JP2003324063A - 現像処理方法及び現像処理装置 - Google Patents

現像処理方法及び現像処理装置

Info

Publication number
JP2003324063A
JP2003324063A JP2003053101A JP2003053101A JP2003324063A JP 2003324063 A JP2003324063 A JP 2003324063A JP 2003053101 A JP2003053101 A JP 2003053101A JP 2003053101 A JP2003053101 A JP 2003053101A JP 2003324063 A JP2003324063 A JP 2003324063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
resist
developing solution
development processing
supplying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003053101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3909028B2 (ja
Inventor
Yuko Ono
優子 小野
Junichi Kitano
淳一 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2003053101A priority Critical patent/JP3909028B2/ja
Publication of JP2003324063A publication Critical patent/JP2003324063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3909028B2 publication Critical patent/JP3909028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストの現像液に対する溶解性を確保し,
適正な現像処理を実現する。 【解決手段】 ウェハ上に現像液が供給される前に,酸
性の液体が供給される。この酸性の液体により,露光処
理では十分に脱離しきれなかった不溶化機能を有する酸
脱離性の保護基が,レジストの主鎖から脱離する。この
結果,現像液が供給される前に,例えば溶解性の劣る露
光部と未露光部との境界部や未露光部の表層部の溶解性
が向上され,現像液中に当該境界部や表層部からの不溶
化物が浮遊しなくなる。そして,当該不溶化物がウェハ
に付着することがなくなるので,現像処理が適正に行わ
れ,ウェハ上に所望のレジストパターンが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の現像処理方
法及び現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおける
フォトリソグラフィー工程では,例えばウェハ表面にポ
ジ型又はネガ型のレジストを塗布するレジスト塗布処
理,ウェハに所定パターンの光を照射し,ウェハを露光
する露光処理,露光後のウェハに現像液を供給し,当該
ウェハを現像する現像処理等が行われている。
【0003】上述のレジスト塗布処理で用いられるレジ
ストには,光の照射により酸を発生させる光酸発生剤
(PAG:Photoacid generator)
が含まれている。そして,例えばポジ型レジストは,露
光により発生した酸により,現像液に対して不溶化機能
のある酸脱離性の保護基が脱離し,その露光部が現像液
に対して可溶となる。また,ネガ型レジストは,露光に
より発生した酸により,現像液に可溶である樹脂の架橋
反応を誘発し,その露光部が現像液に対して不溶とな
る。そして,上述の現像処理における現像液の供給によ
り,ポジ型の場合には,露光部が現像液に溶解し,ネガ
型の場合には,露光部が維持され,未露光部が現像液に
溶解して,ウェハ上に所定のレジストパターンが形成さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,実際には,
露光部と未露光部との境界部は,化学的に言うと,いわ
ゆる「かぶり」の状態で露光量が十分でない。その境界
部は,現像液への溶解性が劣る。また,レジストは,例
えばポジ型の場合,未露光部であってもその表層部分が
現像液に若干溶ける(膜減り)。この未露光部のいわゆ
る膜減りしたものは,現像液への溶解性が極端に劣り,
現像液中に析出し易い。このように現像液への溶解性の
劣る部分が存在すると,例えば中途半端に保護基を脱離
したレジストポリマーが現像液中に浮遊し,その後当該
レジストポリマーの凝集等により,レジスト粒子に成長
し,当該レジスト粒子がウェハに再付着することがあ
る。このレジスト粒子の再付着は,現像欠陥の原因にな
り,適正な現像処理を妨げる。また,この場合,付着し
たレジスト粒子を除去する洗浄時間を十分に採る必要が
あり,この結果トータルの現像処理時間の長期化し,引
いてはスループットの低下を招く。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,所定部分のレジストの現像液に対する溶解性を
十分に確保し,適正な現像処理を行う現像処理方法及び
現像処理装置を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,レジストが塗布され,所定パターンに露光された基
板に対して現像液を供給し,基板を現像処理する現像処
理方法であって,レジストが塗布された後でかつ基板に
現像液を供給する前の段階で,基板に酸性の液体を供給
することを特徴とする現像処理方法が提供される。
【0007】このように,基板上に現像液を供給する前
に,酸性の液体を供給することにより,当該酸の作用に
よりレジストの現像液に対する溶解性を変えることがで
きる。すなわち,露光部と未露光部の境界にあるレジス
トの溶解性を向上させることができる。また,例えば未
露光部のいわゆる腹減りする表層部のレジストの溶解性
を向上させることができる。したがって,その後供給さ
