JP2003323648A - 通行料課金システム用路側装置、車載器、及び課金方法 - Google Patents

通行料課金システム用路側装置、車載器、及び課金方法

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JP2003323648A
JP2003323648A JP2002127318A JP2002127318A JP2003323648A JP 2003323648 A JP2003323648 A JP 2003323648A JP 2002127318 A JP2002127318 A JP 2002127318A JP 2002127318 A JP2002127318 A JP 2002127318A JP 2003323648 A JP2003323648 A JP 2003323648A
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notification signal
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signal
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JP2002127318A
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Tomokazu Shimoda
智一 下田
Masaki Kato
聖樹 加藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードプライシングのために使用される車載
器を安価にする技術を提供する。 【解決手段】 本発明による路側装置(2)は、移動体
通信システムの移動局の呼び出しに使用されるチャネル
を介して、ロードプライシングの対象エリアに入域する
車両(3)に搭載される車載器(4)に、入域通知信号
(11)を送信する送信器(2b)を備えている。一
方、本発明による車載器(4)は、入域通知信号(1
1)を受信する受信器(4a)と、前記入域通知信号
(11)に応答して、前記車両(3)への課金処理に使
用される課金処理信号(13)を生成する課金処理信号
生成部(4d)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードプライシン
グを実行するための通行料課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の交通量の増加により、特に大都市
においては、交通渋滞が慢性化している。交通渋滞は、
経済効率を悪化させ、更に、排気ガスによる環境悪化の
原因となる。交通渋滞の解消は、極めて重要な社会問題
になっている。
【0003】渋滞を解消するために、交通混雑が激しい
地域に進入する車両に対して課金するロードプライシン
グの実施が検討されている。図11は、ロードプライシ
ングを行うための典型的な通行料課金システムを示して
いる。ロードプライシングの対象エリア501の境界に
ガントリ502が設けられる。ガントリ502は、対象
エリア501に車両を進入させる全ての道路に設けられ
る。対象エリア501に進入する車両503は、車載器
504を搭載することを義務付けられる。車両503
が、ガントリ502を通過して対象エリア501に進入
すると、ガントリ502と車載器504との間で課金を
するために必要な情報の交換が行われ、電子的な手段に
よって車両503に対する課金処理が行われる。
【0004】このような通行料課金システムの導入や普
及には、車載器を安価にすることが重要である。車載器
は各車両に搭載されるため、必要な車載器の数量は膨大
である。高価な車載器は、通行料課金システムの導入や
普及に必要な社会的なコストを増大させ、通行料課金シ
ステムの導入や普及の妨げになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ロー
ドプライシングのために使用される車載器を安価にする
技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記
載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0007】本発明による通行料課金システム用路側装
置(2)は、移動体通信システムの移動局の呼び出しに
使用されるチャネルを介して、ロードプライシングの対
象エリア(1)に入域する車両(3)に搭載される車載
器(4)に、入域通知信号(11)を送信する送信器
(2b)を備えている。
【0008】当該通行料課金システム用路側装置(2)
は、前記チャネルを介して、対象エリア(1)から出域
する車両(3)に搭載される車載器(4)に、出域通知
信号(12)を送信する他の送信器(2c)を更に備え
ていることが好ましい。
【0009】本発明による通行料課金システム用路側装
置(2)は、移動体通信システムの移動局の呼び出しに
使用されるチャネルを介して、ロードプライシングの対
象エリア(1)から出域する車両(3)に搭載される車
載器(4)に、出域通知信号(12)を送信する送信器
(2c)を備えている。
【0010】本発明による車載器は、移動体通信システ
ムの移動局の呼び出しに使用されるチャネルを介して、
当該車載器(4)を搭載する車両(3)がロードプライ
シングの対象エリア(1)に入域したことを通知する入
域通知信号(11)を受信する受信器(4a)と、入域
通知信号(11)に応答して、車両(3)への課金処理
に使用される課金処理信号課金処理信号(13、14、
17、20、22、23)を生成する課金処理信号生成
部(4d)とを備えている。
【0011】受信器(4a)は、前記チャネルを介し
て、当該車載器(4)を搭載する車両(3)がロードプ
ライシングの対象エリア(1)から出域したことを通知
する出域通知信号(12)を受信し、課金処理信号生成
部(4d)は、入域通知信号(11)と出域通知信号
(12)とに応答して、課金処理信号課金処理信号(1
3、14、17、20、22)を生成することが好まし
い。
【0012】当該車載器は、更に、無線公衆回線網
(6)を介して、課金処理信号(13、14、17、2
0、22、23)を送信する送信器(4a)を備えてい
ることが好ましい。
【0013】当該車載器は、前記入域通知信号(11)
の受信から前記出域通知信号(12)の受信までに、前
