JP2003322255A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2003322255A
JP2003322255A JP2002132554A JP2002132554A JP2003322255A JP 2003322255 A JP2003322255 A JP 2003322255A JP 2002132554 A JP2002132554 A JP 2002132554A JP 2002132554 A JP2002132554 A JP 2002132554A JP 2003322255 A JP2003322255 A JP 2003322255A
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specific mode
control device
switch
time
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JP2002132554A
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Toshihiro Nozaki
敏宏 野崎
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の意図していない特定モ−ドへの切り
換えを極力少なくして、運転者の意図していない特定モ
−ドでの走行を防止することのできる自動変速機の制御
装置を提供すること。 【解決手段】 跳ね返り式の特定モ−ドスイッチ22a
の入力信号に基づいて、特定モ−ドに対応する変速制御
が可能な自動変速機の制御装置1において、電源の接断
を行うスイッチ手段21aの接断時点から第1の所定時
間、特定モ−ドスイッチ22aからの入力信号の受け付
けを禁止する入力受付禁止手段を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の制御装
置に関し、より詳細には跳ね返り式の特定モ−ドスイッ
チの入力信号に基づいて、特定モ−ドに対応する変速制
御が可能な自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されている自動変速機の制御
装置には、一般的な走行状態を想定して設定された変速
タイミングで変速比の切換制御を行う機能の他に、走行
する道路状況に合わせて通常の変速制御とは異なるタイ
ミングで変速比の切換制御を行う設定(特定モ−ド)に
切り換えるための特定モ−ドスイッチが設けられ、該特
定モ−ドスイッチからの入力信号に基づいて、特定モ−
ドに対応する変速制御を行う機能を備えているものがあ
る。
【0003】このような特定モ−ドスイッチには、例え
ば、パワ−モ−ドスイッチと呼ばれるものがある。パワ
−モ−ドスイッチがONされると、変速比の大きなギア
段での走行領域が広げられ、変速比の小さなギア段への
切換タイミングが引き延ばされることにより、トルクを
高めて走行させることができ、登坂路などでの加速性向
上等の走行性能が高められるようになっている。このよ
うなパワ−モ−ドスイッチは、通常、押し込むと押し込
まれた状態を保つロック式スイッチから構成されてい
る。
【0004】その他の特定モ−ドスイッチとしては、ス
ノ−モ−ドスイッチと呼ばれるものがある。スノ−モ−
ドスイッチがONされると、所定の変速比(例えば、1
速)への切り換えが禁止され、発進時に強制的に変速比
の小さなギア段に切り換えられ、トルクを低下させて発
進させることができ、凍結路や積雪路等の摩擦抵抗が低
下した路面でも、安定した発進が行えるようになってい
る。このようなスノ−モ−ドスイッチは、通常、押す度
にONとOFFとが切り換わる跳ね返り式スイッチから
構成されており、パワ−モ−ドスイッチとは異なるスイ
ッチ構造となっている。
【0005】このため、運転者がスノ−モ−ドスイッチ
を前回の運転時にONしたことを忘れて、そのまま発進
したとしても、イグニッションスイッチが一旦OFFさ
れ、次回イグニッションスイッチがONされた時には、
運転者がスノ−モ−ドスイッチをもう一度プッシュ操作
(OFF操作)をしなくてもスノ−モ−ドが自動的に解
除されるように設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、上記した特定モ
−ドスイッチは、運転者が操作しやすい位置にまとめて
設置される場合が多い。一般のユ−ザは、押し込まれて
いる状態がON、押し込まれていない状態がOFFとな
るロック式スイッチに慣れている場合が多く、ロック式
スイッチの近くに、跳ね返り式スイッチが並設されてい
る場合、スイッチの押し込み状態から跳ね返り式スイッ
チのスイッチ状態を勘違いしてしまうことがある。
【0007】また、運転者が、車に乗り込んで、エンジ
ンを始動して走行を開始するまでには、エンジンの始動
操作の他にエアコンやオ−ディオ等の設定操作が行われ
ることが多く、これらの設定操作時に運転者が意図せず
に誤ってスノ−モ−ドスイッチを操作してしまうという
こともあり得る。
【0008】また、イグニッションスイッチがOFFか
らONされた直後の各種制御の立ち上げ処理が行われる
時間帯は、運転者のスイッチ操作とは無関係に、電気的
なノイズの発生等により、誤ったスノ−モ−ドスイッチ
のON信号が入力されることもあり得る。
【0009】このように、運転者が、イグニッションス
イッチをOFFからONした後、上記のような意図して
いない操作等によりスノ−モ−ドスイッチがONされた
場合、その後の発進は、2速発進となり、発進時の加速
性能が低下し、また自動変速機の負担も増加し、走行性
能が低下してしまう。このような場合、加速性能の低下
からスノ−モ−ドスイッチがONされていることに運転
者が気付けば、スノ−モ−ドスイッチをプッシュ操作し
てOFFすることで、通常の変速制御に戻すことができ
るが、運転者の意図していない操作によりスノ−モ−ド
スイッチがONされているため、しかも、スノ−モ−ド
スイッチ自体は、押し込まれた状態ではないのでOFF
状態と勘違いされやすく、スノ−モ−ドスイッチがON
されていることに気付かずに、このスノ−モ−ド状態を
