JP2003322096A - 流体機械の流量制御方法 - Google Patents

流体機械の流量制御方法

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JP2003322096A JP2002128276A JP2002128276A JP2003322096A JP 2003322096 A JP2003322096 A JP 2003322096A JP 2002128276 A JP2002128276 A JP 2002128276A JP 2002128276 A JP2002128276 A JP 2002128276A JP 2003322096 A JP2003322096 A JP 2003322096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い流量制御範囲において安定的に高効率で
流量制御することができる流体機械の流量制御方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 流体機械に吸い込まれる流体の吸込状態
を示す吸込状態量に基づいて予め設定された流体の吸込
流量Qを容積流量に換算した設定吸込容積流量Qtを演
算し、該設定吸込容積流量Qtになるように可変速案内
羽根の開度を制御する開度制御と、流体機械が流体を圧
縮することによって得られる流体機械の等エントロピー
ヘッドHを演算し、該等エントロピーヘッドHと設定吸
込容積流量Qtとに基づいて流体機械の被駆動軸の目標
回転速度SIiを演算し、流体機械の被駆動軸の回転速
度SIを目標回転速度SIiになるように制御する回転
速度制御とを組み合わせて制御するようになしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を圧送するタ
ーボ形ブロワおよび圧縮機などの流体機械の流量制御方
法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、流体を圧送する流体機械の入口
に設けられる可変入口案内羽根の開度および流体機械の
被駆動軸の回転速度を制御することによって流体機械の
運転を制御する運転制御方法がいくつか提案されてい
る。
【0003】例えば、この種の従来技術である、特開昭
56−66490号公報では、流体機械の運転状態に対
応した運転効率が最適になるように流体機械の入口に備
える可変入口案内羽根の開度と流体機械の被駆動軸の回
転速度とを演算して、この演算結果に基づいて可変入口
案内羽根の開度と流体機械の被駆動軸の回転速度とを制
御している。
【0004】また、特開平9−133093号公報で
は、流体機械の設計流量より小流量で発生するサージン
グなどの運転状態の変動を迅速かつ精度良く検出して安
定な作動を行わせるように流体機械の可変入口案内羽根
の開度と流体機械の被駆動軸の回転速度とを制御してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の流体機械の運転
制御方法は、いずれも流体機械の効率または運転の安定
性のみに着目されたものであり、流体機械の流量制御範
囲を広くすることについて考慮されていない。しかしな
がら、上記の流体機械が使用される曝気設備などの定圧
力特性を有するプラントでは、流体機械の効率および運
転の安定性だけでなく、広い流量制御範囲を確保するこ
とについても要望がある。特に、流体機械に吸い込まれ
る流体の流量が少ない場合または流体機械に吸い込まれ
る流体の吸込温度が上昇する場合において、流体機械か
ら圧送される流体の吐出圧力がプラントに必要な圧力に
維持されることが重要である。
【0006】本発明は、以上の要望に鑑みてなされたも
のであり、流体機械から圧送される吐出圧力をプラント
に必要な圧力に維持しながら広い流量制御範囲において
安定的に高効率で流量制御することができる流体機械の
流量制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、流体機械に取り付けられる可変案内羽
根の開度と、流体機械の被駆動軸の回転速度とを制御す
ることによって、流体機械に吸い込まれる流体の流量を
制御する流体機械の流量制御方法において、流体機械に
吸い込まれる流体の吸込状態を示す吸込状態量に基づい
て予め設定された流体の吸込流量を容積流量に換算した
設定吸込容積流量を演算し、流体機械に吸い込まれる流
体の流量が設定吸込容積流量になるように可変案内羽根
の開度を制御する開度制御と、前記流体機械が前記流体
を圧縮することによって得られる前記流体機械の等エン
