JP2003320651A

JP2003320651A - インクジェット記録装置

Info

Publication number: JP2003320651A
Application number: JP2002129692A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Kawakami; 和寿川上
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2002-05-01
Filing date: 2002-05-01
Publication date: 2003-11-11

Abstract

(57)【要約】【目的】記録品位の高い余白無し記録を実現すること
ができるインクドェット記録装置を提供すること。【構成】記録媒体のサイズより大きい記録データを受
信し、前記記録データに基づき前記記録媒体に記録す
る、所謂、余白無し記録を行う際に、前記記録媒体の種
類を取得する取得手段と、前記取得手段により取得され
た前記記録媒体の種類と予め設定されている余白無し記
録可能な記録媒体とを比較判断する判断手段と、前記判
断手段により判断された内容に応じて記録の実施を判定
する判定手段とを含んでインクジェット記録装置を構成
する。又、前記判定手段より、記録実施不可と判定され
た場合に、記録媒体の変更を促す制御手段有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、記録媒体のサイズより大きい記録
データを記録媒体に記録する、所謂、余白無し記録が可
能なインクジェット記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、記録媒体の種類を把握し、ユー
ザーにその種類（普通紙・厚紙）を視覚的に報知する記
録装置がある（特開平０８−１１８７６２号公報参
照）。

【０００３】又、余白無し記録用ミシン目付き記録媒体
の斜行、ミシン目の位置ずれ等があっても切り離した後
に余分な余白ができることを防ぐものもある（特開平１
１−１９２７６１号公報参照）。

【０００４】更に、余白無し記録を可能とする記録媒体
の選択をユーザーの選択のみに頼る記録装置もある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術の第１に示した提案によれば、ユーザーは記録しよ
うとしている記録媒体の種類が何であるかは把握できる
が、その記録媒体が余白無し記録に適しているか否かは
認識できず、そのまま記録を行い、余白無し記録に向い
ていない記録媒体に記録した際には、記録品位の低下を
招くという問題がある。

【０００６】又、従来の技術の第２に示した提案によれ
ば、余白無し記録用ミシン目付き記録媒体を用いれば、
記録品位の高い記録が得られるが、その他の記録媒体を
用いて記録を行う際には、余白無し記録を行えない問題
がある。

【０００７】更に、従来の技術の第３に示した提案によ
れば、余白無し用記録媒体の選択をユーザーが誤った場
合にも、余白無し記録を実施するために、その結果、記
録品位の低下を招くという問題がある。

【０００８】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、記録品位の高い余白無し記録
を実現することができるインクドェット記録装置を提供
することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、記録媒体のサイズより大きい記録データ
を受信し、前記記録データに基づき前記記録媒体に記録
する、所謂、余白無し記録を行う際に、前記記録媒体の
種類を取得する取得手段と、前記取得手段により取得さ
れた前記記録媒体の種類と予め設定されている余白無し
記録可能な記録媒体とを比較判断する判断手段と、前記
判断手段により判断された内容に応じて記録の実施を判
定する判定手段とを有することを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。

【００１１】＜実施の形態１＞図１は本発明が適用され
るインクジェット記録装置の構成を示すブロック概念図
である。

【００１２】１０１は第１の記録データを作成するホス
トコンピュータ（以降ＨＣとする）であり、一般的に次
のような構成からなっている。前記ＨＣ１０１はシステ
ムバスを介して互いに接続された各構成要素全体の処理
を司るＣＰＵと、メインメモリとして使用され、前記Ｃ
ＰＵの作業、ＯＳ、プリンタドライバを含む各種アプリ
ケーションプログラムのロード等に使用されるＲＡＭ
と、前記ＣＰＵにより実行されるシステムの初期化プロ
グラムが記憶されたＲＯＭと、前記システムバスで接続
された外部記憶手段としてのハードディスクドライブ
（ＨＤＤ）とを有し、前記ＯＳ及び前記各種アプリケー
ションプログラムは、前記ＨＤＤに記憶させることがで
き、システムの初期化時には前記ＲＡＭにロードさせる
ことができる。

