JP2003321302A - 水性殺虫組成物 - Google Patents

水性殺虫組成物

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JP2003321302A JP2002126177A JP2002126177A JP2003321302A JP 2003321302 A JP2003321302 A JP 2003321302A JP 2002126177 A JP2002126177 A JP 2002126177A JP 2002126177 A JP2002126177 A JP 2002126177A JP 2003321302 A JP2003321302 A JP 2003321302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効成分として疎水性で常温固体の殺虫性化
合物を含有し、低粘度で、希釈時において水中分散性が
良好であり、しかも長期にわたって製剤安定性に優れる
水性懸濁状殺虫組成物を提供する。 【解決手段】 (a)融点が50℃以上で、かつ、20
℃における水への溶解度が150〜5000mg/Lで
ある殺虫性化合物、(b)リグニンスルホン酸塩、及び
(c)水と実質的に混和せず、かつ、該殺虫性化合物を
実質的に溶解しない疎水性有機溶剤を含有することを特
徴とする水性殺虫組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性殺生物組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】液状
製剤、中でも水性製剤は、例えば散布時における製剤計
量の簡便性の点で固形製剤に比べ使用者にとって望まし
い製剤であり、実用場面において賞用されている。
【0003】しかしながら、疎水性で常温固体の殺虫性
化合物、特に最近その優れた効力により実用化されてい
るクロチアニジン、チアクロプリド、アセタミプリド、
チアメトキサム等のネオニコチノイド系化合物を有効成
分として、これを水性製剤とした場合には、該殺虫性化
合物が凝集しやすい性質を有するために、粒子の沈降に
よるケーキング現象を起こしやすいことが知られてい
る。また、得られる製剤自体も高粘度となる傾向があ
り、実用場面において製剤を水により希釈する際の容器
排出性や、水中分散性の悪さが問題となっている。かか
る問題点を改良する目的で、界面活性剤として芳香族ス
ルホン酸やポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテ
ルサルフェートを配合し、さらに保護コロイドとして吸
着性水溶性ポリマーを配合した製剤が提案されている
(特開平10−279410号公報)ものの、該製剤の
粘度ならびに分離安定性の観点から充分とは言い難く、
長期間にわたり粒子の沈降を生じず、また、水希釈時に
分散性に優れたかかる殺虫性化合物を有効成分とする水
性製剤が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水性製剤中
に特定の分散剤を使用すると共に、有効成分との関係で
特定の性質を有する溶剤を共存させることにより、低粘
度で、希釈時において水中分散性が良好な水性製剤が得
られることを見出し、また、特に有効成分がいわゆるネ
オニコチノイド系殺虫性化合物の場合にはさらに、従来
の製剤に比し殺虫効力が向上した製剤となることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、融点が50℃以上で、
かつ、20℃における水への溶解度が150〜5000
mg/Lである殺虫性化合物、(b)リグニンスルホン
酸塩、及び(c)水と実質的に混和せず、かつ、上記
(a)殺虫効果を有する化合物を実質的に溶解しない疎
水性有機溶剤を含有することを特徴とする水性殺虫組成
物(以下、本組成物と記す。)に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本組成物において用いられる殺虫
性化合物は、融点が50℃以上で、かつ、20℃におけ
る水への溶解度が150〜5000mg/Lである殺虫
効果を有する化合物(以下、本化合物と記す。)であ
り、20℃における水への溶解度が150〜5000m
g/Lであるものが好ましく、20℃における水への溶
解度が250〜500mg/Lであるものがさらに好ま
しい。
【0007】本化合物としては、例えば下記一般式
