JP4036358B2 - ガイドローラ洗浄方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転機において、印刷ウェブの搬送を案内するガイドローラに付着した汚れを除去するため、洗浄液を含浸させた印刷ウェブを走行させた際のガイドローラの挙動制御を行うガイドローラ洗浄方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
新聞印刷機などで印刷ウェブを案内するために、多数のガイドローラを要している。これらのガイドローラは、印刷ウェブの印刷面に直接接触するため、表面にインキカスや紙粉などが付着する。この状態のまま放置しておくと、ガイドローラの表面に付着した汚れが再び印刷ウェブに転写され、印刷ウェブの汚れやシワの発生、紙流れなどを引き起こす原因となる。そこで、ガイドローラを洗浄して表面の汚れを落とす必要がある。
【0003】
ガイドローラの洗浄は、印刷終了後に、印刷ウェブを通したまま新聞印刷機を緩動運転させて行う。印刷ウェブの走行経路には、印刷ウェブに洗浄液を含浸させる洗浄液塗布手段が設けられ、間欠的に洗浄液を印刷ウェブに塗布している。このように洗浄液の塗布を断続的に行って印刷ウェブを走行させることにより、ガイドローラ表面の汚れは洗浄液の含浸された部分によって溶解し、乾燥した部分で払拭される。
【0004】
このとき、走行する印刷ウェブとガイドローラとの間に速度差を持たせることにより、ガイドローラに印刷ウェブを擦り付けて表面の汚れを払拭している。基本的に、ガイドローラは印刷ウェブの走行に伴って連れ回りするように設計されており、これは印刷時に摩擦などにより印刷ウェブを破損させないための措置である。そこで、ガイドローラ洗浄装置には、印刷ウェブに対して速度差を持たせるために、ガイドローラを強制駆動させるための機構が設けられ、洗浄時にこれを駆動させて印刷ウェブとの速度差を持たせるようにしている。
【0005】
ガイドローラの強制駆動は、印刷ウェブと速度の異なったスピードでガイドローラをモータによって回転させる回転方式と、ガイドローラにブレーキを設けて断続的に停止と回転とを行わせる制動方式との2種類がある。回転方式では、ガイドローラの回転方向を正逆に組み合わせることにより、洗浄時の紙引きを安定させて、印刷ウェブの破損を防止するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところがモータによる回転方式の場合、印刷ウェブとの速度差を持たせてガイドローラを回転させているため、ガイドローラが印刷ウェブに接触する面の接触時間が短いことになる。従って、インキカスなどの汚れの激しい部位を洗浄する場合、充分に洗浄液が転写されず、インキカスなどの汚れが充分に溶解されないことがある。このように洗浄が不充分であると、再び印刷機を作動させたとき、ガイドローラに残留した汚れが印刷ウェブに転写され、印刷物を汚す結果となる。
【0007】
一方、ガイドローラの回転を停止させて汚れを払拭する制動方式の場合、接触する面の接触時間は長くなるが、断続的にガイドローラを回転させているため、均等にガイドローラの外周を払拭することが困難である。洗浄中のガイドローラは、ブレーキがかかって一定時間回転が停止して印刷ウェブと接触している面の払拭洗浄が行われると、ブレーキが解除されて再び回転をはじめた後、ある時点でブレーキがかかり接触部が払拭洗浄される。このとき、ブレーキのかかる位置が任意に決定されることから、何度も払拭される部分とそうでない部分との差が生じるおそれがあり、そのためガイドローラの外周全域に渡って均等に払拭洗浄することが困難である。
本発明は上記問題点に着目し、回転方式および制動方式の利点を有効に活用したガイドローラ洗浄方法および装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、本発明のガイドローラ洗浄方法は、印刷ウェブに転接して走行案内するガイドローラの洗浄方法であって、前記ガイドローラにワンウェイクラッチ付き摩擦車を転がり接触させることにより、前記摩擦車の一方向回転を利用してガイドローラの回転若しくは停止をなさしめ当該ガイドローラに印刷ウェブとの相対速度差を付与して洗浄することを特徴としている。このとき、前記摩擦車は揺動可能な移動手段により前記ガイドローラの外周円に転がり接触可能な軌跡を移動させて転がり接触させることが可能である。
【0009】
