JP2003319533A - 接続端子の接続構造 - Google Patents

接続端子の接続構造

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JP2003319533A
JP2003319533A JP2002118309A JP2002118309A JP2003319533A JP 2003319533 A JP2003319533 A JP 2003319533A JP 2002118309 A JP2002118309 A JP 2002118309A JP 2002118309 A JP2002118309 A JP 2002118309A JP 2003319533 A JP2003319533 A JP 2003319533A
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terminal
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copper foil
connection terminal
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JP2002118309A
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Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Hideyuki Kosugi
秀之 小杉
Sukefumi Seo
右文 瀬尾
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電により発生する熱を効率良く放熱する。 【解決手段】 電気接続箱1は、電気接続箱本体10
と、コネクタ部20と、これらを接続するケーブル部3
0とから構成され、ケーブル部30は、帯状のFPC4
a〜4dを非接着状態で屈曲自在に重ね合わせて構成さ
れる。各FPC4a〜4dは、絶縁フィルム3と、例え
ば通電する電流の電流値に基づき所定の幅及び厚さで絶
縁フィルム3の一方の面のほぼ全面に、いわゆるベタパ
ターンでラミネートされた銅箔2と、銅箔2に溶接によ
り接続された接続端子7,9と、カバーレイフィルム8
とから構成される。接続端子7,9は、その先端がFP
C4a〜4dの帯状部33の短手方向に向くような状態
で接続端部7b,9bが銅箔2に直接接続されることに
より接続されている。接続端子7,9が直接FPC4a
〜4dの銅箔2に接続されているため、接続部分で集中
的に発熱が起こることなく銅箔全体で放熱をすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の電装部
品間を相互に接続して配線分岐を行う可撓性プリント回
路と接続端子との組み合わせからなる配線分岐回路を備
える電気接続箱の接続端子の接続構造に関し、特に放熱
特性を高めることができる接続端子の接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車内に配置された複数の電装部品間
の配線を行う場合、省スペース、低コストの目的から配
線分岐用の電気接続箱としてジャンクションボックス
(Junction Box:J/B)が使用される。図9〜図11
は、従来のこの種のJ/Bを説明するための図である。
図9〜図11に示すように、J/B100は、筐体10
1の内部に配線分岐回路110を内蔵し、筐体101に
コネクタ接続部(図示せず)を設けて、このコネクタを
接続するようにしたものである。配線分岐回路110
は、導体であるバスバー103と、このバスバー103
を支持すると共にバスバー103間を絶縁するインシュ
レーションプレート(Insulation Plate:IP)109
とを備えて構成されている。
【0003】図10及び図11に示すように、バスバー
103は、通常、IP109を介して多層に配置され、
一部がIP109の主面と直交する向きに折り曲げら
れ、IP109及び他のバスバー103を貫通して筐体
101の外側に臨み、この部分がコネクタ接続部の端子
部104を構成している。また、J/B100にヒュー
ズやリレー等の電装部品を直接搭載する場合には、バス
バー103は、同時に搭載部品の支持部材も兼ね、メン
テナンス時に部品の着脱が容易に行えて、且つ着脱時に
加わる力に耐え得るものでなくてはならない。このた
め、バスバー103の先端に別部品の金属端子を取り付
けて、それを介して搭載部品と接続される方式を採るこ