記車両(3)が走行した走行距離を取得する取得器(4
c、4e、4f)を更に備え、前記課金処理信号生成部
(4d)は、前記走行距離を示すように前記課金処理信
号(13)を生成することが好ましい。
【0014】また、課金処理信号生成部(4d)は、前
記入域通知信号(11)の受信から前記出域通知信号
(12)の受信までの時間を示すように前記課金処理信
号(14)を生成することが好ましい。
【0015】また、当該車載器は、前記入域通知信号
(11)の受信から前記出域通知信号(12)の受信ま
でに、前記車両(3)が消費した燃料消費量を取得する
取得器(4h、4i、4j)を更に備え、前記課金処理
信号生成部(4d)は、前記燃料消費量を示すように前
記課金処理信号(17)を生成することが好ましい。
【0016】また、当該車載器は、前記入域通知信号
(11)の受信から前記出域通知信号(12)の受信ま
でに、前記車両(3)が排出した排ガス量を取得する取
得器(4k)を更に備え、前記課金処理信号生成部(4
d)は、前記排ガス量を示すように前記課金処理信号
(20)を生成することが好ましい。
【0017】また、当該車載器は、前記入域通知信号
(11)の受信から前記出域通知信号(12)の受信ま
でに、前記車両(3)が排出したNOx(窒素酸化物)
量を取得する取得器(4m)を更に備え、前記課金処理
信号生成部(4d)は、前記NOx量を示すように前記
課金処理信号(22)を生成することが好ましい。
【0018】本発明による通行料課金方法は、(a)移
動体通信システムの移動局の呼び出しに使用されるチャ
ネルを介して、ロードプライシングの対象エリア(1)
に入域する車両(3)に搭載される車載器(4)に、入
域通知信号(11)を送信するステップと、(b)前記
車載器(4)により、前記入域通知信号(11)に応答
して、前記車両(3)への課金処理に使用される課金処
理信号(13、14、17、20、22、23)を生成
するステップとを備えている。
【0019】当該通行料課金方法は、更に、(c)前記
チャネルを介して、前記対象エリア(1)から出域する
車両(3)に搭載される車載器(4)に、出域通知信号
(12)を送信するステップを備え、前記(b)ステッ
プは、(d)前記入域通知信号(11)と前記出域通知
信号(12)とに応答して、前記課金処理信号を生成す
るステップを含むことが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。
【0021】(実施の第1形態)図1は、本発明の実施
の第1形態を示す。実施の第1形態では、ロードプライ
シングの対象エリア1の境界1aを通過する全ての道路
に、ガントリ2が設けられる。課金処理を行うために、
対象エリア1に進入する全ての車両3には、ガントリ2
と交信可能な車載器4を搭載することが義務付けられ
る。車両3に対する課金処理は、管理センタ装置5によ
って行われる。管理センタ装置5は、車載器4から送ら
れる情報に基づいて、車両3に対して課金をするための
課金処理を行う。
【0022】図2は、実施の第1形態の通行料課金シス
テムの機能ブロック図である。ガントリ2は、路側制御
装置2a、入域アンテナ2b、及び出域アンテナ2cを
含む。
【0023】路側制御装置2aは、車両3が対象エリア
1に入域したことを通知する入域通知信号11を生成し
て、入域アンテナ2bに供給する。入域アンテナ2b
は、対象エリア1の内部に向かう道路に設置され、対象
エリア1に入域する車両3に搭載されている車載器4
に、入域通知信号11を送信する。
【0024】更に路側制御装置2aは、車両3が対象エ
リア1から出域したことを通知する出域通知信号12を
生成して、出域アンテナ2cに供給する。出域アンテナ
2cは、対象エリア1から外部に向かう道路に設置さ
れ、対象エリア1から出域する車両3に搭載された車載
器4に、出域通知信号12を送信する。
【0025】入域通知信号11と出域通知信号12との
送信は、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使
用される制御チャネルを介して行われる。典型的には、
呼び出しチャネル(PCH)、又は報知制御チャネル
(BCCH)が、入域通知信号11と出域通知信号12
との送信に使用される。入域通知信号11と出域通知信
号12とには、それぞれ、特定のコードが載せられる。
そのコードによって入域通知信号11及び出域通知信号
12と、制御チャネルによって伝送される他の制御情報
とが区別される。
【0026】車載器4は、入域通知信号11と出域通知
信号12とを用いて、対象エリア1の内部で車両3が走
行した走行距離を算出し、算出した走行距離を示す課金
情報13を管理センタ装置5に送信する。課金情報13
には、課金の対象である車両3を識別するために、車載
器4に固有に与えられた車載器IDが含められる。車載
器IDは、車両3を識別する識別子として使用される。
課金情報13の送信は、無線公衆回線網6を介して行わ
れる。
【0027】このような動作をする車載器4は、移動体
通信機能部4a、メモリ4b、走行メータインターフェ
ース4c、及びCPU4dを含む。
【0028】移動体通信機能部4aは、移動体通信シス
テムの移動局に相当する機能を有する。移動体通信機能
部4aは、制御チャネルを介して送られる入域通知信号
11と出域通知信号12とを受信する。移動体通信機能
部4aは、更に、移動体通信システムの無線公衆回線網
6を介して課金情報13を管理センタ装置5に送信す
る。
【0029】メモリ4bは、車載器IDを保存する。メ
モリ4bは、更に、対象エリア1の内部で車両3が走行
した走行距離の算出のためのワークエリアとして使用さ
れる。
【0030】走行メータインターフェース4cは、車両
3に搭載されている走行メータ7と接続され、走行メー
タ7から車両3の走行距離を取得する。
【0031】CPU4dは、走行メータ7によって計測
された車両3の走行距離を用いて、上述の課金情報13
を生成する。CPU4dは、走行メータ7が示している
車両3の走行距離から、対象エリア1の内部で車両3が
走行した走行距離を算出する。更にCPU4dは、車載
器IDをメモリ4bから読み出して、対象エリア1の内
部で車両3が走行した走行距離と車載器IDとを示す課
金情報13を生成する。CPU4dは、課金情報13を
移動体通信機能部4aに供給する。課金情報13は、移
動体通信機能部4aによって、管理センタ装置5に送信
される。
