次に処理剤等を入れた注入器例えば油差器でそのノズルを圧搾・圧壊した部分に差し込んで、密着が解かれて出来た各組織間の空隙や樹液や空気が追い出された空隙に処理剤を注入する。あるいは切断等断面に処理剤を載置する。また、処理剤等が液状の場合は圧壊等した部分を処理剤等液の中に浸けて濯ぎ、処理剤等と植物組織を馴染ませるとともに処理剤等液を各組織間の空隙に浸入させる。
圧壊されて機械的に出来た空隙や樹液空気が追い出された跡の空隙は小さくあるいは細いためそこに充填された処理剤等は毛管作用で長時間安定的に保持される。充填された処理剤等成分はその後近くにある維管束に三次元の方々の方向から一斉に浸入し、浸入した処理剤等成分は植物の根などの方へ移動し処理の目的を達する。
以上、茎等に処理剤等を含浸させる方法として、茎等を圧迫・圧壊したのち注入器を使って破壊された部分等に処理剤を充填する方法や処理剤等液の中に破壊等した部分を浸して馴染ませること等を提案したが、更により確実に処理剤等を含浸させる方法として、茎の圧搾・圧壊作業を処理剤等液が入った容器の中で行うことを提案する。処置対象の茎等を処理剤等液の中で圧迫して圧搾及び/又は圧壊を行えば、柄の握りを戻して圧迫作用を解除すると、茎の繊維は多少なりとも元の形状に戻ろうとするため各組織間内外に空隙が生じ、そこに負圧が発生し、容器の中の処理剤等液は空かさず空隙の中に浸入することになる。すなわち、空気が侵入することはない。木本性植物の場合は中心柱の中心部に多くの空隙が生じる。
そこでその圧搾及び/又は圧壊を処理剤等液の中で行う利器を提案する。その利器は図2に例示のように押圧体(2)が腕(4)の先に一体的に接合され、非漏水性で底面より上縁端にいくに従って広口になっている形状の器(1)が他のもう一方の腕(3)に一体的に接合され、両腕は支軸(7)を軸受けして回動するようになっており、腕が支軸(7)を中心に回動すると、受圧用腕の頭面又は受圧用腕の側面付近に設ける器(1)側面あるいは底面の受圧部の面と押圧体(2)の頭面が契合する、又は粗契合するまで接近するようになっている。器(1)内の契合部分面すなわち受圧作用面と押圧体(2)の頭面すなわち押圧作用面のそれぞれの面全体としての押圧・反力作用方向線は対峙して概ね一致している。
それぞれの腕の後方延長部を柄(5,6)とし、器(1)内の契合部分すなわち受圧面と押圧体(2)の押圧作用面の間処理対象の茎や枝等の要処置部を差し込み挟んで柄(5,6)を強く握れば、対象物の圧搾及び/又は圧壊を行うことが出来る。
腕(3)と器(1)の接合方法に関しては、腕(3)の先端に器(1)の縁や側面や底面を接合してもよいし、図2に例示のように器(1)の外側側面あるいは外側底面に腕(3)の内側の面を外接する方法、あるいは器(1)の内側側面あるいは内側底面に腕(3)の外側の面を内接する方法がある。
図3は腕(3)の先端に器(1)の縁を接合した例であるが、器(1)に処理剤等液(8)を注いでその中に茎(9)の要処置部(B)を浸した状態でその部分を圧搾及び/又は圧壊すれば、柄の握りを戻すと同時に必然的に圧搾されて追い出された樹液や空気の入っていた間隙や破壊されて生じた組織の空隙等の中に処理剤等液(8)が吸い込まれ圧壊等部空隙を100パーセント満たすことになる。
器(1)の縁の高さは処置対象茎の直径以上で作業中処理剤等液が縁からこぼれ出ないような余裕を持った高さにする。
処理対象の植物が繊維組織が未発達で質的に均一軟弱な場合、鏡面状の押圧作用部で圧迫すると対象植物も均平に密に潰されてしまう場合は、図4に図示のように含浸鋏の押圧の作用部(C)あるいは容器内の受圧作用部(A)に側面視でW字状等の列条突起や複数の円錐状あるいは角錐状あるいは円錐台状あるいは角錐台状等の突起をつけておく。含浸鋏の柄(5,6)を握ると突起は茎の要処置部(B)に押し込まれ円形の茎を分裂状に裂いたり組織を解したり、組織を破壊したりするので結果としてそこに処理剤等が含浸される量や付着する量が増えることになる。更にこれらの突起は円形断面の茎を押圧・受圧作用面上に滑止する効果もある。
本願では、一定の長さの区間を処置部分とし圧搾及び/又は圧壊して其処の植物組織内や細胞間隙内の樹液や空気を搾り出すとともに組織の密着を破壊して隙間を更に作り其処に処理剤等を充填するあるいは浸入させることを提案している。処置対象が小さい径で、その切断面に面的に塗付するだけでは量的に不足するような場合でも面から下の深部まで立体的に多量の処理剤等を封入することが出来る。加えて処理剤等は維管束部の極近いところにそれを囲むように供給されることになる。