トロピーヘッドを演算し、該等エントロピーヘッドと設
定吸込容積流量とに基づいて流体機械の被駆動軸の目標
回転速度を演算し、流体機械の被駆動軸の回転速度を目
標回転速度になるように制御する回転速度制御とを組み
合わせて制御することを特徴とする。
【0008】ここで、上記の「吸込状態量」は、流体機
械に吸い込まれる流体の吸込温度であってもよい。ま
た、その他のものとして、流体機械に吸い込まれる流体
の吸込圧力および湿度、または吸込圧力若しくは湿度な
ども併せて使用することもできる。また、「等エントロ
ピーヘッド」とは、流体機械に吸い込まれる流体が等エ
ントロピー圧縮される過程において加えられる流体の単
位重量あたりの最少仕事である。
【0009】この構成によれば、流体機械の可変案内羽
根の開度制御によって、流体機械に吸い込まれる流体の
流量が調整される。また、流体機械の被駆動軸の回転速
度を制御することによって、流体機械から圧送される流
体の吐出圧力を所定の値に維持する。これにより、流体
機械の可変案内羽根によって調整される小流量域におい
て、流体機械の吐出圧力が所定の値に満たない場合、流
体機械の被駆動軸の回転速度を上昇させることにより所
定の値を確保することができる。また、流体機械の昇圧
能力が所定の値より大きい場合には、流体機械の被駆動
軸の回転速度を下げることにより所定の値を確保するこ
とができる。このように流体機械の流量制御範囲を拡張
することができる。ここで、「所定の値」とは、流体機
械が設置されるプラントが必要とする圧力である。
【0010】より具体的には、流体機械の可変案内羽根
の開度制御は、上記の「設定吸込容積流量」をパラメー
タとして行われいる。また、流体機械の被駆動軸の回転
速度制御は、「吸込容積流量と等エントロピーヘッド」
とをパラメータとして行われている。
【0011】上記の「吸込容積流量と等エントロピーヘ
ッド」の関係は流体機械固有のものであり、その特性は
回転速度一定の下では流体機械に吸い込まれる流体の吸
込温度および吸込圧力など(吸込状態)に影響されない
一定の関係を有する。また、流体機械の吸込容積流量
は、流体機械の被駆動軸の回転速度比に略比例し、流体
機械の等エントロピーヘッドは、流体機械の被駆動軸の
回転速度比の2乗に略比例する。以上より、流体機械の
吸込容積流量と等エントロピーヘッドとから流体機械の
被駆動軸の必要回転速度が容易に予測することができ
る。なお、上記の吸込容積流量と等エントロピーヘッド
とで表された流体機械の特性は、流体機械の被駆動軸の
回転速度をパラメータとして、流体機械の性能試験によ
って予め作成され、流体機械を制御する制御器に記憶さ
れている。また、これらの特性は、流体機械の安定的な
運転および良い効率を得ることが考慮されている。
【0012】そして、本発明では、上記の流体機械の特
性を用いて、流体機械の「設定吸込容積流量」および
「等エントロピーヘッド」から流体機械の被駆動軸の目
標回転速度を算出し、流体機械の被駆動軸の回転速度が
目標回転速度になるように制御している。
【0013】以上より、流体機械が適用されるプラント
に必要な流量が大きく変更される場合であっても本発明
に係る流体機械の流量制御方法は十分対応することがで
きる。
【0014】また、本発明では、流体機械の流入通路お
よび流出通路、または流入通路若しくは流出通路に介在
する可変案内羽根の開度を制御することによって流体機
械に吸い込まれる流体の流量を制御することもできる。
【0015】一般的に、流体機械の流入通路に介在する
可変案内羽根は「インレットガイドベーン」と、流体機
械の流出通路に介在する可変案内羽根は「ディフュザー
ベーン」と呼ばれている。両者ともに流体機械に吸い込
まれる流体の流量を制御する場合に使用され、特に、前
者は流体機械の部分負荷効率を良くする場合に使用さ
れ、後者は流体機械の流量制御範囲を広くする場合に使
用される。従って、流体機械の使用目的に応じてこれら
の可変案内羽根を適宜選択する。これにより、流体機械
の流量制御範囲を広くしたり、部分負荷効率を良くした
りすることができる。なお、「部分負荷効率」とは、設
計点における流体機械に吸い込まれる流量を100%と
した場合、例えば、50%の流量(部分負荷)で流体機
械を運転する場合の効率をいう。
【0016】また、本発明は、流体機械の設定吸込容積
流量が予め設定された可変案内羽根固定値を越えると
き、可変案内羽根の開度を固定し、流体機械の被駆動軸
の回転速度のみ制御することもできる。
【0017】この構成によれば、流体機械に吸い込まれ
る流体の設定吸込容積流量が予め設定した可変案内羽根
固定値を越えるとき、可変案内羽根の開度が固定される
ので、流体機械の被駆動軸の回転速度のみにより流量制
