JP2003320193A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2003320193A
JP2003320193A JP2002128315A JP2002128315A JP2003320193A JP 2003320193 A JP2003320193 A JP 2003320193A JP 2002128315 A JP2002128315 A JP 2002128315A JP 2002128315 A JP2002128315 A JP 2002128315A JP 2003320193 A JP2003320193 A JP 2003320193A
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heat exchanger
water tank
water
duct
connection duct
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JP2002128315A
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Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
Tatsuo Ioku
辰夫 井奥
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水槽と熱交換器とを接続する接続ダクトを、
水槽外下方部の機構のための配置スペースを避けた位置
に設けざるを得ない条件下で、全体の大形化を招来せず
に、水槽の振動を充分に吸収できるようにする。 【解決手段】 水槽2の下部の周側部に排気口32を形
成し、この排気口32と熱交換器14とを、縦方向に伸
縮可能な蛇腹状部33aを有する接続ダクト33により
接続した。この縦方向に伸縮可能な蛇腹状部33aを有
する接続ダクト33は、横方向には寸法が小さい。よっ
て、水槽2外下方部のモータ31等の機構のための配置
スペースを避けた位置に接続ダクト33を設けざるを得
ない条件下でも、外箱1を外方へ張り出すことなく、水
槽2の振動を充分に吸収することが可能な長さの蛇腹状
部33aを有する接続ダクト33を水槽と熱交換器との
間に配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽と熱交換器と
を蛇腹状部を有する接続ダクトで接続した構成の洗濯乾
燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図5に示す洗濯乾燥機が供されて
いる。このものは、外箱1の内部に水槽2が配設された
もので、水槽2は、複数本(1本のみ図示)の吊り棒3
aや図示しないスプリング等を主体とする弾性支持機構
3により、縦軸状で、且つ揺動可能に支持されている。
【0003】水槽2の内部には多孔状の回転槽4が回転
可能に配設され、回転槽4の内部には撹拌体5が同じく
回転可能に配設されている。水槽2の外下方部には、モ
ータ6と、ベルト伝動機構7、及び駆動制御機構8が配
設され、これらによって撹拌体5と回転槽4とを選択的
に回転駆動するようになっている。
【0004】水槽2の底部には排水口9が形成され、こ
れに排水弁10が接続口体11を介して接続されてい
る。排水弁10には排水ホース12が接続され、この排
水ホース12の図示しない先端部側は外箱1外に導出さ
れている。接続口体11の途中部には排気口11aが横
向きに形成され、これに接続ダクト13が接続されてい
る。接続ダクト13は例えばゴムなど弾性材から成って
おり、横方向に伸縮する蛇腹状部13aを有している。
【0005】接続ダクト13には熱交換器14が接続さ
れている。この熱交換器14はダクト管から成ってお
り、図示しない取付ボスを複数箇所に有していて、これ
を外箱1にねじ止めすることにより、静止部位である外
箱1に固定されている。この熱交換器14の上部には注
水受口14aが形成され、この注水受口14aから熱交
換器14内に注水されることによって、該熱交換器14
内を水の流れと対向して通る空気が水と熱交換して冷却
され、除湿されるようになっている。
【0006】熱交換器14には、外箱1上の後部カバー
15の内部において送気ダクト16が接続され、この送
気ダクト16にリントフィルタ17と、ファン18、及
びヒータ19が後側から前側へ順に配設されている。そ
して、送気ダクト16には蛇腹状の上ダクト20が接続
され、この上ダクト20の先端部が、水槽2上の上枠2