また、ガイドローラ洗浄方法は、前記ガイドローラに外接して配置され前記印刷ウェブの走行方向に倣う順方向の前記ガイドローラの回転を摩擦車により規制し、当該摩擦車を前記ガイドローラの外周の一部に重複させる移動軌跡に沿って往復運動させ、前記往復運動の中間にてガイドローラを逆方向に強制回転させ、前記往復運動の終点にて前記ガイドローラの制動または離隔させ、前記ガイドローラの回転または制動を断続的に行い前記印刷ウェブによる払拭洗浄する構成とすることが可能である。
【0010】
本発明のガイドローラ洗浄装置は、ガイドローラに外接して転がり接触可能に配設されるとともにワンウェイクラッチを設けて一方向回転可能とされた摩擦車と、この摩擦車を前記ガイドローラに転がり接触ラインに沿って移動させる移動手段とを設け、前記移動手段は前記ガイドローラに転がり接触させる位置とガイドローラから離反させる位置を取り得るストロークをもって摩擦車を移動可能としてなることを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記構成により、ワンウェイクラッチを設けた一方向にのみ回転可能な摩擦車をガイドローラに転がり接触させることにより、印刷ウェブの走行に伴って連れ回りするガイドローラの回転を規制している。このとき、摩擦車は揺動可能な移動手段によりガイドローラの外周の一部に重複する移動軌跡に沿って転がり接触するため、ガイドローラは摩擦車によって印刷ウェブの走行方向と逆方向に強制回転する。また、移動手段により摩擦車を断続的に揺動させることで、ガイドローラは逆回転と制動とが断続的に行われる。従って、ガイドローラは、回転若しくは制動を繰り返しながら印刷ウェブと接触することで、回転駆動方式と制動方式との両方式を取り入れた払拭洗浄を実現可能とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るガイドローラ洗浄方法および装置の具体的実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本実施の形態に係るガイドローラ洗浄装置の動作を表す説明図であり、図2は同装置の側面図である。図3は同装置が用いられるオフセット輪転機の概略構成図である。
【0013】
本実施の形態に係るガイドローラ洗浄装置30は、新聞印刷用のオフセット輪転機10に装着されている。オフセット輪転機10は、複数の印刷機12と、これら印刷機12を通過した印刷ウェブ14を重ね合わせて裁断をなす折り部16とから構成されている。前記印刷機12は、ロール状の巻取紙から繰り出された印刷ウェブ14に対して、この両面を印刷することが可能である。それぞれの印刷機12の後段には複数のガイドローラ20が設けられており、印刷ウェブ14は前記ガイドローラ20に案内されて折り部16へ搬送された後に断裁される。
【0014】
前記ガイドローラ20は、胴長方向を印刷ウェブ14の幅よりやや長めにした円筒形状に形成される。またガイドローラ20は、印刷ウェブ14の走行に伴って連れ回り可能となるように、自由回転可能に支持されている。こうしたガイドローラ20をオフセット輪転機10の随所に設けて、個々の印刷機12から繰り出される印刷ウェブ14を案内している。このようなガイドローラ20は、両面印刷のなされた印刷ウェブ14を案内することにより、印刷ウェブ14とガイドローラ20とが接触する際にガイドローラ20表面にインキカスなどが付着することから、付着物を除去するために、ガイドローラ20を洗浄する機構を設けている。
【0015】
ガイドローラ20の洗浄は、洗浄液塗布手段22により洗浄液を含浸させた印刷ウェブ14を走行させ、この印刷ウェブ14をガイドローラ20表面に擦拭させることによって行っている。前記洗浄液塗布手段22は、ガイドローラ20に接触する際に印刷ウェブ14に洗浄液が塗布されている状態になるように、ガイドローラ20の配設位置よりも前段に配置され、印刷ウェブ14に洗浄液を供給している。洗浄液塗布手段22は、図示しない洗浄液タンクから供給された洗浄液をノズル孔から印刷ウェブ14に噴射する噴射式や、洗浄液を含浸させたスポンジなどを印刷ウェブ14に押し付ける圧着式などに形成することが可能である。また、ガイドローラ20を洗浄するための洗浄液塗布手段22を印刷機12内部に別途に設けずとも、ブランケット胴などを洗浄する際に使用される洗浄液塗布手段22をガイドローラ20の洗浄に併用することも可能である。
【0016】