御を行うことができる。一方、可変案内羽根固定値以下
では、流体機械の被駆動軸の回転速度と可変案内羽根の
開度とを制御パラメータとして流量制御を行うことがで
きる。なお、「可変案内羽根固定値」は、流体機械の効
率が高効率となる点を選択する。これにより、流体機械
に吸い込まれる流体の流量制御範囲を広くした場合であ
っても、全流量制御範囲において高い効率を維持するこ
とができる。
【0018】すなわち、流体機械の被駆動軸の回転速度
と可変案内羽根の開度とによる流量制御方法を用いて広
範囲の流量制御範囲を網羅する場合、流体機械に吸い込
まれる流体の流量が少なくなると効率は低下するが、こ
の流量制御範囲を狭めることにより、小流量域での効率
の低下を防ぐことができる。一方、流体機械の被駆動軸
の回転速度による流量制御方法を用いて広い流量制御範
囲を網羅する場合、流体機械に吸い込まれる流体の流量
を多くすると効率が低下するが、流量制御範囲を狭める
ことにより、高い流量域での効率の低下を防止すること
ができる。従って、流体機械の被駆動軸の回転速度と可
変案内羽根の開度とによる流量制御方法と流体機械の被
駆動軸の回転速度による流量制御方法を適宜組み合わせ
ることにより、流体機械に、広い流量制御範囲で高い効
率を維持させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】別紙図面に基づいて、本発明の実
施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明に係る流量制御方法が適用
される流体機械の縦断面図である。なお、ここでは、流
体機械である送風機の一例として、ターボ形単段ブロワ
を例に説明するが、その他の流体機械に適用しても構わ
ない。
【0021】流体機械1は、渦巻き状のケーシング11
を有し、該ケーシング11内には、径方向外方に向けて
複数の羽根を備え、回転することによって流入する流体
を昇圧する羽根車12が収納されている。ケーシング1
1の略中央部には、流入通路13が接続され、その途中
に略扇形状をなし、羽根車12に流入する流体の流入方
向と流入通路13の開口面積を調整する入口案内羽根1
4(可変案内羽根)が、流入通路13の周方向に複数配
置されている。また、羽根車12の径方向外方には、羽
根車12で昇圧された流体が滑らかに流出する方向に沿
って複数の出口案内羽根15が周設されている。各出口
案内羽根15間には、径方向外方に滑らかな拡大流路が
形成されている。ケーシング11には、流体が流出する
流出通路16が取り付けられている。
【0022】このような構成によれば、流体機械1の羽
根車12が回転することによって、図1の矢符GINが
示すように流体が流入通路13を介して入口案内羽根1
4に導入される。該入口案内羽根14を流体の流入方向
に対して開閉することにより、入口案内羽根14の下流
の羽根車12に流体が流入する方向を調整する。これに
より、流体機械1の効率の良い流量制御を行うことがで
きる。そして、羽根車12に流入した流体は、径方向外
方に向かって昇圧され、出口案内羽根15に流入する。
出口案内羽根15も、流体の流入方向に対して開閉する
ことができ、これにより羽根車12から流出する流体の
速度エネルギを効率よく圧力変化させるとともに、出口
案内羽根15の出口から流出する流体の流量を調整する
ことができる。出口案内羽根15から流出した流体は、
図1の矢符GOUTが示すように流出通路16から下流
に連設される通路(図示せず)に流出する。
【0023】図2は、流体機械1の制御系の構成につい
て示している。流体機械1の流入通路13には、流量計
測器30、圧力計測器31および温度計測器32が設け
られ、流出通路16には、圧力計測器33が設けられて
いる。羽根車12には、被駆動軸17を介して駆動機1
8が取り付けられており、被駆動軸17には、回転速度
計34が設けられている。これらの計測器30〜34
は、それぞれ回線51〜55を介して制御器50に接続
され、各計測器からの信号が制御器50に入力されてい
る。該制御器50は、回線58を介してアクチュエータ
22と接続され、該アクチュエータ22は、制御器50
からの信号に基づいて入口案内羽根14を伝達機構21
を介して開閉する。また、制御器50は、駆動機18と
回線56を介して接続され、制御器50からの信号に基
づいて駆動機18に接続される被駆動軸17の回転速度
を制御する。さらに、制御器50は、回線57を介して
アクチュエータ20と接続され、該アクチュエータ20
は、制御器50からの信号に基づいて出口案内羽根15
を伝達機構19を介して開閉する。
【0024】以上のように構成される流体機械1の流量