1の後部から水槽2内に臨んでいる。なお、上枠21に
は、枠内の開口部を閉鎖する中蓋22が設けられてい
る。
【0007】以上の構成で、洗濯時には、図示しない洗
濯物を収容した回転槽4内と水槽2内とに洗濯物の量に
応じた水を溜めた状態で、撹拌体5を回転させることに
より、洗濯物を水と共に撹拌して洗濯(洗い、すすぎ)
が行われる。なお、周知のように、洗いは水に洗剤を含
んで実行され、すすぎは水に洗剤を含まずに実行され
る。脱水時には、回転槽4を回転させることにより、該
回転槽4内の洗濯物の水分を遠心力で振り切り排出す
る。
【0008】そして、乾燥時には、回転槽4と撹拌体5
とを例えば交互に回転させつつ、ファン18を回転させ
ると共に、ヒータ19を発熱させ、更に熱交換器14内
に注水受口14aから注水する。このうち、ファン18
の回転によって、水槽2内の空気が排水口9から排気口
11aを通じ、更に接続ダクト13を通じて熱交換器1
4内に吸入される。
【0009】熱交換器14内に吸入された空気は、熱交
換器14内で、上記注水受口14aから注入された水
(水滴)と接触して熱交換(冷却)され、除湿される。そ
して、その除湿された空気が、その後、送気ダクト16
を通る過程で、含んだリント(糸屑)をリントフィルタ1
7により除去された後、ヒータ19により加熱されて温
風化され、上ダクト20を通じて水槽2内に還流され
る。
【0010】ここで、水槽2内では、前記回転槽4と撹
拌体5の回転により洗濯物が動かされている(洗濯物
は、回転槽4が回転したとき、回転槽4の内周面に張り
付かされ、撹拌体5が回転したとき、撹拌される)。従
って、水槽2内に送り込まれた温風は回転槽4内の洗濯
物と効率良く接触し、洗濯物の水分を蒸発させる。
【0011】そして、その洗濯物から蒸発した水分を含
んだ空気が、その後、回転槽4をその周壁の多数の孔か
ら出て、水槽2の前記排水口9から排気口11aを通じ
て前記熱交換器14内に吸入され、除湿されるというこ
とが繰り返されるものであり、かくして洗濯物を乾燥さ
せる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の洗濯、脱水、及
び乾燥の各運転中には、撹拌体4や回転槽5が回転され
ることによって水槽2に振動が発生する。水槽2はその
振動を外箱1に伝えないように、弾性支持機構3によっ
て揺動可能に支持されている。一方、熱交換器14は外
箱1(静止部位)に固定されており、この熱交換器14
を介しても外箱1に水槽2の振動が伝わらないように、
排気口11a、ひいては水槽2と、熱交換器14との間
は、蛇腹状部13aを有する接続ダクト13によって接
続されている。
【0013】すなわち、接続ダクト13は、蛇腹状部1
3aによって水槽2の振動を吸収する働きをするもので
あり、その働きを充分にするためには、蛇腹状部13a
には水槽2の洗濯、脱水、及び乾燥時における振動の振
幅以上の長さが必要とされる。
【0014】一方、接続ダクト13が位置する水槽2の
外下方部には、モータ6や、ベルト伝動機構7、及び駆
動制御機構8など、回転槽4や撹拌体5を回転させるた
めの機構が位置しており、これらのために、接続ダクト
13を接続する排気口11aは、それらの配置スペース
を避けた、水槽2外下方部の周辺部に設けざるを得ず、
特にそれらの機構が大形化したものでは、より外側の位
置に設けざるを得ない。
【0015】この結果、排気口11aと熱交換器14と
の距離が近づき、それらの間に上述の水槽2の洗濯、脱
水、及び乾燥時における振動の振幅以上の長さの蛇腹状
部13aを有する接続ダクト13を配置することができ
ない。よって、接続ダクト13は水槽2の振動を充分に
吸収することができないものとなって、水槽2の振動が
接続ダクト13から熱交換器14を介して外箱1に伝わ
るようになってしまう。
【0016】又、その場合、上述の排気口11aと熱交
換器14との間に、あえて、水槽2の洗濯、脱水、及び
乾燥時における振動の振幅以上の長さの蛇腹状部13a
を有する接続ダクト13を配置しようとすると、その
分、外箱1を外方へ張り出さざるを得ず、全体の大形化
を招来してしまう。
【0017】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、揺動可能に支持された水槽
と静止部位に固定された熱交換器とを接続する接続ダク
トを、水槽外下方部の機構のための配置スペースを避け
た位置に設けざるを得ない条件下で、全体の大形化を招
来せずに、水槽の振動を充分に吸収するようにできる洗