れる現像液中にレジスト粒子等の不溶化物が浮遊するこ
とがなく,当該不溶化物が基板に再付着することがない
ので,当該不溶化物の付着による現像欠陥を低減でき
る。この結果,適正な現像処理を行うことができる。な
お,酸性の液体は,有機酸,無機酸のいずれでもよく,
例えばフッ化水素,塩酸,硝酸,並びにこれらを希釈し
た液体が提案できる。なおレジストが塗布された後でか
つ基板に現像液を供給する前の段階とは,レジストが形
成された後,現像液を供給する前であればよく,露光の
前,露光の後であってもよい。
【0008】レジストが塗布された後でかつ基板に現像
液を供給する前の段階であって,前記酸性の液体が供給
された後に,基板を洗浄(いわゆるリンス)するように
してもよい。この場合,基板上に供給された酸の液体が
基板上から排除され,その後に現像液が供給されるの
で,例えば酸が現像液の性質に影響を与えることを回避
できる。また,現像液が残存した酸と反応して不純物を
生成することも防止できる。
【0009】請求項3の発明によれば,レジストが塗布
され,所定パターンに露光された基板に対して現像液を
供給し,基板を現像処理する現像処理方法であって,基
板に現像液を供給した後に,基板に酸性の液体を供給す
ることを特徴とする現像処理方法が提供される。この場
合であっても,いわゆる腹減りが起きる未露光部の表層
部や露光部と未露光部との境界部等の現像液の溶解性を
向上させることができるので,前記表層部,境界部から
分散した不溶性の高いレジストポリマー等を現像液に溶
解させることができる。したがって,レジストポリマー
から成長したレジスト粒子が基板に再付着することが防
止でき,当該付着による現像欠陥が低減できる。なお,
前記現像処理は,基板に前記酸性の液体が供給された後
に,再度当該基板に現像液を供給するようにしてもよ
い。
【0010】酸性の液体の供給は,基板に現像液を供給
して現像処理した後,当該現像液を洗浄液によって洗浄
する際であってもよく,この場合,前記洗浄液に酸性の
液体を混合した混合液を基板に供給することによって行
ってもよい。また基板に現像液を供給して現像処理した
後,当該現像液を洗浄液によって洗浄した後であっても
よい。
【0011】酸性の液体を基板に供給する際に,基板の
温度を室温以上,たとえば40℃〜200℃,好ましく
は,40℃〜160℃に加熱しておくことが好ましい。
レジストの溶解性を高めて粒子等の不溶化物の発生をよ
り抑えることができるからである。同様に,酸性の液体
の温度の方も,室温以上,たとえば25℃〜100℃,
好ましくは,40℃〜80℃にしたものを用いることが
好ましい。
【0012】酸性の液体に代えて,中性であっても,水
酸基又は水素を含む液体,たとえばオゾン水をバブリン
グして酸を投入したものを使用してもよい。これによっ
てレジストの溶解性を高めて粒子等の不溶化物の発生を
より抑えることができるからである。
【0013】さらに酸性の液体に代えて,酸性の気体を
用いてもよい。この酸性の気体は,塩素ガスのように,
たとえばそれ自体酸性のガスであってもよく,前記した
酸性の液体の蒸気やミストを含むものであってもよい。
さらにまた酸性の気体を供給する場合も,基板の温度を
室温以上,たとえば40℃〜200℃,好ましくは,4
0℃〜160℃に加熱しておくことが好ましい。
【0014】前記レジストは,ポジ型レジストであっ
て,前記現像液に対して不溶化機能を有する酸脱離性の
保護基を備えていてもよく,かかる場合,酸の供給によ
り前記保護基の脱離が促進され,例えば上記いわゆる腹
減りにより現像液中に分散したレジストポリマーの溶解
度が向上する。この結果,溶解性の劣るレジストポリマ
ーが現像液中で溶けずに浮遊することがなく,また凝集
したレジスト粒子等が基板に再付着することもないの
で,当該付着に起因する現像欠陥が低減される。また,
付着したレジスト粒子等の不溶化物を除去するための洗
浄時間を省略できるので,現像処理時間の短縮される。
【0015】本発明の現像処理装置は,レジストが塗布
され,露光された基板に対して現像液を供給して,基板
を現像処理するための現像処理装置であって,基板に酸
性の液体を供給するための酸性液供給部を備えていても
よい。この現像処理装置によれば,基板に現像液を供給
する前又は後に,酸性の液体を供給することができる。
したがって,例えば露光により発生する酸を触媒とした
レジストの溶解性の変化が不十分な場合であっても,現
像液を供給する前又は後に,レジストの現像液に対する
溶解性を適切に変えることができ,適正な現像処理を行
うことができる。
【0016】また酸性液供給部に代えて酸性気体供給部
をもった装置としてもよい。さらにまたこれらの現像処
理装置において,基板を加熱する基板加熱装置を備えて
いてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる現
像処理方法が実施される現像処理装置を備えた塗布現像
処理システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2
は,塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,
塗布現像処理システム1の背面図である。
【0018】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0019】カセットステーション2では,カセット載
置台5上の所定の位置に,複数のカセットCをX方向
(図1中の上下方向)に一列に載置自在となっている。
カセットCは,複数のウェハWを多段に並べて収容でき
るものである。そして,このカセット配列方向(X方
向)とカセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方
向(Z方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送
体7が搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各
カセットCに対して選択的にアクセスできるようになっ
ている。
