JP3212709B2 - ロジックシミュレーション装置 - Google Patents

ロジックシミュレーション装置

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JP3212709B2
JP3212709B2 JP24375592A JP24375592A JP3212709B2 JP 3212709 B2 JP3212709 B2 JP 3212709B2 JP 24375592 A JP24375592 A JP 24375592A JP 24375592 A JP24375592 A JP 24375592A JP 3212709 B2 JP3212709 B2 JP 3212709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路のシミュレー
ションに用いられるロジックシミュレーション装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、論理回路を使用したディジタルシ
ステムの設計においては、システムの開発期間の短縮
と、高い完成度を満足するために、論理回路をシミュレ
ーションすることが欠かせない要素になっている。
【0003】しかして、従来、論理回路をソフトウェア
によってシミュレートすることが考えられているが、こ
の方法では、その膨大な計算量のために長時間の計算を
必要とし、シミュレーションのターンアラウンドタイム
に長時間を要していた。
【0004】そこで、このようなシミュレーションを簡
単に行うために、シミュレーションを専門に行なうハー
ドウェアシミュレーションエンジンが開発されている。
【0005】シミュレーションエンジンは、次のように
二つのタイプに大別される。一つは、論理回路中のイベ
ントを専用のシミュレーションプロセッサによって処理
し、シミュレーションを行なうイベントドリブン型のシ
ミュレーションエンジンであり、もう一つは、論理回路
をフィールドプログラムゲートアレイなどのプログラム
可能な素子にマッピングしてエミュレーションを行なう
エミュレータである。このエミュレータの技術は、例え
ば特開平2−245831号公報に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のイベ
ントドリブン型のシミュレーションエンジンは、大規模
な回路が扱えるが、もともとシミュレーション対象に存
在していた並列性をプロセッサの数に制限してしまうた
めに高速化が難しいと言う問題点があり、後者のエミュ
レータは、対象の並列度がそのまま生かされるため高速
化は得られるものの、回路規模がエミュレータの規模に
制限されるため、大規模な回路が扱えないという問題点
があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、エミュレータの持つ高い並列度を生かしながら、大
規模な回路を扱うこともできるロジックシミュレーショ
ン装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホスト計算機
と、シミュレーション対象の複数に分割された回路に対
応するプログラム情報を前記ホスト計算機から読み込
み、前記シミュレーション対象をエミュレートするエミ
ュレーション装置を備えたロジックシミュレーション装
置において、前記ホスト計算機と前記エミュレーション
装置とを接続する入出力インタフェースと、前記エミュ
レーション装置に内蔵された複数のバンクを有するメモ
リと、前記エミュレーション装置に内蔵されたプログラ
ム可能なエミュレーションチップと、前記入出力インタ
フェースと前記メモリおよび前記エミュレーションチッ
プを接続するプログラム可能なネットワークとを有し、
前記ホスト計算機は、前記シミュレーション対象の前記
エミュレーション装置へのマッピングを行って、前記プ
ログラム情報を生成し、生成した該プログラム情報を前
記エミュレーション装置に内蔵された前記メモリの前記
バンクに設定し、前記エミュレーション装置は、前記バ
ンクの切り替えにより前記エミュレーションチップの内
部接続を変更するとともに前記ネットワークの接続を設
定して、前記シミュレーション対象について当該フェイ
ズで対象となった所定の回路部分を構成しエミュレート
することを、前記バンクを切り替えながら複数フェイズ
繰り返すことによって、前記シミュレーション対象全体
をエミュレートすることを特徴とする。
【0009】
【作用】この結果、本発明によればホスト計算機からい
ちいち信号を入力して回路構成を変えるのでなく、エミ
