JP2006022661A - スタータ駆動制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成であって、バッテリ電圧がECUの最低動作電圧を下回りECUの動作が停止した場合でもスタータモータへの電力の供給を継続し、エンジンを始動させることができると共に、エンジンが始動した後はスタータモータの駆動を停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性を向上させるようにした車両用スタータモータの駆動制御回路を提供する。
【解決手段】スタータリレー14の励磁コイル14bにコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタ24と、セルフバイアス回路30と、第1の抵抗と第2の抵抗の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタ32とを備え、第2のトランジスタのベース端子に電子制御ユニット(CPU38)を接続する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スタータ駆動制御回路に関し、より詳しくは、電子制御ユニットが電圧レベルの低下により動作不能になった場合でもエンジンを始動できる車両用スタータモータの駆動制御回路に関する。
従来、運転者(ドライバ)はイグニッションキーを操作してスタータ・オン・ポジションまで回動させ、バッテリからスタータモータに動作電源(電力)を供給してスタータモータを駆動させることでエンジンを始動させている。このとき、運転者はエンジンが始動したことをエンジン音などで確認した後、イグニッションキーから手を離してスタータモータの駆動を停止させるようにしている。
従って、エンジンが完全に始動していても、運転者がイグニッションキーから手を離さない、逆に言えば運転者がエンジンの始動を未だ意図する行動をとると、スタータモータを過度な時間駆動させてしまい、スタータクラッチなどの劣化や噛込み騒音が発生していた。また、エンジンの低音化に伴ってアイドリング状態であることに気がつかず、エンジンが始動しているにも拘らず再びスタータモータを駆動させてしまうことがあった。
そこで、近年、イグニッションキー(イグニッションスイッチ)からスタータリレーを介して直接スタータモータを駆動させるのではなく、運転者がイグニッションスイッチをスタータ・オン・ポジションまで廻したことを、スタータ・オン信号として電子制御ユニット(Electronic Control Unit(ECU))が認識し、スタータモータを駆動させてもよいという条件を満たしたときに、電子制御ユニットがスタータリレーを駆動してエンジンの始動制御を行うようにした車両用スタータモータの駆動制御回路が知られている。
しかしながら、上記した一連の動作を電子制御ユニットが介在して行うため、電子制御ユニットの最低動作電圧(電圧低下閾値)が問題となる。即ち、エンジンを始動させるためにスタータモータが駆動されるが、スタータモータを停止状態から最初に駆動させるときのスタータモータへ供給される動作電源(電力)が多大なため、バッテリからの持ち出し電流が過大となり、クランキング時のバッテリ電圧が大きく低下する。このときバッテリ電圧が電子制御ユニットの最低動作電圧を下回ってしまうと、エンジンが完全に始動する前に電子制御ユニットが停止してしまう。これにより、スタータモータに動作電源が供給されなくなってエンジンを始動させることができないといった不具合が生じる。また、運転者はイグニッションスイッチをスタータ・オン・ポジションまで廻してエンジンを始動させるという意思があるにも拘らず、クランキングが停止してしまい、違和感を覚えることがあった。
そこで、上記した問題を解消するため、例えば特許文献1に見られるように、ノーマルクローズリレーを設け、そのノーマルクローズリレーはイグニッションスイッチ(スタータスイッチ)と電子制御ユニット(エンジンECU)とスタータモータとに接続されると共に、電子制御ユニットから励磁コイルに通電された場合にはスタータスイッチとスタータモータとの間を非通電状態に、励磁コイルに通電されない場合にはスタータスイッチとスタータモータとの間を通電状態にすることで、電子制御ユニットの不作動時にエンジンを始動させるようにした車両用スタータモータの駆動制御回路が提案されている。
特開2003−293916号公報(段落0035、図1など)