制御方法について図2、図3および図4を参照しながら
以下に説明する。なお、以下の説明では、上記の入口案
内羽根14の制御と回転速度制御の組合せを一例として
説明する。
【0025】図3は、本発明に係る第1の流量制御方法
のフローチャートである。まず、ステップB1では、流
体機械1に吸い込まれる流体の基準状態における吸込流
量Qを設定する。「基準状態」とは、流体機械1に吸い
込まれる流体の温度および圧力が、例えば、0℃、1a
tmのように所定の温度および圧力である場合をいう。
ここでは、説明簡単化のため基準状態として「基準温
度」を用いる。
【0026】次に、ステップB2では、流量計測器3
0、圧力計測器31および温度計測器32を用いて、流
体機械1に吸い込まれる流体の吸込容積流量FI、吸込
圧力PIおよび吸込温度TIをそれぞれ計測する。同様
に、流体機械1から圧送される流体の吐出圧力POおよ
び流体機械1の被駆動軸17の回転速度SIをそれぞれ
計測する。
【0027】その後ステップB3〜B6およびステップ
B7〜B11が並行して処理される。
【0028】具体的には、ステップB3では、ステップ
B1において設定した吸込流量Qを式(1)に基づいて
吸込温度TIにより修正した設定吸込容積流量Qtを算
出する。
【0029】 Qt=QxTI/基準温度 (1) ステップB4では、ステップB3で算出した設定吸込容
積流量Qtと計測された吸込容積流量FIとを比較し
て、前者が後者より小さい場合には、ステップB5に示
すように入口案内羽根14を閉め、前者が後者より大き
い場合には、ステップB6に示すように入口案内羽根1
4を開ける。その後、ステップB2に戻り、同様に、ス
テップB3〜B6が繰り返し行われる。
【0030】以上のステップと並行して、ステップB7
では、計測された吸込温度TI、吸込圧力PIおよび吐
出圧力POから等エントロピーヘッドHが式(2)に基
づいて算出される。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、g:重力加速度、n:等エントロ
ピー体積指数、R:ガス定数である。ステップB8で
は、等エントロピーヘッドHおよびステップB3で算出
した設定吸込容積流量Qtを用いて流体機械1の被駆動
軸17の目標回転速度SIiを算出する。ここで、流体
機械1の被駆動軸17の回転速度(N1〜N5)をパラ
メータとした等エントロピーヘッドHおよび設定吸込容
積流量Qtとの関係は、流体機械1の単体固有のもので
ある。これらの関係は、予め行われる流体機械1の性能
試験により求められ、上記の制御器50に記憶されてい
る。上記の関係は、例えば、図4のように示すことがで
きる。図4の横軸および縦軸は、それぞれ吸込容積流量
および等エントロピーヘッドである。また、図4中の実
線は、流体機械1の被駆動軸17の回転速度(N1〜N
5、N1>N5)をパラメータとした特性曲線である。
この特性曲線によれば、例えば、等エントロピーヘッド
Hと、吸込容積流量Qtとである場合、目標回転速度S
IiはN2となる。ここでは、図で示してあるが、関数
またはデータなどで制御器50に記憶しても構わない。
【0033】ステップB9では、ステップB8において
算出された目標回転速度SIiと計測された回転速度S
Iとを比較する。前者が後者より大きい場合、ステップ
10に示すように流体機械1の被駆動軸17の回転速度
SIを上昇させる。また、前者が後者より小さい場合、
ステップB11に示すように流体機械1の被駆動軸17
の回転速度SIを下降させる。その後、ステップB2に
戻り、同様に、ステップB7〜B11が繰り返し行われ
る。
【0034】以上のように、ステップB2〜B11が繰
り返し行われるフィードバック制御を行うことにより、
計測される吸込容積流量FIがステップB1において設
定した吸込流量Qになるように制御する。
【0035】次に、本実施の形態に係る第1の流量制御
方法の効果について図5および図6に基づいて説明す
る。
【0036】まず、図5に基づいて、入口案内羽根14
のみを用いて流体機械1に吸い込まれる流体の流量制御
を行う場合の流体機械1の一般的な特性を説明する。図
5中、横軸の流量(%)は、流体機械1に吸い込まれる
流体の設計吸込容積流量Qdに対する吸込容積流量FI
の割合を示している。また、縦軸は、流体機械1の効率
と吐出圧力POとを示している。
【0037】図5では、流体機械1の被駆動軸17の回
転速度Nを一定として、流体機械1の吐出圧力POと流
量(%)との特性曲線および流体機械1の効率と流量
(%)との特性曲線が、流体機械1の入口案内羽根開度
IGVを制御パラメータとしてそれぞれ実線で記載され
