JP2003323889A - アルカリ蓄電池 - Google Patents
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 充放電サイクル寿命特性と高率放電特性の双
方が優れているアルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】 次式: LnNi(a-w-x-y-z)CowMnx(M1)y(M2)z (ただし、Lnはランタノイド元素を表し、M1はMg
または/およびCaを表し、M2はAl,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Fe,Ga,Zn,Sn,In,C
u,Si,PおよびBの群から選ばれる少なくとも1種
を表し、a,w,x,y,zは、それぞれ、5.1≦a
≦5.6,0.5≦w≦0.9,0≦x≦0.30,0.0
1≦y≦0.10,0.1≦z≦0.6の関係を満足する
数を表す)で示される組成の水素吸蔵合金を主体として
含む負極を備えているアルカリ蓄電池。
方が優れているアルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】 次式: LnNi(a-w-x-y-z)CowMnx(M1)y(M2)z (ただし、Lnはランタノイド元素を表し、M1はMg
または/およびCaを表し、M2はAl,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Fe,Ga,Zn,Sn,In,C
u,Si,PおよびBの群から選ばれる少なくとも1種
を表し、a,w,x,y,zは、それぞれ、5.1≦a
≦5.6,0.5≦w≦0.9,0≦x≦0.30,0.0
1≦y≦0.10,0.1≦z≦0.6の関係を満足する
数を表す)で示される組成の水素吸蔵合金を主体として
含む負極を備えているアルカリ蓄電池。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルカリ蓄電池に関
し、更に詳しくは、充放電サイクル寿命特性が優れ、同
時に高率放電特性も良好なアルカリ蓄電池に関する。 【0002】 【従来の技術】水素を負極活物質として動作するアルカ
リ蓄電池の代表例として、ニッケル・水素二次電池があ
る。この電池は、集電体に例えば水酸化ニッケルを正極
活物質として担持させて成る正極と、水素吸蔵合金粉末
を集電体に担持させて成る負極との間にセパレータを介
在させた電極群を、所定のアルカリ電解液と一緒に電池
容器の中に密封した構造になっている。 【0003】そして、上記した負極は、概ね、次のよう
にして製造されている。まず、所定粒度の水素吸蔵合金
粉末と、ポリテトラフルオロエチレン,ポリアクリル酸
ナトリウム、またはカルボキシメチルセルロースのよう
な結着剤と、必要に応じてはカーボンブラックのような
導電材とを所定の割合で混合し、ここに更に所定量の水
を添加して全体を混練することによりペーストを調製す
る。ついで、このペーストを、集電体に塗着または充填
(集電体が多孔質である場合)したのち乾燥し、ついで
プレス成形し、更に所定寸法に裁断または打ち抜いて製
造されている。 【0004】上記した負極に用いる水素吸蔵合金として
は、従来から、LaNi5に代表されるような希土類元
素とNiとから成るAB5型合金が広く用いられてい
る。そして、このような希土類−Ni系の水素吸蔵合金
においては、希土類としてミッシュメタル(Mm)を用
いたり、Niの一部を各種の金属元素で置換したりして
各種組成の水素吸蔵合金が提供されている。 【0005】これらのうち、例えばNiの一部がMnで
置換されているAB5型合金は、その水素平衡圧が低
く、したがってその水素吸蔵能が高いので合金容量は高
くなり、電池の高容量化にとっては有利は負極材料であ
ることが知られている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たMn置換の水素吸蔵合金を用いた負極が組み込まれて
いるアルカリ蓄電池は、他方では、次のような問題を引
き起こす。まず、そのアルカリ蓄電池に対して充放電サ
イクルを反復すると、水素の吸蔵・脱離に伴う応力発生
により、負極では水素吸蔵合金にクラックが発生して微
粉化が進行していく。そのときに、新たな活性面が表出
するが、そこがアルカリ電解液の腐食作用を受ける。そ
して、上記活性面に表出したMnはアルカリ電解液に溶
出していく。 【0007】その結果、水素吸蔵能も低下して合金容量
は低下する。すなわち、電池の放電容量の低下が引き起
こされる。また、Mnがアルカリ電解液に溶出すると、
その溶出Mnはセパレータ中に析出して電池の内部抵抗
の上昇を引き起こすので、電池の作動電圧は低下する。
