JP2003318917A - 無線通信システム、無線通信端末および無線通信システムへの参加方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信端末および無線通信システムへの参加方法

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JP2003318917A
JP2003318917A JP2002126198A JP2002126198A JP2003318917A JP 2003318917 A JP2003318917 A JP 2003318917A JP 2002126198 A JP2002126198 A JP 2002126198A JP 2002126198 A JP2002126198 A JP 2002126198A JP 2003318917 A JP2003318917 A JP 2003318917A
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Takushi Kunihiro
卓志 國弘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドホック通信方式を採用する無線通信シス
テムにおいて、端末間のブロードキャスト(同報)通信
における情報到達性を保証することが可能な無線通信シ
ステムを提供する。 【解決手段】 例えば、最初にクラスタに参加してきた
無線通信端末101がクラスタマスタとなり、自端末を
含むクラスタの既参加無線通信端末の端末識別子からな
るクラスタ情報を周期的にブロードキャスト通信により
配信する。例えば、無線通信端末102が新規にクラス
タに参加する場合には、無線通信端末102は、クラス
タ情報を受信し、そのクラスタ情報に含まれる全ての既
参加無線通信端末のそれぞれとユニキャスト通信を行っ
て、その全てとの間で通信の到達性が保証された場合に
当該クラスタに参加し、既参加無線通信端末とのユニキ
ャスト通信、ブロードキャスト通信を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、有線L
AN(Local Area Network)の機能をそのまま踏襲した
無線通信システム、このシステムで用いられる無線通信
端末、無線通信端末の無線通信システムへの参加方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの高機能化に伴い、複数の
コンピュータを接続してLANを構成して、ファイルや
データなどの情報の共有化を行ったり、あるいはプリン
タなどの周辺機器の共有化を図ったり、電子メールやデ
ータの転送など、様々な情報の交換を行うことが盛んに
行われている。
【0003】従来のLANでは、光ファイバーや同軸ケ
ーブル、あるいはツイストペア・ケーブルを用いて、有
線で各コンピュータが接続されている。ところが、この
ような有線によるLANでは、接続のための工事が必要
であり、手軽にLANを構築することが難しいととも
に、ケーブルの引き回しなどが煩雑になる。また、LA
N構築後も、機器の移動範囲がケーブル長によって制限
されるため、不便な場合がった。
【0004】そこで、従来の有線方式によるLANの配
線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが
注目されている。この種の無線LANによれば、オフィ
スなどの作業空間において、有線ケーブルの大半を省略
することができるので、パーソナル・コンピュータ(P
C)などの端末を比較的容易に移動させることができ
る。
【0005】このような小規模無線ネットワークにおい
て、端末同士の通信を行う場合、同ネットワーク中にア
クセスポイントを設け、たとえ端末同士が通信を行う場
合であっても、必ずアクセスポイントを経由して通信を
行う手法が考えられる。同手法では各端末はアクセスポ
イントとの通信のみを保証すれば、その結果として他の
すべての端末との間の通信が保証されることになる。
【0006】図9は、アクセスポイントを採用した無線
LANシステム(無線通信システム)の構成例を示して
いる。図9において、符号201が無線通信用のアクセ
スポイントを示し、符号202から符号205は無線通
信端末を示している。この図9に示した無線LANシス
テムの場合には、図9において実線矢印が示すように、
端末間の通信はすべてアクセスポイント201を介して
行われる。
【0007】例えば、端末202と端末205との間の
通信は、端末202とアクセスポイント201間の通信
206、および、端末205とアクセスポイント201
間の通信207を経由して行われることになる。
【0008】つまり、図9において点線矢印で示したよ
うに、端末202と端末205との間で直接通信を行っ
たり、端末204と端末205との間で直接通信を行っ
たりすることはなく、必ずアクセスポイントを介して各
端末間の通信が行われることになる。
【0009】したがって、各端末202〜205のそれ
ぞれと、アクセスポイント201との間の通信が確立さ
れていれば、他のすべての端末との間の通信も保証され
ることになる。逆にいえば,破線で示したような端末間
の通信の到達性を考慮することなく、確実に通信を行う
ことが可能な信頼性の高い無線LANシステムを構築す
ることができるようにされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9を
用いて上述した無線LANシステムにおいては、端末同
士の通信においてすらもアクセスポイントを必要とする
ことからコスト的に不利である。さらに言えば、アクセ
スポイントの配置場所(地理的配置)についても熟慮す
る必要があり、簡便なネットワーク構成とはいえないと
いう問題がある。
【0011】これに対し、アクセスポイントを利用せず
に端末同士で直接非同期の無線通信を行う「アドホック
通信」と呼ばれる手法が考えられる。この方式では、ア
クセスポイントを必要としないためコスト的に有利とな
る反面、アクセスポイントを設けた通信の様に、アクセ
スポイントとの間の通信のみを保証することで、同ネッ
トワークに属する他のすべての端末との通信が保証され
るという利点は失うことになる。
【0012】また、無線LANシステムを従来の有線L
ANに適用する場合、既存の有線通信システムの物理伝
送媒体を無線で置き換えるという手法が一般的である。
この場合、有線LANのレイヤ構造を大きく変更させな