故障と勘違いしてしまう場合もある。
【0010】すなわち、イグニッションスイッチがOF
FからONされた直後の各種制御の立ち上げ処理が行わ
れる時間帯や、乗車後から発進前までの運転者による各
種の設定操作が行なわれやすい時間帯には、運転者の意
図していないスイッチ信号が入力されやすい状況にあ
る。しかしながら、従来の自動変速機の制御装置では、
上記のような時間帯における特定モ−ドスイッチの入力
信号もすべて正常な信号として受け付けてしまうので、
運転者の意図していない特定モ−ドへの切り換えが阻止
できないという課題があった。
【0011】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、運転者の意図していない特定モ−ドへの切り換え
を極力受け付けないようにして、運転者の意図していな
い特定モ−ドでの走行を防止することのできる自動変速
機の制御装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る自動変速機の制御装置
(1)は、跳ね返り式の特定モ−ドスイッチの入力信号
に基づいて、特定モ−ドに対応する変速制御が可能な自
動変速機の制御装置において、電源の接断を行うスイッ
チ手段の接断時点から第1の所定時間、前記特定モ−ド
スイッチからの入力信号の受け付けを禁止する入力受付
禁止手段を備えていることを特徴としている。
【0013】上記自動変速機の制御装置(1)によれ
ば、前記スイッチ手段の接断時点から前記第1の所定時
間、前記特定モ−ドスイッチからの入力信号の受け付け
が禁止されるので、例えば、前記スイッチ手段の接続直
後の制御が安定していない時に発生する電気的ノイズ等
により、誤って特定モ−ドに切り換わってしまうという
ような誤作動を確実に防止することができ、前記第1の
所定時間は、運転者が意図していない前記特定モ−ドへ
の切り換えを防止することができる。従って、運転者の
意図していない特定モ−ドで走行してしまうことを防止
することができる。
【0014】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(2)は、上記自動変速機の制御装置(1)において、
前記特定モ−ドスイッチが、所定の変速比以下への切り
換えを禁止するスノ−モ−ドスイッチであることを特徴
としている。
【0015】上記自動変速機の制御装置(2)によれ
ば、前記特定モ−ドスイッチが、前記スノ−モ−ドスイ
ッチであるので、運転者の意図していないスノ−モ−ド
への切り換えを防止することができ、運転者の意図して
いないスノ−モ−ド走行を防止することができる。
【0016】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(3)は、上記自動変速機の制御装置(1)又は(2)
において、前記スイッチ手段が、イグニッションスイッ
チであり、前記接断時点がOFFからONへの切換時点
であることを特徴としている。
【0017】上記自動変速機の制御装置(3)によれ
ば、前記スイッチ手段が、イグニッションスイッチであ
り、前記接断時点がOFFからONへの切換時点である
ので、前記イグニッションスイッチがOFFからONさ
れた時から、前記第1の所定時間、前記特定モ−ドスイ
ッチからの入力信号の受け付けを禁止することができ、
前記イグニッションスイッチのONに伴い発生しやすい
電気的ノイズ等により、誤って特定モ−ドに切り換わっ
てしまうというような誤作動の発生を確実に防止するこ
とができ、運転者の意図していない特定モ−ドへの切り
換えを防止することができる。
【0018】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(4)は、上記自動変速機の制御装置(1)又は(2)
において、前記スイッチ手段が、エンジンを始動させる
ためのスタ−タスイッチであり、前記接断時点がOFF
からONへの切換時点であることを特徴としている。
【0019】上記自動変速機の制御装置(4)によれ
ば、前記スタ−タスイッチがOFFからONされた後の
スタ−タモ−タ等の始動に伴い発生しやすい電気的ノイ
ズ等により、誤って特定モ−ドに切り換わってしまうと
いうような誤作動の発生を確実に防止することができ、
運転者の意図していない特定モ−ドへの切り換えを防止
することができる。
【0020】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(5)は、上記自動変速機の制御装置(4)において、
前記スイッチ手段が、エンジンを始動させるためのスタ
−タスイッチであり、前記接断時点がONからOFFへ
の切換時点であることを特徴としている。
【0021】上記自動変速機の制御装置(5)によれ
ば、前記スタ−タスイッチがONからOFFへの切換時
点からの前記第1の所定時間は前記特定モ−ドスイッチ
の入力信号の受け付けが禁止されるので、通常時とは異
なるエンジン始動直後の制御により発生しやすい電気的
ノイズ等により、誤って特定モ−ドに切り換わってしま
うというような誤作動の発生を確実に防止することがで
き、運転者の意図していない特定モ−ドへの切り換えを
防止することができる。
【0022】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(6)は、上記自動変速機の制御装置(4)又は(5)
において、前記入力受付禁止手段が、さらにエンジン回
転数が所定回転数以上になるまでは前記特定モ−ドスイ
ッチからの入力信号の受け付けを禁止するものであるこ
とを特徴としている。
【0023】上記自動変速機の制御装置(6)によれ
ば、さらにエンジン回転数が所定回転数以上、例えばア
イドリング状態を判定する回転数に達するまでは前記特
定モ−ドスイッチの入力信号の受け付けが禁止されるの
で、エンジン始動直後に発生しやすい電気的ノイズや、
運転者の意図していない前記特定モ−ドスイッチの操作
等による特定モ−ドへの切り換えを防止する効果を高め
ることができる。
【0024】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(7)は、上記自動変速機の制御装置(4)又は(5)
