JP2003325273A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2003325273A
JP2003325273A JP2002138497A JP2002138497A JP2003325273A JP 2003325273 A JP2003325273 A JP 2003325273A JP 2002138497 A JP2002138497 A JP 2002138497A JP 2002138497 A JP2002138497 A JP 2002138497A JP 2003325273 A JP2003325273 A JP 2003325273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートの組付け作業が容易、且つ軽量
で、リサイクル性に優れた車両用シートを提供する。 【解決手段】 着座部10と、背もたれ部20とを有す
る車両用シートSにおいて、着座部10及び背もたれ部
20は、フレーム40に着脱可能に取り付けられたベー
スプレート12,22と、ブロック13,23と、スプ
リングプレート14,24と、表皮カバー16,26
と、を備え、ブロック13,23は、ベースプレート1
2,22とスプリングプレート14,24間に所定の空
間を形成するように配置され、スプリングプレート1
4,24は、弾性を有する発泡体で成形され、ベースプ
レート12,22方向への力が加えられたときに、前記
空間内へ撓むことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は車両用シートに係
り、特に軽量で、製造コストの低減を図ることができ、
且つリサイクル性に優れた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用シートは、着座部と背もた
れ部とを有しており、これら着座部と背もたれ部は、そ
れぞれ所定形状の車両用シートフレームと、このフレー
ムに支持されると共にフレームを覆って着座者の臀部及
び背中を支持するためのクッション材(例えば、ウレタ
ンフォームクッション材)と、これらを被覆するための
表皮材と、を備えて構成されている。
【0003】そして、上記車両用シートの組付けでは、
着座部と背もたれ部の各部位において、車両用シートフ
レームにクッション材を被せ、その後、それらを表皮材
で被覆している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、車両用
シートの組付けは、着座部及び背もたれ部のそれぞれに
対して行う必要があり、表皮材をクッション材に被覆す
る作業においては、作業の困難性及び品質の不均一性を
伴うという問題があった。
【0005】具体的には、クッション材は、比較的軽量
ではあるものの弾力性を有するため取り扱いが難しく、
また、表皮材とクッション材との間の滑りが悪いという
問題があった。
【0006】例えば、人手を用いてクッション材に表皮
材を被覆させる場合、表皮材とクッション材との間の滑
りが悪いため、比較的大きな力でクッション材を抑えて
圧縮し、クッション材をサポートしながら被覆させる必
要があり、作業性が悪い。
【0007】また、機械を用いてクッション材に表皮材
を被覆させる場合であっても、両者の滑りが悪いため
に、被覆された状態でクッション材が部分的に変形して
しまい、製品後の品質にバラツキが生じてしまうという
問題があった。
【0008】例えば、被覆作業でクッション材が部分的
に変形してしまうことにより肩部にダレ等が生じると、
被覆させた表皮材の下部部分に余りが生じてしまうこと
になり、これによりしわやたるみが発生し、製品の外観
不良の原因となる。
【0009】さらに、車両用シート廃棄時、異なる材質
でできている車両用シートフレーム、クッション材、表
皮材等を分別作業するとき、表皮材で完全に被覆された
クッション材を表皮材から分離する作業、及びクッショ
ン材等を車両用フレームから分離する作業は不便であ
り、分別に手間がかかるため、リサイクル性において不
都合があるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、車両用シートの組付け作
業が容易、且つ軽量で、リサイクル性に優れた車両用シ
ートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明に係
る車両用シートSによれば、シートフレームとしての着
座フレーム42に着脱可能に取り付けられたベースプレ
ート12と、該ベースプレート12上に配置されたブロ
ック13と、該ブロック13上に配置されたスプリング
プレート14と、該スプリングプレート14を被覆する
表皮カバー16と、を備える着座部10を有し、前記ブ
ロック13は、前記ベースプレート12と前記スプリン
グプレート14間に所定の空間を形成するように配置さ
れ、前記スプリングプレート14は、弾性を有する発泡
体で成形され、前記スプリングプレート14は、前記ス
プリングプレート14に前記ベースプレート12方向へ
の力が加えられたときに前記空間内へ撓むことにより解
決される。
【0012】また、前記課題は、本発明に係る車両用シ
ートSによれば、着座部10と、背もたれ部20とを有
する車両用シートSにおいて、前記着座部10及び背も
たれ部20は、シートフレームとしての着座フレーム4
2,背もたれフレーム44に着脱可能に取り付けられた
ベースプレート12,22と、該ベースプレート12,
22上に配置されたブロック13,23と、該ブロック
13,23上に配置されたスプリングプレート14,2
4と、該スプリングプレート14,24を被覆する表皮
カバー16,26と、を備え、前記ブロック13,23
は、前記ベースプレート12,22と前記スプリングプ
レート14,24間に所定の空間を形成するように配置
され、前記スプリングプレート14,24は、弾性を有
する発泡体で成形され、前記スプリングプレート14,
24は、前記スプリングプレート14,24に前記ベー
スプレート12,22方向への力が加えられたときに前
記空間内へ撓むことにより解決される。
【0013】このように本発明に係る車両用シートS
は、クッション材を用いる替わりに、スプリングプレー
ト14,24を複数のブロック13,23によってベー
スプレート12,22から離間させて配置する構成とし
ている。そして、スプリングプレート14,24の弾性
による板ばね効果を利用してクッション性を確保してい
る。
【0014】このため、従来のようにクッション材を表
皮材によって被覆する作業が必要なくなるので、組付け
作業が容易となると共に、軽量化及びコンパクト化を図
ることができる。
【0015】また、前記発泡体としては、PP(ポリプ
ロピレン)ビーズ発泡体、PE(ポリエチレン)ビーズ
発泡体、PP発泡体、PE発泡体、AS樹脂(アクリロ
ニトリル/スチレン樹脂)発泡体、EVA(エチレン酢
酸ビニル共重合樹脂)及びウレタンフォーム材のいずれ
かを用いることが可能である。PPビーズ発泡体は耐候
性に優れており、PEビーズ発泡体は安価であり、EV
A及びウレタンフォーム材は柔軟性に富んでおり、この
ような異なる材質を、車両用シートSの用途に応じて選
択することが可能となる。
【0016】また、前記ブロック13,23は、前記ベ
ースプレート12,22又はスプリングプレート14,
24に着脱可能に取り付けられていれば好適である。こ
のような構成とすることにより、着座者の体格等に適合
させて、着座感の調節が可能となる。具体的には、異な
る高さ及び幅のブロック13,23を選択することによ
り、着座時にスプリングプレート14,24が沈み込む
度合いを調節することが可能となり、着座者に応じた良
好な着座感を提供することができる。
【0017】また、前記表皮カバー16,26は、前記
シートフレームとしての着座フレーム42,背もたれフ
レーム44に着脱可能に取り付けられていれば好適であ
る。前記表皮カバー16,26、前記着座フレーム4
2,背もたれフレーム44に、それぞれ取付部、係止部
を設け、これらを係止することにより、表皮カバー1
6,26を着座フレーム42,背もたれフレーム44に
取り付ければ、表皮カバー16,26の交換が容易とな
り、個人の好みに応じて異なるデザインの表皮カバー1
6,26を使用することができる。また、リサイクル時
の分別作業も容易となるので好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配
置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範
囲内で種々改変することができるものである。