【0032】管理センタ装置5は、課金情報13を使用
して、対象エリア1を走行した車両3に対する課金処理
を行う。管理センタ装置5は、課金情報13に示されて
いる走行距離から、車両3に課せられる課金額を決定す
る。更に、管理センタ装置5は、課金情報13に示され
ている車載器IDから、車両3を識別し、車両3に対す
る課金の決済を行う。
【0033】課金の決済処理を実行するために、管理セ
ンタ装置5は、車両データベース5aを記憶している。
車両データベース5aには、車載器ID、車両3の所有
者の氏名、ロードプライシングの課金の決済に使用され
る決済口座番号を示す決済口座データ、及び車両の所有
者の住所が、関連付けされて蓄積されている。管理セン
タ装置5は、課金情報13に示された車載器IDを検索
キーとして、車載器IDで特定される車両3の決済口座
番号を抽出する。管理センタ装置5は、その決済口座番
号を有する決済口座から課金額を振り替えて、ロードプ
ライシングの課金の決済を行う。
【0034】続いて、実施の第1形態における通行料課
金システムの動作を説明する。
【0035】車両3が、一のガントリ2を通過して、新
たに対象エリア1に入域したとする。そのガントリ2
は、図3に示されているように、入域アンテナ2bを用
いて、入域した車両3が搭載している車載器4に入域通
知信号11を送信する。既述のように、入域通知信号1
1は、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用
される制御チャネルを介して送信される。
【0036】図2を参照して、車載器4の移動体通信機
能部4aは、入域通知信号11を受信して、CPU4d
に供給する。CPU4dは、入域通知信号11を受信す
ると、走行メータ7が示している当該車両の走行距離
を、走行メータインターフェース4cを介して取得す
る。CPU4dは、取得した走行距離を、走行距離初期
値として、メモリ4bに保存する。
【0037】車両3が対象エリア1に入域した後、対象
エリア1の内部を走行すると、内部を走行した走行距離
に応じて、走行メータ7が示す車両3の走行距離が増加
する。
【0038】続いて、車両3が、一のガントリ2を通過
して対象エリア1の外部に出たとする。そのガントリ2
は、図3に示されているように、出域アンテナ2cを用
いて、車載器4に出域通知信号12を送信する。既述の
ように、出域通知信号12は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0039】図2を参照して、車載器4は、出域通知信
号12を受信すると、車両3が対象エリア1の内部で走
行した走行距離と、車載器IDとを示す課金情報13を
生成し、無線公衆回線網6を介して管理センタ装置5に
送信する。課金情報13の生成は、以下のようにして行
われる。車載器4は、移動体通信機能部4aにより出域
通知信号12を受信する。車載器4は、出域通知信号1
2を受信すると、走行メータ7が示している車両3の走
行距離を、走行メータインターフェース4cを介して取
得する。車載器4のCPU4dは、取得した走行距離か
ら、前述の走行距離初期値を減じて、入域通知信号11
の受信から出域通知信号12の受信までに車両3が走行
した走行距離を算出する。入域通知信号11の受信から
出域通知信号12の受信までに車両3が走行した走行距
離が、車両3が対象エリア1の内部で走行した走行距離
である。CPU4dは、車載器IDをメモリ4bから読
み出し、更に、車両3が対象エリア1の内部で走行した
走行距離と、車載器IDとを示す課金情報13を生成す
る。課金情報13は、移動体通信機能部4aによって、
管理センタ装置5に送信される。
【0040】管理センタ装置5は、課金情報13に示さ
れている走行距離から、車両3に課せられる課金額を決
定する。更に、管理センタ装置5は、課金情報13に示
されている車載器IDを検索キーとして車両データベー
ス5aを検索し、車両3の課金の決済に使用される決済
口座の決済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、
その決済口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済
を行う。以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に
対して課金する課金処理が完了する。
【0041】実施の第1形態では、入域通知信号11と
出域通知信号12との送信は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して行
われる。これにより、車載器4が入域通知信号11と出
域通知信号12とを受信する回路として、移動体通信シ
ステム用の移動局に搭載される回路とほぼ同一の回路を
用いることができる。移動体通信システム用の移動局
は、極めて普及率が高く、それに搭載される回路は、安
価である。従って、車載器4を安価にすることができ
る。
【0042】更に、車載器4から管理センタ装置5への
課金情報13の伝送は、移動体通信システムの無線公衆
回線6を介して行われる。これにより、入域通知信号1
1と出域通知信号12との受信と、課金情報13の送信
とを同一の回路によって行うことができ、車載器4の更
なる低価格化が実現されている。
【0043】(実施の第2形態)実施の第2形態では、
対象エリア1の内部での走行距離の算出は、GPS(Gl
obal Positioning System)を用いて算出される。GP
Sを用いて走行距離を算出するために、実施の第2形態
では、図2の車載器4の構成が変更される。
【0044】実施の第2形態では、図4に示されている
ように、図2の走行メータインターフェース4cの代わ
りに、GPS処理装置4eとGPSアンテナ4fとが車
載器4に搭載される。GPSアンテナ4fは、GPS衛
星(図示されない)から電波を受信する。GPS処理装
置4eは、GPS衛星から受信した電波に基づいて、当
該車両の位置を同定する。車載器4の他の部分の構成は
実施の第1形態と同様である。
【0045】実施の第2形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、進入した
車両が搭載している車載器4に入域通知信号11を送信
する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の移
