JP2003323203A - オフラインテスト装置およびオフラインテスト方法 - Google Patents

オフラインテスト装置およびオフラインテスト方法

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JP2003323203A
JP2003323203A JP2002128380A JP2002128380A JP2003323203A JP 2003323203 A JP2003323203 A JP 2003323203A JP 2002128380 A JP2002128380 A JP 2002128380A JP 2002128380 A JP2002128380 A JP 2002128380A JP 2003323203 A JP2003323203 A JP 2003323203A
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Minoru Umetsu
実 梅津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブルコントローラで実行されるシ
ーケンス制御プログラムのオフラインテストを1台のコ
ンピュータで実現可能なオフラインテスト装置を得るこ
と。 【解決手段】 本発明のオフラインテスト装置は、プロ
グラマブルコントローラで実行されるシーケンス制御プ
ログラムを作成するシーケンス制御プログラム作成部1
0と、シーケンス制御プログラムを実行する仮想CPU
実行エンジン2と、外部I/O機器の挙動および拡張ユ
ニットの動作を含めたシステム全体の挙動を模擬するた
めの仮想制御対象プログラムを機能ブロック図形式で作
成する仮想制御対象プログラム作成部4と、仮想制御対
象プログラムおよび拡張ユニットの処理を実行する仮想
外部機器実行エンジン3と、各エンジン間のデータ交換
を行う仮想入出力通信部5と、仮想制御対象プログラム
の挙動を動的に変更する仮想外部機器挙動動的変更部7
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブルコ
ントローラで実行されるシーケンス制御プログラムのオ
フラインテストを行うためのオフラインテスト装置およ
びオフラインテスト方法に関するものであり、特に、1
台のプログラム開発用コンピュータでオフラインテスト
を実現可能なオフラインテスト装置およびオフラインテ
スト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のオフラインテスト装置につ
いて説明する。従来のオフラインテスト装置としては、
たとえば、特開平8−63207号公報や特開平6−2
02712号公報に記載された装置がある。
【0003】上記のような従来のオフラインテスト装置
は、シーケンス制御プログラムを実行するプログラマブ
ルコントローラと、仮想制御対象プログラムを実行した
場合における疑似制御対象の動作状態を確認するための
装置、から構成される。このとき、仮想制御対象プログ
ラムは、シーケンス制御プログラムを実行するプログラ
マブルコントローラまたは疑似制御対象の動作状態を確
認するための装置のいずれか一方で実行される。また、
制御対象の疑似動作は、アクチュエータなどの個々の機
能モジュール毎に個別に定義されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来のオフラインテスト装置では、オフラインテスト実
施のため、シーケンス制御プログラムを実行する実機の
プログラマブルコントローラの他に、動作モニタのため
の装置や制御対象を仮想化するためのオフラインテスト
用の装置が必要となる、という問題があった。
【0005】また、制御対象となる外部機器の挙動定義
は、個々の機能モジュールについてのみ行うものである
ため、機能モジュールがカスケード状に関連し合う制御
対象や干渉し合う制御対象までは定義できない、という
問題があった。
【0006】また、オフラインテストを行う制御対象の
挙動パターンも固定的であり、挙動パターンを変更する
ためには、仮想制御対象プログラムを別に用意する必要
がある、という問題があった。すなわち、別の仮想制御
対象プログラムを用意しなければ、制御対象の挙動を変
更できない、という問題があった。
【0007】さらには、プログラマブルコントローラに
は、デジタルI/O以外のシリアル通信やモータ制御用
などの拡張ユニットが多く使用されるが、これらの動作
をも含んだシステム全体のオフラインテストまではでき
ない、という問題があった。
【0008】また、特開平8−227301号公報に記
載の「シーケンス制御プログラム動作検証装置」には、
シーケンス制御プログラムの動作検証を、シーケンス制
御装置を使用することなく、上位管理用計算機で行う技
術が記載されている。しかしながら、この技術では、シ
ーケンス制御プログラムの演算処理のエミュレートだけ
で制御対象の外部機器動作までは仮想化できていないた
め、実機なしでテストできる範囲が限定的になる。
【0009】また、特開平10−143221号公報に
記載の「機器制御プログラムの開発支援システムおよび
開発支援方法」には、仮想機器から出される情報に基づ
いて、仮想機器の挙動をシミュレーションする技術が記
載されている。しかしながら、この技術には、制御対象
機器同士が相互に関連し合うシーケンスをオフラインテ
ストする仕組みがない。また、制御対象機器の他に、制
御対象機器とのインタフェースとなる入出力モジュール
や通信モジュールなどの拡張モジュールを仮想化する仕
組みがない。また、オフラインテスト実行中に制御対象
の挙動(動作時間や処理時間など)や特性値を動的に変
更できる仕組みがない。また、静的なエラーのテストは
できるが、動的にエラーを発生させる仕組みがない。ま
た、制御対象の動作シーケンスのパターン(異常パター
ンや経年劣化パターンなど)を動的に変更する仕組みが
