JP2003325159A - ヨーグルトリキュール - Google Patents
ヨーグルトリキュールInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単に製造することができるとともに、風味
に優れた乳類を原料としたアルコール飲料としてのヨー
グルトリキュールを提供する。 【解決手段】 清酒及びヨーグルトを含有するヨーグル
トリキュールであって、アルコール分を2〜10容量
%、無脂乳固形分を3〜7重量%、乳脂肪分を1〜3重
量%、糖質を6〜16重量%含有する。さらに、ヨーグ
ルトには加糖液状ヨーグルトを用いる。簡単に製造で
き、アルコール発酵による清酒の優れた風味、ヨーグル
トの適度な酸味と口当たり、及び適度の甘さを兼ね備え
たヨーグルトリキュールを提供できる。アルコールによ
るヨーグルトの乳蛋白質の変性もほとんどない。
に優れた乳類を原料としたアルコール飲料としてのヨー
グルトリキュールを提供する。 【解決手段】 清酒及びヨーグルトを含有するヨーグル
トリキュールであって、アルコール分を2〜10容量
%、無脂乳固形分を3〜7重量%、乳脂肪分を1〜3重
量%、糖質を6〜16重量%含有する。さらに、ヨーグ
ルトには加糖液状ヨーグルトを用いる。簡単に製造で
き、アルコール発酵による清酒の優れた風味、ヨーグル
トの適度な酸味と口当たり、及び適度の甘さを兼ね備え
たヨーグルトリキュールを提供できる。アルコールによ
るヨーグルトの乳蛋白質の変性もほとんどない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳類を原料にした
アルコール飲料としてのヨーグルトリキュールに関す
る。
アルコール飲料としてのヨーグルトリキュールに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、乳類を原料にし
たアルコール飲料としては、大きく分けて、乳類と糖質
などを原料としてアルコール発酵させた醸造酒型と、乳
類にアルコールと糖などを添加混合した混成酒型とが知
られている。例えば、醸造酒型としては、特開昭55−
34034号公報に開示されているような脱脂粉乳を発
酵させたものなどが知られている。また、混成酒型とし
ては、特開昭61−70970号公報に開示されている
ような脂肪含有ミルク製品からの特定の発酵製品にアル
コールを添加しpHを調整したもの、特開昭61−17
7976号公報に開示されているような乳蛋白質含有液
に糖を加え特定pHに調整後加熱したもの、特開平8−
154652号公報に開示されているような発酵乳に有
機酸を添加して加熱保持した後エチルアルコールを添加
したものなどが知られている。
たアルコール飲料としては、大きく分けて、乳類と糖質
などを原料としてアルコール発酵させた醸造酒型と、乳
類にアルコールと糖などを添加混合した混成酒型とが知
られている。例えば、醸造酒型としては、特開昭55−
34034号公報に開示されているような脱脂粉乳を発
酵させたものなどが知られている。また、混成酒型とし
ては、特開昭61−70970号公報に開示されている
ような脂肪含有ミルク製品からの特定の発酵製品にアル
コールを添加しpHを調整したもの、特開昭61−17
7976号公報に開示されているような乳蛋白質含有液
に糖を加え特定pHに調整後加熱したもの、特開平8−
154652号公報に開示されているような発酵乳に有
機酸を添加して加熱保持した後エチルアルコールを添加
したものなどが知られている。
【0003】ところで、上述したような醸造酒型は、製
造中に雑菌によって汚染されやすく、また製造中に蛋白
質が凝固して製品品質が不安定になりやすいといった製
造上の欠点があった。一方、混成酒型は、発酵工程を伴
わないため、アルコール発酵による風味に欠け、味が単
純になってしまうという問題があった。
造中に雑菌によって汚染されやすく、また製造中に蛋白
質が凝固して製品品質が不安定になりやすいといった製
造上の欠点があった。一方、混成酒型は、発酵工程を伴
わないため、アルコール発酵による風味に欠け、味が単
純になってしまうという問題があった。
【0004】本発明かかる課題に鑑みてなされたもので
あり、簡単に製造することができるとともに、風味に優
れた乳類を原料としたアルコール飲料としてのヨーグル
トリキュールを提供することを目的とする。
あり、簡単に製造することができるとともに、風味に優
れた乳類を原料としたアルコール飲料としてのヨーグル
トリキュールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、清酒にヨーグルトを混合すること