ュレーション装置に内蔵されたメモリのバンクにいっぺ
んに各回路の構成を表すプログラム情報をいれておき、
シミュレーション時には、ホストの介入なしにバンクを
切り換えるだけで構成変更するようにできるので、シミ
ュレーション対象のエミュレータを時分割で実行するこ
とができ、同じ規模のプログラム素子で、エミュレーシ
ョン装置の持つ高い並列度を生かしながら、大規模のシ
ミュレーション対象を取り扱うことができるようにな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0011】図1は、装置全体の概略構成を示してい
る。同装置は、ホスト計算機1、入出力インタフェース
2、ホストインタフェース3、エミュレーション装置4
により構成されている。ここでのエミュレーション装置
4は、ネットワーク5、複数のエミュレーションチップ
6、メモリモジュール7およびエミュレーションコント
ローラ8よりなっている。
【0012】この場合、エミュレーション装置4を構成
する複数のエミュレーションチップ6には、シミュレー
ション対象がマッピングされるようになるが、これらエ
ミュレーションチップ6は、プリミティブと呼ばれる万
能関数により構成されることから、シミュレーション対
象をプリミティブに変換し、プリミティブネットリスト
を生成して、マッピングを行うようになる。
【0013】この状態で、ホスト計算機1からホストイ
ンタフェース3、エミュレーションコントローラ8を通
じてエミュレーション装置4のネットワーク5、エミュ
レーションチップ6、およびメモリモジュール7にマッ
ピングの情報がダウンロードされる。ここでのエミュレ
ーションチップ6とメモリモジュール7は、ネットワー
ク5によって相互に接続され、シミュレーション対象を
エミュレートするようになる。
【0014】そして、ホスト計算機1から入出力インタ
フェース2を介しエミュレーション装置4に対してシミ
ュレーション対象への入力ベクタ(入力パターン)を与
えると、エミュレーション装置4では、ホストインタフ
ェース3を介して与えられる実行条件でシミュレーショ
ン対象のエミュレーションを行ない、その結果を出力ベ
クタとして入出力インタフェース2を介して出力する。
ここで、エミュレーションチップ6のバンク切替えとネ
ットワークの切替は、エミュレーションコントローラ8
が制御する。また、メモリモジュール7はシミュレーシ
ョン対象のメモリ部分をエミュレートするために用いら
れる。また、エミュレーションチップ6のバンク切替え
とネットワークの切替は、エミュレーションコントロー
ラ8が制御する。
【0015】入出力インタフェース2はシミュレーショ
ン対象の記憶素子をエミュレートし、後述する次のフェ
ーズに値を与えるのに使用される。また、ホストインタ
フェース3は、エミュレーション装置4の内部状態をホ
スト計算機1から観測、制御するために用いられる。
【0016】図2はエミュレーションチップ6の概略構
成を示すもので、複数のプリミティブ61と、クロスバ
ースイッチ62により構成されている。この場合、信号
は図の左の入力から入って右の出力に出る。また、クロ
スバースイッチ62、プリミティブ61ともに、その構
成は複数のバンクの記憶素子から与えられ、バンク信号
で各バンクを切替えられるようになっている。
【0017】図3はプリミティブ61の概略構成を示す
もので、入力A、B、C、Dはバンク信号ととともに、
関数メモリ611のアドレスとなって与えられる。関数
メモリ611は、関数の出力として1ビットのデータを
出力するようにしている。ここでの関数メモリ611の
情報はバンク設定用パスを用いて設定される。
【0018】図4はエミュレーションチップ6のクロス
バースイッチ62の概略構成を示している。同図では、
6入力2出力のものを示しているが、その拡張はマルチ
プレクサ621の入力数とマルチプレクサ621の数を
増やすことで行なわれる。マルチプレクサ621の切替
えは、出力切替えメモリ622からのデータで行なわれ
るが、バンク信号が出力切替えメモリ622のバンクを
指定している。バンク設定用パスは出力切替えメモリ6
22にダウンロードされる。
【0019】図5はネットワーク5の概略構成を示して
いる。ネットワーク5はエミュレーションチップ6とメ
モリモジュール7をクロスバースイッチ51を介して多
段に接続したものである。そして、入出力インタフェー
ス52を介してホスト計算機1から入力がネットワーク
5に伝えられると、ネットワーク5からの出力をホスト
計算機1に伝えるようにしている。この場合、入出力イ
ンタフェース52は多段構成の最終段の出力から初段の
