JP2003320646A - ガイドローラ洗浄方法および装置 - Google Patents

ガイドローラ洗浄方法および装置

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JP2003320646A JP2002130038A JP2002130038A JP2003320646A JP 2003320646 A JP2003320646 A JP 2003320646A JP 2002130038 A JP2002130038 A JP 2002130038A JP 2002130038 A JP2002130038 A JP 2002130038A JP 2003320646 A JP2003320646 A JP 2003320646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転方式および制動方式の利点を有効に活用
したガイドローラ洗浄方法および装置を提供する。 【解決手段】 ガイドローラ20に対向する位置に摩擦
車32を配置し、この摩擦車32をガイドローラ20の
外周に転がり接触させる。摩擦車32にはワンウェイク
ラッチを設け、ガイドローラ20の印刷ウェブ走行方向
への回転を規制し、摩擦車32はガイドローラ20を転
がり接触しながら逆方向に回転させる。ガイドローラ2
0は、摩擦車32を断続的な揺動運動によりガイドロー
ラ20に転がり接触させることにより、強制回転・制動
・離反が断続的になされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転機
において、印刷ウェブの搬送を案内するガイドローラに
付着した汚れを除去するため、洗浄液を含浸させた印刷
ウェブを走行させた際のガイドローラの挙動制御を行う
ガイドローラ洗浄方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷機などで印刷ウェブを案内する
ために、多数のガイドローラを要している。これらのガ
イドローラは、印刷ウェブの印刷面に直接接触するた
め、表面にインキカスや紙粉などが付着する。この状態
のまま放置しておくと、ガイドローラの表面に付着した
汚れが再び印刷ウェブに転写され、印刷ウェブの汚れや
シワの発生、紙流れなどを引き起こす原因となる。そこ
で、ガイドローラを洗浄して表面の汚れを落とす必要が
ある。
【0003】ガイドローラの洗浄は、印刷終了後に、印
刷ウェブを通したまま新聞印刷機を緩動運転させて行
う。印刷ウェブの走行経路には、印刷ウェブに洗浄液を
含浸させる洗浄液塗布手段が設けられ、間欠的に洗浄液
を印刷ウェブに塗布している。このように洗浄液の塗布
を断続的に行って印刷ウェブを走行させることにより、
ガイドローラ表面の汚れは洗浄液の含浸された部分によ
って溶解し、乾燥した部分で払拭される。
【0004】このとき、走行する印刷ウェブとガイドロ
ーラとの間に速度差を持たせることにより、ガイドロー
ラに印刷ウェブを擦り付けて表面の汚れを払拭してい
る。基本的に、ガイドローラは印刷ウェブの走行に伴っ
て連れ回りするように設計されており、これは印刷時に
摩擦などにより印刷ウェブを破損させないための措置で
ある。そこで、ガイドローラ洗浄装置には、印刷ウェブ
に対して速度差を持たせるために、ガイドローラを強制
駆動させるための機構が設けられ、洗浄時にこれを駆動
させて印刷ウェブとの速度差を持たせるようにしてい
る。
【0005】ガイドローラの強制駆動は、印刷ウェブと
速度の異なったスピードでガイドローラをモータによっ
て回転させる回転方式と、ガイドローラにブレーキを設
けて断続的に停止と回転とを行わせる制動方式との2種
類がある。回転方式では、ガイドローラの回転方向を正
逆に組み合わせることにより、洗浄時の紙引きを安定さ
せて、印刷ウェブの破損を防止するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがモータによる
回転方式の場合、印刷ウェブとの速度差を持たせてガイ
ドローラを回転させているため、ガイドローラが印刷ウ
ェブに接触する面の接触時間が短いことになる。従っ
て、インキカスなどの汚れの激しい部位を洗浄する場
合、充分に洗浄液が転写されず、インキカスなどの汚れ
