JP2003321958A - 可変レバータンブラー錠 - Google Patents

可変レバータンブラー錠

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JP2003321958A JP2002131568A JP2002131568A JP2003321958A JP 2003321958 A JP2003321958 A JP 2003321958A JP 2002131568 A JP2002131568 A JP 2002131568A JP 2002131568 A JP2002131568 A JP 2002131568A JP 2003321958 A JP2003321958 A JP 2003321958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ確実に鍵違いを変えることができる
新規な可変レバータンブラー錠を提供する。 【解決手段】 レバータンブラー11を略C字形で相互
に重合するタンブラーA11AとタンブラーB11Bと
を組合わせたものとし、タンブラーAには合鍵の鍵溝と
の係合部16を形成すると共に、これを合鍵と干渉する
方向に付勢し、また、タンブラーBに解錠切欠9を形成
し、一方、タンブラーAの自由端部に係合突部18を、
タンブラーBには支軸を中心とする円弧上に複数の係合
凹部19を夫々形成して、これらの係合の組合わせを変
えることにより鍵違いを得る。可動の支軸の常態におけ
る角度位置を正確に規定するため、キーガイド、仕切板
及びテールプラグの少なくとも一つに、内側に開いたV
字形の支軸ストッパー34を支軸に臨ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変レバータン
ブラー錠に係り、特に、簡単な操作で容易かつ確実に鍵
違いを変更できる新規な可変レバータンブラー錠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特願2001−37
9268を以て、従来のレバータンブラー錠を改良し
て、簡単な操作で鍵違いを変更できる新規な可変レバー
タンブラー錠を提案した。
【0003】この可変レバータンブラーの構造及び作用
は上記先の出願の明細書に詳細に記載されているのでこ
こでは簡単に説明すると、図1に示すように、レバータ
ンブラー11を、略C字形で相互に重合するタンブラー
A11AとタンブラーB11Bとを組合わせたものとす
る一方、図で上方に付勢された支軸12をその両端に突
設した偏芯軸13の軸線回りを回動できるように支承す
る。
【0004】一方、一端を支軸12に遊嵌させたタンブ
ラーA11Aには合鍵の鍵溝との係合部16を形成する
と共に、これを合鍵と干渉する方向、図1では反時計方
向に付勢し、また、一端を支軸に回動自在に嵌合させた
タンブラーB11Bの自由端部外側端縁に解錠切欠9を
形成すると共に、タンブラーA11Aの合鍵側端縁との
係合部と重合する部分を合鍵と干渉しないように成形す
る。
【0005】他方、タンブラーA11Aの自由端部内側
縁部のタンブラーB11Bと対向する側に係合突部18
を、また、タンブラーB11Bの内側縁部には支軸12
を中心とする円弧上にタンブラーAの係合突部18と係
合可能な係合凹部19の複数を夫々形成すると共に、係
合凹部の形成角度位置を、合鍵の側端縁に形成された複
数種類の深さの鍵溝にタンブラーAの係合部が夫々係合
したとき、その係合突部と整合するように設定する。
【0006】図1は一の合鍵を鍵孔に差込んだ状態を示
し、したがって解錠切欠9がロッキングバー6と角度的
に整合している。
【0007】この状態で後に述べるスイッチ部材を用い
て支軸12に矢印方向、すなわち下向きの力を印加する
と、支軸12は偏芯軸13の中心軸cの回りを時計方向
に回動する。
【0008】その結果、支軸12はタンブラーA11A