ない。
【0010】また、特開昭64−057304号公報に
記載の「制御系解析方法」には、画面上に配置された制
御要素間を結線し、制御対象のモデルを作成してシミュ
レーションを行う技術が記載されている。しかしなが
ら、この技術は、制御対象の制御系をシミュレーション
して解析評価するもので、制御プログラムをオフライン
テストするものではない。また、シミュレーション用の
プログラムは、ブロック図を結線して作成するが、制御
プログラムのオフラインテストを行う仕組みはない。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、1台のプログラム開発用コンピュータでオフライ
ンテストを行う場合であっても、制御対象同士が相互に
関連し合うシステムに容易に対応でき、さらに、外部機
器の挙動を動的に変更可能なオフラインテスト装置およ
びオフラインテスト方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかるオフラインテス
ト装置にあっては、プログラマブルコントローラで実行
されるシーケンス制御プログラムのオフラインテストを
行う構成として、たとえば、前記プログラマブルコント
ローラで実行されるシーケンス制御プログラムを作成す
るシーケンス制御プログラム作成手段と、前記作成され
たプログラムを実行する仮想CPU手段と、前記プログ
ラマブルコントローラ内に存在する所定の拡張ユニット
の実体を作成し、さらに制御対象となる外部I/O機器
の挙動を定義し、前記外部I/O機器の挙動および前記
拡張ユニットの動作を含めたシステム全体の挙動を模擬
するための仮想制御対象プログラムを、前記外部I/O
機器および前記拡張ユニットの動作シーケンスや内部変
数を内包した機能ブロック図形式で作成する仮想制御対
象プログラム作成手段と、前記仮想制御対象プログラム
および前記拡張ユニットの処理を実行する仮想外部機器
手段と、前記仮想CPU手段と前記仮想外部機器手段と
の間のデータ交換を行う通信手段と、前記仮想制御対象
プログラムの処理を監視する仮想外部機器挙動管理手段
と、を備えることを特徴とする。
【0013】つぎの発明にかかるオフラインテスト装置
にあっては、前記仮想CPU手段と前記仮想外部機器手
段とを並列に動作させることを特徴とする。
【0014】つぎの発明にかかるオフラインテスト装置
において、さらに、前記仮想外部機器挙動管理手段は、
前記仮想制御対象プログラム実行中に、外部I/O機器
の機能ブロックに含まれた変数を変更することによっ
て、動的に外部I/O機器の挙動を変更することを特徴
とする。
【0015】つぎの発明にかかるオフラインテスト装置
において、さらに、前記仮想外部機器挙動管理手段は、
前記機能ブロックに複数の動作シーケンスのパターンを
持たせ、当該パターンを適宜切り替えることによって、
外部I/O機器および拡張ユニットの挙動を変更するこ
とを特徴とする。
【0016】つぎの発明にかかるオフラインテスト方法
にあっては、プログラマブルコントローラで実行される
シーケンス制御プログラムを作成するシーケンス制御プ
ログラム作成ステップと、前記作成されたプログラムを
実行するシーケンス制御プログラム実行ステップと、前
記プログラマブルコントローラ内に存在する所定の拡張
ユニットの実体を作成し、さらに制御対象となる外部I
/O機器の挙動を定義し、前記外部I/O機器の挙動お
よび前記拡張ユニットの動作を含めたシステム全体の挙
動を模擬するための仮想制御対象プログラムを、前記外
部I/O機器および前記拡張ユニットの動作シーケンス
や内部変数を内包した機能ブロック図形式で作成する仮
想制御対象プログラム作成ステップと、前記仮想制御対
象プログラムおよび前記拡張ユニットの処理を実行する
仮想制御対象プログラム実行ステップと、前記シーケン
ス制御プログラムを実行する仮想CPUと前記仮想制御
対象プログラムを実行する仮想外部機器との間のデータ
交換を行う通信ステップと、前記仮想制御対象プログラ
ムの処理を監視する仮想外部機器挙動管理ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0017】つぎの発明にかかるオフラインテスト方法
において、さらに、前記仮想外部機器挙動管理ステップ
では、前記仮想制御対象プログラム実行中に、外部I/
O機器の機能ブロックに含まれた変数を変更することに
よって、動的に外部I/O機器の挙動を変更することを
特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかるオフラインテスト方法
において、さらに、前記仮想外部機器挙動管理ステップ
では、前記機能ブロックに複数の動作シーケンスのパタ
ーンを用意しておき、当該パターンを適宜切り替えるこ
とによって、外部I/O機器および拡張ユニットの挙動
を変更することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるオフライ
ンテスト装置およびオフラインテスト方法の実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形
態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】実施の形態1.図1は、本発明にかかるオ
フラインテスト装置の概念を示す全体構成図である。図
1において、1はオフラインテスト装置(プログラム開
発用コンピュータ)であり、さらに、オフラインテスト
装置1において、2は仮想CPU実行エンジンであり、
3は仮想外部機器実行エンジンであり、4は仮想制御対
象プログラム作成部であり、5は仮想入出力通信部であ
り、5aは共有メモリであり、6は仮想実行エンジン並
列処理部であり、7は仮想外部機器挙動動的変更部であ
り、8は仮想外部機器機能ブロック集であり、9は仮想
拡張ユニット機能ブロック集であり、10はシーケンス
