JP2003319532A - 電気接続箱の製造方法 - Google Patents

電気接続箱の製造方法

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JP2003319532A
JP2003319532A JP2002118308A JP2002118308A JP2003319532A JP 2003319532 A JP2003319532 A JP 2003319532A JP 2002118308 A JP2002118308 A JP 2002118308A JP 2002118308 A JP2002118308 A JP 2002118308A JP 2003319532 A JP2003319532 A JP 2003319532A
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junction box
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JP2002118308A
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Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Hideyuki Kosugi
秀之 小杉
Sukefumi Seo
右文 瀬尾
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電により発生する熱を効率良く放熱する。 【解決手段】 電気接続箱1は、電気接続箱本体10
と、コネクタ部20と、これらを接続するケーブル部3
0とから構成され、ケーブル部30は、帯状のFPC4
a〜4dを非接着状態で屈曲自在に重ね合わせて構成さ
れる。各FPC4a〜4dは、例えば通電する電流の電
流値に基づき所定の幅及び厚さで絶縁フィルム3の一方
の面のほぼ全面に、いわゆるベタパターンで形成される
銅箔2に、絶縁フィルム3をラミネートし、銅箔2上に
接続端子7,9の接続端部7b,9bを溶接により接続
し、これらの上にカバーレイフィルム8をラミネートし
た構造からなる。接続端子7,9は、その先端がFPC
4a〜4dの帯状部33の短手方向に突出するような状
態で接続されている。接続端子7,9が直接FPC4a
〜4dの銅箔2に接続されているため、高い放熱特性を
備えるケーブル部30を構成することができ、このケー
ブル部30を用いた電気接続箱1の放熱特性を向上させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の電装部
品間を相互に接続して配線分岐を行う可撓性プリント回
路と接続端子との組み合わせからなる配線分岐回路を備
える電気接続箱に関し、特に放熱特性を高めることがで
きる電気接続箱の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内に配置された複数の電装部品間
の配線を行う場合、省スペース、低コストの目的から配
線分岐用の電気接続箱としてジャンクションボックス
(Junction Box:J/B)が使用される。図15〜図1
7は、従来のこの種のJ/Bを説明するための図であ
る。図15〜図17に示すように、J/B100は、筐
体101の内部に配線分岐回路110を内蔵し、筐体1
01にコネクタ接続部(図示せず)を設けて、このコネ
クタ接続部に外部の電装部品に接続されたワイヤハーネ
スの先端の図示しないコネクタを接続するようにしたも
のである。配線分岐回路110は、導体であるバスバー
103と、このバスバー103を支持すると共にバスバ
ー103間を絶縁するインシュレーションプレート(In
sulation Plate:IP)109とを備えて構成されてい
る。
【0003】図16及び図17に示すように、バスバー
103は、通常、IP109を介して多層に配置され、
一部がIP109の主面と直交する向きに折り曲げら
れ、IP109及び他のバスバー103を貫通して筐体
101の外側に臨み、この部分がコネクタ接続部の端子
部104を構成している。また、J/B100にヒュー
ズやリレー等の電装部品を直接搭載する場合には、バス
バー103は、同時に搭載部品の支持部材も兼ね、メン
テナンス時に部品の着脱が容易に行えて、且つ着脱時に
加わる力に耐え得るものでなくてはならない。このた
め、バスバー103の先端に別部品の金属端子を取り付
けて、それを介して搭載部品と接続される方式を採るこ
とで搭載部品との接続を確実にしている場合もある。ま