【0020】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は,後述するように処理ステーション3側の第3の
処理装置群G3に属するエクステンション装置32に対
してもアクセスできるように構成されている。
【0021】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。この塗布現像処理システム1において
は,4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されてお
り,第1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理シ
ステム1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,
カセットステーション2に隣接して配置され,第4の処
理装置群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置さ
れている。さらにオプションとして破線で示した第5の
処理装置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前
記主搬送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,
G4,G5に配置されている後述する各種処理装置に対し
て,ウェハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の
数や配置は,ウェハWに施される処理の種類によって異
なり,処理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択
可能である。
【0022】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すようにウェハWに化学増幅型のポジ型レジストを塗布
し,ウェハW上にレジスト膜を形成するレジスト塗布装
置17と,本実施の形態にかかる現像処理方法が実施さ
れる現像処理装置18とが下から順に2段に配置されて
いる。なお,本実施の形態では,例えば光酸発生剤と,
樹脂等の主鎖と,現像液に対して不溶化機能を備えた酸
脱離性の保護基から成る化学増幅型のポジ型レジストが
使用される。第2の処理装置群G2にも同様に,レジスト
塗布装置19と,現像処理装置20とが下から順に2段
に配置されている。
【0023】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すようにウェハWを冷却処理するクーリング装置30,
レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのアドヒ
ージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うためのエ
クステンション装置32,レジスト液中の溶剤を蒸発さ
せるためのプリベーキング装置33,34,現像処理後
の加熱処理を行うポストベーキング装置35が下から順
に例えば6段に積み重ねられている。
【0024】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行う
ポストエクスポージャーベーキング装置44,45,ポ
ストベーキング装置46が下から順に例えば7段に積み
重ねられている。
【0025】インターフェイス部4の中央部には,図1
に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられてい
る。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方
向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心
とする回転方向)の回転が自在にできるように構成され
ており,第4の処理装置群G4に属するエクステンション
・クーリング装置41,エクステンション装置42,周
辺露光装置51及び図示しない露光装置に対してアクセ
スして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成
されている。なお,露光装置は,レジスト膜の形成され
たウェハWに所定パターンの光を照射し,ウェハWを露
光処理するものである。
【0026】次に,上述した現像処理装置18の構成に
ついて詳しく説明する。図4,5に示すように現像処理
装置18のケーシング18a内には,ウェハWを水平に
吸着保持するスピンチャック60が設けられている。例
えばスピンチャック60の下方には,このスピンチャッ
ク60を駆動させる駆動機構61が設けられている。駆
動機構61は,スピンチャック60を所定の回転速度で
回転させる,モータ等を備えた回転駆動部(図示せず)
や,スピンチャック60を上下動させる,モータ又はシ
リンダ等を備えた昇降駆動部(図示せず)を有してい
る。
【0027】スピンチャック60の外方には,スピンチ
ャック60を取り囲むようにして,上面が開口した環状
のカップ62が設けられている。このカップ62は,前
記スピンチャック60に保持され回転されたウェハWか
ら飛散した現像液等を受け止め,周辺の機器の汚染を防
止する。カップ62の底部には,前記ウェハW等から飛
散した現像液等を排液するドレイン管63と,カップ6
2内の雰囲気を排気する排気管64とが接続されてい
る。
【0028】このカップ62の外方には,カップ62を
取り囲むようにして,上面が開口した略筒状のアウトカ
ップ65が設けられており,カップ62では受け止めき
れなかったウェハWからの現像液等を受け止め,現像液
等の飛散を防止できる。
【0029】図5に示すようにアウトカップ65の外
方,例えばM方向負方向側(図5の左側)の外方には,
待機部Tが設置され,当該待機部Tには,ウェハWに現
像液を供給する現像液供給ノズル70が待機できる。本
実施の形態では,現像液として,例えばTMAH(N
(CHOH)等のアルカリ性の水溶液が用いられ
る。
【0030】現像液供給ノズル70は,図6に示すよう
に細長の形状を有しており,その長さLは,少なくとも
ウェハWの直径よりも大きくなっている。現像液供給ノ