充填された処理剤等に含まれている薬効成分は3次元の方々の方向から維管束に浸入する。細い茎で維管束部占有面積が小さくても確実に目的とする処理効果を発現することが出来る。
また、充填された処理剤等は毛管作用で安定的に処置部分内に保持される、加えて隙間に入り込んだ処理剤等は図1のように表皮(15)に包囲されるため、風雨や乾燥、紫外線から守られ所要の成分性能が長時間維持される。
また本願提案の含浸鋏は広口の容器を腕に接合している。その器に注いだ処理剤液の中で茎の要処置部を圧搾及び/又は圧壊するので圧搾等によって生じた植物組織内間隙に空気が入ることがなく、自動的に瞬時に処理剤等を間隙に充填することができ、維管束通路内に空気の層が挿み込まれてしまうことを回避することが出来る。
このように本提案の処理法を容易に且つ迅速且つ確実に実施可能にするのは処理剤等液の中に浸した状態で要処置部を圧搾や破壊する本提案の特徴によるもので、従来のプライヤー・やっとこ等の利器にはそのような機構はなく従ってそのような機能は無い。
押圧面・受圧面は処置対象植物の直径に余裕を持った、出来れば1.5センチメートルくらいで長さは粗2センチメートルが適当である。また、器の形状は地上から伸長している状態の枝や茎の切断部を器の側面や底面に沿わすように差し込んで圧搾等するので、図2、図3、図4に図示しているように底面より上縁端にいくにしたがって広口になっている形状であることが望ましい。
以上、処理法と使用する利器の例を説明した。植物の種類上薬効が出にくい種類の植物の場合は、圧壊等した部分に処理剤液を含浸させた後、図1に図示のようにその処置した部分及びその周囲をビニールテープ等被覆材(10)で巻いて封止すれば、含浸された処理剤等は表皮の裂け目から零れ落ちない。さらに外の気象に影響されず長時間適切な剤質が維持され、それはすなわち処置部の維管束部(14)に長時間に渉って浸透して確実な薬効の発現をもたらす。
加えて、明彩色の被覆材はその部分が現在処理中であること、あるいは処置済みであることを判らせてくれて作業上便利である。
更に確実に成果を得るためには、処置対象部位の少し上数センチメートルのところを切断して枝先側を切り落す。次に処置部の上端点に切込鋏等で切り込みを入れて切開面をつくる。つくられた切開面より上の枝小片を後述のように処置部の蓋として利用することにする。次に切込み点の切開断面より下を提案の利器等で挟んで圧搾及び/又は圧壊する。次に圧搾及び/又は圧壊した部分に処理剤等を含浸させる。次に上記小片の蓋及び処置部分を一体的にビニールテープ等で巻く。
このようにすれば処置部を密封することが出来て処理剤等の成分が確実に保持され長時間劣化しないことになる。
提案の利器の構造に関しては、提案の処理法は最初に茎の切断や切開を行うことを基本とするので、図4に図示のように容器の縁の一部を鋭利に成形して刃(11)とし、その部分で茎の要処置部位を切断出来るようにすることや、図2・図4に図示のように利器の軸(7)近くで相対する二つの腕(3,4)や柄(5,6)が擦り会う部分を利用して切断用のカッター(12)とすることも提案出来る。
押圧部・受圧部の面形状に関しては、本発明は断面が概丸い形状の対象物を圧搾して中の樹液や空気を搾り出すことを重要な要素としているので、粗5ミリメートルを超すような枝等を対象とする場合は、押圧部の面形状・受圧部の面形状は側面視で円形の枝等断面に対して上下1点づつの2点ではなく、複数の点で圧迫作用する方がより圧搾効果が得られるので、押圧部・受圧部の面形状は側面視で弓弧状やV字状とすることも提案できる。
更に、この処置は野外で移動しながら行うものなので、図5に図示のように容器の側壁を開口してそこに処理剤等の貯蔵室(13)の口を吻合させ当接させて貯溜部を設けることを提案する。移動時はこぼれ出ないようにこの貯蔵室(13)の口を上向きにしてこの貯蔵室(13)に処理剤等を収納しておき、圧搾等作業のときは利器の器(1)を上向きにすれば貯蔵室(13)が傾斜し口部から処理剤(8)が器(1)に注ぎ込まれるので、その中に処置対象部を浸して圧搾及び/又は圧壊作業を行う。
また、葛等つる性の草本が地上を這い、延ばした茎の各節で地中に根を下している場合は、蔓の節の中間点で処置する。処置点部分で茎を切断することをせず、あるいは切開にとどめ本発明の含浸鋏で挟んで処置点や切開点の左右を圧搾及び/又は圧壊して、そこに処理剤等を十分含浸させる。そうすることによって処置部位の木部と師部から根元側の主根にも茎頂側の各節の根にも処理剤を行き渡らせることができ、基本的に一箇所での処置でその蔓に係る全ての根を枯殺することが出来る。葛の繁茂した中で根元や節部を探す必要はなく、適当な一定間隔でこの処置を施せば全体を処理できることになる。