濯乾燥機を提供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯乾燥機は、回転槽を収容する水槽を、
縦軸状で、揺動可能に支持して具えると共に、熱交換器
を静止部位に固定して具え、前記水槽内の空気をファン
により前記熱交換器を通しヒータにより温風化して水槽
内に還流させることにより、前記回転槽内で洗濯物を乾
燥させるようにしたものにおいて、前記水槽の下部の周
側部に排気口を形成し、この排気口と前記熱交換器と
を、縦方向に伸縮可能な蛇腹状部を有する接続ダクトに
より接続したことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0019】このものによれば、接続ダクトが蛇腹状部
を縦方向に伸縮可能に有するものであるから、横方向に
は寸法が小さい。よって、水槽外下方部の機構のための
配置スペースを避けた位置に接続ダクトを設けざるを得
ない条件下でも、外箱を外方へ張り出すことなく、水槽
の洗濯、脱水、及び乾燥時における振動の振幅以上の長
さの蛇腹状部を有する接続ダクト、すなわち、水槽の振
動を充分に吸収することが可能な接続ダクトを水槽と熱
交換器との間に配置することができる。
【0020】この場合、接続ダクトは、出口が上向きの
補助接続ダクトを介して、排気口に接続すると良い(請
求項2の発明)。水槽の振動は、加振力が撹拌体や回転
槽の回転による遠心力に依存するため、大きくは横方向
に発生する。これに対して、補助接続ダクトの上向きの
出口は、その向きが水槽の大きな振動の発生方向と直角
の方向であり、それに対する接続ダクトの接続方向も水
槽の大きな振動の発生方向と直角の方向となる。よっ
て、水槽の大きな振動は、補助接続ダクトの出口部に対
する接続ダクトの接続部に、抜け方向には加わらず、も
って水槽の振動による接続ダクトの外れ防止に効果を奏
する。
【0021】又、接続ダクトの内部の最小断面積を、熱
交換器の内部の最小断面積より大きくするのも良い(請
求項3の発明)。このものでは、接続ダクトが熱交換器
に向かう空気の流路抵抗となることのないようにでき
る。
【0022】一方、熱交換器が内部に注水されることに
より熱交換をするものであって、接続ダクトの一部の内
部断面積を、熱交換器の内部の最小断面積より小さくす
るのも良い(請求項4の発明)。このものでは、接続ダ
クトの一部で、熱交換器に向かう空気の流速が高まり、
ここに落下してきた水の一部を熱交換器内に戻して再び
熱交換に供ぜしめる。
【0023】更に、熱交換器が内部に注水されることに
より熱交換をするものであって、乾燥運転時の回転槽又
は該回転槽内部に位置する撹拌体の回転が接続ダクトの
蛇腹状部に大きな変形を与えるときには、熱交換器への
注水を停止する制御を行うのも良い(請求項5の発
明)。
【0024】接続ダクトの蛇腹状部は、乾燥運転時の回
転槽又は撹拌体の回転による水槽の振動によって変形す
る。接続ダクトの蛇腹状部が変形すると、熱交換器に向
かう空気の流路が減少し、流路が曲がることによる流速
分布が発生することもあって、流速が高くなる。この熱
交換器に向かう空気の流速が高くなり過ぎると、それに
伴って上述のように熱交換器内に戻される水が、ファン
まで運ばれて水槽内に吹き出され、回転槽内の乾燥中の
洗濯物に吹き付けられることにより、乾燥効果を損ねて
しまう。
【0025】これに対して、乾燥運転時の回転槽又は該
回転槽内部に位置する撹拌体の回転が接続ダクトの蛇腹
状部に大きな変形を与えるときに、熱交換器への注水を
停止する制御を行うことにより、水が水槽内に吹き出さ
れることのないようにでき、乾燥中の洗濯物の乾燥効果
を損ねることのないようにできる。
【0026】加えて、接続ダクトの蛇腹状部は、水槽内
の最低洗濯水位より低く位置させると良い(請求項6の
発明)。このものでは、接続ダクトの蛇腹状部の内側の
谷部や山部に引っ掛かりがちなリントを、次の洗濯機使
用時における洗濯運転の排水時に流し去ることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1を参照して説明する。この図1においては、先
の図5と同一の部分に同一の符号を付して示しており、
従って、まず、外箱1の内部に水槽2を配設している。
水槽2は、有底の円筒状を成しており、外箱1に、複数
本(1本のみ図示)の吊り棒3aや図示しないスプリン
グ等を主体とする弾性支持機構3によって、縦軸状で、
且つ揺動可能に支持している。
【0028】水槽2の内部には、回転槽4を回転可能に
配設している。この回転槽4も、有底の円筒状を成して
おり、その周側部には通孔4aをほぼ全域にわたって多
