JP2003325136A - 関節炎改善用食品 - Google Patents

関節炎改善用食品

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JP2003325136A JP2002133026A JP2002133026A JP2003325136A JP 2003325136 A JP2003325136 A JP 2003325136A JP 2002133026 A JP2002133026 A JP 2002133026A JP 2002133026 A JP2002133026 A JP 2002133026A JP 2003325136 A JP2003325136 A JP 2003325136A
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arthritis
proanthocyanidin
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proanthocyanidins
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Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 関節痛などに対して用いられてきた食品の遅
効性を改善する、新規な食品を提供すること。 【解決手段】 (A)プロアントシアニジン、および
(B)ムコ多糖および/またはアミノ糖を含有する関節
炎改善用食品を提供する。好ましくは、OPCを20重
量%以上含有するプロアントシアニジンを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロアントシアニ
ジン、およびムコ多糖および/またはアミノ糖を含有す
る、関節炎改善用食品に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化が進むにつれて、膝や肘の痛みの
ような関節炎に悩まされる人口が増加しつつあり、この
ような関節炎を和らげる医薬品や健康食品が市販されて
いる。これには、例えば、コンドロイチン、グルコサミ
ンなどのムコ多糖および/またはアミノ糖を単独で配合
した食品、特許第2971579号公報に記載のように
グルコサミンとコンドロイチンとを組み合わせた食品な
どが挙げられる。これらの効果は、広く認められている
が、遅効性であり、食品を摂取し始めて1ヶ月程度では
その効果を体感できない。そのため、これらの効果を体
感することなく上記食品の摂取を止めてしまう人も多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の関
節痛などに対して用いられてきた食品の遅効性を改善す
る、すなわち、短期間で関節痛を和らげる効果を体感で
きる、食品が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)プロア
ントシアニジン、および(B)ムコ多糖および/または
アミノ糖を含有する、関節炎改善用食品を提供する。こ
の食品を摂取することによりは、短期間で関節痛を和ら
げる効果を体感できる。
【0005】好ましい実施態様において、上記アミノ糖
は、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩
である。
【0006】別の好ましい実施態様において、上記
(A)プロアントシアニジンの20重量%以上は、OP
C(oligomeric proanthocyanidin)で構成されてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の関節炎改善用食品
について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発
明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々
改変することができることは当業者に明らかである。
【0008】本発明の関節炎改善用食品は、(A)プロ
アントシアニジン、および(B)ムコ多糖および/また
はアミノ糖を含有する。以下、各成分について説明す
る。
【0009】(A)プロアントシアニジン 本発明において、プロアントシアニジンとは、フラバン
−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオー
ルを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる
化合物群をいう。プロアントシアニジンは、抗酸化作用
などの種々の活性を有することが知られている。
【0010】本明細書では、プロアントシアニジンの縮
重合体のうち、フラバン−3−オールおよび/またはフ
ラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2
〜4の縮重合体を、OPC(オリゴメリック・プロアン
トシアニジン;oligomeric proanthocyanidin)とい
う。OPCは、ポリフェノールの一種で、植物が作り出
す強力な抗酸化物質であり、植物の葉、樹皮、果物の皮
もしくは種の部分に集中的に含まれている。具体的に
は、ブドウの種、松の樹皮、ピーナッツの薄皮、イチョ
ウ、ニセアカシアの果実、コケモモなどに含まれてい
る。また、西アフリカのコーラナッツ、ペルーのラタニ
アの根、日本の緑茶にも、OPCが含まれることが知ら
れている。OPCは、ヒトの体内では、生成することの
できない物質である。
【0011】本発明の食品に含有されるプロアントシア
ニジンとして、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガ
ドなどの果実もしくは種子の粉砕物、またはこれらの抽
出物のような食品原料を使用することができる。特に、
松樹皮の抽出物を用いることが好ましい。松樹皮は、プ
ロアントシアニジンの中でもOPCに富むため、本発明
においてプロアントシアニジンの原料として好ましく用