(1) (式中、Rは2−クロロピリジン−5−イル基または
2−クロロチアゾール−5−イル基を表し、Rはニト
ロ基またはシアノ基を表し、Rはメチル基またはメチ
ルアミノ基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表
すか、RとRとが一緒になって、−CH−A
CH−A−基を表す。但し、Aは酸素原子、メチ
ルイミノ基または単結合を表し、Aは硫黄原子または
イミノ基を表す。)で示されるネオニコチノイド系化合
物を挙げることができる。
【0008】その具体例としては、アセタミプリド(一
般名、水溶解度(25℃):4200mg/L、融点:
98.9℃)、クロチアニジン(一般名、水溶解度(2
0℃):327mg/L、融点:176〜178℃)、
チアクロプリド(一般名、水溶解度(20℃):185
mg/L、融点:136℃)、チアメトキサム(一般
名、水溶解度(25℃):4100mg/L、融点:1
39.1℃)等が挙げられる。特にクロチアニジンを好
ましい例として挙げることができる。また、前記した如
く、本化合物としてネオニコチノイド系化合物(1)を
使用した本組成物の場合には、従来の水性製剤の場合に
比し、殺虫効力の向上効果が認められるので、ネオニコ
チノイド系化合物(1)を用いることが本製剤において
は好ましい。
【0009】本化合物は本組成物中に、通常、5〜50
重量%含有され、好ましくは10〜45重量%、さらに
好ましくは15〜40重量%含有される。
【0010】また、本組成物中における本化合物の粒子
径は、保存中における沈降防止の点から製造時点では、
体積中位径として、通常6μm以下、好ましくは3μm
以下、さらに好ましくは1μm以下であり、通常は粉砕
等によりかかる粒子径に調製される。
【0011】本組成物において、リグニンスルホン酸塩
(以下、本分散剤と記す。)の本組成物中の含有量は、
通常0.3〜15重量%であり、好ましくは0.5〜1
0重量%、さらに好ましくは1〜5重量%である。
【0012】リグニンスルホン酸塩における塩としては
ナトリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩等が挙げ
られる。
【0013】中でもより低粘性の分散系を有する組成物
とするという点からは、スルホン化度が2.5以下のリ
グニンスルホン酸塩が好ましく、さらに好ましくはスル
ホン化度が2.0以下のリグニンスルホン酸塩、特に好
ましくはスルホン化度が1.5以下のリグニンスルホン
酸塩である。
【0014】リグニンスルホン酸塩は市販されており、
かかる市販品を使用することもできる。その具体例とし
ては、リアックス85A(ウエストベーコ社製商品名、
スルホン化度1.0のナトリウム塩)、リアックス83
A(ウエストベーコ社製商品名、スルホン化度2.1の
ナトリウム塩)、リアックス82(ウエストベーコ社製
商品名、スルホン化度2.0のナトリウム塩)、リアッ
クス81A(ウエストベーコ社製商品名、スルホン化度
1.9のナトリウム塩)、ポリホンO(ウエストベーコ
社製商品名、スルホン化度1.2のナトリウム塩)、リ
アックス910(ウエストベーコ社製商品名、スルホン
化度1.7のナトリウム塩)ポリホンH(ウエストベー
コ社製商品名、スルホン化度0.5のナトリウム塩)、
リアックス88B(ウエストベーコ社製商品名、スルホ
ン化度3.8のナトリウム塩)、リアックス100M
(ウエストベーコ社製商品名、スルホン化度4.7のナ
トリウム塩等が挙げられる。
【0015】本組成物において用いられる溶剤は、水と
実質的に混和せず、かつ、本化合物を実質的に溶解しな
い疎水性有機溶剤(以下、本溶剤と記す。)である。水
に実質的に混和しない疎水性有機溶剤とは、20℃にお
ける水100gに対する溶解度が1g以下である常温で
液体の有機溶剤を意味する。また、本化合物を実質的に
溶解しない有機溶剤とは、20℃における本化合物の溶
解度が10g/L以下である常温で液体の有機溶剤を指
す。本溶剤の具体例としては、芳香族系溶剤、動植物油
類、パラフィン系溶媒等を挙げることができ、使用する
本化合物の溶解度の点から適宜決定することができる。
【0016】芳香族系溶剤としては、キシレン、アルキ
ルベンゼン、アルキルナフタレン等芳香族炭化水素を挙
げることができ、動植物油類としては、菜種油、大豆
油、アマニ油等をあげることができる。パラフィン系溶
媒としては、炭素数5以上のノルマルパラフィン、炭素
数5以上のイソパラフィン、および炭素数5以上のシク