数形成している。又、回転槽4の内部には、底部に、扁
平な撹拌体5を同じく回転可能に配設している。
【0029】水槽2の外下方部には、この場合、駆動装
置としてモータ31を取付けている。このモータ31
は、水槽2の外底部の中心部から周囲の全部に均等に位
置する大形のものであり、例えばアウターロータ形で、
上記回転槽4と撹拌体5とを直接回転駆動し、その回転
の切換えをするクラッチ等を内部に有している。但し、
この駆動装置は、それに限られず、従来の、モータ6
や、ベルト伝動機構7、及び駆動制御機構8等から成る
ものであっても良い。
【0030】水槽2の底部には排水口9を形成してお
り、これに排水弁10を接続口体11を介して接続して
いる。排水弁10には排水ホース12を接続し、この排
水ホース12の図示しない先端部側は外箱1外に導出し
ている。そして、従来の、接続口体11の途中部に排気
口11aを形成したのに代わって、水槽2の下部の周側
部(図で右側部)に、排気口32を横向きに形成してお
り、この排気口32に接続ダクト33の一端部を接続し
ている。
【0031】ここで、接続ダクト33は、従来の接続ダ
クト13と同様に例えばゴムなど弾性材から成るもの
で、可撓性のあるものであるが、従来の接続ダクト13
と違って、一端部を横向きに形成し、その他の特に蛇腹
状部33aを有する部分を縦向きに形成することによっ
て、縦方向に伸縮する蛇腹状部33aを有するものとし
ている。なお、排気口32に対する接続ダクト33の接
続には、振動による該接続部の外れを防止するために金
属製の締付リング34を使用している。
【0032】しかして、接続ダクト33の他端部には、
熱交換器14を、上述同様に金属製の締付リング35を
使用して接続しており、かくして、前記排気口32と熱
交換器14とを、縦方向に伸縮可能な蛇腹状部33aを
有する接続ダクト33により接続している。
【0033】熱交換器14はダクト管から成っており、
図示しない取付ボスを複数箇所に有していて、これを外
箱1にねじ止めすることにより、静止部位である外箱1
に固定している。又、この状態で、接続ダクト33の蛇
腹状部33aは、水槽2内の最低洗濯水位Hより低く位
置するようになっている。熱交換器14の上部には注水
受口14aを形成しており、この注水受口14aから熱
交換器14内に注水することによって、該熱交換器14
内を水の流れと対向して通る空気を熱交換して冷却し、
除湿するようになっている。
【0034】熱交換器14には、外箱1上の後部カバー
15の内部において送気ダクト16を接続し、この送気
ダクト16にリントフィルタ17と、ファン18、及び
ヒータ19を後側から前側へ順に配設している。そし
て、送気ダクト16には蛇腹状の上ダクト20を接続
し、この上ダクト20の先端部を、水槽2上の上枠21
の後部から水槽2内に臨ませている。なお、上枠21に
は、枠内の開口部を閉鎖する中蓋22を設けている。
【0035】なお、外箱1上には、上述の後部カバー1
5のほかに、洗濯物出入口36を有するトップカバー3
7を装着しており、更に、その洗濯物出入口36に対し
ては、これを開閉する蓋(外蓋)38を設けている。
【0036】次に、上記構成のものの作用を述べる。既
述のように、洗濯時には、図示しない洗濯物を収容した
回転槽4内と水槽2内とに洗濯物の量に応じた水を溜め
た状態で、撹拌体5を回転させることにより、洗濯物を
水と共に撹拌して洗濯(洗い、すすぎ)を行う。脱水時
には、回転槽4を回転させることにより、該回転槽4内
の洗濯物の水分を遠心力で多数の通孔4aから振り切り
排出する。
【0037】そして、乾燥時には、回転槽4と撹拌体5
とを例えば交互に回転させつつ、ファン18を回転させ
ると共に、ヒータ19を発熱させ、更に熱交換器14内
に注水受口14aから注水する。このうち、ファン18
の回転によって、水槽2内の空気が、この場合、該水槽
2の周側部下部の排気口32から、接続ダクト33を通
じて熱交換器14内に吸入される。
【0038】熱交換器14内に吸入された空気は、熱交
換器14内で、上記注水受口14aから注入された水
(水滴)と接触して熱交換(冷却)され、除湿される。そ
して、その除湿された空気が、その後、送気ダクト16
を通る過程で、含んだリントをリントフィルタ17によ
り除去された後、ヒータ19により加熱されて温風化さ
れ、上ダクト20を通じて水槽2内に還流される。
【0039】このとき、水槽2内では、前記回転槽4と
撹拌体5の回転により洗濯物が動かされており、従っ
て、水槽2内に送り込まれた温風は回転槽4内の洗濯物
と効率良く接触し、洗濯物の水分を蒸発させる。そし