によって、簡単に製造できる混成酒型でありながらアル
コール発酵による優れた風味を有するヨーグルトリキュ
ールを得ることができることを見出し、本発明に想到し
たものである。
の結果、本発明者は、清酒にヨーグルトを混合すること
によって、簡単に製造できる混成酒型でありながらアル
コール発酵による優れた風味を有するヨーグルトリキュ
ールを得ることができることを見出し、本発明に想到し
たものである。
【0006】本発明の請求項1記載のヨーグルトリキュ
ールは、清酒及びヨーグルトを含有する。
ールは、清酒及びヨーグルトを含有する。
【0007】また、請求項2記載のヨーグルトリキュー
ルは、前記請求項1において、アルコール分を2〜10
容量%含有する。
ルは、前記請求項1において、アルコール分を2〜10
容量%含有する。
【0008】また、請求項3記載のヨーグルトリキュー
ルは、前記請求項1又は2において、無脂乳固形分を3
〜7重量%、乳脂肪分を1〜3重量%含有する。
ルは、前記請求項1又は2において、無脂乳固形分を3
〜7重量%、乳脂肪分を1〜3重量%含有する。
【0009】また、請求項4記載のヨーグルトリキュー
ルは、前記請求項1〜3のいずれか1項において、糖質
を6〜16重量%含有する。
ルは、前記請求項1〜3のいずれか1項において、糖質
を6〜16重量%含有する。
【0010】さらに、請求項5記載のヨーグルトリキュ
ールは、前記請求項1〜4のいずれか1項において、前
記ヨーグルトは加糖液状ヨーグルトである。
ールは、前記請求項1〜4のいずれか1項において、前
記ヨーグルトは加糖液状ヨーグルトである。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明のヨーグルトリキュー
ルについて詳細に説明する。
ルについて詳細に説明する。
【0012】本発明において清酒とは、米、米麹及び水
を原料として発酵させてこしたものである。米と米麹と
水だけを原料として発酵させて漉した純米酒や純米吟醸
酒、発酵後に醸造用アルコールを添加した吟醸酒、本醸
造酒などがある。
を原料として発酵させてこしたものである。米と米麹と
水だけを原料として発酵させて漉した純米酒や純米吟醸
酒、発酵後に醸造用アルコールを添加した吟醸酒、本醸
造酒などがある。
【0013】また、本発明においてヨーグルトとは、乳
又はこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌
で発酵させ、糊状又は液状にしたもの又はこれらを凍結
したものである。なお、乳酸菌には、ビフィズス菌、ブ
ルガリア菌、アシドフィルス菌、サーモフィルス菌、ヤ
クルト菌などがある。
又はこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌
で発酵させ、糊状又は液状にしたもの又はこれらを凍結
したものである。なお、乳酸菌には、ビフィズス菌、ブ
ルガリア菌、アシドフィルス菌、サーモフィルス菌、ヤ
クルト菌などがある。
【0014】また、本発明においてアルコール分とは、
15℃のときに、原容量100分中に含まれるエチルア
ルコールの容量のことである。
15℃のときに、原容量100分中に含まれるエチルア
ルコールの容量のことである。
【0015】また、本発明において無脂乳固形分とは、
ヨーグルトの乳成分に含まれている脂肪以外の栄養素の
ことである。具体的には、もともと乳に含まれている糖
質、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどのことであ
る。一般には、タンパク質とビタミンBが特に多く含ま
れる。
ヨーグルトの乳成分に含まれている脂肪以外の栄養素の
ことである。具体的には、もともと乳に含まれている糖
質、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどのことであ
る。一般には、タンパク質とビタミンBが特に多く含ま
れる。
【0016】また、本発明において乳脂肪分とは、ヨー
グルトの乳成分に含まれている脂肪のことである。
グルトの乳成分に含まれている脂肪のことである。
【0017】また、本発明において糖質とは、ブドウ
糖、異性化液糖(果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液
糖、高果糖液糖)、砂糖、水あめ、オリゴ糖などのこと
である。なお、本発明でいう糖質の含有割合には、もと
もとヨーグルトの原料の乳や、清酒に含まれている糖質
を含む。
