JP3190150U - 園芸植物保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支柱の所望とする高さに取り付けることができ、しかも、簡単な作業で短時間に所望とする大きさの「園芸用あんどん」を組み立てることができるとともに、組み立て後においては崩れにくい園芸用植物保持具を提供する。【解決手段】第1保持バンド100と第2保持バンド200とを備え、第1保持バンド及び第2保持バンドは、支柱を着脱自在に把持する第1、第2支柱把持部110,210と、第1、第2支柱把持部から延出する第1、第2帯状延出部120,220とを有し、第1帯状延出部120には第1連結部130が設けられ、第2帯状延出部220には第2連結部230が設けられ、第1連結部及び第2連結部は、それぞれ長手方向において重なりを有し、かつ、重なりの長さが可変となるように連結可能である。【選択図】図1
Description
本考案は、園芸植物の枝葉が成長に伴って必要以上に広がらないように保持する園芸植物保持具に関する。
鉢植えなどの園芸植物の枝葉が必要以上に広がってしまうことは、当該園芸植物の設置スペースの大きさなどによっては、好ましくない場合もある。このため、成長する園芸植物を取り囲むように、必要に応じて複数本の支柱を所定間隔で立設し、各支柱を紐などで囲むようにして、枝葉が必要以上に広がることを抑制することが一般的に行われている。この場合、園芸植物の成長に応じて、その都度、支柱の位置を変更して、紐を付け替えるといったことを行っている。
このように、園芸植物の成長に応じて、その都度、支柱の位置を変更して、紐を付け替えるといった作業は、対象となる園芸植物が多数存在する場合にはきわめて面倒である。特に、1つ1つの園芸植物において、上下方向に複数段、紐で囲っている場合には、複数の園芸植物すべてにおいて同様の作業を行うこととなり、多くの時間と手間を要する。このため、従来から、枝葉が必要以上に広がってしまうことを抑制するための園芸植物保持具が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900を説明するために示す図である。なお、図9(a)は、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900の斜視図であり、図9(b)は、当該園芸植物保持具900を複数個用いて「園芸用あんどん」として組み立てた状態を示している。
特許文献1に記載されている園芸植物保持具900は、図9に示すように、支柱部910と、帯状の横枠部920とによって構成されており、支柱部910の上端部から横枠部920が直角方向に延出している。横枠部920の一端側には、他の支柱を挿入するための支柱挿入孔921が形成されており、他端側には波状部922が形成されている。なお、支柱部910と横枠部920とは一体構造となっている。
また、横枠部920の一端側には、他の横枠部920を連結するためのホルダー923が形成されている。当該ホルダー923は、U字状の溝を有しており、他の横枠部の波状部922を当該U字状の溝に差し込むことによって他の横枠部との連結が可能となっている。
このように構成されている園芸植物保持具900を複数用いることによって、図9(b)に示すような「園芸用あんどん950」を組み立てることができる。すなわち、複数の園芸植物保持具900の各支柱部910を園芸植物(図示せず。)を取り囲むように所定間隔で配設し、当該園芸植物保持具900における横枠部920の波状部922を隣り合って立設される園芸植物保持具のホルダー923に差し込むという作業を繰り返し行う。これにより、一段目S1が完成する。
続いて、一段目S1の各園芸植物保持具900における横枠部920の支柱挿入孔921に、二段目となる各園芸植物保持具900の各支柱部910の下端部をそれぞれ差し込んだのち、二段目となる各園芸植物保持具900における横枠部920の波状部922を隣り合って立設される園芸植物保持具のホルダー923に差し込むという作業を繰り返し行う。これにより、二段目S2が完成する。このような作業を行うことにより、図9(b)に示すような「園芸用あんどん950」を組み立てることができる。
しかしながら、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900においては、図9に示すように、支柱部910と横枠部920とが一体構造となっているものを、組み合わせて使用するものであるため、例えば、複数段の「園芸用あんどん」を組み立てた場合には、組み立てられた「園芸用あんどん」の各段の高さは一定とならざるを得ない。このため、各段の中間においても、枝葉の広がりを抑制したい場合には、紐などで囲む必要が出てくる。
また、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900は、図9(a)に示すような園芸植物保持具900を組み合わせて、1つの「園芸用あんどん」を組み立てるものであるため、比較的大きな「園芸用あんどん」を組み立てようとすると、図9(a)に示す園芸植物保持具900を多数組み合わせる作業を繰り返し行うことが必要となる。このため、1つの「園芸用あんどん」の組み立てが面倒であり、多くの時間を要する。
このように、1つの「園芸用あんどん」の組み立てが面倒で、多くの時間を要すると、「園芸用あんどん」の組み立て中に、思わぬ不具合が生じる場合もある。例えば、サボテンなどがある程度成長した状態で「園芸用あんどん」を組み立てる場合においては、サボテンの「とげ」が刺さらないように注意を払いながら手早く組み立てる必要があるが、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900は「園芸用あんどん」の組み立てが面倒であり、多くの時間を要するため、組み立て中にサボテンの「とげ」が刺さってしまう可能性も高くなる。
また、特許文献1に記載されている園芸植物保持具900は、組み立てた後においては、各園芸植物保持具900の支柱部910は、下端部が他の園芸植物保持具900の支柱挿入孔921に差し込まれているだけであるので、上方向への引っ張り力が加わると、支柱部910が支柱挿入孔921から外れやすく、全体が崩れて、ばらばらとなってしまう場合もあり得る。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、支柱の所望とする高さに取り付けることができ、しかも、簡単な作業で短時間に所望とする大きさの「園芸用あんどん」を組み立てることができるとともに、組み立て後においては型崩れしにくい「園芸用あんどん」とすることができる園芸植物保持具を提供することを目的とする。