た、整備性向上の目的から回路のヒューズ等をJ/B1
00に集中して搭載することがあり、J/B100は、
一般的にヒューズボックス(Fuse Box:F/B)として
の機能を兼ね備えているものを指すが、ヒューズ等の電
装部品を搭載せず電源分配機能のみを備えたものは、ジ
ョイントコネクタ(Joint Connector:J/C)と呼ぶ
ことが多い。
【0004】しかし、バスバー103とIP109の組
み合わせでは、バスバー103の打ち抜き型とプレス
型、IP109の成型金型等の金型が各層毎に必要とな
り、金型のコストが大きいため少数の生産には不向きで
且つ設計変更がし辛いという問題が表面化してきた。そ
こで、製作にプレス金型を必要とせず、素材として軽く
て薄い柔軟性のある可撓性プリント回路(Flexible Pri
nted Circuits:FPC)を用いたJ/Bが検討されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FPC
を用いて配線分岐回路110のような回路を形成し、筐
体101内に収容してJ/B100を構成する場合、通
電状態では多層に重ね合わせた各層の回路が発熱するた
め、特に熱の逃げ場が少ない中間層の回路を中心に温度
上昇が起こり、最終的にはFPCの耐熱温度を超えてし
まい絶縁性等が著しく低下するということが考えられ
る。また、発熱は主に回路に接続された接続端子と電装
部品との接続(接触)部分で起こり易く、接触圧力や接
触面積が小さいと接触抵抗が増えるため発熱量が大きく
なる傾向にある。例えば、接続端子の接続先(接続相
手)がワイヤハーネス等の熱伝導性が良好で体積の大き
なものであれば放熱効果が大きくなるため発熱量は減少
するが、ヒューズやリレー等の電装部品では逆に発熱量
が大きくなり易いという問題がある。
【0006】また、図18に示すように、例えば配線分
岐回路として用いられる銅箔122が幅L1で形成され
た帯状のFPC120において、そのFPC120の側
縁部から短手方向に延出するように銅箔122が幅L1
よりも小さい幅L2で形成された枝線状の端子接続部1
34に接続端子121を接続し、ヒューズ11のような
電装部品を取り付けて通電を行う場合は、端子接続部1
34の基端部近傍において発熱による温度上昇が起こっ
てしまうという問題もある。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、通電により発生する熱を効率良
く放熱することができる電気接続箱の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気接続
箱の製造方法は、被接続電装部品が装着される電気接続
箱本体と、外部配線回路のコネクタを接続するための前
記電気接続箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、前
記電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続す
ると共に前記被接続電装部品及びコネクタを接続する接
続端子を有するケーブル部とを備える電気接続箱の製造
方法において、前記ケーブル部を形成するケーブル部形
成工程は、絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面に帯状の
銅箔をラミネートして前記ケーブル部のベースとなる可
撓性プリント回路を形成する可撓性プリント回路形成工
程と、この可撓性プリント回路形成工程で形成された前
記可撓性プリント回路の前記銅箔に、板状の金属母材か
らなり前記被接続電装部品及びコネクタと接続される端
子部と、この端子部の基端側から前記端子部と反対方向
に延出するように形成された接続端部とを備える接続端
子の前記接続端部を溶接により接続する端子接続工程
と、この端子接続工程で前記接続端子が接続された前記
可撓性プリント回路の前記銅箔表面側に、合成樹脂フィ
ルムをラミネートしてカバーレイを形成するカバーレイ
形成工程とを備えることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、ケーブル部を構成する
可撓性プリント回路の銅箔を絶縁フィルムの一方の面の
ほぼ全面に、例えば通電する電流の電流値に基づき所定
の幅及び厚さでラミネートし、いわゆるベタ配線として
この銅箔に接続端子を直接接続するため、回路形成の必
要がなくなり、銅箔の無駄を出さずにケーブル部を形成
することができる。このため、材料費が安価になると共
に、放熱特性を向上させることができる電気接続箱を安