【００１３】更に、前記システムバスには、キーボード
コントローラを介して種々の操作命令・記録データ等の
入力を行うことのできるキーボードやマウス、外部の機
器との間で各種データ・コマンド等の授受を行うための
Ｉ／Ｏ、ビデオチップを介してビデオＲＡＭ、ビデオコ
ントローラを介して表示装置等が接続されている。

【００１４】１０２は記録装置であって、次の構成を有
する。１０４は前記記録装置１０２と前記ＨＣ１０１と
の間で相互に各種データ・コマンド等の授受を行うため
のＩ／Ｏ、１０３は各構成要素全体の処理を司るコント
ローラ、１０６はメモリであり、以下に示す制御の手順
を格納して、この手順に従って前記コントローラ１０３
が制御を実施する。１０７は記録媒体が余白無し用記録
媒体か否かを検知する媒体センサー、１０５は記録部で
ある。

【００１５】次に、図２と図３により本発明の記録装置
の記録動作を説明する。図２は本発明が適用されるイン
クジェット式記録装置本体の斜視図であり、図３は媒体
センサーの位置を示す部分側面図である。

【００１６】２０１は自動給紙部であり、記録媒体２０
２を積載し、記録命令に従い前記記録媒体２０２を記録
部まで分離・搬送する。２０３はピンチローラ２０４と
共に前記記録媒体２０２を挟時搬送する搬送ローラであ
り、前記記録媒体２０２を前記記録部まで搬送する。

【００１７】２０５はキャリッジであり、前記キャリッ
ジ２０５は、ＣＲモータ２０６により駆動されるベルト
２０７を介し、ＣＲガイド２０８に案内されて前記ＣＲ
ガイド２０８の軸方向に往復移動できるよう構成されて
いる。

【００１８】又、前記キャリッジ２０５にはカラー記録
とブラック記録が可能なカラー・ブラック一体の記録ヘ
ッド２０９が搭載され、更にその上部にはカラーインク
とブラックインクを供給するカラー用インクタンク２１
０とブラック用インクタンク２１１が前記記録ヘッド２
０９に着脱可能に保持されている。尚、前記記録ヘッド
２０９も前記キャリッジ２０５に対して着脱可能であ
る。

【００１９】更に、前記記録媒体２０２が余白無し用記
録媒体か否かを検出する光学式媒体センサー２１２も図
２で前記キャリッジ２０５の右下に配置されており、前
記記録媒体２０２が前記媒体センサー２１２と対向する
位置まで搬送された時に、前記記録媒体２０２に対して
光りを放射し、その光の反射度合いに応じて前記記録媒
体２０２が余白無し用記録媒体であるか否かを検知する
ようになっている（図３）。

【００２０】図中、２１３は非記録領域に配置されたキ
ャップ手段であり、前記キャップ手段２１３の下方に
は、前記キャップ手段２１３に対して負圧を与えるため
の吸引手段として吸引ポンプ（不図示）が配置されてい
る。

【００２１】前記キャップ手段２１３は記録装置の非動
作期間中の前記記録ヘッド２０９のノズルの乾燥を防止
する蓋体として機能する他、記録品位を保つため記録と
は関係のないインク吐出を行う、所謂、予備吐出時のイ
ンク受けとして機能し、更に前記吸引ポンプからの負圧
を前記記録ヘッド２０９に作用させ、前記記録ヘッド２
０９よりインクを吸引・排出させる手段としての機能も
兼ね備えている。

【００２２】そして、前記キャップ手段２１３の記録領
域側には、ゴム等の弾性板から成るブレード２１４が配
置されており、前記キャリッジ２０５が前記キャップ手
段２１３側に往復移動する際に、前記記録ヘッド２０９
のノズルプレートを払拭するワイピング動作がなされる
よう構成されている。

【００２３】次に、図１と図４により本発明の動作につ
いて説明する。

【００２４】図４は本発明が適用されるインクジェット
式記録装置の記録動作を示すフローチャートである。第
１の記録データは種々のアプリケーションソフトにより
前記ＨＣ１０１上で作成される。この第１の記録データ
は記録媒体のサイズよりやや大きいものとする。記録を
行う際には、前記第１のデータが前記ＨＣ１０１から前
記記録装置１０２に送られる。前記記録装置１０２の内
部では、先ず前記Ｉ／Ｏ１０４で前記第一のデータが受
信され、前記コントローラ１０３に送られる（Ｓ４０
１）。