ロパラフィン等を挙げることができ、好ましくは炭素数
5〜70程度のノルマルパラフィン、炭素数5〜200
程度のイソパラフィン、および炭素数5〜200程度の
シクロパラフィンを挙げることができ、さらに好ましく
は炭素数5〜45程度のノルマルパラフィン、炭素数5
〜100程度のイソパラフィン、および炭素数5〜10
0程度のシクロパラフィンを挙げることができ、本溶剤
は1種または2種以上の混合物で用いることができる。
【0017】中でも本化合物がネオニコチノイド系化合
物(1)の場合には、殺虫効力増強の点で芳香族系溶剤
が好ましく、中でも引火点が70℃以上、更には引火点
が120℃以上の芳香族系溶剤が好ましく、その例とし
てフェニルキシリルエタンが挙げられる。
【0018】本組成物における本溶剤の含有量は、本化
合物の種類、本組成物の施用目的等により適宜決めるこ
とができるが、本化合物に対し通常は0.05〜10重
量倍、好ましくは0.1〜5重量倍、さらに好ましくは
0.2〜2重量倍である。
【0019】本溶剤は市販されており、かかる市販品を
使用しても良い。市販品としては、例えばハイゾールS
AS−296(1−フェニル−1−キシリルエタンと1
−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、日本
石油株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−M
N(メチルナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の
商品名)、カクタスソルベントHP−DMN(ジメチル
ナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の商品名)、
カクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアル
キルベンゼン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カク
タスソルベントP−150(アルキルベンゼン、日鉱石
油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−1
80(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合
物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベ
ントP−200(メチルナフタレンとジメチルナフタレ
ンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタ
スソルベントP−220(メチルナフタレンとジメチル
ナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品
名)、カクタスソルベントPAD−1(ジメチルモノイ
ソプロピルナフタレン、日鉱石油化学株式会社の商品
名)、ソルベッソ100(芳香族炭化水素、エクソン化
学株式会社の商品名)、ソルベッソ150(芳香族炭化
水素、エクソン化学株式会社の商品名)、ソルベッソ2
00(芳香族炭化水素、エクソン化学株式会社の商品
名)、スワゾール100(トルエン、丸善石油株式会社
の商品名)、スワゾール200(キシレン、丸善石油株
式会社の商品名)等を挙げることができる。
【0020】本組成物は、必要に応じてさらに、界面活
性剤、粘度調節剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐剤、安定
化剤、着色剤、香料、効力増強剤、薬害軽減剤等を含有
することができる。
【0021】本組成物において使用し得る界面活性剤と
しては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤
等が挙げられる。
【0022】界面活性剤を使用する場合、含有量は本組
成物中、通常0.05〜10重量%、好ましくは0.1
〜5重量%である。
【0023】粘度調節剤としては、ザンサンガム、ラム
ザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ウェ
ラントガム等の天然多糖類、ポリアクリル酸ナトリウム
の合成高分子、カルボキシメチルセルロース等の半合成
高分子、アルミニウムシリケート、スメクタイト、ベン
トナイト、ヘクライト、乾式シリカ等の鉱物質粉末、ア
