JP2003321708A5 - - Google Patents
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【0003】
しかし、溶銑配合率を低くすると転炉精錬における熱源が減少し、その結果、次工程の要求する溶鋼温度の確保が困難となる場合には、熱源としてFe−Si合金やコークス等の炭材を炉内に追加装入し、熱源の不足を補ってきた。特に、近年の脱珪や脱燐を目的とした溶銑予備処理による溶銑中〔C〕や〔Si〕の低下に伴って、転炉精錬における熱源の不足が一層顕著となってきた。
しかし、溶銑配合率を低くすると転炉精錬における熱源が減少し、その結果、次工程の要求する溶鋼温度の確保が困難となる場合には、熱源としてFe−Si合金やコークス等の炭材を炉内に追加装入し、熱源の不足を補ってきた。特に、近年の脱珪や脱燐を目的とした溶銑予備処理による溶銑中〔C〕や〔Si〕の低下に伴って、転炉精錬における熱源の不足が一層顕著となってきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、プラスチックが燃焼する際に高発熱量(4,000〜10,000kcal/kg)の燃焼熱を有していることと、及び、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチックは、主成分が〔C〕と〔H〕であり、〔S〕を含有していないことに着目して成されたもので、その目的とするところは、プラスチックを安価に廃物処理すると共に、プラスチックをFe−Si合金やコークス等炭材に替わる熱源として有効利用した鋼の転炉精錬方法を提供することである。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、プラスチックが燃焼する際に高発熱量(4,000〜10,000kcal/kg)の燃焼熱を有していることと、及び、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチックは、主成分が〔C〕と〔H〕であり、〔S〕を含有していないことに着目して成されたもので、その目的とするところは、プラスチックを安価に廃物処理すると共に、プラスチックをFe−Si合金やコークス等炭材に替わる熱源として有効利用した鋼の転炉精錬方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鋼の転炉精錬方法は、鋼の転炉精錬方法において、溶融スラグより比重の大きい材料とプラスチックとからなる混合物を酸素吹錬中に転炉炉口から転炉内に装入することを特徴とするものである。その際に、混合物のプラスチックの重量比を11wt%以上とすること、溶融スラグより比重の大きい材料として精錬用冷却材を用いること、この精錬用冷却材として鉄鉱石、ミルスケール、製鉄ダスト、磁選粉、鋼の切削屑のいずれか1種以上を用いること、又、転炉として上底吹き型転炉を用いることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鋼の転炉精錬方法は、鋼の転炉精錬方法において、溶融スラグより比重の大きい材料とプラスチックとからなる混合物を酸素吹錬中に転炉炉口から転炉内に装入することを特徴とするものである。その際に、混合物のプラスチックの重量比を11wt%以上とすること、溶融スラグより比重の大きい材料として精錬用冷却材を用いること、この精錬用冷却材として鉄鉱石、ミルスケール、製鉄ダスト、磁選粉、鋼の切削屑のいずれか1種以上を用いること、又、転炉として上底吹き型転炉を用いることが好ましい。
【0011】
転炉精錬では、主原料である溶銑とスクラップの他に、副原料として、生石灰、蛍石、ドロマイト等の造滓材と、鉄鉱石、ミルスケール、製鉄ダスト、磁選粉、及び機械工場で発生する鋼の切削屑等の温度調整用の冷却材と、更に成分調整用の各種合金鉄とを使用する。これらの副原料とプラスチックとの比重を比較すると、プラスチックの比重が0.9〜1.0に対して、生石灰は3.0〜3.2、鉄鉱石、ミルスケール、及び製鉄ダスト等の酸化鉄形状の冷却材は4.8〜5.3、磁選粉や切削屑の金属鉄形状の冷却材は6.5〜7.5であり、又、炉内のスラグは約3.0程度であり、プラスチックの比重が相対的に小さいことが分る。
転炉精錬では、主原料である溶銑とスクラップの他に、副原料として、生石灰、蛍石、ドロマイト等の造滓材と、鉄鉱石、ミルスケール、製鉄ダスト、磁選粉、及び機械工場で発生する鋼の切削屑等の温度調整用の冷却材と、更に成分調整用の各種合金鉄とを使用する。これらの副原料とプラスチックとの比重を比較すると、プラスチックの比重が0.9〜1.0に対して、生石灰は3.0〜3.2、鉄鉱石、ミルスケール、及び製鉄ダスト等の酸化鉄形状の冷却材は4.8〜5.3、磁選粉や切削屑の金属鉄形状の冷却材は6.5〜7.5であり、又、炉内のスラグは約3.0程度であり、プラスチックの比重が相対的に小さいことが分る。
【0012】