価に製造することができる。また、絶縁フィルムの一方
の面のほぼ全面にラミネートされた帯状の銅箔を用いて
ベタ配線とすることができるため、長いケーブル部を構
成することができ、電気接続箱本体とコネクタ部とを離
れた位置に設置する等のレイアウトの自由度を向上させ
ることができる。
【0010】なお、ケーブル部形成工程は、可撓性プリ
ント回路を外形抜きする外形抜き工程を更に備えること
が好ましい。このようにすれば、可撓性プリント回路形
成から外形抜きまでの工程を、いわゆるロール・トゥ・
ロール(Roll to Roll)方式で連続的に行うことがで
き、ケーブル部形成工程の自動化が容易となる。
【0011】また、可撓性プリント回路形成工程で銅箔
にラミネートされる絶縁フィルムは、接着剤付ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム、又は接着剤付
ポリ塩化ビニル(PVC)フィルムであることが好まし
い。これらのフィルム材を用いれば、安価に可撓性プリ
ント回路を形成することができる。
【0012】また、可撓性プリント回路形成工程は、帯
状の銅箔に接着剤を塗布しながら絶縁フィルムをラミネ
ートしてケーブル部のベースとなる可撓性プリント回路
を形成する工程であっても良い。この場合、塗布される
接着剤としては、例えばポリウレタン系又はポリエステ
ル系の熱可塑性接着剤などが好適である。
【0013】なお、端子接続工程で接続される接続端子
の接続端部は、抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は
半田付けにより接続されることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、こ
の発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係る電気接続箱の製造工程の一部を示すフロ
ーチャート、図2〜図5は、この製造工程の一部を説明
するための概略的な側面図である。まず、図2に示すよ
うに、予め通電する電流の電流値を計算した上で、例え
ばその電流値に基づき所定の幅及び厚さをもって形成さ
れた帯状の銅箔2を、搬送ロール5a〜5cで図中矢印
方向に流し、図3に示すように、銅箔2の一方の表面側
に、例えばPET、PVC等からなる絶縁フィルム3を
載置し、図示しない熱ロールプレス装置のワークロール
6a,6b間に絶縁フィルム3を載置した銅箔2を供給
して、絶縁フィルム3の一方の面のほぼ全面に銅箔2が
形成されるように絶縁フィルム3をラミネート(熱ラミ
ネート)し(S1)、可撓性プリント回路4を形成す
る。
【0015】次に、図4に示すように、形成した可撓性
プリント回路4の銅箔2の表面上に、板状の金属母材を
打ち抜き加工等してなり、接続相手側の接続端子等と直
接接続する端子部7aと、この端子部7aの基端側から
反対方向に延出するように形成され、銅箔2と直接接続
される接続端部7bとを備える接続端子7を溶接により
接続する(S2)。この接続端子7の銅箔2への接続に
は、抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田付け等
の方式を適用することが可能であるが、この例では、同
図に示すように、抵抗溶接(シリーズ溶接)により接続
端子7の接続端部7bを銅箔2に接続している。即ち、
接続端子7は、その接続端部7bを銅箔2と密着するよ
うに可撓性プリント回路4の所定位置上に載置された
後、例えば銅箔2との接続部の上方から当接された図示
しないシリーズ溶接装置の一対の電極38a,38bに
より抵抗溶接が施されて銅箔2と接合され可撓性プリン
ト回路4に接続される。なお、抵抗溶接については公知
技術であるため、ここでは詳しい説明を省略する。この
ように、抵抗溶接で接続端子7を可撓性プリント回路4
に接続すれば、安価に高い接続信頼性を確保することが
できる。
【0016】そして、図5に示すように、接続端子7が
接続された可撓性プリント回路4の銅箔2の絶縁フィル
ム3のラミネート面とは反対側の表面に、合成樹脂等か
らなるカバーレイフィルム8を載置し、ステップ1の場
合と同じく図示しない熱ロールプレス装置のワークロー
ル6c,6d間にカバーレイフィルム8を載置した可撓
性プリント回路4を供給してカバーレイフィルム8を可
撓性プリント回路4にラミネート(熱ラミネート)し
(S3)、いわゆるビクトリア型やピナクル型等の外形
抜き金型50が取り付けられた図示しないプレス装置の
金型部51を、図中矢印方向にプレスしてワークテーブ