糖、異性化液糖(果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液
糖、高果糖液糖)、砂糖、水あめ、オリゴ糖などのこと
である。なお、本発明でいう糖質の含有割合には、もと
もとヨーグルトの原料の乳や、清酒に含まれている糖質
を含む。
【0018】また、本発明において加糖液状ヨーグルト
とは、糖質を添加したヨーグルトのことである。
とは、糖質を添加したヨーグルトのことである。
【0019】本発明のヨーグルトリキュールは、清酒に
ヨーグルトを添加混合して得られるが、清酒との混合性
から、好ましくは液状ヨーグルトを添加混合する。さら
に、加糖液状ヨーグルトを用いれば、糖質がヨーグルト
の乳蛋白質を被覆するため、清酒に含まれるアルコール
によってヨーグルトの乳蛋白質が変成することを抑制す
ることができる。したがって、最も好ましくは加糖液状
ヨーグルトを用いる。さらに、ブドウ糖などの糖質や水
を添加して、甘さやアルコール分を調整しても良い。
ヨーグルトを添加混合して得られるが、清酒との混合性
から、好ましくは液状ヨーグルトを添加混合する。さら
に、加糖液状ヨーグルトを用いれば、糖質がヨーグルト
の乳蛋白質を被覆するため、清酒に含まれるアルコール
によってヨーグルトの乳蛋白質が変成することを抑制す
ることができる。したがって、最も好ましくは加糖液状
ヨーグルトを用いる。さらに、ブドウ糖などの糖質や水
を添加して、甘さやアルコール分を調整しても良い。
【0020】清酒の含有割合は、使用する清酒のアルコ
ール分にもよるが、ヨーグルトリキュール全体の10〜
55重量%程度とする。さらに好ましくは、15〜35
重量%程度とする。清酒が少ないと清酒特有のアルコー
ル発酵による風味が感じられず、また多いとヨーグルト
の含有割合が少なくなって水っぽくなるため好ましくな
い。なお、風味の良さから、清酒としては品位の高い純
米酒や吟醸酒を用いるのが好ましい。
ール分にもよるが、ヨーグルトリキュール全体の10〜
55重量%程度とする。さらに好ましくは、15〜35
重量%程度とする。清酒が少ないと清酒特有のアルコー
ル発酵による風味が感じられず、また多いとヨーグルト
の含有割合が少なくなって水っぽくなるため好ましくな
い。なお、風味の良さから、清酒としては品位の高い純
米酒や吟醸酒を用いるのが好ましい。
【0021】ヨーグルトリキュールのアルコール分は、
2〜10容量%とするのが好ましい。2容量%未満では
アルコールによる清涼感に欠け、10容量%を超えると
ヨーグルトの乳蛋白質が変性しやすくなるので好ましく
ない。なお、上記の清酒の含有割合は、アルコール分が
2〜10容量%となるように調整するとよい。また、場
合によっては、水を加えてアルコール分を調整してもよ
い。
2〜10容量%とするのが好ましい。2容量%未満では
アルコールによる清涼感に欠け、10容量%を超えると
ヨーグルトの乳蛋白質が変性しやすくなるので好ましく
ない。なお、上記の清酒の含有割合は、アルコール分が
2〜10容量%となるように調整するとよい。また、場
合によっては、水を加えてアルコール分を調整してもよ
い。
【0022】ヨーグルトの含有割合は、使用するヨーグ
ルトの種類にもよるが、ヨーグルトリキュール全体の4
0〜80重量%程度とする。さらに好ましくは、50〜
70重量%程度とする。ヨーグルトが少ないと水っぽく
なり、また多いと清涼感に欠けるため好ましくない。
ルトの種類にもよるが、ヨーグルトリキュール全体の4
0〜80重量%程度とする。さらに好ましくは、50〜
70重量%程度とする。ヨーグルトが少ないと水っぽく
なり、また多いと清涼感に欠けるため好ましくない。
【0023】ヨーグルトリキュールの無脂乳固形分は3
〜7重量%、乳脂肪分は1〜3重量%とするのが好まし
い。無脂乳固形分が3重量%未満で乳脂肪分が1重量%
未満では水っぽくなり、無脂乳固形分が7重量%を超え
て乳脂肪分が3重量%を超えると濃厚な口当たりとなっ
て清涼感に欠けるので好ましくない。また、さらに好ま
しくは、無脂乳固形分は4〜6重量%、乳脂肪分は1.
5〜2重量%とするとよい。なお、上記のヨーグルトの
含有割合は、無脂乳固形分が3〜7重量%、乳脂肪分が
1〜3重量%となるように調整するとよい。
〜7重量%、乳脂肪分は1〜3重量%とするのが好まし
い。無脂乳固形分が3重量%未満で乳脂肪分が1重量%
未満では水っぽくなり、無脂乳固形分が7重量%を超え
て乳脂肪分が3重量%を超えると濃厚な口当たりとなっ
て清涼感に欠けるので好ましくない。また、さらに好ま
しくは、無脂乳固形分は4〜6重量%、乳脂肪分は1.