[1]本考案の園芸植物保持具は、園芸植物を取り囲むように所定間隔をおいて立設された複数の支柱の各支柱を繋ぐようにして前記各支柱に取り付けることにより、前記園芸植物が所定範囲を超えて広がることを抑制するための園芸植物保持具であって、可撓性を有する部材でなる帯状の第1保持バンドと、可撓性を有する部材でなる帯状の第2保持バンドとを備え、前記第1保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第1支柱把持部と、当該第1支柱把持部から帯状に延出する第1帯状延出部とを有し、前記第2保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第2支柱把持部と、当該第2支柱把持部から帯状に延出する第2帯状延出部とを有し、前記第1帯状延出部には、第1連結部が当該第1帯状延出部の長手方向に沿って設けられ、前記第2帯状延出部には、第2連結部が当該第2帯状延出部の長手方向に沿って設けられ、前記第1連結部及び前記第2連結部は、当該第1連結部と第2連結部とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結可能で、かつ、前記重なりの長さが前記長手方向において可変となるように連結可能となっていることを特徴とする。
このような構成となっているため、本考案によれば、支柱の所望とする高さに取り付けることができ、しかも、簡単な作業で短時間に、上下方向の高さ及び左右方向の幅がそれぞれ所望とするサイズを有する「園芸用あんどん」を組み立てることができるとともに、組み立て後においては型崩れしにくい「園芸用あんどん」とすることができる。
[2]本考案の園芸植物保持具においては、前記第1支柱把持部は、平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第1支柱把持部の空間に前記支柱を挿入した状態で前記支柱を把持する構造をなしており、前記第2支柱把持部は、平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第2支柱把持部の空間に前記支柱を挿入した状態で前記支柱を把持する構造をなしていることが好ましい。
第1保持バンドの第1支柱把持部及び第2保持バンドの第2支柱把持部がこのような構造をなしていることにより、第1保持バンド及び第2保持バンドを支柱の所望とする高さに簡単に取り付けることができ、また、取り外しも容易であるため、取り付け位置の変更も簡単に行える。
[3]本考案の園芸植物保持具においては、前記第1連結部は、前記第1帯状延出部の長手方向に沿って見たときの形状が、ほぼC字形状をなす長溝が前記長手方向に沿って設けられた構造をなしており、前記第2連結部は、前記長溝に嵌入した状態で前記長溝内を前記長手方向に沿って往復移動可能となる凸部が設けられた構造をなしていることが好ましい。
第1連結部及び第2連結部がこのような構造をなしていることにより、第1連結部と第2連結部との重なり長さを長手方向において可変とすることができ、それによって、隣り合う2つの支柱間において、第1保持バンドと第2保持バンドとの連結後の長さが適宜調整可能となる。
[4]本考案の園芸植物保持具においては、前記第1連結部及び前記第2連結部には、当該第1連結部と第2連結部とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結した状態となったときに、当該第1連結部と第2連結部とが前記長手方向に沿って滑り動くことを防止するための滑り止め部が形成されていることが好ましい。
このような滑り止め部が形成されていることにより、第1保持バンドの第1連結部と第2保持バンドの第2連結部とを相互に連結したあとに、第1保持バンドと第2保持バンドに対して長手方向に沿った力が加わっても、第1保持バンドと第2保持バンドとの連結が容易には外れることがない。
[5]本考案の園芸植物保持具においては、前記第1連結部は、貫通孔が前記長手方向において所定間隔ごとに複数個設けられた構造をなしており、前記第2連結部は、前記貫通孔に嵌入可能な突起が少なくとも1個設けられた構造をなしていることも好ましい。
第1連結部及び第2連結部がこのような構造をなしていることによっても、第1連結部と第2連結部との重なり長さを長手方向において可変とすることができ、それによって、隣り合う2つの支柱間において、第1保持バンドと第2保持バンドとの連結後の長さが適宜調整可能となる。
[6]本考案の園芸植物保持具においては、前記園芸植物は、サボテンであることが好ましい。
前述したように、サボテンなどがある程度成長した状態で「園芸用あんどん」を組み立てる際に、サボテンの「とげ」が刺さらないように注意を払いながら手早く組み立てる必要があるが、本考案によれば、簡単な作業で容易にかつ短時間で所望とする大きさの「園芸用あんどん」を組み立てることができるため、組み立てに手間取ることなく、簡単にかつ短時間に組み立てることができる。このため、組み立て中にサボテンの「とげ」が刺さってしまうといったことを極力防ぐことができる。
[7]本考案の園芸植物保持具においては、前記第1支柱把持部及び前記第2支柱把持部が把持可能な外径を有する支柱をさらに備えることが好ましい。
このような支柱を備えることにより、所望とする「園芸用あんどん」を手軽に組み立てることができる。
[8]本考案の園芸植物保持具は、園芸植物を取り囲むように所定間隔をおいて立設された複数の支柱の各支柱を繋ぐようにして前記各支柱に取り付けることにより、前記園芸植物が所定範囲を超えて広がることを抑制するための園芸植物保持具であって、可撓性を有する部材でなる帯状の第1保持バンドと、可撓性を有する部材でなる帯状の第2保持バンドとを備え、前記第1保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第1支柱把持部と、当該第1支柱把持部から帯状に延出する第1帯状延出部とを有し、前記第2保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第2支柱把持部と、当該第2支柱把持部から帯状に延出する第2帯状延出部とを有し、前記第1帯状延出部又は前記第2帯状延出部には、当該第1帯状延出部及び当該第2帯状延出部のうちの一方の帯状延出部を、他方の帯状延出部の一方側の面から他方側の面に貫通可能な帯状延出部通し孔と、前記帯状延出部通し孔を有する帯状延出部にスライド可能に設けられており、前記一方の帯状延出部が前記帯状延出部通し孔を貫通した状態となったときに、前記一方の帯状延出部を折り曲げた状態で前記第1帯状延出部と前記第2帯状延出部とを対面接触させることによって前記第1帯状延出部及び前記第2帯状延出部の前記長手方向に沿った動きを止めるストッパーと、が設けられていることを特徴とする。
