JP2003322163A - 動圧流体軸受用シール - Google Patents

動圧流体軸受用シール

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JP2003322163A
JP2003322163A JP2002127803A JP2002127803A JP2003322163A JP 2003322163 A JP2003322163 A JP 2003322163A JP 2002127803 A JP2002127803 A JP 2002127803A JP 2002127803 A JP2002127803 A JP 2002127803A JP 2003322163 A JP2003322163 A JP 2003322163A
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JP
Japan
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seal
lip
hydrodynamic bearing
oil seal
dynamic pressure
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JP2002127803A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sato
博幸 佐藤
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動トルクを極端に上昇させることなく潤滑
流体を有効にシールすることができる動圧流体軸受用シ
ールを提供する。 【解決手段】 動圧流体軸受の潤滑流体をシールする薄
肉リップ7を備えたオイルシール2を有することを特徴
とする。オイルシール2におけるリップ7の厚さtと長
さLとの比(t/L)はこれを0.2以下に設定するの
が好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧流体軸受の潤
滑流体をシールする動圧流体軸受用シールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】動圧流体軸受は、軸が回転すると軸とグ
ループ(溝)との間に充填された潤滑流体(オイル)に
より動圧力が発生して軸を支えるものであり、従来、潤
滑流体の漏洩については、その量が微小であるため、特
に対策は施されていない。
【0003】しかしながら、将来的に軸受の使用条件が
厳格化されると(高速化または高精度化等)、潤滑流体
の微小漏れは問題になり得る要素であると考えられ、こ
の場合、潤滑流体の微小漏れを防止すべくオイルシール
を用いると、従来一般のオイルシールでは摺動トルクが
高過ぎるために、使用することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、摺動トルクを極端に上昇させることなく潤滑流体
を有効にシールすることができる動圧流体軸受用シール
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による動圧流体軸受用シールは、
動圧流体軸受の潤滑流体をシールする薄肉リップを備え
たオイルシールを有することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明の請求項2による動圧流体軸
受用シールは、上記した請求項1の動圧流体軸受用シー
ルにおいて、オイルシールにおけるリップの厚さtと長
さLとの比(t/L)を0.2以下に設定したことを特
徴とするものである。
【0007】上記構成を備えた本発明の請求項1による
動圧流体軸受用シールのように、動圧流体軸受の潤滑流
体をシールする薄肉リップを備えたオイルシールを用い
て潤滑流体をシールするようにすると、リップが薄肉で
あって弾性変形し易いものであるために、発生する摺動
トルクを小さく抑えることが可能となる。
【0008】リップの薄肉の目安としては、リップの厚
さtと長さLの比(t/L)が従来一般に0.5程度で
あるのに対して、これを0.2以下に設定するのが好適
である(請求項2)。
【0009】尚、本件出願には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0010】すなわち、上記目的を達成するため、本件
出願が提案する一のシールは、動圧流体軸受に薄肉リッ
プを有するオイルシールを用いることにより、トルクの
上昇を抑え消費電力を増加させることなく潤滑流体の漏
れを防止するものである。
【0011】また、動圧流体軸受にオイルシールを用い
ることにより潤滑流体の漏れを防止するものであり、使
用するオイルシールとしては、リップ部の厚さtと長さ
Lの比(t/L)が通常のバネ無しオイルシールが0.
5程度であるのに対し、0.2以下の薄く長いリップを
用い、摺動トルクの上昇(消費電力増加)を抑えること
とする。
【0012】また、動圧流体軸受に低トルクオイルシー
ルを用いることにより潤滑流体の漏れを防止するもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係る動圧流体軸
受用シール1に用いられるオイルシール2の断面を示し
ており、図2はこのオイルシール2を動圧流体軸受の所
定箇所に装着した状態の断面を示している。
【0015】このオイルシール2は先ず、ハウジング3
の軸孔4内周面に設けた環状の装着溝5に嵌着される環
状の取付部6を有しており、この取付部6の内周面に環
状のシールリップ7が斜め内方へ向けて一体成形され
て、このシールリップ7の先端部7aが軸8の周面に摺
動自在に密接するように構成されている。シールリップ
7はその全長に亙って薄肉であって薄く長く形成されて
おり、その厚さtと長さLとの比(t/L)を0.2に
設定されている。また、オイルシール1は所定のゴム状
弾性材料によって一体に成形されている。
【0016】上記構成の動圧流体軸受用シール1によれ
ば、ハウジング3に固定されたオイルシール2のシール
リップ7の先端部7aが軸8の周面に摺動自在に密接す
ることにより、動圧流体軸受の潤滑流体9が軸受外部へ
漏れることのないようこれをシールすることができ、か
つ、シールリップ7が全長に亙って薄肉であって弾性変
形し易いものとされているために、軸8との摺動により
発生する摺動トルクの大きさを小さく抑えることができ
る。
【0017】本願発明者らが行なった比較試験による
と、上記したようにシールリップ7の厚さtと長さLの
比(t/L)を0.2に設定したオイルシール1に発生
する摺動トルクの大きさは6.6g・mmであり、これ
は、シールリップの厚さtと長さLの比(t/L)を
0.5に設定した従来一般のオイルシール(締め代は同
一)に発生する摺動トルクの大きさが19.8g・mm
であるのに対して、摺動トルクの大きさが3分の1に低
減されている。したがって、シールリップの厚さtと長
さLの比(t/L)を小さく設定すると摺動トルクを低
減させるのに効果的であることを確認することができ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0019】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1または請求項2による動圧流体軸受用シールによれ
ば、上記構成により、動圧流体軸受の潤滑流体を有効に
シールすることができ、かつ、摺動トルクが極端に上昇
するのを防止することができる。したがって、動圧流体
軸受の使用条件が将来的に厳格化されたときにこれに対
応し得る専用のシール製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る動圧流体軸受用シールに
用いられるオイルシールの要部断面図
【図2】同オイルシールの装着状態を示す図であって同
動圧流体軸受用シールの要部断面図
【符号の説明】
1 動圧流体軸受用シール 2 オイルシール 3 ハウジング 4 軸孔 5 装着溝 6 取付部 7 シールリップ(薄肉リップ) 7a 先端部 8 軸 9 潤滑流体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動圧流体軸受の潤滑流体(9)をシール
    する薄肉リップ(7)を備えたオイルシール(2)を有
    することを特徴とする動圧流体軸受用シール。
  2. 【請求項2】 請求項1の動圧流体軸受用シールにおい
    て、 オイルシール(2)におけるリップ(7)の厚さtと長
    さLとの比(t/L)を0.2以下に設定したことを特
    徴とする動圧流体軸受用シール。
JP2002127803A 2002-04-30 2002-04-30 動圧流体軸受用シール Withdrawn JP2003322163A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216138A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Jtekt Corp 軸受用密封装置
JP2011080497A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Nsk Ltd 転がり軸受用シールリング及びシールリング付転がり軸受
US7946592B2 (en) 2004-11-02 2011-05-24 Komatsu Corporation Bearing seal
US10788129B2 (en) 2017-07-31 2020-09-29 Nok Corporation Sealing device

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Effective date: 20050705