が充分に溶解されないことがある。このように洗浄が不
充分であると、再び印刷機を作動させたとき、ガイドロ
ーラに残留した汚れが印刷ウェブに転写され、印刷物を
汚す結果となる。
【0007】一方、ガイドローラの回転を停止させて汚
れを払拭する制動方式の場合、接触する面の接触時間は
長くなるが、断続的にガイドローラを回転させているた
め、均等にガイドローラの外周を払拭することが困難で
ある。洗浄中のガイドローラは、ブレーキがかかって一
定時間回転が停止して印刷ウェブと接触している面の払
拭洗浄が行われると、ブレーキが解除されて再び回転を
はじめた後、ある時点でブレーキがかかり接触部が払拭
洗浄される。このとき、ブレーキのかかる位置が任意に
決定されることから、何度も払拭される部分とそうでな
い部分との差が生じるおそれがあり、そのためガイドロ
ーラの外周全域に渡って均等に払拭洗浄することが困難
である。本発明は上記問題点に着目し、回転方式および
制動方式の利点を有効に活用したガイドローラ洗浄方法
および装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明のガイドローラ洗浄方法は、印刷ウェブに転
接して走行案内するガイドローラの洗浄方法であって、
前記ガイドローラにワンウェイクラッチ付き摩擦車を転
がり接触させることにより、前記摩擦車の一方向回転を
利用してガイドローラの回転若しくは停止をなさしめ当
該ガイドローラに印刷ウェブとの相対速度差を付与して
洗浄することを特徴としている。このとき、前記摩擦車
は揺動可能な移動手段により前記ガイドローラの外周円
に転がり接触可能な軌跡を移動させて転がり接触させる
ことが可能である。
【0009】また、ガイドローラ洗浄方法は、前記ガイ
ドローラに外接して配置され前記印刷ウェブの走行方向
に倣う順方向の前記ガイドローラの回転を摩擦車により
規制し、当該摩擦車を前記ガイドローラの外周の一部に
重複させる移動軌跡に沿って往復運動させ、前記往復運
動の中間にてガイドローラを逆方向に強制回転させ、前
記往復運動の終点にて前記ガイドローラの制動または離
隔させ、前記ガイドローラの回転または制動を断続的に
行い前記印刷ウェブによる払拭洗浄する構成とすること
が可能である。
【0010】本発明のガイドローラ洗浄装置は、ガイド
ローラに外接して転がり接触可能に配設されるとともに
ワンウェイクラッチを設けて一方向回転可能とされた摩
擦車と、この摩擦車を前記ガイドローラに転がり接触ラ
インに沿って移動させる移動手段とを設け、前記移動手
段は前記ガイドローラに転がり接触させる位置とガイド
ローラから離反させる位置を取り得るストロークをもっ
て摩擦車を移動可能としてなることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成により、ワンウェイクラッチを設けた
一方向にのみ回転可能な摩擦車をガイドローラに転がり
接触させることにより、印刷ウェブの走行に伴って連れ
回りするガイドローラの回転を規制している。このと
き、摩擦車は揺動可能な移動手段によりガイドローラの
外周の一部に重複する移動軌跡に沿って転がり接触する
ため、ガイドローラは摩擦車によって印刷ウェブの走行
方向と逆方向に強制回転する。また、移動手段により摩
擦車を断続的に揺動させることで、ガイドローラは逆回
転と制動とが断続的に行われる。従って、ガイドローラ
は、回転若しくは制動を繰り返しながら印刷ウェブと接
触することで、回転駆動方式と制動方式との両方式を取
り入れた払拭洗浄を実現可能とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るガイドロー
ラ洗浄方法および装置の具体的実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は本実施の形態に係るガイドロー
ラ洗浄装置の動作を表す説明図であり、図2は同装置の
側面図である。図3は同装置が用いられるオフセット輪
転機の概略構成図である。
【0013】本実施の形態に係るガイドローラ洗浄装置
30は、新聞印刷用のオフセット輪転機10に装着され
ている。オフセット輪転機10は、複数の印刷機12
と、これら印刷機12を通過した印刷ウェブ14を重ね