て、その洗濯物から蒸発した水分を含んだ空気が、その
後、回転槽4をその周壁の多数の通孔4aから出て、水
槽2の前記排気口32から記熱交換器14内に吸入さ
れ、除湿されるということが繰り返されるものであり、
かくして洗濯物を乾燥させる。
【0040】しかして、上述の洗濯、脱水、及び乾燥の
各運転中には、撹拌体4や回転槽5が回転されることに
よって水槽2に振動が発生する。これに対して、水槽2
は、外箱1に弾性支持機構3によって揺動可能に支持さ
れており、その弾性支持機構3が水槽2の振動を吸収す
る働きをする。又、熱交換器14は外箱1(静止部位)
に固定されているものの、水槽2の排気口32と熱交換
器14との間は、蛇腹状部33aを有する接続ダクト3
3によって接続しており、接続ダクト33が蛇腹状部3
3aによって水槽2の振動を吸収する働きをする。かく
して、水槽2の振動が外箱1に伝わることが避けられ
る。
【0041】ここで、接続ダクト33は、上記水槽2の
振動を充分に吸収するために、蛇腹状部33aに、水槽
2の洗濯、脱水、及び乾燥時における振動の振幅以上の
長さが必要とされる。この接続ダクト33を、本構成の
ものにおいては、蛇腹状部33aが縦方向に伸縮するも
のとして、水槽2の排気口32と熱交換器14との間に
設けている。
【0042】すなわち、本構成のものの接続ダクト33
は、寸法が横方向に小さいものであり、従って、水槽2
外下方部のモータ31等の機構のための配置スペースを
避けた位置に接続ダクト33を設けざるを得ない条件下
でも、外箱1を外方へ張り出すことなく、水槽2の洗
濯、脱水、及び乾燥時における振動を充分に吸収するこ
とが可能な長さの蛇腹状部33aを有する接続ダクト3
3を、水槽2と熱交換器14との間に配置することがで
きるものであり、もって、全体の大形化を招来せずに、
水槽2の振動を充分に吸収することができる。
【0043】なお、接続ダクト33を接続する排気口3
2を、水槽2の外下方部に設けることを避けて、水槽2
の周側部に形成したことにより、水槽2の外下方部に、
より大きな駆動装置等の機構を配置できる利点もある。
【0044】加えて、接続ダクト33の蛇腹状部33a
は、水槽2内の最低洗濯水位Hより低く位置するように
しており、これによって、洗濯時には、接続ダクト33
の蛇腹状部33aの内部にも必ず水が溜まるようになる
から、乾燥時に該接続ダクト33の蛇腹状部33aの内
側の谷部や山部に引っ掛かりがちなリントを、次の洗濯
機使用時における洗濯運転の折りに溜まった水で遊離さ
せて、排水時に流し去ることができる。よって、接続ダ
クト33の蛇腹状部33aの通気性を良好に維持するこ
とができ、ひいては乾燥性能を良好に維持することがで
きる。
【0045】以上に対して、図2ないし図4は本発明の
第2ないし第4実施例を示すもので、それぞれ、第1実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分ついてのみ述べる。
【0046】[第2実施例]図2に示す第2実施例にお
いては、まず、水槽2の排気口32に補助接続ダクト4
1を接続している。この補助接続ダクト41は、ほぼL
字形で、出口41aが上向きを成している。一方、この
補助接続ダクト41の出口41aとは反対側の基部の外
周には、つば部41bを形成していて、排気口32の外
周面と、該補助接続ダクト41の基部の内周面とにそれ
ぞれシール材を塗布し、その後に、それらを接合して、
つば部41bを、水槽2の排気口32の周辺部に形成し
た複数の取付ボス42にねじ43によって取付けること
により、上記水槽2の排気口32に対する補助接続ダク
ト41の接続をしている。
【0047】そして、補助接続ダクト41の出口41a
には、この場合、蛇腹状部44aだけでなく全体が縦向
きで直状の接続ダクト44を接続している。すなわち、
この場合、排気口32には、出口41aが上向きの補助
接続ダクト41を介して、直状の接続ダクト44を接続
している。
【0048】加えて、この場合、接続ダクト44の蛇腹
状部44aの内側の山部間の直径D44と、熱交換器14
の内側の直径D14との図示の差(D44>D14)で明らか
なように、接続ダクト44の内部の最小断面積を、熱交
換器の内部の最小断面積より大きくしている。
【0049】次に、このものの作用を述べるに、まず、
水槽2の振動は、加振力が撹拌体5や回転槽4の回転に
よる遠心力に依存するため、大きくは横方向に発生す
る。これに対して、上記補助接続ダクト41の上向きの
出口41aは、その向きが水槽2の大きな振動の発生方