動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送信
される。
【0046】入域通知信号11を受信すると、車載器4
は、GPS処理装置4e及びGPSアンテナ4fを用い
て、車載器4が搭載されている車両3の位置を周期的に
測定し始める。車両3の位置の測定は、出域通知信号1
2が受信されるまで継続される。
【0047】続いて、車両3が、ガントリ2を通過して
対象エリア1の外部に出たとする。そのガントリ2は、
出域アンテナ2cを用いて、車載器4に出域通知信号1
2を送信する。出域通知信号12は、移動体通信システ
ム用の移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介
して送信される。車載器4は、出域通知信号12を受信
すると、周期的に測定されていた車両3の位置から、対
象エリア1の内部で走行した走行距離を算出する。車載
器4は、算出した走行距離と、メモリ4bに記憶されて
いる車載器IDとを示す課金情報13を生成し、移動体
通信機能部4aを用いて管理センタ装置5に送信する。
管理センタ装置5は、送信された課金情報13を用い
て、実施の第1形態と同様にして、車両3に対して課金
する課金処理を行う。
【0048】実施の第2形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11と出域通知信号12との送信
が、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用さ
れる制御チャネルを介して行われる。更に、車載器4か
ら管理センタ装置5への課金情報13の伝送は、移動体
通信システムの無線公衆回線6を介して行われる。これ
により、車載器4の低価格化が可能である。
【0049】更に、実施の第2形態では、ロードプライ
シングの対象エリア1の内部での走行距離が、GPSを
用いて計測される。実施の第2形態では、実施の第1形
態のように、車両の走行メータと車載器とを接続する必
要がなく、車載器の車両への搭載が容易である。
【0050】(実施の第3形態)実施の第3形態では、
ロードプライシングの対象エリア1の内部に車両3が滞
在している入域時間が算出され、その入域時間が、課金
額の算出の基礎となる。入域時間を算出するために、実
施の第3形態では、車載器4の構成と動作が変更され
る。実施の第3形態では、図5に示されているように、
図2の走行メータインターフェース4cの代わりに、時
計装置4gが車載器4に搭載される。時計装置4gは、
現在の時刻を示す時刻信号を生成してCPU4dに出力
する。CPU4dは、その時刻信号を用いて、入域時間
を算出する。CPU4dは、算出した入域時間とメモリ
4bに記憶されている車載器IDとを示す課金情報14
を生成し、移動体通信機能部4aに供給する。移動体通
信機能部4aは、供給された課金情報14を無線公衆回
線網6を介して管理センタ装置5に送信する。管理セン
タ装置5は、送信された課金情報14を用いて、車両3
に対する課金処理を行う。
【0051】実施の第3形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、進入した
車両3が搭載している車載器4に入域通知信号11を送
信する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0052】入域通知信号11を受信すると、車載器4
のCPU4dは、時計装置4gが生成する時刻信号か
ら、入域通知信号11を受信した入域通知信号受信時刻
を認識する。CPU4dは、メモリ4bに入域通知信号
受信時刻を記憶する。
【0053】続いて、車両3が、ガントリ2を通過して
対象エリア1の外部に出たとする。そのガントリ2は、
出域アンテナ2cを用いて、車載器4に出域通知信号1
2を送信する。出域通知信号12は、移動体通信システ
ム用の移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介
して送信される。車載器4のCPU4dは、出域通知信
号12を受信すると、時計装置4gが生成する時刻信号
から、出域通知信号12を受信した出域通知信号受信時
刻を認識する。CPU4dは、メモリ4bに記憶されて
いる入域通知信号受信時刻と、出域通知信号受信時刻と
から、車両3が対象エリア1の内部に滞在している時間
の長さである入域時間を算出する。CPU4dは、算出
した入域時間と、メモリ4bに記憶されている車載器I
Dとを示す課金情報14を生成する。移動体通信機能部
4aは、無線公衆回線網6を用いて課金情報14を管理
センタ装置5に送信する。
【0054】管理センタ装置5は、送信された課金情報
14を用いて、車両3に対して課金する課金処理を行
う。管理センタ装置5は、課金情報14に示されている
入域時刻から、車両3に課せられる課金額を決定する。
更に、管理センタ装置5は、課金情報13に示されてい
る車載器IDを検索キーとして車両データベース5aを
検索し、車両3の課金の決済に使用される決済口座の決
済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、その決済
口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済を行う。
以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に対して課
金する課金処理が完了する。
【0055】実施の第3形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11と出域通知信号12との送信
が、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用さ
れる制御チャネルを介して行われる。更に、車載器4か
ら管理センタ装置5への課金情報14の伝送が、移動体
通信システムの無線公衆回線6を介して行われる。これ
により、車載器4の低価格化が可能である。
【0056】更に、実施の第3形態では、時計装置4g
を用いて入域時間が算出され、その入域時間を用いて車
両3に対する課金処理が行われる。このような課金処理
は、車載器4の構成の簡素化を可能にし、車載器4の低
価格化を可能にする。
【0057】(実施の第4形態)実施の第4形態では、
ロードプライシングの対象エリア1の内部で、車両3が
消費した燃料量が算出され、その燃料消費量が、課金額