ズル70の上部には,図示しない現像液供給源に連通す
る配管71が接続されている。現像液供給ノズル70の
下部には,複数の現像液供給口72が,前記長手方向に
一列に設けられている。また,現像液供給ノズル70の
内部には,図7に示すように前記各現像液供給口72と
配管71に連通した長手方向に長い液溜部73が形成さ
れており,配管71から現像液供給ノズル70内に流入
された現像液を一旦貯留し,当該現像液を各現像液供給
口72から同時に同流量,同圧力で吐出できる。
【0031】現像液供給ノズル70は,図5に示すよう
にアーム75に保持されており,このアーム75は,図
示しない移動機構によりM方向(図5の左右方向)に敷
設されたレール76上を移動自在である。レール76
は,待機部Tからアウトカップ65のM方向正方向側の
外方まで延びており,現像液供給ノズル70は,少なく
とも待機部Tからカップ62のM方向正方向側の端部ま
で移動できる。現像液供給ノズル70は,長手方向がM
方向の直角方向になるようにアーム75に保持されてお
り,現像液供給ノズル70の各現像液供給口72から現
像液を吐出しながら現像液供給ノズル70がウェハWの
一端から他端まで移動することによって,ウェハW表面
全面に現像液を供給できる。なお,待機部Tには,現像
液供給ノズル70を洗浄するために所定の溶剤を貯留で
きる洗浄槽77が設けられている。
【0032】また,アウトカップ65のM方向正方向側
(図5の右側)の外方には,待機部Kが設置され,この
待機部Kには,ウェハWに酸性の液体,例えばフッ化水
素を供給する酸性液体供給部としての酸性液供給ノズル
80が待機している。酸性液供給ノズル80は,例えば
筒状に形成され,図示しないフッ化水素の供給源からの
フッ化水素を下方に向けて吐出できるようになってい
る。
【0033】酸性液供給ノズル80は,例えばノズルア
ーム81に保持されており,このノズルアーム81は,
M方向に延びる直線状のレール82上を移動自在に設け
られている。レール82は,例えば現像液供給ノズル7
0のレール76のカップ62を介した反対側であって,
待機部Kからカップ62のM方向負方向側の端部付近ま
で敷設されている。また,ノズルアーム81は,酸性液
供給ノズル80がカップ62の中心部上方を通るように
酸性液供給ノズル80を保持している。したがって,酸
性液供給ノズル80は,待機部Kからスピンチャック6
0上のウェハWの中心部上方まで移動できる。なお,レ
ール82は,カップ62に対してレール76と同じ側に
設けられていてもよい。待機部Kには,例えば所定の溶
剤が貯留された貯留槽83が設けられ,待機時に酸性液
供給ノズル80の先端部を溶剤内に浸漬し,酸性液供給
ノズル80の洗浄を行うことができる。これにより,酸
性液供給ノズル80がフッ化水素により腐食されること
を防止できる。
【0034】待機部KのM方向正方向側(図5の右側)
の外方には,ウェハWに洗浄液を供給する洗浄液供給ノ
ズル90の待機部Uが設置されている。洗浄液供給ノズ
ル90は,リンスアーム91に保持されており,このリ
ンスアーム91は,例えば前記アーム75と同じレール
76上を移動可能である。洗浄液供給ノズル90は,M
方向に移動して,ウェハWの中心部上方に位置できるよ
うにリンスアーム91に保持されている。なお,待機部
Uには,例えば洗浄液供給ノズル90を洗浄するために
所定の溶剤が貯留される洗浄槽92が設けられている。
【0035】なお,ケーシング18aの側面には,ウェ
ハWを現像処理装置18内に搬入出するための搬送口1
00が設けられ,この搬送口100は,シャッタ101
により開閉自在である。
【0036】次に,以上のように構成されている現像処
理装置18で実施される現像処理方法について,塗布現
像処理システム1で行われるフォトリソグラフィー工程
のプロセスと共に説明する。
【0037】先ず,ウェハ搬送体7によりカセットCか
ら取り出されたウェハWは,第3の処理装置群G3に属す
るエクステンション装置32に搬送され,次いで主搬送
装置13によってアドヒージョン装置31に搬送され
る。このアドヒージョン装置31においてレジストの密
着性を向上させる,例えばHMDSが塗布されたウェハW
は,続いてクーリング装置30に搬送され,所定の温度
に冷却された後,レジスト塗布装置17に搬送される。
レジスト塗布処理17では,例えば図8に示すような保
護基Rを有するポリビニルフェノール樹脂(図8の反応
前のもの)と光酸発生剤,酸拡散抑止剤等から成る液状
のポジ型レジストがウェハW上に塗布され,ウェハW上
にレジスト膜が形成される。なお,保護基Rには,上述
したように現像液に対する不溶化機能を備え,酸脱離性
を有するもの,例えばt−ブトキシカルボニルオキシ
基,イソプロキシカルボニル基,テトラヒドロピラニル
基,トリメチルシリル基又はt−ブトキシカルボニルメ
チル基等が選択される。
【0038】その後ウェハWは,主搬送装置13によっ
てプリベーキング装置33,エクステンション・クーリ
ング装置41に順次搬送され,さらにウェハ搬送体50
によって周辺露光装置51に搬送され,各装置で所定の
処理が施される。次いでウェハWは,露光装置(図示せ
ず)に搬送され,ウェハW上に所定パターンの光が照射
される。この光の照射により露光部のレジスト膜中に光
酸発生剤からの酸が発生し,当該酸により露光部のレジ
ストの保護基Rが主鎖から脱離し,その部位が水酸基に
置換される。この水酸基を備えたレジストは,アルカリ
性の現像液に可溶となる。
【0039】この露光処理の終了したウェハWは,ウェ
ハ搬送体50によりエクステンション装置42に搬送さ
れ,その後,ウェハWはポストエクスポージャーベーキ
ング装置44,クーリング装置43で所定の処理が施さ
れた後,現像処理装置18に搬送され,現像処理が行わ
れる。
【0040】現像処理装置18において現像処理の終了
したウェハWは,ポストベーキング装置46,クーリン
グ装置30に順次搬送され,各装置において所定の処理
が施され,その後,エクステンション装置32を介して
カセットCに戻されて,一連のフォトリソグラフィー工
程が終了する。
【0041】次に,上述した現像処理装置18で行われ
る現像処理について詳しく説明する。図9は,この現像
処理のフローチャートを示す。
