JP2003325134A - 健康食品 - Google Patents

健康食品

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JP2003325134A
JP2003325134A JP2002133025A JP2002133025A JP2003325134A JP 2003325134 A JP2003325134 A JP 2003325134A JP 2002133025 A JP2002133025 A JP 2002133025A JP 2002133025 A JP2002133025 A JP 2002133025A JP 2003325134 A JP2003325134 A JP 2003325134A
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Japan
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health food
proanthocyanidin
plant
liliaceae
opc
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JP2002133025A
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Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外用剤以外の、永続性のある肩こり・腰痛改
善効果を有する新規な健康食品を提供すること。 【解決手段】 (A)プロアントシアニジン、および
(B)ユリ科植物由来の食品素材を含有する健康食品を
提供する。好ましくは、OPCを20重量%以上含有す
るプロアントシアニジンを使用する。前記プロアントシ
アニジンは松樹皮、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ア
ボガド、ニセアカシア、コケモモの果実もしくは種子、
大麦、小麦、大豆、黒大豆、カカオ、ピーナッツの薄
皮、イチョウ葉に由来する。又前記ユリ科植物はタマネ
ギ、ニンニク、ネギ、ニラ、及びラッキョウからなる群
より選択される少なくとも1種である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロアントシアニ
ジン(proanthocyanidin)、およびユリ科植物由来の食
品素材を含有する、健康食品に関する。
【0002】
【従来の技術】肩こりや腰痛は、血行不良が原因の職業
病といえる。肩こりや腰痛に対しては、主に外用剤が用
いられており、これらは、貼付や塗り込みまたはすりこ
みによって患部の皮膚に適用される。しかし、毎日同じ
場所に適用し続けることにより、皮膚がかぶれることも
あり、長時間使用することができない場合もある。
【0003】また、最近では、コンピューターを使用す
る業務が多くなっている。そのため、一定の姿勢でモニ
ターを見つめて長時間仕事をすることによって、眼精疲
労し、それから生じる肩こり・腰痛を訴える人も増加し
ている。このような肩こり・腰痛は、日々の仕事にとっ
ては、非常に苦痛である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、外用剤以
外の、永続性のある肩こり・腰痛改善剤が求められてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)プロア
ントシアニジン、および(B)ユリ科植物由来の食品素
材を含有する健康食品を提供する。この健康食品は、簡
便に摂取でき、肩こりや腰痛を軽減できる。
【0006】1つの実施態様において、上記プロアント
シアニジンは、松樹皮、ブドウ、ブルーベリー、イチ
ゴ、アボガド、ニセアカシア、コケモモの果実もしくは
種子、大麦、小麦、大豆、黒大豆、カカオ、ピーナッツ
の薄皮、イチョウ葉に由来する。
【0007】1つの実施態様において、上記ユリ科植物
は、タマネギ、ニンニク、ネギ、およびラッキョウから
なる群より選択される少なくとも1種である。
【0008】また、好ましい実施態様において、上記プ
ロアントシアニジンの20重量%以上は、OPC(olig
omeric proanthocyanidin)で構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の健康食品について
説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定
するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変する
ことができることは当業者に明らかである。
【0010】本発明の健康食品は、(A)プロアントシ
アニジン、および(B)ユリ科植物由来の食品素材を含
有する。以下、各成分について説明する。
【0011】(A)プロアントシアニジン 本発明において、プロアントシアニジンとは、フラバン