本発明は、Niの一部がMnで置換されている水素吸蔵
合金を主要材料とする負極が組み込まれているアルカリ
蓄電池における上記した問題を解決し、後述する合金設
計の水素吸蔵合金を用いることにより、高率放電特性が
優れ、充放電サイクル寿命特性も優れているアルカリ蓄
電池の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、次式: LnNi(a-w-x-y-z)CowMnx(M1)y(M2)z …(1) (ただし、Lnはランタノイド元素を表し、M1はMg
または/およびCaを表し、M2はAl,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Fe,Ga,Zn,Sn,In,C
u,Si,PおよびBの群から選ばれる少なくとも1種
を表し、a,w,x,y,zは、それぞれ、5.1≦a
≦5.6,0.5≦w≦0.9,0≦x≦0.30,0.0
1≦y≦0.10,0.1≦z≦0.6の関係を満足する
数を表す)で示される組成の水素吸蔵合金を主体として
含む負極を備えていることを特徴とするアルカリ蓄電池
が提供される。 【0009】そして、上記した水素吸蔵合金としては、
JIS H7201で規定する方法で測定したときの、
温度80℃における水素平衡圧が0.30〜0.80MPa
の値を示すような水素吸蔵合金であることが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のアルカリ二次電池は、
(1)式で示した組成の水素吸蔵合金を主体とする負極を
備えていることを除いては、従来から知られているアル
カリ蓄電池と変わるところはない。したがって、以下で
は、(1)式で示した水素吸蔵合金について説明する。 【0011】この水素吸蔵合金は、次のような知見に基
づいて設計されている。第1は、前記したAB5型の水
素吸蔵合金の場合、Niの一部をCoで置換すると充放
電サイクルの反復時における水素吸蔵合金の微細化の抑
制,耐食性の向上が実現する。しかし、Co置換量が多
くなると、今度は、水素吸蔵合金の容量低下を招いて、
高率放電特性の劣化が引き起こされるという知見であ
る。 【0012】第2は、Niの一部をCaやMgで置換す
ると、その水素吸蔵合金の容量は高くなるという知見で
ある。そして第3は、前記したように、Niの一部をM
nで置換すると、その水素吸蔵合金の容量は高くなる
が、他方では、実際に電池に組み込んだときには、アル
カリ電解液に対する耐食性が低下して合金容量の低下が
引き起こされてくるという知見である。 【0013】以上の知見に基づき、本発明者は、次のよ
うな設計思想を組み立てた。まず、充放電サイクルの反
復時における微粉化を抑制するために、Niの一部をC
oで置換する。しかし、その置換量は水素吸蔵能の低下
を引き起こさない量に制限する。また、耐食性の低下を
防止するためにMn置換量を極力少なくする。 【0014】しかしながら、Mn置換量を少なくするこ
とによって起こる合金容量の低下は、MgやCaでNi
の一部を置換して補償する。したがって、本発明者の合
金の設計思想は、仮にMnに着目した場合、Niに対す
るMn置換量を低減して当該水素吸蔵合金の水素平衡圧
を高めることにより、電池の高率放電特性を向上させ、
同時にアルカリ電解液への溶出量を低減して耐食性を高
めることにより、電池の充放電サイクル寿命特性を向上
させるというところにある。 【0015】以上の観点に立って、本発明者は、各種組
成の水素吸蔵合金を調製し、その合金を用いた負極が組
み込まれている電池につき、その充放電サイクル寿命特
性と高率放電特性を調べた。その結果、(1)式で示した
組成の有用性を確認して本発明のアルカリ蓄電池を開発
するに至ったのである。本発明のアルカリ二次電池の負
極で用いる水素吸蔵合金は、いわゆるAB5型の合金で
あり、希土類元素としてはランタノイド元素が使用さ
れ、Niの一部がCo,Mn,後述するM1,M2で置換
されているものである。 【0016】まず、ランタノイド元素(Ln)として
は、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,G
d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luをあげ
ることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2
種以上を適宜に混合した状態で用いてもよい。水素吸蔵
合金の水素吸蔵能を高めるためには、Laが70%以上
含まれている状態、またはLaのみを用いることが好ま
しい。 【0017】Coは、前記したように、水素吸蔵合金の
微粉化を抑制し、また耐食性を向上させるために配合さ
れる元素であり、そのNiに対する置換量(w)は0.