しかしながら、上記した特許文献1にあっては、スタータモータを駆動可能とする過大な電流に耐えられるような比較的高容量のリレーが2つ必要になると共に、スタータモータへの給電ラインが並列に2系統必要になるため、駆動制御回路の構成が複雑になるという不都合がある。
さらに、前記リレーはメカ的な接触によってオン/オフを切り換えているため、過大な電流を流すと、オンからオフへ切り換える際、アーク放電によりオン故障してしまう可能性がある。その場合、スタータスイッチをオフにしない限り、スタータモータの駆動を停止させることができない。また、このようなリレーのオン故障の可能性はトランジスタの故障に比べて高い傾向があるため、エンジン始動の信頼性および商品性を満足させるものではなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、簡易な構成であって、バッテリ電圧がECUの最低動作電圧を下回りECUの動作が停止した場合でも、スタータモータへの電力の供給は運転者の意思通りに続けられてエンジンを始動させることができると共に、エンジンが始動した後は、運転者がイグニッションキーから手を離さずともスタータモータの駆動を停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性を向上させるようにした車両用スタータモータの駆動制御回路を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、車両のエンジンを始動させるスタータモータと、スタータリレーと、前記スタータリレーの可動スイッチを介して前記スタータモータに接続されるバッテリと、前記スタータリレーの励磁コイルと前記バッテリの間に介挿されたイグニッションスイッチと、前記イグニッションスイッチの操作に応じて前記バッテリから動作電源の供給を受ける電子制御ユニットとを備えると共に、前記電子制御ユニットが、前記イグニッションスイッチの操作に応じて前記励磁コイルに通電して前記可動スイッチを導通させ、前記バッテリから前記スタータモータに動作電源を供給することによって前記スタータモータの駆動を制御する車両用スタータモータの駆動制御回路において、前記励磁コイルにコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタと、前記励磁コイルと前記第1のトランジスタのベース端子との間に介挿された第1の抵抗と、前記第1のトランジスタのベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗とから構成されるセルフバイアス回路と、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタと、を備えると共に、前記第2のトランジスタのベース端子に前記電子制御ユニットを接続するように構成した。
請求項2にあっては、さらに、前記エンジンの始動を検出する始動検出手段を備えると共に、前記電子制御ユニットは、前記エンジンの始動が検出されたとき、前記第2のトランジスタのベース端子にハイレベル出力を供給するように構成した。
請求項1に係る車両用スタータモータの駆動制御回路にあっては、スタータリレーの励磁コイルにコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタと、前記励磁コイルと前記第1のトランジスタのベース端子との間に介挿された第1の抵抗と、前記第1のトランジスタのベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗とから構成されるセルフバイアス回路と、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタとを備え、前記第2のトランジスタのベース端子に電子制御ユニットを接続するように構成したので、簡易な構成でありながら、バッテリ電圧の低下により電子制御ユニットの動作が停止した場合でも、スタータモータへの電力の供給は運転者の意思通りに継続されてエンジンを始動させることができると共に、エンジンが始動した後は、運転者がイグニッションキーから手を離さずともスタータモータの駆動を停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性を向上させることができる。
