JP2003320983A - 子供用乗り物 - Google Patents

子供用乗り物

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JP2003320983A
JP2003320983A JP2002130572A JP2002130572A JP2003320983A JP 2003320983 A JP2003320983 A JP 2003320983A JP 2002130572 A JP2002130572 A JP 2002130572A JP 2002130572 A JP2002130572 A JP 2002130572A JP 2003320983 A JP2003320983 A JP 2003320983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納時に手押し棒が障害にならず、大きなブ
ラケットを用いたり車体重量の増大を招くことなく長い
手押し棒をしっかりと固定することができ、子供が一人
で乗る場合に車体の安定性を向上させることができ、万
一子供がこの手押し棒にぶら下がっても車体が不安定に
なるおそれがないようにする。 【解決手段】 着座部(50)および背当て部が一体成
形された側面視略L型の樹脂製のバケット型着座シート
(44)と、着座シート(44)の着座部(50)下面
および背当て部背面に固定され斜上後方へのびる手押し
棒ロア(56)と、手押し棒ロア(56)に引出した使
用位置と押し下げた収納位置との間でスライド可能とな
るように挿入され上部にグリップ(64)を有する手押
し棒アッパ(58)と、手押し棒アッパ(58)を少な
くとも使用位置に固定するロック手段(68)と、を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体中央付近に
着座して足踏みペダルを踏むことにより走行する子供用
乗り物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】三輪車や四輪車などの子供用乗り物にお
いて、保護者が後方から乗り物を押すための手押し棒を
設けたものがある。また補助輪付きの二輪車に手押し棒
を設けたものもある。この手押し棒は、子供が乗った状
態で後方から乗り物を押すだけでなく、停止させたり、
進行方向を制御するためにも用いられるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の手押し棒は保護
者が起立した状態で楽に握れる長さに設定されている。
このため手押し棒が車体から上方へ大きく突出すること
になり、この乗り物を収納する場合にこの長い手押し棒
が障害になって収納しにくくなるという問題があった。
【0004】また従来の手押し棒は、着座シートの後方
で車体フレームに固定されている。この手押し棒は長い
ため、通常その下端だけが車体フレームに固定されるこ
とになり、いわば片持ち支持の状態で固定されることに
なる。このため手押し棒を車体フレームへ固定する部分
(固着部)の強度および剛性が不足して手押し棒がグラ
グラし易くなり、その操作感が悪くなるという問題があ
った。なおこの固着部の強度・剛性を増大させることも
可能であるが、そのためには大きなブラケット類が必要
になり、車体重量が増えるという問題が生じる。
【0005】さらに手押し棒は上方へ長く突出している
ため、乗り物の重心が高くなる。また子供が一人で乗る
場合には、車体振動によってこの長い手押し棒が大きく
振れる。このため車体の安定性が悪くなるという問題も
あった。
【0006】一方保護者が目を離したすきに、子供がこ
の手押し棒にぶら下がったりすることがあり得る。この
場合に従来の手押し棒は後輪の上後方にのびているため
に、ここに子供がぶら下がると後輪を支点にして車体前
部が浮き上がり、車体が不安定になるという問題もあっ
た。
【0007】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、乗り物を収納する時に手押し棒が障害にな
らず収納し易くなり、大きなブラケットを用いたり車体
重量の大幅な増大を招くことなく長い手押し棒をしっか
りと車体側に固定することができ、子供が一人で乗る場
合に車体の安定性を向上させることができ、さらに万一
子供がこの手押し棒にぶら下がっても車体が不安定にな
るおそれがないようにした子供用乗り物を提供すること
を目的とする。
【0008】
【発明の構成】この発明によればこの目的は、車体中央
付近に着座して足踏みペダルを踏むことによって走行す
る子供用乗り物において、着座部および背当て部が一体
成形された側面視略L型の樹脂製のバケット型着座シー
トと、前記着座シートの着座部下面および背当て部背面