5〜0.9に設定される。w値が0.9より大きい値の合
金組成にすると、得られた水素吸蔵合金の水素吸蔵能が
大幅に低下する。 【0018】また、w値が0.5より小さい値の合金組
成にすると、得られた水素吸蔵合金の微粉化を抑制する
ことが困難になる。しかも、アルカリ電解液に溶出しや
すい後述するMnやAlの相対的な量が多くなり、耐食
性に劣る合金になる。その結果、充放電サイクル寿命特
性が著しく低下する。Mnは、水素吸蔵合金の耐食性を
低下させる元素であるため、その置換量(x)は極力少
なくする。また、Niの置換に用いなくてもよい。具体
的には、0≦x≦0.3に設定される。x値が0.3より
大きい合金組成にすると、耐食性の低下が起こって水素
吸蔵能は低下するだけではなく、アルカリ電解液に溶出
したMnがセパレータ中に析出して電池の内部抵抗が上
昇して充放電サイクル寿命特性は劣化する。また水素平
衡圧が低下するので、電池の作動電圧の低下,放電容量
の低下が引き起こされる。 【0019】M1としては、Mg,Caのいずれかまた
は両方が用いられる。これら元素はいずれも合金容量を
高める元素であり、Mn置換量(x)を少なくしたこと
によって引き起こされる水素吸蔵能の低下を補償する。
そのNiに対する置換量(y)は0.01〜0.10に設
定される。このy値が0.01より小さい合金組成にす
ると、Co置換を行ったことや、Mn置換量を少なくし
たことによって生起した合金容量の低下を充分に補償で
きなくなる。 【0020】またy値が0.10より大きい合金組成に
すると、合金にはM1を主体とする偏析相が生成し、電
池に組み込んだときにこの偏析相がアルカリ電解液で腐
食されて水素吸蔵能が低下する。このy値の好ましい値
は0.3〜0.7である。他の置換元素であるM2として
は、Al,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Ga,
Zn,Sn,In,Cu,Si,Bをあげることができ
る。これらの元素は1種のみであってもよく、2種以上
でNiの一部を置換してもよい。 【0021】これらの元素(M)は、いずれも、水素平
衡圧を調整することと、長寿命化することなどのために
配合され、Niに対する置換量(z)は0.1〜0.6に
設定される。z値が0.6より大きい値の合金組成にす
ると、その水素吸蔵合金は、合金容量を著しく低下させ
ることとなり、また0.1より小さい値の合金組成にす
ると、上記した効果が充分に発揮されなくなる。 【0022】ところで、(1)式で示した組成の水素吸蔵
合金はAB5型のものであるが、これが、水素の吸蔵・
脱離を円滑に行うためには、Ln1原子相当量に対しN
iは3.7〜5.0原子相当量の割合になっていることが
必要である。すなわち、(1)式において、3.70≦a−
w−x−y−z≦5.0であることが必要である。この
関係が成立していない場合には、3.7原子相当量より
小さい場合、高率放電特性や低温放電特性が劣る。5.
0原子相当量より大きい場合、合金容量の低下を引き起
こし、負極用材料として使用できないからである。 【0023】そして、Co,Mn,M1,M2のNiに対
する置換量は、それぞれ、上記した数値範囲にあること
を考えると、(1)式で示した組成におけるa値は5.1〜
5.6の範囲内の数値に設定することが必要である。a
値が5.1より小さい場合は、w,x,y,zの値にも
よるが得られた合金は、高容量である反面、微粉化を生
じ易く耐食性に劣るものであり、逆にa値が5.6より
大きい場合には、得られる合金はMnなどの偏析が生じ
腐食が加速されたり、合金容量が著しく低くなり、いず
れの場合も負極用材料としては不適となる。 【0024】なお、(1)式で示した組成の水素吸蔵合金
のうち、JIS H7201で規定する方法で測定した
ときの、80℃における水素平衡圧が0.30〜0.80
MPaの値を示す水素吸蔵合金は、それを用いて製造され
た負極が組み込まれている電池の高率放電特性と充放電
サイクル寿命特性をより一層向上させるので好適であ
る。 【0025】(1)式で示した組成の水素吸蔵合金は、例
えば、目標とする組成となるような組成比で各構成元素
またはそれらの合金を例えば高周波溶解炉で加熱溶解
し、その溶湯を鋳造したのち冷却して製造することがで
きる。また、負極は、得られたインゴットを粉砕して所
定粒度の粉末にし、この粉末と結着剤と必要に応じては
導電材とを所定の割合で混合し、全体を所定量の水を用
いて混練してペーストを調製し、このペーストを、例え
ばパンチドメタル板に塗着したのち、乾燥,ロールプレ
ス成形、ついで所定形状に裁断または打ち抜いて製造す
ることができる。 【0026】この負極と例えば水酸化ニッケル粉末を正
極活物質として担持する正極との間に、電気絶縁性で保
液性を有するセパレータを配置した状態で例えば渦巻状
に巻回して電極群とし、これを所定のアルカリ電解液と
ともに電池容器に封入して、本発明のアルカリ蓄電池が
組み立てられる。 【0027】 【実施例】実施例1〜6,比較例1〜4 (1)負極の製造 (1)式で示した組成において、LnとしてはLa,C
e,PrおよびNdの混合物を選択し、M1としてはC
aのみを選択し、M2としてはAl,Cu,Feを選択
し、これらの元素を表1で示した量比で混合したのち、
高周波溶解炉で加熱溶解し、その溶湯を鋳造,冷却して
インゴットを製造した。ついで、各インゴットを機械粉
砕して平均粒径が50μmである粉末にした。得られた
各合金粉末につき、JIS H7201に準拠して温度
80℃における水素平衡圧を測定した。結果を表1に示
した。 【0028】各粉末100質量部に対し、ポリアクリル
酸ナトリウム0.5質量部,カルボキシメチルセルロー
ス0.12質量部,ポリテトラフルオロエチレンのディ
スパージョン(比重1.5,固形分60質量%)1.0質
量部(固形分換算)、およびカーボンブラック1.0質
量部を配合し、更に水30質量部を添加して全体を混練
してペーストを調製した。 【0029】このペーストをパンチドニッケル板に塗着
し、乾燥,ロールプレス成形,裁断を順次行って各種の
負極を製造した。 (2)正極の製造 水酸化ニッケル粉末90質量%と一酸化コバルト粉末1
0質量%を混合し、得られた混合粉末100質量部に対
し、カルボキシメチルセルロース0.3質量部,ポリテ
トラフルオロエチレンのディスパージョン(比重1.