請求項2に係る車両用スタータモータの駆動制御回路にあっては、さらに、エンジンの始動を検出する始動検出手段を備えると共に、電子制御ユニットは、前記エンジンの始動が検出されたとき、第2のトランジスタのベース端子にハイレベル出力を供給するように構成したので、上記した効果に加えて、エンジンが始動した後は、スタータモータの駆動を停止させてクランキングを直ちに停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性をより一層向上させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両用スタータモータの駆動制御回路の最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る車両用スタータモータの駆動制御回路の構成例を示す回路図である。
図1において、符号10は車両用スタータモータの駆動制御回路(以下「スタータ駆動制御回路10」という)を示す。スタータ駆動制御回路10は、車両のエンジン(図示せず)を始動させるスタータモータ12と、スタータモータ12と接続されるスタータリレー14と、スタータリレー14の可動スイッチ14aを介してスタータモータ12に接続されるバッテリ16と、スタータリレー14の励磁コイル14bとバッテリ16の間に介挿されるイグニッションスイッチ18と、イグニッションスイッチ18の操作に応じてバッテリ16から動作電源の供給を受ける電子制御ユニット(ECU)20とからなる。
スタータ駆動制御回路10の説明を続ける前に、スタータ駆動制御回路10のイグニッションスイッチ18の構成および機能について概説する。図2(a)から(d)は、スタータモータ12、スタータリレー14、バッテリ16、およびイグニッションスイッチ18の回路図である。
イグニッションスイッチ18は、運転者によってイグニッションキーが鍵穴に差し込まれ、運転者の所望する位置に回動させられることによって操作される。このイグニッションスイッチ18は、イグニッションキーを抜き差しするオフ(OFF)・ポジション、カーオーディオなどのアクセサリ電装機器に動作電源をバッテリ16から供給させるためのアクセサリ(ACC)・ポジション、エンジンの点火系のイグニッションコイルやECU20(図2で図示せず)などに動作電源をバッテリ16から供給させるためのイグニッション(IG)・ポジション、およびエンジンを始動させるスタータモータ12に動作電源をバッテリ16から供給させるためのスタータ・オン(ON)・ポジションを有している。
運転者によってイグニッションキーがアクセサリ・ポジションの位置まで回動させられると、イグニッションスイッチ18の接点18aが、図2(b)に示すようにアクセサリ端子(アクセサリ電装機器側の端子)に接続され、バッテリ16からアクセサリ電装機器に動作電源が供給される。
また、イグニッションキーがイグニッション・ポジションの位置まで回動させられると、イグニッションスイッチ18の接点18aが、図2(c)に示すようにアクセサリ端子およびイグニッション端子(イグニッションコイルおよびECU側の端子)に接続され、上述のアクセサリ電装機器に加えて、バッテリ16からイグニッションコイルやECUなどへ動作電源が供給される。
また、イグニッションキーがスタータ・オン・ポジションの位置まで回動させられる、別言すれば、エンジンを始動させる場合には、イグニッションスイッチ18の接点18aが、図2(d)に示すようにイグニッション端子とスタータリレー端子(スタータリレー14側の端子)に接続され、上述のイグニッションコイルおよびECUなどに加えて、第1のトランジスタ(後述)がオン状態であれば、バッテリ16からスタータリレー14の励磁コイル14bに動作電源に通電されて可動スイッチ14aが導通し、バッテリ16からスタータモータ12に動作電源が供給される。これにより、クランキングが実行されてエンジンが始動する。尚、イグニッションキーはスタータ・オン・ポジションの位置においては、運転者が手を離すと、イグニッション・ポジションに戻るように構成される。
スタータ駆動制御回路10の説明に戻ると、図1に示す如く、スタータ駆動制御回路10のECU20は、スタータリレー14の励磁コイル14bの一端にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタ24と、スタータリレー14の励磁コイル14bの他端(イグニッションスイッチ18のスタータリレー端子)と第1のトランジスタ24のベース端子との間に介挿された第1の抵抗26、および第1のトランジスタ24のベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗28から構成されるセルフバイアス回路30と、第1の抵抗26と第2の抵抗28の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタ32とを備える。また、第2のトランジスタ32のベース端子に第3の抵抗36を介してCPU38が接続される。尚、第2のトランジスタ32のベース端子と第3の抵抗36との接続点が、第1のプルダウン抵抗40を介して接地される。