制御プログラム作成部であり、11はシステム構成パラ
メータであり、12はシーケンス制御プログラムであ
り、13は仮想制御対象プログラムであり、14はシー
ケンス制御プログラムであり、15は仮想制御対象プロ
グラムであり、16a,16bはシステム構成パラメー
タである。
【0021】なお、図1では、本発明にかかるオフライ
ンテスト装置以外に、実際の制御システム(実制御シス
テム17)を記載しており、実制御システム17は、C
PUユニット18a,入力ユニット18b,出力ユニッ
ト18c,A/D変換ユニット18d,位置決定ユニッ
ト18e,通信ユニット18fなどの拡張ユニットで構
成されたプログラマブルコントローラ18と、制御対象
となる外部I/O機器19と、を備える。
【0022】上記仮想実行エンジン並列処理部6は、仮
想CPU実行エンジン2と仮想外部機器実行エンジン3
と仮想入出力通信部5で構成され、ここでは、仮想CP
U実行エンジン2と仮想外部機器実行エンジン3が並列
に実行する。これにより、処理の高速化を図ることがで
きる。仮想CPU実行エンジン2は、シーケンス制御プ
ログラムを実行するCPUユニット18aに相当する。
仮想外部機器実行エンジン3は、拡張ユニット18b,
18c,18d,18e,18fと外部I/O機器に相
当し、これら外部機器の挙動を模擬して実行する。仮想
入出力通信部5は、プログラマブルコントローラ内のC
PUユニットと拡張ユニットとの間でデータ交換を行う
ための通信バスに相当し、仮想CPU実行エンジン2と
仮想外部機器実行エンジン3との間の通信を仲介する。
なお、仮想入出力通信部5内の共有メモリ5aは、仮想
CPU実行エンジン2と仮想外部機器実行エンジン3の
双方がアクセスできる。
【0023】シーケンス制御プログラム作成部10で
は、プログラマブルコントローラ18で実行されるシー
ケンス制御プログラムと同じプログラムを作成する。仮
想制御対象プログラム作成部4では、制御対象の挙動を
模擬するためのプログラムをIEC規格などの機能ブロ
ック図で作成する。仮想外部機器挙動動的変更部7で
は、仮想制御対象プログラムの動作をモニタする。ま
た、プログラム実行中に動的に外部I/O機器の挙動を
変更する。
【0024】仮想外部機器機能ブロック集8では、外部
I/O機器の動作シーケンスと内部変数を内包した機能
ブロックを格納する。仮想拡張ユニット機能ブロック集
9では、プログラマブルコントローラの拡張ユニットの
動作シーケンスと内部変数を内包した機能ブロックを格
納する。システム構成パラメータ11では、プログラマ
ブルコントローラのシステム構成情報を格納する。
【0025】なお、シーケンス制御プログラム12は、
シーケンス制御プログラム作成部10により作成され
る。仮想制御対象プログラム13は、仮想制御対象プロ
グラム作成部4により作成されたプログラムである。シ
ーケンス制御プログラム14は、プログラマブルコント
ローラの実行コードによりコンパイルされ、仮想CPU
実行エンジン2にダウンロードされたプログラムであ
る。仮想制御対象プログラム15は、仮想外部機器実行
エンジン3用の実行コードにコンパイルされ、仮想外部
機器実行エンジン3にダウンロードされたプログラムで
ある。システム構成パラメータ16aは、仮想CPU実
行エンジン2にダウンロードされたパラメータである。
システム構成パラメータ16bは、仮想外部機器実行エ
ンジン3にダウンロードされたパラメータである。
【0026】また、図2は、本発明にかかるオフライン
テスト装置を実現するためのプログラム開発用コンピュ
ータのハード構成を示す図である。図2において、20
はプログラム開発用コンピュータであり、21は中央演
算処理装置(CPU)であり、22は主メモリであり、
23はハードディスク装置などの不揮発性記憶装置(外
部メモリ)であり、24はタイマであり、25はCRT
であり、26はキーボードであり、27はマウスであ
る。
【0027】CPU21は、たとえば、図1のシーケン
ス制御プログラム作成部10として動作する場合、シス
テム構成パラメータ11とシーケンス制御プログラム1
2を作成し、これらを外部メモリ23に格納する。そし
て、仮想CPU実行エンジン2が管理する主メモリ22
上にロードする。
【0028】図3は、システム構成パラメータの構成を
示す図である。システム構成パラメータは、スロットN
o,ユニットID,出力メモリ構成,入力メモリ構成の
項目から構成される。また、スロットNoは、プログラ
マブルコントローラ18の拡張ユニット(18b〜18
f)の装着番号であり、ユニットIDは、拡張ユニット
を一意に識別するコードであり、出力メモリ構成は、C
PUユニット18aと各拡張ユニットとの出力用のメモ
リインタフェースであり、入力メモリ構成は、CPUユ
ニット18aと各拡張ユニットとの入力用のメモリイン
タフェースである。図3の例では、拡張ユニットが4ユ
ニットあり、スロットNoが1のユニットの入力メモリ
構成はX0,X1,X2,X3の4つのビット変数から
構成され、出力のためのインタフェースがないことを示
している。
【0029】また、CPU21は、たとえば、図1の仮
想制御対象プログラム作成部4として動作する場合、外
部メモリ23に格納されたシステム構成パラメータ11
を、仮想外部機器実行エンジン3が管理する主メモリ2
2上にロードする。なお、ロードされたシステム構成パ
ラメータ16aと16bは、後述する仮想入出力通信部
5により使用される。
【0030】つぎに、仮想制御対象プログラムの作成処
理について説明する。ここでは、一例として、ガス供給
モジュールを用いることとする。また、このガス供給モ
ジュールを制御するプログラマブルコントローラは、C
PUユニットと、入力ユニット,出力ユニット,A/D
変換ユニット,D/A変換ユニットの4つの拡張ユニッ
トで構成される。
【0031】図4は、上記ガス供給モジュールの構成を
示す図であり、30はガス供給モジュールであり、3
1,32,33はバルブであり、34はマスフローコン