【0019】図1は車両用シートの前方斜視図、図2は
後方斜視図、図3はフレームの斜視図、図4はベースプ
レートの説明図、図5はベースプレートの部分断面図、
図6はベースプレートの別実施例の説明図、図7はスプ
リングプレートの説明図、図8は表皮カバーの説明図、
図9は着座部の断面図である。
【0020】本発明の車輌用シートSは、図1及び図2
に示すように、着座部10と、背もたれ部20と、ヘッ
ドレスト部30と、を備えており、これらは、金属製の
フレーム40に取り付けられている。なお、図1に示す
車輌用シートSは、右座席用であり、左座席用の車輌用
シートSは、図1及び図2とは対称に構成される。
【0021】フレーム40は、図3に示すように、着座
フレーム42と、背もたれフレーム44と、ヘッドレス
トフレーム46と、サイドフレーム48と、を備えてい
る。
【0022】サイドフレーム48は、左右の構成部から
なり、図1に示す車両用シートSにおいて、着座者の右
側に位置する構成部にはリクライニング機構が備えら
れ、左側の構成部には着座部スライド機構のロック機構
が備えられている。そして、これらは、合成樹脂製のサ
イドカバー48aで覆われている。
【0023】また、車輌用シートSは、サイドフレーム
48下部に配設された4箇所の取付けマウントによっ
て、車輌フロアに取り付けられる。
【0024】上記リクライニング機構は、サイドカバー
48aから臨むリクライニングストラップ49aが引か
れるとフレーム支持板49bのロックが外れ、フレーム
支持板49bを介して、背もたれ部20のリクライニン
グ調整が可能となる。また、着座部スライド機構は、ス
ライドレバー49cを操作することにより、ロックが外
れ、着座部10の前後方向の位置調整が可能となる。
【0025】着座フレーム42は、金属パイプの略矩形
環状枠であり、両サイドフレーム48間に軸架された取
付支軸43を支軸として、跳ね上げ可能に取り付けられ
ており、着座位置ではサイドフレーム48に取り付けら
れた係止部49eによって支持される。
【0026】また、本例では図3に示すように表皮カバ
ー取付用の取付用突起42aが、着座フレーム42の下
側8箇所に配設されている。なお、取付用突起42a
は、着座フレーム42の外側若しくは内側に配設されて
いても良い。
【0027】背もたれフレーム44は、着座フレーム4
2と同様に金属パイプの略矩形環状枠であり、図中左側
下部分でフレーム支持板49bと螺子留めされ結合され
ている。背もたれフレーム44の図中右側下端部は、サ
イドカバー48a内の不図示の支軸に取り付けられてい
る。
【0028】また、本例では表皮カバー取付用の取付用
突起44aが背もたれフレーム44の外側6箇所に配設
されている。なお、取付用突起44aは、背もたれフレ
ーム44の後側若しくは内側に配設されていても良い。
【0029】ヘッドレストフレーム46は、金属製のU
字型枠であり、背もたれフレーム44の上部に配設され
ているヘッドレストフレーム取付部44bに挿し込まれ
て締め付け固定される。また、ヘッドレストフレーム4
6は、差し込まれる長さによって、高さ調整ができるよ
うになっている。
【0030】次に、上記フレーム40に配設される着座
部10、背もたれ部20、ヘッドレスト部30について
説明する。図4乃至図8に示すように、着座部10は、
ベースプレート12、スプリングプレート14、表皮カ
バー16から構成されている。また、背もたれ部20
は、同様にベースプレート22、スプリングプレート2
4、表皮カバー26から構成されている。また、ヘッド
レスト部30は、ベースプレート32、表皮カバー36
から構成されている。
【0031】ベースプレート12,22,32及びスプ
リングプレート14,24は、PP(ポリプロピレン)
ビーズ発泡体、PE(ポリエチレン)ビーズ発泡体、P
P発泡体、PE発泡体、AS樹脂(アクリロニトリル/
スチレン樹脂)発泡体、EVA(エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂)及びウレタンフォーム材などの発泡体によっ
て形成されている。
【0032】図4に示すように、ベースプレート12,
22,32は、略矩形の板状発泡体である。ベースプレ
ート12,22の表面左右両端部には、同じく発泡体で
成形された断面略半円状の凸条のブロック13,23が
配設されている。また、ベースプレート12,22の裏