5,固形分60質量%)0.5質量部(固形分換算)を
配合し、更に水45質量部を添加して全体を混練し、正
極用のペーストを調製した。 【0030】このペーストを、発泡ニッケルシートに充
填し、乾燥,ロールプレス成形,裁断を順次行って正極
を製造した。 (3)電池の組み立て 各負極と正極の間に、アクリル酸のグラフト重合処理が
施されたポリプロピレン繊維製不織布から成る厚み0.
2mmのセパレータを介装し、全体を渦巻状に巻回して電
極群を製造した。 【0031】有底円筒状容器に電極群を収納したのち、
7Nの水酸化カリウムと1Nの水酸化リチウムから成る
アルカリ電解液を注液し、容器を封口して密閉型円筒状
ニッケル・水素蓄電池を組み立てた。 (4)特性評価 各電池につき、温度25℃において、充電電流0.1C
mA(もしくは0.1ItmA、1Cもしくは1Itは、電池容
量を1時間で充電または放電する電流値)で15時間充
電したのち、放電電流0.2CmA,放電電圧1.0Vの放
電を行なうサイクルを2サイクル実施し、初期活性化処
理を施した。 【0032】ついで、温度25℃において、1CmAでdV
制御の充電,60分間の休止,1CmAで終止電圧1.0V
までの放電容量(C1)と、充電は同様で5CmAで終止電
圧1.0Vまでの放電容量(C2)を求め、両者の比率を
高率放電率とした。これを表1に示す。ついで、温度2
5℃において、1CmAでdV制御の充電,60分間の休
止,1CmAで終止電圧1.0Vまでの放電を1サイクルと
する充放電サイクルを反復し、500サイクル後におけ
る放電容量(C3)を求めて寿命特性として表1に示し
た。 【0033】(1)の電極を一部用いて、対極をNi
極、参照極をHg/HgOとする負極規制の液過剰セル
を作製し、合金容量を測定した。結果を表1に示す。以
上の結果を一括して表1に示した。 【0034】 【表1】【0035】表1から次のことが明らかである。 (1)Coのw値が0.45と本発明の規定値より小さ
い組成の合金を用いた比較例3は、その合金容量と高率
放電特性は良好は水準にあるが、サイクル寿命が極端に
短い。また、Mnのx値が0.35と本発明の規定値よ
り大きい組成の合金を用いた比較例2,4の場合、その
合金の合金容量は非常に高くなっているが、水素平衡圧
は低く、高率放電特性と充放電サイクル寿命特性のいず
れもが低下している。 【0036】そして、Mnのx値は本発明の既定値内に
あるが、Caのy値がゼロ(Caを含まない)である組
成の合金を用いた比較例1の場合、例えば実施例1と対
比して明らかなように、その合金の容量は低く、また高
率放電特性も劣り、とくにサイクル寿命は非常に短くな
っている。 (2)実施例4の場合、Mnのx値はゼロ(Mnを含ま
ない)の合金を用いているが、その合金は水素平衡圧が
高い。そして高率放電特性と充放電サイクル寿命特性の
双方が高い水準になる。これは、用いた合金には、本発
明で規定する量のCaが含まれているからであると考え
られる。 【0037】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
アルカリ蓄電池は充放電サイクル寿命特性と高率放電特
性の双方が優れている。これは、負極の構成材料として
(1)式で示した組成の水素吸蔵合金を用いたことによっ
て得られた効果である。
し、更に詳しくは、充放電サイクル寿命特性が優れ、同
時に高率放電特性も良好なアルカリ蓄電池に関する。 【0002】 【従来の技術】水素を負極活物質として動作するアルカ
リ蓄電池の代表例として、ニッケル・水素二次電池があ
る。この電池は、集電体に例えば水酸化ニッケルを正極
活物質として担持させて成る正極と、水素吸蔵合金粉末
を集電体に担持させて成る負極との間にセパレータを介
在させた電極群を、所定のアルカリ電解液と一緒に電池
容器の中に密封した構造になっている。 【0003】そして、上記した負極は、概ね、次のよう
にして製造されている。まず、所定粒度の水素吸蔵合金
粉末と、ポリテトラフルオロエチレン,ポリアクリル酸
ナトリウム、またはカルボキシメチルセルロースのよう
な結着剤と、必要に応じてはカーボンブラックのような
導電材とを所定の割合で混合し、ここに更に所定量の水
を添加して全体を混練することによりペーストを調製す
る。ついで、このペーストを、集電体に塗着または充填
(集電体が多孔質である場合)したのち乾燥し、ついで
プレス成形し、更に所定寸法に裁断または打ち抜いて製
造されている。 【0004】上記した負極に用いる水素吸蔵合金として
は、従来から、LaNi5に代表されるような希土類元
素とNiとから成るAB5型合金が広く用いられてい