また、スタータリレー14の励磁コイル14bの他端(イグニッションスイッチ18のスタータリレー端子)に第4の抵抗44を介してベース端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第3のトランジスタ46を備え、第3のトランジスタ46のコレクタ端子にCPU38が接続される。尚、第3のトランジスタ46のベース端子と第4の抵抗44との接続点が第2のプルダウン抵抗48を介して接地されると共に、第3のトランジスタ46のコレクタ端子とCPU38との接続点にプルアップ抵抗50が接続される。
CPU38は、図示しないROMなどのメモリに記憶されているプログラムに基づいて装置全体を統括的に制御するマイクロコンピュータである。CPU38は、エンジンが始動したか否か、例えば、図示しないクランク角センサの出力をカウンタでカウントしてエンジン回転数Neを検出し、そのエンジン回転数Neが所定値(例えば300rpm)を超えたか否かを判断すると共に、図示は省略するがバッテリ電圧の低下を監視する監視回路が接続される。
次に、上記の如く構成されたスタータ駆動制御回路10の制御について、図1および図3を参照して具体的に説明する。
図3は、CPU38によるエンジン始動制御を示すフローチャートである。
図3のプログラムは、運転者によってイグニッションスイッチ18がイグニッション・ポジションの位置まで回動させられた後、即ち、バッテリ16からECU20(CPU38)へ動作電源が供給されるときに実行される。ECU20内のCPU38は、動作電源が供給される(電源がオンになる)と、ステップS1で初期化処理を行って通常動作モードに移行する。
次いでステップS2に進み、スタータリレー駆動ポートPからの出力(第2のトランジスタ32への出力)をローレベル“L”にセットする。尚、ECU20への動作電源の供給を開始したときより、スタータリレー駆動ポートPからの出力は第1のプルダウン抵抗40によってローレベル“L”を保持する(第2のトランジスタ32がオフ状態を保持する)ようになっているため、ステップS2の処理をスキップすることもできる。
続いてステップS3で通常のFI(Fuel Injection)および点火制御を行い、ステップS4でイグニッションスイッチ18がスタータ・オン・ポジションの位置にあるか否かを判断する。
ここで、ステップS4のスタータ・オン・ポジションの位置にあるか否かの判断について説明すると、イグニッションスイッチ18がスタータ・オン・ポジションの位置にない場合は、図1に示す如く、第3のトランジスタ46のベース端子への出力が第2のプルダウン抵抗48によってローレベル“L”を保持するため、第3のトランジスタ46がオフ状態となり、よってコレクタ端子からの出力はプルアップ抵抗50によってハイレベル“H”を保持する。
一方、イグニッションスイッチ18がスタータ・オン・ポジションの位置にある場合は、第3のトランジスタ46のベース端子への出力がハイレベル“H”になるため、第3のトランジスタ46がオン状態となり、よってコレクタ端子からの出力はローレベル“L”となる。
従って、ECU20内のCPU38は、第3のトランジスタ46のコレクタ端子の出力状態(ハイレベル“H”あるいはローレベル“L”)を検出することにより、イグニッションスイッチ18がスタータ・オン・ポジションの位置にあるか否かを判断する。
図3の説明に戻ると、ECU20内のCPU38は、ステップS4で否定されるときは、ステップS2に戻って上述と同様の動作を行う一方、肯定されたときはステップS5へ進み、エンジン(ENG)が始動したか否かを判断する。
例えば、検出されたエンジン回転数Neと所定値とを比較し、エンジン回転数Neが所定値以下のとき、未だエンジンは始動していないと判断され、ステップS2に戻る。一方、エンジンの回転数Neが所定値を超えているとき、エンジンが始動したと判断され、ステップS6に進み、スタータリレー駆動ポートPからの出力(第2のトランジスタ32への出力)をハイレベル“H”にセットする。
スタータリレー駆動ポートPからの出力がハイレベル“H”になると、第2のトランジスタ32がオン状態となるため、第1のトランジスタ24がオフ状態となる。それによって、スタータリレー14の励磁コイル14bに通電されなくなって可動スイッチ14aが非導通状態となるため、バッテリ16からスタータモータ12に動作電源が供給されなくなり、スタータモータ12の駆動が停止される、即ち、クランキングが行われなくなる。