とで搭載部品との接続を確実にしている場合もある。ま
た、整備性向上の目的から回路のヒューズ等をJ/B1
00に集中して搭載することがあり、J/B100は、
一般的にヒューズボックス(Fuse Box:F/B)として
の機能も兼ね備えているものを指すが、ヒューズ等の電
装部品を搭載せず電源分配機能のみを備えたものは、ジ
ョイントコネクタ(Joint Connector;J/C)と呼ぶ
ことが多い。
【0004】しかし、バスバー103とIP109の組
み合わせでは、バスバー103の打ち抜き型とプレス
型、IP109の成型金型等の金型が各層毎に必要とな
り、金型のコストが大きいため少数の生産には不向きで
且つ設計変更がし辛いという問題が表面化してきた。そ
こで、製作にプレス金型を必要とせず、素材として軽く
て薄い柔軟性のある可撓性プリント回路(Flexible Pri
nted Circuits:FPC)を用いたJ/Bが検討されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FPC
を用いて配線分岐回路110のような回路を形成し、筐
体101内に収容してJ/B100を構成する場合、通
電状態では多層に重ね合わせた各層の回路が発熱するた
め、特に熱の逃げ場が少ない中間層の回路を中心に温度
上昇が起こり、最終的にはFPCの耐熱温度を超えてし
まい絶縁性等が著しく低下するということが考えられ
る。また、発熱は主に回路に接続された接続端子と電装
部品との接続(接触)部分で起こり易く、接触圧力や接
触面積が小さいと接触抵抗が増えるため発熱量が大きく
なる傾向にある。例えば、接続端子の接続先(接続相
手)がワイヤハーネス等の熱伝導性が良好で体積の大き
なものであれば放熱効果が大きくなるために発熱量は減
少するが、ヒューズやリレー等の電装部品では逆に発熱
量が大きくなり易いという問題がある。
【0006】また、図12に示すように、例えば配線分
岐回路として用いられる銅箔122が幅L1で形成され
た帯状のFPC120において、そのFPC120の側
縁部から短手方向に延出するように銅箔122が幅L1
よりも小さい幅L2で形成された枝線状の端子接続部1
34に接続端子121を接続し、ヒューズ11のような
電装部品を取り付けて通電を行う場合は、端子接続部1
34の基端部近傍において発熱による温度上昇が起こっ
てしまうという問題もある。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、通電により発生する熱を効率良
く放熱することができる接続端子の接続構造を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る接続端子
の接続構造は、被接続電装部品が装着される電気接続箱
本体と、外部配線回路のコネクタを接続するための前記
電気接続箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、前記
電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続する
と共に前記被接続電装部品及びコネクタを接続する接続
端子を有するケーブル部とを備える電気接続箱の前記ケ
ーブル部における前記接続端子の接続構造であって、前
記ケーブル部は、絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面に
帯状の銅箔をラミネートしてなる帯状の複数の可撓性プ
リント回路を重ね合わせて構成され、前記複数の可撓性
プリント回路を構成する各可撓性プリント回路の前記銅
箔に、板状の金属母材からなり前記被接続電装部品及び
コネクタと接続される端子部と、この端子部の基端側か
ら前記端子部と反対方向に延出するように形成された接
続端部とを備える接続端子の前記接続端部を、前記端子
部の先端が前記銅箔の短手方向に向くように溶接により
接続したことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、ケーブル部を構成する
各FPCの絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面に、例え
ば通電する電流の電流値に基づき所定の幅及び厚さでラ
ミネートされた銅箔に、接続端子の接続端部を直接溶接
により接続する構造のため、接続部分に集中的に発熱が
起こることなく銅箔全体で放熱が行われ、放熱特性を向
上させることが可能となる。このため、効率の良い放熱
を実現することができ、絶縁性等の信頼性を向上させる
ことができる。また、いわゆるベタ配線で形成された銅