ている。各特性曲線は、右肩下がりの曲線であり、流体
機械1の運転可能な範囲を示している。図5中の特性曲
線の左端の点を結んだ一点鎖線は、流体機械1のサージ
ラインSL1を示している。該サージラインSL1の左
側の領域は、流体機械1がサージングを起こし安定的な
運転を行うことができない領域を示している。
【0038】このような特性を持った流体機械1におい
て、例えば、流体機械1の吐出圧力POがPoとして、
流体機械1の流量制御範囲を略50%〜100%(C1
〜C2の実線で示す)とすると、これに対応する流体機
械1の予想効率軌跡は、図5の上図が示すようにC1〜
C2の実線のように推移する。これらの値は、いずれも
流体機械1の各入口案内羽根開度IGVに対する流体機
械1の最高効率より低い。一方、流体機械1の効率を各
入口案内羽根開度IGVに対して最高効率になるように
流体機械1を運転しようとすると、図5の下図が示すよ
うにE1〜E2のように流量制御範囲が狭くなる。従っ
て、流体機械1の入口案内羽根開度IGVのみを制御パ
ラメータとして流体機械1の流量制御を行う場合、流体
機械1を高効率かつ安定的に広い範囲で流量制御を行う
ことは難しいことを示している。
【0039】ところが、本発明に係る第1の流量制御方
法では、流体機械1の流量制御に対して図6の実線に示
すような特性曲線を有しており、上記の流量制御に比べ
て広い流量制御範囲で流体機械1が高効率かつ安定的に
運転できることを示している。なお、図6中の破線は、
図5に示した入口案内羽根開度IGVのみを制御パラメ
ータとして流体機械1を流量制御する場合の特性曲線で
ある。
【0040】具体的には、入口案内羽根開度IGVが0
%であり、回転速度Nが設計回転速度に比べて112%
の場合の実線で示す右肩下がりの特性曲線は、同じ入口
案内羽根開度IGVに対応する破線で示す特性曲線に比
べて右側にシフトして上側に延びている。その結果、流
体機械1に吸い込まれる流体の流量制御範囲を区間E1
〜E2(SL1との交点)から区間E1〜E3のように
広くすることができる。また、区間E1〜E3に対応す
る流体機械1の予想効率軌跡は、図6の上図に示すよう
に高効率点を結ぶ実線D1〜D3のように推移する。こ
れにより、流体機械1を広い流量制御範囲(この例で
は、流量(%)が40%である)において安定的に高効
率で運転することができる。ここで、実線で示す流体機
械1の特性曲線は、流体機械1の運転可能な限界を示す
サージラインSL2が、所定の吐出圧力(図6中のP
o)以上であり、そのサージラインSL2近傍の流体機
械の効率が高効率になるように設定してある。
【0041】図7は、本発明に係る第2の流量制御方法
のフローチャートである。該流量制御方法は、第1の流
量制御方法とは、流体機械1に吸い込まれる流体の設定
吸込容積流量Qtが所定の流量を越える場合に入口案内
羽根14の開度を固定し、流体機械1の被駆動軸17の
回転速度SIのみを制御することが異なる。以下の説明
では、第1の流量制御方法と同等のステップには、同一
の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0042】上記のステップB1〜B2を実施した後、
ステップB7〜B11を実施する。これと並行してステ
ップB3が実施され、ステップB12が実施される。該
ステップB12では、ステップB3で算出した設定吸込
容積流量Qtと設計吸込容積流量Qdとの流量比を算出
し、この計算結果を予め設定された可変案内羽根固定値
SETVALと比較する。ここで、「設計吸込容積流量
Qd」とは、流体機械1の設計時の流体機械1に吸い込
まれる流体の流量である。上記流量比が可変案内羽根固
定値SETVALより小さい場合、上記のステップB4
〜B6が実施され、上記流量比が可変案内羽根固定値S
ETVALより大きい場合、ステップB16に示すよう
に入口案内羽根14の開度を全開とし固定する。
【0043】ステップB16と並行して、ステップB1
3に示すように設定吸込容積流量Qtと計測された吸込
容積流量FIとを比較する。設定吸込容積流量Qtが計
測された吸込容積流量FIに比べて大きい場合、ステッ
プB14に示すように流体機械1の被駆動軸17の回転
速度を上昇させる。設定吸込容積流量Qtが計測された
吸込容積流量FIに比べて小さい場合、ステップB15
に示すように流体機械1の被駆動軸17の回転速度を下
降させる。
【0044】これらの一連のステップB2〜B16が繰
り返し行われるフィードバック制御により、計測される
吸込容積流量FIがステップB1において設定した吸込
流量Qになるように制御される。
【0045】次に、本発明に係る第2の流量制御方法の
効果について図8および図9に基づいて説明する。な