入力に信号を戻すようになる。また、ネットワーク5の
クロスバースイッチ51は、図4で述べたクロスバース
イッチ62の構成と同様にバンク信号によって選択され
たメモリバンクの内容で接続が決定される。このメモリ
バンクにはホスト計算機1からバンク設定用パスで接続
の情報がダウンロードされる。
【0020】図6は入出力インタフェース52の概略構
成を示している。この場合、入出力インタフェース52
は、nビット分の出力ベクトルレジスタ521、サイク
ルレジスタ522、出力コントロールメモリ523から
構成している。出力ベクトルレジスタ521は、ネット
ワーク最終段からの出力を保持し、ホストリード信号で
ホストへ読み出される。また、出力ベクトルレジスタ5
21の各ビットは出力コントロールメモリ523によっ
てイネーブルが制御され、必要なフェーズの値を保持す
る。
【0021】ここで、フェーズとは、図7に示すように
時分割されたシミュレーション対象の一つの分割した部
分を実行することを表している。
【0022】図8はサイクルレジスタ522の1ビット
分の構成を示している。この場合、サイクルレジスタ5
22は、(a)ホスト計算機1からの入力ベクトルの保
持、(2)各フェーズのシミュレーション対象の記憶素
子の値の保持、そして(3)ひとつのフェーズから他の
フェーズへの値の受け渡しの三つの目的で使用される。
サイクルレジスタ522はサイクル信号で切替えられる
2セットのレジスタ、つまりサイクル0レジスタ522
1とサイクル1レジスタ5222で構成され、これら
は、シミュレーション対象のシミュレーションクロック
一回ごとに交互に切替えられるサイクル信号により切り
替わるようにしている。
【0023】この場合、サイクル信号が1のときサイク
ル1レジスタ5222にエミュレーション装置4からの
出力が蓄積され、同時にサイクル0レジスタ5221か
らエミュレーション装置4に入力が与えられる。シミュ
レーションクロックが一つ進むと、サイクル信号は0に
なり、前と逆にサイクル1レジスタ5222からエミュ
レーション装置4に入力が与えられ、エミュレーション
装置4からの出力がサイクル0レジスタ5221に蓄積
される。このように、二つのサイクルレジスタ522
1、5222が交互に働くことで、シミュレーション対
象の記憶素子の値を保持する。これら2セットのサイク
ルレジスタ5221、5222は、深さがmのシフトレ
ジスタを構成しており、時分割されたそれぞれのフェー
ズに1段が対応しており、シフトレジスタの任意の段か
らマルチプレクサを通じて値が取り出せるようにしてい
る。このことから、任意のフェーズでシミュレーション
対象の記憶素子の値がエミュレーション装置4に与えら
れる。
【0024】サイクルレジスタ522でホスト計算機1
からの入力ベクトルを保持するためには、入力のマルチ
プレクサ5223をホストライト信号により切替え、サ
イクル信号を0にしてエミュレーションクロックにより
サイクル0レジスタ5221に書き込まれる。次にサイ
クル0レジスタの出力は入力コントロールメモリ522
4にあらかじめ書かれた値によってマルチプレクサ52
23が切替えられ、さらにサイクル信号を1にしてデー
タ出力からネットワークの初段の入力に加えられる。
【0025】一つのフェーズから次のフェーズに値を伝
えるのは、フェーズフォワードFF5225によって行
なわれる。フェーズフォワードFF5225には、前の
フェーズの信号がエミュレーションクロックでラッチさ
れ、出力のマルチプレクサ5226を切替えてデータ出
力からエミュレーション装置4に与えられる。フェーズ
フォワードFF5225を深さmのシフトレジスタ構成
とすることにより、以前のフェーズの値ならばどのフェ
ーズの値でも使用できるようになっている。どのフェー
ズの値を使用するかは、フェーズフォワードメモリ52
27に予めホスト計算機からダウンロードされた値が使
用される。
【0026】サイクルレジスタ522の出力は、予めホ
スト計算機1よりロードされていた入力コントロールメ
モリ5224によって選択される。入力コントロールメ
モリ5224のアドレスは、現在のフェーズを実行し
ているかを示すバンク信号である。
【0027】ここで、時分割のシミュレーションは、次
の手順で行なわれる。
【0028】(1)サイクル信号0(1)の場合。
【0029】(2)サイクル1(0)レジスタ5222
(5221)のあるフェーズのFF、またはフェーズフ
ォワードFF5225からネットワーク5の初段に値が
与えられる。
【0030】(3)ネットワーク5とエミュレーション
チップ6に信号が伝達される。
【0031】(4)ネットワーク5とエミュレーション