本発明の含浸鋏と茎葉処理型除草剤と本発明処理法を組み合せれば落葉雑かん木、常緑雑かん木、つる性草本等の選択的枯殺処理に使用することができ、携帯性が良く効率的で、確実な処理に資する。この処置を施して4日ぐらい経つと維管束系の径路に沿い処置部に近い部位から順に葉が枯れ出し、全ての葉が枯れて最後には根も枯れている。
また、林業家の行うスギ、ヒノキなどの間伐にも使用できる。また、保育期間が済み太陽の光も人の目も届きにくくなった植林施業地内で、密かに生長を維持し気付かないうちに成木をも引き倒してしまう藤蔓の枯殺処理にも有効である。保育期を過ぎた林地の管理は疎かになりがちである。見廻りの際には本発明の含浸鋏と処理剤とテープの3点を携行することを提案する。
またススキ、セイタカアワダチソウなど茎が比較的太い雑草を枯らすときにも同様に使用できる。
葛は雑草のなかでは生命力が強くなかなか絶やすことが困難であるが、市販のグリホサートアンモニウム塩41パーセントの処理剤なら春期か秋期に1株に1から2ミリリットルほどを処置部に含浸させれば先述の薬効で主根を枯死させることが出来る。
広範囲に葉面に薬剤を散布または塗布する方法に比べて薬量が少なくて済み、付近の住民に飛散等による被害をもたらさないことから人や地球環境にやさしい処理方法である。
応用としては桃・梨・林檎・柿等の果樹あるいはカエデ等の庭木や盆栽や街路樹において、シンクイムシ類やハマキムシ類などの害虫が樹幹や葉・果肉・新梢・樹皮下等に潜り込むのを予防するためにあるいは駆除するために、本発明の含浸鋏で圧搾等するなどして、浸透移行性を持つアセフェート剤など防虫・殺虫の薬剤を脇部の枝や次期剪定時に不用となる枝の切断等部から浸透させる方法も提案出来る。複数箇所に処置すれば樹全体に薬効を及ぼすことが出来る。カイガラムシ・ハモグリバエ・ケムシ・アブラムシ・コナジラミ・アザミウマ等樹皮や葉や樹幹に入り込んだ害虫の退治や予防にも有効である。
さらに葡萄やイチゴ等の無種子化・果粒肥大・熟期促進処理剤との組み合わせも提案できる。
盆栽など植物体が小さく枝・幹の現状形態を変えたくない場合は、葉や不要の枝に同様の処置をして予防等の処理をすることも提案できる。
圧搾及び/又は圧壊して処理剤を含ませた後、処置部周囲を被覆材で覆った例。被覆材を透視して図示している。 本願提案の含浸鋏の例。利器を側方からみた図で器は粗左半分を切除して示している。 器部に注いだ処理剤等液中に茎等の要処置部を浸して圧搾や圧壊を行うことを説明している図。利器を前からみた図で器は一部を切除して示している 押圧体の押圧作用面をW字列状突起とした例。 器部側面に処理剤等液の貯蔵室を設けた例。貯蔵室・容器部は切開して図示している。
1 器
2 押圧体
受圧面部の腕
4 押圧体の腕
受圧面部の柄
6 押圧体の柄
7 支軸
8 処理剤等液
9 茎・枝等
10 被覆材
11 刃
12 カッター部
13 貯蔵室
14 維管束部
15 表皮

Claims (4)

  1. 一対の腕を互いに交差した状態で軸着し、一方の腕に押圧体を設け、他方の腕に非漏水形状で上方が開放した形状すなわち底面より上縁端にいくにしたがって広口になっている形状の器を設けてその器の底部又は側壁下部内面の一部分を受圧部とし、両腕の軸着部より後方へ把手柄を突設して操作部とし、上記押圧体の押圧面が把手柄の回動に起因して上記器内に設けた受圧部面と上記器の上縁の辺より下の位置で契合する又は粗契合するまで接近し、且つ契合又は粗契合状態において器の側面内面と押圧体の側面及び押圧体腕の側面との間に処理物を挿入することが可能な隙間があることを特徴とする利器。
  2. 器部側壁を開口してそこに処理剤液又は薬剤液を貯蔵する貯蔵室の口を吻合当接した請求項1に記載の利器。
  3. 器部側壁の上縁端部の一部を鋭利な形状として、切断用の刃とした請求項1又は請求項2に記載の利器。
  4. 植物に処理剤や薬剤を浸透させて行う処理において、植物の茎または枝または幹または葉茎または葉の処置対象部位を請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の利器を用いて、その利器の押圧・受圧面の間で処置対象部分を挟んで押圧し、処置対象部分内の樹液や空気を搾り出し、及び/又は茎等の皮層・内鞘・中心柱等茎等を構成している各組織の横断的密着を解き壊し、次に処理剤または薬剤を処置部内の空隙に浸入させ、圧搾及び/又は圧壊によって生じた植物組織内及び/又は植物組織間の空隙に処理剤または薬剤を含浸させることを特徴とする処理法。
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