の一端に形成された勾玉(まがたま)形の支軸孔28を
遊嵌するので、タンブラーAを図1の位置に残した状態
で、図2に示すように、タンブラーB11Bのみを下降
させる。
【0009】図2から明らかなように、解錠切欠9とロ
ッキングバー6とは整合しているから、上記タンブラー
B11Bの下降は可能である。
【0010】すると、図2に示すように、タンブラーA
11Aの係合特記18は係合凹部19から抜き外され
る。
【0011】この状態では一の合鍵を抜くことができる
ので、一の合鍵を鍵孔から抜くと、タンブラーA11A
はその付勢力により反時計方向に回動するが(図示せ
ず)、他の新たな合鍵を挿入することにより、タンブラ
ーA11Aは図2とは異なる新たな角度位置に迄回動す
る。
【0012】この状態で支軸12を元の位置に戻すと、
タンブラーB11Bも連れ動いて図1に示す位置に戻る
ので、タンブラーA11AとタンブラーB11Bとの係
合の態様が前とは異なり、したがって鍵違いを変更する
ことができるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、また
後に詳細に説明するように、鍵違いを変更するとき、例
えば図1で反時計方向に付勢された支軸12を偏芯軸1
3を中心として回動させ、常態では支軸をストッパーに
弾圧して偏芯軸13回りの角度位置を設定する。
【0014】ところで、レバータンブラー錠は、その作
動原理上、鍵孔に挿入された合鍵の鍵溝の深さを係合部
16で検知し、これをレバー比で拡大して解錠切欠9の
支軸12回りの角度位置に変換するものであるから、タ
ンブラーの支軸そのものが回動する、という特殊な構造
を有する前記特願2001−379268による可変レ
バータンブラー錠は、支軸の円滑な回動を期するため不
可避な偏芯軸とその支承孔との間のクリアランスによ
り、支軸12の位置が設計値と異なり、円滑な作動を期
待できなくなる、という恨みが残る。
【0015】或いは、ストッパーの構造によっては、施
解錠操作毎に支軸の位置が変る、という場合も考えら
れ、工作精度が悪いときには尚更である。
【0016】そこで、この発明は、偏芯軸とその支承孔
とのクリアランスがあっても常に支軸の位置を一定に保
つことができる可変レバータンブラー錠を提供し、以て
上記した不都合を解消することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、レバータンブラー錠の各
レバータンブラーを、略C字形で相互に重合するタンブ
ラーAとタンブラーBとを組合わせたものとする一方、
支軸をその両端に突設した偏芯軸の軸線回りを回動でき
るように支承し、一端を支軸に遊嵌させたタンブラーA
には合鍵の鍵溝との係合部を形成すると共に、これを合
鍵と干渉する方向に付勢し、また、一端を支軸に回動自
在に嵌合させたタンブラーBの自由端部外側端縁に解錠
切欠を形成すると共に、タンブラーAの合鍵側端縁との
係合部と重合する部分を合鍵と干渉しないように成形
し、一方、タンブラーAの自由端部内側縁部のタンブラ
ーBと対向する側に係合突部を、また、タンブラーBの
内側縁部には支軸を中心とする円弧上にタンブラーAの
係合突部と係合可能な係合凹部の複数を夫々形成すると
共に、係合凹部の形成角度位置を、合鍵の側端縁に形成
された複数種類の深さの鍵溝にタンブラーAの係合部が
夫々係合したとき、その係合突部と整合するように設定
し、他方、支軸を外方に付勢する一方、内筒の内端部
に、内筒の半径方向に移動可能で、外部から操作可能な
スイッチ部材を支軸の外側からこれに当接可能に設けた
ものにおいて、キーガイド、仕切板及びテールプラグの
少なくとも一つに、内側に開いたV字形の支軸ストッパ
ーを支軸に臨ませたことを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、上記支軸
ストッパーのV字の開角度を90度に設定したことを特