ルミナゾル等を挙げることができ、これらは単独である
いは2種以上を混合して使用することができる。これら
は市販されており、かかる市販品を使用することもでき
る。例えば、ザンサンガムとしては、ケルザンS、ケル
ザンASX、ケルザンT、ケルザンRD(以上、CPケ
ルコ社の商品名)等が挙げられ、アルミニウムシリケー
トとして、ビーガムグラニュール、ビーガムHVグラニ
ュール、ビーガムTグラニュール(以上、バンダビルト
社の商品名)等が挙げられる。また、乾式シリカとして
は、アエロジル200(デグサヒュルス社の商品名)が
挙げられ、乾式シリカとアルミナゾルの混合物として
は、アエロジルCOK−84(デグサヒュルス社の商品
名)が挙げられる。粘度調節剤を使用する場合、その含
有量は本組成物中、通常0.1〜10重量%であり、好
ましくは0.1〜5重量%である。
【0024】消泡剤としては、例えばアンチフォームC
(ダウ・コーニング社の商品名)、アンチフォームCE
(ダウ・コーニング社の商品名)、TSA730(東芝
シリコーン社の商品名)、TSA731(東芝シリコー
ン社の商品名)、TSA732(東芝シリコーン社の商
品名)、YMA6509(東芝シリコーン社の商品名)
等のシリコーン系消泡剤、フルオウェットPL80(ク
ラリアント社の商品名)等のフッ素系消泡剤が挙げら
れ、これらは単独であるいは2種以上を混合して使用す
ることができる。消泡剤を使用する場合、その含有量
は、本組成物中、通常0.01〜3重量%程度である。
【0025】凍結防止剤としては、例えばエチレングリ
コールやプロピレングリコール等の水溶性グリコール類
が挙げられ、これらは単独であるいは2種以上を混合し
て使用することができる。凍結防止剤を使用する場合、
その含有量は本組成物中、通常0.5〜30重量%、好
ましくは1〜20重量%、さらに好ましくは5〜10重
量%程度である。
【0026】防腐剤としては、例えばp−ヒドロキシ安
息香酸エステル、サリチル酸誘導体、イソチアゾリン−
3−オン誘導体等が挙げられ、これらは単独であるいは
2種以上を混合して使用することができる。防腐剤を使
用する場合、その含有量は本組成物中、通常0.01〜
5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、さらに好ま
しくは0.1〜1重量%程度である。
【0027】本組成物は本発明の効果を奏する限りにお
いて、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、
植物生長調節剤、肥料等を適宜含有することもできる。
【0028】本組成物は、通常、フロアブル製剤あるい
はSC(Suspension Concentrat
e)製剤と呼ばれる製剤形態であり、水性組成物であ
る。そして、本組成物は、水が連続相(水相)を形成
し、本化合物は水相には実質的に溶解せず、水相に分散
した状態で存在する。また、本分散剤は実質的に水相に
溶解した状態で存在する。本溶剤は水相には実質的に溶
解せず、さらには、本化合物を実質的に溶解することな
く、水相に分散した状態で存在する。また、本組成物中
において、本化合物と本溶剤とがそれぞれ独立して水相
中に分散して存在するか、本化合物が本溶剤中に懸濁し
てなる油滴が水相に分散して存在する。
【0029】本組成物は、例えば、本分散剤を水に溶解
せしめ、次いでこれに本化合物及び本溶剤、必要により
さらに界面活性剤、粘度調節剤、消泡剤、凍結防止剤、
防腐剤等の助剤、その他を添加、混合後、ガラスビー
ズ、ジルコニア等のメディアを用いた湿式粉砕の手法を
用いて粉砕分散と乳化を同時に行なうことにより製造す
ることができる。また、本溶剤を含有する乳濁液と本化
合物を含有する懸濁液を別々に製造したのち、それらを
混合することにより製造することもできる。その他、本
分散剤、本溶剤、水、必要によりさらに界面活性剤、粘
度調節剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐剤等の助剤、その
他からなる乳濁液を予め調製しておき、そこへ本化合物
を粉砕分散させる方法、あるいは本化合物を粉砕分散さ
せた懸濁液を予め調製し、その中に本溶剤を添加・乳化
させる方法を挙げることもできる。
【0030】本組成物を施用することにより防除可能な
農業害虫としては、例えば、半翅目害虫(例、ナガメ、
イネクロカメムシ、ホソヘリカメムシ、ナシグンバイ、
トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ、ツマ