5〜2重量%とするとよい。なお、上記のヨーグルトの
含有割合は、無脂乳固形分が3〜7重量%、乳脂肪分が
1〜3重量%となるように調整するとよい。
【0024】ヨーグルトリキュールの糖質の含有割合
は、6〜16重量%とするのが好ましい。糖質が6重量
%未満ではヨーグルトの酸味が強く感じられ、16重量
%を超えると甘ったるくなるため好ましくない。また、
さらに好ましくは、糖質の含有割合は、8〜13重量%
とするとよい。ヨーグルトに加糖液糖ヨーグルトを用い
る場合は、ヨーグルトに含まれる糖質を考慮して、ブド
ウ糖などの糖質を添加して調整するとよい。
は、6〜16重量%とするのが好ましい。糖質が6重量
%未満ではヨーグルトの酸味が強く感じられ、16重量
%を超えると甘ったるくなるため好ましくない。また、
さらに好ましくは、糖質の含有割合は、8〜13重量%
とするとよい。ヨーグルトに加糖液糖ヨーグルトを用い
る場合は、ヨーグルトに含まれる糖質を考慮して、ブド
ウ糖などの糖質を添加して調整するとよい。
【0025】つぎに、本発明のヨーグルトリキュールの
製造方法について説明する。なお、原料の混合割合は上
記に従う。まず、原材料となる清酒、糖質などを精密濾
過し、微細な不純物を取り除く。そして、清酒にヨーグ
ルトを加え、混合する。つぎに糖質を加えて甘さを調整
する。そして、水を加えてアルコール分を調整し、その
後、加熱殺菌してからビンなどの容器に詰める。
製造方法について説明する。なお、原料の混合割合は上
記に従う。まず、原材料となる清酒、糖質などを精密濾
過し、微細な不純物を取り除く。そして、清酒にヨーグ
ルトを加え、混合する。つぎに糖質を加えて甘さを調整
する。そして、水を加えてアルコール分を調整し、その
後、加熱殺菌してからビンなどの容器に詰める。
【0026】以上詳述したとおり、本発明のヨーグルト
リキュールは、清酒及びヨーグルトを含有するので、簡
単に製造できる混成酒型でありながらアルコール発酵に
よる優れた風味を有するヨーグルトリキュールを提供す
ることができる。
リキュールは、清酒及びヨーグルトを含有するので、簡
単に製造できる混成酒型でありながらアルコール発酵に
よる優れた風味を有するヨーグルトリキュールを提供す
ることができる。
【0027】また、アルコール分を2〜10容量%含有
するので、アルコールによる清涼感を有するとともに、
ヨーグルトの乳蛋白質の変性を防止することができる。
するので、アルコールによる清涼感を有するとともに、
ヨーグルトの乳蛋白質の変性を防止することができる。
【0028】また、無脂乳固形分を3〜7重量%、乳脂
肪分を1〜3重量%含有するので、水っぽくなく、濃厚
過ぎず清涼感のある、適度な口あたりのヨーグルトリキ
ュールを提供することができる。
肪分を1〜3重量%含有するので、水っぽくなく、濃厚
過ぎず清涼感のある、適度な口あたりのヨーグルトリキ
ュールを提供することができる。
【0029】また、糖質を6〜16重量%含有するの
で、ヨーグルトの酸味を程よく抑えた適度の甘さを有す
るヨーグルトリキュールを提供することができる。
で、ヨーグルトの酸味を程よく抑えた適度の甘さを有す
るヨーグルトリキュールを提供することができる。
【0030】さらに、前記ヨーグルトは加糖液状ヨーグ
ルトであるので、糖質がヨーグルトの乳蛋白質を被覆す
るため、清酒に含まれるアルコールによってヨーグルト
の乳蛋白質が変成することを抑制することができる。
ルトであるので、糖質がヨーグルトの乳蛋白質を被覆す
るため、清酒に含まれるアルコールによってヨーグルト
の乳蛋白質が変成することを抑制することができる。
【0031】
【実施例】以下の具体的実施例により、本発明をさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0032】[実施例1]本実施例では、清酒としてア
ルコール分を18容量%含む優れた風味を有する高品位
の純米酒を用いた。また、ヨーグルトとして、無脂乳固
形分を8.0重量%、乳脂肪分を2.8%、糖質を1
3.0重量%含む加糖液状ヨーグルトを用いた。なお、
この加糖液状ヨーグルトは生乳を乳酸菌発酵することに
よって製造し、ブドウ糖果糖液糖を添加したものであ