る。そして、このような希土類−Ni系の水素吸蔵合金
においては、希土類としてミッシュメタル(Mm)を用
いたり、Niの一部を各種の金属元素で置換したりして
各種組成の水素吸蔵合金が提供されている。 【0005】これらのうち、例えばNiの一部がMnで
置換されているAB5型合金は、その水素平衡圧が低
く、したがってその水素吸蔵能が高いので合金容量は高
くなり、電池の高容量化にとっては有利は負極材料であ
ることが知られている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たMn置換の水素吸蔵合金を用いた負極が組み込まれて
いるアルカリ蓄電池は、他方では、次のような問題を引
き起こす。まず、そのアルカリ蓄電池に対して充放電サ
イクルを反復すると、水素の吸蔵・脱離に伴う応力発生
により、負極では水素吸蔵合金にクラックが発生して微
粉化が進行していく。そのときに、新たな活性面が表出
するが、そこがアルカリ電解液の腐食作用を受ける。そ
して、上記活性面に表出したMnはアルカリ電解液に溶
出していく。 【0007】その結果、水素吸蔵能も低下して合金容量
は低下する。すなわち、電池の放電容量の低下が引き起
こされる。また、Mnがアルカリ電解液に溶出すると、
その溶出Mnはセパレータ中に析出して電池の内部抵抗
の上昇を引き起こすので、電池の作動電圧は低下する。
本発明は、Niの一部がMnで置換されている水素吸蔵
合金を主要材料とする負極が組み込まれているアルカリ
蓄電池における上記した問題を解決し、後述する合金設
計の水素吸蔵合金を用いることにより、高率放電特性が
優れ、充放電サイクル寿命特性も優れているアルカリ蓄
電池の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、次式: LnNi(a-w-x-y-z)CowMnx(M1)y(M2)z …(1) (ただし、Lnはランタノイド元素を表し、M1はMg
または/およびCaを表し、M2はAl,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Fe,Ga,Zn,Sn,In,C
u,Si,PおよびBの群から選ばれる少なくとも1種
を表し、a,w,x,y,zは、それぞれ、5.1≦a
≦5.6,0.5≦w≦0.9,0≦x≦0.30,0.0
1≦y≦0.10,0.1≦z≦0.6の関係を満足する
数を表す)で示される組成の水素吸蔵合金を主体として
含む負極を備えていることを特徴とするアルカリ蓄電池
が提供される。 【0009】そして、上記した水素吸蔵合金としては、
JIS H7201で規定する方法で測定したときの、
温度80℃における水素平衡圧が0.30〜0.80MPa
の値を示すような水素吸蔵合金であることが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のアルカリ二次電池は、
(1)式で示した組成の水素吸蔵合金を主体とする負極を
備えていることを除いては、従来から知られているアル
カリ蓄電池と変わるところはない。したがって、以下で
は、(1)式で示した水素吸蔵合金について説明する。 【0011】この水素吸蔵合金は、次のような知見に基
づいて設計されている。第1は、前記したAB5型の水
素吸蔵合金の場合、Niの一部をCoで置換すると充放
電サイクルの反復時における水素吸蔵合金の微細化の抑
制,耐食性の向上が実現する。しかし、Co置換量が多
くなると、今度は、水素吸蔵合金の容量低下を招いて、
高率放電特性の劣化が引き起こされるという知見であ
る。 【0012】第2は、Niの一部をCaやMgで置換す
ると、その水素吸蔵合金の容量は高くなるという知見で
ある。そして第3は、前記したように、Niの一部をM
nで置換すると、その水素吸蔵合金の容量は高くなる
が、他方では、実際に電池に組み込んだときには、アル
カリ電解液に対する耐食性が低下して合金容量の低下が
引き起こされてくるという知見である。 【0013】以上の知見に基づき、本発明者は、次のよ
うな設計思想を組み立てた。まず、充放電サイクルの反
復時における微粉化を抑制するために、Niの一部をC
oで置換する。しかし、その置換量は水素吸蔵能の低下
を引き起こさない量に制限する。また、耐食性の低下を
防止するためにMn置換量を極力少なくする。 【0014】しかしながら、Mn置換量を少なくするこ
とによって起こる合金容量の低下は、MgやCaでNi
の一部を置換して補償する。したがって、本発明者の合
金の設計思想は、仮にMnに着目した場合、Niに対す