向と直角の方向であり、それに対する接続ダクト44の
接続方向も水槽2の大きな振動の発生方向と直角の方向
である。よって、水槽2の大きな振動は、補助接続ダク
ト41の出口部41aに対する接続ダクト44の接続部
に、抜け方向には加わらず、もって水槽2の振動による
接続ダクト44の外れ防止に効果を奏する。
【0050】又、接続ダクト44の内部の最小断面積
を、熱交換器14の内部の最小断面積より大きくしたこ
とにより、接続ダクト44が熱交換器14に向かう空気
の流路抵抗となることのないようにできる。なお、この
接続ダクト44の内部の最小断面積を、熱交換器14の
内部の最小断面積より大きくする構成は、先の第1実施
例のもので実施するようにしても良い。
【0051】[第3実施例]図3に示す第3実施例にお
いては、前述の接続ダクト33の一部、この場合、蛇腹
状部33aの最下部の谷部(内側では山部)33bを、他
の谷部より内側に突出させることにより、該部の内部断
面積を、熱交換器14の内部の最小断面積より小さくし
ている。
【0052】このものでは、接続ダクト33の上述の一
部で、熱交換器14に向かう空気の流速が高まり、それ
によって、ここに図に矢印で示すように落下してきた水
Wの一部を熱交換器14内に戻して再び熱交換に供ぜし
めることができるので、熱交換器14の除湿性能を高め
ることができて、乾燥性能を向上させることができる。
なお、この接続ダクト33の一部の内部断面積を、熱交
換器14の内部の最小断面積より小さくする構成は、上
述の第2実施例のもので実施するようにしても良い。
【0053】[第4実施例]図4に示す第4実施例にお
いては、乾燥運転時の回転槽4又は撹拌体5の回転が接
続ダクト33、44の蛇腹状部33a,44aに大きな
変形を与えるときに、熱交換器14への注水を停止する
制御を行うようにしている。
【0054】例えば、ファン18の回転速度が4000
〔rpm〕で、風量が1〔m3/min〕、蛇腹状部3
3a,44aの内部直径が50〔mm〕である場合、蛇
腹状部33a,44aが変形していないときには、蛇腹
状部33a,44a内を通る空気の最大流速(最大風
速)は、平均流速に等しく、約8.5〔m/s〕とな
る。
【0055】一方、洗濯物の拡散を良くすべく回転槽4
又は撹拌体5の回転を一時的に速くしたときなどで、蛇
腹状部33a,44aが大きく変形、例えば30度斜め
に傾斜した場合、蛇腹状部33a,44a内を通る空気
の流路が減少することにより約15〔%〕、流路が曲が
ることによる流速分布が発生することより約17
〔%〕、空気の流速が増加する。従って、この場合、最
大流速は、平均流速(8.5〔m/s〕)×1.15×
1.17で、約11.4〔m/s〕となる。
【0056】一般に、 (1)水滴(球形と仮定する)が循環空気により受ける
抗力Fair は、
【数1】
【0057】(2)水滴に働く重力Fg は、
【数2】
【0058】(3)従って、
【数3】 の関係があり、これらから、 水滴が循環空気により受ける抗力Fair は、循環空気
の流速の2乗に比例する。 水滴は半径rが小さいときは循環空気に運ばれ、半径
rが大きくなると重力で落下する。 が分かる。
【0059】から、水滴は、接続ダクト33,44の
蛇腹状部33a、44aが30度斜めに傾斜したときに
は、変形しないときに受ける力Fair 1に対して、(1
1.4/8.5)2≒1.8、すなわち、約1.8倍の
力であるFair 2(Fair 2≒1.8Fair 1)の力を
受ける。
【0060】ここで、熱交換器14内の水滴の最小径に
対して、(1)〜(3)を計算し、 Fair 1>Fg >Fair 2 の関係にあるとき、水滴は、蛇腹状部33a、44aが
変形しないときに重力で落下し、30度傾斜したときに
は熱交換器14内を循環空気によってファン18側に運
ばれるようになる。このようになると、運ばれた水滴
が、ファン18に達して水槽2内に吹き出され、回転槽
4内の乾燥中の洗濯物に吹き付けられることになるた
め、乾燥効果を損ねてしまう。
【0061】そこで、この乾燥運転時の回転槽4又は撹
拌体5の回転が接続ダクト33,44の蛇腹状部33
a,44aに上述の30度傾斜のような大きな変形を与
えるときには、熱交換器14への注水を停止する制御を
行う。これにより、水滴が水槽2内に吹き出されること
のないようにでき、乾燥中の洗濯物の乾燥効果を損ねる
ことのないようにできる。このほか、本発明は上記し且
つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗濯乾燥
機によれば、接続ダクトを水槽外下方部の機構のための