いようにすることが、プロトコルの互換性を保ち、プロ
トコル変更にかかる作業を減じるためには重要である。
【0013】図10に無線通信システム、及び有線通信
システムのレイヤ構造を示す。図10(A)は、OSI
(Open System Interconnection)参照モデルを示し、
図10(B)は、TCP/IP(Transmission Control
Protocol/Internet Protocol)階層を示し、図10
(c)は、図10(A)、図10(B)に示した各階層
の対応プロトコルを示している。
【0014】一般的な有線LANでは、図10(C)に
示すように、インターネット層ではIP乃至IPv6プ
ロトコルが、また、ネットワークインターフェイス層で
はEthernet(登録商標)プロトコルが用いられ
ている。
【0015】図10に示したように、有線LANを無線
LAN(無線通信システム)で置き換える際には、Et
hernet(登録商標)プロトコルの機能をこれに対
応する無線通信システムで置き換えるということにな
る。
【0016】この場合、Ethernet(登録商標)
で重要なブロードキャスト(同報)通信の機能を無線LA
Nシステムにおいても実現する必要があり、この理由に
より、「アドホック通信」モードにおいて、各端末間の
通信性が保証されない場合、ブロードキャスト通信が期
待通りに行えないこととなる。これは「アドホック通
信」を使用する無線通信システムで有線LANと同等の
機能を実現するためには問題となる。
【0017】以上のことにかんがみ、この発明は、アク
セスポイントを経ず無線通信端末間の通信を行う「アド
ホック通信」を採用する無線通信システムにおいて、無
線通信端末間のブロードキャスト(同報)通信における
情報到達性を保証することが可能な無線通信システム、
このシステムで用いられる無線通信装置、および、無線
通信システムへの参加方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の無線通信システムは、固有
の端末識別子を持つ複数の無線通信端末からなり、前記
複数の無線通信端末のうちの1つがマスタ無線通信端末
となってネットワークを形成する無線通信システムであ
って、前記マスタ無線通信端末は、他の無線通信端末か
ら随時に送信されてくる当該無線通信システムのネット
ワークへの参加要求を受信する参加要求受信手段と、前
記参加要求受信手段を通じて受信された前記参加要求に
含まれる要求元の前記他の無線通信端末の前記端末識別
子を含み、参加済み無線通信端末の前記端末識別子の組
である参加端末情報を形成する参加端末情報形成手段
と、前記参加端末情報形成手段により形成された前記参
加端末情報を周期的にブロードキャスト通信により送信
する参加端末情報送信手段とを備え、前記無線通信シス
テムのネットワークに参加しようとする無線通信端末
は、前記マスタ無線通信端末の参加端末情報送信手段を
通じて送信される前記参加端末情報を受信する参加端末
情報受信手段と、前記参加端末情報受信手段により受信
された前記参加端末情報に含まれる前記端末識別子によ
って特定される参加済み無線端末装置のそれぞれとの間
で1対1の通信を行うようにして、通信が可能か否かを
確認する確認手段と、前記確認手段により、参加済み無
線端末装置のそれぞれとの間で通信が可能であることが
確認された場合に、自己の端末識別子を含む前記参加要
求を形成する参加要求形成手段と、前記参加要求形成手
段により形成された前記参加要求を前記マスタ無線通信
端末装置に送信する参加要求送信手段とを備えることを
特徴とする。
【0019】この請求項1に記載の発明の無線通信シス
テムによれば、例えば、最初に電源を投入するようにさ
れた無線通信端末がマスタ無線通信端末となるようにさ
れ、このマスタ無線通信端末においては、他の無線通信
端末からの参加要求が参加要求受信手段を通じて受信さ
れる。
【0020】受信された参加要求に含まれる端末識別子
やマスタ無線通信端末自身の端末識別子をも含む、参加
済み無線通信端末の端末識別子の組である参加端末情報
が参加端末情報形成手段において形成されて、これが参
加端末情報送信手段を通じてブロードキャスト通信によ
り送信される。
【0021】これにより、既に参加済みの無線通信端末
やこれから参加しようとしている無線通信端末は、マス
タ無線通信端末からの参加端末情報によって、どのよう
な無線通信端末が、既に当該無線通信システムのネット
ワークに参加して、通信を行うようにしているかが分か
るようにされる。
【0022】一方、当該無線通信システムに参加しよう
としている無線通信端末においては、マスタ無線通信端
末からの参加端末情報が参加端末情報受信手段により受
信され、この受信された参加端末情報に含まれる既に当
該無線通信システムに参加している無線通信端末の端末
識別子に基づいて、これらの端末識別子を持つ無線通信
端末のそれぞれと1対1で通信を行うようにして、各参
加済み無線通信端末のそれぞれとの間で通信することが
可能か否かが確認手段により確認される。
【0023】確認手段による確認の結果、全ての参加済
み無線通信端末との間で通信が可能である場合に、参加
要求形成手段により、自機の端末識別子を含む参加要求
が形成され、これが参加要求送信手段を通じてマスタ無
線通信端末に送信されて、当該無線通信システムのネッ
トワークに参加したことが認識するようにされる。
【0024】このように、新たに当該無線通信システム
のネットワークに参加して参加済み無線通信端末との間
で無線通信を行うようにしようとする無線通信端末は、
既に参加済みの無線通信端末のそれぞれと通信を行っ
て、そのそれぞれと通信ができた場合に当該無線通信シ
ステムのネットワークに参加することができるようにさ
れる。
【0025】したがって、参加済み無線通信端末のそれ
ぞれとの間でユニキャスト(1対1)通信、ブロードキ
ャスト(同報)通信の両方について可能であることが保
証された後に、当該無線通信システムに参加することが
できるようにされ、従来の有線LANの持つブロードキ
ャスト通信機能をも踏襲した無線通信システムを構築す
ることができるようにされる。
【0026】また、請求項2に記載の発明の無線通信シ
ステムは、請求項1に記載の無線通信システムであっ
て、前記無線通信システムのネットワークに参加しよう
とする前記無線通信端末は、前記確認手段において、参
加済み無線端末装置との間で通信が可能であることが確
認されなかった場合に、通信の到達性を保証できないこ