合わせて裁断をなす折り部16とから構成されている。
前記印刷機12は、ロール状の巻取紙から繰り出された
印刷ウェブ14に対して、この両面を印刷することが可
能である。それぞれの印刷機12の後段には複数のガイ
ドローラ20が設けられており、印刷ウェブ14は前記
ガイドローラ20に案内されて折り部16へ搬送された
後に断裁される。
【0014】前記ガイドローラ20は、胴長方向を印刷
ウェブ14の幅よりやや長めにした円筒形状に形成され
る。またガイドローラ20は、印刷ウェブ14の走行に
伴って連れ回り可能となるように、自由回転可能に支持
されている。こうしたガイドローラ20をオフセット輪
転機10の随所に設けて、個々の印刷機12から繰り出
される印刷ウェブ14を案内している。このようなガイ
ドローラ20は、両面印刷のなされた印刷ウェブ14を
案内することにより、印刷ウェブ14とガイドローラ2
0とが接触する際にガイドローラ20表面にインキカス
などが付着することから、付着物を除去するために、ガ
イドローラ20を洗浄する機構を設けている。
【0015】ガイドローラ20の洗浄は、洗浄液塗布手
段22により洗浄液を含浸させた印刷ウェブ14を走行
させ、この印刷ウェブ14をガイドローラ20表面に擦
拭させることによって行っている。前記洗浄液塗布手段
22は、ガイドローラ20に接触する際に印刷ウェブ1
4に洗浄液が塗布されている状態になるように、ガイド
ローラ20の配設位置よりも前段に配置され、印刷ウェ
ブ14に洗浄液を供給している。洗浄液塗布手段22
は、図示しない洗浄液タンクから供給された洗浄液をノ
ズル孔から印刷ウェブ14に噴射する噴射式や、洗浄液
を含浸させたスポンジなどを印刷ウェブ14に押し付け
る圧着式などに形成することが可能である。また、ガイ
ドローラ20を洗浄するための洗浄液塗布手段22を印
刷機12内部に別途に設けずとも、ブランケット胴など
を洗浄する際に使用される洗浄液塗布手段22をガイド
ローラ20の洗浄に併用することも可能である。
【0016】このとき、ガイドローラ20はガイドロー
ラ洗浄装置30により印刷ウェブ14に対して速度差を
持つように規制されている。図1に示すように、本実施
形態のガイドローラ洗浄装置30は、ガイドローラ20
に接触して動力を伝達し、ガイドローラ20を強制的に
回転あるいは制動させる摩擦車32と、この摩擦車32
をガイドローラ20に接離させる移動手段40とから構
成されている。前記摩擦車32は、ガイドローラ20の
一端の印刷ウェブ14走行範囲(斜線部)よりも外部
に、ガイドローラ20表面と対向するように設けられ
る。すなわち、摩擦車32とガイドローラ20とが接触
状態にある時、ガイドローラ20外周を走行する印刷ウ
ェブ14の邪魔にならない位置に配設される。
【0017】前記摩擦車32は、外周にゴム製のホイー
ルを設けることによりガイドローラ20との接触面にお
ける摩擦係数を高くしている。これは、摩擦車32とガ
イドローラ20とが接触した場合に、摩擦車32の動力
をガイドローラ20に伝達し、ガイドローラ20を印刷
ウェブ14に連れ回りさせないように強制的に回転ある
いは制動させる効果がある。また摩擦車32は、後述す
る移動手段40によって振子運動を為すことによりガイ
ドローラ20との接離が行われる。そのため、図4
(1)に示すように、摩擦車32の外周の軌跡は、ガイ
ドローラ20の外周と斜線部分においてオーバーラップ
している。そこで、本実施形態では摩擦車32の外周部
をゴムなどの部材によって形成することにより、強制的
にガイドローラ20に接触させた場合に、摩擦車32の
外面が押し潰れてガイドローラ20を強制回転させるこ
とができるようになっている。同時に、摩擦車32とガ
イドローラ20との接触時にオーバーラップ部分から受
ける負荷を減少させている。
【0018】また摩擦車32は、ワンウェイクラッチ3
4を設けこれに中心軸36を挿入して一方向のみに回転
を規制するように構成される。このときの摩擦車32の
回転方向は、図2に示すように、反時計回りに限って自
由回転可能に規制される。これは、印刷ウェブ14の走
行によりガイドローラ20が連れ周りする際の回転方向
が反時計回りであるから、摩擦車32を時計回りに回転
することを不可能とすることにより、摩擦車32とガイ