−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオー
ルを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる
化合物群をいう。プロアントシアニジンは、抗酸化作用
などの種々の活性を有することが知られている。
【0012】本明細書では、プロアントシアニジンのう
ち、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−
3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2〜4の縮
重合体を、OPC(オリゴメリック・プロアントシアニ
ジン;oligomeric proanthocyanidin)という。OPC
は、ポリフェノールの一種で、植物が作り出す強力な抗
酸化物質であり、植物の葉、樹皮、果物の皮もしくは種
の部分に集中的に含まれている。具体的には、ブドウの
種、松の樹皮、ピーナッツの薄皮、イチョウ、ニセアカ
シアの果実、コケモモなどに含まれている。また、西ア
フリカのコーラナッツ、ペルーのラタニアの根、日本の
緑茶にも、OPCが含まれることが知られている。OP
Cは、ヒトの体内では、生成することのできない物質で
ある。
【0013】本発明の健康食品に含有されるプロアント
シアニジンとして、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ア
ボガドなどの果実もしくは種子の粉砕物、またはこれら
の抽出物のような食品原料を使用することができる。特
に、松樹皮の抽出物を用いることが好ましい。松樹皮
は、プロアントシアニジンの中でもOPCに富むため、
本発明においてプロアントシアニジンの原料として好ま
しく用いられる。
【0014】以下、OPCを豊富に含む松樹皮の抽出物
を例に挙げて、プロアントシアニジンの調製方法を説明
する。
【0015】松樹皮抽出物としては、フランス海岸松
(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、
ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、
リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロ
マツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属
する植物の樹皮の抽出物が好ましく用いられる。中で
も、フランス海岸松(Pinus Martima)の樹皮抽出物が
好ましい。
【0016】フランス海岸松は、南仏の大西洋沿岸の一
部に生育している海洋性松をいう。このフランス海岸松
の樹皮は、プロアントシアニジン、有機酸、ならびにそ
の他の生理活性成分などを含有し、その主要成分である
フラボノイド類のプロアントシアニジンに、活性酸素を
除去する強い抗酸化作用があることが知られている。
【0017】松樹皮抽出物は、上記の松樹皮を水または
有機溶媒で抽出して得られる。水を用いる場合には、温
水または熱水が用いられる。抽出に用いる有機溶媒とし
ては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が
用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブ
タノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロ
ピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、
酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロ
メタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエ
タン、および1,1,2−トリクロロエテンが挙げられ
る。これらの水および有機溶媒は単独で用いてもよい
し、組合わせて用いてもよい。特に、熱水、含水エタノ
ール、および含水プロピレングリコールが好ましく用い
られる。
【0018】松樹皮からプロアントシアニジンを抽出す
る方法は、特に限定されないが、例えば、加温抽出法、
超臨界流体抽出法などが用いられる。
【0019】超臨界流体抽出法は、物質の気液の臨界点
(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨
界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体とし
ては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素
(笑気ガス)などが用いられ、二酸化炭素が好ましく用
いられる。
【0020】超臨界流体抽出法は、目的成分を超臨界流
体によって抽出する抽出工程および目的成分と超臨界流