トローラ(MFC)である。このガス供給モジュール
は、ガスAまたはガスBのどちらか一方を定められた流
量で安定供給する機器であり、ガスAとガスBを混合さ
せないようにするため、バルブAとバルブBの両方がオ
ープンにならないようにハードワイヤでインタロックさ
れている。また、マスフローコントローラ34は、ガス
流量を調整する機器であり、バルブAまたはバルブBの
いずれかがオープンになっている時にだけ動作し、それ
以外のときは動作しないようにインタロックされてい
る。
【0032】図5は、各バルブ(31,32,33)と
マスフローコントローラ34についての仮想外部機器機
能ブロックを示す図である。図5において、40はバル
ブの仮想外部機器機能ブロック(バルブ機能ブロック)
であり、仮想外部機器機能ブロック40は、動作シーケ
ンス41,バルブの開閉指令が入力される入力変数(D
emand)42a,インタロック信号が入力される入
力変数(IntLock)42b,バルブの開閉状態が
出力される出力変数(State)42c,エラー情報
が出力される出力変数(Err)42dから構成されて
いる。また、43はマスフローコントローラの仮想外部
機器機能ブロック(マスフローコントローラ機能ブロッ
ク)であり、仮想外部機器機能ブロック43は、PID
演算処理ファンクション45と演算結果にプロセス変動
量を与えるファンクション46から構成される動作シー
ケンス44,機能ブロック実行の有効/無効が入力され
る入力変数(EN)47a,流量設定値が入力される入
力変数(SV)47b,プロセス値が出力される出力変
数(PV)47g,警報が出力される出力変数(Ala
rm)47h,PID定数である内部特性変数47c,
47d,47e,PIDモデルやプロセス劣化モデルが
入力される入力変数(PNO)47fから構成されてい
る。
【0033】なお、上記各仮想外部機器機能ブロック
(40,43)は、外部メモリ23に仮想外部機器機能
ブロック集8として格納される。
【0034】バルブの仮想外部機器機能ブロック40
は、バルブの開閉指令42aがON(オープン)で、か
つインタロック信号42bがOFFの場合に、バルブ開
閉状態42cをON(オープン)に設定する。また、バ
ルブの開閉指令42aがON(オープン)で、かつイン
タロック信号42bもONの場合は、エラー信号42d
をON(オープン)に設定する。
【0035】マスフローコントローラの仮想外部機器機
能ブロック43は、入力変数47aがOFF(無効)の
場合に、この機能ブロックの動作シーケンスを実行しな
い。そして、出力変数47g,47hの値も変更しな
い。一方、入力変数47aがON(有効)の場合は、入
力変数47bにセットされる流量設定値と、内部特性変
数47c,47d,47eにセットされるPID定数、
に基づいて動作シーケンス44でPID演算処理を実行
し、プロセス値を出力変数47gに出力する。
【0036】また、図6は、仮想拡張ユニット機能ブロ
ックを示す図である。50は拡張ユニットの1つである
D/A変換ユニットの仮想拡張ユニット機能ブロック
(D/A変換機能ブロック)であり、D/A変換を行う
ファンクション52を含む動作シーケンス51と、仮想
CPUエンジンからの制御指令が書き込まれるYメモリ
53とその変数(RunReq(変換要求信号),Dd
ate)53a,53bと、仮想CPUエンジンへ結果
データを転送するためのXメモリ54とその変数(Er
rCode,Ready)54a,54bと、機能ブロ
ックの動作シーケンスにより変換されたデータが出力さ
れる出力変数55aと、エラー情報が出力される出力変
数55bと、仮想入出力通信部5用で拡張ユニットのス
ロットNoを格納するためのスロットNo変数(Slo
tNo)56と、から構成されている。
【0037】なお、上記のようなD/A変換ユニットの
例では、他の機能ブロックの出力と接続する入力変数が
存在していないが、他の拡張ユニットの機能ブロックに
は存在しているものもある。上記仮想拡張ユニット機能
ブロック50は、外部メモリ23に仮想拡張ユニット機
能ブロック集として格納されている。
【0038】D/A変換ユニットの仮想拡張ユニット機
能ブロック50は、変換要求信号53aがOFFの場合
に、D/A変換を行う動作シーケンス51が変換処理を
実行しない。そして、出力変数55a,55bの値を変
更しない。一方、変換要求信号53aがONの場合は、
Yメモリ53の変数53bにセットされたデジタル値を
動作シーケンス51でアナログ値に変換し、その結果を
出力変数55aに出力する。動作シーケンス51で発生
した変換エラーなどは、出力変数55bに出力し、さら
に、Xメモリ54の変数54aにセットする。
【0039】図7は、実施の形態1における仮想制御対
象プログラムの記述例を示す図である。図7において、
60は図4に示すガス供給モジュールを仮想制御対象プ
ログラムとして記述したガス供給モジュールを示し、6
1は実体化された出力ユニットの仮想拡張ユニット機能
ブロックであり、62は実体化されたD/A変換ユニッ
トの仮想拡張ユニット機能ブロックであり、63は実体
化されたA/D変換ユニットの仮想拡張ユニット機能ブ
ロックであり、64は実体化された入力ユニットの仮想
拡張ユニット機能ブロックであり、65a,65b,6
5cはそれぞれ実体化されたバルブの仮想外部機器機能
ブロックであり、66は実体化されたマスフローコント
ローラの仮想外部機器機能ブロックであり、67a,6
7b,67cはエラー情報をCRT25にポップアップ
表示するエラー表示ファンクションであり、68は論理
和ファンクションであり、69は論理積ファンクション
であり、70は選択ファンクションであり、71は変数
である。
【0040】図8は、仮想制御対象プログラム作成部4
による上記仮想制御対象プログラムの作成手順を示すフ
ローチャートである。まず、仮想制御対象プログラム作
成部4が仮想制御対象プログラムを作成する前に、シー