ル52上に載置された可撓性プリント回路4の外形抜き
を施し(S4)、外形抜きした可撓性プリント回路4
を、図6に示すように、可撓性プリント回路4の主面と
直交する方向に重ね合わせる(S5)ことにより後述す
るケーブル部30を製造する。こうして製造したケーブ
ル部30を後述する電気接続箱本体及びコネクタ部に、
両者が可動自在で連結された状態となるように収容すれ
ば、レイアウトの自由度を向上させた電気接続箱を形成
することができる。なお、上記ステップS1において、
熱ラミネート処理により銅箔2に絶縁フィルム3をラミ
ネートしたが、例えば銅箔2に接着剤を塗布しながら絶
縁フィルム3を載置し、絶縁フィルム3の一方の面のほ
ぼ全面に銅箔2が形成されるように絶縁フィルム3をラ
ミネートするようにしても良い。この場合、塗布される
接着剤としては、ポリウレタン系又はポリエステル系の
熱可塑性接着剤等が考えられる。
【0017】図7は、こうして製造したケーブル部30
の一部を示す上面図であり、可撓性プリント回路4の絶
縁フィルム3とカバーレイフィルム8との間に、いわゆ
るベタ配線で形成された銅箔2の所定位置に、接続端子
7の接続端部7bが接続されていることが分かる。この
ケーブル部30によれば、例えば通電する電流の電流値
に基づき所定の幅及び厚さで絶縁フィルム3の一方の面
のほぼ全面に銅箔2が形成されていると共に、銅箔2を
エッチング等して回路を形成する必要が無いため、この
ケーブル部30を用いて電気接続箱を構成すれば、放熱
特性に優れた電気接続箱を安価に製造することができ
る。なお、この例では、接続端子7はいわゆるフォーク
端子であるが、フォーク端子に限定されるものではな
い。
【0018】図8は、この発明の一実施形態に係る製造
方法により製造された電気接続箱の外観を示す斜視図で
ある。電気接続箱1は、電気接続箱本体10と、コネク
タ部20と、これら電気接続箱本体10及びコネクタ部
20を接続する上記ケーブル部30とから構成される。
ケーブル部30は、帯状の可撓性プリント回路(以下、
「FPC」と呼ぶ。)4a〜4dを非接着状態で屈曲自
在に重ね合わせて構成される。電気接続箱本体10は、
樹脂成型部材からなる電気接続箱ハウジング13及びこ
の電気接続箱ハウジング13に対して着脱可能な蓋体1
6を有し、ケーブル部30の一方の端部に配置されてい
る。電気接続箱ハウジング13には、FPC4a〜4d
の主面と同じ側の面(正面に相当する面)に複数のヒュ
ーズ11とリレー12とを装着するための複数のヒュー
ズ装着部14及びリレー装着部15が、ケーブル部30
の長手方向に沿って、例えば2列に形成されている。な
お、電気接続箱ハウジング13に形成されるヒューズ装
着部14及びリレー装着部15は、2列に限定されるも
のではない。
【0019】コネクタ部20は、電気接続箱本体10と
同じく樹脂成型部材からなるコネクタハウジング22
a,22b及びこれらコネクタハウジング22a,22
bの一部を収容する、ケーブル部30の厚み方向に分割
可能なケース部23a,23bからなるケース23を備
えて構成され、ケーブル部30の他方の端部に配置され
ている。コネクタハウジング22a,22bは、ケーブ
ル部30の両側縁部に沿って、側方から、例えば外部配
線回路のプラグコネクタ21a,21bがそれぞれ挿入
される複数のコネクタ嵌合部25を備える。
【0020】図9は、ケーブル部30の構成を示す分解
斜視図である。上述したように、ケーブル部30を構成
する帯状のFPC4a,4b,4c,4dは、例えばポ
リエチレンテレフタレート(PET)やポリ塩化ビニル
(PVC)等の絶縁フィルム3を、例えば通電する電流
の電流値に基づき所定の幅及び厚さで絶縁フィルム3の
一方の面のほぼ全面に、いわゆるベタパターンで形成さ
れる導電材としての銅箔2にラミネートし、例えば電気
接続箱ハウジング13に収容される金属製の板状の接続
端子7やコネクタハウジング22a(22b)に収容さ
れる同じく金属製の板状の接続端子9を所定位置に接続
して、これらの上にカバーレイフィルム8をラミネート
した構造からなる。
【0021】接続端子7,9は、各FPC4a〜4dの
帯状部33の両側縁部から、その先端が帯状部33の短
手方向に突出するような状態で接続されている。なお、
この例では、接続端子7は、ヒューズ11やリレー12
と接続される、いわゆるフォーク端子であり、接続端子
9は、プラグコネクタ21a,21bに収容された図示
しない雌接続端子と接続される、いわゆる雄接続端子で
ある。また、これら接続端子7,9には、例えば後述す
る電気接続箱ハウジング13やコネクタハウジング22