グロヨコバイ、チャノミドリヒメヨコバイ、オンシツコ
ナジラミ、ヤノネカイガラムシ、クワコナカイガラム
シ、ダイズアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ダイ
コンアブラムシ、モモアカアブラムシ、ワタアブラム
シ、リンゴアブラムシなど)、鱗翅目害虫(例、ハスモ
ンヨトウ、コナガ、モンシロチョウ、ニカメイガ、タマ
ナギンウワバ、タバコガ、アワヨトウ、ヨトウガ、リン
ゴコカクモンハマキ、ワタノメイガ、コブノメイガ、ジ
ャガイモガ、チャノホソガ、チャノコカクモンハマキな
ど)、甲虫目害虫(例、ニジュウヤホシテントウムシ、
ウリハムシ、キスジノミハムシ、コロラドイモハムシ、
カメノコハムシ、イネドロオイムシ、イネゾウムシ、ヤ
サイゾウムシなど)、双翅目害虫(例、イエバエ、アカ
イエカ、ウシアブ、タマネギバエ、タネバエなど)、直
翅目害虫(例、トノサマバッタ、ケラなど)、網翅類
(例、チャバネゴキブリ、クロゴキブリなど)、ハダニ
類(例、ナミハダニ、ミカンハダニ、カンザワハダニ、
ミセナミダニ、リンゴハダニ、ミカンサビダニなど)、
線虫(例、イネシンガレセンチュウなど)などが挙げら
れる。
【0031】また、本組成物を施用することにより防除
可能な森林害虫としては、例えば、半翅目害虫(例、マ
ツノコナカイガラムシ、マツノカキカイガラムシ、マツ
ノオオアブラムシ、マツホソアブラムシ など)、鱗翅
目害虫(例、チャハマキ、ヨモギエダシャク、ミノウス
バ、ミノガ、イラガ、マツノシンマダラメイガ、マツカ
レハ、マツツマアカシンムシ、マイマイガなど)、甲虫
目害虫(例、スギハムシ、マツノマダラカミキリ、ゴマ
ダラカミキリ、クワカミキリ、マメコガネ、マツキボシ
ゾウムシ、ヤナギシリジロゾウムシ、トドマツノキクイ
ムシ、カラマツコキクイムシなど)、膜翅目(例、マツ
ノミドリハバチ、マツノクロホシハバチ、マツノキハバ
チなど)、シロアリ目害虫(例、ヤマトシロアリ、イエ
シロアリ、ダイコクシロアリ、タイワンシロアリな
ど)、ハダニ類(例、トドマツノハダニなど)、線虫
(例、ネコブセンチュウ、マツノザイセンチュウセンチ
ュウなど)などが挙げられる。
【0032】本組成物は、畑地、休耕地、水田の畦畔、
果樹園、牧草地、芝生地、森林、非農耕地等の殺虫剤と
して用いることができる。本組成物は通常、水等で希釈
され、該希釈液が処理される。その処理方法としては、
例えば、土壌処理、茎葉処理、湛水処理等を挙げること
ができる。土壌処理には、土壌表面処理、土壌混和処理
等があり、茎葉処理には、植物体の上方からの処理のほ
か、作物に付着しないようにある種の植物に限って処理
する局部処理等があり、本組成物はいずれの処理におい
ても適用可能である。水田等の場合、場合により水口処
理、水面処理等、希釈することなくそのまま処理するこ
ともできる。また、本組成物を散布処理用に水等にて希
釈した希釈液を、ヘリコプター、飛行機またはラジコン
ヘリにより空中散布することもできる。一方、散布処理
用に水等にて希釈した希釈液を、森林用害虫の発生時期
に動力噴霧機を用いて樹冠部に薬剤散布することもでき
る。また、ゴルフ場や平坦地作業が容易な松林では樹高
約40mまで散布可能な強力送風散布装置(スパウタ
ー、小型自動車に搭載)等を使用して地上より森林樹木
に散布することもできる。
【0033】本組成物の施用量は、対象害虫の種類、気
象条件等により異なるが、10アール当りの本化合物量
に換算して、通常0.5〜500g、好ましくは1〜2
00gである。
【0034】必要により、さらに展着剤等の補助剤を添
加してもよい。展着剤として、液体窒素、アグリデック
ス(ヘレナ化学社の商品名)、ダイナミック(ヘレナ化
学社の商品名)、インデュース(ヘレナ化学社の商品
名)、およびシルウェットL−77(日本ユニカー社の
商品名)等が挙げられる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例にてより詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではな
い。 実施例1 5Lのステンレスビーカー中に、クロチアニジン(武田
薬品工業株式会社製)300g、リアックス85A(ウ
エストベーコ社製商品名、スルホン化度1.0のリグニ
ンスルホン酸ナトリウム)40g、ソルポール8043
(東邦化学株式会社製商品名、ノニルフェノール系界面
活性剤)1g、ハイゾールSAS−296(日本石油株