ケンス制御プログラム作成部10が、シーケンス制御プ
ログラム12を作成する(ステップS1)。そして、シ
ステム構成パラメータ11を作成し、それを外部メモリ
23に格納する。
【0041】仮想制御対象プログラム作成部4では、外
部メモリ23に格納されているシステム構成パラメータ
11を指定して仮想制御対象プログラム13の新規作成
操作を行う(ステップS2)。
【0042】仮想制御対象プログラム13を新規作成操
作後、仮想制御対象プログラム作成部4では、外部メモ
リ23に格納されているシステム構成パラメータ11と
仮想拡張ユニット機能ブロック集9に基づいて仮想拡張
ユニット機能ブロックの実体を作成する(ステップS
3)。そして、該当するスロットNoを仮想拡張ユニッ
ト機能ブロック(図6の50に相当)のスロットNo変
数(図6の56に相当)に設定し、仮想拡張ユニット機
能ブロック61,62,63,64を編集画面に表示す
る。
【0043】また、仮想制御対象プログラム作成部4で
は、外部メモリ23に格納されている仮想外部機器機能
ブロック集8から該当する仮想外部機器機能ブロックを
表示し、具体的にいうと、マウス27で選択された編集
画面を表示し、一意となる名前を付けて図7に示す仮想
外部機器機能ブロック65a,65b,65c,66の
ように実体化する(ステップS4)。
【0044】そして、仮想制御対象プログラム作成部4
では、機能ブロック間の出力変数と入力変数とを接続
し、さらに、論理和や論理積などのファンクションを追
加することによって、制御対象となる外部I/O機器の
挙動を記述する(ステップS5)。
【0045】最後に、仮想制御対象プログラム作成部4
では、仮想制御対象プログラム13を仮想外部機器実行
エンジン3が解釈/実行できる中間コードにコンパイル
する。そして、コンパイル後の仮想制御対象プログラム
13をシステム構成パラメータ11とともに仮想外部機
器実行エンジン3が管理する主メモリ22へロードする
(ステップS6)。
【0046】つぎに、実施の形態1におけるオフライン
テストの実行フローについて説明する。図9は、上記の
ように作成した仮想制御対象プログラムを実行するシス
テムの動作、および仮想入出力通信部5の動作を、示す
フローチャートである。
【0047】まず、仮想実行エンジン並列処理部6で
は、仮想CPU実行エンジン2,仮想外部機器実行エン
ジン3を主メモリ22上の独立したメモリ空間に割り当
て、タイマ24によるタイムスライス方式で仮想CPU
実行エンジン2と仮想外部機器実行エンジン3を並列実
行させる(ステップS11)。
【0048】仮想CPU実行エンジン2では、起動後、
シーケンス制御プログラム作成部10から予めダウンロ
ードされてあるシステム構成パラメータ16aに基づい
て、各ユニットの出力メモリ構成と入力メモリ構成を、
共有メモリ5aのYメモリ,Xメモリに対応させる(ス
テップS12)。図10は、共有メモリ5aの構成を示
す図である。このとき、共有メモリ5aにおける各拡張
ユニットのXメモリには、変数(Ready)80を付
加する。なお、YメモリはCPUユニットから拡張ユニ
ットへの書き込み用共有メモリであり、Xメモリは拡張
ユニットからの読み出し用共有メモリである。
【0049】仮想外部機器実行エンジン3では、起動
後、共有メモリ5aの作成状況を監視する。そして、作
成完了であれば、共有メモリ5aと、仮想拡張ユニット
機能ブロック50の共有メモリマッピング用Yメモリ5
3,Xメモリ54と、の同期化を行う(ステップS1
3)。具体的には、スロットNoが一致するものについ
て、共有メモリ5aのYメモリを共有メモリマッピング
用Yメモリ53にコピーし、共有メモリマッピング用X
メモリ54を共有メモリ5aのXメモリにコピーする。
このとき、共有メモリ5aのXメモリと仮想拡張ユニッ
ト機能ブロックのXメモリ54の、それぞれの変数(R
eady)80と変数(Ready)54bをONに設
定する。
【0050】また、仮想CPU実行エンジン2では、共
有メモリ5aのXメモリの変数(Ready)80を監
視する。そして、すべての拡張ユニットの変数(Rea
dy)がONになった段階で、仮想制御対象プログラム
13を実行可能とみなし、シーケンス制御プログラム1
4の実行を開始する(ステップS14)。
【0051】シーケンス制御プログラム14を実行開始
すると、仮想CPU実行エンジン2では、共有メモリ5
aのXメモリから入力データを読み出し、演算処理を実
行する。そして、演算処理後の出力データを共有メモリ
5aのYメモリに書き込む(ステップS15)。ここで
は、Xメモリの読み出し処理,演算処理,Yメモリへの
書き込み処理、の一連の処理をサイクリックに実行す
る。
【0052】一方、仮想外部機器実行エンジン3では、
仮想CPU実行エンジン2からの制御指令を共有メモリ
5aのYメモリから入力データとして読み出す。そし
て、共有メモリ5aのスロットNoと、仮想拡張ユニッ
ト機能ブロック50の変数(SlotNo)56と、を
照らし合わせて、該当する仮想拡張ユニット機能ブロッ
ク50のYメモリ53にコピーする(ステップS1
6)。
【0053】最後に、仮想外部機器実行エンジン3で
は、仮想制御対象プログラム15を実行する。そして、
実行後の結果データが格納される仮想拡張ユニット機能
ブロック50のXメモリ54のデータを、該当する共有
メモリ5aのXメモリに書き込む(ステップS17)。
ここでは、これらの一連の処理(ステップS16,S1
7)をサイクリックに実行する。
【0054】つぎに、仮想制御対象プログラム13の挙
動、すなわち、作成された仮想制御対象プログラム13
がどのように動作するか、図5,図6,図7を用いて説
明する。
【0055】バルブ65aとバルブ65bは、両方がオ
ープンにならないように、入力変数(IntLock)
42bと出力変数(State)42cが相互に結線さ
れている。
【0056】たとえば、バルブ65aがオープンしてい
