JP2003325037A - 植生培地構造及び緑化用マット - Google Patents
植生培地構造及び緑化用マットInfo
- Publication number
- JP2003325037A JP2003325037A JP2002134049A JP2002134049A JP2003325037A JP 2003325037 A JP2003325037 A JP 2003325037A JP 2002134049 A JP2002134049 A JP 2002134049A JP 2002134049 A JP2002134049 A JP 2002134049A JP 2003325037 A JP2003325037 A JP 2003325037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- layer
- vegetation
- soil
- greening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で、高い保水性を有し、敷設が容易で低
廉な製造費用で短時間で敷設することができ、また、構
造が安定し客土の流出もない植生培地構造及び緑化用マ
ットを提供する。 【解決手段】 最下部に形成された保水層3と、保水層
3の上面に敷設された不織布からなる透水層4と、透水
層4の上面に形成された客土層5と、を備え、保水層3
は、多数の籾殻を有することを特徴とする。これによ
り、保水層3の保水量を大きくすることができ、植生の
管理が容易となる。また、籾殻により形成される保水層
3は軽量であるため、植生培地構造全体を軽量化するこ
とができる。さらには、籾殻資源を有効活用することと
なる。
廉な製造費用で短時間で敷設することができ、また、構
造が安定し客土の流出もない植生培地構造及び緑化用マ
ットを提供する。 【解決手段】 最下部に形成された保水層3と、保水層
3の上面に敷設された不織布からなる透水層4と、透水
層4の上面に形成された客土層5と、を備え、保水層3
は、多数の籾殻を有することを特徴とする。これによ
り、保水層3の保水量を大きくすることができ、植生の
管理が容易となる。また、籾殻により形成される保水層
3は軽量であるため、植生培地構造全体を軽量化するこ
とができる。さらには、籾殻資源を有効活用することと
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋上緑化、公園等
の地盤の緑化、ゴルフ場のグリーン等に使用される植生
培地構造及び緑化用マットに関するものである。
の地盤の緑化、ゴルフ場のグリーン等に使用される植生
培地構造及び緑化用マットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋上緑化や公園の緑化などを行う
際には、地盤上に厚さ20cm程度の客土を敷きつめ
て、当該客土に芝生等の植生植物を植栽することにより
緑化が行われていた。しかしながら、この方法では雨に
よる客土の流出や水はけの悪さ、植生植物の乾燥等が問
題となる場合がある。また、特に屋上緑化においては、
植生培地構造の軽量化が要求される。
際には、地盤上に厚さ20cm程度の客土を敷きつめ
て、当該客土に芝生等の植生植物を植栽することにより
緑化が行われていた。しかしながら、この方法では雨に
よる客土の流出や水はけの悪さ、植生植物の乾燥等が問
題となる場合がある。また、特に屋上緑化においては、
植生培地構造の軽量化が要求される。
【0003】このような問題を解決するために、特開平
9−308370号公報には、地盤上に遮水シートを敷
きつめ、その上に繊維質の植物育成マットを敷き、植物
育成マットに芝生等を植栽するとともに、遮水シート上
に吸水する給水装置を設けた植生培地構造が記載されて
いる。
9−308370号公報には、地盤上に遮水シートを敷
きつめ、その上に繊維質の植物育成マットを敷き、植物
育成マットに芝生等を植栽するとともに、遮水シート上
に吸水する給水装置を設けた植生培地構造が記載されて
いる。
【0004】また、特開2001−73379号公報に
は、屋根に厚みのあるネットを敷設し、そのネット上に
芝生の種子を含む植生基材を吹き付けて構成した植生培
地構造が記載されている。
は、屋根に厚みのあるネットを敷設し、そのネット上に
芝生の種子を含む植生基材を吹き付けて構成した植生培
地構造が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記植
生培地構造においては、植生を培養する培養地自体の保
水量が限られているために、夏の乾燥した時には水の供
給を頻繁に行う必要があるという欠点があった。
生培地構造においては、植生を培養する培養地自体の保
水量が限られているために、夏の乾燥した時には水の供
給を頻繁に行う必要があるという欠点があった。
【0006】また、特開平9−308370号公報に記
載の植生培地構造では、設備が大がかりとなり、緑化工
事に要する費用が嵩むという欠点があった。
載の植生培地構造では、設備が大がかりとなり、緑化工
事に要する費用が嵩むという欠点があった。
【0007】また、特開2001−73379号公報に
記載の植生培地構造においては、芝生が発芽して根を張
るまでの間、一定の期間を要し、その間に降雨などによ
って植生基材が流出する場合があるという欠点を有して
いた。更に、吹き付け工事において吹き付け用の基材が
必要となり、緑化工事に要する費用が嵩むという欠点が
あった。
記載の植生培地構造においては、芝生が発芽して根を張
るまでの間、一定の期間を要し、その間に降雨などによ
って植生基材が流出する場合があるという欠点を有して
いた。更に、吹き付け工事において吹き付け用の基材が
必要となり、緑化工事に要する費用が嵩むという欠点が
あった。
【0008】本発明は、上記従来技術の欠点を取り除く