このとき、ガイドローラ20はガイドローラ洗浄装置30により印刷ウェブ14に対して速度差を持つように規制されている。図1に示すように、本実施形態のガイドローラ洗浄装置30は、ガイドローラ20に接触して動力を伝達し、ガイドローラ20を強制的に回転あるいは制動させる摩擦車32と、この摩擦車32をガイドローラ20に接離させる移動手段40とから構成されている。前記摩擦車32は、ガイドローラ20の一端の印刷ウェブ14走行範囲(斜線部)よりも外部に、ガイドローラ20表面と対向するように設けられる。すなわち、摩擦車32とガイドローラ20とが接触状態にある時、ガイドローラ20外周を走行する印刷ウェブ14の邪魔にならない位置に配設される。
【0017】
前記摩擦車32は、外周にゴム製のホイールを設けることによりガイドローラ20との接触面における摩擦係数を高くしている。これは、摩擦車32とガイドローラ20とが接触した場合に、摩擦車32の動力をガイドローラ20に伝達し、ガイドローラ20を印刷ウェブ14に連れ回りさせないように強制的に回転あるいは制動させる効果がある。また摩擦車32は、後述する移動手段40によって振子運動を為すことによりガイドローラ20との接離が行われる。そのため、図4(1)に示すように、摩擦車32の外周の軌跡は、ガイドローラ20の外周と斜線部分においてオーバーラップしている。そこで、本実施形態では摩擦車32の外周部をゴムなどの部材によって形成することにより、強制的にガイドローラ20に接触させた場合に、摩擦車32の外面が押し潰れてガイドローラ20を強制回転させることができるようになっている。同時に、摩擦車32とガイドローラ20との接触時にオーバーラップ部分から受ける負荷を減少させている。
【0018】
また摩擦車32は、ワンウェイクラッチ34を設けこれに中心軸36を挿入して一方向のみに回転を規制するように構成される。このときの摩擦車32の回転方向は、図2に示すように、反時計回りに限って自由回転可能に規制される。これは、印刷ウェブ14の走行によりガイドローラ20が連れ周りする際の回転方向が反時計回りであるから、摩擦車32を時計回りに回転することを不可能とすることにより、摩擦車32とガイドローラ20とが接触した場合に、印刷ウェブ14に追従するガイドローラ20の回転を止めることができる。このようにワンウェイクラッチ34が装着され回転方向を限定された摩擦車32は、移動手段40に取り付けられる。
【0019】
図2(1)に示すように、移動手段40は、前記摩擦車32を振子のように揺動運動させてガイドローラ20に接離させるためのアクチュエータとしてエアシリンダ42を備えている。摩擦車32は略2等辺直角三角形に形成してなるもので、その直角部分(支点48A)に摩擦車32を取り付け、他のコーナ部分を回転支点とし(支点48C)、更に他のコーナ部分にエアシリンダ42のピストン先端を連結して作用点(支点48B)とした構成とされている。前記エアシリンダ42と三角プレート44とは、固定部材としてのL字プレート46に支持されている。これにより、エアシリンダ42を駆動させてピストン部を伸縮させると、ピン結合によってL字プレート46に連結された三角プレート44は、L字プレート46との連結点(支点48C)を中心に回転して移動軌跡38が円弧となる往復運動を行い、これに伴い三角プレート44に取り付けられた摩擦車32が同様に円弧上を揺動して振子運動を行う。
【0020】
このとき、摩擦車32が為す振子運動の振れ角θは、図4(1)に示すように、摩擦車32がガイドローラ20にオーバーラップする角よりやや大きいものとする。摩擦車32が振子運動の頂点αにあるとき、摩擦車32はガイドローラ20と外周に接している状態となるように、前記L字プレート46をガイドローラ20に対して取り付ける位置を調整する。また、摩擦車32が振子運動における他方の頂点βにあるとき、摩擦車32はガイドローラ20から離隔した位置にあるものとする。
【0021】
前記エアシリンダ42には、図示しないエアポンプより空気が圧送供給され、これによりシリンダの往復運動が為される。このときエアシリンダ42は、往復運動の頂点でそれぞれ一時的に停止するよう制御することが好ましい。このようなエアシリンダ42の制御は、図示しない操作部に連結された制御部によって為され、設定されたプログラムに従って同装置の動静を操作するものとする。
【0022】
なお、前記三角プレート44およびL字プレート46は、本実施形態では便宜上、上述した形状に形成したが、これらの形状に拘らないことはもちろんである。三角プレートの代わりに、たとえばベルクランク形状などに形成し、それぞれの支点(支点48A、48B、48C)を設ける構成としてもよい。また、エアシリンダ42の代わりに電気あるいは油圧のアクチュエータを用いることも可能である。
【0023】
