JP2003320902A - ロック・アンロック装置および車両用収納装置 - Google Patents

ロック・アンロック装置および車両用収納装置

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JP2003320902A
JP2003320902A JP2002133625A JP2002133625A JP2003320902A JP 2003320902 A JP2003320902 A JP 2003320902A JP 2002133625 A JP2002133625 A JP 2002133625A JP 2002133625 A JP2002133625 A JP 2002133625A JP 2003320902 A JP2003320902 A JP 2003320902A
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JP
Japan
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guide groove
pin
lock
cover
retainer
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JP2002133625A
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English (en)
Inventor
Takashi Setoguchi
隆 瀬戸口
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Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック・アンロック装置のコンパクト化(軌
跡のコンパクト化)を図り、コンパクト化されたロック
・アンロック装置を備えた車両用収納装置の提供。 【解決手段】 (1)ハートカム部51およびハートカ
ム部51から延びる曲がり溝部52を有するガイド溝5
3と、ガイド溝53に挿入されたピン54とを、備え、
ガイド溝53とピン54とは相対的に回転可能でガイド
溝53と交差する方向に移動可能であるロック・アンロ
ック装置および該ロック・アンロック装置を備えた車両
用収納装置。(2)ガイド溝53が回転し、ピン54が
ガイド溝53と交差する方向に移動可能である。(3)
ピン54が回転するとともにガイド溝53と交差する方
向に移動可能である。(4)ガイド溝53とピン54は
カバー40によって覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック・アンロッ
ク装置および該ロック・アンロック装置を備えた車両用
収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9〜図11は、従来のロック・アンロ
ック装置と該ロックアンロック装置を備えた車両用収納
装置を示している。従来のロック・アンロック装置1
は、リテーナ2に車両前後・左右方向に揺動可能に取り
付けられるハートカム1aと、ドア3と一体的に動くア
ーム3aの先端に取り付けられるピン1bと、ハートカ
ム1aが所定姿勢をとるように常時ハートカム1aを付
勢するスプリング1cを、有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のロック
・アンロック装置1には、つぎの問題点(課題)があ
る。 ハートカム1aがリテーナ2に車両前後・左右方向
に揺動可能に取り付けられており、ピン1bがドア3と
一体的に動くアーム3aの先端に取り付けられているた
め、ピン1bおよびハートカム1aの移動軌跡は広い領
域にわたって伸長している。そのため、ロック・アンロ
ック装置1が組付けられる車両用収納装置4の大型化お
よび作動機構の複雑化を招く。それは、設計、製造を難
しくするとともにコストアップを招く。 ピン1bおよびハートカム1aの移動軌跡が広い領
域にわたって伸長しているため、ピン1bおよびハート
カム1aの全軌跡にわたってピン1bおよびハートカム
1aをカバーすることは構造上難しく、ピン1bおよび
ハートカム1aは構造上露出している(剥き出しであ