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、軽量で、高い保水性を有し、敷設が容易で低廉な製
造費用で短時間で敷設することができ、また、構造が安
定し客土の流出もない植生培地構造及び緑化用マットを
提供することにある。
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、軽量で、高い保水性を有し、敷設が容易で低廉な製
造費用で短時間で敷設することができ、また、構造が安
定し客土の流出もない植生培地構造及び緑化用マットを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】要するに本発明の植生培
地構造は、最下部に形成された保水層と、前記保水層の
上面に敷設された不織布からなる透水層と、前記透水層
の上面に形成された客土層と、を備え、前記保水層は、
多数の籾殻を有することを特徴とするものである。この
構成により、以下のような作用が得られる。
地構造は、最下部に形成された保水層と、前記保水層の
上面に敷設された不織布からなる透水層と、前記透水層
の上面に形成された客土層と、を備え、前記保水層は、
多数の籾殻を有することを特徴とするものである。この
構成により、以下のような作用が得られる。
【0010】まず、降雨時においては、客土層の上面に
注水された水は、客土層に浸透し、さらには、透水層を
通して保水層に浸透する。ここで、保水層には多数の籾
殻が含まれているため、多数の空隙が形成されている。
従って、保水層まで浸透した水は、該空隙に貯留され
る。尚、このとき客土層と保水層とは不織布からなる透
水層で隔てられているため、客土層に含まれる土や砂の
粒子が保水層に多量に流れ落ちることが防止される。ま
た、透水層である不織布自体も保水性を有するため、透
水層にも保水される。更に、不織布は、水溶性の肥料分
も保持する。
注水された水は、客土層に浸透し、さらには、透水層を
通して保水層に浸透する。ここで、保水層には多数の籾
殻が含まれているため、多数の空隙が形成されている。
従って、保水層まで浸透した水は、該空隙に貯留され
る。尚、このとき客土層と保水層とは不織布からなる透
水層で隔てられているため、客土層に含まれる土や砂の
粒子が保水層に多量に流れ落ちることが防止される。ま
た、透水層である不織布自体も保水性を有するため、透
水層にも保水される。更に、不織布は、水溶性の肥料分
も保持する。
【0011】一方、晴天時においては、客土層に保有さ
れた水分は蒸発し、客土層内の含水率は減少する。客土
層内の含水率が減少すると、毛管現象によって、透水層
や保水層から客土層に水とそれに溶け込んだ肥料とが供
給される。これにより、客土層が極度に乾燥することが
防止され、客土層は常に湿潤な状態に保たれるととも
に、植物の生育に必要な肥料が供給される。従って、客
土層に植生された植物には常に適度な水分と肥料が補給
され、植物の生育が促進される。
れた水分は蒸発し、客土層内の含水率は減少する。客土
層内の含水率が減少すると、毛管現象によって、透水層
や保水層から客土層に水とそれに溶け込んだ肥料とが供
給される。これにより、客土層が極度に乾燥することが
防止され、客土層は常に湿潤な状態に保たれるととも
に、植物の生育に必要な肥料が供給される。従って、客
土層に植生された植物には常に適度な水分と肥料が補給
され、植物の生育が促進される。
【0012】また、保水層に籾殻を用いることによっ
て、保水層の空隙率を大きくすることが可能となる。す
なわち、籾殻は、セルロース約28.7重量%、リグニ
ン約21.6重量%、シリカ約17.3重量%、ペント
サン約14.4重量%を含有しており、繊維成分を多量
に含んでいる。従って、籾殻がクッション材となり、一
定の空隙を維持するために、保水層の空隙率が大きくな
る。これにより、保水層の保水量を大きくすることがで
きるため、長期間に渡って降雨がない場合でも、別途水
を補給する必要はなく、植生の管理が容易となる。ま
た、籾殻により形成される保水層は軽量であるため、植
生培地構造全体を軽量化することができる。
て、保水層の空隙率を大きくすることが可能となる。す
なわち、籾殻は、セルロース約28.7重量%、リグニ
ン約21.6重量%、シリカ約17.3重量%、ペント
サン約14.4重量%を含有しており、繊維成分を多量
に含んでいる。従って、籾殻がクッション材となり、一
定の空隙を維持するために、保水層の空隙率が大きくな
る。これにより、保水層の保水量を大きくすることがで
きるため、長期間に渡って降雨がない場合でも、別途水
を補給する必要はなく、植生の管理が容易となる。ま
た、籾殻により形成される保水層は軽量であるため、植
生培地構造全体を軽量化することができる。
【0013】さらに、籾殻は、稲作における副産物とし
て生産されるものであり、保水層に籾殻を使用すること
で、籾殻資源を有効活用することにもなる。また、籾殻
は自然物であるため、環境ホルモン等の有害物質の滲出
のおそれがなく安全である。
て生産されるものであり、保水層に籾殻を使用すること
で、籾殻資源を有効活用することにもなる。また、籾殻
は自然物であるため、環境ホルモン等の有害物質の滲出
のおそれがなく安全である。
【0014】ここで、「客土層」とは、植生を植え付け
る層をいい、黒土、赤玉土、鹿沼土、川砂、富士砂、腐
葉土、ピートモス、バーミキュライト、パーライト、浅
間砂等、又はこれらに肥料を混合したものが使用される
が、透水性の高い材料を使用することが好ましい。さら
に、客土層の孔隙率を大きくするとともに客土層の形状
を保持するために客土層に繊維剤を混入してもよい。特
に、軽量化が求められる屋上緑化において本発明の植生
培地構造を使用する場合には、保水性、排水性、保肥
力、通気性等が良好であるという理由から、パーライト
に腐植土、肥料成分を混入し攪拌して作られる軽量人工