徴とする。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、説明の都合上、従来のレバータンブラー
錠及び前記本出願の先の出願に係る可変レバータンブラ
ー錠の構造についても説明をする。
【0020】レバータンブラー錠は、図3及び図4に示
すように、内周面の母線に沿ってカム溝1を形成した外
筒2と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中
心軸線方向に積層された複数の仕切板3、3を設けると
共に、中心軸線に沿って鍵孔4を貫通させた内筒5と、
この内筒5の母線に沿って延在し、内筒の外周部におい
て半径方向に移動可能に案内されると共に、上記カム溝
1と係合する外側縁が外方に突出する方向に付勢された
ロッキングバー6とを有している。
【0021】また、仕切板の間の各スロット7に、夫々
全体の形状が略C字形で一端部を揺動自在に軸支され、
鍵孔に挿入された鍵の側端縁と干渉する方向に付勢され
ると共に、常態では内筒を軸線方向に貫通するバックア
ップピン8に係止され、かつ自由端部外側端縁にロッキ
ングバー6の内側縁を受入れる解錠切欠9を形成したレ
バータンブラー11が挿設されている。
【0022】そして、これらのタンブラー群の夫々が鍵
孔に挿通された合鍵の対応する鍵溝と係合したとき、各
レバータンブラー11の解錠切欠9がロッキングバー6
の内側縁と整合する(図示せず)ように構成されてい
る。
【0023】したがって、合鍵を鍵孔4に挿入して内筒
5を外筒2内で相対的に回動させると、カム溝1とロッ
キングバー6との間に生じる楔作用による、ロッキング
バー6の内筒中心軸方向への移動が可能になり、換言す
ればレバータンブラー錠は解錠状態となって内筒5は解
錠方向に回動する。
【0024】なお、図3及び図4において、符号12は
レバータンブラー11、11の一端を共通に貫通してこ
れらを回動自在に支承する支軸を示す。
【0025】上記した構成の従来のレバータンブラー錠
に対して、前記本出願人による特願2001−3792
68による可変レバータンブラー錠は、その構成上の特
徴として、レバータンブラー11の夫々が単一の部材で
はなく、図1に示すように、タンブラーA11Aと、タ
ンブラーB11Bの2部材に分割されている
【0026】これらタンブラーA11AとタンブラーB
11Bとは、夫々全体の形状が略C字形の板状体で、相
互に重合した状態で、一端(図1で上端)を支軸12に
より回動自在に軸支されていることは前記した通りであ
る。
【0027】一方、図5に示すように、支軸12の両端
には偏芯軸13、13(図5では内端の偏芯軸の図示を
省略する)が夫々突設されており、支軸12は、図6に
示すように、これらの偏芯軸13、13をキーガイド1
4及びテールガイド15に夫々回動可能に支承させてい
る。
【0028】上記偏芯軸13及び支軸12は偏芯してい
るから、換言すれば支軸12と図1に示す偏芯軸13の
中心軸cとは同軸ではないから、図1で支軸12の断面
の上端を矢印方向に押動すると、支軸12は偏芯軸の中
心軸cの回りを回動することになる。
【0029】すなわち、図1に示す支軸12の断面は、
偏芯軸の中心軸cを回動軸線とするごく短いレバーとな
る。
【0030】しかして、本発明においては、偏芯軸13
の径(外径)をある程度大きくして強度を保つためと、
支軸12の偏芯量を確保するため、偏芯軸13が支軸の
外周面の延長と干渉するように、偏芯軸13の支軸端面
における突設位置が設定されている。
【0031】また、偏芯軸の中心軸cが偏芯軸13の外
周面を見込む角度が180度以上であれば、偏芯軸13
が一部削られた形状でも、その支承孔内で偏芯軸が遊動
する事なく、円滑に支軸を支承することができる。
【0032】一方、タンブラーAの鍵孔4に対向する側
端縁の中央部には、図1に示すように、図示しない合鍵