面には、それぞれ着座フレーム42、背もたれフレーム
44のフレーム枠内側に嵌め込むための段部12b,2
2bが形成されている。
【0033】また、ベースプレート32の下部には、取
付用孔32aが開口しており、取付用孔32aにヘッド
レストフレーム46のU字型部分を挿入することによ
り、ベースプレート32はヘッドレストフレーム46に
取り付けられる。
【0034】本例のベースプレート12,22では、ブ
ロック13,23が、それぞれ脱着可能となっている。
図5(A)にベースプレート12の部分断面図を示す。
図示するように、ベースプレート12の表面には取付用
溝12aが形成されており、ブロック13の取付用突起
13aを取付用溝12aに嵌合させることにより、ブロ
ック13は、ベースプレート12に容易に取り付けられ
る。これは、ブロック23及びベースプレート22につ
いても同様である。
【0035】ベースプレート12,22、ブロック1
3,23等は、金型内に発泡樹脂を注入することにより
成形されるが、発泡樹脂の弾性を利用して、上記取付用
溝12a及び取付用突起13aには、1度〜数度程度の
逆抜き角成形がされている。すなわち、取付用溝12a
は、底面程断面が拡がっており、取付用突起13aは、
先端程断面が拡がるように成形されている。
【0036】このように取付用溝12a及び取付用突起
13aを成形することにより、ベースプレート12とブ
ロック13を一体に組付けたときに、両者が容易に分離
しなくなるので好適である。
【0037】また、図5(B)乃至(D)に例示するよ
うにブロック13,23は、高さ及び幅が異なるものを
適宜選択することができる。このように、高さ及び幅が
異なっていても取付用突起13aの形状が共通であるた
め、着座者の体格に応じてブロック13,23を交換す
ることが可能である。なお、本例ではブロック13,2
3を脱着可能としたが、ベースプレート12,22と一
体に成形することもできる。
【0038】また、本例ではブロック13,23は、発
泡体で成形されているが、これに限らず、後述するよう
にベースプレート12,22と、スプリングプレート1
4,24とを離間することができれば、硬質樹脂製、ゴ
ム製、金属製等であっても良い。
【0039】また、本例では、半円柱状のブロック1
3,23が、ベースプレート12,22の左右両端部に
沿って配設されているが、これに限らず、図6(A)又
は(B)に例示するように、各種形状のブロック13,
23が、ベースプレート12,22の表面数箇所に配設
されるようにしてもよい。すなわち、後述するように着
座者に良好な着座感を与えることができるようなクッシ
ョン性が得られれば良い。
【0040】図7に示すように、スプリングプレート1
4,24は、外形略矩形の板状発泡体である。スプリン
グプレート14,24の表面側には、横方向に複数の溝
が形成されており、これにより、通気性と共にクッショ
ン性が得られ、着座感を高めている。
【0041】また、スプリングプレート14,24の裏
面側には、ベースプレート12,22との位置合わせの
ための、不図示の凹部が形成されている。この凹部とブ
ロック13,23とを合わせることにより、両者の位置
合わせを容易に行うことができると共に、両者がずれ難
くなっている。
【0042】図8に示す表皮カバー16,26,36
は、ベースプレート12,22,32及びスプリングプ
レート14,24を覆うように取り付けられる。表皮カ
バー16,26,36は、ファブリック,本革,合成皮
革等の公知の表皮材でできている。
【0043】表皮カバー16,26には、それぞれ被覆
部16b,26bが形成されている。被覆部16b,2
6bは、一方が開放された袋状になっており、スプリン
グプレート14,24の一端側を嵌め込むように構成さ
れている。これにより、表皮カバー16,26と、スプ
リングプレート14,24が一体になり、両者がずれ難
くなる。
【0044】また、表皮カバー16,26には、取付孔
を有する金属製の取付用リング16a,26aがそれぞ
れ数箇所に形成されている。この取付用リング16a,
26aを、着座フレーム42及び背もたれフレーム44
に配設されている取付用突起42a,44aに嵌め込む
ことにより、表皮カバー16,26を前記フレームに固
定することができる。
【0045】これら取付用突起42a,44a及び取付
用リング16a,26aは、公知のファスナにより構成