土壌を使用することが好ましい。「植生」としては、日
本芝、西洋芝、アルファルファ、セダム等の低草類の植
物が使用される。「不織布」としては、布、紙等が使用
される。「籾殻」とは、籾米の外皮をいう。「保水層」
は、多数の籾殻を敷きつめるだけのものでもよいが、籾
殻に結合剤を混合して結合させたものであってもよい。
る層をいい、黒土、赤玉土、鹿沼土、川砂、富士砂、腐
葉土、ピートモス、バーミキュライト、パーライト、浅
間砂等、又はこれらに肥料を混合したものが使用される
が、透水性の高い材料を使用することが好ましい。さら
に、客土層の孔隙率を大きくするとともに客土層の形状
を保持するために客土層に繊維剤を混入してもよい。特
に、軽量化が求められる屋上緑化において本発明の植生
培地構造を使用する場合には、保水性、排水性、保肥
力、通気性等が良好であるという理由から、パーライト
に腐植土、肥料成分を混入し攪拌して作られる軽量人工
土壌を使用することが好ましい。「植生」としては、日
本芝、西洋芝、アルファルファ、セダム等の低草類の植
物が使用される。「不織布」としては、布、紙等が使用
される。「籾殻」とは、籾米の外皮をいう。「保水層」
は、多数の籾殻を敷きつめるだけのものでもよいが、籾
殻に結合剤を混合して結合させたものであってもよい。
【0015】また、本発明においては、前記保水層を、
多数の籾殻を結合剤により結合させて形成することがで
きる。
多数の籾殻を結合剤により結合させて形成することがで
きる。
【0016】すなわち、籾殻は袋状の形状を有し、結合
剤と混合したときに結合剤が籾殻の内部には入りにくい
ため、籾殻により多数の空孔が作られる。従って、この
空孔が貯水孔となり保水層の保水性を高めるとともに、
植生培地構造全体を軽量化させる。また、保水層の籾殻
は結合剤により結合されるため、籾殻が散乱することが
防止される。また、結合剤で籾殻同士を結合することに
より、保水層内の籾殻の滑りによって、その上面にある
透水層や客土層がずれることが防止される。更に、籾殻
の腐食により籾殻がつぶれて保水層が圧縮され保水性が
低下するという事態もある程度防止することができる。
剤と混合したときに結合剤が籾殻の内部には入りにくい
ため、籾殻により多数の空孔が作られる。従って、この
空孔が貯水孔となり保水層の保水性を高めるとともに、
植生培地構造全体を軽量化させる。また、保水層の籾殻
は結合剤により結合されるため、籾殻が散乱することが
防止される。また、結合剤で籾殻同士を結合することに
より、保水層内の籾殻の滑りによって、その上面にある
透水層や客土層がずれることが防止される。更に、籾殻
の腐食により籾殻がつぶれて保水層が圧縮され保水性が
低下するという事態もある程度防止することができる。
【0017】ここで、「結合剤」とは、籾殻同士を結合
することができる部材をいい、結合剤としては、接着
剤、ポリウレタン等の樹脂、高吸水性ポリマー、透水性
セメントなどが使用される。
することができる部材をいい、結合剤としては、接着
剤、ポリウレタン等の樹脂、高吸水性ポリマー、透水性
セメントなどが使用される。
【0018】また、本発明においては、前記結合剤を、
接着剤とすることができる。
接着剤とすることができる。
【0019】この構成により、保水層を軽量化すること
ができる。ここで、「接着剤」としては、デンプン、に
かわ、カゼイン、天然ゴム、セラック、タール等の天然
系接着剤、又は熱可塑性や熱硬化性の合成樹脂、合成ゴ
ム等の有機接着剤、若しくは珪酸ソーダが使用される。
これらの中でも、特に、有機系接着剤の一種であるポリ
ウレタン系接着剤を使用することが好ましい。環境に対
して有害物質を排出せず、強度的にも優れており、ま
た、イソシアネートとポリオールの種類と組み合わせを
適当に選択することによって、用途に応じてゴム弾性を
持たせたり硬化させたりすることが可能だからである。
ポリウレタン系接着剤としては、反応硬化型、湿気硬化
型、又は蒸発固化型の何れを用いてもよい。反応硬化型
は、例えば、飽和ポリエステルポリオールとジイソシア
ネートのような2液を混合したようなものである。湿気
硬化型は、例えば、活性水素化合物とイソシアネート化
合物を、末端にイソシアネート基を残すように反応させ
たウレタンポリマーを主成分とするものである。蒸発固
化型は、例えば、ポリエチレンアジペート、ポリテトラ
メチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート等
の結晶性の高いポリエステルと、TDI、MDIなどの
イソシアネートとの反応により得られる分子量10乃至
20万程度の、末端に水酸基を有する熱可塑性ポリウレ
タンを主成分とするものである。これらの中でも、使い
やすさの点から、湿気硬化型のポリウレタン系接着剤を
使用することが好ましい。接着剤の混合比は得に限定す
るものではないが、ポリウレタン系接着剤を使用する場
合には、乾燥状態の籾殻100重量部に対して、50乃
至150重量部を混合することが好ましい。50重量部
よりも少ないと、結合されない籾殻が生じ、強度的にも
弱くなるという不都合が生じ、一方、150重量部より
も多いと、保水層の保水量が低下するとともに、材料費
も嵩むからである。
ができる。ここで、「接着剤」としては、デンプン、に
かわ、カゼイン、天然ゴム、セラック、タール等の天然
系接着剤、又は熱可塑性や熱硬化性の合成樹脂、合成ゴ
ム等の有機接着剤、若しくは珪酸ソーダが使用される。
これらの中でも、特に、有機系接着剤の一種であるポリ
ウレタン系接着剤を使用することが好ましい。環境に対
して有害物質を排出せず、強度的にも優れており、ま
た、イソシアネートとポリオールの種類と組み合わせを
適当に選択することによって、用途に応じてゴム弾性を
持たせたり硬化させたりすることが可能だからである。
ポリウレタン系接着剤としては、反応硬化型、湿気硬化