る)。そのため、このロック・アンロック装置1がカッ
プホルダ等の車両用収納装置4に組付けられた場合、ピ
ン1bまたはハートカム1aにこぼれたジュースがかか
ったりほこりがついたりするおそれがある。ピン1bま
たはハートカム1aにジュース、ほこりがつくと、ピン
1bとハートカム1aとの摺動抵抗が大になり、ロック
・アンロック装置1の作動不良の原因になる。また、ピ
ン1bおよびハートカム1aが剥き出しであるため、車
両用収納装置4の周囲のワイヤーハーネス(図示略)な
どがピン1bまたはハートカム1aに引っ掛かるおそれ
がある。ワイヤーハーネスなどがピン1bまたはハート
カム1aに引っ掛かると、ロック・アンロック装置1の
作動不良の原因にある。 スプリング1cが設けられているので、スプリング
1cのバネ作用によって部材が付勢されてその対向部材
に当ったときに異音が発生する。本発明の目的は、ロッ
ク・アンロック装置のコンパクト化(軌跡のコンパクト
化)をはかり、従来の種々の問題を解消することにあ
る。本発明のもう一つの目的は、コンパクト化されたロ
ック・アンロック装置を備えた車両用収納装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) ハートカム部および該ハートカム部から延びる
曲がり溝部を有するガイド溝と、前記ガイド溝に挿入さ
れたピンと、を備え、前記ガイド溝と前記ピンとは相対
的に回転可能で前記ガイド溝と交差する方向に移動可能
である、ロック・アンロック装置。 (2) 前記ガイド溝が回転し、前記ピンが前記ガイド
溝と交差する方向に移動可能である、(1)記載のロッ
ク・アンロック装置。 (3) 前記ピンが回転するとともに前記ガイド溝と交
差する方向に移動可能である、(1)記載のロック・ア
ンロック装置。 (4) 前記ガイド溝と前記ピンはカバーによって覆わ
れている(1)記載のロック・アンロック装置。 (5) リテーナと、前記リテーナに開閉可能に取り付
けられたプッシュオープン式のドアと、前記ドアの開閉
動に連動して回動するカバーと、ロック・アンロック装
置と、を備え、前記ロック・アンロック装置は、ハート
カム部および該ハートカム部から延びる曲がり溝部を有
するガイド溝と、該ガイド溝に挿入されたピンとを備
え、前記ガイド溝と前記ピンとは相対的に回転可能で前
記ガイド溝と交差する方向に移動可能である、車両用収
納装置。 (6) 前記ガイド溝が回転し、前記ピンが前記ガイド
溝と交差する方向に移動可能である、(5)記載の車両
用収納装置。 (7) 前記ガイド溝は前記カバーの内側に形成されて
おり、前記ピンは前記リテーナに移動可能に支持されて
いる、(6)記載の車両用収納装置。 (8) 前記ピンが回転するとともに前記ガイド溝と交
差する方向に移動可能である、(5)記載の車両用収納
装置。 (9) 前記ガイド溝は前記リテーナに形成されてお
り、前記ピンは前記カバーに対して移動可能に前記カバ
ーに支持されている、(8)記載の車両用収納装置。 (10) 前記ガイド溝と前記ピンはカバーによって覆
われている(5)記載の車両用収納装置。
【0005】上記(1)〜(4)のロック・アンロック
装置では、ハートカム部から延びる曲がり溝部を有す
る。そのため、曲がり溝部をたとえば円弧状、渦巻き状
等に形成することにより、ガイド溝をコンパクトにでき
る。また、ガイド溝をコンパクトにすることができるの
で、ピンの移動軌跡もコンパクトにすることができる。
その結果、ロック・アンロック装置のコンパクト化をは
かることができる。また、ロック・アンロック装置のコ
ンパクト化をはかることができるので、ロック・アンロ
ック装置をカバーで覆うことができる。そのため、ロッ
ク・アンロック装置にジュースがかかったりほこりがつ
くことを、従来に比べて防止できる。また、ハートカム
部から延びる曲がり溝部を有するので、ピンは常時ガイ
ド溝内に存在し、ピンがガイド溝に対してフリーな状態
になることはない。そのため、スプリングでピンまたは
ハートカムを所定姿勢に付勢しなくても、ピンは確実に
ハートカム部に係合できる。したがって、従来必要であ
ったスプリングは不要であり、スプリング作用による異
音は発生しない。上記(5)〜(10)の車両用収納装
置では、上記(1)〜(4)のロックアンロック装置で
得られる作用を有する他、コンパクト化されたロック・