の鍵溝と係合する係合部16を形成すると共に、タンブ
ラーばね17(図7参照)の弾力により、合鍵と干渉す
る方向に付勢されている。
【0033】なお、上記タンブラーばね17のタンブラ
ーAに対する装着の態様等は、従来のレバータンブラー
錠と同様であるから、更に詳細な説明は省略する。
【0034】他方、タンブラーB11Bの自由端部外側
端縁には、前記解錠切欠9を形成すると共に、タンブラ
ーAの係合部16と重合する部分は合鍵と干渉しないよ
うに成形されている。要するに、切り欠かれている。
【0035】タンブラーA11Aの説明に戻って、その
自由端の内側縁部のタンブラーB11Bに対向する面に
細いピン状の係合突部18(図1参照)が一体に形成さ
れている。
【0036】これに対応して、タンブラーB11Bの自
由端の内側縁部には、図1に示すように、合鍵の鍵溝の
深さの種類に対応して、支軸12を中心とする円弧上に
例えば3個の係合凹部19、19が形成されている。
【0037】図示の実施例では、この係合凹部19は上
記係合突部18と係合するU字形の切欠として形成され
ている。
【0038】各係合凹部19の支軸12に対する角度位
置は、合鍵の側端縁に形成された複数種類(図示の実施
例では3種類)の深さの鍵溝に、タンブラーA11Aの
係合部16が夫々係合したときの係合突部19と整合す
るように設定されている。
【0039】例えば、図1で一番左の係合凹部19、す
なわちタンブラーA11Aの係合突部18と嵌合してい
る係合凹部は、解錠切欠9の形成角度位置との関連で、
合鍵の鍵溝の一の深さに対応しており、その一の深さの
鍵溝とタンブラーA11Aの係合部16が係合したと
き、解錠切欠9とロッキングバー6の内側縁と整合する
ようにその角度位置が定められている。
【0040】同様にして、タンブラーB11Bの他の係
合凹部19の角度位置は、合鍵の鍵溝の他の深さに対応
している。
【0041】したがって、タンブラーA及びB11A、
11Bが図1に示すような位置関係にあり、係合突部1
8が係合凹部19、19の一つと係合したとき、両者は
一体的に連結して、合鍵の鍵溝の一の深さに対応したレ
バータンブラーとして機能する。
【0042】支軸12の説明に戻って、支軸12は、図
6及び図8に示すように、例えば捩りコイルばねとして
の支軸ばね21の弾力により、外方(図8で上方)に付
勢されており、その結果、偏芯軸13回りの回転モーメ
ントを与えられている。
【0043】また、支軸12に支軸ばね21以外の外力
が作用しない常態角度位置を規定するため、図8に示す
ように、テールプラグ15の外面側に傾斜衝止面22が
形成されていて、常態では支軸12がこの傾斜衝止面2
2に弾接している。
【0044】なお、図8において符号35はばね押え穴
を示し、組立時このばね押え穴35に図示しないばね押
えピンを挿入し、支軸ばね21の弾力をこのばね押えピ
ンにより担持して支軸12に弾力が掛からないように
し、組立を容易にするものである。
【0045】更にまた、常態における支軸12の角度位
置を規定するため、図6及び図15に示すように、キー
ガイド14(図6参照)の裏面における偏芯軸孔33の
開口部を掘り下げるようにして略方形の凹陥部が形成さ
れており、この凹陥部の図15における上部に内側(下
側)に開いたV字形の支軸ストッパー34が形成されて
いる。
【0046】そして、支軸ばね21の弾力によって上方
に付勢されている支軸12は、このV字形のストッパー
の谷部に挟み込まれるようにして常態における角度位置
が規定される。
【0047】すなわち、図8における傾斜衝止面22に
よって支軸12の角度位置を規定しようとすると、支軸
13と支軸孔33とのクリアランスが大きい場合、規定
位置を越えて支軸12が傾斜衝止面22の斜面を摺り上
がるが、本発明においては、その摺り上がりが支軸スト
ッパーの他の斜面によって阻止されるので、常態におけ
る支軸12の角度位置が正確にかつ確実に規定されるの