のいずれかにおいて、前記入力受付禁止手段が、さらに
燃料噴射タイミングの制御を行う燃料噴射制御手段から
の信号を取り込んで、燃料噴射が始動時噴射から始動後
噴射へ移行したことを検出するまでは前記特定モ−ドス
イッチからの入力信号の受け付けを禁止するものである
ことを特徴としている。
【0025】上記自動変速機の制御装置(7)によれ
ば、さらに、燃料噴射が始動時噴射から始動後噴射へ移
行したことが検出されるまでは前記特定モ−ドスイッチ
の入力信号の受け付けが禁止されるので、上記自動変速
機の制御装置(6)と略同様の効果を得ることができ
る。
【0026】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(8)は、上記自動変速機の制御装置(6)又は(7)
において、前記入力受付禁止手段が、さらに第2の所定
時間が経過するまでは前記特定モ−ドスイッチからの入
力信号の受け付けを禁止するものであることを特徴とし
ている。
【0027】上記自動変速機の制御装置(8)によれ
ば、前記特定モ−ドスイッチの入力信号の受け付けを禁
止する時間を安全性をみてさらに長くなっており、電気
的ノイズや、運転者の意図していない前記特定モ−ドス
イッチの入力操作等による特定モ−ドへの切り換え防止
効果をさらに高めることができる。
【0028】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(9)は、上記自動変速機の制御装置(1)〜(8)の
いずれかにおいて、前記入力受付禁止手段により前記特
定モ−ドスイッチからの入力信号の受け付けが禁止され
た前記第1及び/又は第2の所定時間内に、前記特定モ
−ドスイッチからの入力信号を検出した場合には、前記
特定モ−ドの受け付けが禁止されていることを使用者に
告知する告知手段を備えていることを特徴としている。
【0029】上記自動変速機の制御装置(9)によれ
ば、運転者は、前記第1及び/又は第2の所定時間内は
前記特定モ−ドスイッチからの入力信号の受け付けが禁
止されていることを知ることができる。
【0030】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(10)は、上記自動変速機の制御装置(9)におい
て、前記告知手段により前記特定モ−ドの受け付けが禁
止されていることを使用者に告知した後、前記特定モ−
ドスイッチからの入力信号を再度検出した場合、前記特
定モ−ドスイッチからの入力信号の受け付けが禁止され
ている前記所定時間内であっても、前記特定モ−ドに移
行する特定モ−ド移行手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0031】前記告知を行った後においても、なお前記
特定モ−ドスイッチの入力信号が検出されるということ
は、使用者の強い意図が推測される。従って、上記自動
変速機の制御装置(10)によれば、前記告知を行った
後になお前記特定モ−ドスイッチの入力信号を検出した
場合には、使用者の強い意図を推量し前記特定モ−ドに
移行することができることとした。従って、使用者の意
図を反映できる使い勝手の良いものとなっている。
【0032】また本発明に係る自動変速機の制御装置
(11)は、上記自動変速機の制御装置(9)におい
て、前記告知手段により前記特定モ−ドの受け付けが禁
止されていることを使用者に告知した後、前記特定モ−
ドへの移行を希望するか否かを前記使用者に音声により
質問する音声通知手段と、音声を取り込む音声取込手段
と、音声を認識する音声認識手段と、該音声認識手段に
より認識された音声が前記特定モ−ドへの移行を意味す
るものである場合、前記特定モ−ドスイッチからの入力
信号の受け付けが禁止されている前記所定時間内であっ
ても、前記特定モ−ドに移行する特定モ−ド移行手段と
を備えていることを特徴としている。
【0033】上記自動変速機の制御装置(11)によれ
ば、使用者(運転者)の前記特定モ−ドへ移行したいと
いう強い意志を前記音声通知手段、前記音声取込手段、
前記音声認識手段により確認することができ、この確認
がとれた場合には、前記特定モ−ドに移行するようにす
ることにより、運転者の意図を反映させた使い勝手の良
いものとすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動変速機の
制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
は、実施の形態(1)に係る自動変速機の制御装置を含
むシステムを概略的に示したブロック図である。
【0035】図中1は、自動変速機の制御装置を示して
おり、自動変速機の制御装置1は、マイコン10と入力
インタ−フェイス11、12と出力インタ−フェイス1
3とを含んで構成されている。
【0036】入力インタ−フェイス11には、イグニッ
ションキ−21と特定モ−ドスイッチ22とが接続さ
れ、各スイッチ信号がマイコン10に入力されるように
なっている。イグニッションキ−21は、イグニッショ
ンスイッチ(以下IGSWと記す)21aと、スタ−タ
スイッチ(STSWと記す)21bとを含んで構成さ
れ、IGSW21aとSTSW21bとはバッテリ23
を介して接地Aに接続されている。特定モ−ドスイッチ
22は、少なくとも跳ね返り式スイッチから構成される
スノ−モ−ドスイッチ22aを含んで構成されている。
【0037】また、入力インタ−フェイス12と出力イ
ンタ−フェイス13とには、自動変速機20が接続され
ており、自動変速機20からの所定の信号が入力インタ
−フェイス12を介してマイコン10に入力され、マイ
コン10で処理された制御信号が、出力インタ−フェイ
ス13を介して自動変速機20に出力され、所定の変速
制御が行われるようになっている。
【0038】マイコン10では、イグニッションキ−2
1のIGSW21aがOFFからONされた時点から所
定時間、特定モ−ドスイッチ22のスノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力信号の受け付けを禁止する制御を行うよ
うになっている。