本考案の園芸植物保持具([8]に記載の本考案の園芸植物保持具)によれば、前記[1]に記載の園芸植物保持具と同様の効果を有するとともに、当該[8]に記載の本考案の園芸植物保持具においては、第1帯状延出部及び第2帯状延出部の長手方向に沿った動きを止めるストッパーが設けられているため、第1帯状延出部と第2帯状延出部との連結が容易に外れてしまうことがないという効果も有している。なお、ストッパーはスライド可能となっているため、ストッパーをスライドさせるだけの簡単な操作を行うだけで第1保持バンド100と第2保持バンド200との連結を容易に行うことができる。
以下、本考案の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る園芸植物保持具10を説明するために示す斜視図である。実施形態1に係る園芸植物保持具10は、図1に示すように、合成樹脂などでなる細い帯状の第1保持バンド100と、同じく合成樹脂などでなる細い帯状の第2保持バンド200とを備え、これら第1保持バンド100及び第2保持バンド200は可撓性を有する。
図1は、実施形態1に係る園芸植物保持具10を説明するために示す斜視図である。実施形態1に係る園芸植物保持具10は、図1に示すように、合成樹脂などでなる細い帯状の第1保持バンド100と、同じく合成樹脂などでなる細い帯状の第2保持バンド200とを備え、これら第1保持バンド100及び第2保持バンド200は可撓性を有する。
第1保持バンド100は、図1に示すように、支柱510〜530(図2参照。)に着脱自在に取り付け可能な第1支柱把持部110と、第1支柱把持部110から延出する第1帯状延出部120とを有し、当該第1帯状延出部120の一方の面(表面とする。)120aには、第1連結部130が設けられている。
第1支柱把持部110は、z軸に沿って平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第1支柱把持部110の空間に支柱(例えば、図2における支柱510とする。)を挿入することにより、支柱510を把持するような構造をなしている。なお、実施形態1に係る園芸植物保持具10においては、z軸に沿って平面視したときの第1支柱把持部110の形状は、開口部111を有する円弧状であるとする。
このような構造をなす第1支柱把持部110は弾性を有している。このため、第1支柱把持部110は、支柱510を弾性により把持可能となっている。すなわち、第1支柱把持部110には開口部111が形成されており、当該開口部111を支柱510に所定の力で押し当てることにより、開口部111が広がって、支柱510を内部に挿入した状態で当該支柱510を把持することができる。
なお、各支柱510〜530は、実施形態1に係る園芸植物保持具10専用の支柱としてもよいが、第1支柱把持部110が把持可能な太さ(外径)を有する支柱をユーザーが用意してもよい。なお、支柱510〜530の太さ(外径)は、第1支柱把持部110の内径D1とほぼ同じか、内径D1よりもやや大きい程度のものが好ましい。また、開口部111の開口幅W1は、第1支柱把持部110の内径D1よりもやや小さく設定されている。
また、第1支柱把持部110の開口部111は、第1保持バンド100の裏面側(表面とは反対側の面)に存在し、その向きaは第1保持バンド100の長手方向(図1におけるx軸に沿った方向とする。)と直交する方向となっている。すなわち、第1支柱把持部110の開口部111の向きaは、図1におけるy軸方向となる。
第1連結部130は、第1帯状延出部120の長手方向に沿って見たときの形状が、ほぼC字形状をなす長溝131が第1帯状延出部120の長手方向に沿って設けた構造をなしている。当該第1連結部130も弾性を有している。なお、実施形態1に係る園芸植物保持具10においては、第1帯状延出部120の長手方向に沿って見たときの第1連結部130の形状は、開口部132を有する円弧状とし、当該長溝131の内径をD2とし、当該長溝131の開口部132の開口幅をW2とする。
また、第1連結部130の長溝131は、第1帯状延出部120の先端側(第1支柱把持部110側とは反対側)において、ユーザーが指で第1帯状延出部120を摘まむことができる「摘み部141」を残すとともに、第1支柱把持部110の側においても、摘み部141と同等の長さを有する余白部142を残して形成されることが好ましい。
一方、第2保持バンド200は、図1に示すように、支柱510〜530(図2参照。)に着脱自在に取り付け可能な第2支柱把持部210と、第2支柱把持部210から延出する第2帯状延出部220とを有し、当該第2帯状延出部220の一方の面(裏面とする。)220bには、第2連結部230が設けられている。
第2支柱把持部210は、第1保持バンド100の第1支柱把持部110と同様の構造をなしている。すなわち、第2支柱把持部210は、z軸に沿って平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第2支柱把持部210の空間に支柱(例えば、図2における支柱520とする。)を挿入することにより、支柱520を把持するような構造をなしている。なお、実施形態1に係る園芸植物保持具10においては、z軸に沿って平面視したときの第2支柱把持部210の形状は、開口部211を有する円弧状であるとする。
また、第2支柱把持部210の開口部211は、第2保持バンド200の裏面220bに存在し、その向きbは第2保持バンド200の長手方向(図1におけるx軸に沿った方向とする。)と直交する方向となっている。すなわち、第2支柱把持部210の開口部211の向きbは、図1におけるy’軸方向となる。
第2連結部230は、第1連結部130の長溝131に嵌入可能で、かつ、第1保持バンド100における第1連結部130の長溝131に嵌入した状態で、当該長溝131内で長手方向(x軸に沿った方向)に沿って往復移動可能となる凸部231が設けられた構造をなしている。
実施形態1に係る園芸植物保持具10においては、凸部231は細長い円柱形状をなしており、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定範囲内に設けられている。なお、円柱状の凸部231の外径D3は、第1連結部130の長溝131の開口幅W2よりもやや大きく、かつ、第1連結部130の長溝131の内径D2とほぼ同等に設定されている。また、当該凸部231の第2帯状延出部220との付け根部には、くびれ部232が設けられている。