チップ6からの信号がサイクル0(1)レジスタ522
1(5222)にエミュレーションクロックでシフトイ
ンする。同時に、フェーズフォワードFF5225にも
ラッチされる。
【0032】(5)バンク信号を切替えて次のフェーズ
用に接続を切替える。
【0033】(6)必要なフェーズの数だけ(2)から
(5)を繰り返す。
【0034】(7)全てのフェーズが終了したら一つの
シミュレーションサイクルが終了する。サイクル信号を
切替え次のサイクルを実行する。
【0035】最後に、エミュレーション装置4の出力は
最終段から入出力インタフェース52に加えられるが、
エミュレーションクロックによって出力ベクトルレジス
タにラッチされ、ホストリード信号でホスト計算機1に
与えられる。出力ベクトルは各フェーズから与えられる
ので、各フェーズの適当な値をとらえるように、ビット
ごとのクロックイネーブルが出力コントロールメモリか
ら与えられる。
【0036】シミュレーション対象のデバックを行なう
には、サイクル0レジスタ5221、サイクル1レジス
タ5222にデバッグ用のスキャンパスを用意する。デ
バッグ用のスキャンパスをホスト計算機からアクセスす
ることで、シミュレーション対象の記憶素子の値を知る
ことができる。
【0037】図9はメモリモジュール7の概略構成を示
している。メモリモジュールはRAM71と周辺回路に
よって構成される。メモリモジュール7からの読み出し
は、あるフェーズで与えられるアドレスとCS信号をR
AMに与え、次のフェーズでデータアウトに出力信号が
出る。メモリモジュールへ7の書き込みは、あるフェー
ズで与えられるアドレス、データ、CS信号、WE信号
をRAM71に与え、書き込みが行なわれる。フェーズ
クロックでメモリモジュールの入出力信号をラッチして
いるのは、メモリモジュール7のRAM71の入出力を
安定させるためである。
【0038】このように構成された装置によるシミュレ
ーション対象のプリミティブ変換とマッピングは、図1
0に示すソフトウェアにより実行される。
【0039】この場合、シミュレーション対象101を
プリミティブに変換し(図示102)、プリミティブネ
ットリストを生成する(図示103)。そして、マッピ
ングソフトウェア104を用いてプリミティブをエミュ
レーション装置4にどのようにマッピングするかを決定
する。ここでのマッピングソフトウェア104は、どの
プリミティブを、どのエミュレーションチップのどの部
分に割り当てるか、また、エミュレーションチップ6内
の接続、ネットワーク5の接続、入出力インタフェース
2の接続を、シミュレーション対象の時分割でどのよう
に割り当てるかなどを決定して、エミュレーションチッ
プ6とネットワーク5と入出力インタフェース2のメモ
リの各バンクにロードするデータをマッピングデータと
して生成する(図示105)。
【0040】そして、このマッピングデータを、エミュ
レータ制御ソフトウェア106により、エミュレーショ
ン装置4にロードする。また、エミュレータ制御ソフト
ウェア106は、コンソール107からの入力や入力ベ
クタ108をエミュレーション装置4に与え、エミュレ
ーション装置4を制御しながら出力ベクタ109を得、
これをコンソール107に表示する。
【0041】図11はシミュレーション対象をプリミテ
ィブに変換する場合の概念を表したものである。この場
合、各プリミティブは、入力数を4、出力数を1として
いる。そして、図11(a)に示すように5つの素子が
使われる場合に、同図(b)に示すように4入力のプリ
ミティブを使用し、それぞれの関数F、Gとすれば、2
個のプリミティブで実現できることになる。
【0042】なお、複数の素子をプリミティブにまとめ
るには種々の方法が存在するが、一例として、以下の方
法が知られている。
【0043】(1)出力の一本を選択し、そのノードに
出力する素子をプリミティブとする。ここでプリミティ
ブが5以上の入力を持つ時は、4以下の入力になるよう
に多段に分割する。
【0044】(2)プリミティブの入力数が4未満の時
は、プリミティブの入力のうち一本を選択し、その入力
に出力する素子をプリミティブに含めて入力が4以下に
なるかをチェックする。
【0045】(3)プリミティブの入力が4を越える
と、その入力に出力する素子をプリミティブに含めるの
をやめてプリミティブとして登録する。
【0046】(4)プリミティブの入力が4未満の時は
(2)からの動作を繰り返す。
【0047】このような方法を用いてプリミティブにま
とめ、出力から始めて全ての素子がプリミティブに含ま
れるようにする。
【0048】なお、この方法は一つの例であって、効率