るときにバルブ65bに対してオープン指令を与える
と、バルブ65bの入力変数(IntLock)42b
がONになっているため、バルブの動作シーケンス41
により出力変数(Err)42dがONとなる。そし
て、ファンクション(ErrDsp)67bでエラー表
示されるので、ユーザは、シーケンス制御プログラムの
不具合を容易に検出できる。
【0057】また、バルブ65aまたはバルブ65bの
いずれか一方がオープンの場合には、論理和ファンクシ
ョン68の出力が真となる。同時に、出力ユニット61
のY3信号がONの場合であれば、論理積ファンクショ
ン69の出力も真となる。このとき、マスフローコント
ローラ66の入力変数(EN)47aには、ON信号が
入力され、マスフローコントローラ66の実行が有効と
なる。
【0058】一方、シーケンス制御プログラムからのマ
スフローコントローラ66に対する流量設定指令値は、
D/A変換ユニット62のYメモリ53の変数(Dda
ta)53bにデジタル値でセットされ、アナログ値に
変換された後に、出力変数(AOUT)55aからマス
フローコントローラ66に出力される。なお、流量設定
指令値がD/A変換の入力レンジを超えていた場合は、
出力変数(Err)55bとXメモリ54の変数(Er
rCode)54aにエラー情報が出力される。そし
て、ファンクション(ErrDsp)67cでエラー表
示され、共有メモリ5aを介してエラー情報がシーケン
ス制御プログラム14に渡される。
【0059】マスフローコントローラ66では、入力変
数(EN)47aにON信号が入力されている場合、入
力変数(SV)47bに入力された流量設定値でガス流
量のPID制御を実行し、プロセス値を出力変数(P
V)47gから出力する。出力変数(PV)47gから
プロセス値を受け取った選択ファンクション70では、
入力変数(G)がONの場合、そのプロセス値をA/D
変換ユニット63に対して出力し、OFFの場合、0を
出力する。なお、入力変数(G)への入力は、バルブ6
5cがインタロックされていないので、バルブ65cに
接続されている出力ユニット61の出力変数Y0の値と
なる。
【0060】A/D変換ユニット63では、入力変数
(AIN)にて受け取ったプロセス値をデジタル値に変
換し、その結果をA/D変換機能ブロックのXメモリの
変数にセットし、当該プロセス値を、共有メモリ5aを
介してシーケンス制御プログラムに渡す。
【0061】つぎに、仮想制御対象プログラムによる動
作モニタ,特性変更テスト,異常発生テストについて説
明する。ここでは、仮想外部機器挙動動的変更部7が、
仮想制御対象プログラム15のメモリに展開されている
機能ブロックの入力変数,出力変数,内部変数を参照
し、図7に示す機能ブロック図による表現のまま、仮想
制御対象プログラム15の進行状況をCRT25に表示
する。
【0062】また、仮想制御対象プログラム15の動作
中に、仮想外部機器挙動動的変更部7を利用して、機能
ブロックの入力変数,出力変数,内部変数を変更するこ
とによって、機能ブロックの挙動の強制的な変更処理や
異常の強制的な発生処理を行う。たとえば、図5のマス
フローコントローラ機能ブロック43のPID定数であ
る内部特性変数47c,47d,47eを変更すること
によって、PID制御を変化させる。また、出力変数
(Alarm)47hに、バルブ開度異常,センサー異
常,電源電圧異常,基板温度異常などのマスフローコン
トローラの異常を示す値を設定することによって、擬似
的に異常を発生させる。
【0063】このように、本実施の形態においては、テ
スト用の特別な装置は必要なく、オフラインテスト装置
として動作するプログラム開発用コンピュータ1台でオ
フラインテストを行うこととした。これにより、より低
コストでシーケンス制御プログラムをテストできる。
【0064】また、本実施の形態においては、外部I/
O機器およびプログラマブルコントローラ用拡張ユニッ
トの、動作シーケンスと内部変数を内包した機能ブロッ
クを、ブロック図の状態で組み合わせて、制御対象の挙
動をプログラムすることとした。これにより、制御対象
同士が関連し合うようなより実際のシステムに近い複雑
なシーケンスを簡単に作成できる。
【0065】また、本実施の形態においては、仮想外部
機器挙動動的変更部を利用して外部機器の挙動を動的に
変更できるようにした。これにより、動作中に変化する
挙動や異常ケースに対応したテストを、仮想制御対象プ
ログラムを変更することなしに容易に実現できる。
【0066】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にお
ける外部I/O機器の挙動パターンの動的変更について
説明する。なお、基本的な構成については先に説明した
実施の形態1と同様であるため、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0067】図11は、外部I/O機器の挙動パターン
の動的変更を示す図である。ここでは、外部I/O機器
の挙動パターンの動的変更を、図5,図7,図11を用
いて説明する。
【0068】図5に示すマスフローコントローラ機能ブ
ロック43の動作シーケンス44には、PID演算処理
ファンクション45の演算結果にプロセス劣化による変
動量を与えるファンクション46が設けられている。P
ID演算処理ファンクション45およびファンクション
46は、図11に示すように、複数のプロセスモデルを
持っており、動作シーケンス44は、入力変数47fに
指定されたパターン番号のPIDモデルおよびプロセス
劣化モデルで動作する。このように、仮想外部機器挙動
動的変更部7を利用して、図7に示す変数71にパター
ン番号を指定するだけで、マスフローコントローラ機能
ブロック43の動作パターンを変更できる。
【0069】このように、本実施の形態においては、仮
想外部機器機能ブロックおよび仮想拡張ユニット機能ブ
ロックが、特性パターンや異常パターンなどの挙動パタ