いられる。
【0012】以下、OPCを豊富に含む松樹皮の抽出物
を例に挙げて、プロアントシアニジンの調製方法を説明
する。
【0013】松樹皮抽出物としては、フランス海岸松
(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、
ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、
リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロ
マツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属
する植物の樹皮の抽出物が好ましく用いられる。中で
も、フランス海岸松(Pinus Martima)の樹皮抽出物が
好ましい。
【0014】フランス海岸松は、南仏の大西洋沿岸の一
部に生育している海洋性松をいう。このフランス海岸松
の樹皮は、プロアントシアニジン、有機酸、ならびにそ
の他の生理活性成分などを含有し、その主要成分である
フラボノイド類のプロアントシアニジンに、活性酸素を
除去する強い抗酸化作用があることが知られている。
【0015】松樹皮抽出物は、上記の松樹皮を水または
有機溶媒で抽出して得られる。水を用いる場合には、温
水または熱水が用いられる。抽出に用いる有機溶媒とし
ては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が
用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブ
タノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロ
ピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、
酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロ
メタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエ
タン、および1,1,2−トリクロロエテンが挙げられ
る。これらの水および有機溶媒は単独で用いてもよい
し、組合わせて用いてもよい。特に、熱水、含水エタノ
ール、および含水プロピレングリコールが好ましく用い
られる。
【0016】松樹皮からプロアントシアニジンを抽出す
る方法は、特に限定されないが、例えば、加温抽出法、
超臨界流体抽出法などが用いられる。
【0017】超臨界流体抽出法は、物質の気液の臨界点
(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨
界流体を用いて目的成分を抽出する方法である。超臨界
流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸
化窒素(笑気ガス)などが用いられ、二酸化炭素が好ま
しく用いられる。
【0018】超臨界流体抽出法は、目的成分を超臨界流
体によって抽出する抽出工程および目的成分と超臨界流
体とを分離する分離工程からなる。分離工程では、圧力
変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、または
吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよ
い。
【0019】また、エントレーナー添加法による超臨界
流体抽出を行ってもよい。この方法は、超臨界流体に、
例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、ア
セトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、
脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、またはケトン類
を2〜20W/V%程度添加し、得られた抽出流体で超
臨界流体抽出を行うことによって、OPC、カテキン類
(後述)などの目的とする被抽出物の抽出流体に対する
溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を
増強させる方法であり、効率的に松樹皮抽出物を得る方
法である。
【0020】超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操
作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用でき
るという利点;抽出流体が残留しないという利点;およ
び溶媒の循環利用が可能であり、脱溶媒工程などが省略
でき、工程がシンプルになるという利点がある。
【0021】また、松樹皮からの抽出は、上記の方法以
外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、
超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。
【0022】松樹皮からの抽出は、複数の抽出方法を組
み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせること
により、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能と
なる。
【0023】本発明の食品に用いられる松樹皮抽出物
は、具体的には、以下のような方法によりに調製される
が、これは例示であり、この方法に限定されない。
【0024】フランス海岸松の樹皮1kgを、塩化ナト
リウムの飽和溶液3Lに入れ、100℃にて30分間抽
出し、抽出液を得る(抽出工程)。その後、抽出液を濾
過し、得られる不溶物を塩化ナトリウムの飽和溶液50
0mlで洗浄し、洗浄液を得る(洗浄工程)。この抽出
液と洗浄液とを合わせて、松樹皮の粗抽出液を得る。
【0025】次いで、この粗抽出液に酢酸エチル250
mlを添加して分液し、酢酸エチル層を回収する工程を