の算出の基礎となる。燃料消費量を算出するために、実
施の第4形態では、車載器4の構成が変更されている。
【0058】より詳細には、実施の第4形態では、図6
に示されているように、図2の走行メータインターフェ
ース4cの代わりに、タコメータインターフェース4h
とトルクメータインターフェース4iとが車載器4に搭
載される。タコメータインターフェース4hは、車両の
エンジンの回転数を測定するタコメータ15に接続さ
れ、トルクメータインターフェース4iは、車両のエン
ジンの出力トルクを測定するトルクメータ16に接続さ
れる。
【0059】実施の第4形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、入域した
車両3が搭載している車載器4に入域通知信号11を送
信する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0060】車載器4は、入域通知信号11を受信する
と、タコメータ15によって測定された車両のエンジン
の回転数をメモリ4bに蓄積し始める。更に車載器4
は、トルクメータ16によって測定された車両のエンジ
ンの出力トルクをメモリ4bに蓄積し始める。車両のエ
ンジンの回転数と出力トルクのメモリ4bへの蓄積は、
出域通知信号12を受信するまで継続される。
【0061】続いて、車両3が、ガントリ2を通過して
対象エリア1から出域したとする。そのガントリ2は、
出域アンテナ2cを用いて、出域通知信号12を送信す
る。出域通知信号12は、移動体通信システム用の移動
局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送信さ
れる。
【0062】車載器4のCPU4dは、出域通知信号1
2を受信すると、メモリ4bに蓄積されている車両のエ
ンジンの回転数と出力トルクとに基づいて、車両3が対
象エリア1の内部で消費した燃料消費量を推定して算出
する。入域通知信号11を受信した時刻を時刻t、出
域通知信号12を受信した時刻をtとして、燃料消費
量Festは、下記式:
【数1】 …式(1) によって算出される。ここで、n(t)は、タコメータ
15によって計測された、時刻tにおける車両3のエン
ジンの回転数である。T(t)は、トルクメータ16に
よって計測された、時刻tにおける当該車両のエンジン
の出力トルクである。festは、車両3のエンジンの
回転数と、車両3のエンジンの出力トルクとから、単位
時間あたりの燃料消費量を算出する燃料消費量算出関数
であり、車両のエンジンに固有の関数である。燃料消費
量算出関数festは、エンジンの回転数nと出力トル
クTとの両方に単調に増加する。
【0063】CPU4dは、式(1)を用いて算出した
燃料消費量と、メモリ4bに記憶されている車載器ID
とを示す課金情報17を生成し、移動体通信機能部4a
に供給する。移動体通信機能部4aは、無線公衆回線網
6を介して、課金情報17を管理センタ装置5に送信す
る。
【0064】管理センタ装置5は、送信された課金情報
17を用いて、車両3に対して課金する課金処理を行
う。管理センタ装置5は、課金情報17に示されている
燃料消費量から、車両3に課せられる課金額を決定す
る。更に、管理センタ装置5は、課金情報17に示され
ている車載器IDを検索キーとして車両データベース5
aを検索し、車両3の課金の決済に使用される決済口座
の決済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、その
決済口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済を行
う。以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に対し
て課金する課金処理が完了する。
【0065】実施の第4形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11と出域通知信号12との送信
が、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用さ
れる制御チャネルを介して行われる。更に、車載器4か
ら管理センタ装置5への課金情報17の伝送が、移動体
通信システムの無線公衆回線6を介して行われる。これ
により、車載器4の低価格化が可能である。
【0066】更に、実施の第4形態では、車両3がロー
ドプライシングの対象エリア1の内部で消費した燃料消
費量に応じて課金額が算出される。車両3が消費した燃
料の量に応じて課金額を算出することにより、車両3が
対象エリア1の内部で発生した環境負荷に応じた課金を
より適正に行うことが出来る。
【0067】実施の第4形態において、車両が消費した
燃料量が直接的に測定され、測定された燃料消費量に基
づいて課金額が算出されることが可能である。この場
合、図7に示されているように、図6のタコメータイン
ターフェース4h、及びトルクメータインターフェース
4iの代わりに、燃料流量センサーインターフェース4
jが車載器4に搭載される。燃料量センサーインターフ
ェース4jは、車両3のエンジンに供給される燃料の流
量を測定する燃料流量センサ18に接続される。車載器
4のCPU4dは、車両3が課金エリア1の内部で消費
した燃料の量である燃料消費量Fを、下記式:
【数2】 …式(2) によって算出する。ここでf(t)は、時刻tにおけ
る、車両のエンジンに供給されている燃料の流量であ
る。CPU4dは、式(2)を用いて算出した燃料消費
量と車載器IDとを示す課金情報17を生成する。課金
情報17は、移動体通信機能部4aによって、管理セン
タ装置5に送信され、管理センタ装置5は、送信された
課金情報17を用いて、車両3に課せられる課金額を決
定する。
【0068】(実施の第5形態)実施の第5形態では、
ロードプライシングの対象エリア1の内部で車両3が排
出した総排ガス量に基づいて課金額が決定される。総排
ガス量を算出するために、実施の第5形態では、車載器
4の構成が変更されている。
【0069】より詳細には、実施の第5形態では、図8
に示されているように、図2の走行メータインターフェ
ース4cの代わりに、排ガスセンサインターフェース4
kが車載器4に搭載される。排ガスセンサインターフェ
ース4kは、車両3が排出した、単位時間あたりの排ガ
ス量の流量を測定する排ガス量センサ19に接続され
る。