次いで上記したスタータ駆動制御回路10において、バッテリ電圧がECU20の最低動作電圧を下回ったときの動作について説明する。図4は、スタータ駆動制御回路10の動作であって、バッテリ電圧がECUの最低動作電圧を下回るときを示すタイミングチャートである。
前述した如く、イグニッションスイッチ18がスタータ・オン・ポジションまで回動させられると、図3のステップS2でCPU38のスタータリレー駆動ポートPから(第2のトランジスタ32へ)ローレベル“L”が出力され、第2のトランジスタ32がオフ状態を保持するため、第1のトランジスタ24がオン状態となり、これによりスタータリレー14の励磁コイル14bに通電されて可動スイッチ14aが導通状態となる。従って、バッテリ16からスタータモータ12に動作電源が供給され、スタータモータ12が駆動される、即ち、クランキングが行われる。
このクランキングが始まった直後は、バッテリ16の電圧(スタータモータ12の電圧)は、図4に示すように、最低動作電圧(図4に「電圧低下閾値」と示す)を超えているが、エンジンが始動しない状態が長く続く、換言すれば、スタータモータ12に動作電源が供給され続けてクランキングが長く続くと、バッテリ電圧が電圧低下閾値未満に低下する(最低動作電圧を下回る)。
バッテリ電圧の低下を監視する監視回路は、上述したようにバッテリ16の電圧を常時監視し、その電圧が電圧低下閾値未満になると、ECU20内のCPU38へ信号が出力される。その出力された信号に応じてCPU38は、リセット信号(RES)または強制割込信号(NMI)をハイレベル“H”にしてECU20(CPU38)の動作を停止させる。
このようにECU20内のCPU38の動作が停止した場合でも、この発明に係るスタータ駆動制御回路10にあっては、第2のトランジスタ32への出力は第1のプルダウン抵抗40によってローレベル“L”のままであると共に、第1のトランジスタ24はセルフバイアス回路30によりオン状態を保持するため、スタータリレー14(STR)の励磁コイル14bは通電されて可動スイッチ14aが導通状態のままとなる。従って、バッテリ16からスタータモータ12に動作電源が供給され続け、スタータモータ12(STM)が駆動され続ける。
尚、この状態において、運転者がスタータモータ12の停止を意図してイグニッションキーから手を離す場合は、第1のトランジスタ24はオフ状態となるため、スタータリレー14の励磁コイル14bに通電されなくなって可動スイッチ14aが非導通状態となり、よってスタータモータ12に動作電源が供給されなくなり、スタータモータ12の駆動が停止される。従って、エンジンを始動させる(クランキングを実行する)あるいはエンジン始動制御を停止する(クランキングを停止する)という運転者の意思に即して、スタータモータ12が駆動・停止される。
以上から、ECU20内のCPU38の動作が停止している状態であっても、スタータモータ12への動作電源の供給が継続され、スタータモータ12の駆動(クランキング)が継続される。
ところで、前述の如く、スタータモータ12を停止状態から最初に駆動させるとき、多大な動作電源(電力)がスタータモータ12へ供給されるが、CPU38の動作が停止している状態であってスタータモータ12が駆動されてクランキングが一定期間継続されると、スタータモータ12のモータ軸は回転させられ続けるため、モータ電流は過度電流領域から低電流領域へ移行し、それに伴って、バッテリ16からスタータモータ12への持ち出し電流が減少する。これによって、バッテリ16の電圧が上昇して電圧低下閾値以上となる。バッテリ電圧が電圧低下閾値以上となって予め設定された所定時間を経過すると、監視回路によってECU20内のCPU38へ信号が出力される。その出力された信号に応じてCPU38は、リセット信号(RES)または強制割込信号(NMI)をローレベル“L”にしてECU20(CPU38)を動作させる。これによってエンジンが始動し、図示しないオルタネータ(発電機)による発電によってバッテリ16の電圧は所定値へ上昇する。