されている。また、本例の実施例に限らず、ファスナと
して、ボタン状、バックル状、クリップ状等の各種タイ
プのものを使用することが可能である。
【0046】また、表皮カバー36は、ベースプレート
32に面状ファスナ等の接合手段で取り付けられてい
る。なお、表皮カバーを詰め物ができる座布団状とし
て、クッション性を高めるようにしても良い。
【0047】次に、車輌用シートSの組付けについて説
明する。先ず、フレーム40の着座フレーム42、背も
たれフレーム44に、それぞれベースプレート12,2
2を配置する。このとき、ベースプレート12,22の
裏面の段部12b,22bが、着座フレーム42、背も
たれフレーム44のフレーム枠内側に嵌り込むようにす
る。
【0048】これにより、ベースプレート12,22
は、着座フレーム42、背もたれフレーム44に対して
位置が固定され、ずれないようになっている。また、ベ
ースプレート32を、ヘッドレストフレーム46に取り
付ける。
【0049】そして、スプリングプレート14,24の
一端側を被覆部16b,26bに挿入して、表皮カバー
16,26にスプリングプレート14,24を取り付け
る。
【0050】次に、一体に取り付けられたスプリングプ
レート14と表皮カバー16、及びスプリングプレート
24と表皮カバー26を、それぞれベースプレート1
2,22上の所定位置に配置する。このとき、ベースプ
レート12,22のブロック13,23と、スプリング
プレート14,24の裏面凹部とを嵌合させて配置す
る。
【0051】そして、表皮カバー16,26の取付用リ
ング16a,26aを、それぞれ着座フレーム42、背
もたれフレーム44の取付用突起42a,44aに嵌め
込む。また、表皮カバー36を、面状ファスナにてベー
スプレート32に取り付ける。
【0052】以上のように、本例の車輌用シートSで
は、発泡体からなる着座部10,背もたれ部20が、い
わゆるクッションボード,バックボードであると共に、
着座フレーム42,背もたれフレーム44と共に構造体
をなしている。
【0053】そして、車輌用シートSは、着座部10,
背もたれ部20,ヘッドレスト部30をフレーム40に
嵌め込むことにより容易に組付けを行うことができるも
のである。
【0054】したがって、従来のような車両用シートの
組付け作業における作業性の悪さを大幅に改善すること
ができ、作業時間の短縮、組付け後の製品品質のバラツ
キ防止、製品の外観不良の防止を図ることが可能とな
る。
【0055】また、車輌用シートSでは、表皮カバー1
6,26,36を容易に交換することができることか
ら、利用者は好みに応じて、様々なデザインの表皮カバ
ー16,26,36を利用することが可能となる。
【0056】また、車輌用シートSの廃棄時には、表皮
カバー、スプリングボード、ベースプレートを容易に取
り外すことができ、これにより分別が容易となることか
ら、リサイクル性にも優れるものである。
【0057】次に、図9に基づき、車輌用シートSの着
座時の状況について説明する。以下は、着座部10につ
いて説明するが、背もたれ部20においても同様であ
る。
【0058】図9(A)に示すように、スプリングプレ
ート14は、ブロック13上に載置され、さらに、表皮
カバー16によって覆われている。したがって、スプリ
ングプレート14と、ベースプレート12は、ブロック
13の高さ分だけ離間した構成となっている。
【0059】そして、左右ブロック13上に載置された
スプリングプレート14は、弾性を有する板状発泡体で
ある。したがって、上記のような構成となっている車輌
用シートSに着座者が着座すると、図9(B)に示すよ
うに、左右ブロック13間のスプリングプレート14は
撓んで沈み込む。
【0060】このとき、着座者の臀部等に対してスプリ
ングプレート14の板ばね効果による所定の反撥弾性
力、及びスプリングプレート14自体の弾性力が加わ
り、着座者に良好な着座感を与える。
【0061】なお、着座時、スプリングプレート14が
沈み込むことにより、ブロック13にはスプリングプレ
ート14との間に、横方向内向きの摩擦力が加わる。こ
の摩擦力は、ブロック13をベースプレート12から引
き抜く方向の力となる。
【0062】したがって、ブロック13が引き抜かれて
しまうのを防止するため、ブロック13はある程度横方
向に幅を有するようにするか、スプリングプレート14