【００２５】次に、前記媒体センサー１０７により前記
記録媒体が余白無し用記録媒体か否か検出する（Ｓ４０
２）。ここで、前記記録媒体が余白無し用記録媒体であ
ると検出されれば、前記コントローラ１０３により前記
第１の記録データは、前記メモリー１０６を用いて処理
され、実際に記録を行うため前記記録部１０５に送ら
れ、記録動作を開始する（Ｓ４０３）。そして一連の記
録動作は終了する（Ｓ４０４）。

【００２６】もし、前記記録媒体が余白無し用記録媒体
でないと検出されれば、前記コントローラー１０３によ
り、判定内容を前記ＨＣ１０１に送信し、前記ＨＣ１０
１の前記表示装置を用いて、ユーザーに媒体が余白無し
記録に適していないとの警告表示を表示する（Ｓ４０
５）。その後、前記搬送ローラ２０３を逆回転させ、前
記自動給紙部２０１に記録媒体を戻す。警告表示後、前
記コントローラー１０３の制御により、記録媒体の変更
の有無を前記表示装置により表示する（Ｓ４０６）。こ
の段階で、ユーザーが自動給紙部に積載された記録媒体
を余白無し用記録媒体に変更すれば、再び、前記媒体セ
ンサー１０７により前記記録媒体が余白無し用記録媒体
か否か検出する（Ｓ４０２）。ここで、前記記録媒体が
余白無し用記録媒体であると検出されれば、前記コント
ローラ１０３の制御により、前記第１の記録データは、
前記メモリー１０６を用いて処理され、実際に記録を行
うため前記記録部１０５に送られ、記録動作を開始する
（Ｓ４０３）。そして一連の記録動作は終了する（Ｓ４
０４）。

【００２７】記録媒体の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録範囲の変更の有無を
前記表示装置により表示する（Ｓ４０７）。ここで、記
録範囲の変更がなされれば、前記コントローラ１０３に
より前記第１の記録データは、前記メモリー１０６を用
いて前記記録媒体のサイズより小さな第２の記録データ
に変更され（Ｓ４０８）、処理され、実際に記録を行う
ため前記記録部１０５に送られ、記録動作を開始する
（Ｓ４０３）。そして、一連の記録動作は終了する（Ｓ
４０４）。その際、記録データの変更方法としては第１
の記録データを縮小して第２の記録データに変更する方
法や、第１の記録データからデータを欠落させ第２の記
録データにする方法がある。データを欠落させる方法と
しては４辺とも均等に欠落させる方法や片側の２辺のみ
欠落させる方法がある。

【００２８】記録範囲の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録の中止を前記表示部
装置により表示して記録を中止する（Ｓ４０９）。そし
て、一連の記録動作は終了する（Ｓ４０４）。

【００２９】尚、本実施の形態では様々な表示をＨＣ側
の表示装置を用いて行っているが、記録装置に表示装置
があれば記録装置側の表示装置を用いても良い。

【００３０】又、ＨＣ側は記録データを記録装置側に送
る機能を有しておれば何でも良い。

【００３１】＜実施の形態２＞次に、本発明の実施の形
態２について説明する。

【００３２】記録装置の構成は前記実施の形態１と同様
であるので説明は省く。

【００３３】次に、図１と図５により本発明の動作につ
いて説明する。図５は本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【００３４】第１の記録データは種々のアプリケーショ
ンソフトにより前記ＨＣ１０１上で作成される。この第
１の記録データは記録媒体のサイズよりやや大きいもの
とする。記録を行う際には、前記第１のデータが前記Ｈ
Ｃ１０１から前記記録装置１０２に送られる。前記記録
装置１０２の内部では、先ず、前記Ｉ／Ｏ１０４で前記
第１のデータが受信され、前記コントローラ１０３に送
られる（Ｓ５０１）。