また、第2連結部230も第1連結部130と同様、凸部231は第2帯状延出部220の先端側(第2支柱把持部210側とは反対側)において、摘み部241を残すとともに、第2支柱把持部210の側においても、摘み部241と同様の長さを有する余白部242を残して形成されることが好ましい。
図2は、実施形態1に係る園芸植物保持具10を支柱に取り付けて「園芸用あんどん」を構成した状態を示す図である。なお、ここでは、園芸植物(図示せず。)を取り囲むように所定間隔ごとに立設された複数本(3本とする。)の支柱(第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530という。)に、実施形態1に係る園芸植物保持具10を取り付ける場合を説明する。図2(a)は「園芸用あんどん」を構成した状態を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)の一部の平面図であり、図2(c)は、図2(b)の破線円で示す部分のx−x線矢視拡大図である。
実施形態1に係る園芸植物保持具10を第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530に取り付けるには、まずは、第1保持バンド100の第1支柱把持部110を第1支柱510の所望とする高さに、図2(a),(b)に示すように把持させる。なお、第1支柱510と第2支柱520との間隔は、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結可能となるような範囲としておく。具体的には、第1連結部130の長溝131に第2連結部230の凸部231が嵌入可能となり、かつ、第1連結部130の長溝131内を第2連結部230の凸部231が所定範囲で往復移動可能となるように設定しておく。
そして、第1保持バンド100における第1帯状延出部120の表面120aと第2保持バンド200における第2帯状延出部220の裏面220bとを対面させた状態で、第1保持バンド100の長溝131に第2保持バンド200の凸部231を嵌入させる(図2(c)参照。)。
なお、第2保持バンド200における凸部231の外径D3(図1参照。)は、第1保持バンド100における長溝131の開口幅W2よりもやや大きく、かつ、第1連結部130の長溝131の内径D2とほぼ同等に設定されているため、第1保持バンド100の長溝131に第2保持バンド200の凸部231が嵌入する際には、凸部231が長溝131の開口部132を押し広げるようにして入り、凸部231が長溝131に嵌入したあとにおいては、くびれ部232の存在により、凸部231は長溝131から容易に抜けてしまうことがない。
このように、第1保持バンド100の長溝131に第2保持バンド200の凸部231が嵌入した状態においては、第1保持バンドの第1連結部130と第2保持バンドの第2連結部230との重なりの長さを適宜設定することができる。
第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230の重なりの長さの設定は、第1保持バンド100の長溝131に第2保持バンド200の凸部231を嵌入させた状態(図2(b)参照。)として、第1保持バンド100の長溝131内において第2保持バンド200の凸部231をスライドさせることにより行うことができる。
例えば、第1保持バンド100の摘み部141と、第2保持バンド200の摘み部241とを両手の指でそれぞれ摘まんで両者を互いに引っ張り合うことにより、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230との重なりの長さを長くすることができる。ここで、「第1連結部130と第2連結部230との重なりの長さを長くする」ということは、隣り合う2つの支柱間(この場合、第1支柱510と第2支柱520との間)において、第1保持バンド100と第2保持バンドとの連結後の長さが短くなるということである。
なお、第1連結部130と第2連結部230との重なりの長さを長くするには、一方の摘み部(例えば、摘み部241とする。)を摘まんだままとして、他方の摘み部(例えば、摘み部141とする。)のみを引っ張るようにしてもよい
また、逆に、第1保持バンド100の摘み部141と、第2保持バンド200の摘み部241とを両手の指でそれぞれ摘まんで両者押し合うことにより、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230との重なりの長さを短くすることができる。ここで、「第1連結部130と第2連結部230との重なりの長さを短くする」ということは、隣り合う2つの支柱間(この場合、第1支柱510と第2支柱520との間)において、第1保持バンド100と第2保持バンドとの連結後の長さが長くなるということである。
また、逆に、第1保持バンド100の摘み部141と、第2保持バンド200の摘み部241とを両手の指でそれぞれ摘まんで両者押し合うことにより、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230との重なりの長さを短くすることができる。ここで、「第1連結部130と第2連結部230との重なりの長さを短くする」ということは、隣り合う2つの支柱間(この場合、第1支柱510と第2支柱520との間)において、第1保持バンド100と第2保持バンドとの連結後の長さが長くなるということである。
なお、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230の重なりの長さの設定は、摘み部141,241ではなく、余白部142,242を摘まんで行うこともできる。
また、第1保持バンド100の第1連結部130と第2保持バンド200の第2連結部230の重なりの長さの設定は、重なりの大体の長さを始めから決めておき、その位置で第1保持バンド100の表面と第2保持バンド200の裏面とを対面させた状態で、第1保持バンドの長溝131に第2保持バンドの凸部231を嵌合させるようにしてもよい、この場合、第1保持バンドの長溝131に第2保持バンドの凸部231を嵌合させた後において、第1保持バンド100の長溝131内において第2保持バンド200の凸部231をスライドさせることにより重なり長さを適宜調整することができる。
続いて、第2支柱520と第3支柱530との間においても同様にして、第1保持バンド100及び第2保持バンド200を取り付け、さらに続いて、第3支柱530と第1支柱510との間においても同様にして、第1保持バンド100と第2保持バンド200と取り付ける。