に固定され斜上後方へのびる手押し棒ロアと、前記手押
し棒ロアに引出した使用位置と押し下げた収納位置との
間でスライド可能となるように挿入され上部にグリップ
を有する手押し棒アッパと、前記手押し棒アッパを少な
くとも前記使用位置に固定するロック手段と、を備える
ことを特徴とする子供用乗り物、により達成される。
【0009】すなわちこの発明は、バケット型の着座シ
ートの剛性を利用して手押し棒を取付けるものである。
この着座シートは高い背当て部を持ち、この背当て部は
元々乗った子供の荷重に耐え得る十分に大きい強度を持
つから、この背当て部と着座部との2ヶ所で手押し棒を
しっかりと保持することが可能になるものである。
【0010】この発明は、三輪車、四輪車、補助輪付き
の二輪車などに適用することができ、これらを包含す
る。手押し棒アウタの下部を固定する下ブラケットは、
着座シートの着座部を車体フレームに固定する部材にこ
の着座部と共に固定することができる。この場合には、
車体フレームには手押し棒を固定するためのブラケット
類を別途設ける必要が無くなり、ブラケット数を減らし
軽量化に適する。
【0011】手押し棒アウタは、互いにブラケットで平
行に結合された左右一対のアウタパイプで形成し、手押
し棒インナはこれらアウタパイプに挿入可能な左右一対
のインナパイプで形成し、両インナパイプの上端を緩衝
剤で被覆したグリップで結合しておくのがよい。
【0012】この場合、グリップは手押し棒の収納位置
で着座シートの背当て部の後上方に位置するように各部
の寸法を設定するのがよい。こうすれば、手押し棒を収
納した状態でグリップが子供の頭に接触せずに子供が乗
る時の障害になることがない。
【0013】このグリップは、環状にして、側面視でイ
ンナパイプの延長線に対して後傾させておくのがよい。
グリップは環状でかつ緩衝材で覆われているから、保護
者が手で握り易くかつ手が滑りにくくすることができる
ばかりでなく、このグリップは乗った子供の頭部も後方
から十分に保護できるからである。
【0014】着座シートはブロー成形(blow molding、
中空成形)によって作ることができる。ブロー成形は、
押出機から押出されるポリエチレンなどの樹脂パイプ
(パリソン、parison)を金型で挟み、パイプの一端か
ら圧縮空気を入れてこのパイプを膨らまし、金型のとお
りの形に成形するものである。
【0015】ブロー成形した着座シートは、着座した子
供の身体に接するインナ部とその下方および後方を覆う
アウタ部とを重ね合わせた構造となるが、この着座シー
トは車体への取付部と手押し棒アウタの取付部では、こ
れらインナ部とアウタ部とを互いに密着させるのがよ
い。これらの密着部分にボルトやリベットなどの締結部
材を貫通させることにより、着座シートの取付けおよび
手押し棒の取付けを強固かつ確実にすることが可能にな
るからである。
【0016】ロック手段は、左右のアウタパイプを結合
するブラケットに左右一対のロックレバーを車体幅方向
へスライド可能に保持し、両ロックレバーにそれぞれ車
体幅方向外側へばねによって復帰習性を付与して、両ロ
ックレバーが外側へ復帰した時にこれらのロックレバー
をアウタパイプとインナパイプとに係合させることによ
り手押し棒インナを固定する構造とすることができる。
【0017】ここにロック手段は、手押し棒インナを少
なくとも引き出した使用位置で手押し棒インナをロック
するものとする。ロック手段は、手押し棒インナを前記
使用位置だけでなく、収納位置、その他の途中の位置で
もロックできるようにしてもよい。この場合、保護者の
身長に合わせてグリップを異なる高さの使用位置に固定
することが可能になる。
【0018】前輪は、そのハンドル回転軸線と路面との
交点が、前輪の接地点よりも前方に位置するように前輪
操舵系のアライメントを設定するのがよい。このように
すれば、保護者が手押し棒で車体を左右に旋回させる際
に前輪を同方向に回動させて円滑に旋回させることが可
能になる。すなわち、車体に左右方向に旋回力を加える
と、前輪はハンドル回転軸線と路面との交点と前輪接地
点との距離(トレール)を利用して同じ方向に自然に回
動するからである。
【0019】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様である三輪車を
一部断面した側面図、図2はその手押し棒を引出した使
用状態を示す斜視図、図3は同じく押下げた収納状態を
示す斜視図、図4はロックカバーを外しかつ一部を断面
してロック手段を示す背面図、図5は図4におけるV−
V線断面図、図6は同じくVI-VI線断面図、図7は手押
し棒ロアの正面図(A)と側面図(B)である。
【0020】図1〜3において、符号10は車体フレー
ムである。この車体フレーム10は、前端の操向軸筒
(ステアリング・ヘッドパイプ)12と、後端の車軸筒