ドローラ20とが接触した場合に、印刷ウェブ14に追
従するガイドローラ20の回転を止めることができる。
このようにワンウェイクラッチ34が装着され回転方向
を限定された摩擦車32は、移動手段40に取り付けら
れる。
【0019】図2(1)に示すように、移動手段40
は、前記摩擦車32を振子のように揺動運動させてガイ
ドローラ20に接離させるためのアクチュエータとして
エアシリンダ42を備えている。摩擦車32は略2等辺
直角三角形に形成してなるもので、その直角部分(支点
48A)に摩擦車32を取り付け、他のコーナ部分を回
転支点とし(支点48C)、更に他のコーナ部分にエア
シリンダ42のピストン先端を連結して作用点(支点4
8B)とした構成とされている。前記エアシリンダ42
と三角プレート44とは、固定部材としてのL字プレー
ト46に支持されている。これにより、エアシリンダ4
2を駆動させてピストン部を伸縮させると、ピン結合に
よってL字プレート46に連結された三角プレート44
は、L字プレート46との連結点(支点48C)を中心
に回転して移動軌跡38が円弧となる往復運動を行い、
これに伴い三角プレート44に取り付けられた摩擦車3
2が同様に円弧上を揺動して振子運動を行う。
【0020】このとき、摩擦車32が為す振子運動の振
れ角θは、図4(1)に示すように、摩擦車32がガイ
ドローラ20にオーバーラップする角よりやや大きいも
のとする。摩擦車32が振子運動の頂点αにあるとき、
摩擦車32はガイドローラ20と外周に接している状態
となるように、前記L字プレート46をガイドローラ2
0に対して取り付ける位置を調整する。また、摩擦車3
2が振子運動における他方の頂点βにあるとき、摩擦車
32はガイドローラ20から離隔した位置にあるものと
する。
【0021】前記エアシリンダ42には、図示しないエ
アポンプより空気が圧送供給され、これによりシリンダ
の往復運動が為される。このときエアシリンダ42は、
往復運動の頂点でそれぞれ一時的に停止するよう制御す
ることが好ましい。このようなエアシリンダ42の制御
は、図示しない操作部に連結された制御部によって為さ
れ、設定されたプログラムに従って同装置の動静を操作
するものとする。
【0022】なお、前記三角プレート44およびL字プ
レート46は、本実施形態では便宜上、上述した形状に
形成したが、これらの形状に拘らないことはもちろんで
ある。三角プレートの代わりに、たとえばベルクランク
形状などに形成し、それぞれの支点(支点48A、48
B、48C)を設ける構成としてもよい。また、エアシ
リンダ42の代わりに電気あるいは油圧のアクチュエー
タを用いることも可能である。
【0023】移動手段40の動作は以下の通りである。
まず図1(1)に示すように、エアシリンダ42を短縮
させている場合、エアシリンダ42と三角プレート44
とを連結している支点48Bが上方に引き寄せられてお
り、三角プレート44は全体的に左上に持ち上げられて
いる状態となる。次に同図(3)に示すようにエアシリ
ンダ42を最長距離まで伸張させると、三角プレート4
4の支点48Cを支点として支点48A、支点48Bが
反時計周りに回転する。反対にエアシリンダ42を短縮
させた場合には、上記の動作が反復される。従ってエア
シリンダ42のピストンを往復させると、支点48Aお
よび摩擦車32は、支点48Cを支点として振子運動を
なす。このとき移動手段40は、エアシリンダ42の最
短縮時に摩擦車32がガイドローラ20から離隔し、ま
たエアシリンダ42を伸張させた場合に摩擦車32がガ
イドローラ20に接触しながら移動することの可能な位
置に取り付けられる。すなわち、ガイドローラ洗浄装置
30は、摩擦車32の外周が円弧を描いて振子運動をな
す軌道上でガイドローラ20と接触するように配置され
る。
【0024】本実施形態に係るガイドローラ洗浄装置3
0の作動の説明する。オフセット輪転機10によって印
刷を実行している場合には、ガイドローラ洗浄装置30
は図1(1)に示すように、摩擦車32がガイドローラ
20から離れている状態にある。従って、ガイドローラ
20は摩擦車32の影響を受けず、印刷ウェブ14の走
行に伴って連れ回りをする。
【0025】次に、印刷を停止してガイドローラ20の
洗浄動作に入る。印刷ウェブ14を走行させたまま、オ