るMn置換量を低減して当該水素吸蔵合金の水素平衡圧
を高めることにより、電池の高率放電特性を向上させ、
同時にアルカリ電解液への溶出量を低減して耐食性を高
めることにより、電池の充放電サイクル寿命特性を向上
させるというところにある。 【0015】以上の観点に立って、本発明者は、各種組
成の水素吸蔵合金を調製し、その合金を用いた負極が組
み込まれている電池につき、その充放電サイクル寿命特
性と高率放電特性を調べた。その結果、(1)式で示した
組成の有用性を確認して本発明のアルカリ蓄電池を開発
するに至ったのである。本発明のアルカリ二次電池の負
極で用いる水素吸蔵合金は、いわゆるAB5型の合金で
あり、希土類元素としてはランタノイド元素が使用さ
れ、Niの一部がCo,Mn,後述するM1,M2で置換
されているものである。 【0016】まず、ランタノイド元素(Ln)として
は、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,G
d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luをあげ
ることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2
種以上を適宜に混合した状態で用いてもよい。水素吸蔵
合金の水素吸蔵能を高めるためには、Laが70%以上
含まれている状態、またはLaのみを用いることが好ま
しい。 【0017】Coは、前記したように、水素吸蔵合金の
微粉化を抑制し、また耐食性を向上させるために配合さ
れる元素であり、そのNiに対する置換量(w)は0.
5〜0.9に設定される。w値が0.9より大きい値の合
金組成にすると、得られた水素吸蔵合金の水素吸蔵能が
大幅に低下する。 【0018】また、w値が0.5より小さい値の合金組
成にすると、得られた水素吸蔵合金の微粉化を抑制する
ことが困難になる。しかも、アルカリ電解液に溶出しや
すい後述するMnやAlの相対的な量が多くなり、耐食
性に劣る合金になる。その結果、充放電サイクル寿命特
性が著しく低下する。Mnは、水素吸蔵合金の耐食性を
低下させる元素であるため、その置換量(x)は極力少
なくする。また、Niの置換に用いなくてもよい。具体
的には、0≦x≦0.3に設定される。x値が0.3より
大きい合金組成にすると、耐食性の低下が起こって水素
吸蔵能は低下するだけではなく、アルカリ電解液に溶出
したMnがセパレータ中に析出して電池の内部抵抗が上
昇して充放電サイクル寿命特性は劣化する。また水素平
衡圧が低下するので、電池の作動電圧の低下,放電容量
の低下が引き起こされる。 【0019】M1としては、Mg,Caのいずれかまた
は両方が用いられる。これら元素はいずれも合金容量を
高める元素であり、Mn置換量(x)を少なくしたこと
によって引き起こされる水素吸蔵能の低下を補償する。
そのNiに対する置換量(y)は0.01〜0.10に設
定される。このy値が0.01より小さい合金組成にす
ると、Co置換を行ったことや、Mn置換量を少なくし
たことによって生起した合金容量の低下を充分に補償で
きなくなる。 【0020】またy値が0.10より大きい合金組成に
すると、合金にはM1を主体とする偏析相が生成し、電
池に組み込んだときにこの偏析相がアルカリ電解液で腐
食されて水素吸蔵能が低下する。このy値の好ましい値
は0.3〜0.7である。他の置換元素であるM2として
は、Al,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Fe,Ga,
Zn,Sn,In,Cu,Si,Bをあげることができ
る。これらの元素は1種のみであってもよく、2種以上
でNiの一部を置換してもよい。 【0021】これらの元素(M)は、いずれも、水素平
衡圧を調整することと、長寿命化することなどのために
配合され、Niに対する置換量(z)は0.1〜0.6に
設定される。z値が0.6より大きい値の合金組成にす
ると、その水素吸蔵合金は、合金容量を著しく低下させ
ることとなり、また0.1より小さい値の合金組成にす
ると、上記した効果が充分に発揮されなくなる。 【0022】ところで、(1)式で示した組成の水素吸蔵
合金はAB5型のものであるが、これが、水素の吸蔵・
脱離を円滑に行うためには、Ln1原子相当量に対しN
iは3.7〜5.0原子相当量の割合になっていることが
必要である。すなわち、(1)式において、3.70≦a−
w−x−y−z≦5.0であることが必要である。この
関係が成立していない場合には、3.7原子相当量より
小さい場合、高率放電特性や低温放電特性が劣る。5.