【0042】先ず,ウェハWが主搬送装置13により搬
送口100からケーシング18a内に搬入され,スピン
チャック60上に吸着保持される(ステップS1)。ウ
ェハWが吸着保持されると,酸性液供給ノズル80が待
機部KからウェハWの中心部上方に移動する。このと
き,ウェハWが所定の回転速度で回転され始める。そし
て,当該回転されたウェハW中心部に,酸性液供給ノズ
ル80から所定量のフッ化水素が吐出され,ウェハW全
面にフッ化水素が供給される(ステップS2)。ステッ
プS2では,図8に示すようにフッ化水素の酸が,レジ
ストの主鎖に繋がっている保護基Rを脱離させ,その部
位が水酸基に置換される。これにより,未露光部の表
層,すなわち後の現像液の供給により現像液中に析出す
る腹減り部分の保護基Rが離脱する。また,中途半端に
露光された露光部と未露光部との境界部における保護基
Rも離脱する。この結果,当該未露光部表層と境界部の
レジストの現像液に対する溶解性が向上する。なお,露
光部に,露光処理時に保護基Rの脱離反応を行えなかっ
たものが残存している場合があり,このフッ化水素の供
給により当該露光部の保護基Rの脱離反応も行われる。
【0043】ウェハWにフッ化水素が供給されてから所
定時間経過後,ウェハWの回転が停止され,酸性液供給
ノズル80は,待機部Kに戻される。次いで,現像液供
給ノズル70が,カップ62の内側であってウェハWの
M方向負方向側の端部付近のスタート位置Sまで移動
し,当該スタート位置Sから現像液を吐出しながらウェ
ハWのM方向正方向側の端部付近のエンド位置Eまで移
動する(ステップS3)。これにより,ウェハW上に所
定量の現像液が液盛りされ,所定時間の静止現像が開始
される。この静止現像では,露光部のレジストは現像液
に溶解する。また,前記酸の供給により保護基Rが脱離
した,未露光部の表層部及び露光部と未露光部との境界
部も現像液に溶解する。一方,未露光部の表層以外の部
分は,保護基Rを有するので現像液に溶けない。こうし
て,ウェハW上に所定のレジストパターンが形成され
る。
【0044】所定時間の静止現像が終了すると,洗浄液
供給ノズル90がウェハWの中心部上方まで移動すると
共にウェハWが回転され,洗浄液供給ノズル90から当
該ウェハWに洗浄液,例えば純水が供給される(ステッ
プS4)。ウェハW上の現像液が純水に置換され,使用
済みの現像液がウェハW上から排除される。その後純水
の吐出が停止され,ウェハWが高速回転されて,ウェハ
Wは振り切り乾燥される(ステップS5)。この乾燥処
理が終了すると,スピンチャック60から主搬送装置1
3にウェハWが受け渡され,ウェハWが現像処理装置1
8外に搬出されて(ステップS6),一連の現像処理が
終了する。
【0045】本実施の形態によれば,ウェハW上に現像
液が供給される前に酸性の液体であるフッ化水素を供給
するようにしたので,現像処理の開始時に,未露光部表
層のレジストの主鎖に繋がっている保護基Rを脱離さ
せ,当該部位を水酸基に置換して,未露光部表層の現像
液に対する溶解性を向上させることができる。また,露
光量の十分でない露光部と未露光部の境界部において,
保護基Rの脱離反応を促進させることができるので,当
該境界部の現像液に対する溶解性を向上させることがで
きる。したがって,従来のように未露光部表層や前記境
界部から現像液中に不溶性のレジストポリマーが分散し
浮遊することがないので,当該レジストポリマーの凝集
により粒径成長したレジスト粒子がウェハWに再付着す
ることを防止できる。それ故,レジスト粒子等の不溶化
物の基板への再付着に起因する現像欠陥が低減される。
また,付着した不溶化物を除去する洗浄時間を設ける必
要がないので,トータルの現像処理時間を短縮できる。
【0046】以上の実施の形態では,ウェハWにフッ化
水素を供給した後,直ちに現像液を供給していたが,フ
ッ化水素が供給されたウェハWを洗浄してから現像液を
供給するようにしてもよい。
【0047】例えば,図10に示すようにフッ化水素が
供給されるステップS2が終了した後に,洗浄液供給ノ
ズル90がウェハW中心部上方まで移動し,回転された
ウェハWに洗浄液,例えば純水が供給される(ステップ
S2’)。ウェハW上は純水に置換され,フッ化水素は
ウェハW上から除去される。この場合,ウェハW上に酸
の液体が残存し,その後供給される現像液の物性に悪影
響を与えたり,現像液と反応して不純物を生成すること
を回避できる。
【0048】また,以上の実施の形態では,ウェハWに
現像液を供給する前に,酸性の液体であるフッ化水素を
供給していたが,現像液を供給した後に酸性の液体を供
給してもよい。かかる場合,例えば現像液の供給,酸性
の液体の供給,純水の供給の順に現像処理が行われる。
このように現像液の供給後に酸性の液体を供給した場合
においても,露光部と未露光部の境界や未露光部の表層
から現像液中に分散した不溶性のレジストポリマーが,
可溶性に変更されるので,その後当該レジストポリマー
が凝集し,粒径成長してウェハWに付着することが防止
できる。なお,現像液供給後の酸性の液体の供給の後
に,さらに現像液を供給し,その後純水の供給を行うよ
うにしてもよい。
【0049】さらにまた,洗浄液を供給した後に酸性液
体を供給し,その後さらに洗浄液を供給して洗浄するよ
うにしてもよい。また洗浄液によってリンスする際に,
同時に酸性液体を供給するようにしてもよい。かかる場
合,酸性液供給ノズル80から酸性液体を供給しつつ,
洗浄液供給ノズル90から洗浄液を供給してもよく,酸
性液供給ノズル80に接続される酸性液の配管と洗浄液
の配管を接続して,予め酸性液体と洗浄液とを混合した
液体を,ウエハWに供給するようにしてもよい。
【0050】また,本実施の形態における酸性液供給ノ
ズル80は,ウェハWの中心部にフッ化水素を供給する
ものであったが,現像液供給ノズル70と同様の構成を
有し,ウェハW上を走査してウェハW全面に酸性の液体
を供給するものであってもよい。かかる場合,上述の現
像液供給ノズル70のように,複数の供給口からフッ化
水素を吐出しながらウェハWの一端部から他端部まで移
動し,ウェハW全面にフッ化水素を供給する。この例で
は,ウェハWを回転させながらフッ化水素を供給する必