ーンを複数内包することとした。これにより、仮想制御
対象プログラムを変更することなく、パターン番号を切
り替えるだけで、様々なパターンに対応したテストを容
易に実現できる。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、テスト用の特別な装置は必要なく、オフラインテス
ト装置として動作するプログラム開発用コンピュータ1
台でオフラインテストを行う構成とした。これにより、
より低コストでシーケンス制御プログラムをテスト可能
なオフラインテスト装置を得ることができる、という効
果を奏する。また、外部I/O機器およびプログラマブ
ルコントローラ用拡張ユニットの、動作シーケンスと内
部変数を内包した機能ブロックを、ブロック図の状態で
組み合わせて、制御対象の挙動をプログラムする構成と
した。これにより、制御対象同士が相互に関連し合うよ
うなより実際のシステムに近い複雑なシーケンスを簡単
に作成可能なオフラインテスト装置を得ることができ
る、という効果を奏する。
【0071】つぎの発明によれば、仮想CPU手段と仮
想外部機器手段とを並列に実行させる構成とした。これ
により、さらなる処理の高速化を実現可能なオフライン
テスト装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0072】つぎの発明によれば、仮想外部機器挙動管
理手段を利用して外部機器の挙動を動的に変更できる構
成とした。これにより、動作中に変化する挙動や異常ケ
ースに対応したテストを、仮想制御対象プログラムを変
更することなしに容易に実現可能なオフラインテスト装
置を得ることができる、という効果を奏する。
【0073】つぎの発明によれば、仮想外部機器機能ブ
ロックおよび仮想拡張ユニット機能ブロックが、特性パ
ターンや異常パターンなどの挙動パターンを複数内包す
る構成とした。これにより、仮想制御対象プログラムを
変更することなく、パターン番号を切り替えるだけで、
様々なパターンに対応したテストを容易に実現すること
が可能なオフラインテスト装置を得ることができる、と
いう効果を奏する。
【0074】つぎの発明によれば、テスト用の特別な装
置は必要なく、オフラインテスト装置として動作するプ
ログラム開発用コンピュータ1台でオフラインテストを
行う。これにより、より低コストでシーケンス制御プロ
グラムをテストできる、という効果を奏する。また、外
部I/O機器およびプログラマブルコントローラ用拡張
ユニットの、動作シーケンスと内部変数を内包した機能
ブロックを、ブロック図の状態で組み合わせて、制御対
象の挙動をプログラムする。これにより、制御対象同士
が相互に関連し合うようなより実際のシステムに近い複
雑なシーケンスを簡単に作成できる、という効果を奏す
る。
【0075】つぎの発明によれば、仮想外部機器挙動管
理ステップにて、外部機器の挙動を動的に変更する。こ
れにより、動作中に変化する挙動や異常ケースに対応し
たテストを、仮想制御対象プログラムを変更することな
しに容易に実現できる、という効果を奏する。
【0076】つぎの発明によれば、仮想外部機器機能ブ
ロックおよび仮想拡張ユニット機能ブロックが、特性パ
ターンや異常パターンなどの挙動パターンを複数内包す
る。これにより、仮想制御対象プログラムを変更するこ
となく、パターン番号を切り替えるだけで、様々なパタ
ーンに対応したテストを容易に実現することができる、
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるオフラインテスト装置の概念
を示す全体構成図である。
【図2】 本発明にかかるオフラインテスト装置を実現
するためのプログラム開発用コンピュータのハード構成
を示す図である。
【図3】 システム構成パラメータの構成を示す図であ
る。
【図4】 ガス供給モジュールの構成を示す図である。
【図5】 バルブとマスフローコントローラについての
仮想外部機器機能ブロックの構成を示す図である。
【図6】 仮想拡張ユニット機能ブロックの構成を示す
図である。
【図7】 実施の形態1における仮想制御対象プログラ
ムの記述例を示す図である。
【図8】 仮想制御対象プログラム作成部による仮想制
御対象プログラムの作成手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】 仮想制御対象プログラムを実行するシステム
の動作および仮想入出力通信部の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】 共有メモリの構成を示す図である。
【図11】 外部I/O機器の挙動パターンの動的変更
を示す図である。
【符号の説明】
1 オフラインテスト装置(プログラム開発用コンピュ
ータ)、2 仮想CPU実行エンジン、3 仮想外部機
器実行エンジン、4 仮想制御対象プログラム作成部、
5 仮想入出力通信部、5a 共有メモリ、6 仮想実
行エンジン並列処理部、7 仮想外部機器挙動動的変更
部、8 仮想外部機器機能ブロック集、9 仮想拡張ユ
ニット機能ブロック集、10 シーケンス制御プログラ
ム作成部、11 システム構成パラメータ、12 シー
ケンス制御プログラム、13 仮想制御対象プログラ
ム、14 シーケンス制御プログラム、15 仮想制御
対象プログラム、16a,16b システム構成パラメ
ータ、20 プログラム開発用コンピュータ、21 中
央演算処理装置(CPU)、22 主メモリ、23不揮
発性記憶装置(外部メモリ)、24 タイマ、25 C
RT、26 キーボード、27 マウス、30 ガス供
給モジュール、31,32,33 バルブ、34 マス
フローコントローラ(MFC)、40 仮想外部機器機
能ブロック(バルブ機能ブロック)、41 動作シーケ
ンス、42a 入力変数(Demand)、42b 入
力変数(IntLock)、42c 出力変数(Sta
te)、42d 出力変数(Err)、43 仮想外部