箔に接続端子を直接接続するため、回路形成の必要がな
くなり、銅箔の無駄を出さずにケーブル部を構成するこ
とができる。このため、材料費が安価になると共に、F
PCの銅箔の形状を単純化することができるので、エッ
チング等の高価な回路形成方法を用いることなく安価に
ケーブル部を形成することができる。
【0010】なお、接続端子が接続された可撓性プリン
ト回路の銅箔及び接続端部上には、合成樹脂フィルムを
ラミネートしてなるカバーレイが形成されていることが
好ましい。絶縁性等を確保するためである。
【0011】また、銅箔は、一定の電流値以上の通電が
行われる場合は厚さ100μm以上の厚みをもって形成
され、一定の電流値未満の通電が行われる場合は厚さ1
00μm未満の厚みをもって形成されたものであること
が好ましい。このようにすれば、更に銅箔の無駄を出さ
ずに高い放熱特性を備えるケーブル部を形成することが
できる。
【0012】なお、銅箔に接続される接続端子は、端子
部の先端が二股に分岐された形状のフォーク端子である
ことが好ましい。フォーク端子には、発熱性の高い電装
部品を接続することが多く、より顕著に本発明の接続構
造の効果を得ることができるからである。
【0013】なお、接続端子は、抵抗溶接、超音波溶
着、レーザ溶接又は半田付けにより接続されていること
が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、こ
の発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係る接続端子の接続構造を説明するための可
撓性プリント回路(以下、「FPC」と呼ぶ。)の上面
図である。FPC4は、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)及び
ポリイミド(PI)等の合成樹脂からなる絶縁フィルム
3と、この絶縁フィルム3の一方の面のほぼ全面に、い
わゆるベタ配線でラミネートされた銅箔2と、これら絶
縁フィルム3及び銅箔2の上に形成された合成樹脂等か
らなるカバーレイフィルム8とから構成され、銅箔2の
所定位置には、接続端子7が接続されている。銅箔2
は、この例では通電する電流値が一定以上の場合には、
100μm以上の厚さをもって、又通電する電流値が一
定未満の場合には、100μ未満の厚さもって形成され
るものである。接続端子7は、板状の金属母材を打ち抜
き加工等して形成されたものであり、接続相手側の接続
端子等と直接接続する端子部7aと、この端子部7aの
基端側から反対方向に延出するように形成され、銅箔2
と直接接続される接続端部7bとを備えている。
【0015】接続端子7の銅箔2への接続には、抵抗溶
接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田付け等の方式を適
用することが可能であるが、この例では、図2に示すよ
うに、抵抗溶接(シリーズ溶接)により接続端子7の接
続端部7bを銅箔2に接続している。即ち、接続端子7
は、その接続端部7bを銅箔2と密着するようにFPC
4の所定位置上に載置された後、例えば銅箔2との接続
部の上方から当接された図示しないシリーズ溶接装置の
一対の電極38a,38bにより抵抗溶接が施されて銅
箔2と接合されFPC4に接続される。このとき、接続
端子7の端子部7aの先端が、FPC4の短手方向に向
くように接続される。なお、抵抗溶接については公知技
術であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0016】このように、FPC4上の銅箔2に、接続
端子7の接続端部7bを直接溶接により接続する構造の
ため、通電により発生する熱は接続端子7の接続部近傍
に集中することなく銅箔2全体で放熱される。このた
め、この接続構造では放熱特性を向上させることができ
る。なお、この例では、接続端子7はいわゆるフォーク
端子であるが、フォーク端子に限定されるものではな
い。こうして接続端子7を接続したFPC4を非接着状
態で複数重ね合わせれば、例えば電気接続箱本体とコネ
クタ部とが別体で形成された電気接続箱において、これ
らを接続するケーブル部30を構成することができる。
【0017】図3は、この発明の一実施形態に係る接続
端子の接続構造を適用したケーブル部を備える電気接続
箱の外観を示す斜視図である。電気接続箱1は、電気接
続箱本体10と、コネクタ部20と、これら電気接続箱
本体10及びコネクタ部20を接続するケーブル部30
とから構成される。ケーブル部30は、帯状のFPC4