である。
【0048】なお、図8に示すこの角度位置は、偏芯軸
13に対して、時計盤面に換算して10時半の角度位置
となっている。
【0049】また、図8はテールプラグ15を室外側か
ら見ており、図15においてはキーガイドを室内側から
見ているため、支軸12に対する偏芯軸13の関係位置
が左右対称に示されている。
【0050】一方、図5及び図6に示すように、外筒2
の内端面に形成された矩形の凹陥部23と裏板24とに
よって画成された空間内には、背面側に傾斜面25を形
成したブロック状のスイッチ部材26が、外筒の半径方
向に移動可能に案内されて収納されている。
【0051】このスイッチ部材26の内端(図5及び図
6における下端)は、支軸12の内端部に嵌着されたス
ペーサーリング27の外周面に当接している。
【0052】なお、図1において、符号28はタンブラ
ーA11Aの一端に開口した例えば勾玉(まがたま)形
の支軸孔を、符号29はタンブラーA11Aの自由端部
外側縁に形成された逃げ切欠を示す。
【0053】上記逃げ切欠は、図1から明らかなよう
に、レバータンブラー錠の作動原理上、ロッキングバー
6と干渉しないようにタンブラーA11Aに形成された
切欠であるが、タンブラーA11Aの自由端部の幅を狭
めても強度を確保できるようにその材質を適切に設定す
れば必要の無い構成である。
【0054】上記のように構成されたこの発明の一実施
例による可変タンブラー錠は、図7に示す施錠状態、或
いは異鍵が挿入された状態では、ロッキングバー6と解
錠切欠9とは角度的に整合していない。
【0055】このときに例えば異鍵を回して内筒を回動
させようとすると、その内筒の外筒2に対する相対回動
に起因する楔作用により、ロッキングバー6はカム溝1
から脱出する方向、すなわち内筒中心軸方向に移動しよ
うとするが、このロッキングバー6の動きはタンブラー
B11B、支軸12を介して、テールプラグ15(通常
はキーガイド14にも形成されている)の傾斜衝止面2
2(図8参照)、及び支軸ストッパー34(図15参
照)に衝止され、そのため内筒を回動させることはでき
ない。
【0056】一方、鍵孔に合鍵30が挿入された場合に
は、例えば図9に示すように、タンブラーB11Bの解
錠切欠9とロッキングバー6の内側縁が角度的に整合す
るので、通常のレバータンブラー錠と同様にして内筒が
回動可能になる。すなわち、この可変タンブラー錠は解
錠される。
【0057】この発明による可変タンブラー錠の鍵違い
を変更するには、図9に示すように、先ず鍵孔内にそれ
迄の合鍵を挿入する。
【0058】すると、各タンブラー11の係合部16に
合鍵の鍵溝が係合し、その結果全タンブラー11、11
の解錠切欠9、9がロッキングバー6の内側縁と整合す
る。
【0059】このとき、それ迄の合鍵30を引抜かず、
図10及び図11に示すように、例えば先端を円錐形に
成形した変換ピン31を裏板24のピン穴32(図6参
照)から内部に挿入する。
【0060】すると、スイッチ部材26の傾斜面25と
変換ピン31の先端との間に生じる楔作用により、スイ
ッチ部材26は内筒中心軸線方向に移動する。
【0061】このスイッチ部材26の移動は、スペーサ
ーリング27を介して支軸12に伝達され、その結果、
図10及び図11に示すように、支軸12は偏芯軸13
の中心軸の回りを例えば時計方向に回動し、この支軸1
2に従動してタンブラーB11Bが図1及び図2で下方
に移動する。
【0062】このとき、図2に示すように、タンブラー
A11Aはタンブラーばね17(図7参照)の弾力によ
り原位置を保ち、支軸12はタンブラーA11Aの一端
に開口した支軸孔28中を遊動する。
【0063】すなわち、タンブラーB11Bはタンブラ
ーA11Aとは独立して図10で相対的に下方に移動
し、この移動に伴ってタンブラーA11Aの係合突部1
8がそれ迄係合していた係合凹部19から離脱する。
【0064】また、前記したようにタンブラーB11B