とを通知する通知手段を備えることを特徴とする。
【0027】この請求項2に記載の無線通信システムに
よれば、無線通信システムのネットワークに新たに参加
しようとする無線通信端末においては、確認手段を通じ
て、全ての参加済み無線通信端末との間で通信ができた
ことが確認できなかった場合には、通信の到達性が保証
できない無線通信端末があることが通知するようにされ
る。
【0028】これにより、全ての参加済み無線通信端末
との間で1対1通信ができない場合には、これが通知さ
れるので、無線通信端末の場所を移動したり、中継器を
設けたりするなどの適切な方策を迅速に無線通信端末の
ユーザが講じられるようにされる。したがって、全ての
参加済み無線通信端末との間で1対1通信が可能である
環境を迅速に整えて、当該無線通信システムのネットワ
ークに参加することができるようにされる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による無線通信システム、無線通信端末、無線通信シ
ステムへの参加方法の一実施の形態について説明する。
【0030】[無線通信システムの概要]図1は、この
発明による無線通信システム、無線通信端末、無線通信
システムへの参加方法の一実施の形態を適用して構成す
るようにしたこの実施の形態の無線通信システムの概要
を説明するための図である。図1に示すように、この実
施の形態の無線通信システムは、アクセスポイントを用
いずに、無線通信端末間において直接に通信を行うよう
にするアドホック通信方式を採用して構成したものであ
る。
【0031】この図1に示した例は、ネットワーク中に
端末101から端末105までの5つの無線通信端末が
存在している場合を示している。上述のように、アドホ
ック通信方式では、複数の無線通信端末同士が直接通信
を行うことで、通信ネットワークを構築している。
【0032】図1の場合には、その形成されたネットワ
ークを符号106で示している。以下においては、ネッ
トワークを構成する複数の端末の組をクラスタと呼ぶこ
ととする。したがって、図1に示した例の場合には、端
末101から端末105がネットワーク106を形成す
るクラスタを構成している。
【0033】そして、図1に示したこの実施の形態の無
線通信システムの例の場合では、無線通信端末間の通信
は、図中において実線矢印で示したように、直接通信に
より成される。この場合、無線通信端末の地理的配置に
よっては、電波の減衰,あるいは障害物による電波の遮
蔽などの理由により通信が行えない場合が存在する可能
性がある。
【0034】例えば、図1において、端末102と端末
103との間、端末103と端末104との間、端末1
04と端末105との間、端末102と端末101との
間、端末102と端末105との間の通信の到達性はあ
るが、端末102と端末104との間の通信の到達性
(情報到達性)が無い場合を考える。この状態では、無
線通信端末102が発した電波を無線通信端末101、
103、105は受信することができるが、無線通信端
末104は受信することができない。
【0035】無線通信端末102からみると、実際には
無線通信端末104との通信ができない状態にあるわけ
であるが、無線通信端末104との通信が可能かどうか
は実際に無線通信端末104と通信を始めてみなければ
わからず、また通信相手からの応答を必ずしも待たない
ブロードキャスト(同報)通信の場合は無線通信端末1
04が無線通信端末102の通信を受信できているかど
うかを知る術は無い。
【0036】このような状態では、クラスタを構成する
無線通信端末間でのブロードキャスト通信の到達性が保
証されず、この無線通信システムを従来の有線LANプ
ロトコルであるEthernet(登録商標)の代わり
として用いることはできない。つまり、Etherne
t(登録商標)に準拠した対応で無線通信システムを構
築することができない。そこで、この実施の形態の無線
通信システムにおいては、上述した問題を解決し、各無
線通信端末間の通信の到達性を保証する制御手法を提供
している。
【0037】すなわち、この実施の形態の無線通信シス
テムにおいて、複数の無線通信端末はクラスタと呼ばれ
る相互に通信が行えるネットワーク環境を構成する。各
無線通信端末は唯一無二となる端末識別子を持ち、クラ
スタ内の無線通信端末の内、いずれか一つの無線通信端
末が、クラスタマスタ(マスタ無線通信端末)となり、
一定周期でクラスタ内に存在するすべての無線通信端末
の端末識別子をクラスタ情報(参加端末情報)としてブ
ロードキャスト通信で配信する。
【0038】クラスタに新規に参加しようとする端末
は、まずブロードキャスト通信で配信されているクラス
タ情報を受信する。このクラスタ情報に端末識別子が記
されている全ての無線通信端末との間で通信を行うこと
により、自端末からの通信が到達するかどうかの確認を
行い、すべての無線通信端末に対し通信の到達性が確認
された場合に当該クラスタへ参加する。クラスタ情報の
複数の端末識別子で示された複数の参加済み無線通信端
末のすべてに対する到達性が確認されなかった場合、ユ
ーザに対し到達性が保証されない旨の通知を行う。
【0039】このように、この実施の形態の無線通信シ
ステムは、この無線通信システムが形成するネットワー
クへの参加時(クラスタへの参加時)において、クラス
タ情報に記されている全ての無線通信端末に対し、自端
末からの通信が到達するかどうかの確認を行い、すべて
の端末に対し到達が確認できた場合には、クラスタに参
加している全ての端末との通信が成立することが保証で
きるので、クラスタに参加し、そうでない場合には、ク
ラスタへの参加を見合わせ、クラスタの全ての端末との
通信が可能となるような方策をとるように、新規にクラ
スタに参加しようとした端末のユーザに通知するように
したものである。
【0040】[無線通信端末の構成]次に、例えば、図
1に示したように構成される無線通信システムを形成す
る無線通信端末について説明する。図2は、図1に示し
た無線通信システムを形成する無線通信端末の構成を説
明するためのブロック図である。
【0041】図2に示すように、この実施の形態の無線
通信端末101から105は、アンテナ1、アナログ回
路部2、ベースバンド処理部3、プロトコル処理部4、
音声処理部5、スピーカ(受話器)6、マイクロフォン
(送話器)7、ユーザインターフェイス処理部(以下、
ユーザI/F処理部と略称する。)8、表示部(ディス
プレイ)9、入力部(キーパッド)10、入出力端子1