【００３５】次に、前記媒体センサー１０７により前記
記録媒体が余白無し用記録媒体か否か検出する（Ｓ５０
２）。ここで、前記記録媒体が余白無し用記録媒体であ
ると検出されれば、前記コントローラ１０３により前記
第１の記録データは、前記メモリー１０６を用いて処理
され、実際に記録を行うため前記記録部１０５に送ら
れ、記録動作を開始する（Ｓ５０３）。そして、一連の
記録動作は終了する（Ｓ５０４）。

【００３６】もし、前記記録媒体が余白無し用記録媒体
でないと検出されれば、前記コントローラー１０３によ
り、判定内容を前記ＨＣ１０１に送信し、前記ＨＣ１０
１の前記表示装置を用いて、ユーザーに媒体が余白無し
記録に適していないとの警告表示を表示する（Ｓ５０
５）。その後、前記搬送ローラ２０３を逆回転させ、前
記自動給紙部２０１に記録媒体を戻す。警告表示後、前
記コントローラー１０３の制御により、記録媒体の変更
の有無を前記表示装置により表示する（Ｓ５０６）。こ
の段階で、ユーザーが自動給紙部に積載された記録媒体
を余白無し用記録媒体に変更すれば、再び、前記媒体セ
ンサー１０７により前記記録媒体が余白無し記録用記録
媒体か否か検出する（Ｓ５０２）。ここで、前記記録媒
体が余白無し用記録媒体であると検出されれば、前記コ
ントローラ１０３の制御により、前記第１の記録データ
は、前記メモリー１０６を用いて処理され、実際に記録
を行うため前記記録部１０５に送られ、記録動作を開始
する（Ｓ５０３）。そして、一連の記録動作は終了する
（Ｓ５０４）。

【００３７】記録媒体の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録の中止を前記表示装
置により表示して記録を中止する（Ｓ５０７）。そし
て、一連の記録動作は終了する（Ｓ５０４）。

【００３８】尚、本実施の形態では様々な表示をＨＣ側
の表示装置を用いて行っているが、記録装置に表示装置
があれば記録装置側の表示装置を用いても良い。

【００３９】又、ＨＣ側は記録データを記録装置側に送
る機能を有しておれば何でも良い。

【００４０】＜実施の形態３＞次に、本発明の実施の形
態３について説明する。

【００４１】記録装置の構成は本発明の実施の形態１と
同様であるので説明は省く。

【００４２】次に、図１と図６により本発明の動作につ
いて説明する。

【００４３】図６は本発明が適用されるインクジェット
式記録装置の記録動作を示すフローチャートである。第
１の記録データは種々のアプリケーションソフトにより
前記ＨＣ１０１上で作成される。この第１の記録データ
は記録媒体のサイズよりやや大きいものとする。記録を
行う際には、前記第１のデータが前記ＨＣ１０１から前
記記録装置１０２に送られる。前記記録装置１０２の内
部では、先ず、前記Ｉ／Ｏ１０４で前記第一のデータが
受信され、前記コントローラ１０３に送られる（Ｓ６０
１）。

【００４４】次に、前記媒体センサー１０７により前記
記録媒体が余白無し用記録媒体か否か検出する（Ｓ６０
２）。ここで、前記記録媒体が余白無し用記録媒体であ
ると検出されれば、前記コントローラ１０３により前記
第１の記録データは、前記メモリー１０６を用いて処理
され、実際に記録を行うため前記記録部１０５に送ら
れ、記録動作を開始する（Ｓ６０３）。そして、一連の
記録動作は終了する（Ｓ６０４）。