0原子相当量より大きい場合、合金容量の低下を引き起
こし、負極用材料として使用できないからである。 【0023】そして、Co,Mn,M1,M2のNiに対
する置換量は、それぞれ、上記した数値範囲にあること
を考えると、(1)式で示した組成におけるa値は5.1〜
5.6の範囲内の数値に設定することが必要である。a
値が5.1より小さい場合は、w,x,y,zの値にも
よるが得られた合金は、高容量である反面、微粉化を生
じ易く耐食性に劣るものであり、逆にa値が5.6より
大きい場合には、得られる合金はMnなどの偏析が生じ
腐食が加速されたり、合金容量が著しく低くなり、いず
れの場合も負極用材料としては不適となる。 【0024】なお、(1)式で示した組成の水素吸蔵合金
のうち、JIS H7201で規定する方法で測定した
ときの、80℃における水素平衡圧が0.30〜0.80
MPaの値を示す水素吸蔵合金は、それを用いて製造され
た負極が組み込まれている電池の高率放電特性と充放電
サイクル寿命特性をより一層向上させるので好適であ
る。 【0025】(1)式で示した組成の水素吸蔵合金は、例
えば、目標とする組成となるような組成比で各構成元素
またはそれらの合金を例えば高周波溶解炉で加熱溶解
し、その溶湯を鋳造したのち冷却して製造することがで
きる。また、負極は、得られたインゴットを粉砕して所
定粒度の粉末にし、この粉末と結着剤と必要に応じては
導電材とを所定の割合で混合し、全体を所定量の水を用
いて混練してペーストを調製し、このペーストを、例え
ばパンチドメタル板に塗着したのち、乾燥,ロールプレ
ス成形、ついで所定形状に裁断または打ち抜いて製造す
ることができる。 【0026】この負極と例えば水酸化ニッケル粉末を正
極活物質として担持する正極との間に、電気絶縁性で保
液性を有するセパレータを配置した状態で例えば渦巻状
に巻回して電極群とし、これを所定のアルカリ電解液と
ともに電池容器に封入して、本発明のアルカリ蓄電池が
組み立てられる。 【0027】 【実施例】実施例1〜6,比較例1〜4 (1)負極の製造 (1)式で示した組成において、LnとしてはLa,C
e,PrおよびNdの混合物を選択し、M1としてはC
aのみを選択し、M2としてはAl,Cu,Feを選択
し、これらの元素を表1で示した量比で混合したのち、
高周波溶解炉で加熱溶解し、その溶湯を鋳造,冷却して
インゴットを製造した。ついで、各インゴットを機械粉
砕して平均粒径が50μmである粉末にした。得られた
各合金粉末につき、JIS H7201に準拠して温度
80℃における水素平衡圧を測定した。結果を表1に示
した。 【0028】各粉末100質量部に対し、ポリアクリル
酸ナトリウム0.5質量部,カルボキシメチルセルロー
ス0.12質量部,ポリテトラフルオロエチレンのディ
スパージョン(比重1.5,固形分60質量%)1.0質
量部(固形分換算)、およびカーボンブラック1.0質
量部を配合し、更に水30質量部を添加して全体を混練
してペーストを調製した。 【0029】このペーストをパンチドニッケル板に塗着
し、乾燥,ロールプレス成形,裁断を順次行って各種の
負極を製造した。 (2)正極の製造 水酸化ニッケル粉末90質量%と一酸化コバルト粉末1
0質量%を混合し、得られた混合粉末100質量部に対
し、カルボキシメチルセルロース0.3質量部,ポリテ
トラフルオロエチレンのディスパージョン(比重1.
5,固形分60質量%)0.5質量部(固形分換算)を
配合し、更に水45質量部を添加して全体を混練し、正
極用のペーストを調製した。 【0030】このペーストを、発泡ニッケルシートに充
填し、乾燥,ロールプレス成形,裁断を順次行って正極
を製造した。 (3)電池の組み立て 各負極と正極の間に、アクリル酸のグラフト重合処理が
施されたポリプロピレン繊維製不織布から成る厚み0.