要が無いので,無駄になるフッ化水素が少なく,フッ化
水素の消費量を削減できる。
【0051】前記実施の形態では,酸性液供給ノズル8
0を用いて,ウェハWの中心部に酸性の液体を供給する
ようにしていたが,図11に示したように,ウエハWに
対して,酸性の気体を供給する酸性気体供給ノズル93
を使用してもよい。図11の例では,酸性気体供給ノズ
ル93は,たとえばガスボンベなどの酸性気体供給源9
4に接続されており,酸性気体供給ノズル93からウエ
ハWに対して酸性の気体,たとえば塩素ガスを供給する
ことが可能である。このようにウエハWに対して酸性液
体を供給する代わりに,酸性気体を供給しても,酸性液
体の供給と同様の効果が得られ,不溶化物の発生を抑え
ることが可能である。
【0052】なお前記酸性液体の供給,酸性気体の供給
時には,基板であるウエハWの温度を,たとえば40℃
〜200℃,好ましくは,40℃〜160℃にまで加熱
して高温にしておけば,より溶解性をより高めることが
でき,不溶化物の発生を抑えることが可能である。酸性
液体を供給する場合,供給する酸性液体自体を高温,た
とえば25℃〜100℃,好ましくは40℃〜80℃ま
で加熱してこれをウエハWに供給するようにしても同様
の効果が得られる。
【0053】ウエハWなどの基板を加熱するには,たと
えば図11に示したように,スピンチャック60にヒー
タなどの加熱装置95を設けるか,あるいはケーシング
18a内の天井部に,ランプなどの加熱装置96を設け
ればよい。なおスピンチャック60に加熱装置95を設
ける場合,スピンチャック60はウエハWと同じ大きさ
か,それ以上にすることが好ましい。
【0054】図11の例では,酸性気体供給ノズル93
は直接酸性気体供給源94に接続されて,塩素ガスなど
それ自体酸性を有する気体を供給するようにしていた
が,図12に示したように,タンク97内に酸性液体を
貯留し,この中に不活性のキャリアガス,たとえば窒素
ガスやアルゴンガスなどのガス供給源98からのガスを
供給して,タンク97内の酸性液体をバブリングし,そ
の時に発生する酸性液体のミストや蒸気を該キャリアガ
スによって酸性気体供給ノズル93に送るようにしても
よい。かかる構成によれば,ウエハWに対して,酸性液
体のミストや蒸気を含有する気体を供給することができ
る。
【0055】以上の実施の形態では,ウェハW上に塗布
されるレジストがポジ型レジストであったが,本発明
は,レジストがネガ型レジスト,例えばベース樹脂+光
酸発生剤+酸反応性架橋剤で構成されるものであっても
適用できる。このネガ型レジストは,酸によって誘発さ
れる架橋反応により現像液に対して不溶化されるもので
ある。そして,このネガ型レジストでは,露光処理時に
不十分であった架橋反応が,現像処理時の酸の供給によ
って誘発され,露光部の現像液に対する溶解性が十分に
下げられる。これにより,露光部のレジストが確実に残
存し,未露光部のレジストのみが現像液に溶解するの
で,所望のレジストパターンが形成される。
【0056】以上の実施の形態は,本発明をウェハWの
現像処理方法に適用したものであったが,本発明は半導
体ウェハ以外の基板,例えばLCD基板,フォトマスク
用のマスクレチクル基板等の現像処理方法にも適用でき
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば,所定部分のレジストの
現像液に対する溶解性が確保できるので,所望部分のレ
ジストが適切に現像液に溶けて,所望のレジストパター
ンを形成できる。したがって,歩留まりの向上が図られ
る。また,不溶化物が現像液中に浮遊することがなく,
不溶化物の基板への再付着を防止できるので,付着した
不溶化物を除去するための洗浄時間が短縮でき,スルー
プットの向上も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる現像処理方法が実施され
る現像処理装置を有する塗布現像処理システムの外観を
示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】現像処理装置の縦断面の説明図である。
【図5】現像処理装置の横断面の説明図である。
【図6】現像液供給ノズルの斜視図である。
【図7】図6の現像液供給ノズルの縦断面図である。
【図8】フッ化水素を加えたレジストについての保護基
の脱離反応を示す説明図である。
【図9】現像処理のフロー図である。
【図10】現像処理の他の例を示すフロー図である。
【図11】他の実施の形態にかかる現像処理装置の横断
面の説明図である。
【図12】酸性気体供給装置の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 18 現像処理装置 70 現像液供給ノズル 80 酸性液供給ノズル S スタート位置 E エンド位置 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 BA11 BA20 FA05 GA29 GB03 JA03 5F046 LA03 LA04 LA07 LA14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布され,所定パターンに露
    光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処理
    する現像処理方法であって,レジストが塗布された後で
    かつ基板に現像液を供給する前の段階で,基板に酸性の
    液体を供給することを特徴とする,現像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記現像液を供給する前であって,前記
    酸性の液体が供給された後に,基板を洗浄することを特
    徴とする,請求項1に記載の現像処理方法。
  3. 【請求項3】 レジストが塗布され,所定パターンに露
    光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処理
    する現像処理方法であって,基板に現像液を供給した後
    に,基板に酸性の液体を供給することを特徴とする,現
    像処理方法。
  4. 【請求項4】 基板に前記酸性の液体が供給された後