との接触部分に滑りを良くするためのフィルム等を貼着
することが望ましい。
【0063】また、車輌用シートSの利用者の体格に応
じて、高さの異なるブロック13を適宜選択することに
より、個人毎に良好な着座感を得ることが可能となる。
ブロック13は、ベースプレート12に簡単に脱着する
ことができるので、個人毎の調整を容易に行うことがで
きる。
【0064】また、スプリングプレート14は、表面側
に横方向の複数の溝が形成されているので、表皮カバー
16に通気性があるファブリック等を使用している場合
には、適度な通気性を得ることができる。したがって、
利用者と車輌用シートSとの接触部分に利用者からの体
温がこもることがなく、長時間着座した場合であって
も、着座者に不快感を与えることがなく好適である。
【0065】さらに、スプリングプレート14は、断熱
性を有する発泡体で形成されているので、たとえ表皮カ
バー16が通気性の良い材質でできている場合であって
も、利用者に不快感を与えることがなく好適である。
【0066】また、着座時に、スプリングプレート14
を沈み込み易くするため、ベースプレート12に通気孔
を設けても良い。このようにすることにより、適度な沈
み込み感を得ることができると共に、着座時に空気が抜
ける際の騒音を防止することができる。
【0067】以上のように、車輌用シートSは、着座時
のクッション性を確保するために、スプリングプレート
14,24をそれぞれブロック13,14上に載置する
構成とし、スプリングプレート14,24の板ばね効果
を利用している。
【0068】このため、クッション材を別途設ける必要
がなく、車輌用シートSの軽量化を図ることができると
共に、車輌用シートS自体をコンパクトにすることが可
能となる。それと共に、発泡体としてビーズ発泡体を用
いると、衝撃吸収性を向上させることができる
【0069】なお、本例のヘッドレスト部30は、ベー
スプレート32及び表皮カバー36から構成されている
が、着座部10及び背もたれ部20と同様に、ベースプ
レート32、表皮カバー36に加え、両者間にスプリン
グプレートを配した構成としても良い。
【0070】この場合、ベースプレート32にブロック
を配設することにより、ヘッドレスト部30において
も、適度なクッション性が得られるので好適である。
【0071】また、本例では、スプリングプレート1
4,24を直接、表皮カバー16,26で覆う構成とな
っているが、これらの間に、別途クッションプレートを
設けてもよい。この場合、さらにクッション性が高まる
ので、着座感の向上を図ることができる。
【0072】また、本例では、ベースプレート12,2
2にブロック13,23を設けているが、ブロック1
3,23をベースプレート12,22に設ける替わり
に、スプリングプレート14,24の裏面に設けても良
い。
【0073】また、本例のベースプレート12,22
は、発泡体で形成されているが、これに限らず、硬質樹
脂板等で形成することが可能である。
【0074】また、本例では、ベースプレート12,2
2を用いているが、ベースプレート12,22を用いる
替わりに、フレーム40にブロック13,23を配置す
るための取付部を別途形成し、該取付部にブロック1
3,23を配置し、さらにその上にスプリングプレート
14,24を載置する構成としても良い。
【0075】また、本例の車両用シートSは、着座部1
0と、背もたれ部20と、ヘッドレスト部30と、を備
えているが、着座部10のみ、又は着座部10と背もた
れ部20のみを備える構成であっても良い。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用シートに
よれば、金属製のフレームにベースプレート、スプリン
グプレートが載置され、これらを表皮カバーで上部から
覆う構成としたので、組み付け作業が容易となり、製造
効率を向上させることが可能となる。
【0077】また、車輌用シートの構成部材であるベー
スプレート,スプリングプレート,表皮カバーは、フレ
ームからの取り外し及び分別が容易であることから、リ
サイクル性が向上し、資源の有効利用を図ることが可能
となる。
【0078】また、上記ベースプレート、スプリングプ
レートとして、ビーズ発泡体等を用いると、耐衝撃性に
優れると共に、軽量化を図ることができる。
【0079】さらに、車両用シートのクッション効果