1、端末識別情報(端末識別子)の記憶保持用メモリ1
2を備えるものである。
【0042】図2に示すように、アナログ回路部2は、
アンテナ共用器(以下、単に共用器という。)21と、
RF受信部22と、RF送信部23とを備えるものであ
る。
【0043】この実施の形態の無線通信端末において、
ベースバンド処理部3は、復調部31と、復号部32
と、符号部34と、変調部35とを備えたものであり、
これら各部の機能が、制御部33の制御によって、適切
な変調方式、適切な符号化方式を選択するようにされて
いる。
【0044】すなわち、ベースバンド処理部3の復号部
32、符号部34は、目的とする通信方式で用いられて
いる変調方式、符号化方式に応じて、受信信号の復調処
理、復号化処理を行い、符号部34、変調部35は、目
的とする通信方式で用いられている変調方式、符号化方
式に応じて、送信データの符号化処理、変調処理を行う
ものである。
【0045】また、プロトコル処理部4は、処理の作業
領域として用いられるRAM(Random Access Memory)
や必要なプログラムやデータを記憶しているROM(Re
ad Only Memory)などからなるメモリ部42を備えると
共に、プロトコル処理用プロセッサ41を備えたもので
ある。このプロトコル処理用プロセッサ41は、後述も
するように、クラスタ情報などの同報通信により送信す
る通知情報や制御情報、あるいは、相手先を指定して送
信する送信データなどを生成することもできるようにさ
れたものである。
【0046】[受信系の動作について]まず、受信系の
動作について説明する。アンテナ1で受信された信号
は、アナログ信号処理部2の共用器21を介してRF受
信部22に供給される。RF受信部22は、これに供給
された信号をデジタル信号に変換し、これをベースバン
ド処理部3の復調部31に供給する。
【0047】前述もしたように、復調部31は、これに
供給された信号に対して、現在対応している通信方式で
用いている変調方式に応じた復調処理を行い、復調後の
信号を復号部32に供給する。
【0048】復号部32は、これに供給された信号を現
在対応している通信方式で用いている符号化方式に応じ
て復号化し、音声データとそれ以外のデータである表示
データなどを分離し、音声データは音声処理部5に供給
し、音声データ以外のデータは、プロトコル処理部4の
プロトコル処理用プロセッサ41に供給する。
【0049】プロトコル処理用プロセッサ41は、現在
対応している通信方式のデータフォーマットに従って、
必要な情報を抽出し、例えば、供給された信号が表示デ
ータである場合には、表示部9に供給する表示信号を形
成して、これをユーザI/F処理部8を通じて表示部9
に供給する。これにより、受信した表示データに応じた
文字や画像が、表示部9の表示画面に表示される。
【0050】また、供給された信号が制御情報やプログ
ラムなどの場合には、メモリ部42のRAMに書き込ま
れる。さらに、自機宛てに送信されてくる大量のデータ
は、ユーザI/F処理部8、入出力端子11を通じて、
これに接続された記憶装置の記録媒体に記録することも
できるようにされている。
【0051】また、音声処理部5は、これに供給された
音声データをアナログ信号に変換して、スピーカ6に供
給する音声信号を形成して、これをスピーカ6に供給す
る。これにより、受信した音声信号に応じた音声がスピ
ーカ6から放音するようにされる。
【0052】[送信系の動作について]次に、送信系の
動作について説明する。マイクロフォン7により収音さ
れた音声は、電気信号に変換されて音声処理部5に供給
される。音声処理部5はマイクロフォン7からの音声信
号をデジタル信号に変換し、これを符号部34に供給す
る。符号部34は、これに供給された信号を現在対応し
ている通信方式で用いている符号化方式に従って符号化
し、符号化した信号を変調部35に供給する。
【0053】変調部35は、これに供給された信号を現
在対応している通信方式で用いている変調方式で変調
し、変調後の信号をアナログ回路部2のRF送信部23
に供給する。RF送信部23は、これに供給されたデジ
タル信号をアナログ信号に変換すると共に、増幅するな
どの処理を行って送信用RF信号を形成し、これを共用
器21を通じてアンテナ1から送信(放射)する。
【0054】また、入力部10を通じて入力された目的
とする相手先の無線通信端末の端末識別子や文字デー
タ、さらには、入出力端子11を通じて例えば外部の記
憶装置から供給されるデータなどは、ユーザI/F処理
部8を通じてプロトコル処理用プロセッサ41に供給さ
れる。プロトコル処理用プロセッサ41は、現在対応し
ている通信方式のデータフォーマットにしたがって送信
データを形成し、これをベースバンド処理部3の符号部
34に供給する。
【0055】符号部34、変調部35のそれぞれにおけ
る処理は、上述もしたように、現在対応している通信方
式に応じて、符号化を行い、符号化した信号を変調し
て、アナログ処理回路2のRF送信部23に供給する。
RF送信部23は、上述もしたように、これに供給され
た信号をアナログ信号に変換し、送信用のRF送信信号
を形成し、これを共用器21、アンテナ1を通じて送信
(放射)する。
【0056】このようにして、送信系と受信系とが動作
し、自機宛ての通信要求に応じて要求元の無線通信端末
との間で通信を行ったり、目的とする無線通信端末に対
して通信要求を送信して、その相手先との間で通信を行
ったりすることができるようにされる。
【0057】また、この実施の形態の無線通信端末は、
相手先を指定せず、ネットワークを形成するクラスタに
参加しているすべての無線通信端末に対して、情報を同
時に送信するブロードキャスト(同報)通信を行うこと
ができるようにされている。同報通信の場合において
も、同報通信により送信される信号あることを示す情報
が付加された送信データが、プロトコル処理用プロセッ
サ41において形成され、符号部34、変調部35、R
F送信部23、共用器21、アンテナ1を通じて送信さ
れることになる。
【0058】このように、この実施の形態の無線通信端
末は、無線通信端末が1対1で通信を行うユニキャスト
(1対1)通信を行う機能を有すると共に、ブロードキ
ャスト(同報)通信を行う機能をも有するものである。
そして、クラスタは、ある1つの無線通信端末から送信
された同報通信用データを受信可能な全ての無線通信端
末によって構成されているものであるといえる。
【0059】[クラスタへの新規参加手順について]そ