a〜4dを非接着状態で屈曲自在に重ね合わせて構成さ
れる。電気接続箱本体10は、樹脂成型部材からなる電
気接続箱ハウジング13及びこの電気接続箱ハウジング
13に対して着脱可能な蓋体16を有し、ケーブル部3
0の一方の端部に配置されている。電気接続箱ハウジン
グ13には、FPC4a〜4dの主面と同じ側の面(正
面に相当する面)に複数のヒューズ11とリレー12と
を装着するための複数のヒューズ装着部14及びリレー
装着部15が、ケーブル部30の長手方向に沿って、例
えば2列に形成されている。なお、電気接続箱ハウジン
グ13に形成されるヒューズ装着部14及びリレー装着
部15は、2列に限定されるものではない。
【0018】コネクタ部20は、電気接続箱本体10と
同じく樹脂成型部材からなるコネクタハウジング22
a,22b及びこれらコネクタハウジング22a,22
bの一部を収容する、ケーブル部30の厚み方向に分割
可能なケース部23a,23bからなるケース23を備
えて構成され、ケーブル部30の他方の端部に配置され
ている。コネクタハウジング22a,22bは、ケーブ
ル部30の両側縁部に沿って、側方から、例えば外部配
線回路のプラグコネクタ21a,21bがそれぞれ挿入
される複数のコネクタ嵌合部25を備える。
【0019】図4は、ケーブル部30の構成を示す分解
斜視図である。上述したように、ケーブル部30を構成
する帯状のFPC4a,4b,4c,4dは、例えばP
ET、PEN及びPI等の絶縁フィルム3と、例えば通
電する電流の電流値に基づき所定の幅及び厚さで絶縁フ
ィルム3の一方の面のほぼ全面に、いわゆるベタパター
ンでラミネートされた導電材としての銅箔2と、この銅
箔2の所定位置に接続された、例えば電気接続箱ハウジ
ング13に収容される金属製の板状の接続端子7及びコ
ネクタハウジング22a(22b)に収容される同じく
金属製の板状の接続端子9と、これらの上に形成された
カバーレイフィルム8とから構成される。
【0020】接続端子7,9は、各FPC4a〜4dの
帯状部33の両側縁部から、その端子部7a,9aの先
端が帯状部33の短手方向に向くような状態で接続され
ている。なお、この例では、接続端子7は、ヒューズ1
1やリレー12と接続される、いわゆるフォーク端子で
あり、接続端子9は、プラグコネクタ21a,21bに
収容された図示しない雌接続端子と接続される、いわゆ
る雄接続端子である。また、これら接続端子7,9に
は、例えば後述する電気接続箱ハウジング13やコネク
タハウジング22a(22b)内に設けられたランス機
構と係合して接続端子7,9自身を係止固定するための
係合穴39がそれぞれ形成されている。
【0021】接続端子7,9は、上述したように銅箔2
と密着するようにその接続端部7b,9bが載置された
後、抵抗溶接により接合され各FPC4a〜4dに接続
される。これら接続端子7,9を接続した後、カバーレ
イフィルム8を形成して、例えば各FPC4a〜4dの
外形抜きを施し、重ね合わせてケーブル部30を構成す
る。接続端子7,9は、電気接続箱ハウジング13やコ
ネクタハウジング22a(22b)の接続端子配置位置
に対応した位置に配置されるようにそれぞれのFPC4
a〜4dに接続されている。
【0022】こうして、帯状のFPC4a〜4dを重ね
合わせてケーブル部30を形成した後、例えば接続端子
7を、ケーブル部30の銅箔2の表面に対して垂直方向
に延び、電気接続箱ハウジング13の所定の端子配置位
置に収められるように折り曲げたりして、接続端子7を
電気接続箱ハウジング13に、接続端子9をコネクタハ
ウジング22a(22b)にそれぞれ取り付ける。
【0023】図5は、電気接続箱本体10の電気接続箱
ハウジング13に接続端子7を取り付けた様子を一部を
断面で示す図、図6は、コネクタ部20のコネクタハウ
ジング22a(22b)に接続端子9を取り付けた様子
を一部を断面で示す図である。図5に示すように、電気
接続箱本体10の電気接続箱ハウジング13には、接続
端子7を挿通し、その先端を例えばヒューズ装着部14
内に露出させた状態で収容する複数の端子収容孔24a
と、接続端子7の係合穴39と係合して接続端子7を電
気接続箱ハウジング13内に係止固定するランス機構と
してのランス部26aとがそれぞれ所定位置に形成され
ている。ケーブル部30を構成するFPC4a〜4d
は、電気接続箱ハウジング13内に銅箔2の表面を平面
的に、且つ接続端子7は、端子部7aと接続端部7bと
が直角になるように折り曲げて収容されている。
【0024】一方、図6に示すように、図示しないコネ
クタ部のコネクタハウジング22a(22b)には、外