は、クッション材を使用する替わりに、複数のブロック
上に載置されたスプリングプレートの板ばね効果を利用
しているので、車両用シートの軽量化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの前方斜視図であ
る。
【図2】車両用シートの後方斜視図である。
【図3】フレームの斜視図である。
【図4】ベースプレートの説明図である。
【図5】ベースプレートの部分断面図である。
【図6】ベースプレートの別実施例の説明図である。
【図7】スプリングプレートの説明図である。
【図8】表皮カバーの説明図である。
【図9】着座部の断面図である。
【符号の説明】
10 着座部、 12,22,32 ベースプレート、
12a 取付用溝、12b,22b 段部、 13,
23 ブロック、 13a 取付用突起、14,24
スプリングプレート、 16,26,36 表皮カバ
ー、 16a,26a 取付用リング、 16b,26
b 被覆部、 20 背もたれ部、30 ヘッドレスト
部、 32a 取付用孔、 40 フレーム、 42
着座フレーム、 42a,44a 取付用突起、 43
取付支軸、 44 背もたれフレーム、 44b ヘ
ッドレストフレーム取付部、 46 ヘッドレストフレ
ーム、 48 サイドフレーム、 48a サイドカバ
ー、 49a リクライニングストラップ、 49b
フレーム支持板、 49c スライドレバー、、 49
e 係止部、 S 車両用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 貴子 栃木県塩谷郡高根沢町太田118番地1 テ イ・エス テック株式会社内 Fターム(参考) 3B096 AB01 AB08 AC01 AD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートフレームに着脱可能に取り付けら
    れたベースプレートと、該ベースプレート上に配置され
    たブロックと、該ブロック上に配置されたスプリングプ
    レートと、該スプリングプレートを被覆する表皮カバー
    と、を備える着座部を有し、 前記ブロックは、前記ベースプレートと前記スプリング
    プレート間に所定の空間を形成するように配置され、 前記スプリングプレートは、弾性を有する発泡体で成形
    され、 前記スプリングプレートは、前記ベースプレート方向へ
    の力が加えられたときに前記空間内へ撓むことを特徴と
    する車両用シート。
  2. 【請求項2】 着座部と、背もたれ部とを有する車両用
    シートにおいて、 前記着座部及び背もたれ部は、シートフレームに着脱可
    能に取り付けられたベースプレートと、該ベースプレー
    ト上に配置されたブロックと、該ブロック上に配置され
    たスプリングプレートと、該スプリングプレートを被覆
    する表皮カバーと、を備え、 前記ブロックは、前記ベースプレートと前記スプリング
    プレート間に所定の空間を形成するように配置され、 前記スプリングプレートは、弾性を有する発泡体で成形
    され、 前記スプリングプレートは、前記ベースプレート方向へ
    の力が加えられたときに前記空間内へ撓むことを特徴と
    する車両用シート。
  3. 【請求項3】 前記発泡体は、PP(ポリプロピレン)
    ビーズ発泡体、PE(ポリエチレン)ビーズ発泡体、P
    P発泡体、PE発泡体、AS樹脂(アクリロニトリル/
    スチレン樹脂)発泡体、EVA(エチレン酢酸ビニル共
    重合樹脂)及びウレタンフォーム材のいずれかで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用
    シート。
  4. 【請求項4】 前記ブロックは、前記ベースプレート又
    はスプリングプレートに着脱可能に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用シート。
  5. 【請求項5】 前記表皮カバーは、前記シートフレーム
    に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の車両用シート。
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