り、液状のためそのまま飲むことができるものである。
また、本実施例ではこの他の原材料として、液状ブドウ
糖を用いた。
ルコール分を18容量%含む優れた風味を有する高品位
の純米酒を用いた。また、ヨーグルトとして、無脂乳固
形分を8.0重量%、乳脂肪分を2.8%、糖質を1
3.0重量%含む加糖液状ヨーグルトを用いた。なお、
この加糖液状ヨーグルトは生乳を乳酸菌発酵することに
よって製造し、ブドウ糖果糖液糖を添加したものであ
り、液状のためそのまま飲むことができるものである。
また、本実施例ではこの他の原材料として、液状ブドウ
糖を用いた。
【0033】精密濾過を行い微細な不純物を除去した清
酒25kgに、ヨーグルト60kgを加え、攪拌、混合
した。つぎに、精密濾過を行った液状ブドウ糖を3kg
加えて混合した。その後、水を12kg加えて、アルコ
ール分を4.5%に調整し、100kgのヨーグルトリ
キュールを得た。
酒25kgに、ヨーグルト60kgを加え、攪拌、混合
した。つぎに、精密濾過を行った液状ブドウ糖を3kg
加えて混合した。その後、水を12kg加えて、アルコ
ール分を4.5%に調整し、100kgのヨーグルトリ
キュールを得た。
【0034】このようにして得られたヨーグルトリキュ
ールは、簡単に製造できる混成酒型でありながら、アル
コール発酵による清酒の優れた風味、ヨーグルトの適度
な酸味と口当たり、及び適度の甘さを兼ね備えたもので
あった。また、アルコールによるヨーグルトの乳蛋白質
の変性はほとんど見られなかった。
ールは、簡単に製造できる混成酒型でありながら、アル
コール発酵による清酒の優れた風味、ヨーグルトの適度
な酸味と口当たり、及び適度の甘さを兼ね備えたもので
あった。また、アルコールによるヨーグルトの乳蛋白質
の変性はほとんど見られなかった。
【0035】また、本実施例のヨーグルトリキュール
は、アルコール分を4.5容量%、無脂乳固形分を4.
8重量%、乳脂肪分を1.7重量%、糖質を11重量%
含有したものであった。
は、アルコール分を4.5容量%、無脂乳固形分を4.
8重量%、乳脂肪分を1.7重量%、糖質を11重量%
含有したものであった。
【0036】[比較例1〜4]ヨーグルトの含有割合を
変化させた場合のヨーグルトの口あたりに関する官能試
験結果を表1に示す。なお、清酒の含有割合は10重量
%で一定とし、液状ブドウ糖は添加せず、水を加えて全
体の含有割合を調整した。
変化させた場合のヨーグルトの口あたりに関する官能試
験結果を表1に示す。なお、清酒の含有割合は10重量
%で一定とし、液状ブドウ糖は添加せず、水を加えて全
体の含有割合を調整した。
【0037】
【表1】
【0038】この結果によれば、ヨーグルトの含有割合
が50〜70重量%のときに口当たりが良好であり、6
0重量%において最良であった。また、ヨーグルトの含
有割合が50〜70重量%のときの無脂乳固形分は4〜
6重量%、乳脂肪分は1.5〜2重量%であった。
が50〜70重量%のときに口当たりが良好であり、6
0重量%において最良であった。また、ヨーグルトの含
有割合が50〜70重量%のときの無脂乳固形分は4〜
6重量%、乳脂肪分は1.5〜2重量%であった。
【0039】[比較例5〜7]ヨーグルトの含有割合を
60重量%とし、糖質の含有割合を変化させた場合の甘
さに関する官能試験結果を表2に示す。なお、本実施例
で用いた加糖液状ヨーグルトは、予め糖質を13重量%
含むので、ヨーグルトを60重量%含むヨーグルトリキ
ュールに含まれるヨーグルト由来の糖質は7.8重量%
である。これに、さらに液状ブドウ糖を添加することに
よって試験を行った。なお、清酒の含有割合は25重量
%で一定とした。
60重量%とし、糖質の含有割合を変化させた場合の甘
さに関する官能試験結果を表2に示す。なお、本実施例
で用いた加糖液状ヨーグルトは、予め糖質を13重量%
含むので、ヨーグルトを60重量%含むヨーグルトリキ
ュールに含まれるヨーグルト由来の糖質は7.8重量%
である。これに、さらに液状ブドウ糖を添加することに
よって試験を行った。なお、清酒の含有割合は25重量
%で一定とした。
【0040】
【表2】
【0041】この結果によれば、添加ブドウ糖の含有割
合が0〜5.0重量%のときに甘さが良好であり、3.