【0039】次に、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力
受付禁止処理を図2に示したタイミングチャ−トに基づ
いて説明する。時刻tにおいて、IGSW21aのO
FFからONへの切り換えが検出されると、時刻t
ら時刻tまでの所定時間Tは、スノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力信号の受け付けが禁止され、時刻t
おいてスノ−モ−ドスイッチ22aの入力信号の受け付
け禁止が解除された後、スノ−モ−ドスイッチ22aの
入力信号の受け付けが許可されるようになっている。所
定時間Tは、例えば、3秒間以下に設定することが好
ましい。3秒間より大きくなると発進制御に入る可能性
が高くなり、したがって、運転者が意図するスイッチ信
号まで受け付けが禁止されることになり好ましくない。
【0040】次に実施の形態(1)に係る自動変速機の
制御装置1におけるマイコン10の行う処理動作を図3
に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、本
処理動作は、例えば16msec毎に行われる。
【0041】まずステップS1では、IGSW21aが
ONか否かを判断し、IGSW21aがONであると判
断すれば、ステップS2に進む。ステップS2では、1
6msec毎にIGSW21aのON時間のカウントを
行うカウンタXに1を加算して、ステップS3に進む。
【0042】ステップS3では、カウンタXによりカウ
ントされたカウント時間Tが所定時間T以上になっ
たか否かを判断し、カウント時間T が所定時間T
以上になったと判断すれば、ステップS4に進む。ステ
ップS4では、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力信号
の受付開始処理を行い、処理を終了する。
【0043】一方ステップS1において、IGSW21
aがONされていないと判断すれば、ステップS5に進
み、ステップS5では、カウンタXを0にして、ステッ
プS6に進む。ステップS6では、スノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力信号の受付禁止処理を行い、処理を終了
する。
【0044】また、ステップS3において、カウント時
間T が所定時間T以上になっていないと判断すれ
ば、ステップS6に進み、スノ−モ−ドスイッチ22a
の入力信号の受付禁止処理を行い、処理を終了する。
【0045】上記実施の形態(1)に係る自動変速機の
制御装置1によれば、IGSW21aがOFFからON
された時刻tから所定時間T、スノ−モ−ドスイッ
チ22aからの入力信号の受け付けが禁止されるので、
例えば、IGSW21aがONされた直後の制御が安定
していない時に発生しやすい電気的ノイズ等により、誤
ってスノ−モ−ドに切り換わってしまうというような誤
作動の発生を確実に防止することができる。また、所定
時間Tは、運転者の意図していないスノ−モ−ドへの
切り換えを防止して、運転者の意図していないスノ−モ
−ド状態での走行を防止することができる。
【0046】なお、上記実施の形態(1)では、スノ−
モ−ドスイッチ22aの入力信号の受付禁止を行う時間
を、IGSW21aがOFFからONされた時刻t
ら時刻tまでの所定時間Tとしたが、所定時間のカ
ウント方法には、種々の形態を採用することができる。
【0047】図4は、別の実施の形態に係る自動変速機
の制御装置におけるスノ−モ−ドスイッチ22aの入力
受付禁止処理を示したタイミングチャ−トである。
(c)に示した別の実施の形態では、IGSW21aに
代えてSTSW21bがOFFからONされた時刻t
からカウントを開始して時刻tまでの所定時間T
含む時刻tから時刻tまでの間は、スノ−モ−ドス
イッチ22aの入力信号の受付禁止処理を行わせること
ができる。
【0048】さらに別の実施の形態では、(d)に示す
ように、STSW21bがONからOFFされた時刻t
からカウントを開始して時刻tまでの所定時間T
を含む時刻tから時刻tまでの間は、スノ−モ−ド
スイッチ22aの入力信号の受付禁止処理を行わせるこ
とができる。
【0049】このような処理により、STSW21bが
ONされて、スタ−タ−モ−タを駆動させてエンジンを
始動させる時のような、バッテリ電圧が低下して、制御
が不安定となる状態で発生しやすい電気的ノイズ等によ
り、誤ってスノ−モ−ドに切り換わってしまうというよ
うな誤作動の発生を確実に防止することができ、また、
STSW21bがOFF後の所定時間Tをカウントし
て、その間の入力信号の受け付けも禁止することで、エ
ンジン始動直後の入力信号の受け付けを禁止することが
でき、運転者の意図していないスイッチ操作によるスノ
−モ−ドへの切り換えを防止することができる。
【0050】図5は、実施の形態(2)に係る自動変速
機の制御装置を含むシステムを概略的に示したブロック
図である。なお、図1に示したシステムと同一機能を有
する構成部品には、同一符号を付し、その説明を省略す
ることとする。
【0051】実施の形態(2)に係る自動変速機の制御
装置1Aが実施の形態(1)に係る自動変速機の制御装
置1と相違するのは、実施の形態(1)では、IGSW
21aがOFFからONされた時刻tから時刻t
での時間Tは、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力信
号の受け付けが禁止されたのに対して、実施の形態
(2)では、STSW21bがOFFからONされた時
刻から所定時間が経過、かつ、エンジン回転数が所定回
転数に達するまでは、スノ−モ−ドスイッチ22aの入
力信号の受け付けが禁止される点にある。
【0052】自動変速機の制御装置1Aにおけるマイコ
ン10aには、入力インタ−フェイスを介してエンジン
回転数検出手段24が接続され、エンジン回転数検出手
段24で検出されるエンジン回転信号がマイコン10a
に入力されるようになっている。
【0053】マイコン10aでは、STSW21bがO
FFからONされた時刻から所定時間をカウントしてい
くとともに、エンジン回転数信号を取り込んで、所定回