体とを分離する分離工程からなる。分離工程では、圧力
変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、または
吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよ
い。
【0021】また、エントレーナー添加法による超臨界
流体抽出を行ってもよい。この方法は、超臨界流体に、
例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、ア
セトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、
脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、またはケトン類
を2〜20W/V%程度添加し、得られた抽出流体で超
臨界流体抽出を行うことによって、OPC、カテキン類
(後述)などの目的とする被抽出物の抽出流体に対する
溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を
増強させる方法であり、効率的に松樹皮抽出物を得る方
法である。
【0022】超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操
作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用でき
るという利点;抽出流体が残留しないという利点;およ
び溶媒の循環利用が可能であり、脱溶媒工程などが省略
でき、工程がシンプルになるという利点がある。
【0023】また、松樹皮からの抽出は、上記の方法以
外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、
超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。
【0024】松樹皮からの抽出は、複数の抽出方法を組
み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせること
により、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能と
なる。
【0025】本発明の健康食品に用いられる松樹皮抽出
物は、具体的には、以下のような方法によりに調製され
るが、これは例示であり、この方法に限定されない。
【0026】フランス海岸松の樹皮1kgを、塩化ナト
リウムの飽和溶液3Lに入れ、100℃にて30分間抽
出し、抽出液を得る(抽出工程)。その後、抽出液を濾
過し、得られる不溶物を塩化ナトリウムの飽和溶液50
0mlで洗浄し、洗浄液を得る(洗浄工程)。この抽出
液と洗浄液とを合わせて、松樹皮の粗抽出液を得る。
【0027】次いで、この粗抽出液に酢酸エチル250
mlを添加して分液し、酢酸エチル層を回収する工程を
5回行う。回収した酢酸エチル溶液を合わせて、無水硫
酸ナトリウム200gに直接添加して脱水する。その
後、この酢酸エチル溶液を濾過し、濾液を元の5分の1
量になるまで減圧濃縮する。濃縮された酢酸エチル溶液
を2Lのクロロホルムに注ぎ、攪拌して得られる沈殿物
を濾過により回収する。その後、この沈殿物を酢酸エチ
ル100mlに溶解した後、再度1Lのクロロホルムに
添加して沈殿させる操作を2回繰り返す洗浄工程を行
う。この方法により、例えば、2〜4量体のOPCを2
0重量%以上含み、かつカテキン類を5重量%以上含有
する、約5gの松樹皮抽出物が得られる。
【0028】本発明の健康食品に(A)プロアントシア
ニジンとして代表的に用いられる、上記の原料植物から
の抽出物、特に松樹皮抽出物には、プロアントシアニジ
ン、すなわち、フラバン−3−オールおよび/またはフ
ラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2
以上の縮重合体が含まれている。重合度の低い縮重合体
が多く含まれるものが好ましく用いられる。重合度の低
い縮重合体としては、重合度が2〜30の縮重合体(2
〜30量体)が好ましく、重合度が2〜10の縮重合体
(2〜10量体)がより好ましく、重合度が2〜4の縮
重合体(2〜4量体;すなわち、OPC)がさらに好ま
しい。
【0029】OPCは、上述のように抗酸化物質である
ため、ガン・心臓病・脳血栓などの成人病の危険率を低
下する効果、関節炎・アトピー性皮膚炎・花粉症などの
アレルギー体質の改善効果なども有する。
【0030】さらにOPCは、抗酸化作用のほか、口腔
内のバクテリア増殖を抑制してプラーク(歯こう)を減
少させる効果;血管の弾力性を回復させる効果;血液中
でのリポたんぱくが活性酸素によりダメージを受けるの
を防止して、損傷した脂肪が血管の内壁に凝集し、コレ
ステロールが付着することを防止する効果;活性酸素に
よって分解されたビタミンEを再生させる効果;ビタミ
ンEの増強剤としての効果などを有することが知られて
いる。