プラスチックの燃焼熱を転炉内の溶融スラグ又は溶銑に有効に着熱させなければ、プラスチックの炉内装入の効果は発揮されない。プラスチックを単体で装入すると、プラスチックは比重が小さいため、溶融スラグ上で浮遊して燃焼してしまい、溶融スラグ又は溶銑への着熱は期待できず、溶銑の熱源不足の解消にはならない。そこで溶融スラグより比重の大きい上記冷却材と共に転炉炉口より投入して装入することで、プラスチックは冷却材と共に溶融スラグ中に巻き込まれ、溶融スラグ中で燃焼するので、溶融スラグへの着熱効果が高くなる。そして、上底吹き型転炉の場合には、溶融スラグは底吹きガスにより溶銑と攪拌されているので、溶融スラグの熱は溶銑に迅速に伝達され、熱源不足が迅速に補われる。又、転炉精錬後の溶鋼中〔S〕の増加を殆ど考慮する必要がなく熱源不足を補うことができる。
プラスチックの燃焼熱を転炉内の溶融スラグ又は溶銑に有効に着熱させなければ、プラスチックの炉内装入の効果は発揮されない。プラスチックを単体で装入すると、プラスチックは比重が小さいため、溶融スラグ上で浮遊して燃焼してしまい、溶融スラグ又は溶銑への着熱は期待できず、溶銑の熱源不足の解消にはならない。そこで溶融スラグより比重の大きい上記冷却材と共に転炉炉口より投入して装入することで、プラスチックは冷却材と共に溶融スラグ中に巻き込まれ、溶融スラグ中で燃焼するので、溶融スラグへの着熱効果が高くなる。そして、上底吹き型転炉の場合には、溶融スラグは底吹きガスにより溶銑と攪拌されているので、溶融スラグの熱は溶銑に迅速に伝達され、熱源不足が迅速に補われる。又、転炉精錬後の溶鋼中〔S〕の増加を殆ど考慮する必要がなく熱源不足を補うことができる。
【0015】
又、本発明においては、混合物を、プラスチックをバインダーとしたブリケットとしても良い。
又、本発明においては、混合物を、プラスチックをバインダーとしたブリケットとしても良い。
Claims (5)
- 鋼の転炉精錬方法において、溶融スラグより比重の大きい材料とプラスチックとからなる混合物を酸素吹錬中に転炉炉口から転炉内に装入することを特徴とする鋼の転炉精錬方法。
- 前記混合物は、プラスチックの重量比が11wt%以上であることを特徴とする請求項1に記載の鋼の転炉精錬方法。
- 前記溶融スラグより比重の大きい材料は、精錬用冷却材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼の転炉精錬方法。
- 前記精錬用冷却材は、鉄鉱石、ミルスケール、製鉄ダスト、磁選粉、鋼の切削屑のいずれか1種以上からなることを特徴とする請求項3に記載の鋼の転炉精錬方法。
- 前記転炉は、上底吹き型転炉であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の鋼の転炉精錬方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144411A JP2003321708A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鋼の転炉精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144411A JP2003321708A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鋼の転炉精錬方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29237396A Division JP3470523B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 鋼の転炉精錬方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003321708A JP2003321708A (ja) | 2003-11-14 |
JP2003321708A5 true JP2003321708A5 (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=29546147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003144411A Pending JP2003321708A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鋼の転炉精錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003321708A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5942425B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2016-06-29 | Jfeスチール株式会社 | 鉄スクラップを用いた高炭素溶鉄の製造方法 |
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2003
- 2003-05-22 JP JP2003144411A patent/JP2003321708A/ja active Pending
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