転数に達したか否かを判断する。そして、STSW21
bのONから所定時間が経過し、かつエンジン回転数が
所定回転数に達したと判断すれば、スノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力信号の受付禁止を解除して、入力信号を
受け付けを開始する制御を行うようになっている。
【0054】次に、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力
受付禁止処理を図6に示したタイミングチャ−トに基づ
いて説明する。但し、図4に示したタイミングチャ−ト
と同一処理を示す時刻と時間とには、同一符号を付すこ
ととする。
【0055】時刻tにSTSW21aがOFFからO
Nされると、所定時間Tのカウントを開始して、エン
ジン回転数信号の検出を開始する。そして時刻tから
所定時間Tが経過し、さらにエンジン回転数が所定回
転数Zに達する時刻t21までの時間T21は、スノ−モ−
ドスイッチ22aの入力信号の受け付けが禁止され、時
刻t21以降、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力信号の
受付が許可されるようになっている。なお所定回転数Z
は、アイドル時の回転数程度、例えば500〜1000
rpmの間の回転数に設定することが好ましい。
【0056】また図6では、STSW21bのOFFか
らONへの切り換え後にカウントされる所定時間T
が、エンジン回転数が所定回転数Z以上となるまでの
時間T21より短い場合について示したが、設定によって
は、所定時間Tが時間T21より長くなる場合もあり、
要は、所定時間T、及びエンジン回転数が所定回転数
Zに達するまでの時間T21が経過するまでは、スノ−モ
−ドスイッチ22aの入力信号の受付が禁止されるよう
になっていればよい。
【0057】次に実施の形態(2)に係る自動変速機の
制御装置1Aにおけるマイコン10aの行う処理動作を
図7に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。まず
ステップS11では、STSW21bがONか否かを判
断し、STSW21bがONであると判断すれば、ステ
ップS12に進む。ステップS2では、16msec毎
にSTSW21bのON時間のカウントを行うカウンタ
Xに1を加算して、ステップS13に進む。ステップS
13では、カウンタXによりカウントされたカウント時
間Tが所定時間T以上になったか否かを判断し、カ
ウント時間Tが所定時間T以上になったと判断すれ
ば、ステップS14に進む。
【0058】ステップS14では、エンジン回転数信号
を取り込み、ステップS15に進む。ステップS15で
は、エンジン回転数が所定回転数Zに達したか否かを判
断し、エンジン回転数が所定回転数Zに達したと判断す
れば、ステップS16に進み、スノ−モ−ドスイッチ2
2aの入力信号の受付開始処理を行い、処理を終了す
る。
【0059】一方ステップS11において、STSW2
1bがONされていないと判断すれば、ステップS17
に進み、ステップS17では、カウンタXを0にして、
ステップS18に進む。ステップS18では、スノ−モ
−ドスイッチ22aの入力信号の受付禁止処理を行い、
処理を終了する。
【0060】また、ステップS13において、カウント
時間Tが所定時間T以上になっていないと判断した
場合、又はステップS15において、エンジン回転数が
所定回転数Zに達していないと判断した場合は、ステッ
プS18に進み、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力信
号の受付禁止処理を行い、処理を終了する。
【0061】上記実施の形態(2)に係る自動変速機の
制御装置1Aによれば、STSW21bのONから所定
時間Tが経過、さらにエンジン回転数がアイドリング
状態を判定する回転数Zに達するまではスノ−モ−ドス
イッチ22aの入力信号の受け付けが禁止されるので、
エンジン始動直後に発生しやすい電気的ノイズや、運転
者の意図していないスノ−モ−ドスイッチ22aの入力
操作等によるスノ−モ−ドへの切り換えを防止する効果
を高めることができ、運転者の意図していないスノ−モ
−ド状態での走行を防止することができる。
【0062】なお、上記実施の形態(2)では、エンジ
ン回転数を示すエンジン回転数信号を取り込んで、エン
ジン回転数が所定回転数Zに達したか否かを判断するよ
うになっているが、別に実施の形態では、エンジン回転
数信号に代えて、燃料噴射の制御を行う燃料噴射制御手
段から信号を取り込んで、燃料噴射が始動時噴射から始
動後噴射へ移行したことを検出するまでは特定モ−ドス
イッチ22aからの入力信号の受け付けを禁止すること
もできる。
【0063】このような信号としては、例えば、燃料噴
射タイミングを示す信号が挙げられ、該信号を取り込
み、燃料噴射タイミングの変化率から始動時の噴射制御
から始動後の噴射制御へ移行したことを判断することが
できる。また、4気筒のエンジンには、エンジン始動時
に4気筒の内の2気筒を燃料噴射に使用し、エンジン始
動後には、4気筒の内の1気筒で燃料噴射を行うように
切り換える制御が行われるものがあるが、このような制
御を行う燃料噴射制御手段から出力される2気筒から1
気筒への噴射制御の切換信号を検出して、始動時の噴射
制御から始動後の噴射制御へ移行したことを判断するこ
ともできる。
【0064】この場合、図7におけるステップS14に
おいて、エンジン回転数信号の取込処理の代わりに、燃
料噴射タイミング信号又は噴射制御切換信号を取り込ん
で、ステップS15において、始動時の噴射制御から始
動後の噴射制御に移行したか否かを判断するように設計
すれば良い。
【0065】次に実施の形態(3)に係る自動変速機の
制御装置について説明する。実施の形態(3)に係る自
動変速機の制御装置1Bを含むシステムは、図5に示し
たシステムと略同様であるため、異なる機能を有するマ
イコン10bには異なる符号を付し、その他の同一機能
を有する構成部品には、同一符号を付し、その説明を省
略することとする。
【0066】マイコン10bでは、STSW21bがO