14と、これら操向軸筒12と車軸筒14とを結合する
1本のメインパイプ16とを持つ。メインパイプ16は
操向軸筒12から少し下降した後、ほぼ水平な水平部1
6aを経て後方へのびる。車軸筒14はメインパイプ1
6の後端に直交し、車体幅方向に水平である。
【0021】操向軸筒12には、ハンドル回転軸18に
よって前輪20および操向ハンドル22が左右に操舵可
能に取付けられている。すなわちハンドル回転軸18に
保持されたブラケット24に、左右一対(図2,3参
照)の前輪支持パイプ26,26がハンドル回転軸18
とほぼ平行に保持されている。ここに前輪支持パイプ2
6,26の上部はブラケット24より上方へのび、操向
ハンドル22となっている。
【0022】前輪20に固定された車軸は、前輪支持パ
イプ26,26の下端を貫通してクランク状に折曲さ
れ、ここに足踏みペダル(クランクペダル)28,28
が取付けられている。すなわち前輪20は、足踏みペダ
ル28,28により回転駆動される駆動輪となる。30
は前輪支持パイプ26,26に保持された前フェンダ、
32は左右の操向ハンドル22,22間に取付けられた
ハンドルカバーである。
【0023】ここに前輪20のアライメントは、図1に
示すように設定される。すなわちハンドル回転軸18の
軸線(ハンドル回転軸線)18aと路面との交点Aが、
前輪20の接地点Bよりも前方に位置するようにしたも
のである。交点Aと接地点Bとの距離t(トレール)
は、後記する手押し棒54で車体を左右に旋回させよう
とする場合に、前輪20をこの旋回方向と同じ方向に回
動させて旋回を円滑に行えるようにする作用を有する。
【0024】メインパイプ16の後端に固着された水平
な車軸筒14には、後車軸34(図1)が保持されてい
る。この後車軸34には左右一対の後輪36,36が保
持されている。両後輪36,36は独立に空転可能であ
る。
【0025】38はバスケット(荷箱)である。このバ
スケット38はその底部を車軸筒14に係合させる一
方、その中央前下部をメインパイプ16を貫通するボル
ト40(図1)によってメインパイプ16に固定してい
る。従ってこのボルト40に螺合したノブナット42を
取外すことによりバスケット38は簡単に着脱可能であ
る。
【0026】44はバケット型の着座シートである。こ
の着座シート44はポリエチレンなどの樹脂をブロー成
形することにより側面視略L字状に形成されている。こ
こに着座シート44は、着座側のインナ部44aと、外
側を包むアウタ部44bとを略モナカ状に重ね合わせた
構造であり、特にアウタ部44bには適宜の凹凸を設け
ることによってその強度および剛性の増大が図られてい
る。
【0027】インナ部44aとアウタ部44bは車体へ
の取付部と、後記手押し棒ロア56の取付部で互いに密
着し、これらの密着部46(46a〜46c)を締着部
材となるボルト48(48a〜48c)が貫通してい
る。すなわち着座シート44の着座部50は、その前部
の密着部46aとメインパイプ16とを貫通する1本の
ボルト48aにより固定される。
【0028】着座部50の後部の下方には、メインパイ
プ16を車体幅方向に跨いでブラケット52がメインパ
イプ16に固着されている。このブラケット52には、
着座部50の後部の密着部46bがこれらを貫通する左
右一対のボルト48b(一方のみ図示)によって固定さ
れるが、この際に密着部46bとブラケット52との間
に後記する手押し棒ロア56の下ブラケット62が共締
めされる。
【0029】54は手押し棒である。この手押し棒54
は、着座シート44に固定される手押し棒ロア56と、
この手押し棒ロア56に対して上方からスライド可能に
挿入される手押し棒アッパ58とを持つ。手押し棒ロア
56は、図7に示すように、上ブラケット60および下
ブラケット62で互いに平行に結合した左右一対のアウ
タパイプで形成される。手押し棒アッパ58はこれらの
アウタパイプに挿入される左右一対のインナパイプで形
成される。
【0030】左右一対のインナパイプの上端はグリップ
64で結合されている。すなわち図4に示すように、イ
ンナパイプの上端は、横向きにしたほぼU字状のパイプ
64aで互いに結合されている。このパイプ64aは横
長の環状のポリプロピレンなどの緩衝材66で覆われて
いる。
【0031】手押し棒ロア56の上部は、その上ブラケ
ット60と前記着座シート44の背当て部に設けた密着
部46cとを貫通する2本のボルト48c(図4)によ
って着座シート44に固定される。手押し棒ロア56の
下部に固着した下ブラケット62は、図7に示すように
側面視略L字状に折曲され、この折曲部分は前記着座部
50の後部の密着部46bとブラケット52との間に挟
まれてボルト46bで共締めされている。
【0032】上ブラケット60には、手押し棒アッパ5