型、又は蒸発固化型の何れを用いてもよい。反応硬化型
は、例えば、飽和ポリエステルポリオールとジイソシア
ネートのような2液を混合したようなものである。湿気
硬化型は、例えば、活性水素化合物とイソシアネート化
合物を、末端にイソシアネート基を残すように反応させ
たウレタンポリマーを主成分とするものである。蒸発固
化型は、例えば、ポリエチレンアジペート、ポリテトラ
メチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート等
の結晶性の高いポリエステルと、TDI、MDIなどの
イソシアネートとの反応により得られる分子量10乃至
20万程度の、末端に水酸基を有する熱可塑性ポリウレ
タンを主成分とするものである。これらの中でも、使い
やすさの点から、湿気硬化型のポリウレタン系接着剤を
使用することが好ましい。接着剤の混合比は得に限定す
るものではないが、ポリウレタン系接着剤を使用する場
合には、乾燥状態の籾殻100重量部に対して、50乃
至150重量部を混合することが好ましい。50重量部
よりも少ないと、結合されない籾殻が生じ、強度的にも
弱くなるという不都合が生じ、一方、150重量部より
も多いと、保水層の保水量が低下するとともに、材料費
も嵩むからである。
【0020】また、本発明においては、前記結合剤を、
透水性セメントとすることができる。
透水性セメントとすることができる。
【0021】この構成により、保水層に高い強度を持た
せることができ、耐久性が向上する。
せることができ、耐久性が向上する。
【0022】また、本発明においては、前記客土層に芝
生が植栽されているようにすることができる。
生が植栽されているようにすることができる。
【0023】この構成により、芝生の根が客土層に複雑
に張り巡るため、客土層の形態が安定し、客土層内の客
土の散乱や流出が防止される。また、芝生を客土層に植
栽することで、客土層の保水性が向上する。
に張り巡るため、客土層の形態が安定し、客土層内の客
土の散乱や流出が防止される。また、芝生を客土層に植
栽することで、客土層の保水性が向上する。
【0024】本発明の緑化用マットは、地盤上に充填し
て敷き並べることにより地盤表面を緑化するためのシー
ト状又はブロック状の緑化用マットであって、請求項1
乃至5の何れか一に記載の植生培地構造を有しているこ
とを特徴とするものである。
て敷き並べることにより地盤表面を緑化するためのシー
ト状又はブロック状の緑化用マットであって、請求項1
乃至5の何れか一に記載の植生培地構造を有しているこ
とを特徴とするものである。
【0025】この構成によれば、緑化用マットを緑化を
行おうとする施工現場に搬送し、シート状又はブロック
状の緑化用マットを敷きつめることで、地盤上面に請求
項1乃至5の何れか一に記載の植生培地構造を容易に施
工することができる。また、緑化用マットはシート状又
はブロック状であるため、搬送や保管が容易である。更
に、施工現場以外の場所であらかじめ緑化用マット表面
の客土層に植栽植物を生育させておき、客土層上に植栽
植物が充分に生育した緑化用マットを施工現場に運んで
敷設することで、施工現場の地盤上を極めて短期間で緑
化することができる。また、保水層に籾殻を用いている
ために緑化用マットが極めて軽量であり、緑化用マット
の搬送や敷設も容易となる。また、軽量であるがため
に、建築物の屋根や屋上に緑化用マットを敷設する場合
にも、建築物を補強する必要がなくなり、簡単に屋上緑
化を行うことができる。
行おうとする施工現場に搬送し、シート状又はブロック
状の緑化用マットを敷きつめることで、地盤上面に請求
項1乃至5の何れか一に記載の植生培地構造を容易に施
工することができる。また、緑化用マットはシート状又
はブロック状であるため、搬送や保管が容易である。更
に、施工現場以外の場所であらかじめ緑化用マット表面
の客土層に植栽植物を生育させておき、客土層上に植栽
植物が充分に生育した緑化用マットを施工現場に運んで
敷設することで、施工現場の地盤上を極めて短期間で緑
化することができる。また、保水層に籾殻を用いている
ために緑化用マットが極めて軽量であり、緑化用マット
の搬送や敷設も容易となる。また、軽量であるがため
に、建築物の屋根や屋上に緑化用マットを敷設する場合
にも、建築物を補強する必要がなくなり、簡単に屋上緑
化を行うことができる。
【0026】ここで、「地盤」とは、緑化用マットを敷
設する床面をいい、自然地盤のみならず人工地盤も含ま
れる。例えば、地面、橋桁、屋根、屋上、ビル入り口、
駐車場等がある。
設する床面をいい、自然地盤のみならず人工地盤も含ま
れる。例えば、地面、橋桁、屋根、屋上、ビル入り口、
駐車場等がある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
て図面を参照しながら説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係る植生培地構造の断面図である。図1におい
て、地面や屋上等の地盤1の上面には、約1mmの厚さ
の遮水シート2が敷きつめられている。この遮水シート
は不透水性のゴム、塩化ビニルシート、ポリプロピレン
シート等で作られている。遮水シート2の上面には約2
0mmの厚さの保水層3が設けられている。この保水層
3は、多数の籾殻を結合剤と混合して敷きつめたもので
あり、良好なクッション性と保水性を併せもっている。
結合剤としては、湿気硬化型のポリウレタン系接着剤が
使用される。具体的には、水島科学振興株式会社製「U
R−143」(商品名)、「UR−145」(商品
名)、「UR−20」(商品名)、ノガワケミカル株式
会社製の「ダイアボンドDA3154H」(商品名)、
「ダイアボンドDU296」(商品名)、ノーテープ工
業株式会社製の「ディ之グリップ303」(商品名)、
株式会社タジマ製の「セメントU」(商品名)、セメダ