【0070】実施の第5形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、入域した
車両3が搭載している車載器4に入域通知信号11を送
信する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0071】車載器4は、入域通知信号11を受信する
と排ガス量センサ19によって測定された単位時間あた
りの排ガス排出量をメモリ4bに蓄積し始める。排ガス
排出量のメモリ4bへの蓄積は、出域通知信号12を受
信するまで継続される。
【0072】続いて、車両3が、ガントリ2を通過して
対象エリア1から出域したとする。そのガントリ2は、
出域アンテナ2cを用いて、出域通知信号12を送信す
る。出域通知信号12は、移動体通信システム用の移動
局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送信さ
れる。
【0073】出域通知信号12を受信すると、車載器4
のCPU4dは、車両3がロードプライシングの対象エ
リア1の内部で排出した総排ガス量Vを、下記式:
【数3】 …式(3) によって算出する。ここでtは、入域通知信号11を
受信した時刻であり、t は、出域通知信号12を受信
した時刻である。v(t)は、時刻tにおける単位時間
あたりの排ガス排出量である。車載器4のCPU4d
は、式(3)を用いて算出した総排ガス量Vと車載器I
Dとを示す課金情報20を生成して、移動体通信機能部
4aに供給する。移動体通信機能部4aは、無線公衆回
線網6を介して、課金情報20を管理センタ装置5に送
信する。
【0074】管理センタ装置5は、送信された課金情報
20を用いて、車両3に対して課金する課金処理を行
う。管理センタ装置5は、課金情報20に示されている
総排ガス量から、車両3に課せられる課金額を決定す
る。更に、管理センタ装置5は、課金情報20に示され
ている車載器IDを検索キーとして車両データベース5
aを検索し、車両3の課金の決済に使用される決済口座
の決済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、その
決済口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済を行
う。以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に対し
て課金する課金処理が完了する。
【0075】実施の第5形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11と出域通知信号12との送信
が、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用さ
れる制御チャネルを介して行われる。更に、車載器4か
ら管理センタ装置5への課金情報20の伝送が、移動体
通信システムの無線公衆回線6を介して行われる。これ
により、車載器4の低価格化が可能である。
【0076】更に、実施の第5形態では、車両3がロー
ドプライシングの対象エリア1の内部で発生した排ガス
量に応じて課金額が算出される。車両3が発生した排ガ
ス量に応じて課金額を算出することにより、車両3が対
象エリア1の内部で発生した環境負荷に応じた課金をよ
り適正に行うことが出来る。
【0077】(実施の第6形態)実施の第6形態では、
ロードプライシングの対象エリア1の内部で車両3が排
出した総NO量(総窒素酸化物排出量)に基づいて課
金額が決定される総NOx量を算出するために、実施の
第5形態では、車載器4の構成が変更されている。
【0078】より詳細には、実施の第6形態では、図9
に示されているように、図2の走行メータインターフェ
ース4cの代わりに、NOxセンサインターフェース4
mが車載器4に搭載される。NOxセンサインターフェ
ース4mは、車両3が排出した、単位時間あたりのNO
x量を測定するNOx量センサ21に接続される。
【0079】実施の第6形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、入域した
車両3が搭載している車載器4に入域通知信号11を送
信する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0080】車載器4は、入域通知信号11を受信する
とNOxセンサ21によって測定された単位時間あたり
のNOx排出量をメモリ4bに蓄積し始める。NOx排
出量のメモリ4bへの蓄積は、出域通知信号12を受信
するまで継続される。
【0081】続いて、車両3が、ガントリ2を通過して
対象エリア1から出域したとする。そのガントリ2は、
出域アンテナ2cを用いて、出域通知信号12を送信す
る。出域通知信号12は、移動体通信システム用の移動
局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送信さ
れる。
【0082】出域通知信号12を受信すると、車載器4
のCPU4dは、車両3がロードプライシングの対象エ
リア1の内部で排出した総NOx量VNOxを、下記
式:
【数4】 …式(4) によって算出する。ここでtは、入域通知信号11を
受信した時刻であり、t は、出域通知信号12を受信
した時刻である。vNOx(t)は、時刻tにおいて、
当該車両が排出している単位時間あたりのNO量であ
る。車載器4のCPU4dは、式(4)を用いて算出し
た総NOx量VNOxと、メモリ4bに記憶されている
車載器IDとを示す課金情報22を生成して、移動体通
信機能部4aに供給する。移動体通信機能部4aは、無
線公衆回線網6を介して、課金情報22を管理センタ装
置5に送信する。
【0083】管理センタ装置5は、送信された課金情報
22を用いて、車両3に対して課金する課金処理を行
う。管理センタ装置5は、課金情報22に示されている
総NOx量から、車両3に課せられる課金額を決定す
る。更に、管理センタ装置5は、課金情報22に示され
ている車載器IDを検索キーとして車両データベース5
aを検索し、車両3の課金の決済に使用される決済口座
の決済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、その
決済口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済を行