a(22b)内に設けられたランス機構と係合して接続
端子7,9自身を係止固定するための係合穴39がそれ
ぞれ形成されている。
【0022】接続端子7,9は、上述したように銅箔2
と密着するようにその接続端部7b,9bが載置された
後、抵抗溶接により接合され各FPC4a〜4dに接続
される。これら接続端子7,9を接続した後、カバーレ
イフィルム8をラミネートして各FPC4a〜4dの外
形抜きを施し、重ね合わせてケーブル部30を構成す
る。接続端子7,9は、電気接続箱ハウジング13やコ
ネクタハウジング22a(22b)の接続端子配置位置
に対応した位置に配置されるようにそれぞれのFPC4
a〜4dに接続されている。
【0023】こうして、帯状のFPC4a〜4dを重ね
合わせてケーブル部30を形成した後、例えば接続端子
7を、ケーブル部30の銅箔2の表面に対して垂直方向
に延び、電気接続箱ハウジング13の所定の端子配置位
置に収められるように折り曲げたりして、接続端子7を
電気接続箱ハウジング13に、接続端子9をコネクタハ
ウジング22a(22b)にそれぞれ取り付ける。
【0024】図10は、電気接続箱本体10の電気接続
箱ハウジング13に接続端子7を取り付けた様子を一部
を断面で示す図、図11は、コネクタ部20のコネクタ
ハウジング22a(22b)に接続端子9を取り付けた
様子を一部を断面で示す図である。図10に示すよう
に、電気接続箱本体10の電気接続箱ハウジング13に
は、接続端子7を挿通し、その先端を例えばヒューズ装
着部14内に露出させた状態で収容する複数の端子収容
孔24aと、接続端子7の係合穴39と係合して接続端
子7を電気接続箱ハウジング13内に係止固定するラン
ス機構としてのランス部26aとがそれぞれ所定位置に
形成されている。ケーブル部30を構成する各FPC4
a〜4dは、電気接続箱ハウジング13内に銅箔2の表
面を平面的に、且つ接続端子7は、端子部7aと接続端
部7bとが直角になるように折り曲げられて収容されて
いる。
【0025】一方、図11に示すように、図示しないコ
ネクタ部のコネクタハウジング22a(22b)には、
外部配線回路の図示しないコネクタやプラグコネクタ2
1a(21b)を嵌合させるコネクタ嵌合部25と、接
続端子9を挿通し、その先端をコネクタ嵌合部25内に
突出させた状態で収容する複数の端子収容孔24bと、
接続端子9を端子収容孔24bに挿通しつつケーブル部
30を構成する各FPC4a〜4dを帯状部33の側縁
部方向に挿入する挿入穴27とが形成され、複数の端子
収容孔24bの内部には、接続端子9の係合穴39と係
合して接続端子9をコネクタハウジング22a(22
b)内に係止固定するランス機構としてのランス部26
bとがそれぞれ形成されている。
【0026】ケーブル部30を構成する各FPC4a〜
4dは、コネクタハウジング22a(22b)内に、コ
ネクタハウジング22a(22b)の幅a方向とケーブ
ル部30の幅b方向とが直交するような状態で収容され
ている。また、接続端子9は、端子収容孔24b内に収
容される状態に適応的に折り曲げられている。こうして
ケーブル部30を各ハウジング13,22a(22b)
に取り付けた後、蓋体16やケース23に取り付けれ
ば、図8に示すような電気接続箱1が完成する。
【0027】この発明のケーブル部30を構成する各F
PC4a〜4dによれば、接続端子7,9を直接銅箔2
に接続する構造のため、例えば帯状部33の側縁部から
帯状部33の短手方向に延びるように銅箔2´がパター
ン形成され、接続端子7が接続される端子接続部を形成
して接続端子を接続する場合と比較して、温度上昇の面
で下記のような結果が得られた。
【0028】図12及び図13は、本出願人が行った通
電温度上昇測定試験の概要とその結果を説明するための
図である。図12(a)は、上記端子接続部34が形成
されたFPC4a´を用いた通電による温度上昇測定試
験の概要を示し、同図(b)は、その測定結果を示す。
また、図13(a)は、この発明で用いられるFPC4
aを用いた通電による温度上昇測定試験の概要を示し、
同図(b)は、その測定結果を示す。図12(a)に示
すように、端子接続部34の銅箔2´上に、接続端子7
の端子部7aの先端が帯状部33の短手方向に向くよう
に接続端子7の接続端部7bを溶接により接続し、端子
部7aにヒューズ11の足(接続部)11aを狭持させ
て通電を図った場合は、同図(b)に示すように、各測
定点〜での温度上昇値に基づく平均上昇温度は、4
8.49℃であったのに対し、図13(a)に示すよう
に、FPC4aの銅箔2上に、接続端子7の端子部7a