5回行う。回収した酢酸エチル溶液を合わせて、無水硫
酸ナトリウム200gに直接添加して脱水する。その
後、この酢酸エチル溶液を濾過し、濾液を元の5分の1
量になるまで減圧濃縮する。濃縮された酢酸エチル溶液
を2Lのクロロホルムに注ぎ、攪拌して得られる沈殿物
を濾過により回収する。その後、この沈殿物を酢酸エチ
ル100mlに溶解した後、再度1Lのクロロホルムに
添加して沈殿させる操作を2回繰り返す洗浄工程を行
う。この方法により、例えば、2〜4量体のOPCを2
0重量%以上含み、かつカテキン類を5重量%以上含有
する、約5gの松樹皮抽出物が得られる。
【0026】本発明の食品に(A)プロアントシアニジ
ンとして代表的に用いられる、上記の原料植物からの抽
出物、特に松樹皮抽出物には、プロアントシアニジン、
すなわち、フラバン−3−オールおよび/またはフラバ
ン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上
の縮重合体が含まれている。重合度の低い縮重合体が多
く含まれるものが好ましく用いられる。重合度の低い縮
重合体としては、重合度が2〜30の縮重合体(2〜3
0量体)が好ましく、重合度が2〜10の縮重合体(2
〜10量体)がより好ましく、重合度が2〜4の縮重合
体(2〜4量体;すなわち、OPC)がさらに好まし
い。
【0027】OPCは、上述のように抗酸化物質である
ため、ガン・心臓病・脳血栓などの成人病の危険率を低
下する効果、関節炎・アトピー性皮膚炎・花粉症などの
アレルギー体質の改善効果なども有する。
【0028】さらにOPCは、抗酸化作用のほか、口腔
内のバクテリア増殖を抑制してプラーク(歯こう)を減
少させる効果;血管の弾力性を回復させる効果;血液中
でのリポたんぱくが活性酸素によりダメージを受けるの
を防止して、損傷した脂肪が血管の内壁に凝集し、コレ
ステロールが付着することを防止する効果;活性酸素に
よって分解されたビタミンEを再生させる効果;ビタミ
ンEの増強剤としての効果などを有することが知られて
いる。
【0029】本発明においては、OPCを20重量%以
上含有するプロアントシアニジンが好ましく用いられ
る。より好ましくは30重量%以上である。このような
プロアントシアニジンとして、松樹皮抽出物が好ましく
用いられる。
【0030】OPC含有量が高いプロアントシアニジン
を用いると、重合度の高いプロアントシアニジン(OP
C含有量が少ないもの)を用いた場合と対比して、関節
痛の緩和に優れた効果が得られる。
【0031】また、原料植物由来のプロアントシアニジ
ン、特に植物抽出物には、OPCとともにカテキン(ca
techin)類が含まれている。カテキン類とは、ポリヒド
ロキシフラバン−3−オールの総称である。カテキン類
としては、(+)−カテキン、(−)−エピカテキン、
(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、エ
ピガロカテキンガレート、エピカテキンガレートなどが
知られている。天然物からは、狭義のカテキンといわれ
ている(+)−カテキンの他、ガロカテキン、アフゼレ
キン、ならびに(+)−カテキンまたはガロカテキンの
3−ガロイル誘導体が単離されている。カテキン類に
は、発癌抑制、動脈硬化予防、脂肪代謝異常の抑制、血
圧上昇の抑制、血栓予防、抗アレルギー、抗ウイルス、
抗菌、虫歯予防、口臭防止、腸内細菌叢正常化効果、活
性酸素やフリーラジカルの消去作用、抗酸化作用などが
あることが知られている。また、カテキン類には、血糖
の上昇を抑制する抗糖尿病効果があることが知られてい
る。また、カテキン類は、OPCの存在下で水溶性が増
すと同時に、活性化する性質がある。
【0032】カテキン類は、上記原料植物抽出物に、5
重量%以上含有されていることが好ましい。より好まし
くは、OPCを20重量%以上含有する原料植物抽出物
に、カテキン類が5重量%以上含有されるように調製さ
れる。例えば、松樹皮抽出物のカテキン類含量が5重量
%未満の場合、カテキン類含量が5重量%以上となるよ
うに添加してもよい。カテキン類を5重量%以上含有
し、かつOPCを20重量%以上含有する松樹皮抽出物
を用いることが最も好ましい。
【0033】(B)ムコ多糖および/またはアミノ糖 本発明の関節炎改善用食品は、ムコ多糖および/または
アミノ糖を含む。ムコ多糖には、関節炎の改善、美肌効
果、視力改善効果があることが知られている。一方、ア
ミノ糖には、関節炎を改善する作用が知られているが、
その他の作用については、ほとんど報告がない。
【0034】本発明の食品に用いられるムコ多糖として
は、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパ
ラン、ヘパリン、ケタラン、ならびにこれらの塩(例え
ば、硫酸塩や塩酸塩)が挙げられ、ヒアルロン酸または
コンドロイチンの塩が好ましく用いられる。これらを豊
富に含有する食品素材、例えば、鮫や牛の軟骨、鶏皮、
ツバメの巣、納豆、オクラなども、ムコ多糖として用い
られる。
【0035】アミノ糖としては、グルコサミン、アセチ
ルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサ
ミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサ
ミン、およびそれらの塩(例えば、リン酸塩)が挙げら
れる。これらを豊富に含む食品素材、例えば、鮫や牛の
軟骨抽出物も、アミノ糖として好ましく用いられる。
【0036】また、ムコ多糖とアミノ糖とを同時に含有
することが好ましい。例えば、いずれをも豊富に含有す
る鮫や牛の軟骨抽出物が好適である。
【0037】本発明の関節炎改善用食品は(A)プロア
ントシアニジンと(B)ムコ多糖および/またはアミノ
糖とを、好ましくは1:1〜50、より好ましくは1:
2〜30の重量比で含む。
【0038】本発明の関節炎改善用食品は、上記(A)
プロアントシアニジンおよび(B)ムコ多糖および/ま
たはアミノ糖とを含み、必要に応じて、通常食品に用い
られる種々の添加剤も含む。このような添加剤として