【0031】本発明においては、OPCを20重量%以
上含有するプロアントシアニジンが好ましく用いられ
る。より好ましくは30重量%以上である。このような
プロアントシアニジンとして、松樹皮抽出物が好ましく
用いられる。
【0032】OPC含有量が高いプロアントシアニジン
を用いると、重合度の高いプロアントシアニジン(OP
C含有量が少ないもの)を用いた場合と対比して、優れ
た肩こり・腰痛改善効果が得られる。
【0033】また、原料植物由来のプロアントシアニジ
ン、特に植物抽出物には、OPCとともにカテキン(ca
techin)類が含まれている。カテキン類とは、ポリヒド
ロキシフラバン−3−オールの総称である。カテキン類
としては、(+)−カテキン、(−)−エピカテキン、
(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、エ
ピガロカテキンガレート、エピカテキンガレートなどが
知られている。天然物からは、狭義のカテキンといわれ
ている(+)−カテキンの他、ガロカテキン、アフゼレ
キン、ならびに(+)−カテキンまたはガロカテキンの
3−ガロイル誘導体が単離されている。カテキン類に
は、発癌抑制、動脈硬化予防、脂肪代謝異常の抑制、血
圧上昇の抑制、血栓予防、抗アレルギー、抗ウイルス、
抗菌、虫歯予防、口臭防止、腸内細菌叢正常化効果、活
性酸素やフリーラジカルの消去作用、抗酸化作用などが
あることが知られている。また、カテキン類には、血糖
の上昇を抑制する抗糖尿病効果があることが知られてい
る。また、カテキン類は、OPCの存在下で水溶性が増
すと同時に、活性化する性質がある。
【0034】カテキン類は、上記原料植物抽出物に、5
重量%以上含有されていることが好ましい。より好まし
くは、OPCを20重量%以上含有する原料植物抽出物
に、カテキン類が5重量%以上含有されるように調製さ
れる。例えば、松樹皮抽出物のカテキン類含量が5重量
%未満の場合、カテキン類含量が5重量%以上となるよ
うに添加してもよい。カテキン類を5重量%以上含有
し、かつOPCを20重量%以上含有する松樹皮抽出物
を用いることが最も好ましい。
【0035】(B)ユリ科植物由来の食品素材 本発明の健康食品は、(B)ユリ科植物由来の食品素材
を含む。ユリ科植物には、他の植物と比べて含硫有機化
合物が豊富に含まれている。含硫有機化合物には、血糖
低下作用、脂質低下作用、鎮静作用、血小板凝集抑制作
用、発癌抑制などの種々の作用があることが知られてい
る。
【0036】本発明に用いられる食品素材の原料である
ユリ科植物は、通常食用として用いられているものであ
り、代表的には、アロエ属およびネギ属の植物が挙げら
れる。含硫化合物を非常に豊富に含有する植物として、
例えば、ニラ、ネギ、ニンニク、ラッキョウ、タマネギ
などのネギ属に属するユリ科植物が挙げられる。
【0037】本発明の健康食品に用いられるユリ科植物
由来の食品素材としては、生のままのユリ科植物の食用
部分、およびこの食用部分を当業者が通常用いる手法に
より加工したあらゆる食品素材を含む。加工した食品素
材としては、例えば、ネギの乾燥粉末、乾燥ネギ、タマ
ネギを圧搾して得られるタマネギエキス、このタマネギ
エキスを乾燥させて得られる乾燥粉末(エキス末)など
が挙げられる。本発明においては、上記のような含硫化
合物を非常に豊富に含有するユリ科植物より加工された
食品素材を用いることが好ましい。
【0038】本発明の健康食品は、(B)ユリ科植物由
来の食品素材100重量部(繊維を除去されていない乾
燥粉末)に対して、(A)プロアントシアニジンが、好
ましくは0.5〜150重量部、より好ましくは1〜1
00重量部の割合で含まれる。
【0039】本発明の健康食品は、上記(A)プロアン
トシアニジンおよび(B)ユリ科植物由来の食品素材と
を含み、必要に応じて、通常食品に用いられる種々の添
加剤も含む。このような添加剤としては、賦形剤、増量
剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加
物などが挙げられる。例えば、本発明の健康食品は、プ
ロアントシアニジンを豊富に含む松樹皮抽出物およびニ
ンニクエキス末に賦形剤などを加えて、錠剤もしくは丸
剤などの形状に成形してもよく、あるいは、成形せず
に、散剤の形態や、その他の形態としてもよい。
【0040】ハードカプセル、ソフトカプセルなどのカ
プセル剤、粉末状、顆粒状、ティーバッグ状、飴状、液
体、ペースト状などの形態としてもよい。
【0041】さらに、例えば、ローヤルゼリー、ビタミ
ン、プロテイン、卵殻カルシウムなどのカルシウム、キ
トサン、レシチン、クロレラ末、アシタバ末、モロヘイ
ヤ末などの栄養成分を添加することもできる。ステビア
末、抹茶パウダー、レモンパウダー、はちみつ、還元麦
芽糖、乳糖、糖液、調味料などを加えて味を整えてもよ
い。
【0042】本発明の健康食品の摂取方法は、特に限定
されない。本発明の健康食品を、その形状または好みに
応じて、そのまま飲食しても良いし、あるいは水、湯、