2mmのセパレータを介装し、全体を渦巻状に巻回して電
極群を製造した。 【0031】有底円筒状容器に電極群を収納したのち、
7Nの水酸化カリウムと1Nの水酸化リチウムから成る
アルカリ電解液を注液し、容器を封口して密閉型円筒状
ニッケル・水素蓄電池を組み立てた。 (4)特性評価 各電池につき、温度25℃において、充電電流0.1C
mA(もしくは0.1ItmA、1Cもしくは1Itは、電池容
量を1時間で充電または放電する電流値)で15時間充
電したのち、放電電流0.2CmA,放電電圧1.0Vの放
電を行なうサイクルを2サイクル実施し、初期活性化処
理を施した。 【0032】ついで、温度25℃において、1CmAでdV
制御の充電,60分間の休止,1CmAで終止電圧1.0V
までの放電容量(C1)と、充電は同様で5CmAで終止電
圧1.0Vまでの放電容量(C2)を求め、両者の比率を
高率放電率とした。これを表1に示す。ついで、温度2
5℃において、1CmAでdV制御の充電,60分間の休
止,1CmAで終止電圧1.0Vまでの放電を1サイクルと
する充放電サイクルを反復し、500サイクル後におけ
る放電容量(C3)を求めて寿命特性として表1に示し
た。 【0033】(1)の電極を一部用いて、対極をNi
極、参照極をHg/HgOとする負極規制の液過剰セル
を作製し、合金容量を測定した。結果を表1に示す。以
上の結果を一括して表1に示した。 【0034】 【表1】【0035】表1から次のことが明らかである。 (1)Coのw値が0.45と本発明の規定値より小さ
い組成の合金を用いた比較例3は、その合金容量と高率
放電特性は良好は水準にあるが、サイクル寿命が極端に
短い。また、Mnのx値が0.35と本発明の規定値よ
り大きい組成の合金を用いた比較例2,4の場合、その
合金の合金容量は非常に高くなっているが、水素平衡圧
は低く、高率放電特性と充放電サイクル寿命特性のいず
れもが低下している。 【0036】そして、Mnのx値は本発明の既定値内に
あるが、Caのy値がゼロ(Caを含まない)である組
成の合金を用いた比較例1の場合、例えば実施例1と対
比して明らかなように、その合金の容量は低く、また高
率放電特性も劣り、とくにサイクル寿命は非常に短くな
っている。 (2)実施例4の場合、Mnのx値はゼロ(Mnを含ま
ない)の合金を用いているが、その合金は水素平衡圧が
高い。そして高率放電特性と充放電サイクル寿命特性の
双方が高い水準になる。これは、用いた合金には、本発
明で規定する量のCaが含まれているからであると考え
られる。 【0037】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
アルカリ蓄電池は充放電サイクル寿命特性と高率放電特
性の双方が優れている。これは、負極の構成材料として
(1)式で示した組成の水素吸蔵合金を用いたことによっ
て得られた効果である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5H028 AA02 AA05 BB06 HH01
5H050 AA02 AA07 BA14 CA03 CB17
FA17 GA10 HA02
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 次式: LnNi(a-w-x-y-z)CowMnx(M1)y(M2)z (ただし、Lnはランタノイド元素を表し、M1はMg
または/およびCaを表し、M2はAl,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Fe,Ga,Zn,Sn,In,C
u,Si,PおよびBの群から選ばれる少なくとも1種
を表し、a,w,x,y,zは、それぞれ、5.1≦a
≦5.6,0.5≦w≦0.9,0≦x≦0.30,0.0
1≦y≦0.10,0.1≦z≦0.6の関係を満足する
数を表す)で示される組成の水素吸蔵合金を主体として
含む負極を備えていることを特徴とするアルカリ蓄電
池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128832A JP2003323889A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | アルカリ蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128832A JP2003323889A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | アルカリ蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003323889A true JP2003323889A (ja) | 2003-11-14 |
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ID=29542457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002128832A Pending JP2003323889A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | アルカリ蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003323889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009013848A1 (ja) * | 2007-07-24 | 2009-01-29 | Panasonic Corporation | ニッケル水素電池用負極材料とその処理方法およびニッケル水素電池 |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002128832A patent/JP2003323889A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009013848A1 (ja) * | 2007-07-24 | 2009-01-29 | Panasonic Corporation | ニッケル水素電池用負極材料とその処理方法およびニッケル水素電池 |
US8202650B2 (en) | 2007-07-24 | 2012-06-19 | Panasonic Corporation | Negative electrode material for nickel-metal hydride battery and treatment method thereof, and nickel-metal hydride battery |
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