配置スペースを避けた位置に設けざるを得ない条件下
で、水槽の洗濯、脱水、及び乾燥時における振動の振幅
以上の長さの蛇腹状部を有する接続ダクト、すなわち、
水槽の振動を充分に吸収することが可能な接続ダクト
を、水槽と熱交換器との間に配置できるので、全体の大
形化を招来せずに、水槽の振動を充分に吸収するように
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1部分相当拡大図
【図3】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図4】本発明の第4実施例を示す制御内容図
【図5】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は外箱、2は水槽、3は弾性支持機構、4は回転槽、
5は撹拌体、14は熱交換器、18はファン、19はヒ
ータ、32は排気口、33は接続ダクト、33aは蛇腹
状部、33bは接続ダクトの蛇腹状部の最下部の谷部
(接続ダクトの一部)、Hは水槽2内の最低洗濯水位、
41は補助接続ダクト、41aは出口、44は接続ダク
ト、44aは蛇腹状部、D44は接続ダクトの蛇腹状部の
内側の山部間の直径、D14は熱交換器の内側の直径を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA16 BA18 BB18 CB07 CB49 CB52 CB55 CB57 FA15 FC01 HB05 MA02 MA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転槽を収容する水槽を、縦軸状で、揺
    動可能に支持して具えると共に、熱交換器を静止部位に
    固定して具え、 前記水槽内の空気をファンにより前記熱交換器を通しヒ
    ータにより温風化して水槽内に還流させることにより、
    前記回転槽内で洗濯物を乾燥させるようにしたものにお
    いて、 前記水槽の下部の周側部に排気口を形成し、 この排気口と前記熱交換器とを、縦方向に伸縮可能な蛇
    腹状部を有する接続ダクトにより接続したことを特徴と
    する洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 接続ダクトを、出口が上向きの補助接続
    ダクトを介して、排気口に接続したことを特徴とする請
    求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 接続ダクトの内部の最小断面積を、熱交
    換器の内部の最小断面積より大きくしたことを特徴とす
    る請求項1記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 熱交換器が内部に注水されることにより
    熱交換をするものであって、接続ダクトの一部の内部断
    面積を、熱交換器の内部の最小断面積より小さくしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】 熱交換器が内部に注水されることにより
    熱交換をするものであって、乾燥運転時の回転槽又は該
    回転槽内部に位置する撹拌体の回転が接続ダクトの蛇腹
    状部に大きな変形を与えるときには、熱交換器への注水
    を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の
    洗濯乾燥機。
  6. 【請求項6】 接続ダクトの蛇腹状部を、水槽内の最低
    洗濯水位より低く位置させたことを特徴とする請求項1
    記載の洗濯乾燥機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100686767B1 (ko) 2004-11-08 2007-02-23 엘지전자 주식회사 건조 겸용 드럼 세탁기
JP2012080926A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Hitachi Appliances Inc ドラム式洗濯乾燥機
JP2012143580A (ja) * 2012-03-14 2012-08-02 Hitachi Appliances Inc 乾燥機
KR101252174B1 (ko) 2005-12-06 2013-04-05 엘지전자 주식회사 건조겸용 드럼 세탁기

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