う。以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に対し
て課金する課金処理が完了する。
【0084】実施の第6形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11と出域通知信号12との送信
が、移動体通信システム用の移動局の呼び出しに使用さ
れる制御チャネルを介して行われる。更に、車載器4か
ら管理センタ装置5への課金情報22の伝送が、移動体
通信システムの無線公衆回線6を介して行われる。これ
により、車載器4の低価格化が可能である。
【0085】更に、実施の第6形態では、車両3がロー
ドプライシングの対象エリア1の内部で発生したNOx
量に応じて課金額が算出される。車両3が発生したNO
xの量に応じて課金額を算出することにより、車両3が
対象エリア1の内部で発生した環境負荷に応じた課金を
より適正に行うことが出来る。
【0086】(実施の第7形態)実施の第1形態から第
6形態では、入域通知信号11と出域通知信号12との
両方が課金額の決定に使用されているが、実施の第7形
態では、車両3の入域の有無のみで課金額が決定され、
出域通知信号12は使用されない。これに伴い、ガント
リ2と車載器4との構成が変更される。
【0087】図10は、実施の第7形態における通行料
課金システムの機能ブロック図である。ガントリ2は、
路側制御装置2aと入域アンテナ2bとを含む。路側制
御装置2aは、車両3が対象エリア1に入域したことを
通知する入域通知信号11を生成して、入域アンテナ2
bに供給する。入域アンテナ2bは、対象エリア1の内
部に向かう道路に設置され、対象エリア1に入域する車
両3に搭載されている車載器4に、入域通知信号11を
送信する。
【0088】車載器4は、入域通知信号11を受信する
と、課金処理に使用される課金情報23を生成して管理
センタ装置5に送信する。課金情報23には、課金の対
象である車両3を識別するために、車載器4に固有に与
えられた車載器IDが含められる。課金情報23の送信
は、無線公衆回線網6を介して行われる。
【0089】このような動作をする車載器4は、移動体
通信機能部4aとメモリ4bとCPU4dとを含む。移
動体通信機能部4aは、移動体通信システムの移動局に
相当する機能を有する。移動体通信機能部4aは、制御
チャネルを介して送られる入域通知信号11を受信して
CPU4dに供給する。移動体通信機能部4aは、更
に、無線公衆回線網6を介して、課金情報23を管理セ
ンタ装置5に送信する。メモリ4bは、車載器IDを保
存する。車載器IDには、車載器3が搭載されている車
種を判別する情報が含まれる。CPU4dは、入域通知
信号11を受信すると、車載器IDをメモリ4bから読
み出して、車載器IDを示す課金情報23を生成する。
CPU4dは、課金情報23を移動体通信機能部4aに
供給する。課金情報23は、移動体通信機能部4aによ
って、管理センタ装置5に送信される。
【0090】管理センタ装置5は、課金情報23を使用
して、対象エリア1を走行した車両3に対する課金処理
を行う。管理センタ装置5は、課金情報23に示されて
いる車両器IDから車両3の車種を判断し、車両3に課
せられる課金額を決定する。更に、管理センタ装置5
は、課金情報23に示されている車載器IDから、車両
3を識別し、車両3に対する課金の決済を行う。
【0091】実施の第7形態では、以下のようにして車
両3に対する課金処理が行われる。車両3が、あるガン
トリ2を通過して、対象エリア1に入域したとする。そ
のガントリ2は、入域アンテナ2bを用いて、入域した
車両3が搭載している車載器4に入域通知信号11を送
信する。入域通知信号11は、移動体通信システム用の
移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介して送
信される。
【0092】入域通知信号11は、車載器4の移動体通
信機能部4aによって受信され、CPU4dに供給され
る。CPU4dは、入域通知信号11を受け取ると、メ
モリ4bから車載器IDを読み出して、車載器IDを示
す課金情報23を生成する。移動体通信機能部4aは、
無線公衆回線網6を介して、課金情報23を管理センタ
装置5に送信する。
【0093】管理センタ装置5は、送信された課金情報
23を用いて、車両3に対して課金する課金処理を行
う。管理センタ装置5は、課金情報23に示されている
車載器IDから、車両3の車種を特定する。更に、管理
センタ装置5は、検索キーとして車両データベース5a
を検索し、車両3の課金の決済に使用される決済口座の
決済口座番号を取得する。管理センタ装置5は、その決
済口座番号を用いて、車両3に対する課金の決済を行
う。以上で、対象エリア1の内部を走行した車両に対し
て課金する課金処理が完了する。
【0094】実施の第7形態では、実施の第1形態と同
様に、入域通知信号11の送信が、移動体通信システム
用の移動局の呼び出しに使用される制御チャネルを介し
て行われる。更に、車載器4から管理センタ装置5への
課金情報23の伝送が、移動体通信システムの無線公衆
回線6を介して行われる。これにより、車載器4の低価
格化が可能である。
【0095】更に、実施の第7形態では、ガントリ2と
車載器4の構成が簡素化され、これにより、ガントリ2
と車載器4との一層の低価格化が、実現されている。
【0096】
【発明の効果】本発明により、ロードプライシングのた
めに使用される車載器を安価にする技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の第1形態を示す。
【図2】図2は、本発明の実施の第1形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施の第1形態における通行
料課金システムの動作を説明するための図である。
【図4】図4は、本発明の実施の第2形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図5】図5は、本発明の実施の第3形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施の第4形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図7】図7は、本発明の実施の第4形態の変形例にお
ける通行料課金システムの機能ブロック図である。