的なプリミティブの利用にはこの方法と、いくつかの発
見的手法を適用すれば良い。
【0049】こうしてプリミティブネットリストに変換
されたシミュレーション対象は、エミュレーション装置
4に対してマッピングが行なわれるが、ここでのプリミ
ティブネットリストのエミュレーション装置4へのマッ
ピングは、次の手順で行なわれる。
【0050】(1)プリミティブネットリストをオール
ドウエーブフロントとして登録する。
【0051】(2)オールドウエーブフロントをエミュ
レーション装置4の初段に設定し、ネットリストからプ
リミティブを一つずつ取りだし、エミュレーション装置
4のエミュレーションチップ内のプリミティブに割り当
てる。同時にウエーブフロントを進める。
【0052】(3)割り当てられなくなったら、信号を
エミュレーション装置の最後段まで伝達するようにす
る。
【0053】(4)ウエーブフロントが出力の全てと、
シミュレーション対象の全てを通過したら終了。終了で
ない場合、ウエーブフロントをオールドウエーブフロン
トとして(2)から繰り返す。
【0054】上で示した手順では、ウエーブフロントの
信号線の数が、エミュレーション装置4の出力の信号線
の数を越える場合がある。その場合には、ウエーブフロ
ントをさらに複数に分割して時分割で進める。
【0055】次に、論理回路をマッピングする具体例を
説明する。
【0056】ここで、用いられるのは、10進カウンタ
「TEXAS INSTRUMENT製型番SN74A
LS168」である。
【0057】図12は、かかる10進カウンタの内部等
価回路を示している。この回路をプリミティブ変換する
ことにより図13(a)〜(d)に示すプリミティブネ
ットリストが生成される。
【0058】そして、この回路を図14に示すような4
つのプリミティブ131が1つのチップ132に収めら
れ、これらチップ132が3個単位でクロスバースイッ
チ133〜135により多段に接続され、入出力インタ
フェー130を介してホスト計算機から入力が伝えられ
る合計6個のチップで構成されるエミュレーション装置
にマッピングする場合を説明する。
【0059】まず、図13(a)に示すRCO信号を作
る回路がフェーズ1としてエミュレーション装置にマッ
ピングされる(図15)。この場合、入力の制約によ
り、これ以上ウエーブフロントを進めることができな
い。
【0060】次に、フェーズを切替えて図16に示すフ
ェーズ2とする。この場合、ウエーブフロントを図12
のQ、Sまで進めて、途中の信号T1 ,T2 を得、これ
らの信号は、フェーズフォワードFFを通じて次のフェ
ーズに回される。
【0061】図17に示すフェーズ3では、T1 、T2
をPで作ってN8'を出力し、同時にN6'が作られる。さ
らに、図18に示すフェーズ4、図19に示すフェーズ
5でN7'が作られ、最後に図20に示すフェーズ6、図
21に示すフェーズ7でN5'が作られる。
【0062】このようにして、各フェーズを切替えなが
ら、7つのフェーズでウエーブフロントが全ての出力と
シミュレーション対象の記憶素子(FF)をカバーする
ことができるようになる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ホスト計算機からいち
いち信号を入力して回路構成を変えるのでなく、エミュ
レーション装置に内蔵されたメモリのバンクにいっぺん
に各回路の構成を表すプログラム情報をいれておき、シ
ミュレーション時には、ホストの介入なしにバンクを切
り換えるだけで構成変更できるようにしたので、シミュ
レーション対象のエミュレータを時分割で実行すること
ができるようになり、同じ規模のプログラム素子で、エ
ミュレーション装置の持つ高い並列度を生かしながら、
大規模のシミュレーション対象を取り扱うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】一実施例のエミュレーションチップの概略構成
を示す図
【図3】一実施例のプリミティブの概略構成を示す図。
【図4】一実施例のクロスバースイッチの概略構成を示
す図。
【図5】一実施例のネットワークの概略構成を示す図。
【図6】一実施例の入出力インタフェースの概略構成を
示す図。
【図7】一実施例のフェーズを説明するための図。
【図8】一実施例のサイクルレジスタの概略構成を示す
図。
【図9】一実施例のメモリモジュールの概略構成を示す
図。
【図10】一実施例のソフトウェアの全体構成を示す
図。
【図11】一実施例のプリミティブ変換の概念を説明す
るための図。
【図12】論理回路のマッピングを説明する具体回路例