FFからONされた時刻から所定時間をカウントしてい
くとともに、エンジン回転数信号を取り込んで、エンジ
ン回転数が所定回転数に達したか否かを判断する。そし
て、所定時間が経過、かつ所定回転数に達したと判断す
れば、さらに所定時間のカウントを開始して、この所定
時間が経過したと判断すれば、スノ−モ−ドスイッチ2
2aの入力信号の受付禁止を解除して、入力信号を受け
付けを開始する制御を行うようになっている。
【0067】次に、スノ−モ−ドスイッチ22aの入力
受付禁止処理を図8に示したタイミングチャ−トに基づ
いて説明する。但し、図6に示したタイミングチャ−ト
と同一処理を示す時刻と時間とには、同一符号を付すこ
ととする。
【0068】まず、時刻tにSTSW21bがOFF
からONされると、所定時間Tのカウントを開始し
て、エンジン回転数信号の検出を開始する。そして時刻
から所定時間Tが経過し、さらにエンジン回転数
が所定回転数Zに達する時刻t21から所定時間T31のカ
ウントを開始して、所定時間T31が経過した時刻t31
でスノ−モ−ドスイッチ22aの入力信号の受け付けが
禁止され、時刻t31以降、スノ−モ−ドスイッチ22a
の入力信号の受け付けが許可されるようになっている。
なお所定時間T31は、1秒程度の時間に設定するのが好
ましい。
【0069】次に実施の形態(3)に係る自動変速機の
制御装置1Bにおけるマイコン10bの行う処理動作を
図9に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。な
お、図7に示した処理動作と同じ処理については、同じ
符号を付し、その説明を省略する。
【0070】マイコン10bの行う処理動作は、図7に
示した処理動作におけるステップS15とステップS1
6との間に、ステップS21とステップS22とを挿入
し、またステップS17とステップS18との間にステ
ップS23を挿入した構成となっている。
【0071】ステップS15において、エンジン回転数
が所定回転数Zに達したと判断すれば、ステップS21
に進む。ステップS21では、16msec毎にカウン
トを行うカウンタYに1を加算して、ステップS22に
進む。
【0072】ステップS22では、カウンタYによるカ
ウント時間Tが所定時間T31以上になったか否かを判
断し、カウント時間Tが所定時間T31以上になったと
判断すれば、ステップS16に進み、スノ−モ−ドスイ
ッチ22aの入力信号の受け付け開始処理を行い、処理
を終了する。
【0073】一方、ステップS15において、エンジン
回転数が所定回転数Zに達していないと判断すれば、ス
テップS23に進み、ステップS23では、カウンタY
を0にして、ステップS18に進み、スノ−モ−ドスイ
ッチ22aの入力信号の受け付けを禁止する処理を行
い、処理を終了する。
【0074】上記実施の形態(3)に係る自動変速機の
制御装置1Bによれば、スノ−モ−ドスイッチ22aの
入力の受け付けを禁止する時間を安全性をみてさらに長
くなっており、電気的ノイズや、運転者の意図していな
い入力操作等による特定モ−ドへの切り換え防止効果を
さらに高めることができ、発進前に運転者が意図せずに
操作したスノ−モ−ドスイッチ22aの入力信号を極力
受け付けないようにすることができる。
【0075】図9は実施の形態(4)に係る自動変速機
の制御装置を含むシステムを概略的に示したブロック図
である。なお、図1に示したシステムと同一機能を有す
る構成部品には、同一符号を付し、その説明を省略する
こととする。
【0076】実施の形態(4)に係る自動変速機の制御
装置1Cが、実施の形態(1)に係る自動変速機の制御
装置1と相違するのは、自動変速機の制御装置1Cに告
知手段25が接続されている点にある。また、異なる機
能を有するマイコン10cには、異なる符号を付すこと
とする。
【0077】マイコン10cには、出力インタ−フェ−
ス14を介して告知手段25が接続されている。告知手
段25には、例えば、スノ−モ−ドスイッチ22aに内
蔵された表示ランプや、運転席前方のインストルメント
パネル内の警告ランプや、警告音を発するブザ−などが
採用される。
【0078】マイコン10cでは、上記実施の形態
(1)〜(3)で説明したスノ−モ−ドスイッチ22a
の入力受付禁止処理中において、スノ−モ−ドスイッチ
22aの入力信号が検出された場合に、入力受付禁止処
理中であることを告知手段25を介して運転者に告知す
る制御を行うようになっている。
【0079】次に実施の形態(4)に係る自動変速機の
制御装置1Cにおけるマイコン10cの行う処理動作を
図11に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。ま
ずステップS31では、スノ−モ−ドスイッチ22aが
ONされたか否かを判断し、スノ−モ−ドスイッチ22
aがONされていないとを判断すれば処理を終了し、一
方、スノ−モ−ドスイッチ22aがONされたと判断す
れば、ステップS32に進む。
【0080】ステップS32では、スノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力受付禁止処理中か否かを判断し、入力受
付禁止処理中であると判断すればステップS33に進
む。ステップS33では、入力受付禁止処理中であるこ
とを運転者に告知する告知処理を行い、処理を終了す
る。
【0081】ステップS33における告知処理は、例え
ば、スノ−モ−ドスイッチ22aに内蔵された表示ラン
プを入力受付が禁止されている時間、点滅表示させた
り、同様に運転席前方のインストルメントパネル内の警
告ランプを点滅表示させたり、あるいは、ブザ−を鳴ら
して、運転者に告知することができる。
【0082】一方ステップS32において、入力受付禁
止処理中ではない、すなわち所定時間が経過していると
判断すれば、ステップS34に進み、ステップS34で
は、スノ−モ−ドへの切換処理を行い、その後処理を終
了する。
【0083】上記実施の形態(4)に係る自動変速機の
制御装置1Cによれば、運転者は、スノ−モ−ドスイッ
チ22aからの入力信号の受付が禁止されていることを
知ることができる。
【0084】図12は実施の形態(5)に係る自動変速