イン株式会社製の「セメダインUM−100」(商品
名)、「セメダインUM−200」(商品名)、「セメ
ダインUM−300」(商品名)、コニシ株式会社製の
「パネルボンドKU」(商品名)、三洋化成工業株式会
社製の「サンプロピレンBD−55」(商品名)等を使
用することができる。本実施の形態の場合、籾殻と結合
剤との配合比は、籾殻100重量部に対して結合剤10
0重量部とされている。この配合比によって、すべての
籾殻が過不足なく適度に結合され、空隙率も大きくする
ことができるからである。
態1に係る植生培地構造の断面図である。図1におい
て、地面や屋上等の地盤1の上面には、約1mmの厚さ
の遮水シート2が敷きつめられている。この遮水シート
は不透水性のゴム、塩化ビニルシート、ポリプロピレン
シート等で作られている。遮水シート2の上面には約2
0mmの厚さの保水層3が設けられている。この保水層
3は、多数の籾殻を結合剤と混合して敷きつめたもので
あり、良好なクッション性と保水性を併せもっている。
結合剤としては、湿気硬化型のポリウレタン系接着剤が
使用される。具体的には、水島科学振興株式会社製「U
R−143」(商品名)、「UR−145」(商品
名)、「UR−20」(商品名)、ノガワケミカル株式
会社製の「ダイアボンドDA3154H」(商品名)、
「ダイアボンドDU296」(商品名)、ノーテープ工
業株式会社製の「ディ之グリップ303」(商品名)、
株式会社タジマ製の「セメントU」(商品名)、セメダ
イン株式会社製の「セメダインUM−100」(商品
名)、「セメダインUM−200」(商品名)、「セメ
ダインUM−300」(商品名)、コニシ株式会社製の
「パネルボンドKU」(商品名)、三洋化成工業株式会
社製の「サンプロピレンBD−55」(商品名)等を使
用することができる。本実施の形態の場合、籾殻と結合
剤との配合比は、籾殻100重量部に対して結合剤10
0重量部とされている。この配合比によって、すべての
籾殻が過不足なく適度に結合され、空隙率も大きくする
ことができるからである。
【0029】さらに、保水層3の上面には、透水性の不
織布からなる透水層4が約3mmの厚さで設けられてい
る。この不織布は布や紙が使用されるが、これに限られ
たものではなく、透水性と保水性とを有しているもので
あればよい。透水層4の上面には、パーライトに腐植土
を混合して生成した軽質人工土壌からなる客土層5が、
約25mmの厚さで設けられている。そして、客土層5
の上面に芝生6が植栽されている。芝生6は客土層5の
内部に根系6aを張り巡らせており、この根系6aによ
って客土層5の人工土壌は拘束され、安定化されてい
る。
織布からなる透水層4が約3mmの厚さで設けられてい
る。この不織布は布や紙が使用されるが、これに限られ
たものではなく、透水性と保水性とを有しているもので
あればよい。透水層4の上面には、パーライトに腐植土
を混合して生成した軽質人工土壌からなる客土層5が、
約25mmの厚さで設けられている。そして、客土層5
の上面に芝生6が植栽されている。芝生6は客土層5の
内部に根系6aを張り巡らせており、この根系6aによ
って客土層5の人工土壌は拘束され、安定化されてい
る。
【0030】以上のように構成された本実施の形態にお
ける植生培地構造において、以下その作用を説明する。
ける植生培地構造において、以下その作用を説明する。
【0031】降雨時又は水道水などの散水時において
は、芝生6の表面にまかれた水は、客土層5に浸透す
る。客土層5は軽質人工土壌であるため、水の吸収性が
よく、まかれた水は速やかに客土層5に浸透するととも
に保水され、またその一部は透水層4に浸透する。この
とき、客土層5に含まれる水溶性の養分は水に溶け出し
て、透水層4に吸収され保持される。
は、芝生6の表面にまかれた水は、客土層5に浸透す
る。客土層5は軽質人工土壌であるため、水の吸収性が
よく、まかれた水は速やかに客土層5に浸透するととも
に保水され、またその一部は透水層4に浸透する。この
とき、客土層5に含まれる水溶性の養分は水に溶け出し
て、透水層4に吸収され保持される。
【0032】透水層4は、上部から浸透してきた水及び
養分の一部を保水する。また、透水層4に浸透してきた
水の一部は、更にその下部の保水層3に浸透する。そし
て、この保水層3に水が貯留される。ここで、保水層3
には多数の籾殻が含まれているため、多数の空隙が形成
されている。従って、保水層3まで浸透した水は、該空
隙に貯留される。尚、このとき客土層5と保水層5とは
不織布からなる透水層4で隔てられているため、客土層
5に含まれる軽質土壌の土壌粒子が保水層3に多量に流
れ落ちて、保水層3の空隙が目詰まりを起こすことが防
止される。また、保水層3の下部には遮水層2があるた
め、水は保水層3より下へは浸透しない。
養分の一部を保水する。また、透水層4に浸透してきた
水の一部は、更にその下部の保水層3に浸透する。そし
て、この保水層3に水が貯留される。ここで、保水層3
には多数の籾殻が含まれているため、多数の空隙が形成
されている。従って、保水層3まで浸透した水は、該空
隙に貯留される。尚、このとき客土層5と保水層5とは
不織布からなる透水層4で隔てられているため、客土層
5に含まれる軽質土壌の土壌粒子が保水層3に多量に流
れ落ちて、保水層3の空隙が目詰まりを起こすことが防
止される。また、保水層3の下部には遮水層2があるた
め、水は保水層3より下へは浸透しない。
【0033】次に、晴天時においては、日光の照射又は
周辺湿度の減少によって、客土層5に保有されていた水
分が蒸発し、客土層5の内部の含水率が減少する。客土
層5の内部の含水率が減少すると、毛管現象によって、
透水層4や保水層3から水とそれに溶け込んだ肥料とが
上昇し、客土層5に供給される。これにより、客土層5
が極度に乾燥することが防止され、客土層5は常に湿潤
な状態に保たれる。また同時に、芝生6の生育に必要な