を示すの図。
【図13】図12の具体例のプリミティブネットリスト
示す図。
【図14】図12の具体例に用いられるエミュレーショ
ン装置を示す図。
【図15】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図16】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図17】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図18】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図19】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図20】図12の具体例のフェーズを示す図。
【図21】図12の具体例のフェーズを示す図。
【符号の説明】
1…ホスト計算機、2…入出力インタフェース、3…ホ
ストインタフェース、4…エミュレーション装置、5…
ネットワーク、6…複数のエミュレーションチップ、7
…メモリモジュール、8…エミュレーションコントロー
ラ、61…プリミティブ、62…クロスバースイッチ、
51…クロスバースイッチ、52…入出力インタフェー
ス、521…出力ベクトルレジスタ、522…サイクル
レジスタ、523…サイクルコントロールメモリ、52
21…サイクル0レジスタ、5222…サイクル1レジ
スタ、5223…マルチプレクサ、5224…入力コン
トロールメモリ、5225…フェーズフォワードFF、
5226…マルチプレクサ、611…関数メモリ、62
1…マルチプレクサ、622…出力切替えメモリ、71
…RAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−63551(JP,A) 特開 平2−30217(JP,A) 特開 平4−198777(JP,A) 特開 平4−138568(JP,A) 特開 平3−6747(JP,A) 特開 平1−1042(JP,A) 特開 昭59−16050(JP,A) 特表 平4−502985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 664 H03K 19/173

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスト計算機と、シミュレーション対象の
    複数に分割された回路に対応するプログラム情報を前記
    ホスト計算機から読み込み、前記シミュレーション対象
    をエミュレートするエミュレーション装置を備えたロジ
    ックシミュレーション装置において、 前記ホスト計算機と前記エミュレーション装置とを接続
    する入出力インタフェースと、 前記エミュレーション装置に内蔵された複数のバンクを
    有するメモリと、 前記エミュレーション装置に内蔵されたプログラム可能
    なエミュレーションチップと、 前記入出力インタフェースと前記メモリおよび前記エミ
    ュレーションチップを接続するプログラム可能なネット
    ワークとを有し、 前記ホスト計算機は、前記シミュレーション対象の前記
    エミュレーション装置へのマッピングを行って、前記
    ログラム情報を生成し、生成した該プログラム情報を前
    記エミュレーション装置に内蔵された前記メモリの前記
    バンクに設定し、前記エミュレーション装置は、前記 バンクの切り替えに
    より前記エミュレーションチップの内部接続を変更する
    とともに前記ネットワークの接続を設定して、前記シミ
    ュレーション対象について当該フェイズで対象となった
    所定の回路部分を構成しエミュレートすることを、前記
    バンクを切り替えながら複数フェイズ繰り返すことによ
    って、前記シミュレーション対象全体をエミュレート
    ることを特徴とするロジックシミュレーション装置。
  2. 【請求項2】前記入出力インタフェースは、前記シミュ
    レーション対象について各フェイズで対象となった所定
    回路部分に対する前記エミュレーション結果をそれぞ
    記憶するとともに、その記憶内容を、当該フェイズ以
    降の各フェイズにて行われる前記シミュレーション対象
    所定の回路部分に対するエミュレーションのために提
    可能としたものであることを特徴とする請求項1に記
    載のロジックシミュレーション装置。
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