の解錠切欠9はロッキングバー6の内側縁と角度的に整
合しているから、各タンブラーB11Bはその解錠切欠
9とロッキングバー6の内側縁との係合の度合いを増大
させつつ、ロッキングバー6と干渉することなく移動で
きる。
【0065】次いで、図12に示すように、変換ピン3
1を外筒に挿入した侭の状態で合鍵30を抜くと、タン
ブラーB11Bはロッキングバー6に係止された状態
で、タンブラーA11Aのみがタンブラーばねの弾力に
よって反時計方向に回動し、やがてバックアップピン8
に係止される。
【0066】このとき、タンブラーA11Aの一端は支
軸の中心軸を中心とする円弧状に成形されているから、
その回動時係止ピン33と干渉することはない。
【0067】次に、図13に示すように、変換ピン31
を外筒に挿入した侭の状態で、先程抜いた合鍵30とは
異なる新たな合鍵300を鍵孔に挿入する。
【0068】すると、各タンブラーB11Bの係合部1
6(図1参照)は、新しい合鍵300の対応する鍵溝と
係合して、その係合突部18は新たな係合凹部19に係
合可能に臨むことになる。
【0069】図示の実施例では、それ迄一番左の係合凹
部19と係合していた(図9参照)係合突部18は、図
13に示すように左から二番めの係合凹部19に係合可
能に臨むことになる。
【0070】この状態で変換ピン31を外筒のピン穴か
ら抜くと、図14に示すように、前記支軸ばね21(図
8参照)の弾力により支軸12は上方に移動し、これに
従動して、全タンブラーB11Bが上方に移動して、全
係合突部18が新しい合鍵300に対応する新しい係合
凹部19と係合する。
【0071】以後、今までの合鍵30は使用不可能にな
り、このレバータンブラー錠は新しい合鍵300によっ
てのみ施解錠操作が可能となる。すなわち、鍵違いが変
更されたことになる。
【0072】上記の操作を繰り返せば、新しい合鍵を用
意できる限り、何回でも鍵違いを変更できることにな
る。
【0073】なお、図示の実施例では、スイッチ部材2
6を変換ピンで上下に移動させるようにしたが、これ
は、例えば直接スイッチ部材を手指で駆動するように構
成することができ、また、他の駆動部材の構成も複数種
類考えることができる。
【0074】また、図示の実施例では支軸ストッパー3
4をカーガイド14に設けるものとしたが、この支軸ス
トッパー34は仕切板3に設けても、またテールプラグ
15に設けてもよい。
【0075】仕切板3に設ける場合には、支軸ストッパ
ー34は凹陥部(窪み)の内壁ではなく、方形の穴の開
口端縁となることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、レバータンブラーをタンブラーAとタンブラーB
とに分割し、タンブラーAには係合突部を、タンブラー
Bには鍵溝の深さに対応する複数の係合凹部を夫々形成
し、タンブラーBを偏芯した支軸の回動を利用して半径
方向に動かし、鍵孔に挿入された新しい合鍵の鍵溝の深
さに対応して係合凹部と係合突部との係合の態様を変化
させ、もって支軸に対する解錠切欠の角度位置を変化さ
せるようにしたので、簡単な操作で鍵違いを何回でも変
更できる、という所期の効果を奏する。
【0077】また、キーガイド、仕切板及びテールプラ
グの少なくとも一つに、内側に開いたV字形の支軸スト
ッパーを支軸に臨ませたので、偏芯軸と偏芯軸孔のクリ
アランスが大きくても、常態における支軸の角度位置を
正確に設定できる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変レバータンブラー錠のタンブラーの構成を
説明するための拡大正面図で、タンブラーA、Bが相互
に連結された状態を示す。
【図2】図1と同様のタンブラーの構成を説明するため
の拡大正面図で、タンブラーA、Bが鍵違い変換のため
分離された状態を示す。
【図3】従来のレバータンブラー錠の一例を示す縦断面