機の制御装置を含むシステムを概略的に示したブロック
図である。但し、図10に示したシステムと同一機能を
有する構成部品には、同一符号を付し、その説明を省略
することとする。
【0085】実施の形態(5)に係る自動変速機の制御
装置1Dが、実施の形態(4)に係る自動変速機の制御
装置1Cと相違するのは、自動変速機の制御装置1Dに
告知手段25に代えて音声通知手段26と、音声取込手
段27とが接続されている点にある。また、異なる機能
を有するマイコン10dには、異なる符号を付すことと
する。
【0086】音声通知手段26は、スノ−モ−ドスイッ
チ22aからの入力信号の受付禁止処理中に、マイコン
10dでスノ−モ−ドスイッチ22aからの入力信号が
検出され、該入力信号に基づいて作成された音声デ−タ
を音声に変換して出力するためのもので、ディジタル/
アナログ変換器、アンプ、及びスピ−カ等を含んで構成
されている。
【0087】音声取込手段27は、音声通知手段26か
ら音声が出力された後、運転者が発する音声を取り込む
ためのもので、マイク、アナログ/ディジタル変換器等
を含んで構成されている。
【0088】マイコン10dは、スノ−モ−ドスイッチ
22aの入力受付禁止処理中にスノ−モ−ドスイッチ2
2aの入力信号が検出された場合、入力受付禁止処理中
であることを音声通知手段25を通じて運転者に告知
し、さらに、入力受付禁止処理中であっても、スノ−モ
−ドへの移行を希望するか否かを音声により質問する処
理を行う。また、この音声通知処理に対して、運転者か
ら発せられた音声を音声取込手段27を介して音声デ−
タとして取り込む処理、及び取り込んだ音声デ−タを認
識する処理を行い、音声認識された音声が、スノ−モ−
ドへの移行を意味するものと判断すれば、入力受付禁止
処理中であっても、入力受付禁止処理を強制的に解除し
て、スノ−モ−ドに切り換えて移行する処理を行うよう
になっている。
【0089】次に実施の形態(5)に係る自動変速機の
制御装置1Dにおけるマイコン10dの行う処理動作を
図13に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。ま
ずステップS41では、スノ−モ−ドスイッチ22aが
ONされたか否かを判断し、スノ−モ−ドスイッチ22
aがONされていないとを判断すれば処理を終了し、一
方、スノ−モ−ドスイッチ22aがONされたと判断す
れば、ステップS42に進む。
【0090】ステップS42では、スノ−モ−ドスイッ
チ22aの入力受付禁止処理中か否かを判断し、入力受
付禁止処理中ではないと判断すれば、ステップS47に
進み、一方、入力受付禁止処理中であると判断すればス
テップS43に進む。
【0091】ステップS43では、入力受付禁止処理中
であることを運転者へ告知する処理及び、入力受付禁止
処理を解除して、スノ−モ−ドにへの移行を希望するか
否かを運転者に音声により質問する音声通知処理を行
う。
【0092】すなわち、マイコン10dのROM(図示
せず)に格納されている告知処理用及び音声質問処理用
の音声デ−タを読み出して、合成し、合成された音声デ
−タを音声波形デ−タに変換して、音声通知手段26に
出力する。例えば、「現在スノ−モ−ドスイッチの受け
付けを禁止しています。受け付け禁止を解除して、スノ
−モ−ドに移行しますか?」という内容の音声が音声通
知手段26から出力される。
【0093】ステップS44では、運転者から発せられ
る音声を音声取込手段27を通じて取り込む処理を行
い、ステップS45に進む。ステップS45では、音声
取込手段27を通じて取り込んだ音声を認識する音声認
識を行う。例えば、ステップS44において、「はい、
移行します」という内容の音声が取り込まれた場合、ス
テップS45では、この音声を分析して、予めマイコン
10dのROMに格納されている音声パタ−ンと照合し
て、適合する音声デ−タの認識を行う。
【0094】ステップS46では、音声認識された音声
デ−タがスノ−モ−ドへの移行を意味するものであるか
否かを判断し、スノ−モ−ドへの移行を意味するもので
あると判断すれば、ステップS47に進み、スノ−モ−
ドに切り換える処理を行い、処理を終了する。一方、ス
テップS46において、スノ−モ−ドへの移行を意味す
るものではないと判断すれば、処理を終了する。
【0095】上記実施の形態(5)に係る自動変速機の
制御装置1Dによれば、告知を行った後になおスノ−モ
−ドへ移行したいという運転者の強い意志を音声通知処
理、音声取込処理、音声認識処理により確認することが
でき、この確認がとれた場合には、スノ−モ−ドに移行
するようにすることにより、運転者の意図を反映された
使い勝手の良いものとすることができる。
【0096】なお、上記実施の形態(5)では、運転者
のスノ−モ−ドへ移行したいという意志を音声により確
認するものであったが、運転者のスノ−モ−ドへ移行し
たいという強い意志を確認できる方法であれば音声に限
られるものではなく、例えば、音声を取り込む代わり
に、スノ−モ−ドスイッチ22aからの連続した入力信
号を検出し、例えば、3回連続押して入力した信号を検
出した場合に、スノ−モ−ドに切り換える処理を行わせ
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る自動変速機の
制御装置を含むシステムを概略的に示すブロック図であ
る。
【図2】実施の形態(1)に係る自動変速機の制御装置
におけるスノ−モ−ドスイッチの入力受付禁止処理を説
明するためのタイミングチャ−トである。
【図3】実施の形態(1)に係る自動変速機の制御装置
におけるマイコンの行う処理動作を示すフロ−チャ−ト
である。
【図4】別の実施の形態に係る自動変速機の制御装置に
おけるスノ−モ−ドスイッチの入力受付禁止処理を説明
するためのタイミングチャ−トである。
【図5】実施の形態(2)に係る自動変速機の制御装置
を含むシステムを概略的に示すブロック図である。
【図6】実施の形態(2)に係る自動変速機の制御装置
におけるスノ−モ−ドスイッチの入力受付禁止処理を説
明するためのタイミングチャ−トである。
【図7】実施の形態(2)に係る自動変速機の制御装置