お、図8および図9の横軸および縦軸は、図5と同様、
それぞれ流量(%)並びに吐出圧力POおよび効率であ
る。
【0046】まず、図8に基づいて、流体機械1の被駆
動軸17の回転速度Nのみを制御パラメータとして流量
制御する場合の特性を説明する。図8中の実線は、流体
機械1の効率が高効率になるように設計された場合の特
性曲線を示し、図8中の破線は、流体機械1の効率に関
して全く考慮せず流量制御範囲が広くなるように設計し
た場合の特性曲線を示す。図8の下図が示すように、流
体機械1の吐出圧力POがPoである場合の流量制御範
囲は、区間F1〜F2(流量(%):100%〜80
%)から区間F1〜F3(流量(%):100%〜60
%)に広くすることができる。しかし、これらに対応す
る流体機械1の予想効率軌跡は、図8の上図が示すよう
に区間F1〜F2から区間F1〜F3に低下する。いず
れの予想効率軌跡も右肩下がりの曲線となっている。そ
して、流体機械1に吸い込まれる流体の流量が少ない領
域(F3点近傍)では、流体機械1の効率は略最高効率
である。すなわち、流体機械1の被駆動軸17の回転速
度Nのみを制御パラメータとして高効率な運転を行うた
めには、狭い流量制御範囲に限定する必要がある。
【0047】そこで、本発明に係る第2の流量制御方法
では、上記の点に着目し、流体機械1に吸い込まれる流
体の流量が多い領域のみ回転速度Nによる流量制御を行
い、それ以外の領域では、入口案内羽根開度IGVと回
転速度Nとにより流量制御を行うようにしたものであ
る。その特性曲線を図9に示す。同図では、流体機械1
の設計点を流量(%)が100%の点としている。
【0048】図9の下図の区間G1〜G2では、入口案
内羽根開度IGVを100%に固定したまま流体機械1
の被駆動軸17の回転速度Nを100%から96%に変
化させる。これに対応して、流体機械1の流量(%)が
100%〜80%に変化する。この時の流体機械1の予
想効率軌跡は、図9上図に示すように区間G1〜G2の
ように変化する。また、区間G2〜G3では、流体機械
1の入口案内羽根開度IGVと回転速度Nにより制御さ
れ、これに対応して流体機械1の流量(%)が80%〜
40%に変化させることができる。この場合の流体機械
1の予想効率軌跡は、図9の上図に示すように流体機械
1の区間G2〜G3のように変化する。以上の流体機械
1の予想効率軌跡は、いずれも略最高効率である。この
場合の流体機械1の予想効率軌跡の区間G1〜G2は、
図8の上図に示す予想効率軌跡の区間F1〜F2に対応
する。また、流体機械1の予想効率軌跡の区間G2〜G
3は、図6の上図に示す予想効率軌跡の区間D1〜D3
に対応する。ただし、記号G3に対応する効率は、区間
D1〜D3上の流量(%)が50%である場合の効率に
対応する。このように、この実施の形態に係る第2の流
量制御方法によれば、流体機械1の流量制御範囲を広く
するだけでなく、流量制御範囲全体に亘って高効率を維
持することができる。なお、図9では、流体機械1の流
量制御方法を変える流量(%)、すなわち上記の可変案
内羽根固定値SETVALを80%としているが、70
〜90%が好ましい。しかしながら、可変案内羽根固定
値SETVALを前記の値に限定するものではない。
【0049】なお、ここでは、流体機械1の入口案内羽
根開度IGVと回転速度Nとを用いて流量制御する場合
について記述したが、これらの流量制御に替えて流体機
械1の出口案内羽根開度と回転速度とを用いて流量制御
を行うこともでき、同様の効果が得られる。さらに、上
記の流量制御に替えて、流体機械1の入口案内羽根開度
IGV、出口案内羽根開度および回転速度を用いて流量
制御を行っても良く、この場合も同様の効果が得られ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る流量制御方法は、流体機械
の可変案内羽根の開度制御および流体機械が流体を圧縮
することによって得られる流体機械の等エントロピーヘ
ッドと設定吸込容積流量とに基づいて行われる流体機械
の被駆動軸の回転速度制御により、広い流量制御範囲に
おいて安定的かつ高効率な流量制御を行ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る流量制御方法が適用される流体
機械の縦断面図である。
【図2】 本発明に係る流量制御方法が適用される流体
機械の制御系の系統図である。
【図3】 本発明に係る第1の流量制御方法のフローチ
ャートである。
【図4】 流体機械の等エントロピーヘッド、吸込容積
流量および回転速度の関係を示す図である。
【図5】 流体機械の入口案内羽根開度のみを制御パラ