機器機能ブロック(マスフローコントローラ機能ブロッ
ク)、44 動作シーケンス、45 PID演算処理フ
ァンクション、46 ファンクション、47a 入力変
数(EN)、47b 入力変数(SV)、47c,47
d,47e 内部特性変数、47f 入力変数(PN
O)、47g 出力変数(PV)、47h 出力変数
(Alarm)、50仮想拡張ユニット機能ブロック
(D/A変換機能ブロック)、51 動作シーケンス、
52 ファンクション、53 Yメモリ、53a 変数
(RunReq)、53b 変数(Ddate)、54
Xメモリ、54a 変数(ErrCode)、54b
変数(Ready)、55a 出力変数、55b 出
力変数、56 スロットNo変数(SlotNo)、6
0 ガス供給モジュール、61,62,63,64 仮
想拡張ユニット機能ブロック、65a,65b,65
c,66 仮想外部機器機能ブロック、67a,67
b,67c エラー表示ファンクション、68 論理和
ファンクション、69 論理積ファンクション、70選
択ファンクション、71 変数。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラで実行され
    るシーケンス制御プログラムのオフラインテストを行う
    オフラインテスト装置において、 前記プログラマブルコントローラで実行されるシーケン
    ス制御プログラムを作成するシーケンス制御プログラム
    作成手段と、 前記作成されたプログラムを実行する仮想CPU手段
    と、 前記プログラマブルコントローラ内に存在する所定の拡
    張ユニットの実体を作成し、さらに制御対象となる外部
    I/O機器の挙動を定義し、前記外部I/O機器の挙動
    および前記拡張ユニットの動作を含めたシステム全体の
    挙動を模擬するための仮想制御対象プログラムを、前記
    外部I/O機器および前記拡張ユニットの動作シーケン
    スや内部変数を内包した機能ブロック図形式で作成する
    仮想制御対象プログラム作成手段と、 前記仮想制御対象プログラムおよび前記拡張ユニットの
    処理を実行する仮想外部機器手段と、 前記仮想CPU手段と前記仮想外部機器手段との間のデ
    ータ交換を行う通信手段と、 前記仮想制御対象プログラムの処理を監視する仮想外部
    機器挙動管理手段と、 を備えることを特徴とするオフラインテスト装置。
  2. 【請求項2】 前記仮想CPU手段と前記仮想外部機器
    手段とを並列に動作させることを特徴とする請求項1に
    記載のオフラインテスト装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記仮想外部機器挙動管理手段
    は、 前記仮想制御対象プログラム実行中に、外部I/O機器
    の機能ブロックに含まれた変数を変更することによっ
    て、動的に外部I/O機器の挙動を変更することを特徴
    とする請求項1または2に記載のオフラインテスト装
    置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記仮想外部機器挙動管理手段
    は、 前記機能ブロックに複数の動作シーケンスのパターンを
    持たせ、当該パターンを適宜切り替えることによって、
    外部I/O機器および拡張ユニットの挙動を変更するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載のオフライ
    ンテスト装置。
  5. 【請求項5】 プログラマブルコントローラで実行され
    るシーケンス制御プログラムのオフラインテスト方法に
    おいて、 前記プログラマブルコントローラで実行されるシーケン
    ス制御プログラムを作成するシーケンス制御プログラム
    作成ステップと、 前記作成されたプログラムを実行するシーケンス制御プ
    ログラム実行ステップと、 前記プログラマブルコントローラ内に存在する所定の拡
    張ユニットの実体を作成し、さらに制御対象となる外部
    I/O機器の挙動を定義し、前記外部I/O機器の挙動
    および前記拡張ユニットの動作を含めたシステム全体の
    挙動を模擬するための仮想制御対象プログラムを、前記
    外部I/O機器および前記拡張ユニットの動作シーケン
    スや内部変数を内包した機能ブロック図形式で作成する
    仮想制御対象プログラム作成ステップと、 前記仮想制御対象プログラムおよび前記拡張ユニットの
    処理を実行する仮想制御対象プログラム実行ステップ
    と、 前記シーケンス制御プログラムを実行する仮想CPUと
    前記仮想制御対象プログラムを実行する仮想外部機器と
    の間のデータ交換を行う通信ステップと、 前記仮想制御対象プログラムの処理を監視する仮想外部
    機器挙動管理ステップと、 を含むことを特徴とするオフラインテスト方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記仮想外部機器挙動管理ステ
    ップでは、 前記仮想制御対象プログラム実行中に、外部I/O機器
    の機能ブロックに含まれた変数を変更することによっ
    て、動的に外部I/O機器の挙動を変更することを特徴
    とする請求項5に記載のオフラインテスト方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記仮想外部機器挙動管理ステ
    ップでは、 前記機能ブロックに複数の動作シーケンスのパターンを
    用意しておき、当該パターンを適宜切り替えることによ
    って、外部I/O機器および拡張ユニットの挙動を変更
    することを特徴とする請求項5または6に記載のオフラ
    インテスト方法。
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