これにより、第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530の上下方向における一段目S1に、それぞれ第1保持バンド100及び第2保持バンド200の取り付けがなされたこととなる。そして、二段目S2においても同様に、第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530に同様の手順で第1保持バンド100及び第2保持バンド200を取り付けることができる。また、図示は省略するが、必要に応じて第3段目以降も同様の手順で第1保持バンド100及び第2保持バンド200取り付けることができる。
なお、図2においては、第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530に取り付けられている第1保持バンド100及び第2保持バンド200は、連結後においてそれぞれが直線に近い状態となっている場合が描かれているが、これら第1保持バンド100及び第2保持バンド200は、可撓性を有しているため、各支柱510〜530間隔に比べて第1保持バンド100及び第2保持バンド200の連結後の長さを十分長くすることにより、全体として円に近い弧を描くように架け渡すことも可能である。
[実施形態1に係る園芸植物保持具10の第1変形例]
図3は、実施形態1に係る園芸植物保持具10の第1変形例を説明するために示す図である。実施形態1に係る園芸植物保持具10の変形例においては、第2保持バンド200の第2連結部230は、長手方向に沿った長さが短い円柱状の凸部233(短尺円柱状凸部233という。)が、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個設けられている。なお、図3において図1と同一構成要素には同一符号が付されている。第2保持バンド200を図3に示すような構成としても、第1保持バンド100と第2保持バンド200とを図2に示すように連結することができる。
図3は、実施形態1に係る園芸植物保持具10の第1変形例を説明するために示す図である。実施形態1に係る園芸植物保持具10の変形例においては、第2保持バンド200の第2連結部230は、長手方向に沿った長さが短い円柱状の凸部233(短尺円柱状凸部233という。)が、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個設けられている。なお、図3において図1と同一構成要素には同一符号が付されている。第2保持バンド200を図3に示すような構成としても、第1保持バンド100と第2保持バンド200とを図2に示すように連結することができる。
なお、図3においては、短尺円柱状凸部233が、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個設けられている場合を例示したが、短尺円柱状凸部233は、一個であってもよい。この場合、一個の短尺円柱状凸部233は、第2保持バンド200における第2帯状延出部220の先端側(摘み部241が存在する側)に近い位置に設けることが好ましい。
また、短尺円柱状凸部233は、円柱形状に限られるものではなく、例えば、球形状の凸部(球形状凸部という。)であってもよい。なお、球形状凸部は、一個であってもよく、また、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個設けられていてもよい。球形状の凸部を一個とする場合には、当該1個の球形状凸部は、第2保持バンド200における第2帯状延出部220の先端側(摘み部241が存在する側)に近い位置に設けることが好ましい。
[実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例]
図4は、実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例を説明するために示す図である。なお、図4は、図1における要部を拡大して示す図であり、図1と同一構成要素には同一符号が付されている。実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例においては、第1連結部130及び第2連結部230には、当該第1連結部130と第2連結部230とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結した状態となったときに、当該第1連結部130と第2連結部とが長手方向に沿って滑り動くことを防止するための滑り止め部150,250が形成されている。
図4は、実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例を説明するために示す図である。なお、図4は、図1における要部を拡大して示す図であり、図1と同一構成要素には同一符号が付されている。実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例においては、第1連結部130及び第2連結部230には、当該第1連結部130と第2連結部230とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結した状態となったときに、当該第1連結部130と第2連結部とが長手方向に沿って滑り動くことを防止するための滑り止め部150,250が形成されている。
図4に示すように、滑り止め部150は、第1連結部130の側に設けられており、滑り止め部250は、第2連結部230の側に設けられている。
第1連結部130の側に設けられている滑り止め部150としては、C字状をなす長溝131における内面の円周方向に形成されている滑り止め溝(滑り止め溝150ともいう。)を例示することができ、また、第2連結部230の側に設けられている滑り止め部250としては、滑り止め溝150に係合する滑り止め凸部(滑り止め凸部250ともいう。)を例示することができる。なお、滑り止め溝150及び滑り止め凸部250は、それぞれ長手方向に沿って所定間隔ごとに多数形成されている。
第1連結部130の側に設けられている滑り止め部150としては、C字状をなす長溝131における内面の円周方向に形成されている滑り止め溝(滑り止め溝150ともいう。)を例示することができ、また、第2連結部230の側に設けられている滑り止め部250としては、滑り止め溝150に係合する滑り止め凸部(滑り止め凸部250ともいう。)を例示することができる。なお、滑り止め溝150及び滑り止め凸部250は、それぞれ長手方向に沿って所定間隔ごとに多数形成されている。
なお、図4においては、第1連結部130においては滑り止め溝150を形成し、第2連結部230においては滑り止め溝150に係合する滑り止め凸部250を形成するようにしたが、逆に、第1連結部130においては滑り止め凸部を形成し、第2連結部230においては、滑り止め溝を形成するようにしてもよい。