におけるマイコンの行う処理動作を示すフロ−チャ−ト
である。
【図8】実施の形態(3)に係る自動変速機の制御装置
におけるスノ−モ−ドスイッチの入力受付禁止処理を説
明するためのタイミングチャ−トである。
【図9】実施の形態(3)に係る自動変速機の制御装置
におけるマイコンの行う処理動作を示すフロ−チャ−ト
である。
【図10】実施の形態(4)に係る自動変速機の制御装
置を含むシステムを概略的に示すブロック図である。
【図11】実施の形態(4)に係る自動変速機の制御装
置におけるマイコンの行う処理動作を示すフロ−チャ−
トである。
【図12】実施の形態(5)に係る自動変速機の制御装
置を含むシステムを概略的に示すブロック図である。
【図13】実施の形態(5)に係る自動変速機の制御装
置におけるマイコンの行う処理動作を示すフロ−チャ−
トである。
【符号の説明】
1、1A〜1D 自動変速機の制御装置 10、10a〜10d マイコン 20 自動変速機 21 イグニッションキ− 21a IGSW 21b STSW 22 特定モ−ドスイッチ 22a スノ−モ−ドスイッチ 23 バッテリ 24 エンジン回転数検出手段 25 告知手段 26 音声通知手段 27 音声取込手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 跳ね返り式の特定モ−ドスイッチの入力
    信号に基づいて、特定モ−ドに対応する変速制御が可能
    な自動変速機の制御装置において、 電源の接断を行うスイッチ手段の接断時点から第1の所
    定時間、前記特定モ−ドスイッチからの入力信号の受け
    付けを禁止する入力受付禁止手段を備えていることを特
    徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記特定モ−ドスイッチが、所定の変速
    比以下への切り換えを禁止するスノ−モ−ドスイッチで
    あることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段が、イグニッションス
    イッチであり、前記接断時点がOFFからONへの切換
    時点であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段が、エンジンを始動さ
    せるためのスタ−タスイッチであり、前記接断時点がO
    FFからONへの切換時点であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ手段が、エンジンを始動さ
    せるためのスタ−タスイッチであり、前記接断時点がO
    NからOFFへの切換時点であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記入力受付禁止手段が、さらにエンジ
    ン回転数が所定回転数以上になるまでは前記特定モ−ド
    スイッチからの入力信号の受け付けを禁止するものであ
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の自動変
    速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記入力受付禁止手段が、さらに燃料噴
    射制御を行う燃料噴射制御手段から信号を取り込んで、
    燃料噴射が始動時噴射から始動後噴射へ移行したことを
    検出するまでは前記特定モ−ドスイッチからの入力信号
    の受け付けを禁止するものであることを特徴とする請求
    項4又は請求項5記載の自動変速機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記入力受付禁止手段が、さらに第2の
    所定時間が経過するまでは前記特定モ−ドスイッチから
    の入力信号の受け付けを禁止するものであることを特徴
    とする請求項6又は請求項7記載の自動変速機の制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記入力受付禁止手段により前記特定モ
    −ドスイッチからの入力信号の受け付けが禁止された前
    記第1及び/又は第2の所定時間内に、前記特定モ−ド
    スイッチからの入力信号を検出した場合には、前記特定
    モ−ドの受け付けが禁止されていることを使用者に告知
    する告知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかの項に記載の自動変速機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記告知手段により前記特定モ−ドの
    受け付けが禁止されていることを使用者に告知した後、
    前記特定モ−ドスイッチからの入力信号を再度検出した
    場合、前記特定モ−ドスイッチからの入力信号の受け付
    けが禁止されている前記所定時間内であっても、前記特
    定モ−ドに移行する特定モ−ド移行手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項9記載の自動変速機の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記告知手段により前記特定モ−ドの
    受け付けが禁止されていることを使用者に告知した後、
    前記特定モ−ドへの移行を希望するか否かを前記使用者
    に音声により質問する音声通知手段と、 音声を取り込む音声取込手段と、 音声を認識する音声認識手段と、 該音声認識手段により認識された音声が前記特定モ−ド
    への移行を意味するものである場合、前記特定モ−ドス
    イッチからの入力信号の受け付けが禁止されている前記
    所定時間内であっても、前記特定モ−ドに移行する特定
    モ−ド移行手段とを備えていることを特徴とする請求項
    9記載の自動変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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