【００４５】もし、前記記録媒体が余白無し用記録媒体
でないと検出されれば、前記コントローラー１０３によ
り、判定内容を前記ＨＣ１０１に送信し、前記ＨＣ１０
１の前記表示装置を用いて、ユーザーに媒体が余白無し
記録に適していないとの警告表示を表示する（Ｓ６０
５）。警告表示後、前記コントローラー１０３の制御に
より、記録範囲の変更の有無を前記表示装置により表示
する（Ｓ６０６）。この段階で記録範囲の変更がなされ
れば、前記コントローラ１０３の制御により、前記第１
の記録データは、前記メモリー１０６を用いて前記記録
媒体のサイズより小さな第２の記録データに変更され
（Ｓ６０７）、処理され、実際に記録を行うため前記記
録部１０５に送られ、記録動作を開始する（Ｓ６０
３）。そして、一連の記録動作は終了する（Ｓ６０
４）。その際、記録データの変更方法としては第１の記
録データを縮小して第２の記録データに変更する方法
や、第１の記録データからデータを欠落させ第２の記録
データにする方法がある。データを欠落させる方法とし
ては４辺とも均等に欠落させる方法や片側の２辺のみ欠
落させる方法がある。

【００４６】記録範囲の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録媒体の変更の有無を
表示装置により表示する（Ｓ６０８）。その後、前記搬
送ローラ２０３を逆回転させ、前記自動給紙部２０１に
記録媒体を戻す。ここで、ユーザーが自動給紙部に積載
された記録媒体を余白無し用記録媒体にの変更すれば、
再び、前記媒体センサー１０７により記録媒体が余白無
し用記録媒体か否か検出する（Ｓ６０２）。ここで、記
録媒体が余白無し用記録媒体であると検出されれば、前
記コントローラ３の制御により、前記第１の記録データ
は、前記メモリー１０６を用いて処理され、実際に記録
を行うため記録部６に送られ、記録動作を開始する（Ｓ
６０３）。そして、一連の記録動作は終了する（Ｓ６０
４）。

【００４７】記録媒体の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録の中止を前記表示装
置により表示して記録を中止する（Ｓ６０９）。そし
て、一連の記録動作は終了する（Ｓ６０４）。

【００４８】尚、本実施の形態では様々な表示をＨＣ側
の表示装置を用いて行っているが、記録装置に表示装置
があれば記録装置側の表示装置を用いても良い。

【００４９】又、ＨＣ側は記録データを記録装置側に送
る機能を有しておれば何でも良い。

【００５０】＜実施の形態４＞次に、本発明の実施の形
態４について説明する。

【００５１】記録装置の構成は前記実施の形態１と同様
であるので説明は省く。

【００５２】次に、図１と図７により本発明の動作につ
いて説明する。図７は本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【００５３】第１の記録データは種々のアプリケーショ
ンソフトにより前記ＨＣ１０１上で作成される。この前
記第１の記録データは記録媒体のサイズよりやや大きい
ものとする。記録を行う際には、前記第１のデータが前
記ＨＣ１０１から前記記録装置１０２に送られる。前記
記録装置１０２の内部では、先ず前記Ｉ／Ｏ１０４で前
記第１のデータが受信され、前記コントローラ１０３に
送られる（Ｓ７０１）。

【００５４】次に、前記媒体センサー１０７により前記
記録媒体が余白無し用記録媒体か否か検出する（Ｓ７０
２）。ここで、前記記録媒体が余白無し用記録媒体であ
ると検出されれば、前記コントローラ１０３により前記
第１の記録データは、前記メモリー１０６を用いて処理
され、実際に記録を行うため前記記録部１０５に送ら
れ、記録動作を開始する（Ｓ７０３）。そして、一連の
記録動作は終了する（Ｓ７０４）。

【００５５】もし、前記記録媒体が余白無し用記録媒体
でないと検出されれば、前記コントローラー１０３によ
り、判定内容を前記ＨＣ１０１に送信し、前記ＨＣ１０
１の前記表示装置を用いて、ユーザーに媒体が余白無し
記録に適していないとの警告表示を表示する（Ｓ７０
５）。警告表示後、前記コントローラー１０３の制御に
より、記録範囲の変更の有無を前記表示装置により表示
する（Ｓ７０６）。この段階で記録範囲の変更がなされ
れば、前記コントローラ１０３の制御により、前記第１
の記録データは、前記メモリー１０６を用いて前記記録
媒体のサイズより小さな第２の記録データに変更され
（Ｓ７０７）、処理され、実際に記録を行うため前記記
録部１０５に送られ、記録動作を開始する（Ｓ７０
３）。