また、滑り止め部150、250としては、図4に示すような滑り止め溝150及び滑り止め突起に限られるこのではない。例えば、滑り止め部150,250としては、例えば、第1連結部130においては半球状、円錐状又は三角錐状などの凹部を長手方向に沿って所定間隔ごとに多数形成し、第2連結部230においては半球状、円錐状又は三角錐状などの凹部に係合する半球状、円錐状又は三角錐状などの凸部を長手方向に沿って所定間隔ごとに多数してもよい。この場合も、第1連結部130においては半球状、円錐状又は三角錐状などの凸部を形成し、第2連結部230においては半球状、円錐状又は三角錐状などの凹部を形成するようにしてもよい、
実施形態1に係る園芸植物保持具10の第2変形例によれば、第1連結部130と第2連結部230とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結した状態となったときに、第1連結部130と第2連結部230とが長手方向に沿って滑り動いてしまうことを防止することができる。このため、第1保持バンド100の第1連結部と第2保持バンド200の第2連結部とを相互に連結したあとに、第1保持バンド100と第2保持バンド200に対して長手方向に沿った力が加わっても、第1保持バンドと第2保持バンドとの連結が容易には外れることがない。
なお、このような滑り止め部150,250は、図3に示す「実施形態1に係る園芸植物保持具10の第1変形例」においても適用できる。
なお、このような滑り止め部150,250は、図3に示す「実施形態1に係る園芸植物保持具10の第1変形例」においても適用できる。
以上説明したように、実施形態1に係る園芸植物保持具10によれば、簡単な作業で短時間に、上下方向の高さ及び左右方向の幅がそれぞれ所望とするサイズを有する「園芸用あんどん」を組み立てることができ、かつ、組み立て後においては容易には崩れにくい「園芸用あんどん」とすることができる。
また、実施形態1に係る園芸植物保持具10は、各支柱の所望とする高さに取り付けることができるため、植物の成長の度合いや枝葉の張り具合などに応じて、取り付けの高さを任意に設定することができる。
また、第1保持バンド100と第2保持バンド200との重なり長さを容易に設定することができるため、植物の成長の度合いや枝葉の張り具合などに応じて、第1保持バンド100と第2保持バンド200との重なり長さを容易に調整することができる。それによって、植物の成長を妨げることなく、植物が必要以上に横に広がることを抑制できる。
特に、実施形態1に係る園芸植物保持具10は、簡単な作業で容易にかつ短時間で所望とする大きさの「園芸用あんどん」を組み立てることができるため、サボテンなどがある程度成長した状態において、例えば、図2に示すような「園芸用あんどん」を組み立てる際にも、組み立てに手間取ることなく、簡単にかつ短時間に組み立てることができる。これにより、組み立て中にサボテンの「とげ」が刺さってしまうといったことを極力防ぐことができる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係る園芸植物保持具20を説明するために示す斜視図である。実施形態2に係る園芸植物保持具20が実施形態1に係る園芸植物保持具10と異なるのは、第1保持バンド100に設けられている第1連結部130及び第2保持バンド200に設けられている第2連結部230の構造であり、その他は、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同様である。なお、実施形態2に係る園芸植物保持具20において、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同一構成要素については同一符号が付されている。
図5は、実施形態2に係る園芸植物保持具20を説明するために示す斜視図である。実施形態2に係る園芸植物保持具20が実施形態1に係る園芸植物保持具10と異なるのは、第1保持バンド100に設けられている第1連結部130及び第2保持バンド200に設けられている第2連結部230の構造であり、その他は、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同様である。なお、実施形態2に係る園芸植物保持具20において、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同一構成要素については同一符号が付されている。
実施形態2に係る園芸植物保持具20においては、第1保持バンド100の第1連結部130には、図5に示すように、第1帯状延出部120の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個の貫通孔135が設けられている。一方、第2保持バンド200の第2連結部230には、図5に示すように、第2帯状延出部220の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個の突起235が設けられている。
第2保持バンド200に設けられている複数個の突起235は、第1保持バンド100の第1連結部130に設けられている複数個の貫通孔135と同様の間隔で設けられている。このため、第2連結部230に設けられている複数個の突起235が、第1連結部130に設けられている複数個の貫通孔135に対向した場合には、当該複数個の突起235はそれぞれ対向する貫通孔にすべてが嵌入可能となっている。なお、突起235の外径D5は貫通孔135の内径D4よりもやや大きく設定されている。また、突起235は、第2帯状延出部220との付け根部に、くびれ部236(図6(b)参照。)を有している。
図6は、実施形態2に係る園芸植物保持具20における第1保持バンド100と第2保持バンド200とを連結させた状態を示す図である。なお、図6(a)は実施形態2に係る園芸植物保持具20を、図2に示すように各支柱(第1支柱510及び第2支柱520とする。)に取り付けた場合の平面図であり、図6(b)は図6(a)の破線枠のx−x線矢視断面図である。
実施形態2に係る園芸植物保持具20においては、図6に示すように、第2保持バンド200の突起235が第1保持バンド100の貫通孔135に嵌入した状態で第1保持バンド100と第2保持バンド200とが連結される。なお、第2保持バンド200の突起235の外径D5は、第1保持バンド100の貫通孔135の内径D4よりもやや大きく設定されているため、第2保持バンド200の突起235が第1保持バンド100の貫通孔135に嵌入する際には、突起235が貫通孔135を押し広げるようにして嵌入し、突起235が貫通孔135に嵌入したあとにおいては、くびれ部236の存在により突起235は貫通孔135から容易に抜けてしまうことがない。