移動手段40の動作は以下の通りである。まず図2(1)に示すように、エアシリンダ42を短縮させている場合、エアシリンダ42と三角プレート44とを連結している支点48Bが上方に引き寄せられており、三角プレート44は全体的に左上に持ち上げられている状態となる。次に同図(3)に示すようにエアシリンダ42を最長距離まで伸張させると、三角プレート44の支点48Cを支点として支点48A、支点48Bが反時計周りに回転する。反対にエアシリンダ42を短縮させた場合には、上記の動作が反復される。従ってエアシリンダ42のピストンを往復させると、支点48Aおよび摩擦車32は、支点48Cを支点として振子運動をなす。このとき移動手段40は、エアシリンダ42の最短縮時に摩擦車32がガイドローラ20から離隔し、またエアシリンダ42を伸張させた場合に摩擦車32がガイドローラ20に接触しながら移動することの可能な位置に取り付けられる。すなわち、ガイドローラ洗浄装置30は、摩擦車32の外周が円弧を描いて振子運動をなす軌道上でガイドローラ20と接触するように配置される。
【0024】
本実施形態に係るガイドローラ洗浄装置30の作動の説明する。オフセット輪転機10によって印刷を実行している場合には、ガイドローラ洗浄装置30は図2(1)に示すように、摩擦車32がガイドローラ20から離れている状態にある。従って、ガイドローラ20は摩擦車32の影響を受けず、印刷ウェブ14の走行に伴って連れ回りをする。
【0025】
次に、印刷を停止してガイドローラ20の洗浄動作に入る。印刷ウェブ14を走行させたまま、オフセット輪転機10を緩動運転させ、図示しない洗浄液塗布手段22により印刷ウェブ14に間欠的に洗浄液の塗布を行う。従って、走行する印刷ウェブ14には、洗浄液の含浸された部分と乾燥した部分とが交互に現れる。
【0026】
このとき、ガイドローラ20表面を走行する印刷ウェブ14に対してガイドローラ20に速度差を持たせるために、ガイドローラ洗浄装置30を駆動させる。従って、設定されたプログラムに従ってエアシリンダ42が駆動することにより、摩擦車32を振子運動させてガイドローラ20に繰り返し接離させる。
【0027】
図2(2)に示すように、エアシリンダ42のピストンを作動させると三角プレート44の支点48Aが下方に押し出される。すなわち、三角プレート44は支点48Cを軸に回転し、これに取り付けられた摩擦車32も同様に円弧運動をなす。摩擦車32にはワンウェイクラッチ34が設けられていることにより、摩擦車32の印刷ウェブ14走行方向への回転を制限されているため、摩擦車32がガイドローラ20に接触するとガイドローラ20に転がり接触しながらエアシリンダ42の動力に押されて反時計回りに回転する。摩擦車32の外周部分の摩擦係数が高いことから、ガイドローラ20は摩擦車32と接触することにより、摩擦車32の動力が伝達されて印刷ウェブ14の走行方向と逆方向(時計回り)に回転する。このように、ガイドローラ20は、印刷ウェブ14に接触する面を微少に変化させながら逆方向に回転することで、ガイドローラ20は回転方式による洗浄がなされ、表面に付着した異物が払拭される。
【0028】
また、図2(3)に示すように、エアシリンダ42が最も伸張された場合に、エアシリンダ42の制御を行って、この時点でエアシリンダ42のピストン運動を一時的に停止させる。摩擦車32は、ワンウェイクラッチ34により回転方向を制限されていることから、ガイドローラ20と接触したままの状態で振子運動が停止する。このとき、ガイドローラ20は印刷ウェブ14の走行によって反時計回りの力を受けているが、摩擦車32との接触により摩擦を受けて回転が停止する。従って、このときガイドローラ20は、印刷ウェブ14との接触面が同じ場所となり、この位置で一時的に回転が停止されることで制動方式による払拭洗浄がなされる。
【0029】
同図(3)から同図(4)の状態にエアシリンダを短縮させた場合、摩擦車32は支点48Cを軸にガイドローラ20と接触しながら左へ回転する。このとき摩擦車32のガイドローラ20と接している部分には、左方に回転する力に対して逆方向である反時計回りの回転力が生じる。反時計回りの回転は、ワンウェイクラッチで規制されていないことから、摩擦車32が回転し、これに伴ってガイドローラ20も時計回りに回転する。従って、ガイドローラ20は、印刷ウェブ14の走行方向に対して逆回転することになり、ガイドローラ20表面の払拭洗浄が行われる。
【0030】
このように、本実施形態は、ガイドローラ20の表面に転がり接触してガイドローラ20を強制駆動させる摩擦車32を、振子運動させながらガイドローラ20に接離するものである。これにより、振子の円弧運動をなしている間は、ガイドローラ20を印刷ウェブ14の走行方向に対して逆回転させ、印刷ウェブ14と接触する面を移動させながら払拭洗浄を行い、また振子運動の頂点にて一時的に摩擦車32を停止させることにより、ガイドローラ20の回転を停止させて払拭洗浄できる。従って、ガイドローラ20は回転と制動とを断続的に繰り返して払拭洗浄され、印刷ウェブ14により大きな面積を接触させて払拭洗浄することが可能となる。