メータとして流量制御を行う場合の流体機械の一般的な
特性を示す図である。
【図6】 本発明に係る第1の流量制御方法を用いた場
合の流体機械の特性を示す図である。
【図7】 本発明に係る第2の流量制御方法のフローチ
ャートである。
【図8】 流体機械の回転速度を制御パラメータとして
流量制御を行う場合の流体機械の特性を示す図である。
【図9】 本発明に係る第2の流量制御方法を用いた場
合の流体機械の特性を示す図である。
【符号の説明】
1 流体機械 12 羽根車 14 入口案内羽根 15 出口案内羽根 17 被駆動軸 18 駆動機 20 アクチュエータ 22 アクチュエータ 30 流量計測器 31 圧力計測器 32 温度計測器 33 圧力計測器 34 回転速度計 50 制御器 Q 吸込流量 Qt 設定吸込容積流量 H 等エントロピーヘッド SI 回転速度 SIi 目標回転速度
フロントページの続き Fターム(参考) 3H021 AA01 BA06 BA20 CA01 CA02 CA03 CA04 CA06 DA04 DA11 DA29 EA03 EA10 3H045 AA06 AA09 AA12 AA25 BA12 BA19 BA28 CA02 CA03 CA06 CA09 CA19 DA05 DA13 DA42 EA04 EA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体機械に取り付けられる可変案内羽根
    の開度と、流体機械の被駆動軸の回転速度とを制御する
    ことによって、流体機械に吸い込まれる流体の流量を制
    御する流体機械の流量制御方法において、 前記流体機械に吸い込まれる前記流体の吸込状態を示す
    吸込状態量に基づいて、予め設定された前記流体の吸込
    流量を容積流量に換算した設定吸込容積流量を演算し、
    前記流体機械に吸い込まれる前記流体の流量が前記設定
    吸込容積流量になるように前記可変案内羽根の開度を制
    御する開度制御と、 前記流体機械が前記流体を圧縮することによって得られ
    る前記流体機械の等エントロピーヘッドを演算し、該等
    エントロピーヘッドと前記設定吸込容積流量とに基づい
    て前記流体機械の被駆動軸の目標回転速度を演算し、前
    記流体機械の被駆動軸の回転速度を前記目標回転速度に
    なるように制御する回転速度制御とを組み合わせて制御
    することを特徴とする流体機械の流量制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体機械の流量制御方法
    において、 前記流体機械の流入通路または流出通路に介在する可変
    案内羽根の開度を制御することによって前記流体機械に
    吸い込まれる前記流体の流量を制御することを特徴とす
    る流体機械の流量制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の流体機械の流量制御方法
    において、 前記流体機械の流入通路および流出通路に介在する可変
    案内羽根の開度を制御することによって前記流体機械に
    吸い込まれる前記流体の流量を制御することを特徴とす
    る流体機械の流量制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の流体
    機械の流量制御方法において、 前記吸込状態量が、少なくとも前記流体機械に吸い込ま
    れる前記流体の温度であることを特徴とする流体機械の
    流量制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の流体
    機械の流量制御方法において、 前記設定吸込容積流量が予め設定された可変案内羽根固
    定値を越えるとき、前記可変案内羽根の開度を固定し、
    前記流体機械の被駆動軸の回転速度のみ制御することを
    特徴とする流体機械の流量制御方法。
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JP2009156086A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Toyota Motor Corp ガスタービンエンジンの制御装置
JP2016079846A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社日立製作所 流体機械の制御装置、及び流体機械の制御方法

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