の先端が帯状部33の短手方向に向くように接続端子7
の接続端部7bを溶接により直接接続し、端子部7aに
ヒューズ11の足11aを狭持させて通電を図った場合
は、同図(b)に示すように、各測定点〜での温度
上昇値に基づく平均上昇温度は、35.89℃であっ
た。その平均上昇温度差は、実に12.6℃であり、こ
のことから、この発明の電気接続箱1に用いられるFP
C4a〜4dにより構成されたケーブル部30において
は、高い放熱特性を備えることが判明した。
【0029】なお、上記測定試験結果に鑑み、例えば図
14(a)に示すように、複数の接続端子7の接続端部
7bの端部を、所定の間隔で並列的に連結するキャリア
55で繋いだ状態の接続端子7を複数形成し、各FPC
4a〜4dの銅箔2上にキャリア55毎溶接により接続
したり、同図(b)に示すように、複数の接続端子9の
接続端部9bの端部を、所定の間隔で並列的に連結する
キャリア56で繋いだ状態の接続端子9を複数形成し、
各FPC4a〜4dの銅箔2上にキャリア56毎溶接に
より接続したりしても、高い放熱特性を備えるケーブル
部30を形成することができる。キャリア55,56部
分でも放熱が行われるからである。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ケーブル部を構成する可撓性プリント回路の銅箔を絶縁
フィルムの一方の面のほぼ全面に、例えば通電する電流
の電流値に基づき所定の幅及び厚さでラミネートし、い
わゆるベタ配線としてこの銅箔に接続端子を直接接続す
るため、回路形成の必要がなくなり、銅箔の無駄を出さ
ずにケーブル部を形成することができる。このため、材
料費が安価になると共に、放熱特性を向上させることが
できる電気接続箱を安価に製造することができる。ま
た、絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面にラミネートさ
れた帯状の銅箔を用いてベタ配線とすることができるた
め、長いケーブル部を構成することができ、電気接続箱
本体とコネクタ部とを離れた位置に設置する等のレイア
ウトの自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る電気接続箱の製
造工程の一部を示すフローチャートである。
【図2】 同製造工程の一部を説明するための概略的な
側面図である。
【図3】 同製造工程の一部を説明するための概略的な
側面図である。
【図4】 同製造工程の一部を説明するための概略的な
側面図である。
【図5】 同製造工程の一部を説明するための概略的な
側面図である。
【図6】 同製造工程の一部を説明するための概略的な
上面図である。
【図7】 同製造工程により製造されたケーブル部の一
部を示す上面図である。
【図8】 この発明の一実施形態に係る製造方法により
製造された電気接続箱の外観を示す斜視図である。
【図9】 同電気接続箱に用いられるケーブル部の構成
を示す分解斜視図である。
【図10】 同電気接続箱の電気接続箱本体の電気接続
箱ハウジングに接続端子を取り付けた様子を一部を断面
で示す図である。
【図11】 同電気接続箱のコネクタ部のコネクタハウ
ジングに接続端子9を取り付けた様子を一部を断面で示
す図である。
【図12】 通電温度上昇測定試験の概要とその結果を
説明するための図である。
【図13】 通電温度上昇測定試験の概要とその結果を
説明するための図である。
【図14】 同電気接続箱に用いられる他の接続端子構
造を説明するための上面図である。
【図15】 従来のジョイントボックスの外観斜視図で
ある。
【図16】 同ジョイントボックスの配線分岐回路を示
す斜視図である。
【図17】 同配線分岐回路の一部断面図である。
【図18】 従来のジョイントボックスに用いられるF
PCの配線分岐回路の上面図である。
【符号の説明】
1…電気接続箱、2…銅箔、3…絶縁フィルム、4…F
PC、5…搬送ロール、6…ワークロール、7,9…接
続端子、7a,9a…端子部、7b,9b…接続端部、
8…カバーレイフィルム、10…電気接続箱本体、11
…ヒューズ、12…リレー、13…電気接続箱ハウジン
グ、14…ヒューズ装着部、15…リレー装着部、16
…蓋体、20…コネクタ部、21…プラグコネクタ、2
2…コネクタハウジング、23…ケース、24…端子収
容孔、25…コネクタ嵌合部、26…ランス部、27…
挿入穴、30…ケーブル部、33…帯状部、34…端子
接続部、38a,38b…電極、39…係合穴、50…
金型、51…金型部、52…ワークテーブル、55,5