これにより、ECU20内のCPU38は、再び図3の処理を開始し、ステップS5でエンジンが始動したと判断されると、スタータリレー駆動ポートPからの出力がハイレベル“H”になり、第2のトランジスタ32がオン状態となるため、第1のトランジスタ24がオフ状態となる。それによって、スタータリレー14の励磁コイル14bに通電されなくなって可動スイッチ14aが非導通状態となるため、バッテリ16からスタータモータ12に動作電源が供給されなくなり、スタータモータ12の駆動が停止される、即ち、クランキングが行われなくなる。従って、エンジンが完全に始動しているにも拘らず、運転者がイグニッションキーから手を離さない、即ち、イグニッションスイッチがスタータ・オン・ポジションの位置に回動させられ続ける場合(図4に「過剰時間」で示す)であっても、スタータモータ12の駆動が停止させられる。
このように、第1実施例の車両用スタータモータの駆動制御回路にあっては、スタータリレー14の励磁コイル14bにコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタ24と、励磁コイル14bと第1のトランジスタ24のベース端子との間に介挿された第1の抵抗26と、第1のトランジスタ24のベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗28とから構成されるセルフバイアス回路30と、第1の抵抗26と第2の抵抗28の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタ32とを備え、第2のトランジスタ32のベース端子にCPU38を接続するように構成したので、簡易な構成でありながら、バッテリ16の電圧の低下によりECU20(CPU38)の動作が停止した場合でも、スタータモータ12への電力の供給は運転者の意思通りに継続されてエンジンを始動させることができると共に、エンジンが始動した後は、運転者がイグニッションキーから手を離さずともスタータモータ12の駆動を停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性を向上させることができる。
また、さらに、エンジンの始動を検出する始動検出手段を備えると共に、ECU20(CPU38)は、エンジンの始動が検出されたとき、第2のトランジスタ32のベース端子にハイレベル出力を供給するように構成したので、上記した効果に加えて、エンジンが始動した後は、スタータモータ12の駆動を停止させてクランキングを直ちに停止させることができ、よってエンジン始動の信頼性および商品性をより一層向上させることができる。
尚、バッテリ電圧がほとんどなくなっている場合にあっては、スタータ駆動制御回路10のスタータリレー14がオン状態(可動スイッチ14aが導通状態)に保持され、スタータモータ12へ動作電源が供給され続けても全くエンジンが始動しないことも想定される。しかしながら、運転者が、エンジンが全く始動しないことを判断し、イグニッションキーをイグニッション・ポジションに戻せば、ECU20(CPU38)の動作が停止していてもスタータリレー14がオフ状態(可動スイッチ14aが非導通状態)となり、スタータモータ12へ動作電源の供給が停止される。
尚、上記において、イグニッションスイッチ18がイグニッションキーによって操作されるように構成したが、イグニッションスイッチ18の鍵穴に代えて、ノブ(つまみ)を配置すると共に、イグニッションキーに代えて、微弱な電波を送受信する運転者用送受信機を運転者が携帯し、前記運転者用送受信機と通信自在な車両用送受信機を車両に備えるように構成してもよい。即ち、車両用送受信機は、運転者用送受信機の電波を受信して正規の運転者が車両の中あるいは近傍にいると判断されたとき、イグニッションスイッチ18のノブの回動が許可されると共に、運転者によってイグニッションスイッチ18のノブが回動させられると、その回動に応じて、イグニッションキーと同様、イグニッションスイッチ18の接点18bをアクセサリ端子、イグニッション端子などに接続させるような構成にしてもよい。
また、第1のトランジスタ28、第2のトランジスタ32、第3のトランジスタ46およびセルフバイアス回路30を含む回路群をECU20の内部に備えるように構成したが、その回路群の一部もしくは全部をECU20の外部に備えるようにしてもよい。