【００５６】そして一連の記録動作は終了する（Ｓ７０
４）。その際、記録データの変更方法としては第１の記
録データを縮小して第２の記録データに変更する方法
や、第１の記録データからデータを欠落させて第２の記
録データにする方法がある。データを欠落させる方法と
しては４辺とも均等に欠落させる方法や片側の２辺のみ
欠落させる方法がある。

【００５７】記録範囲の変更が無い場合には、前記コン
トローラ１０３の制御により、記録の中止を表示装置に
より表示して記録を中止する（Ｓ７０８）。そして、一
連の記録動作は終了する（Ｓ７０４）。

【００５８】尚、本実施の形態では様々な表示をＨＣ側
の表示装置を用いて行っているが、記録装置に表示装置
があれば記録装置側の表示装置を用いても良い。

【００５９】又、ＨＣ側は記録データを記録装置側に送
る機能を有しておれば何でも良い。

【００６０】＜実施の形態５＞次に、本発明の実施の形
態５について説明する。

【００６１】記録装置の構成は前記実施の形態１と同様
であるので説明は省く。

【００６２】次に、図１と図８により本発明の動作につ
いて説明する。図８は本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【００６３】第１の記録データは種々のアプリケーショ
ンソフトにより前記ＨＣ１０１上で作成される。この第
１の記録データは記録媒体のサイズよりやや大きいもの
とする。記録を行う際には、前記第１のデータが前記Ｈ
Ｃ１０１から前記記録装置１０２に送られる。前記記録
装置１０２の内部では、先ず前記Ｉ／Ｏ１０４で前記第
１のデータが受信され、前記コントローラ１０３に送ら
れる（Ｓ８０１）。

【００６４】次に、前記媒体センサー１０７により前記
記録媒体が余白無し用記録媒体か否か検出する（Ｓ８０
２）。ここで、前記記録媒体が余白無し用記録媒体であ
ると検出されれば、前記コントローラ１０３により前記
第１の記録データは、前記メモリー１０６を用いて処理
され、実際に記録を行うため前記記録部１０５に送ら
れ、記録動作を開始する（Ｓ８０３）。そして、一連の
記録動作は終了する（Ｓ８０４）。

【００６５】もし、前記記録媒体が余白無し用記録媒体
でないと検出されれば、前記コントローラ１０３によ
り、判定内容を前記HC１０１に送信し、前記ＨＣ１０１
の表示装置を用いて、ユーザーに媒体が余白無し記録に
適していないとの警告表示を表示する（Ｓ８０５）。警
告表示後、前記コントローラ１０３の制御により、記録
の中止を前記表示装置により表示して記録を中止する
（Ｓ８０６）。そして、一連の記録動作は終了する（Ｓ
８０４）。

【００６６】尚、本実施の形態では様々な表示をＨＣ側
の表示装置を用いて行っているが、記録装置に表示装置
があれば記録装置側の表示装置を用いても良い。

【００６７】又、ＨＣ側は記録データを記録装置側に送
る機能を有しておれば何でも良い。

【００６８】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、記録媒体のサイズより大きい記録データを受信
し、前記記録データに基づき前記記録媒体に記録する、
所謂、余白無し記録を行う際に、インクジェット記録装
置に前記記録媒体の種類を取得する取得手段と、前記取
得手段により取得された前記記録媒体の種類と予め設定
されている余白無し記録可能な記録媒体とを比較判断す
る判断手段と、前記判断手段により判断された内容に応
じて記録の実施を判定する判定手段とを設けることで、
ユーザーが誤って余白無し記録に向かない記録媒体に余
白無し記録を行おうとする際には、記録媒体や記録範囲
を適切なものに変更させる制御手段を有することで、記
録品位の高い余白無し記録が可能になる又、ユーザーが
記録媒体や記録範囲の変更をしない場合には、記録を中
止することで、記録品位の低下を避けることが可能にな
る。

【００６９】更に、前記記録媒体の種類を取得する前記
取得手段を非接触式センサーとすることで、記録媒体を
傷付けることなく、記録媒体の種類を取得することが可
能となる。