図。
【図4】その横断面図。
【図5】スイッチ部材による支軸の駆動機構を示す拡大
外観斜視図で、常態を示す。
【図6】この発明の一実施例によるレバータンブラー錠
の拡大縦断面図。
【図7】外側から見たその拡大横断面図。
【図8】外側から見たテールプラグの拡大正面図。
【図9】この発明によるレバータンブラー錠の鍵違いの
変換を説明するための横断面図で、一の合鍵に対応する
一の鍵違いを示す。
【図10】この発明によるレバータンブラー錠の鍵違い
の変換を説明するための横断面図で、一の合鍵を鍵孔に
挿入した侭スイッチ部材を駆動してタンブラーA、Bを
分離した状態を示す。
【図11】図5と同様のスイッチ部材による支軸の駆動
機構を示す拡大外観斜視図で、変換ピンによりスイッチ
部材を駆動した状態を示す。
【図12】この発明によるレバータンブラー錠の鍵違い
の変換を説明するための横断面図で、スイッチ部材を駆
動してタンブラーA、Bを分離した後一の合鍵を鍵孔か
ら抜いた状態を示す。
【図13】この発明によるレバータンブラー錠の鍵違い
の変換を説明するための横断面図で、スイッチ部材を駆
動してタンブラーA、Bを分離した後一の合鍵を鍵孔か
ら抜き、他の合鍵を鍵孔に挿入した状態を示す。
【図14】この発明によるレバータンブラー錠の鍵違い
の変換を説明するための横断面図で、他の合鍵を鍵孔に
挿入した後スイッチ部材を元に戻して新しい鍵違いを固
定した状態を示す。
【図15】キーガイドの裏面図。
【符号の説明】
1 カム溝 2 外筒 4 鍵孔 5 内筒 6 ロッキングバー 8 バックアップピン 9 解錠切欠 11 レバータンブラー 11A タンブラーA 11B タンブラーB 12 支軸 13 偏芯軸 14 キーガイド 15 テールプラグ 16 係合部 17 タンブラーばね 18 係合突部 19 係合凹部 21 支軸ばね 22 傾斜衝止面 25 傾斜面 26 スイッチ部材 30 合鍵 31 変換ピン 33 偏芯軸孔 34 支軸ストッパー 35 ばね押え穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レバータンブラー錠の各レバータンブラ
    ーを、略C字形で相互に重合するタンブラーAとタンブ
    ラーBとを組合わせたものとする一方、支軸をその両端
    に突設した偏芯軸の軸線回りを回動できるように支承
    し、一端を支軸に遊嵌させたタンブラーAには合鍵の鍵
    溝との係合部を形成すると共に、これを合鍵と干渉する
    方向に付勢し、また、一端を支軸に回動自在に嵌合させ
    たタンブラーBの自由端部外側端縁に解錠切欠を形成す
    ると共に、タンブラーAの合鍵側端縁との係合部と重合
    する部分を合鍵と干渉しないように成形し、一方、タン
    ブラーAの自由端部内側縁部のタンブラーBと対向する
    側に係合突部を、また、タンブラーBの内側縁部には支
    軸を中心とする円弧上にタンブラーAの係合突部と係合
    可能な係合凹部の複数を夫々形成すると共に、係合凹部
    の形成角度位置を、合鍵の側端縁に形成された複数種類
    の深さの鍵溝にタンブラーAの係合部が夫々係合したと
    き、その係合突部と整合するように設定し、他方、支軸
    を外方に付勢する一方、内筒の内端部に、内筒の半径方
    向に移動可能で、外部から操作可能なスイッチ部材を支
    軸の外側からこれに当接可能に設けたものにおいて、キ
    ーガイド、仕切板及びテールプラグの少なくとも一つ
    に、内側に開いたV字形の支軸ストッパーを支軸に臨ま
    せたことを特徴とする可変レバータンブラー錠。
  2. 【請求項2】 上記支軸ストッパーのV字の開角度を9
    0度に設定した請求項1記載の可変レバータンブラー
    錠。
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