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、車両のエンジンを始動させるスタータモータ(12)と、スタータリレー(14)と、前記スタータリレー(14)の可動スイッチ(14a)を介して前記スタータモータ(12)に接続されるバッテリ(16)と、前記スタータリレー(14)の励磁コイル(14b)と前記バッテリ(16)の間に介挿されたイグニッションスイッチ(18)と、前記イグニッションスイッチ(18)の操作に応じて前記バッテリ(16)から動作電源の供給を受ける電子制御ユニット(ECU20(CPU38))とを備えると共に、前記電子制御ユニット(ECU20(CPU38))が、前記イグニッションスイッチ(18)の操作に応じて前記励磁コイル(14b)に通電して前記可動スイッチ(14a)を導通させ、前記バッテリ(16)から前記スタータモータ(12)に動作電源を供給することによって前記スタータモータ(12)の駆動を制御する車両用スタータモータの駆動制御回路(スタータ駆動制御回路10)において、前記励磁コイル(14b)にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタ(24)と、前記励磁コイル(14b)と前記第1のトランジスタ(24)のベース端子との間に介挿された第1の抵抗(26)と、前記第1のトランジスタ(24)のベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗(28)とから構成されるセルフバイアス回路(30)と、前記第1の抵抗(26)と前記第2の抵抗(28)の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタ(32)と、を備えると共に、前記第2のトランジスタ(32)のベース端子に前記電子制御ユニット(具体的にはその中のCPU38)を接続するように構成した。
また、さらに、前記エンジンの始動を検出する始動検出手段(クランク角センサ。CPU38)を備えると共に、前記電子制御ユニット(ECU20(CPU38))は、前記エンジンの始動が検出されたとき、前記第2のトランジスタ(36)のベース端子にハイレベル出力を供給するように構成した。
この発明の第1実施例に係る車両用スタータモータの駆動制御回路の構成例を示す回路図である。 図1に示すスタータモータ、スタータリレー、バッテリおよびイグニッションスイッチの回路図である。 図1に示すCPUによるエンジン始動制御を示すフローチャートである。 図1に示すスタータ駆動制御回路の動作であって、バッテリ電圧がECUの最低動作電圧を下回るときを示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 スタータ駆動制御回路(車両用スタータモータの駆動制御回路)
12 スタータモータ
14 スタータリレー
14a 可動スイッチ
14b 励磁コイル
16 バッテリ
18 イグニッションスイッチ
20 ECU(電子制御ユニット)
24 第1のトランジスタ
26 第1の抵抗
28 第2の抵抗
30 セルフバイアス回路
32 第2のトランジスタ
38 CPU

Claims (2)

  1. 車両のエンジンを始動させるスタータモータと、スタータリレーと、前記スタータリレーの可動スイッチを介して前記スタータモータに接続されるバッテリと、前記スタータリレーの励磁コイルと前記バッテリの間に介挿されたイグニッションスイッチと、前記イグニッションスイッチの操作に応じて前記バッテリから動作電源の供給を受ける電子制御ユニットとを備えると共に、前記電子制御ユニットが、前記イグニッションスイッチの操作に応じて前記励磁コイルに通電して前記可動スイッチを導通させ、前記バッテリから前記スタータモータに動作電源を供給することによって前記スタータモータの駆動を制御する車両用スタータモータの駆動制御回路において、
    前記励磁コイルにコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第1のトランジスタと、
    前記励磁コイルと前記第1のトランジスタのベース端子との間に介挿された第1の抵抗と、前記第1のトランジスタのベース端子の接地側に介挿された第2の抵抗とから構成されるセルフバイアス回路と、
    前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の接続点にコレクタ端子が接続される一方、エミッタ端子が接地させられたNPN型の第2のトランジスタと、
    を備えると共に、前記第2のトランジスタのベース端子に前記電子制御ユニットを接続したことを特徴とする車両用スタータモータの駆動制御回路。
  2. さらに、
    前記エンジンの始動を検出する始動検出手段、
    を備えると共に、前記電子制御ユニットは、前記エンジンの始動が検出されたとき、前記第2のトランジスタのベース端子にハイレベル出力を供給することを特徴とする請求項1記載の車両用スタータモータの駆動制御回路。
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