【図8】図8は、本発明の実施の第5形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図9】図9は、本発明の実施の第6形態における通行
料課金システムの機能ブロック図である。
【図10】図10は、本発明の実施の第7形態における
通行料課金システムの機能ブロック図である。
【図11】図11は、従来の通行料課金システムを示
す。
【符号の説明】
1:対象エリア 2:ガントリ 2a:路側制御装置 2b:入域アンテナ 2c:出域アンテナ 3:車両 4:車載器 4a:移動体通信機能部 4b:メモリ 4c:走行メータインターフェース 4d:CPU 4e:GPS処理装置 4f:GPSアンテナ 4g:時計装置 4h:タコメータインターフェース 4i:トルクメータインターフェース 4j:燃料流量センサインターフェース 4k:排ガスセンサインターフェース 4m:NOxセンサインターフェース 5:管理センタ装置 6:無線公衆回線網 7:走行メータ 11:入域通知信号 12:出域通知信号 13:課金情報 14:課金情報 15:タコメータ 16:トルクメータ 17:課金情報 18:燃料流量センサ 19:排ガス量センサ 20:課金情報 21:NOxセンサ 22:課金情報 23:課金情報

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信システムの移動局の呼び出し
    に使用されるチャネルを介して、ロードプライシングの
    対象エリアに入域する車両に搭載される車載器に、入域
    通知信号を送信する送信器を備えた通行料課金システム
    用路側装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通行料課金システム用
    路側装置において、 前記チャネルを介して、前記対象エリアから出域する車
    両に搭載される車載器に、出域通知信号を送信する他の
    送信器を更に備えた通行料課金システム用路側装置。
  3. 【請求項3】 移動体通信システムの移動局の呼び出し
    に使用されるチャネルを介して、ロードプライシングの
    対象エリアから出域する車両に搭載される車載器に、出
    域通知信号を送信する送信器を備えた通行料課金システ
    ム用路側装置。
  4. 【請求項4】 移動体通信システムの移動局の呼び出し
    に使用されるチャネルを介して当該車載器を搭載する車
    両がロードプライシングの対象エリアに入域したことを
    通知する入域通知信号を受信する受信器と、 前記入域通知信号に応答して、前記車両への課金処理に
    使用される課金処理信号を生成する課金処理信号生成部
    とを備えた車載器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車載器において、 前記受信器は、前記チャネルを介して、当該車載器を搭
    載する車両がロードプライシングの対象エリアから出域
    したことを通知する出域通知信号を受信し、 前記課金処理信号生成部は、前記入域通知信号と前記出
    域通知信号とに応答して、前記課金処理信号を生成する
    車載器。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の車載器に
    おいて、 更に、 無線公衆回線網を介して、前記課金処理信号を送信する
    送信器を備えた車載器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の車載器において、 前記入域通知信号の受信から前記出域通知信号の受信ま
    でに、前記車両が走行した走行距離を取得する取得器を
    更に備え、 前記課金処理信号生成部は、前記走行距離を示すように
    前記課金処理信号を生成する車載器。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の車載器において、 前記課金処理信号生成部は、前記入域通知信号の受信か
    ら前記出域通知信号の受信までの時間を示すように前記
    課金処理信号を生成する車載器。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の車載器において、 前記入域通知信号の受信から前記出域通知信号の受信ま
    でに、前記車両が消費した燃料消費量を取得する取得器
    を更に備え、 前記課金処理信号生成部は、前記燃料消費量を示すよう
    に前記課金処理信号を生成する車載器。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の車載器において、 前記入域通知信号の受信から前記出域通知信号の受信ま
    でに、前記車両が排出した排ガス量を取得する取得器を
    更に備え、 前記課金処理信号生成部は、前記排ガス量を示すように
    前記課金処理信号を生成する車載器。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の車載器において、 前記入域通知信号の受信から前記出域通知信号の受信ま
    でに、前記車両が排出したNOx(窒素酸化物)量を取
    得する取得器を更に備え、 前記課金処理信号生成部は、前記NOx量を示すように
    前記課金処理信号を生成する車載器。
  12. 【請求項12】 (a)移動体通信システムの移動局の
    呼び出しに使用されるチャネルを介して、ロードプライ
    シングの対象エリアに入域する車両に搭載される車載器
    に、入域通知信号を送信するステップと、 (b)前記車載器により、前記入域通知信号に応答し
    て、前記車両への課金処理に使用される課金処理信号を
    生成するステップとを備えた通行料課金方法。
  13. 【請求項13】 更に、 (c)前記チャネルを介して、前記対象エリアから出域
    する車両に搭載される車載器に、出域通知信号を送信す
    るステップを備え、 前記(b)ステップは、 (d)前記入域通知信号と前記出域通知信号とに応答し
    て、前記課金処理信号を生成するステップを含む通行料
    課金方法。
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Cited By (7)

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