肥料が供給される。従って、客土層5に植生された芝生
には常に適度な水分と肥料が補給され、芝生の生育が促
進される。
周辺湿度の減少によって、客土層5に保有されていた水
分が蒸発し、客土層5の内部の含水率が減少する。客土
層5の内部の含水率が減少すると、毛管現象によって、
透水層4や保水層3から水とそれに溶け込んだ肥料とが
上昇し、客土層5に供給される。これにより、客土層5
が極度に乾燥することが防止され、客土層5は常に湿潤
な状態に保たれる。また同時に、芝生6の生育に必要な
肥料が供給される。従って、客土層5に植生された芝生
には常に適度な水分と肥料が補給され、芝生の生育が促
進される。
【0034】このように、保水層3に籾殻を用いること
によって、保水層3の空隙率を大きくすることが可能と
なる。すなわち、籾殻は稲の種を包む袋状の形状を有す
ることから、その内部に空隙を有する。また、籾殻は丈
夫な繊維質からなるために、弾性を有し、籾殻同士の間
にも多数の空隙ができる。これらの空隙が保水空間とな
るため、保水層3の保水量は大きくなる。従って、長期
間に渡って降雨がない場合でも、別途水を補給する必要
はなく、芝生の管理が容易となる。また、籾殻により形
成される保水層3は軽量であるため、植生培地構造全体
を軽量化することができる。
によって、保水層3の空隙率を大きくすることが可能と
なる。すなわち、籾殻は稲の種を包む袋状の形状を有す
ることから、その内部に空隙を有する。また、籾殻は丈
夫な繊維質からなるために、弾性を有し、籾殻同士の間
にも多数の空隙ができる。これらの空隙が保水空間とな
るため、保水層3の保水量は大きくなる。従って、長期
間に渡って降雨がない場合でも、別途水を補給する必要
はなく、芝生の管理が容易となる。また、籾殻により形
成される保水層3は軽量であるため、植生培地構造全体
を軽量化することができる。
【0035】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2に係る緑化用マットの斜視図である。図2におい
て、緑化用マット10は、矩形状に形成されている。ま
た、緑化用マット10は3層構造を有しており、その最
下層に多数の籾殻をポリウレタン系接着剤によって結合
させた保水層3、中間層に不織布からなる透水層4、最
上層に軽量人工土壌からなる客土層5が形成されてい
る。そして、客土層5の上面には芝生6が植栽されてい
る。尚、これらの保水層3、透水層4、及び客土層5
は、図1と同様のものであるので、詳細な説明は省略す
る。尚、保水層3の籾殻は湿気硬化型のポリウレタン系
接着剤で結合されており、籾殻が離れて散乱することが
なく、保水層3の形状が安定化されている。
態2に係る緑化用マットの斜視図である。図2におい
て、緑化用マット10は、矩形状に形成されている。ま
た、緑化用マット10は3層構造を有しており、その最
下層に多数の籾殻をポリウレタン系接着剤によって結合
させた保水層3、中間層に不織布からなる透水層4、最
上層に軽量人工土壌からなる客土層5が形成されてい
る。そして、客土層5の上面には芝生6が植栽されてい
る。尚、これらの保水層3、透水層4、及び客土層5
は、図1と同様のものであるので、詳細な説明は省略す
る。尚、保水層3の籾殻は湿気硬化型のポリウレタン系
接着剤で結合されており、籾殻が離れて散乱することが
なく、保水層3の形状が安定化されている。
【0036】このように、本実施の形態の緑化用マット
は、保水層3が籾殻で構成されているために、保水力が
高く、軽量である。
は、保水層3が籾殻で構成されているために、保水力が
高く、軽量である。
【0037】また、矩形ブロック状に形成されているた
めに、この緑化用マットを緑化を行おうとする施工現場
に運搬し、施工現場の地盤上に敷きならべるだけで容易
かつ迅速に緑化を行うことができる。
めに、この緑化用マットを緑化を行おうとする施工現場
に運搬し、施工現場の地盤上に敷きならべるだけで容易
かつ迅速に緑化を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の植生培地構造によれば、客土層に植生された植物には
常に適度な水分が補給されるため、植物の生育が良好な
植生培地構造を提供することができる。また、籾殻によ
り保水層の保水量を大きくすることができ、長期間に渡
って降雨がない場合でも、別途水を補給する必要はない
ため、植生の管理が容易な植生培地構造を提供すること
ができる。また、籾殻により形成される保水層は軽量で
あるため、植生培地構造全体を軽量化することができ
る。更に、籾殻は、稲作において副産物として生産され
るものであり、資源の有効活用ができるとともに極めて
安価に購入することができる。従って、低廉な価格で植
生培地構造を作ることができる。
の植生培地構造によれば、客土層に植生された植物には
常に適度な水分が補給されるため、植物の生育が良好な
植生培地構造を提供することができる。また、籾殻によ
り保水層の保水量を大きくすることができ、長期間に渡
って降雨がない場合でも、別途水を補給する必要はない
ため、植生の管理が容易な植生培地構造を提供すること
ができる。また、籾殻により形成される保水層は軽量で
あるため、植生培地構造全体を軽量化することができ
る。更に、籾殻は、稲作において副産物として生産され
るものであり、資源の有効活用ができるとともに極めて
安価に購入することができる。従って、低廉な価格で植
生培地構造を作ることができる。
【0039】また、請求項2に記載の発明によれば、結
合剤により籾殻が散乱することが防止されるため、植生
培地構造の施工が極めて容易となる。また、保水層内の
籾殻の滑りによってその上にある透水層や客土層がずれ
ることが防止されるため、植生培地構造を敷設した後も
その表面がずれたり剥がれたりすることがなく安定す
る。更に、結合剤が支持体の役割をし、保水層の形状を