牛乳などに溶いて飲んでも良いし、成分を浸出させたも
のを飲んでも良い。
【0043】本発明の健康食品の1日摂取量は、特に限
定されないが、(A)プロアントシアニジンとして20
〜2000mg、および(B)ユリ科植物由来の食品素
材として、食用部分の湿重量換算で5g以上とすること
が望ましい。すなわち、(B)ユリ科植物由来の食品素
材として、水分含量が80%のユリ科植物の食用部分か
ら得られた乾燥粉末を用いる場合には、1g以上が望ま
しい。また、食用部分から食物繊維を除去してエキス化
され、さらに乾燥されて、元の素材の20倍に濃縮され
ているエキス末の場合には、0.25g以上が望まし
い。
【0044】本発明の健康食品は、(A)および(B)
の各成分が有する種々の生理活性が相俟って、体の健康
状態を良好にすることによって、肩こりや腰痛を軽減し
得ると考えられる。
【0045】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明がこの実施例により制限されないことはいうまで
もない。
【0046】(実施例1)プロアントシアニジンを40
重量%(OPCを20重量%)およびカテキンを5重量
%含有する松樹皮のエタノール抽出物(商品名:フラバ
ンジェノール、株式会社東洋新薬)、タマネギエキス末
(商品名:たまねぎエキスパウダー、東海物産株式会
社)、結晶セルロース、ショ糖エステル、二酸化ケイ
素、および卵殻カルシウムを用いて、以下の表1に記載
の組成にて錠剤(1錠あたり、約220mg)を製造し
た(食品1とする)。
【0047】この食品1を、肩こりおよび腰痛を苦に感
じている各10人のボランティア(22〜52歳の男
性)に、1日あたり12錠を4週間毎日摂取させた。摂
取終了後、肩こりおよび腰痛の程度について、下記の基
準で自己評価してもらった。なお、ボランティアは、同
年代の人を均等にしたことを除いてランダムに割り振っ
た: 著しく良くなった・・・2点 良くなった・・・・・・1点 変わらない・・・・・・0点。
【0048】結果を表2に示す。なお、表2の結果は、
各10人の被験者の採点の平均点を示す。
【0049】(比較例1および2)以下の表1に記載の
組成にて(A)および(B)のうちの一種のみを含む錠
剤(食品2および3)を製造し、実施例1と同様に肩こ
りおよび腰痛の程度を評価した。結果を表2に併せて示
す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】表2に示す結果から、(A)または(B)
のみを含む食品と比べて、これらを組み合わせた実施例
の食品の方が、肩こりおよび腰痛が軽減されていること
がわかる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、(A)プロアントシアニ
ジン、および(B)ユリ科植物由来の食品素材を含有す
る健康食品を摂取することにより、肩こりおよび腰痛が
軽減されることが見出された。特に、OPCを20重量
%以上含有するプロアントシアニジンを使用することに
より、効果的に肩こりおよび腰痛を軽減できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)プロアントシアニジン、および
    (B)ユリ科植物由来の食品素材を含有する、健康食
    品。
  2. 【請求項2】 前記プロアントシアニジンが、松樹皮、
    ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、ニセアカシ
    ア、コケモモの果実もしくは種子、大麦、小麦、大豆、
    黒大豆、カカオ、ピーナッツの薄皮、イチョウ葉に由来
    する、請求項1に記載の健康食品。
  3. 【請求項3】 前記ユリ科植物が、タマネギ、ニンニ
    ク、ネギ、ニラ、およびラッキョウからなる群より選択
    される少なくとも1種である、請求項1に記載の健康食
    品。
  4. 【請求項4】 前記プロアントシアニジンの20重量%
    以上が、OPC(oligomeric proanthocyanidin)で構
    成されている、請求項1に記載の健康食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014730A (ja) * 2004-05-31 2006-01-19 Toyo Shinyaku:Kk 食品
JP2006158351A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Atsuyoshi Murakami 健康補助食品
JP2013256538A (ja) * 2013-09-30 2013-12-26 Masanori Somei N−アシルトリプタミンを含有する組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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