このように構成されている実施形態2に係る園芸植物保持具20によっても、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同様、図2に示すような「園芸用あんどん」を組み立てることができる。
実施形態2に係る園芸植物保持具20によれば、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同様の効果が得られる。さらに、実施形態2に係る園芸植物保持具20においては、第2保持バンド200の第2連結部230に設けられている個々の突起235が第1保持バンド100の第1連結部130に設けられている個々の貫通孔135に嵌入した状態で連結されるため、第1保持バンド100と第2保持バンド200とが連結した状態においては、長手方向に沿って両者を引き離す方向の引っ張り力が働いた場合でも、連結が外れにくいといった効果が得られる。
[実施形態3]
図7は、実施形態3に係る園芸植物保持具30を説明するために示す斜視図である。
図8は、実施形態3に係る園芸植物保持具30における第1保持バンド100と第2保持バンド200とを連結させた状態を示す図である。図7及び図8において、図1と同一構成要素には同一符号が付されている。なお、第1保持バンド100は、図7においては、裏面210bの側が示されている。以下、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、実施形態3に係る園芸植物保持具30を説明するために示す斜視図である。
図8は、実施形態3に係る園芸植物保持具30における第1保持バンド100と第2保持バンド200とを連結させた状態を示す図である。図7及び図8において、図1と同一構成要素には同一符号が付されている。なお、第1保持バンド100は、図7においては、裏面210bの側が示されている。以下、図7及び図8を参照して説明する。
実施形態3に係る園芸植物保持具30は、図7及び図8に示すように、第1保持バンド100と、第2保持バンド200とを備え、第1保持バンド100は、第1支柱把持部110と、当該第1支柱把持部110から帯状に延出する第1帯状延出部120とを有している。また、第1帯状延出部120の裏面210bには、滑り止め凸部160が長手方向に沿って多数形成されている。
一方、第2保持バンド200は、第2支柱把持部210と、当該第2支柱把持部210から帯状に延出する第2帯状延出部220とを有している。また、第1帯状延出部120の表面220aには、滑り止め凸部160を係合させる滑り止め溝260が長手方向に沿って多数形成されている。
また、当該第2帯状延出部220には、第1帯状延出部120を、当該第2帯状延出部220の一方側の面から他方側の面に貫通可能な帯状延出部通し孔270と、当該第2帯状延出部220にスライド可能に設けられているストッパー280とが設けられている。ストッパー280は、第1帯状延出部120が帯状延出部通し孔270を貫通した状態となったときに、スライドさせることによって、第1帯状延出部120及び第2帯状延出部220の長手方向に沿った動きを止めるものである。具体的には、ストッパー280をスライドさせることにより、第1帯状延出部120はストッパー280によって折り曲げられた状態となるため、第1帯状延出部120と第2帯状延出部220とが対面接触した状態となる。これにより、第1帯状延出部120及び第2帯状延出部220の長手方向に沿った動きを止めることができる。
このような構成において、第1保持バンド100と第2保持バンド200とを連結する際には、第2保持バンド200の第1帯状延出部120を第2帯状延出部220の裏面側から帯状延出部通し孔270を貫通させた状態としたのちに、当該ストッパー280をスライドさせる。これにより、第1帯状延出部120はストッパー280によって折り曲げられた状態となるため、第1帯状延出部120の裏面120bと第2帯状延出部220の表面220aとが対面接触した状態となり、図8に示すように、第1保持バンド100と第2保持バンド200とを連結することができる。なお、図8に示すように、第1保持バンド100と第2保持バンド200とが連結された状態においては、ストッパー280によって、第1帯状延出部120及び第2帯状延出部220の長手方向に沿った動きを止めることができる。
実施形態3に係る園芸植物保持具30によれば、実施形態1に係る園芸植物保持具10と同様の効果を有するとともに、実施形態3に係る園芸植物保持具30においては、第1帯状延出部120及び第2帯状延出部220との長手方向に沿った動きを止めるストッパー280が設けられているため、第1帯状延出部120と第2帯状延出部220の連結が容易に外れてしまうことがないという効果も有している。なお、ストッパー280はスライド可能となっているため、ストッパー280をスライドさせるだけの簡単な操作を行うだけで第1保持バンド100と第2保持バンド200との連結を容易に行うことができる。
実施形態3に係る園芸植物保持具30においては、第2帯状延出部220の側に帯状延出部通し孔270及びストッパー280を設けた場合を例示したが、第1帯状延出部120の側に帯状延出部通し孔及びストッパーを設けるようにしてもよい。
なお、本考案は上述の実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記各実施形態においては、第1保持バンド100及び第2保持バンド200は、可撓性を有する合成樹脂でなるものとして説明したが、当該第1保持バンド100の第1帯状延出部120及び第2保持バンド200の第2帯状延出部220に、それぞれ可塑性の素材(例えば、針金など)を添わせるようにしてもよく、また、第1帯状延出部120及び第2帯状延出部220の内部にそれぞれ可塑性の素材を埋設するようにしてもよい。このように、可塑性の素材を添わせたり、埋設させたりすることによって、第1保持バンド100及び第2保持バンド200を様々な形状(例えば円弧形状、途中で屈曲させた形状など)とすることができ、しかも、その形状を保持することができる。それによって、第1保持バンド100及び第2保持バンド200を、植物の枝葉の張り具合など合わせて所望の形状で支柱間に架け渡すことができる。
(2)上記実施形態1においては、第1保持バンド100の第1連結部130は、断面がほぼC字状の長溝131を第1保持バンド100の第1帯状延出部120の表面120a上に形成するようにしたが、第1保持バンド100の第1帯状延出部120の長手方向に沿って長孔を形成するようにしてもよい。