フセット輪転機10を緩動運転させ、図示しない洗浄液
塗布手段22により印刷ウェブ14に間欠的に洗浄液の
塗布を行う。従って、走行する印刷ウェブ14には、洗
浄液の含浸された部分と乾燥した部分とが交互に現れ
る。
【0026】このとき、ガイドローラ20表面を走行す
る印刷ウェブ14に対してガイドローラ20に速度差を
持たせるために、ガイドローラ洗浄装置30を駆動させ
る。従って、設定されたプログラムに従ってエアシリン
ダ42が駆動することにより、摩擦車32を振子運動さ
せてガイドローラ20に繰り返し接離させる。
【0027】図1(2)に示すように、エアシリンダ4
2のピストンを作動させると三角プレート44の支点4
8Aが下方に押し出される。すなわち、三角プレート4
4は支点48Cを軸に回転し、これに取り付けられた摩
擦車32も同様に円弧運動をなす。摩擦車32にはワン
ウェイクラッチ34が設けられていることにより、摩擦
車32の印刷ウェブ14走行方向への回転を制限されて
いるため、摩擦車32がガイドローラ20に接触すると
ガイドローラ20に転がり接触しながらエアシリンダ4
2の動力に押されて反時計回りに回転する。摩擦車32
の外周部分の摩擦係数が高いことから、ガイドローラ2
0は摩擦車32と接触することにより、摩擦車32の動
力が伝達されて印刷ウェブ14の走行方向と逆方向(時
計回り)に回転する。このように、ガイドローラ20
は、印刷ウェブ14に接触する面を微少に変化させなが
ら逆方向に回転することで、ガイドローラ20は回転方
式による洗浄がなされ、表面に付着した異物が払拭され
る。
【0028】また、図1(3)に示すように、エアシリ
ンダ42が最も伸張された場合に、エアシリンダ42の
制御を行って、この時点でエアシリンダ42のピストン
運動を一時的に停止させる。摩擦車32は、ワンウェイ
クラッチ34により回転方向を制限されていることか
ら、ガイドローラ20と接触したままの状態で振子運動
が停止する。このとき、ガイドローラ20は印刷ウェブ
14の走行によって反時計回りの力を受けているが、摩
擦車32との接触により摩擦を受けて回転が停止する。
従って、このときガイドローラ20は、印刷ウェブ14
との接触面が同じ場所となり、この位置で一時的に回転
が停止されることで制動方式による払拭洗浄がなされ
る。
【0029】同図(3)から同図(4)の状態にエアシ
リンダを短縮させた場合、摩擦車32は支点48Cを軸
にガイドローラ20と接触しながら左へ回転する。この
とき摩擦車32のガイドローラ20と接している部分に
は、左方に回転する力に対して逆方向である反時計回り
の回転力が生じる。反時計回りの回転は、ワンウェイク
ラッチで規制されていないことから、摩擦車32が回転
し、これに伴ってガイドローラ20も時計回りに回転す
る。従って、ガイドローラ20は、印刷ウェブ14の走
行方向に対して逆回転することになり、ガイドローラ2
0表面の払拭洗浄が行われる。
【0030】このように、本実施形態は、ガイドローラ
20の表面に転がり接触してガイドローラ20を強制駆
動させる摩擦車32を、振子運動させながらガイドロー
ラ20に接離するものである。これにより、振子の円弧
運動をなしている間は、ガイドローラ20を印刷ウェブ
14の走行方向に対して逆回転させ、印刷ウェブ14と
接触する面を移動させながら払拭洗浄を行い、また振子
運動の頂点にて一時的に摩擦車32を停止させることに
より、ガイドローラ20の回転を停止させて払拭洗浄で
きる。従って、ガイドローラ20は回転と制動とを断続
的に繰り返して払拭洗浄され、印刷ウェブ14により大
きな面積を接触させて払拭洗浄することが可能となる。
【0031】なお、本実施形態では、摩擦車32の移動
軌跡38を円弧としたが、これは往復直線運動とするこ
とも可能である。この場合、図4(2)に示すように、
移動軌跡38である直線は、ガイドローラ20の外周円
を一部切り取る交線とし、この交線上を摩擦車32が移
動することにより、移動軌跡38の中間でガイドローラ
20を逆方向に回転させ、終点でガイドローラ20の制
動または離隔を行うようにしても良い。
【0032】このように、本実施形態では、ガイドロー
ラに外接して転がり接触する摩擦車を配置し、この摩擦
車をガイドローラの外周に一部重複させて往復運動をさ