して、上述したように、ブロードキャスト通信を行う機
能を有していても、確実にブロードキャスト通信により
クラスタを構成している全ての無線通信端末に対してデ
ータを送信できることが保証できなければ、従来の有線
LANであるEthernet(登録商標)に代わる無
線通信システム(無線LANシステム)を実現すること
はできない。
【0060】そこで、図1を用いて前述したように、こ
の実施の形態の無線通信システムにおいては、この実施
の形態の無線通信システムが形成するネットワークに新
たに参加しようとする無線通信端末は、既にネットワー
クに参加している(クラスタを構成している)全ての無
線通信端末(参加済み無線通信端末)との間で、通信の
到達性が保証された場合においてのみ、当該ネットワー
クに参加することができるようにしている。
【0061】以下に、この実施の形態の無線通信システ
ムを構成する無線通信端末の動作について、図3、図
4、図5のフローチャートを参照しながら説明する。図
3、図4、図5は、この実施の形態の無線通信システム
を構成する図2に示した構成を有する無線通信端末の動
作を説明するためのフローチャートである。
【0062】このうち、図3は、クラスタに新たに参加
しようとする無線通信端末の動作を説明するためのフロ
ーチャートであり、図4は、新規にクラスタマスタとな
る無線通信端末およびクラスタマスタとなった無線通信
端末の動作を説明するためのフローチャートである。ま
た、図5は、既にクラスタに参加している無線通信端末
であって、クラスタマスタを含むクラスタ既構成端末
(参加済み無線通信端末)の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0063】まず、クラスタに新たに参加しようとする
無線通信端末の動作から説明する。図3に示すように、
クラスタに新たに参加し、クラスタにより形成される無
線通信ネットワークに接続して無線通信を行おうとする
この実施の形態の無線通信端末は、電源投入後(ステッ
プS101)、クラスタ情報を受信するまでのタイマで
あるクラスタ情報受信タイマを設定する(ステップS1
02)。
【0064】クラスタに新たに参加しようとする無線通
信端末は、後述するようにクラスタマスタ(マスタ無線
通信端末)として動作する無線通信端末からのクラスタ
情報を受信することで、近傍に既存のクラスタが存在す
るかどうか探知し、存在する場合には、そのクラスタに
参加しようとする。また、クラスタ情報受信タイマは、
近傍に既存のクラスタが存在するかどうかの判定に用い
られる。
【0065】なお、クラスタ情報受信タイマは、例え
ば、無線通信端末のプロトコル処理用プロセッサ41に
おいてソフトウェアカウンタとして実現したり、図2に
おいては図示しなかったが、当該無線通信端末が備える
時計回路によって実現したりすることができるようにさ
れる。
【0066】クラスタ情報受信タイマが満了するまでに
クラスタ情報を受信した場合(ステップS106)、自
端末の近傍には既存のクラスタが存在していることがわ
かる。そして、受信したクラスタ情報を解析し(ステッ
プS107)、そのクラスタ情報に含まれる端末識別子
を取り出して送信先として指定し(ステップS10
8)、通信到達応答タイマを設定した後(ステップS1
09)、通信到達確認メッセージを形成して、ステップ
S108において指定した無線通信端末(クラスタに参
加済み端末)に対して送出する(ステップS110)。
【0067】この場合、クラスタ情報を受信したかどう
かの判別、クラスタ情報の解析、送信先の指定、通信到
達応答タイマの設定、通信到達確認メッセージの形成、
送信のステップS106からステップS110の各処理
は、図2に示した無線通信端末の例えばプロトコル処理
用プロセッサ41により、またはその制御に基づいて行
われることになる。
【0068】また、通信到達応答タイマは、前述したク
ラスタ情報受信タイマと同様に、無線通信端末のプロト
コル処理用プロセッサ41においてソフトウェアカウン
タとして実現したり、図2においては図示しなかった
が、当該無線通信端末が備える時計回路によって実現し
たりすることができるようにされる。
【0069】なお、ステップS110においての通信到
達確認メッセージの送信は、後述もするように、ステッ
プS108において指定した無線通信端末からの返信で
ある通信到達応答メッセージを受信するか、ステップS
109において設定した通信到達応答タイマが満了する
まで、所定の間隔で送信するようにされる。
【0070】そして、ステップS108において指定し
た無線通信端末からの返信である通信到達応答メッセー
ジを受信した場合(ステップS111)、今回指定した
相手先である無線通信端末に対する通信の到達性が保証
されたことが判明する。既にクラスタに参加している全
ての無線通信端末から応答があったか否かを確認する
(ステップS112)。
【0071】ステップS112において、既にクラスタ
に参加している全ての無線通信端末からの応答があった
ことを確認していないと判断したときには、ステップS
108からステップS112までの処理を繰り返し、ス
テップS107において解析した端末識別子によって特
定される全ての無線通信端末(クラスタに既に参加して
いる全ての無線通信端末)について応答を確認する。
【0072】ステップS112において、既にクラスタ
に参加している全ての無線通信端末からの応答があった
ことを確認したと判断したときには、クラスタに参加し
ている全ての無線通信端末に対する通信の到達性が保証
されたので、クラスタに新たに参加しようとしている当
該無線通信端末は、自己の端末識別子を含むクラスタ参
加要求を形成し、これを送信して(ステップS11
3)、当該クラスタに参加する。これにより、自端末は
他の全ての端末との間の通信の到達性が保証された状態
で、同クラスタに参加することができる。
【0073】この場合のステップS111からステップ
S113の各処理もまた、図2に示した無線通信端末の
例えばプロトコル処理用プロセッサ41により、または
その制御に基づいて行われる。
【0074】一方、通信到達応答タイマが満了するまで
の間に、指定した相手先からの通信到達応答メッセージ
が受信できなかった場合(ステップS114)、その指
定した相手先である無線通信端末に対する通信が行えな
い旨をユーザに通知する(ステップS115)。このス
テップS114は、プロトコル処理用プロセッサ41に
より行われるようにされ、また、ステップS115の処
理は、プロトコル処理用プロセッサ41の制御に基づい
て、ユーザI/F処理部8、表示部9を通じて行われ
る。
【0075】このように、「到達性が保証されない」旨
が通知された場合、クラスタに新たに参加しようとして
いる無線通信端末のユーザは、無線通信端末の地理的配
置を変更したり、中継器を新たに配置したりするなどの
適切な方策を講じることができるようにされる。
【0076】そして、図3に示したステップS106か
らステップS115までの処理により、既にクラスタが
形成されている場合において、クラスタを構成する各無
線通信端末それぞれとの間において、通信の到達性の保
証が取れた場合に、そのクラスタに参加し、クラスタを
構成する全ての無線通信端末との間で、ユニキャスト通
信、ブロードキャスト通信を行うことができるようにさ
れる。
【0077】また、通信の到達性の保証が取れない場合
であっても、これがユーザに通知されるので、無線通信
端末の位置を変更するなどの適切な対処を行うことによ
り、通信の到達性の保証が取れる環境を迅速に整えて、
クラスタに参加して、クラスタを構成する全ての無線通
信端末との間で、ユニキャスト通信、ブロードキャスト
通信を行うことができるようにされる。
【0078】次に、クラスタが存在していない状態で、
新規にクラスタを設立する場合の手順について説明す
る。図3に示したように、電源投入後(ステップS10
1)、クラスタ情報を受信しようとするが、近傍にクラ
スタが存在しない場合はクラスタ情報を受信することが
できず、結果的にクラスタ情報受信タイマが満了する
(ステップS103)。
【0079】クラスタ情報受信タイマが満了した場合、
近傍にクラスタが存在しないと判断し、新規にクラスタ
を設立する。すなわち、まず、ランダム時間待った後
(ステップS104)、クラスタ参加要求メッセージを
形成してこれを送出し(ステップS105)、次に説明
する図4のクラスタマスタの処理に移行して、他の無線
通信端末が参加してくるのを待ち、参加してきた場合
に、自機がクラスタマスタとなって、クラスタを設立す
ることになる。
【0080】なお、ステップS104においてのランダ
ム時間の待ちは、同時に2台以上の端末の電源が投入さ
れた場合、複数の端末からのクラスタ参加要求メッセー
ジが衝突することを避けるための処理である。また、ス
テップS105のクラスタ参加要求メッセージの送出
は、所定の時間間隔毎に繰り返し行われるようにされ
る。
【0081】また、この場合のステップS103からス
テップS105の各処理もまた、図2に示した無線通信
端末の例えばプロトコル処理用プロセッサ41により、
またはその制御に基づいて行われる。
【0082】次に、図4を用いて、新規にクラスタマス
タとなる無線通信端末の動作、及び、クラスタマスタと
なった無線通信端末の動作とを説明する。図3に示した
ステップS105の処理により、クラスタ参加要求メッ
セージの送出を繰り返し行うようにした後、クラスタに
新たに参加しようとした当該無線通信端末は、図4に示
した処理をも行い、他の無線通信端末がクラスタに参加
してきて、図3に示したステップS105の処理におい
て送出したクラスタ参加要求メッセージに応答するクラ
スタ生成確認メッセージを送信してくるのを待つ。
【0083】そして、クラスタ生成確認メッセージを受
信した場合(ステップS204)、自端末がクラスタマ
スタとなり(ステップS205)、クラスタ情報送信タ
イマを設定する(ステップS203)。この後、ステッ
プS203において設定したクラスタ情報送信タイマが
満了する毎に(ステップS201)、クラスタ情報メッ
セージ(クラスタ情報)を形成して、これを送信する
(ステップS202)。つまり、クラスタマスタとなっ
た携帯無線通信端末は、以降、図4に示した処理のステ
ップS201からステップS203の処理を繰り返すこ
とになる。
【0084】この図4に示した処理も、図2に示した無
線通信端末の例えばプロトコル処理用プロセッサ41に
より、またはその制御に基づいて行われるものである。
【0085】次に、クラスタに新たに参加を要求してく
る無線通信端末からのメッセージを受け付ける既にクラ
スタに参加している無線通信端末であって、クラスタマ
スタを含むクラスタ既構成端末の動作を図5を参照しな
がら説明する。
【0086】既にクラスタに参加しているクラスタ既構
成端末は、図3を用いて説明したように、ステップS1
10において送出される通信可能か否かを確認するため
の通信到達確認メッセージ、または、ステップS113
またはステップS105において送出されるクラスタ参
加要求メッセージが到来するのを待っている。
【0087】クラスタ既構成端末は、クラスタへの新規
参加を希望する無線通信端末からの通信到達確認メッセ
ージを受信した場合(ステップS306)、これに応じ
て当該通信到達確認メッセージの送信元の無線通信端末
に対する通信到達応答メッセージを形成し、これを返送
する(ステップS307)。これにより、図3を用いて
説明したように、クラスタへの新規参加を希望する無線
通信端末において、図3に示したステップS111から
の処理が続行するようにされることとなる。
【0088】また、クラスタへの新規参加を希望する無
線通信端末からのクラスタ参加要求メッセージを受信し
た場合(ステップS301)、既にクラスタが構成され
ているか否か、つまりクラスタ情報がブロードキャスト
通信により送信されているか否かを確認し(ステップS
302)、既に自端末が既存のクラスタのメンバーであ
る場合には、自端末は、クラスタマスタであるか否かを
確認する(ステップS303)。
【0089】ステップS303において、自端末がクラ
スタマスタである場合には、クラスタのメンバーに、図
3に示したステップS113においてクラスタ参加要求
メッセージを発した端末を追加し(ステップS30
4)、図4に示したクラスタマスタの処理に移行して、
クラスタメンバーとして追加した無線通信端末の端末識
別子を含むクラスタ情報を生成して送信することとな
る。
【0090】また、ステップS302の確認処理におい
て、クラスタはまだ構成されていないと判断したときに
は、クラスタ生成確認メッセージを形成して送信し、先
にクラスタ参加要求メッセージを送信した無線通信端末
がクラスタマスタとなって、クラスタを構成するのを促
す。
【0091】また、ステップS303の判断処理におい
て、自端末がクラスタマスタでないと判断したときに
は、自端末自身は特別に何もすることはないので、クラ
スタ参加要求メッセージの到来に対する処理を終わらせ
る。
【0092】この図5に示した処理もまた、図2に示し
た無線通信端末の例えばプロトコル処理用プロセッサ4
1により、またはその制御に基づいて行われるものであ
る。
【0093】図3、図4、図5を用いて説明したよう
に、この実施の形態の無線通信システムを構成する無性
通信端末のそれぞれは、自端末自身が、クラスタマスタ
にも成れ、また、クラスタメンバーにも成ることができ
るものである。
【0094】そして、クラスタに参加する場合には、先
にクラスタに参加している全ての無線通信端末の端末識
別子を含むクラスタ情報がクラスタマスタから送信され
てくるので、その端末識別子によって特定される全ての
無線通信端末との間でユニキャスト通信を行って、クラ
スタに参加している無線通信端末の全てとの間で通信の
到達性が保証された後に、当該クラスタに参加して通信
を行うことができるようにされる。
【0095】この場合、クラスタに参加している無線通
信端末の全てとの間で通信の到達性が保証されているの
で、ブロードキャスト通信を行っても、クラスタに参加
している全ての無線通信端末が、ブロードキャスト通信
により送信されて来た信号を受信できることが保証され
る。したがって、有線LANのEthernet(登録
商標)と全く同様のプロトコルによって機能する無線通
信システムを構築することができる。
【0096】次に、図3、図4、図5を用いて説明した
この実施の形態の無線通信システムを構成する無線通信
端末の「新規クラスタ生成」及び「既存クラスタへの参
加」時の動作について、図6、図7、図8のシーケンス
図(シグナルフロー)を用いてさらに説明する。
【0097】図6は,既存クラスタが存在しない場合に
おいて、2つの無線通信端末として無線通信端末Aと無
線通信端末Bとの間でクラスタを生成する際の動作を説
明するためのシーケンス図である。この図6に示す例の
場合には、無線通信端末A、Bは、ほぼ同時に電源が投
入された場合として説明する。
【0098】無線通信端末A、Bは、電源投入後、時間
401(クラスタ情報受信タイマ満了時間)の間、クラ
スタ情報の受信を試みる。この図6の場合、既存クラス
タは存在していないため、クラスタマスタからブロード
キャスト通信により送信されるクラスタ情報は受信でき
ず、クラスタ情報受信タイマは満了する(図3に示した
ステップS103に相当)。
【0099】クラスタ情報受信タイマが満了した後、無
線通信端末Aは時間402の間、無線通信端末Bは時間
403の間というように、各々ランダム時間待ち(図3
に示したステップS104に相当)を行った後、クラス
タ参加要求メッセージを送信する(図3に示したステッ
プS105に相当)。この図6に示した例の場合、無線
通信端末Aの待ち時間502の方が、無線通信端末Bの
待ち時間503より短い。このため、より早く待ち時間
が満了した無線通信端末Aがクラスタ参加要求メッセー
ジを送信することになる(ステップ404)。
【0100】ランダム時間待ちが満了する前にクラスタ
参加要求メッセージを受信した無線通信端末Bは、ラン
ダム時間待ちを中止し、以降のクラスタ生成手順に入
る。無線通信端末Aからのクラスタ参加要求メッセージ
を受信した無線通信端末Bは、クラスタ生成確認メッセ
ージを無線通信端末Aに対し送出する(ステップ40
5)。
【0101】このクラスタ生成確認メッセージを受信し
た無線通信端末Aは、自らがクラスタマスタとなり(図
4に示したステップS205に相当)、一定周期毎(図
4に示したステップS203において設定されるクラス
タ情報送信タイマで決まる一定時間406毎にクラスタ
情報を形成して送信する(ステップ407)。そして、
無線通信端末Bは、無線通信端末Aがクラスタマスタと
なったクラスタに参加し、通信を行うことができるよう
にされる。
【0102】図7は、既にクラスタが存在している場合
において、新規に別の無線通信端末が同クラスタに参加
する際の動作を説明するためのシーケンス図である。こ
こでは、無線通信端末Aと無線通信端末Bとの間で既に
クラスタが生成されており、無線通信端末Aがクラスタ
マスタである状態で、このクラスタに無線通信端末Cが
参加しようとしている場合の例を示している。
【0103】図7に示すように、既に存在しているクラ
スタでは、クラスタマスタである無線通信端末Aは、無
線通信端末A、Bの端末識別子を含むクラスタ情報をブ
ロードキャスト(同報)通信で送信している(ステップ
501)。
【0104】電源投入後、無線通信端末Aからのクラス
タ情報を受信した無線通信端末Cは、受信したクラスタ
情報に含まれている端末識別子より、クラスタを構成し
ている無線通信端末A、Bを認識し、そのそれぞれに対
して、通信到達確認メッセージを送信する(ステップ5
02、及び、ステップ504)。
【0105】この通信到達確認メッセージに対する応答
が無線通信端末A、Bより返送されてきた場合(ステッ
プ503、及び、ステップ505)、無線通信端Cはク
ラスタを構成する全ての端末との間の通信到達性が保証
されたと認識し、クラスタ参加要求メッセージを送信す
る(ステップ506)。
【0106】無線通信端末Cからのクラスタ参加要求メ
ッセージを受信したクラスタマスタである無線通信端末
Aは、以降のクラスタ情報に無線通信端末Cの端末識別
子を加えて送信することとなる(ステップ507)。
【0107】図8は、既にクラスタが存在している場合
において、新規に別の無線通信端末が同クラスタに参加
する場合であって、通信到達確認シーケンスが何らかの
原因で完了しなかった場合の動作を説明するためのシー
ケンス図である。
【0108】この図8に示す例は、図7に示した例の場
合と同様に、無線通信端末Aと無線通信端末Bとの間で
既にクラスタが生成されており、無線通信端末Aがクラ
スタマスタである状態で、このクラスタに無線通信端末
Cが参加しようとしている場合の例であるが、ステップ
605に示すように、無線通信端末Bからの通信到達確
認応答メッセージが届かなかった場合の例を示してい
る。
【0109】この場合、無線通信端末Cは、ユーザに対
して、クラスタを構成する全ての無線通信端末との間で
通信が到達しないことを通知する(ステップ606)。
よって、ステップ607以降のクラスタ情報も、無線通
信端末Cが当該クラスタに参加できなかったので、依然
無線通信端末A、無線通信端末Bを含むのみとなる。
【0110】そして、図6を用いて説明したように、こ
の実施の形態の無線通信システムにおいては、クラスタ
が構成されていない場合に、最初にクラスタへの参加を