6…キャリア。
フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 右文 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E051 GA06 GA08 LA02 LA03 LA04 LB06 5E085 BB05 BB14 BB22 CC03 DD03 DD04 FF06 HH12 HH13 JJ06 JJ21 JJ50 5G355 AA08 BA01 BA08 CA15 5G361 BA06 BB01 BC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接続電装部品が装着される電気接続箱
    本体と、 外部配線回路のコネクタを接続するための前記電気接続
    箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、 前記電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続
    すると共に前記被接続電装部品及びコネクタを接続する
    接続端子を有するケーブル部とを備える電気接続箱の製
    造方法において、 前記ケーブル部を形成するケーブル部形成工程は、 絶縁フィルムの一方の面のほぼ全面に帯状の銅箔をラミ
    ネートして前記ケーブル部のベースとなる可撓性プリン
    ト回路を形成する可撓性プリント回路形成工程と、 この可撓性プリント回路形成工程で形成された前記可撓
    性プリント回路の前記銅箔に、板状の金属母材からなり
    前記被接続電装部品及びコネクタと接続される端子部
    と、この端子部の基端側から前記端子部と反対方向に延
    出するように形成された接続端部とを備える接続端子の
    前記接続端部を溶接により接続する端子接続工程と、 この端子接続工程で前記接続端子が接続された前記可撓
    性プリント回路の前記銅箔表面側に、合成樹脂フィルム
    をラミネートしてカバーレイを形成するカバーレイ形成
    工程とを備えることを特徴とする電気接続箱の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル部形成工程は、前記可撓性
    プリント回路を外形抜きする外形抜き工程を更に備える
    ことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記可撓性プリント回路形成工程で前記
    銅箔にラミネートされる絶縁フィルムは、接着剤付ポリ
    エチレンテレフタレート(PET)フィルム又は接着剤
    付ポリ塩化ビニル(PVC)フィルムであることを特徴
    とする請求項1又は2記載の電気接続箱の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記可撓性プリント回路形成工程は、前
    記帯状の銅箔に接着剤を塗布しながら絶縁フィルムをラ
    ミネートして前記ケーブル部のベースとなる可撓性プリ
    ント回路を形成する工程であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電気接続箱の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接着剤は、ポリウレタン系又はポリ
    エステル系の熱可塑性接着剤であることを特徴とする請
    求項3又は4記載の電気接続箱の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記端子接続工程で接続される接続端子
    の接続端部は、抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は
    半田付けにより接続されることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項記載の電気接続箱の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110571612A (zh) * 2018-06-05 2019-12-13 丁绍杰 一种网络讯号传输线的制作方法
CN115395341A (zh) * 2022-09-16 2022-11-25 汉门电子(江苏)有限公司 一种可绕折的电连接器制备装置及其方法

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