【0031】
なお、本実施形態では、摩擦車32の移動軌跡38を円弧としたが、これは往復直線運動とすることも可能である。この場合、図4(2)に示すように、移動軌跡38である直線は、ガイドローラ20の外周円を一部切り取る交線とし、この交線上を摩擦車32が移動することにより、移動軌跡38の中間でガイドローラ20を逆方向に回転させ、終点でガイドローラ20の制動または離隔を行うようにしても良い。
【0032】
このように、本実施形態では、ガイドローラに外接して転がり接触する摩擦車を配置し、この摩擦車をガイドローラの外周に一部重複させて往復運動をさせる。摩擦車にはワンウェイクラッチを設けて、印刷ウェブの走行方向に倣う方向に対してガイドローラの回転を規制している。従って、摩擦車がガイドローラ表面を転がる際に、ガイドローラを転がり接触しながら逆方向に回転させることになる。摩擦車をガイドローラに転がり接触させる移動手段を設け、これを断続的に移動させることにより、ガイドローラを停止させた状態での払拭洗浄を為し得る。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アクチュエータにより揺動する部材にワンウェイクラッチを取り付けた摩擦車を揺動させ、ガイドローラと外接するように接触させることにより、制動方式に比較して洗浄幅を大きく取ることができるので洗浄効率が高く、モータ回転方式に比較して低コストでガイドローラの洗浄を行うことができる。そして、単シリンダによる伸縮機能でガイドローラを回転させて払拭洗浄するだけでなく、回転を停止させた状態においても洗浄することが可能となるので、簡易構成ながら洗浄モードを多様に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るガイドローラ洗浄装置の側面図を示す。
【図2】 同装置の動作を表す説明図を示す。
【図3】 同装置が用いられるオフセット輪転機の概略構成図である。
【図4】 摩擦車とガイドローラとの接触範囲の説明図である。
【符号の説明】
10………オフセット輪転機、12………印刷機、14………印刷ウェブ、16………折り部、20………ガイドローラ、22………洗浄液塗布手段、30………ガイドローラ洗浄装置、32………摩擦車、34………ワンウェイクラッチ、36………中心軸、38………移動軌跡、40………移動手段、42………エアシリンダ、44………三角プレート、46………L字プレート、48………支点。

Claims (4)

  1. 印刷ウェブに転接して走行案内するガイドローラの洗浄方法であって、前記ガイドローラにワンウェイクラッチ付き摩擦車を転がり接触させることにより、前記摩擦車の一方向回転を利用してガイドローラの回転若しくは停止をなさしめ当該ガイドローラに印刷ウェブとの相対速度差を付与して洗浄することを特徴とするガイドローラ洗浄方法。
  2. 前記摩擦車は揺動可能な移動手段により前記ガイドローラの外周円に転がり接触可能な軌跡を移動させて転がり接触させることを特徴とする請求項1に記載のガイドローラ洗浄方法。
  3. 印刷ウェブに転接して走行案内するガイドローラの洗浄方法であって、前記ガイドローラに外接して配置され前記印刷ウェブの走行方向に倣う順方向の前記ガイドローラの回転を摩擦車により規制し、当該摩擦車を前記ガイドローラの外周の一部に重複させる移動軌跡に沿って往復運動させ、前記往復運動の中間にてガイドローラを逆方向に強制回転させ、前記往復運動の終点にて前記ガイドローラの制動または離隔させ、前記ガイドローラの回転または制動を断続的に行い前記印刷ウェブによる払拭洗浄することを特徴とするガイドローラ洗浄方法。
  4. 印刷ウェブに転接して走行案内するガイドローラの洗浄装置であって、前記ガイドローラに外接して転がり接触可能に配設されるとともにワンウェイクラッチを設けて一方向回転可能とされた摩擦車と、この摩擦車を前記ガイドローラに転がり接触ラインに沿って移動させる移動手段とを設け、前記移動手段は前記ガイドローラに転がり接触させる位置とガイドローラから離反させる位置を取り得るストロークをもって摩擦車を移動可能としてなることを特徴とするガイドローラ洗浄装置。
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