保持するため、客土層の重さや外力によって保水層が圧
縮されて保水層の保水量が低下することを防止すること
ができる。
合剤により籾殻が散乱することが防止されるため、植生
培地構造の施工が極めて容易となる。また、保水層内の
籾殻の滑りによってその上にある透水層や客土層がずれ
ることが防止されるため、植生培地構造を敷設した後も
その表面がずれたり剥がれたりすることがなく安定す
る。更に、結合剤が支持体の役割をし、保水層の形状を
保持するため、客土層の重さや外力によって保水層が圧
縮されて保水層の保水量が低下することを防止すること
ができる。
【0040】また、請求項3に記載の発明によれば、結
合剤を接着剤とすることで、保水層を軽量化することが
できるため、屋上緑化などの軽量性が要求される用途に
使用可能な植生培地構造を提供することができる。
合剤を接着剤とすることで、保水層を軽量化することが
できるため、屋上緑化などの軽量性が要求される用途に
使用可能な植生培地構造を提供することができる。
【0041】また、請求項4に記載の発明によれば、保
水層に高い強度を持たせることができ、耐久性が向上す
るため、公園の芝生地面やゴルフ場のグリーン等の強度
が要求される用途にも使用することができる植生培地構
造を提供することができる。
水層に高い強度を持たせることができ、耐久性が向上す
るため、公園の芝生地面やゴルフ場のグリーン等の強度
が要求される用途にも使用することができる植生培地構
造を提供することができる。
【0042】また、請求項5に記載の発明によれば、客
土層が芝生の根によって形態が保持されるため、形態が
安定した植栽培地構造を提供することができる。また、
芝生によって客土層の保水性が向上するため、保水され
た水の蒸発に伴う蒸発潜熱による冷却効果も向上する。
土層が芝生の根によって形態が保持されるため、形態が
安定した植栽培地構造を提供することができる。また、
芝生によって客土層の保水性が向上するため、保水され
た水の蒸発に伴う蒸発潜熱による冷却効果も向上する。
【0043】本発明の請求項6に記載の緑化用マットに
よれば、軽量で、かつ搬送、保管、及び敷設が容易であ
り、植栽植物の生育も良好な緑化用マットを提供するこ
とができる。
よれば、軽量で、かつ搬送、保管、及び敷設が容易であ
り、植栽植物の生育も良好な緑化用マットを提供するこ
とができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る植生培地構造の
断面図である。
断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る緑化用マットの
斜視図である。
斜視図である。
1 地盤
2 遮水シート
3 保水層
4 透水層
5 客土層
6 芝生
6a 根系
10 緑化用マット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 神谷 厚生
京都府長岡京市河陽が丘1丁目14番地の5
Fターム(参考) 2B022 AB02 AB04 BA02 BB02
2D044 DA13
Claims (6)
- 【請求項1】 最下部に形成された保水層と、前記保水
層の上面に敷設された不織布からなる透水層と、前記透
水層の上面に形成された客土層と、を備え、前記保水層
は、多数の籾殻を有することを特徴とする植生培地構
造。 - 【請求項2】 前記保水層は、多数の籾殻を結合剤によ
り結合させて形成されていることを特徴とする請求項1
に記載の植生培地構造。 - 【請求項3】 前記結合剤は、接着剤であることを特徴
とする請求項2に記載の植生培地構造。 - 【請求項4】 前記結合剤は、透水性セメントであるこ
とを特徴とする請求項2に記載の植生培地構造。 - 【請求項5】 前記客土層には芝生が植栽されているこ
とを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の植生
培地構造。 - 【請求項6】 地盤上に充填して敷き並べることにより
地盤表面を緑化するためのシート状又はブロック状の緑
化用マットであって、請求項1乃至5の何れか一に記載
の植生培地構造を有することを特徴とする緑化用マッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002134049A JP2003325037A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 植生培地構造及び緑化用マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002134049A JP2003325037A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 植生培地構造及び緑化用マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003325037A true JP2003325037A (ja) | 2003-11-18 |
Family
ID=29696824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002134049A Pending JP2003325037A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 植生培地構造及び緑化用マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003325037A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012217337A (ja) * | 2011-04-02 | 2012-11-12 | Minoru Industrial Co Ltd | 緑化用植栽基盤及びその製造方法 |