【００７０】又、前記記録媒体の種類を取得する前記取
得手段を前記インクジェット記録装置の記録ヘッドと共
に移動させることで、記録媒体近傍で記録媒体の種類を
取得でき、取得手段による取得内容の信頼性を高めるこ
とが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
の構成を示すブロック概念図である。

【図２】本発明の実施の形態１に係るインクジェット式
記録装置本体の斜視図である。

【図３】本発明の実施の形態１に係るインクジェット式
記録装置の媒体センサーの位置を示す部分側面図であ
る。

【図４】本発明の実施の形態１に係るインクジェット式
記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【図５】本発明の実施の形態２に係るインクジェット式
記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【図６】本発明の実施の形態３に係るインクジェット式
記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【図７】本発明の実施の形態４に係るインクジェット式
記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【図８】本発明の実施の形態５に係るインクジェット式
記録装置の記録動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０１ホストコンピュータ（ＨＣ）１０２記録装置１０３コントローラ１０４Ｉ／Ｏ１０５記録部１０６メモリー１０７媒体センサー２０１自動給紙部２０２記録媒体２０３搬送ローラ２０４ピンチローラ２０５キャリッジ２０６ＣＲモータ２０７ベルト２０８ＣＲガイド２０９記録ヘッド２１０カラー用インクタンク２１１ブラック用インクタンク２１２光学式媒体センサー２１３キャップ手段２１４ブレード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体のサイズより大きい記録データ
を受信し、前記記録データに基づき前記記録媒体に記録
する、所謂、余白無し記録を行う際に、前記記録媒体の
種類を取得する取得手段と、前記取得手段により取得さ
れた前記記録媒体の種類と予め設定されている余白無し
記録可能な記録媒体とを比較判断する判断手段と、前記
判断手段により判断された内容に応じて記録の実施を判
定する判定手段とを有することを特徴とするインクジェ
ット記録装置。
【請求項２】前記判定手段より、記録実施不可と判定
された場合に、記録媒体の変更を促す制御手段有するこ
とを特徴とする請求項１記載のインクジェット記録装
置。
【請求項３】前記記録媒体の変更を促した後、記録媒
体の変更が無い場合に、前記記録媒体のサイズより小さ
い記録範囲への前記記録データの変更を促す制御手段を
有することを特徴とする請求項２記載のインクジェット
記録装置。
【請求項４】前記記録データの変更を促した後、記録
データの変更が無い場合に、記録を中止する制御手段を
有することを特徴とする請求項３記載のインクジェット
記録装置。
【請求項５】前記記録媒体の変更を促した後、記録媒
体の変更が無い場合に、記録を中止する制御手段を有す
ることを特徴とする請求項２記載のインクジェット記録
装置。
【請求項６】前記判定手段より、記録実施不可と判定
された場合に、前記記録媒体のサイズより小さい記録範
囲への前記記録データの変更を促す制御手段を有するこ
とを特徴とする請求項１記載のインクジェット記録装
置。
【請求項７】前記記録データの変更を促した後、記録
データの変更が無い場合に、記録媒体の変更を促す制御
手段を有することを特徴とする請求項６記載のインクジ
ェット記録装置。
【請求項８】前記記録媒体の変更を促した後、記録媒
体の変更が無い場合に、記録を中止する制御手段を有す
ることを特徴とする請求項７記載のインクジェット記録
装置。
【請求項９】前記記録データの変更を促した後、記録
データの変更が無い場合に、記録を中止する制御手段を
有することを特徴とする請求項６記載のインクジェット
記録装置。
【請求項１０】前記判定手段より、記録実施不可と判
定された場合に、記録を中止する制御手段を有すること
を特徴とする請求項１記載のインクジェット記録装置。
【請求項１１】前記取得手段は非接触式センサーであ
ることを特徴とする請求項１〜１０の何れかに記載のイ
ンクジェット記録装置。
【請求項１２】前記取得手段は、インクジェット記録
装置の記録ヘッドと共に移動することを特徴とする請求
項１〜１０の何れかに記載のインクジェット記録装置。