0重量%において最良であった。また、添加ブドウ糖の
含有割合が0〜5.0重量%のときの糖質の含有割合は
8〜13重量%であった。
合が0〜5.0重量%のときに甘さが良好であり、3.
0重量%において最良であった。また、添加ブドウ糖の
含有割合が0〜5.0重量%のときの糖質の含有割合は
8〜13重量%であった。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のヨーグルトリキ
ュールは、清酒及びヨーグルトを含有するので、簡単に
製造できる混成酒型でありながらアルコール発酵による
優れた風味を有するヨーグルトリキュールを提供するこ
とができる。
ュールは、清酒及びヨーグルトを含有するので、簡単に
製造できる混成酒型でありながらアルコール発酵による
優れた風味を有するヨーグルトリキュールを提供するこ
とができる。
【0043】請求項2記載のヨーグルトリキュールは、
前記請求項1において、アルコール分を2〜10容量%
含有するので、アルコールによる清涼感を有するととも
に、ヨーグルトの乳蛋白質の変性を防止することができ
る。
前記請求項1において、アルコール分を2〜10容量%
含有するので、アルコールによる清涼感を有するととも
に、ヨーグルトの乳蛋白質の変性を防止することができ
る。
【0044】請求項3記載のヨーグルトリキュールは、
前記請求項1又は2において、無脂乳固形分を3〜7重
量%、乳脂肪分を1〜3重量%含有するので、水っぽく
なく、濃厚過ぎず清涼感のある、適度な口あたりのヨー
グルトリキュールを提供することができる。
前記請求項1又は2において、無脂乳固形分を3〜7重
量%、乳脂肪分を1〜3重量%含有するので、水っぽく
なく、濃厚過ぎず清涼感のある、適度な口あたりのヨー
グルトリキュールを提供することができる。
【0045】請求項4記載のヨーグルトリキュールは、
前記請求項1〜3のいずれか1項において、糖質を6〜
16重量%含有するので、ヨーグルトの酸味を程よく抑
えた適度の甘さを有するヨーグルトリキュールを提供す
ることができる。
前記請求項1〜3のいずれか1項において、糖質を6〜
16重量%含有するので、ヨーグルトの酸味を程よく抑
えた適度の甘さを有するヨーグルトリキュールを提供す
ることができる。
【0046】請求項5記載のヨーグルトリキュールは、
前記請求項1〜4のいずれか1項において、前記ヨーグ
ルトは加糖液状ヨーグルトであるので、糖質がヨーグル
トの乳蛋白質を被覆するため、清酒に含まれるアルコー
ルによってヨーグルトの乳蛋白質が変成することを抑制
することができる。
前記請求項1〜4のいずれか1項において、前記ヨーグ
ルトは加糖液状ヨーグルトであるので、糖質がヨーグル
トの乳蛋白質を被覆するため、清酒に含まれるアルコー
ルによってヨーグルトの乳蛋白質が変成することを抑制
することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 清酒及びヨーグルトを含有することを特
徴とするヨーグルトリキュール。 - 【請求項2】 アルコール分を2〜10容量%含有する
ことを特徴とする請求項1記載のヨーグルトリキュー
ル。 - 【請求項3】 無脂乳固形分を3〜7重量%、乳脂肪分
を1〜3重量%含有することを特徴とする請求項1又は
2記載のヨーグルトリキュール。 - 【請求項4】 糖質を6〜16重量%含有することを特
徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のヨーグルト
リキュール。 - 【請求項5】 前記ヨーグルトは加糖液状ヨーグルトで
あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
のヨーグルトリキュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135842A JP2003325159A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | ヨーグルトリキュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135842A JP2003325159A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | ヨーグルトリキュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
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- 2002-05-10 JP JP2002135842A patent/JP2003325159A/ja active Pending
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JP2008011719A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Suntory Ltd | 炭酸ガス含有のアルコール乳飲料 |
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