    に,当該基板に再度現像液を供給することを特徴とす
    る,請求項3に記載の現像処理方法。
  5. 【請求項5】 レジストが塗布され,所定パターンに露
    光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処理
    する現像処理方法であって,基板に現像液を供給して現
    像処理した後,当該現像液を洗浄液によって洗浄する際
    に,基板に酸性の液体を供給することを特徴とする,現
    像処理方法。
  6. 【請求項6】 酸性の液体を供給するにあたっては,前
    記洗浄液に酸性の液体を混合した混合液を基板に供給す
    ることによって行うことを特徴とする,請求項5に記載
    の現像処理方法。
  7. 【請求項7】 レジストが塗布され,所定パターンに露
    光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処理
    する現像処理方法であって,基板に現像液を供給して現
    像処理した後,当該現像液を洗浄液によって洗浄した後
    に,基板に酸性の液体を供給し,その後再び当該基板に
    洗浄液を供給して洗浄することを特徴とする,現像処理
    方法。
  8. 【請求項8】 前記酸性の液体を基板に供給する際に,
    基板の温度を室温以上に加熱しておくことを特徴とす
    る,請求項1〜7のいずれかに記載の現像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記酸性の液体の温度は,室温以上の温
    度であることを特徴とする,請求項1〜8のいずれかに
    記載の現像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記酸性の液体に代えて,中性であっ
    てかつ水酸基又は水素を含む液体を使用することを特徴
    とする,請求項1〜9のいずれかに記載の現像処理方
    法。
  11. 【請求項11】 レジストが塗布され,所定パターンに
    露光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処
    理する現像処理方法であって,レジストが塗布された後
    でかつ基板に現像液を供給する前の段階で,基板に酸性
    の気体を供給することを特徴とする,現像処理方法。
  12. 【請求項12】 レジストが塗布され,所定パターンに
    露光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処
    理する現像処理方法であって,基板に現像液を供給した
    後に,基板に酸性の気体を供給することを特徴とする,
    現像処理方法。
  13. 【請求項13】 レジストが塗布され,所定パターンに
    露光された基板に対して現像液を供給し,基板を現像処
    理する現像処理方法であって,基板に現像液を供給して
    現像処理した後,当該現像液を洗浄液によって洗浄した
    後に,基板に酸性の気体を供給し,その後再び当該基板
    に洗浄液を供給して洗浄することを特徴とする,現像処
    理方法。
  14. 【請求項14】 前記酸性の気体は,酸性の液体の蒸気
    又はミストを含む気体であることを特徴とする,請求項
    11〜13のいずれかに記載の現像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記酸性の気体を基板に供給する際
    に,基板の温度を室温以上に加熱しておくことを特徴と
    する,請求項11〜14のいずれかに記載の現像処理方
    法。
  16. 【請求項16】 前記レジストは,ポジ型レジストであ
    って,前記現像液に対して不溶化機能を有する酸脱離性
    の保護基を備えていることを特徴とする,請求項1〜1
    5のいずれかに記載の現像処理方法。
  17. 【請求項17】 レジストが塗布され,露光された基板
    に対して現像液を供給して,基板を現像処理するための
    現像処理装置であって,基板に酸性の液体を供給するた
    めの酸性液体供給部を備えたことを特徴とする,現像処
    理装置。
  18. 【請求項18】 レジストが塗布され,露光された基板
    に対して現像液を供給して,基板を現像処理するための
    現像処理装置であって,基板に酸性の気体を供給するた
    めの酸性気体供給部を備えたことを特徴とする,現像処
    理装置。
  19. 【請求項19】 基板を加熱する基板加熱装置を備えた
    ことを特徴とする,請求項17又は18に記載の現像処
    理装置。
JP2003053101A 2002-03-01 2003-02-28 現像処理方法及び現像処理装置 Expired - Fee Related JP3909028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003053101A JP3909028B2 (ja) 2002-03-01 2003-02-28 現像処理方法及び現像処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-56563 2002-03-01
JP2002056563 2002-03-01
JP2003053101A JP3909028B2 (ja) 2002-03-01 2003-02-28 現像処理方法及び現像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003324063A true JP2003324063A (ja) 2003-11-14