(3)上記各実施形態においては、支柱(第1支柱510、第2支柱520及び第3支柱530)は、本考案の園芸植物保持具とは別部品としたが、本考案の園芸植物保持具専用の支柱を用意して、当該本考案の園芸植物保持具専用の支柱を含めて「本考案の園芸植物保持具」としてもよい。
(4)上記各実施形態においては、第1保持バンド100の第1支柱把持部110及び第2保持バンド200の第2支柱把持部210の内径は、一種類ではなく、様々な内径の支柱把持部を有する第1保持バンド100及び第2保持バンド200を用意するようにしてもよい。これにより、支柱の太さ(外径)に適合する内径の支柱把持部を有する第1保持バンド100及び第2保持バンド200を選択して使用することができる。
10・・・実施形態1に係る園芸植物保持具、20・・・実施形態2に係る園芸植物保持具、30・・・実施形態3に係る園芸植物保持具、100・・・第1保持バンド、110・・・第1支柱把持部、120・・・第1帯状延出部、120a,220a・・・表面、120b,220b・・・裏面、130・・・第1連結部、131・・・長溝、135・・・貫通孔、150,260・・・滑り止め溝、200・・・第2保持バンド、210・・・第2支柱把持部、220・・・第2帯状延出部、230・・・第2連結部、231・・・凸部、235・・・突起、250,160・・・滑り止め凸部、270・・・帯状延出部通し孔、280・・・ストッパー、510・・・支柱(第1支柱)、520・・・支柱(第2支柱)530・・・支柱(第3支柱)
Claims (8)
- 園芸植物を取り囲むように所定間隔をおいて立設された複数の支柱の各支柱を繋ぐようにして前記各支柱に取り付けることにより、前記園芸植物が所定範囲を超えて広がることを抑制するための園芸植物保持具であって、
可撓性を有する部材でなる帯状の第1保持バンドと、可撓性を有する部材でなる帯状の第2保持バンドとを備え、
前記第1保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第1支柱把持部と、当該第1支柱把持部から帯状に延出する第1帯状延出部とを有し、
前記第2保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第2支柱把持部と、当該第2支柱把持部から帯状に延出する第2帯状延出部とを有し、
前記第1帯状延出部には、第1連結部が当該第1帯状延出部の長手方向に沿って設けられ、
前記第2帯状延出部には、第2連結部が当該第2帯状延出部の長手方向に沿って設けられ、
前記第1連結部及び前記第2連結部は、当該第1連結部と第2連結部とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結可能で、かつ、前記重なりの長さが前記長手方向において可変となるように連結可能となっていることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項1に記載の園芸植物保持具において、
前記第1支柱把持部は、平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第1支柱把持部の空間に前記支柱を挿入した状態で前記支柱を把持する構造をなしており、
前記第2支柱把持部は、平面視したときの形状が、ほぼC字形状をなし、当該第2支柱把持部の空間に前記支柱を挿入した状態で前記支柱を把持する構造をなしていることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項1又は2に記載の園芸植物保持具において、
前記第1連結部は、前記第1帯状延出部の長手方向に沿って見たときの端面形状が、ほぼC字形状をなす長溝が前記長手方向に沿って設けられた構造をなしており、
前記第2連結部は、前記長溝に嵌入可能となる凸部が設けられた構造をなしていることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項3に記載の園芸植物保持具において、
前記第1連結部及び前記第2連結部には、当該第1連結部と第2連結部とがそれぞれ長手方向において重なりを有した状態で連結した状態となったときに、当該第1連結部と第2連結部とが前記長手方向に沿って滑り動くことを防止するための滑り止め部が形成されていることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項1又は2に記載の園芸植物保持具において、
前記第1連結部は、貫通孔が前記長手方向において所定間隔ごとに複数個設けられた構造をなしており、
前記第2連結部は、前記貫通孔に嵌入可能な突起が少なくとも1個設けられた構造をなしていることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の園芸植物保持具において、
前記園芸植物は、サボテンであることを特徴とする園芸植物保持具。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の園芸植物保持具において、
前記第1支柱把持部及び前記第2支柱把持部が把持可能な外径を有する支柱をさらに備えることを特徴とする園芸植物保持具。 - 園芸植物を取り囲むように所定間隔をおいて立設された複数の支柱の各支柱を繋ぐようにして前記各支柱に取り付けることにより、前記園芸植物が所定範囲を超えて広がることを抑制するための園芸植物保持具であって、
可撓性を有する部材でなる帯状の第1保持バンドと、可撓性を有する部材でなる帯状の第2保持バンドとを備え、
前記第1保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第1支柱把持部と、当該第1支柱把持部から帯状に延出する第1帯状延出部とを有し、
前記第2保持バンドは、前記支柱に着脱自在に取り付け可能な第2支柱把持部と、当該第2支柱把持部から帯状に延出する第2帯状延出部とを有し、
前記第1帯状延出部又は前記第2帯状延出部には、
当該第1帯状延出部及び当該第2帯状延出部のうちの一方の帯状延出部を、他方の帯状延出部の一方側の面から他方側の面に貫通可能な帯状延出部通し孔と、
前記帯状延出部通し孔を有する帯状延出部にスライド可能に設けられており、前記一方の帯状延出部が前記帯状延出部通し孔を貫通した状態となったときに、前記一方の帯状延出部を折り曲げた状態で前記第1帯状延出部と前記第2帯状延出部とを対面接触させることによって前記第1帯状延出部及び前記第2帯状延出部の前記長手方向に沿った動きを止めるストッパーと、
が設けられていることを特徴とする園芸植物保持具。
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