せる。摩擦車にはワンウェイクラッチを設けて、印刷ウ
ェブの走行方向に倣う方向に対してガイドローラの回転
を規制している。従って、摩擦車がガイドローラ表面を
転がる際に、ガイドローラを転がり接触しながら逆方向
に回転させることになる。摩擦車をガイドローラに転が
り接触させる移動手段を設け、これを断続的に移動させ
ることにより、ガイドローラを停止させた状態での払拭
洗浄を為し得る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アクチュエータにより揺動する部材にワンウェイクラッ
チを取り付けた摩擦車を揺動させ、ガイドローラと外接
するように接触させることにより、制動方式に比較して
洗浄幅を大きく取ることができるので洗浄効率が高く、
モータ回転方式に比較して低コストでガイドローラの洗
浄を行うことができる。そして、単シリンダによる伸縮
機能でガイドローラを回転させて払拭洗浄するだけでな
く、回転を停止させた状態においても洗浄することが可
能となるので、簡易構成ながら洗浄モードを多様に選択
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るガイドローラ洗浄装置の
側面図を示す。
【図2】 同装置の動作を表す説明図を示す。
【図3】 同装置が用いられるオフセット輪転機の概略
構成図である。
【図4】 摩擦車とガイドローラとの接触範囲の説明図
である。
【符号の説明】
10………オフセット輪転機、12………印刷機、14
………印刷ウェブ、16………折り部、20………ガイ
ドローラ、22………洗浄液塗布手段、30………ガイ
ドローラ洗浄装置、32………摩擦車、34………ワン
ウェイクラッチ、36………中心軸、38………移動軌
跡、40………移動手段、42………エアシリンダ、4
4………三角プレート、46………L字プレート、48
………支点。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ウェブに転接して走行案内するガイ
    ドローラの洗浄方法であって、前記ガイドローラにワン
    ウェイクラッチ付き摩擦車を転がり接触させることによ
    り、前記摩擦車の一方向回転を利用してガイドローラの
    回転若しくは停止をなさしめ当該ガイドローラに印刷ウ
    ェブとの相対速度差を付与して洗浄することを特徴とす
    るガイドローラ洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記摩擦車は揺動可能な移動手段により
    前記ガイドローラの外周円に転がり接触可能な軌跡を移
    動させて転がり接触させることを特徴とする請求項1に
    記載のガイドローラ洗浄方法。
  3. 【請求項3】 印刷ウェブに転接して走行案内するガイ
    ドローラの洗浄方法であって、前記ガイドローラに外接
    して配置され前記印刷ウェブの走行方向に倣う順方向の
    前記ガイドローラの回転を摩擦車により規制し、当該摩
    擦車を前記ガイドローラの外周の一部に重複させる移動
    軌跡に沿って往復運動させ、前記往復運動の中間にてガ
    イドローラを逆方向に強制回転させ、前記往復運動の終
    点にて前記ガイドローラの制動または離隔させ、前記ガ
    イドローラの回転または制動を断続的に行い前記印刷ウ
    ェブによる払拭洗浄することを特徴とするガイドローラ
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 印刷ウェブに転接して走行案内するガイ
    ドローラの洗浄装置であって、前記ガイドローラに外接
    して転がり接触可能に配設されるとともにワンウェイク
    ラッチを設けて一方向回転可能とされた摩擦車と、この
    摩擦車を前記ガイドローラに転がり接触ラインに沿って
    移動させる移動手段とを設け、前記移動手段は前記ガイ
    ドローラに転がり接触させる位置とガイドローラから離
    反させる位置を取り得るストロークをもって摩擦車を移
    動可能としてなることを特徴とするガイドローラ洗浄装
    置。
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