8を所定位置に固定するためのロック手段68が組付ら
れている。すなわちこのロック手段68は、図6に示す
ように、左右のアウタパイプ間でブラケット60に被さ
れる樹脂製(例えばポリプロピレン製)のロックカバー
70と、このカバー70の内側に保持されたガイドブロ
ック72と、このガイドブロック72にガイドされて車
体幅方向にスライド可能な左右一対のロックレバー7
4,74と、両ロックレバー74,74に外側への復帰
習性を付与する圧縮コイルばね76とを備える。
【0033】ロックレバー74,74は、図6に示すよ
うに、ロックカバー70に設けた長孔70a,70aか
ら突出すると共に、各ロックレバー74,74には車体
幅方向外側へ突出する係合ピン74a,74aがインサ
ートされている。これら係合ピン74aは手押し棒アッ
パ58を引き出した使用位置で、アウタパイプとインナ
パイプにそれぞれ設けた係合孔に進入し、手押し棒アッ
パ58を使用位置にロックする。同様に係合ピン74a
は、手押し棒アッパ58を押し下げた収納位置でも手押
し棒アッパ58をロックする。図4はこの状態を示す。
【0034】このロック手段68は、保護者が両ロック
レバー74,74を同時に指で挟んで互いに引き寄せれ
ば、ロックレバー74,74はばね76を圧縮しつつ車
体中央側へスライドし、係合ピン74aがアウタパイプ
とインナパイプとのロックを解放する。この状態で手押
し棒アッパ58は手押し棒ロア56に対して上下にスラ
イド可能である。
【0035】手押し棒アッパ58を引き上げて図2に示
す使用状態でロックレバー74を解放すれば、係合ピン
74aがアウタパイプとインナパイプの係合孔に係合
し、手押し棒アッパ58をロックすることができる。ま
たロックレバー74,74を引き寄せて手押し棒アッパ
58を押し下げ、図3に示す収納位置でロックレバー7
4,74を解放すれば、係合ピン74aは手押し棒アッ
パをこの収納位置にロックすることができる。
【0036】メインパイプ16の水平部16aには、下
方へのびる足のせステップ80が取付けられている。こ
の足のせステップ80は、着座シート44に着座した子
供が、足踏みペダル28を踏まない時に両足を載せるも
のであり、主として手押し棒54を用いて保護者がこの
三輪車を手押しで使用する際に利用するものである。な
おこの足のせステップ80は、利用しない時にはその上
部を支点として下部を後方へ回動させることにより着座
シート44の下方に収納することができる。このように
収納すれば、着座シート44に着座した子供が、ペダル
28を踏む時にこの足のせステップ80に足が触れるの
を防止することができる。
【0037】この実施態様では、手押し棒54を着座シ
ート44の背当て部の後面にほぼ沿わせて斜上後方へ傾
斜させ、手押し棒アッパ58の上端に環状のグリップ6
4を設けた。このグリップ64は図1に示すように手押
し棒ロア56の上方の延長線より後傾させた。また手押
し棒ロア56の上端は着座シート44の背当て部より上
方へ突出させないから、手押し棒アッパ58の収納状態
では、グリップ64は図1,3に示すように着座シート
44の背当て部上後方に位置することになる。このため
着座した子供の頭部にこのグリップ64が干渉すること
がない。
【0038】この実施態様では、手押し棒54を簡単に
着脱することが可能である。そのためにはまず着座シー
ト44を固定するボルト48aおよび左右一対のボルト
48bを緩めて着座シート44を車体フレーム10のメ
インパイプ16から取外す。そして手押し棒ロア56の
上ブラケット60を着座シート44の背当て部に固定す
る2本のボルト48cを緩めればよい。
【0039】このようにして手押し棒54を着座シート
44から分離した後、着座シート44だけをボルト48
a,48bで車体フレーム10のメインパイプ16に固
定すればよい。従って子供の成長に合わせて、手押し棒
54が不用になればこれを取外して使用できるので、乗
り物の使用可能期間を長くすることができる。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上のように、着座シートを
バケット型とし、この着座シート自身の強度を利用して
その着座部と背当て部とで手押し棒を保持するものであ
るから、手押し棒を車体フレームに固定する場合に比べ
て手押し棒を小さいブラケット類でしっかりと固定する
ことができる。このため車体重量の増大を防ぐことがで
きる。
【0041】また手押し棒は、着座シート側に固定した
手押し棒ロアと、この手押し棒ロアに対して上方からス
ライド可能に挿入されその上部にグリップを有する手押
し棒アッパとを備え、手押し棒アッパをロック手段によ
って少なくとも引出した使用位置でロックできるように
したから、使用しない時には手押し棒アッパを押し下げ
て収納することができる。このためこの乗り物を収納す