式会社製商品名、1−フェニル−1−キシリルエタンと
1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物)1
00g、アンチフォームCE(ダウ・コーニング社製商
品名、シリコンエマルジョン系消泡剤)2g、アエロジ
ルCOK−84(デグサヒュルス社製商品名、シリカ/
酸化アルミニウム混合物)15g、プロピレングリコー
ル50g、および水492gを混合した。該混合物10
00gに200μmφのガラスビーズ1500gを加
え、スリワンモーターを用いて常温で3時間、3000
回転/分で攪拌下粉砕した。その後、ガラスビーズを濾
別し、本組成物1を得た。
【0036】本組成物1の粘度をB型粘度計(ローター
No.1、25℃、6回転/分)にて測定した。また、
0.1mlの本組成物1を99.9mlの水の入った1
00mlメスシリンダー中に投入し、その分散性を目視
により観察した。結果を表1に記す。
【0037】
【表1】溶剤添加による製剤効果
【0038】参考例1 実施例1において、ハイゾールSAS−296およびソ
ルポール8043を添加せず、水の量を593gとした
以外は、実施例1と同様の操作を実施し、参考組成物1
を得た。
【0039】試験例1 本組成物1ならびに参考組成物1の1000倍希釈液
を、キャベツ3ポット/1Lとなるように散布し、散布
7日後にチャバネゴキブリを放飼した。放飼後2日後の
チャバネゴキブリを観察し、死虫率を算出した。結果を
表2に記す。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、低粘度で、希釈時にお
いて水中分散性が良好な水性殺虫組成物が提供できる。
また、その有効成分がクロチアニジンなどのいわゆるネ
オニコチノイド系殺虫性化合物の場合にはさらに、殺虫
効力において優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 51/00 A01N 51/00 Fターム(参考) 4H011 AC02 AC03 BA04 BA05 BB11 BC01 BC07 DA14 DA15 DD03 DD05 DG16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)融点が50℃以上で、かつ、20℃
    における水への溶解度が150〜5000mg/Lであ
    る殺虫性化合物、(b)リグニンスルホン酸塩、及び
    (c)水と実質的に混和せず、かつ、該殺虫性化合物を
    実質的に溶解しない疎水性有機溶剤を含有することを特
    徴とする水性殺虫組成物。
  2. 【請求項2】(a)該殺虫性組成物が、一般式(1) (式中、Rは2−クロロピリジン−5−イル基または
    2−クロロチアゾール−5−イル基を表し、Rはニト
    ロ基またはシアノ基を表し、Rはメチル基またはメチ
    ルアミノ基を表し、Rは水素またはメチル基を表す
    か、RとRとが一緒になって、−CH−A−C
    −A−基を表す。但し、Aは酸素原子、メチル
    イミノ基または単結合を表し、Aは硫黄原子またはイ
    ミノ基を表す。)で示されるネオニコチノイド系化合物
    である請求項1に記載の水性殺虫組成物。
  3. 【請求項3】(a)該殺虫性組成物が、アセタミプリ
    ド、クロチアニジン、チアクロプリドまたはチアメトキ
    サムである請求項2に記載の水性殺虫組成物。
  4. 【請求項4】(a)該殺虫性組成物が、クロチアニジン
    である請求項3に記載の水性殺虫組成物。
  5. 【請求項5】(b)リグニンスルホン酸塩のスルホン化
    度が2.5以下である請求項1〜4のいずれかに記載の
    水性殺虫組成物。
  6. 【請求項6】(c)該疎水性有機溶剤が、芳香族系溶剤
    である請求項1〜5のいずれかに記載の水性殺虫組成
    物。
  7. 【請求項7】(c)該疎水性有機溶剤が、フェニルキシ
    リルエタンである請求項6に記載の水性殺虫組成物。
  8. 【請求項8】さらに少なくとも1種の粘度調節剤を含
    み、該粘度調節剤の濃度が0.1〜10重量%である請
    求項1〜7のいずれかに記載の水性殺虫組成物。
  9. 【請求項9】森林害虫用である請求項1〜8のいずれか
    に記載の水性殺虫組成物。
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