JP3909028B2 JP3909028B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=29552221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003053101A Expired - Fee Related JP3909028B2 (ja) 2002-03-01 2003-02-28 現像処理方法及び現像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3909028B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159295A (ja) * 2003-09-18 2005-06-16 Nec Kagoshima Ltd 基板処理装置及び処理方法
JP2007173274A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP2007266553A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
US7364839B2 (en) 2002-07-24 2008-04-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for forming a pattern and substrate-processing apparatus
JP2009094398A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Tokyo Electron Ltd 塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364839B2 (en) 2002-07-24 2008-04-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for forming a pattern and substrate-processing apparatus
JP2005159295A (ja) * 2003-09-18 2005-06-16 Nec Kagoshima Ltd 基板処理装置及び処理方法
JP2007173274A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP4746979B2 (ja) * 2005-12-19 2011-08-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
JP2007266553A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP4731377B2 (ja) * 2006-03-30 2011-07-20 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP2009094398A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Tokyo Electron Ltd 塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3909028B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101447759B1 (ko) 도포 처리 방법 및 도포 처리 장치
JP5988438B2 (ja) 塗布処理方法及び塗布処理装置
US8585830B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP2005294520A (ja) 塗布・現像装置及び塗布・現像方法
US20070116459A1 (en) Rinsing method, developing method, developing system and computer-read storage medium
TWI826164B (zh) 光罩圖案形成方法、記憶媒體及基板處理裝置
JP6666164B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2007095888A (ja) リンス処理方法、現像処理方法及び現像装置
WO2012008310A1 (ja) フォトレジスト用現像液及び現像処理装置
JP3909028B2 (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
JP4678740B2 (ja) 塗布処理方法及び塗布処理装置
JP4343022B2 (ja) 基板の処理方法及び基板の処理装置
JP4780808B2 (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
KR20110066081A (ko) 현상 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체
JP4733192B2 (ja) 塗布処理方法及び塗布処理装置
JP5018690B2 (ja) 塗布、現像方法及び塗布、現像装置。
JP5012393B2 (ja) 塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体
JP5501085B2 (ja) 基板処理方法
JP5501086B2 (ja) 現像処理方法
JP4807749B2 (ja) 露光・現像処理方法
JP2003257830A (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
CN114647159A (zh) 显影方法和基片处理系统
KR20240093674A (ko) 마스크 패턴 형성 방법, 기억 매체 및 기판 처리 장치
JP2011159997A (ja) 基板の塗布処理方法
JP2010135674A (ja) 現像処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び現像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070119

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160126

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees