JP2003319520A - ケーブル敷設用インナーパイプとこのケーブル敷設用インナーパイプにケーブルを挿入する方法とケーブルの敷設方法 - Google Patents
ケーブル敷設用インナーパイプとこのケーブル敷設用インナーパイプにケーブルを挿入する方法とケーブルの敷設方法Info
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Abstract
コストの低減とを図る。 【解決手段】 インナーパイプ1aの円周方向1個所に
切目6を設ける。ケーブル4をこのインナーパイプ1a
の内側に、治具7により上記切目6を広げた部分を通じ
て送り込みつつ、上記ケーブル4と上記インナーパイプ
1aとを管路3に同時に引き込む。この様な敷設方法を
採用する事により、上記課題を解決する。
Description
管路に敷設したケーブルの周囲を囲む状態で設置するケ
ーブル敷設用インナーパイプと、このケーブル敷設用イ
ンナーパイプに上記ケーブルを挿入する方法と、このケ
ーブルを上記管路に敷設する方法との改良に関する。
に、通信等に使用する複数のケーブルを敷設する事が、
従来から行なわれている。この様に管路に複数のケーブ
ルを敷設する際には、これら各ケーブルをこの管路の内
側に挿入する(引き入れる)作業を行なう。ところが、
これら各ケーブルの外周面は、外部被覆の材質に基づい
て摩擦係数が大きくなっている場合が多い。又、上記各
ケーブルを管路に裸のまま敷設する方式を採用している
場合には、この管路内の既設ケーブルとこの管路内に引
き入れる新設ケーブルとが相互に絡まってしまう事があ
る。この為、上記各ケーブルを管路に裸のまま敷設する
方式を採用すると、新設ケーブルを管路内に引き入れる
際に、この新設ケーブルの外周面と上記既設ケーブルの
外周面との接触部に大きな摩擦力が働き、ケーブルを引
き入れるのに要する力が大きくなるだけでなく、著しい
場合には、上記各ケーブルに大きな張力が作用する等に
より、これら各ケーブルを損傷させてしまう可能性があ
る。尚、この様な不都合は、上記管路から上記各ケーブ
ルを撤去すべく、これら各ケーブルをこの管路から抜き
出す場合にも生じる。
年、例えば特許第2506097号公報等に記載されて
いる様に、管路に敷設すべきケーブルを、この管路に挿
入したインナーパイプの内側に挿通する方式を採用する
事が行なわれている。図9は、この様な場合に使用する
従来のインナーパイプ1を示している。このインナーパ
イプ1は、高密度ポリエチレン等の、軽量で且つ表面の
摩擦係数が小さいプラスチック材料(ほぼ弾性的に拡張
及び復元する弾性材)により、全体を円筒状に構成して
いる。
路にケーブルを敷設する作業は、次の様にして行なう。
先ず、図10に示す様に、管2の内側空間である管路3
に、上記インナーパイプ1を挿入する。尚、図示の例で
は、この様に管路3にインナーパイプ1を挿入する以前
に、既にこの管路3に1本のケーブル4が裸のまま敷設
してある場合を示している。次いで、図11に示す様
に、上記インナーパイプ1の内側にケーブル4を挿通す
る(引き入れる)。この様にインナーパイプ1の内側に
ケーブル4を引き入れる作業は、図12に略示する様
に、予めこのインナーパイプ1の内側に挿通しておいた
引き入れ紐5の一端(図12の左端)を、上記ケーブル
4の端部に設けた引き込み用ロープ13に結合した状態
で、上記引き入れ紐5の他端(図12の右端)を引っ張
る事により行なう。又、図13は、上述の図11に示し
た様に既にケーブル4、4が敷設してある管路3に、や
はり上記インナーパイプ1を使用して、別のケーブル
4、4を追加して敷設した状態を示している。この様に
管路3に別のケーブル4、4を追加して敷設する場合
も、敷設作業は、上述の図10〜12に示した場合と同
様の手順で行なう。
路3に複数のケーブル4、4を敷設すれば、これら各ケ
ーブル4、4をこの管路3に引き入れる際に、これら各
ケーブル4、4の外周面同士が接触する事はない。即
ち、この際に、これら各ケーブル4、4の外周面は、摩
擦係数の小さい、上記インナーパイプ1の内周面(上記
管路3に予め敷設してあった1本のケーブル4の場合に
は、このインナーパイプ1の外周面)と接触する。この
為、これら各ケーブル4、4を上記管路3に引き入れる
際に、この引き入れるのに要する力が大きくなったり、