アンロック装置が組付けられた車両用収納装置を提供す
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明実施例1の
ロック・アンロック装置および車両用収納装置を示して
おり、図6〜図8は、本発明実施例2のロック・アンロ
ック装置および車両用収納装置を示している。本発明実
施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分には、
本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する符
号を付してある。まず、本発明実施例1と本発明実施例
2に共通する部分を説明する。
【0007】本発明実施例のロック・アンロック装置5
0は、本発明実施例の車両用収納装置10に組付けられ
る。車両用収納装置10は、たとえば、車両の内装部材
であるインスツルメントパネル、コンソールパネル等に
取り付けられる。以下、本発明実施例では、車両用収納
装置10が車両の内装部材であるコンソールパネルに取
り付けられる場合を例にとって説明する。車両用収納装
置10は、たとえば、車両用灰皿装置である。ただし、
車両用収納装置10は、車両用灰皿装置に限定されるも
のではなく、たとえば、車両用カップホルダ装置、車両
用小物入れ装置等であってもよい。車両用収納装置10
は、図1、図2に示すように、リテーナ20と、ドア3
0と、カバー40と、ロック・アンロック装置50を、
有する。
【0008】リテーナ20は、たとえば樹脂製である。
リテーナ20は、底壁21と四側の側壁22、23、2
4、25とからなり、上方に開放する収容部26を有す
る。四側の側壁は、底壁21の車両前方側端から上方に
立ち上がる前側壁22と、底壁21の車両後方側端から
上方に立ち上がる後側壁23と、底壁21の車両右側端
から上方に立ち上がる右側壁24と、底壁21の車両左
側端から上方に立ち上がる左側壁25と、からなる。
【0009】リテーナ20の左右両側壁24、25に
は、ドア用軸部27が設けられている。ドア用軸部27
は、左右両側壁24、25の車両前方側端部またはその
近傍で、左右両側壁24、25の上端部またはその近傍
に設けられている。ドア用軸部27には、ドア30が回
動可能に取付けられる。リテーナ20の左右両側壁2
4、25の少なくとも一方には、さらに、カバー用軸部
28が設けられている(図示例では、カバー用軸部28
が右側壁24にのみ設けられている場合を示しており、
本発明実施例では、カバー用軸部28が右側壁24にの
み設けられている場合を説明する)。カバー用軸部28
には、カバー40が回動可能に取り付けられる。
【0010】ドア30は、たとえば樹脂製である。ドア
30は、リテーナ20のドア用軸部27に回動可能に取
り付けられ、リテーナ20の収容部26を開閉する。ド
ア30は、収容部26を開放する開位置と、収容部26
を閉塞する閉位置を超えた位置にある押し込み位置との
間にわたって、リテーナ20に回動可能に取り付けられ
ている。ドア30は、開位置および押し込み位置にある
とき、リテーナ20に当たっている。ドア30の回動軸
31は、車両左右方向に延びている。ドア30は、ドア
付勢スプリング31aにより開方向に回動付勢されてい
る。ドア付勢スプリング31aは、一端がリテーナ20
に当てられ他端がドア30に当てられた、コイルスプリ
ングからなる。ドア30は、閉位置にある時に、車両左
右方向両端部の車両前方側端部またはその近傍から下方
に向って突出する突出壁32を有している。突出壁32
は、ドア30と一体に形成されるか、または、ドア30
と別体に形成されてドア30に固定されている。突出壁
32は、ドア30と一体的に移動する。突出壁32の形
状は扇形状である。突出壁32の扇形状をなす部分の外
周部には、第1のギヤ33が形成されている。第1のギ
ヤ33の回動軸は、ドア30の回動軸31と一致する。
【0011】カバー40は、たとえば、樹脂製または金
属製である。カバー40は、リテーナ20のカバー用軸
部28に回動可能に取り付けられている。カバー40の
回動軸40aは、車両左右方向に延びている。カバー4
0は、円板状部41と、円板状部41の縁からリテーナ
20の右側壁24側に延びる延び部42を、有する。た
だし、円板状部41の形状は、円に限定されるものでは
なく、たとえば、楕円、矩形、三角形等であってもよい
(図示例では、円板状部41の形状が円である場合を示
している)。
【0012】円板状部41には、突部41aが設けられ
ている。突部41aは、円板状部41と一体に形成され
るか、または、円板状部41と別体に形成されて円板状
部41に固定して取り付けられる。突部41aは、円筒
形状である。突部41aは、円板状部41のリテーナ対
向面の裏面(円板状部41の外面)から、リテーナ20
と反対側に突出して設けられている。突部41aには、
第2のギヤ43が設けられている。第2のギヤ43は、
突部41aの外周面または突出方向先端面に設けられて
いる(図示例では、第2のギヤ43が突部41aの外周
面に設けられている場合を示している)。第2のギヤ4
3は、カバー40の回動軸40aを中心とする周方向に
連続している。第2のギヤ43は、第1のギヤ33と常
時噛み合っている。ここで、第2のギヤ43は、第1の
ギヤ33と直接噛み合っていてもよいし、図示略のギヤ
を介して第1のギヤ33と噛み合っていてもよい(図示
例では、第2のギヤ43が第1のギヤ33と直接噛み合
っている場合を示している)。第2のギヤ43が突部4
1aの外周面に設けられる場合、第2のギヤ43の車両
左右方向の厚さは、第1のギヤ33の車両左右方向厚さ
よりも大とされていることが望ましい。ドア30が成形
時に反り等を生じても、第1のギヤ33と第2のギヤ4
3が噛み合うことができるからである。
【0013】延び部42は、円板状部41の縁からリテ
ーナ20の右側壁24に向って延びている。延び部42
の延び方向先端は、リテーナ20の右側壁24に接触し
ていてもよく、リテーナ20の右側壁24に接触してい
なくてもよい。また、延び部42の延び方向先端は、リ
テーナ20に延び部42の延び方向先端部が入り込む凹
部(図示略)を設け、該凹部に挿入されていてもよい。
また、リテーナ20に延び部42の延び方向先端部が入
り込む図示略の凹部が設けられている場合、該凹部に粘
性流体(オイル)を充填し延び部42の延び方向先端部
を挿入してダンパ効果を出してもよい。
【0014】ロック・アンロック装置50は、図3に示
すように、ハートカム部51およびハートカム部51か
ら延びる曲がり溝部52を有するガイド溝53と、ガイ
ド溝53に挿入されたピン54と、ピン54が固定され
るロック部材55を、有する。ガイド溝53は、カバー
40の内側に形成されるか(図3参照)、または、リテ
ーナ20の右側壁24に形成される(図7参照)。カバ
ー40とリテーナ20のうちガイド溝53が形成されて
いない方の部材には、図4、5、8に示すように、ロッ
ク部材55の動き(直線)をガイドするリブ形状55a
が形成されている。
【0015】ハートカム部51は、図3に示すように、
ガイド溝53の一端部に設けられている。曲がり溝部5
2は、ガイド溝53のうち、ハートカム部51が設けら
れていない部分を構成している。曲がり溝部52の形状
は、たとえば、円弧状である。ただし、曲がり溝部52
の形状は、円弧状に限定されるものではなく、たとえ
ば、切れ目をもたない円であってもよく、渦巻き状であ
ってもよく、一部にストレート部をもっていてもよい
(図示例では、曲がり溝部52の形状は円弧状である場
合を示している)。以下、本発明実施例では、曲がり溝
部52の形状が円弧状である場合を例にとって説明す
る。曲がり溝部52は、カバー40の回動軸40aを中
心に弧状に延びている。
【0016】ピン54は、ガイド溝53内に常時存在し
ており、ハートカム部51に係脱可能である。ピン54
は、ロック部材55に固定されている。ロック部材55
は、たとえば、樹脂製または金属製である。ロック部材
55は、リテーナ20の右側壁24またはカバー40の
うちガイド溝53が設けられていない方の部材に、リブ
形状55aに沿って移動可能に(たとえば、直線動可能
に)支持される。すなわち、ロック部材55は、ガイド
溝53がカバー40の内側に形成される場合、リテーナ
20の右側壁24にリテーナ20に対して移動可能に支
持され(本発明実施例1)、ガイド溝53がリテーナ2
0の右側壁24に形成される場合、カバー40の内側に
カバー40に対して移動可能に支持される(本発明実施
例2)。ロック部材55がリテーナ20とカバー40の
うちガイド溝53が設けられていない方の部材に支持さ
れるので、カバー部材40がリテーナ20に対して回動
するとき、ガイド溝53とピン54とは相対的に回転す
る。また、ロック部材55がリテーナ20とカバー40
のうちガイド溝53が設けられていない方の部材に対し
て移動可能とされているので、ピン54は、ガイド溝5
3に対してガイド溝53と交差する方向(たとえば、ガ
イド溝53の半径方向)に移動可能である。
【0017】ここで、本発明実施例1と本発明実施例2
にわたって共通する部分の作動を説明する。まず、ドア
30を閉めるときを説明する。開位置にあるドア30を
ドア付勢スプリング31aの付勢力に抗して手で閉位置
側に押し込むと、第1のギヤ33と第2のギヤ43が噛
み合っているので、カバー40が回動軸40aまわりに
リテーナ20に対して回動する。カバー40がリテーナ
20に対して回動するので、ピン54とガイド溝53と
が相対的に回転し、ピン54がガイド溝53内を曲がり
溝部52からハートカム部51側に移動する。
【0018】ピン54が曲がり溝部52からハートカム
部51に移った後、さらに、ドア30を押し込み位置ま
で押し込むと、ドア30はリテーナ20に当るまで回動
する。第1のギヤ33と第2のギヤ43が噛み合ってい
るので、カバー40が回動軸40aまわりにリテーナ2
0に対して回動する。カバー40がリテーナ20に対し
て回動するので、ピン54は、ガイド溝53に対して相
対的に回転しながら、ハートカム部51のカム作用によ
りガイド溝53に対してガイド溝53と交差する方向に
リブ形状55aに沿って移動し、ハートカム部51の係
合側の最奥位置51aに達する(図3の、軌跡A)。ド
ア30が押し込み位置に達した後、ドア30を押し込ん
でいた手をドア30から離すと、ドア30はドア付勢ス
プリング31aの付勢力により開側に回動軸31まわり
に回動する。第1のギヤ33と第2のギア43が噛み合
っているので、カバー40が回動軸40aまわりにリテ
ーナ20に対して回動する。カバー40がリテーナ20
に対して回動するので、ピン54は、ガイド溝53に対
して相対的に回転しながら、ハートカム部51のカム作
用によりガイド溝53に対してガイド溝53と交差する
方向にリブ形状55aに沿って移動し、係合側最奥位置
51aから係合位置51bに移動する(図3の、軌跡
B)。ドア30が閉位置に位置するとき、ピン54はハ
ートカム部51の係合位置51bに位置する。ピン54
が係合位置51bに位置するので、ドア30は、ドア付
勢スプリング31aの付勢力に抗して、閉位置に保持さ
れる。
【0019】つぎに、ドア30を開くときを説明する。
閉位置にあるドア30をドア付勢スプリング31aの付
勢力に抗して手で押し込み位置側に押し込むと、ドア3
0はリテーナ20に当るまで回動する。第1のギヤ33
と第2のギヤ43が噛み合っているので、カバー40が
回動軸40aまわりにリテーナ20に対して回動する。
ピン54は、ガイド溝53に対して相対的に回転しなが
ら、ハートカム部51のカム作用によりガイド溝53に
対してガイド溝53と交差する方向にリブ形状55aに
沿って移動し、係合位置51bからハートカム部51の
離脱側の最奥位置51cに達する(図3の、軌跡C)。
【0020】ドア30を押し込み位置まで押し込んだ
後、ドア30を押し込んでいた手をドア30から離す
と、ドア30はドア付勢スプリング31aの付勢力によ
り開側に回動軸31まわりに回動する。第1のギヤ33
と第2のギヤ43が噛み合っているので、カバー40が
回動軸40aまわりにリテーナ20に対して回動する。
カバー40がリテーナ20に対して回動するので、ピン
54は、ガイド溝53に対して相対的に回転しながら、
ハートカム部51のカム作用によりガイド溝53に対し
てガイド溝53と交差する方向にリブ形状55aに沿っ
て移動し、離脱側最奥位置51cから曲がり溝部52側
に移動する(図3の、軌跡D)。ピン54がガイド溝5
3内をハートカム部51から曲がり溝部52に移った
後、さらにドア30がドア付勢スプリング31aの付勢
力により開側に回動すると、カバー40が回動軸40a
まわりにリテーナ20に対して回動する。カバー40が
リテーナ20に対して回動するので、ピン54とガイド
溝53とが相対的に回転し、ピン54が曲がり溝部52
内をハートカム部51から離れる方向に移動する。ドア
30が開位置に位置するとき、ドア30はリテーナ20
に当っている。ピン54はガイド溝53の曲がり溝部5
2内に位置する。
【0021】つぎに、本発明実施例1と本発明実施例2
にわたって共通する部分の作用を説明する。ガイド溝5
3はハートカム部51とハートカム部51から延びる曲
がり溝部52とを有しており、曲がり溝部52が円弧状
に形成されているので、ガイド溝53をコンパクトにで
きる。また、ガイド溝53をコンパクトにすることがで
きるので、ピン54の移動軌跡もコンパクトにできる。
その結果、ロック・アンロック装置50のコンパクト化
をはかることができる。また、ロック・アンロック装置
50のコンパクト化できるので、ロック・アンロック装
置50をカバー40で覆うことができる。そのため、ロ
ック・アンロック装置50が車両用カップホルダ装置等
の車両用収納装置10に組付けられた場合、ロック・ア
ンロック装置50にジュースがかかったりほこりがつく
ことを、従来より防止できる。
【0022】また、ハートカム部51から延びる曲がり
溝部52を有するので、ピン54は常時ガイド溝53内
に存在し、ピン54がガイド溝53に対してフリーな状
態になることはない。そのため、スプリング等を設けて
ピンまたはハートカムを所定姿勢に付勢しなくても、ピ
ン54は確実にハートカム部51に係合できる。したが
って、従来必要であったスプリングは不要であり、スプ
リング作用による異音は発生しないさらに、本発明実施
例では、ロックアンロック装置50で得られる作用を有
する他、コンパクト化されたロック・アンロック装置5
0が組付けられた車両用収納装置10を提供することが
できる。
【0023】つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説
明する。本発明実施例1では、図1〜図5に示すよう
に、ガイド溝53は、カバー40の内側に形成されてい
る。ロック部材55は、リテーナ20の右側壁24に支
持されており、リテーナ20の右側壁24に形成された
リブ形状55aに沿って直線動可能である。ガイド溝5
3がカバー40の内側に形成されており、ロック部材5
5がリテーナ20に対して直線動可能にリテーナ20の
右側壁24に支持されているので、ガイド溝53が回転
し、ピン54がガイド溝53と交差する方向に移動可能
である。
【0024】本発明実施例2では、図6〜図8に示すよ
うに、ガイド溝53は、リテーナ20の右側壁24に形
成されている。ロック部材55は、カバー40に支持さ
れており、カバー40に形成されたリブ形状55aに沿
って直線動可能である。ガイド溝53がリテーナ20に
形成されており、ロック部材55がカバー40に対して
直線動可能にカバー40に支持されているので、ピン5
4が回転するとともにピン54がガイド溝53と交差す
る方向に移動可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜請求項4記載のロック・アン
ロック装置によれば、ハートカム部から延びる曲がり溝
部を有する。そのため、曲がり溝部をたとえば円弧状、
渦巻き状等に形成することにより、ガイド溝をコンパク
トにできる。また、ガイド溝をコンパクトにすることが
できるので、ピンの移動軌跡もコンパクトにすることが
できる。その結果、ロック・アンロック装置のコンパク
ト化をはかることができる。また、ロック・アンロック
装置のコンパクト化をはかることができるので、ロック
・アンロック装置をカバーで覆うことができる。そのた
め、ロック・アンロック装置にジュースがかかったりほ
こりがつくことを、従来に比べて防止できる。また、ハ
ートカム部から延びる曲がり溝部を有するので、ピンは
常時ガイド溝内に存在し、ピンがガイド溝に対してフリ
ーな状態になることはない。そのため、スプリングでピ
ンまたはハートカムを所定姿勢に付勢しなくても、ピン
は確実にハートカム部に係合できる。したがって、従来
必要であったスプリングは不要であり、スプリング作用
による異音は発生しない。請求項5〜請求項10記載の
車両用収納装置によれば、請求項1〜請求項4記載のロ
ック・アンロック装置で得られる効果を有する他、コン
パクト化されたロック・アンロック装置が組付けられた
車両用収納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の車両用収納装置の分解斜視図
である。
【図2】本発明実施例1の車両用収納装置の、図1のE
−E線での部分断面図である。
【図3】本発明実施例1のカバーとロック・アンロック
装置を示す拡大透視正面図である。
【図4】本発明実施例1のリブ形状とピンとロック部材
とを示す分解斜視図である。
【図5】本発明実施例1のリブ形状とピンとロック部材
とを示す斜視図である。
【図6】本発明実施例2の車両用収納装置の部分断面図
である。
【図7】本発明実施例2のガイド溝とその近傍を示す拡
大正面図である。
【図8】本発明実施例2のリブ形状とピンとロック部材
とを示す分解斜視図である。
【図9】従来の車両用収納装置の斜視図である。
【図10】従来のロック部の正面図である。
【図11】従来のロック部とピンとの係合状態を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
10 車両用収納装置 20 リテーナ 26 収容部 30 ドア 31 ドアの回動軸 31a ドア付勢スプリング 33 第1のギヤ 40 カバー 40a カバーの回動軸 43 第2のギヤ 50 ロック・アンロック装置 51 ハートカム部 52 曲がり溝部 53 ガイド溝 54 ピン 55 ロック部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハートカム部および該ハートカム部から
    延びる曲がり溝部を有するガイド溝と、 前記ガイド溝に挿入されたピンと、を備え、 前記ガイド溝と前記ピンとは相対的に回転可能で前記ガ
    イド溝と交差する方向に移動可能である、ロック・アン
    ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド溝が回転し、前記ピンが前記
    ガイド溝と交差する方向に移動可能である、請求項1記
    載のロック・アンロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ピンが回転するとともに前記ガイド
    溝と交差する方向に移動可能である、請求項1記載のロ
    ック・アンロック装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド溝と前記ピンはカバーによっ
    て覆われている請求項1記載のロック・アンロック装
    置。
  5. 【請求項5】 リテーナと、 前記リテーナに開閉可能に取り付けられたプッシュオー
    プン式のドアと、 前記ドアの開閉動に連動して回動するカバーと、 ロック・アンロック装置と、を備え、 前記ロック・アンロック装置は、ハートカム部および該
    ハートカム部から延びる曲がり溝部を有するガイド溝
    と、該ガイド溝に挿入されたピンとを備え、前記ガイド
    溝と前記ピンとは相対的に回転可能で前記ガイド溝と交
    差する方向に移動可能である、車両用収納装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド溝が回転し、前記ピンが前記
    ガイド溝と交差する方向に移動可能である、請求項5記
    載の車両用収納装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイド溝は前記カバーの内側に形成
    されており、前記ピンは前記リテーナに移動可能に支持
    されている、請求項6記載の車両用収納装置。
  8. 【請求項8】 前記ピンが回転するとともに前記ガイド
    溝と交差する方向に移動可能である、請求項5記載の車
    両用収納装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド溝は前記リテーナに形成され
    ており、前記ピンは前記カバーに対して移動可能に前記
    カバーに支持されている、請求項8記載の車両用収納装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ガイド溝と前記ピンはカバーによ
    って覆われている請求項5記載の車両用収納装置。
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