る時に手押し棒が邪魔にならず、収納し易くなる。
【0042】また子供が自分で足踏みペダルを踏んで走
行する時には、手押し棒を収納しておくことができ、こ
の時には手押し棒が上方に高く伸びていないので車体重
心が下がる。また長い手押し棒が車体から上方へ長く突
出している場合に比べて、収納した手押し棒は走行中に
振れることがなくなり、走行安定性が悪くなることがな
い。
【0043】さらに、この手押し棒を収納位置にしてお
けば、保護者が目を離したすきに子供がこの手押し棒に
万一ぶら下がることがあっても、この手押し棒は後輪よ
り大きく後方へのびていないので車体前部が後輪を支点
にして浮き上がるおそれがない。このため車体が不安定
になるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を一部断面した側面図
【図2】その手押し棒の使用状態を示す斜視図
【図3】その手押し棒の収納状態を示す斜視図
【図4】ロック手段を示す背面図
【図5】図4におけるV−V線断面図
【図6】図4におけるVI−VI線断面図
【図7】手押し棒ロアの正面図(A)と側面図(B)
【符号の説明】
10 車体フレーム 16 メインパイプ 18 ハンドル回転軸 20 前輪 28 足踏みペダル 36 後輪 44 着座シート 44a インナ部 44b アウタ部 46(46a、46b、46c) 密着部 48(48a、48b、48c) ボルト(締結部材) 50 着座部 54 手押し棒 56 手押し棒ロア 58 手押し棒アッパ 60 上ブラケット 62 下ブラケット 64 グリップ 66 緩衝材 68 ロック手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体中央付近に着座して足踏みペダルを
    踏むことによって走行する子供用乗り物において、 着座部および背当て部が一体成形された側面視略L型の
    樹脂製のバケット型着座シートと、 前記着座シートの着座部下面および背当て部背面に固定
    され斜上後方へのびる手押し棒ロアと、 前記手押し棒ロアに引出した使用位置と押下げた収納位
    置との間でスライド可能となるように挿入され上部にグ
    リップを有する手押し棒アッパと、 前記手押し棒アッパを少なくとも前記使用位置に固定す
    るロック手段と、を備えることを特徴とする子供用乗り
    物。
  2. 【請求項2】 1個の操向前輪と2個の後輪とを備え、
    前輪に左右一対の足踏みペダルが固定された三輪車であ
    る請求項1の子供用乗り物。
  3. 【請求項3】 手押し棒ロアの下部に固着された下ブラ
    ケットは、着座シートの着座部を車体フレームに固定す
    る部材に前記着座部と共に固定されている請求項1また
    は2の子供用乗り物。
  4. 【請求項4】 手押し棒ロアはブラケットにより互いに
    平行に結合された左右一対のアウタパイプで形成され、
    手押し棒アッパは前記アウタパイプに挿入される左右一
    対のインナパイプで形成され、グリップはこれらインナ
    パイプの上端を結合しかつ緩衝材で被覆され、前記手押
    し棒アッパの収納位置で前記グリップは着座シートの背
    当て部の後上方に位置する請求項1〜3のいずれかの子
    供用乗り物。
  5. 【請求項5】 グリップは環状であり、側面視でインナ
    パイプの延長線に対して後傾している請求項4の子供用
    乗り物。
  6. 【請求項6】 着座シートはインナ部およびアウタ部を
    重ね合わせた構造にブロー成形され、この着座シートは
    その車体への取付部および手押し棒ロアの取付部で前記
    インナ部およびアウタ部が互いに密着し、これら密着部
    分を貫通する締結部材によって着座シートは車体フレー
    ムにまた手押し棒ロアは着座シートにそれぞれ固定され
    ている請求項1〜5のいずれかの子供用乗り物。
  7. 【請求項7】 ロック手段は、手押し棒アウタの左右一
    対のアウタパイプを結合するブラケットに車体幅方向へ
    スライド可能に保持された左右一対のロックレバーと、
    両ロックレバーに車体幅方向外側への復帰習性を付与す
    るばねとを備え、少なくとも手押し棒アッパを引出した
    使用位置で前記ロックレバーを前記アウタパイプおよび
    インナパイプに係合させることによって手押し棒インナ
    を固定可能にする請求項4または5の子供用乗り物。
  8. 【請求項8】 前輪のハンドル回転軸線と路面との交点
    が前輪の接地点よりも前方に位置するようにした請求項
    1〜7のいずれかの子供用乗り物。
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