KR101218111B1 (ko) * | 2010-01-22 | 2013-01-03 | 마승희 | 식생블록 및 이를 이용한 구조물 |
WO2018163671A1 (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌中水分の保水層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
WO2019187045A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌水分の浸透抑制層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
-
2002
- 2002-05-09 JP JP2002134049A patent/JP2003325037A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101218111B1 (ko) * | 2010-01-22 | 2013-01-03 | 마승희 | 식생블록 및 이를 이용한 구조물 |
JP2012217337A (ja) * | 2011-04-02 | 2012-11-12 | Minoru Industrial Co Ltd | 緑化用植栽基盤及びその製造方法 |
WO2018163671A1 (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌中水分の保水層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
CN110392524A (zh) * | 2017-03-09 | 2019-10-29 | 住友橡胶工业株式会社 | 用于在土壤中保水的保水层、绿化系统以及绿化系统的构建方法 |
JPWO2018163671A1 (ja) * | 2017-03-09 | 2020-01-09 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌中水分の保水層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
WO2019187045A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌水分の浸透抑制層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
CN111867360A (zh) * | 2018-03-30 | 2020-10-30 | 住友橡胶工业株式会社 | 抑制土壤水分渗透的层、绿化系统和构建绿化系统的方法 |
JPWO2019187045A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2021-03-11 | 住友ゴム工業株式会社 | 土壌水分の浸透抑制層、緑化システムおよび緑化システムの施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8453377B2 (en) | Playing-field, soil treatment apparatus and method | |
US20110289841A1 (en) | Hydration maintenance apparatus and method | |
JP4883673B2 (ja) | 緑化用培地構造 | |
RU2751851C1 (ru) | Способ интенсивного выращивания газона с обогащением почвы водой с помощью суперабсорбента при орошении | |
JP2009011190A (ja) | 軽量人工土壌の製造方法および軽量人工土壌基盤の造成方法 | |
JP2003325037A (ja) | 植生培地構造及び緑化用マット | |
JP5510035B2 (ja) | 植栽または緑化用の籾殻保水マットおよび植栽または緑化用培地構造 | |
JP3285201B2 (ja) | 自生型屋上緑化施工方法 | |
CN212344784U (zh) | 一种能够自蓄水用于灌溉的人工草坪 | |
JP2937876B2 (ja) | 植物生育用基材及びその施工方法 | |
JP2002084889A (ja) | 屋上緑化用の保水用パッドと植生基盤および屋上の緑化工法 | |
JP3753711B2 (ja) | 緑化材料及びその緑化材料を用いた緑化工法 | |
JP6714643B2 (ja) | 導水構造 | |
JP3361992B2 (ja) | 植物育成マット及び植物ブロック構造体 | |
JP2002017161A (ja) | 緑化装置と建築物における屋上用緑化装置の形成方法 | |
JP2008022846A (ja) | 緑化パネルおよびその製造方法、ならびに緑化方法 | |
JP2002125451A (ja) | 植生マットを用いた緑化工法 | |
JP4116923B2 (ja) | 緑化用構造体 | |
JP3312687B2 (ja) | 人工地盤への植栽物植生方法 | |
JPH0759162B2 (ja) | 植生体 | |
JP2829343B2 (ja) | 天然繊維マット | |
JP3490591B2 (ja) | 植生マット | |
JP2003143940A (ja) | 屋上緑化システム | |
JP6757103B2 (ja) | 放射線透過低減容器 | |
JP2004305184A (ja) | 緑化に用いる粒状緑化体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070703 |