部配線回路の図示しないコネクタやプラグコネクタ21
a(21b)を嵌合させるコネクタ嵌合部25と、接続
端子9を挿通し、その先端をコネクタ嵌合部25内に突
出させた状態で収容する複数の端子収容孔24bと、接
続端子9を端子収容孔24bに挿通しつつケーブル部3
0を構成する各FPC4a〜4dを帯状部33の側縁部
方向に挿入する挿入穴27とが形成され、複数の端子収
容孔24bの内部には、接続端子9の係合穴39と係合
して接続端子9をコネクタハウジング22a(22b)
内に係止固定するランス機構としてのランス部26bと
がそれぞれ形成されている。
【0025】ケーブル部30を構成する各FPC4a〜
4dは、コネクタハウジング22a(22b)内に、コ
ネクタハウジング22a(22b)の幅a方向とケーブ
ル部30の幅b方向とが直交するような状態で収容され
ている。また、接続端子9は、端子収容孔24b内に収
容される状態に適応的に折り曲げられている。こうして
ケーブル部30を各ハウジング13,22a(22b)
に取り付けた後、蓋体16やケース23に取り付けれ
ば、図3に示すような電気接続箱1が完成する。
【0026】この発明の接続構造を採用するケーブル部
30によれば、各FPC4a〜4dの銅箔2に接続端子
7,9を直接接続する構造のため、例えば帯状部33の
側縁部から帯状部33の短手方向に延びるように銅箔2
´がパターン形成され、接続端子7が接続される端子接
続部を形成して接続端子を接続する場合と比較して、温
度上昇の面で下記のような結果が得られた。
【0027】図7及び図8は、本出願人が行った通電温
度上昇測定試験の概要とその結果を説明するための図で
ある。図7(a)は、上記接続端子部34が形成された
FPC4a´を用いた通電による温度上昇測定試験の概
要を示し、同図(b)は、その測定結果を示す。また、
図8(a)は、この発明の接続構造で接続端子7が接続
されたFPC4aを用いた通電による温度上昇測定試験
の概要を示し、同図(b)は、その測定結果を示す。図
7(a)に示すように、端子接続部34の銅箔2´上
に、接続端子7の端子部7aの先端が帯状部33の短手
方向に向くように接続端子7の接続端部7bを溶接によ
り接続し、端子部7aにヒューズ11の足(接続部)1
1aを狭持させて通電を図った場合は、同図(b)に示
すように、各測定点〜での温度上昇値に基づく平均
上昇温度は、48.49℃であったのに対し、図8
(a)に示すように、FPC4aの銅箔2上に、接続端
子7の端子部7aの先端が帯状部33の短手方向に向く
ように接続端子7の接続端部7bを溶接により直接接続
し、端子部7aにヒューズ11の足11aを狭持させて
通電を図った場合は、同図(b)に示すように、各測定
点〜での温度上昇値に基づく平均上昇温度は、3
5.89℃であった。その平均上昇温度差は、実に1
2.6℃であり、このことから、この発明の接続構造に
より接続された接続端子7,9を備えるFPC4a〜4
dにより構成されたケーブル部30においては、高い放
熱特性を備えることが判明した。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ケーブル部を構成する各FPCの絶縁フィルムの一方の
面のほぼ全面に、例えば通電する電流の電流値に基づき
所定の幅及び厚さでラミネートされた銅箔に、接続端子
の接続端部を直接溶接により接続する構造のため、接続
部分に集中的に発熱が起こることなく銅箔全体で放熱が
行われ、放熱特性を向上させることが可能となる。この
ため、効率の良い放熱を実現することができ、絶縁性等
の信頼性を向上させることができる。また、いわゆるベ
タ配線で形成された銅箔に接続端子を直接接続するた
め、回路形成の必要がなくなり、銅箔の無駄を出さずに
ケーブル部を構成することができる。このため、材料費
が安価になると共に、FPCの銅箔の形状を単純化する
ことができるので、エッチング等の高価な回路形成方法
を用いることなく安価にケーブル部を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る接続端子の接続
構造を説明するためのFPCの上面図である。
【図2】 抵抗溶接による接続を説明するための一部断
面図である。
【図3】 この発明の一実施形態に係る接続端子の接続
構造を適用したケーブル部を備える電気接続箱の外観を
示す斜視図である。
【図4】 同ケーブル部の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】 電気接続箱本体の電気接続箱ハウジングに接