は、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色
料、香料、食品添加物などが挙げられる。本発明の食品
は、例えば、プロアントシアニジンを豊富に含む松樹皮
抽出物およびコンドロイチン硫酸に賦形剤などを加え
て、錠剤もしくは丸剤などの形状に成形してもよく、あ
るいは、成形せずに、散剤の形態や、その他の形態とし
てもよい。これに、さらにグルコサミンを添加するとよ
い。
【0039】ハードカプセル、ソフトカプセルなどのカ
プセル剤、粉末状、顆粒状、ティーバッグ状、飴状、液
体、ペースト状などの形態としてもよい。
【0040】さらに、例えば、ローヤルゼリー、ビタミ
ン、プロテイン、卵殻カルシウムなどのカルシウム、キ
トサン、レシチン、クロレラ末、アシタバ末、モロヘイ
ヤ末などの栄養成分を添加することもできる。ステビア
末、抹茶パウダー、レモンパウダー、はちみつ、還元麦
芽糖、乳糖、糖液、調味料などを加えて味を整えてもよ
い。
【0041】本発明の関節炎改善用食品の摂取方法は、
特に限定されない。本発明の食品を、その形状または好
みに応じて、そのまま飲食しても良いし、あるいは水、
湯、牛乳などに溶いて飲んでも良いし、成分を浸出させ
たものを飲んでも良い。
【0042】本発明の関節炎改善用食品の1日摂取量
は、特に限定されないが、(A)プロアントシアニジン
として20〜2000mg、および(B)ムコ多糖とし
ては、50〜2000mg摂取することが好ましい。
(B)アミノ多糖としては、50〜2000mg摂取す
ることが好ましい。本発明の食品は、これらの素材を任
意の配合比で混合することができる。
【0043】本発明の食品は、(A)プロアントシアニ
ジンが(B)ムコ多糖および/またはアミノ糖の関節痛
緩和効果を促進することによって、比較的短期間で関節
痛緩和効果が得られると考えられる。
【0044】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明がこの実施例により制限されないことはいうまで
もない。
【0045】(実施例1)プロアントシアニジンを40
重量%(OPCを20重量%)およびカテキンを5重量
%含有する松樹皮のエタノール抽出物(商品名:フラバ
ンジェノール、株式会社東洋新薬)、グルコサミン、お
よび結晶セルロースを用いて、以下の表1に記載の組成
にて混合し、食品1とした。これに、賦形剤、滑沢剤な
どの成型用剤として、還元麦芽糖、ショ糖エステル、二
酸化ケイ素などを適切な割合で混合したものを、食品1
と等量混合して、1錠が200mgの重量の錠剤を製造
した。
【0046】この錠剤を膝および肘の関節に痛み感じて
いる各5人のボランティア(45歳以上)に1日あた
り、12錠を4週間毎日摂取させた。摂取開始後、1週
間毎に、関節痛の部位(膝および肘)について、関節痛
が、「改善された」・「若干改善された」・「変わらな
い」の基準で自己評価してもらった。
【0047】結果を表2に示す。なお、表2の数値は、
アンケートを行った週までに膝または肘のうちの少なく
とも一方の関節痛が、「改善された」か「若干改善され
た」と答えた人の人数である。
【0048】(実施例2)グルコサミンの代わりにコン
ドロイチン硫酸を用い、以下の表1に記載の組成にて食
品2を製造した。食品2についても錠剤に成型し、実施
例1と同様に関節痛の評価を行った。結果を表2に併せ
て示す。
【0049】(実施例3)グルコサミンとコンドロイチ
ン硫酸との両方を用い、以下の表1に記載の組成にて食
品3を製造した。食品3についても錠剤に成型し、実施
例1と同様に関節痛の評価を行った。結果を表2に併せ
て示す。
【0050】(比較例1〜3)以下の表1に記載の組成
にて(A)および(B)のうちの1種のみを含む食品4
〜6を製造し、実施例1と同様に錠剤に成型し、関節痛
の評価を行った。結果を表2に併せて示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】表2の結果から、プロアントシアニジンと
アミノ糖またはムコ多糖を組み合わせることにより、関
節痛の改善が速くなることがわかる(実施例1および
2)。また、実施例3の結果から、プロアントシアニジ
ンにムコ多糖とアミノ糖とを同時に配合することによ
り、さらに速効性に優れることもわかる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、(A)プロアントシアニ
ジン、(B)ムコ多糖および/またはアミノ糖を含有す
る食品を摂取することにより、関節痛が速効的に軽減さ
れることが見出された。特に、OPCを20重量%以上
含有するプロアントシアニジンを使用することにより、
効果的に関節痛を軽減できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 B W X A61P 19/02 A61P 19/02 Fターム(参考) 4B018 MD18 MD33 MD52 MD61 ME14 4C086 AA01 AA02 EA02 EA20 MA02 MA03 MA04 MA35 MA52 NA09 NA14 ZA96 ZB11 4C088 AB03 AC06 BA10 BA12 CA06 MA04 MA35 MA52 NA09 NA14 ZA96 ZB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)プロアントシアニジン、および
    (B)ムコ多糖および/またはアミノ糖を含有する、関
    節炎改善用食品。
  2. 【請求項2】 前記アミノ糖が、グルコサミンもしくは
    その誘導体またはそれらの塩である、請求項1に記載の
    関節炎改善用食品。
  3. 【請求項3】 前記プロアントシアニジンの20重量%
    以上が、OPC(oligomeric proanthocyanidin)で構
    成されている、請求項1に記載の関節炎改善用食品。
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