或はこれら各ケーブル4、4に大きな張力が作用してこ
れら各ケーブル4、4が破損する等の不都合が生じる事
を防止できる。尚、この様な効果は、上記管路3から上
記各ケーブル4、4を撤去すべく、これら各ケーブル
4、4をこの管路3(上記インナーパイプ1)から抜き
出す場合にも、同様にして得られる。
合、上記管路3に上記ケーブル4を敷設する際に、この
管路3に上記インナーパイプ1を挿入する作業と、この
インナーパイプ1の内側に上記ケーブル4を引き入れる
作業とを、別々に(順番に)行なう。この為、敷設作業
の工程数が多くなり、この敷設作業に多くの時間を要す
る。又、上記インナーパイプ1の内側に上記ケーブル4
を引き入れる作業を、このインナーパイプ1の内側に挿
通させておいた引き入れ紐5を使用して行なう。この
為、使用するインナーパイプ1毎に、この引き入れ紐5
が1本ずつ必要となり、このインナーパイプ1のコスト
が嵩む。本発明のケーブル敷設用インナーパイプとこの
ケーブル敷設用インナーパイプにケーブルを挿入する方
法とケーブルの敷設方法は、上述の様な不都合を解消す
べく発明したものである。
インナーパイプとこのケーブル敷設用インナーパイプに
ケーブルを挿入する方法とケーブルの敷設方法のうち、
請求項1に記載したケーブル敷設用インナーパイプは、
ケーブルを敷設する為の管路に挿入すると共に、その内
側にこのケーブルを挿通した状態で使用するものであ
る。特に、請求項1に記載したケーブル敷設用インナー
パイプに於いては、円周方向1個所に内周面から外周面
まで達する切目を有する。そして、この切目の幅を広げ
る事により、この幅を広げた部分を通じて上記ケーブル
をその内側に挿入自在としている。
ンナーパイプは、上記切目の幅が弾性的に拡張及び復元
するものである。尚、これら請求項1〜2に記載したケ
ーブル敷設用インナーパイプの場合、このインナーパイ
プに設ける上記切目は、このインナーパイプの製造時に
工場で、このインナーパイプの製造作業と同時に、或は
作業後に形成する他、このインナーパイプを切目のない
状態で使用現場まで搬送した後、この使用現場でカッタ
ー等の刃物を使用して形成する事もできる。又、上記切
目は、上記インナーパイプの全長に亙って設ける他、例
えば、このインナーパイプの両端部を除いた中間部に連
続して設ける事もできる。又、上記切目を上記インナー
パイプの全長に亙って設ける場合、この切目は、切目の
ない円筒状のインナーパイプの円周方向の一部を切り裂
く事により形成する他、例えば、インナーパイプを帯状
の素材を筒状にロールさせて造る事に基づいて形成する
事もできる。
ンナーパイプにケーブルを挿入する方法は、先ず、ケー
ブル敷設用インナーパイプの円周方向1個所に内周面か
ら外周面まで達する切目を、このケーブル敷設用インナ
ーパイプに設けた後、又は、このケーブル敷設用インナ
ーパイプの一端側から他端側に向けて形成しながら、こ
の切目の幅を治具により広げつつ、この幅を広げた部分
を通じてケーブルの一端部を上記ケーブル敷設用インナ
ーパイプの内側に挿入する。次いで、上記治具とこれら
ケーブル敷設用インナーパイプ及びケーブルとを、この
ケーブル敷設用インナーパイプの軸方向に関して相対変
位させる事により、上記切目の幅を広げた部分をこの切
目の他端側に向け移動させる。そして、この他端側に向
けて移動する、切目の幅を広げた部分を通じて、上記ケ
ーブルの残りの部分を上記ケーブル敷設用インナーパイ
プの内側に徐々に送り込む。
方法は、先ず、ケーブル敷設用インナーパイプの円周方
向1個所に内周面から外周面まで達する切目を、このケ
ーブル敷設用インナーパイプに設けた後、又は、このケ
ーブル敷設用インナーパイプの一端側から他端側に向け
て形成しながら、この切目の幅を治具により広げつつ、
この幅を広げた部分を通じてケーブルの一端部を上記ケ
ーブル敷設用インナーパイプの内側に挿入する。次い
で、上記治具を実質的に固定したままの状態で上記ケー
ブル敷設用インナーパイプ及び上記ケーブルをこのケー
ブル敷設用インナーパイプの軸方向一端側に向け変位さ
せる事により、上記切目の幅を広げた部分をこの切目の
他端側に向け移動させる。そして、この他端側に向けて
移動する、切目の幅を広げた部分を通じて、上記ケーブ
ルの残りの部分を上記ケーブル敷設用インナーパイプの
内側に徐々に送り込みながら、これらケーブル敷設用イ
ンナーパイプとケーブルとをこのケーブルを敷設する為
の管路に、これらインナーパイプ及びケーブルの一端側
から同時に送り込む。
イプとこのケーブル敷設用インナーパイプにケーブルを
挿入する方法とケーブルの敷設方法によれば、管路にイ
ンナーパイプを挿入する作業と、このインナーパイプに
ケーブルを挿通させる作業とを、同時に行なえる。この
為、敷設作業の工程数を少なくでき、この敷設作業に要
する時間を短くできる。又、インナーパイプの内側にケ
ーブルを挿入する際に、引き入れ紐5(図12参照)を
使用しない為、この引き入れ紐5を省略できる分、コス
トの低減を図れる。
に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示してい
る。即ち、本例は、予め次述するインナーチューブ1a
に全長に亙って切目6を形成した状態で、ケーブル4の
敷設作業を行なう場合の例である。
エチレン等の、軽量で且つ表面の摩擦係数が小さいプラ
スチック材料(ほぼ弾性的に拡張及び復元する弾性材)
により構成している。特に、本例のインナーパイプ1a
の場合、円周方向1個所に、内周面から外周面に達する
切目6を、全長に亙り、このインナーパイプ1aの中心
軸と平行に形成している。そして、後述するケーブルの
敷設作業を行なう際、この切目6の一部の幅を弾性的に
広げる事により、この幅を広げた部分を通じて、上記イ
ンナーパイプ1aの内側にケーブル4(図4〜5参照)
を挿入自在としている。尚、上記切目6は、このインナ
ーパイプ1aの製造時に工場で形成する他、このインナ
ーパイプ1aを切目6のない状態で使用現場まで搬送し
た後、この使用現場でカッター等の刃物を使用して形成
する事もできる。
作業を行なう際に、上記インナーパイプ1aに形成した
切目6の一部を広げる為の治具7を使用する。この治具
7は、本体8と突出部9とを備える。このうちの本体8
は、幅方向{図3(A)の表裏方向、同図(B)の上下
方向、同図(C)の左右方向}両側面を、それぞれ部分
円筒面状に形成すると共に、この本体8の長さ方向{図
3(A)、(B)の左右方向、同図(C)の表裏方向}
に関する、上記幅方向両側面の両端縁同士を互いに連続
させている。この構成により、上記本体8の平面形状
を、幅寸法が、長さ方向中央部で最も大きく、且つ、こ
の長さ方向中央部から両端部に向かう程それぞれ小さく
なる様な流線形に構成し、更には、上記本体8の長さ方
向両端縁がそれぞれ尖端縁となる様に構成している。
又、図3(C)に示す様に、上記本体8の下端面は、上
記インナーパイプ1aの内周面に沿う、半円筒面として
いる。尚、上下方向は図面によるもので、必ずしも使用
状態での姿勢を表わすものではない。
ら突出する状態で設けており、先端側に向かう程、この
本体8の長さ方向一端側{図3(A)、(B)の左端
側、同図(C)の奥側}に向かう方向に傾斜している。
更に、上記治具9の内部にケーブル通孔10を、上記突
出部9の先端面と上記本体8の長さ方向他端縁{図3
(A)、(B)の右端縁、同図(C)の手前側端縁}の
下端寄り部分とに開口する状態で設けている。尚、この
ケーブル通孔10の内径寸法は、次述するケーブル4の
外径寸法よりも大きくしている。又、本例の場合には、
上記治具7を、幅方向に関して二分割可能に構成してい
る。即ち、この治具7を、幅方向に関して二分割した1
対の素子11a、11b同士を互いに組み合わせる事に
より構成している。尚、上記突出部9は、省略する事も
できる。
使用して、管2の内側空間である管路3にケーブル4を
敷設する作業は、次に様にして行なう。先ず、図4に示
す様に、上記インナーパイプ1aに形成した切目6の一
端部(図4〜5の右端部)に上記治具7を、この切目6
の一端縁から、上記インナーパイプ1aの中間部に向け
て押し込む。具体的には、この切目6の一端縁部分に、
尖端縁である上記治具7の長さ方向一端縁を少しだけ差
し込んだ状態で、この治具7と上記インナーパイプ1a
とを互いに近づき合う方向に相対変位させる。この結
果、上記切目6の幅が上記治具7の両側面に案内されて
ほぼ弾性的に広がり、この治具7がこの切目6の一端部
に押し込まれる。尚、本例の場合、この治具7を構成す
る本体8の下端面を、上記インナーパイプ1aの内周面
に沿う半円筒面としている。この為、上述の様に治具7
を切目6の一端部に押し込む際に、上記本体8の下端部
が上記インナーパイプ1aの一端縁と干渉するのを防止
でき、この押し込み作業を円滑に行なえる。又、上記治
具7の下端部の、上記インナーパイプ1a内への押し込
み量を十分に確保できる。
押し込む作業と前後して、上記ケーブル4の先端部を上
記治具7に設けたケーブル通孔10に挿通し、このケー
ブル4を、上記治具7により上記切目6の幅を広げた部
分を通じて、上記インナーパイプ1aの内側に挿入する
作業を行なう。尚、この様にケーブル4の先端部をケー
ブル通孔10に挿通する作業は、通常、このケーブル4
の先端部をこのケーブル通孔10の前記突出部9側の開
口部から挿入する事により行なう。但し、上記ケーブル
4の先端部に上記ケーブル通孔10の内径寸法よりも大
きい外径寸法を有する端子が取り付けてある等の理由に
より、上記ケーブル4の先端部を上記ケーブル通孔10
の開口部から挿入できない場合には、このケーブル4の
先端部をこのケーブル通孔10に挿通する作業は、上記
治具7を上記切目6の一端部に押し込む前に行なう。即
ち、この場合には、上記治具7を上記切目6の一端部に
押し込む前に、この治具7を構成する1対の素子11
a、11b同士の突き合わせ面を開き、これら両突き合
わせ面に形成した、上記ケーブル通孔10を構成する為
の1対の溝同士の間に、上記ケーブル4の一端寄り部分
を配置する。そして、この状態で、上記両突き合わせ面
同士を突き合わせる。この結果、上記ケーブル通孔10
に上記ケーブル4の先端部が挿通された状態となる。
て、上述の図4に示す様に、インナーパイプ1aと治具
7とを組み合わせ、この治具7にケーブル4を挿通した
状態にしたならば、次いで、上記治具7を実質的に固定
(例えば、作業者の手で固定したり、或は固定の部分に
支持固定)したままの状態で、上記インナーパイプ1a
及び上記ケーブル4の先端部を、このケーブル4を敷設
する為の管路3の内側に同時に引き入れる。本例の場
合、この引き入れ作業は、予めこの管路3に挿通させて
おいた引き入れ紐(図示せず)の一端を上記インナーパ
イプ1a及び上記ケーブル4の先端部に結合した状態
で、この引き込み紐の他端を上記管路3の遠端側から引
っ張る事により行なう。この結果、上記治具7と上記イ
ンナーパイプ1a及び上記ケーブル4とが軸方向に相対
変位する。そして、これに伴い、図4→図5に示す様
に、上記切目6の幅を広げた部分が、この切目6の他端
側(図4〜5の左側)に向け移動しつつ、この幅を広げ
た部分を通じて上記ケーブル4の残りの部分が上記イン
ナーパイプ1aの内側に徐々に送り込まれる。そして、
上記インナーパイプ1a及び上記ケーブル4が、上記管
路3に同時に挿入される。尚、上述の様に上記インナー
パイプ1a及び上記ケーブル4を上記管路3に引き入れ
る際に使用する引き入れ紐は、上記インナーパイプ1a
を上記管路3に引き入れる為に、元々(前述した従来技
術の場合でも)必要となるものであり、前述の図12に
示した、インナーパイプ1の内側にケーブル4を引き入
れる為の引き入れ紐5とは異なる。
よれば、管路3にインナーパイプ1aを挿入する作業
と、このインナーパイプ1aにケーブル4を挿通させる
作業とを、同時に行なえる。この為、敷設作業の工程数
を少なくでき、この敷設作業に要する時間を短くでき
る。又、上記インナーパイプ1aの内側に上記ケーブル
4を挿入する際に、前述した様な引き入れ紐5(図12
参照)を使用しない為、この引き入れ紐5を省略できる
分、コストの低減を図れる。尚、本例を実施する場合、
前記治具7に、広げた切目6の幅を元の幅に復元させる
機構を付加しても良い。
応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。即
ち、本例は、次述するインナーパイプ1bに切目6を形
成しながら、ケーブル4の敷設作業を行なう場合の例で
ある。本例の場合、ケーブル4の敷設作業を行なう前の
状態では、インナーパイプ1bに切目6を形成していな
い。即ち、この状態でこのインナーパイプ1bの構造
は、前述の図9に示した従来のインナーパイプ1と同様
である。
ケーブル4の敷設作業を行なう場合には、図6〜7に示
す様に、このインナーパイプ1bの送り方向(図6〜7
の右方向)に関して治具7の後側(図6〜7の左側)
に、刃物12を固定する。そして、図6→図7に示す様
に、上記インナーパイプ1bを管路3に送り込みなが
ら、このインナーパイプ1bに切目6を、このインナー
パイプ1bの先端縁(図6〜7の右端縁)から後端縁
(図6〜7の左端縁)に向けて形成しつつ、上述の図4
〜5に示した第1例の場合と同様にして、ケーブル4の
敷設作業を行なう。
プ1bに設ける切目6を、ケーブル4の敷設作業と同時
に形成する。この為、このケーブル4の敷設作業に先立
って、上記インナーパイプ1bに予め切目6を形成して
おく手間を省ける。従って、上記ケーブル4の敷設作業
に要する時間の短縮化とコストの低減とを、より一層図
る事ができる。
1に示した様な、全長に亙り切目6を有するインナーパ
イプ1aを造る場合、この切目6は、切目のない円筒状
のインナーパイプの円周方向の一部を切り裂く事により
形成する他、例えば、インナーパイプを帯状の素材を筒
状にロールさせて造る事に基づいて形成する事もでき
る。又、この様に帯状の素材を筒状にロールさせる事に
よりインナーパイプを造る場合、このインナーパイプ1
cの形状は、図8に示す様に、上記帯状の素材の幅方向
両端部を径方向に重ね合わせた形状とし、この様に重ね
合わせた部分の間を切目6として機能させる事もでき
る。
とこのケーブル敷設用インナーパイプにケーブルを挿入
する方法とケーブルの敷設方法は、以上に述べた様に構
成され作用する為、ケーブルの敷設作業に要する時間の
短縮とコストの低減とを図れる。
(A)はインナーパイプの端面図、(B)は同じく部分
斜視図。
(B)は平面図、(C)は右側面図。
様の図。
を示しており、(A)は端面図、(B)は同じく部分斜
視図。
部分斜視図。
挿通した状態を示す部分斜視図。
を示す略斜視図。
部分斜視図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ケーブルを敷設する為の管路に挿入する
と共にその内側にこのケーブルを挿通した状態で使用す
るケーブル敷設用インナーパイプに於いて、円周方向1
個所に内周面から外周面まで達する切目を有し、この切
目の幅を広げる事によりこの幅を広げた部分を通じて上
記ケーブルをその内側に挿入自在とした事を特徴とする
ケーブル敷設用インナーパイプ。 - 【請求項2】 切目の幅がほぼ弾性的に拡張及び復元す
るものである、請求項1に記載したケーブル敷設用イン
ナーパイプ。 - 【請求項3】 ケーブル敷設用インナーパイプの円周方
向1個所に内周面から外周面まで達する切目を、このケ
ーブル敷設用インナーパイプに設けた後、又は、このケ
ーブル敷設用インナーパイプの一端側から他端側に向け
て形成しながら、この切目の幅を治具により広げつつ、
この幅を広げた部分を通じてケーブルの一端部を上記ケ
ーブル敷設用インナーパイプの内側に挿入し、次いで、
上記治具とこれらケーブル敷設用インナーパイプ及びケ
ーブルとをこのケーブル敷設用インナーパイプの軸方向
に関して相対変位させる事により、上記切目の幅を広げ
た部分をこの切目の他端側に向け移動させ、この他端側
に向けて移動する、切目の幅を広げた部分を通じて、上
記ケーブルの残りの部分を上記ケーブル敷設用インナー
パイプの内側に徐々に送り込む、ケーブル敷設用インナ
ーパイプにケーブルを挿入する方法。 - 【請求項4】 ケーブル敷設用インナーパイプの円周方
向1個所に内周面から外周面まで達する切目を、このケ
ーブル敷設用インナーパイプに設けた後、又は、このケ
ーブル敷設用インナーパイプの一端側から他端側に向け
て形成しながら、この切目の幅を治具により広げつつ、
この幅を広げた部分を通じてケーブルの一端部を上記ケ
ーブル敷設用インナーパイプの内側に挿入し、次いで、
上記治具を実質的に固定したままの状態で上記ケーブル
敷設用インナーパイプ及び上記ケーブルをこのケーブル
敷設用インナーパイプの軸方向一端側に向け変位させる
事により、上記切目の幅を広げた部分をこの切目の他端
側に向け移動させ、この他端側に向けて移動する、切目
の幅を広げた部分を通じて、上記ケーブルの残りの部分
を上記ケーブル敷設用インナーパイプの内側に徐々に送
り込みながら、これらケーブル敷設用インナーパイプと
ケーブルとをこのケーブルを敷設する為の管路に、これ
らインナーパイプ及びケーブルの一端側から同時に送り
込む、ケーブルの敷設方法。
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