続端子を取り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図6】 コネクタ部のコネクタハウジングに接続端子
を取り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図7】 通電温度上昇測定試験の概要とその結果を説
明するための図である。
【図8】 通電温度上昇測定試験の概要とその結果を説
明するための図である。
【図9】 従来のジョイントボックスの外観斜視図であ
る。
【図10】 同ジョイントボックスの配線分岐回路を示
す斜視図である。
【図11】 同配線分岐回路の一部断面図である。
【図12】 従来のジョイントボックスに用いられるF
PCの配線分岐回路の上面図である。
【符号の説明】
1…電気接続箱、2…銅箔、3…絶縁フィルム、4…F
PC、7,9…接続端子、7a,9a…端子部、7b,
9b…接続端部、8…カバーレイフィルム、10…電気
接続箱本体、11…ヒューズ、12…リレー、13…電
気接続箱ハウジング、14…ヒューズ装着部、15…リ
レー装着部、16…蓋体、20…コネクタ部、21…プ
ラグコネクタ、22…コネクタハウジング、23…ケー
ス、24…端子収容孔、25…コネクタ嵌合部、26…
ランス部、27…挿入穴、30…ケーブル部、33…帯
状部、34…端子接続部、38a,38b…電極、39
…係合穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 右文 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E023 AA09 BB06 BB12 BB23 CC22 EE03 FF03 GG06 HH23 HH28 5E051 KA01 KB05 LA01 LB06 5G355 AA08 BA01 CA15 5G361 BA01 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接続電装部品が装着される電気接続箱
    本体と、 外部配線回路のコネクタを接続するための前記電気接続
    箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、 前記電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続
    すると共に前記被接続電装部品及びコネクタを接続する
    接続端子を有するケーブル部とを備える電気接続箱の前
    記ケーブル部における前記接続端子の接続構造であっ
    て、 前記ケーブル部は、 絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面に帯状の銅箔をラミ
    ネートしてなる帯状の複数の可撓性プリント回路を重ね
    合わせて構成され、 前記複数の可撓性プリント回路を構成する各可撓性プリ
    ント回路の前記銅箔に、板状の金属母材からなり前記被
    接続電装部品及びコネクタと接続される端子部と、この
    端子部の基端側から前記端子部と反対方向に延出するよ
    うに形成された接続端部とを備える接続端子の前記接続
    端部を、前記端子部の先端が前記銅箔の短手方向に向く
    ように溶接により接続したことを特徴とする接続端子の
    接続構造。
  2. 【請求項2】 前記接続端子が接続された前記可撓性プ
    リント回路の前記銅箔及び接続端部上には、合成樹脂フ
    ィルムをラミネートしてなるカバーレイが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記銅箔は、一定の電流値以上の通電が
    行われる場合は厚さ100μm以上の厚みをもって形成
    され、前記一定の電流値未満の通電が行われる場合は厚
    さ100μm未満の厚みをもって形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記接続端子は、前記端子部の先端が二
    股に分岐された形状のフォーク端子であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載の接続構造。
  5. 【請求項5】 前記接続端子は、抵抗溶接、超音波溶
    着、レーザ溶接又は半田付けにより接続されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の接続構
    造。
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