要求してきた無線通信端末がクラスタマスタとなってク
ラスタを構成することができるので、クラスタの構成に
当たり、クラスタマスタに成る無線通信端末が決まって
いるなどの制約はなく、柔軟にクラスタを構成すること
ができるようにされる。
【0111】また、図7を用いて説明したように、クラ
スタに新規に参加する無線通信端末は、既にクラスタに
参加している全ての無線通信端末との間で無線通信がで
きることを確認した後に、当該クラスタへ参加が可能と
されることにより、ブロードキャスト(同報)通信によ
る信号の到達性も保証された状態でクラスタへの参加が
可能とされる。これにより、ブロードキャスト通信を行
うことが保証された、例えば、Ethernet(登録
商標)などの有線LANのプロトコルに準拠した無線通
信システム(無線LANシステム)を構成することがで
きる。
【0112】また、図8を用いて説明したように、クラ
スタに新規に参加する無線通信端末は、既にクラスタに
参加している全ての無線通信端末との間で無線通信がで
きないときには、これが当該無線通信端末のユーザに通
知する。これにより、クラスタに参加できない理由をユ
ーザは迅速に知ることができるので、当該無線通信端末
のユーザは、無線通信端末を移動するようにしたり、中
継器を設けたりするなどの適切な方策を迅速にとること
が可能となり、既にクラスタに参加している全ての無線
通信端末との間で無線通信が可能な環境を迅速に整える
ことができる。
【0113】なお、例えば、図1に示したように構成さ
れるこの実施の形態の無線通信システムにおいて、クラ
スタに参加していたクラスタマスタ以外の無線通信端末
が、当該クラスタから抜ける場合には、例えば所定の操
作を行うことにより、自端末の端末識別子を含み、クラ
スタから抜けることを通知するメッセージを送信するこ
とにより、クラスタマスタから送信するクラスタ情報か
らその無線通信端末の端末識別子を抜くようにすること
ができる。
【0114】また、所定のタイミングで、例えば一定時
間毎に、クラスタに参加している無線通信端末のそれぞ
れが、クラスタマスタに対して、参加していることを示
すメッセージを送出することにより、クラスタマスタが
当該クラスタに参加している無線通信端末を正確に把握
し、常に当該クラスタに参加している無線通信端末のみ
の端末識別子からなるクラスタ情報を形成し、これを送
出するようにすることもできる。
【0115】また、クラスタマスタである無線通信端末
自身が、当該クラスタから抜ける場合もある。この場合
には、クラスタ情報が送出されなくなるので、一定時間
たってもクラスタ情報を受信できなかった場合には、ク
ラスタに参加している無線通信端末のうち、順位の高い
無線通信端末が新たなクラスタマスタとなって、クラス
タ情報を形成して一定周期でブロードキャスト通信によ
り送出するようにすればよい。
【0116】なお、この場合、クラスタに参加している
無線通信端末に順位をつけておく必要があるが、例え
ば、クラスタへの参加の早い順、あるいは、遅い順、あ
るいは、端末識別子の小さい順、大きい順など種々の基
準を用いて順位を設定することが可能である。
【0117】また、前述した実施の形態においては、最
初にクラスタへの参加を要求した無線通信端末がクラス
タマスタに成るものとして説明したが、これに限るもの
ではない。最後にクラスタに参加してきた無線通信端末
が、クラスタマスタとなるように、つまり、順次にクラ
スタマスタを引き継ぐようにすることも可能である。
【0118】また、前述の実施の形態において、無線通
信端末は、音声の送受も可能なものとして説明したが、
これに限るものではない。無線通信機能を備えたパーソ
ナル・コンピュータやその周辺機器など、無線通信機能
を備えた種々の形体の電子機器にこの発明による無線通
信端末を適用し、この発明による無線通信システムを形
成することが可能である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アクセスポイントを使用せず、無線通信端末間で通
信を行うシステムにおいて、複数の無線通信端末で構成
されるネットワーク内の通信の到達性を保証するための
簡便かつ確実な手順(方法)を提供することができる。
【0120】また、無線通信端末の構成を大きく変更す
るなどのことなく、有線LANのプロトコルと準拠した
対応で無線通信システム(無線LANシステム)を簡単
かつ確実に構成することができる。したがって、この発
明の無線通信端末は、従来のものに比べ構成が複雑にな
るなどの問題が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による無線通信システムの一実施の形
態を説明するための図である。
【図2】この発明による無線通信端末の一実施の形態を
説明するためのブロックである。
【図3】クラスタに新たに参加しようとする無線通信端
末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】新規にクラスタマスタとなる無線通信端末およ
びクラスタマスタとなった無線通信端末の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】既にクラスタに参加している無線通信端末であ
って、クラスタマスタを含むクラスタ既構成端末の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】既存クラスタが存在しない場合において、2つ
の無線通信端末として無線通信端末Aと無線通信端末B
との間でクラスタを生成する際の動作を説明するための
シーケンス図である。
【図7】既にクラスタが存在している場合において、新
規に別の無線通信端末が同クラスタに参加する際の動作
を説明するためのシーケンス図である。
【図8】既にクラスタが存在している場合において、新
規に別の無線通信端末が同クラスタに参加する場合であ
って、通信到達確認シーケンスが何らかの原因で完了し
なかった場合の動作を説明するためのシーケンス図であ
る。
【図9】アクセスポイントを設けた従来の無線通信シス
テムの一例を説明するための図である。
【図10】無線通信システム及び有線通信システムのレ
イヤ構造を示す図である。
【符号の説明】 1…アンテナ、2…アナログ回路部、3…ベースバンド
処理部、4…プロトコル処理部、5…音声処理部、6…
スピーカ(受話器)、7…マイクロフォン(送話器)、
8…ユーザインターフェイス処理部(ユーザI/F処理
部)、9…表示部(ディスプレイ)、10…入力部(キ
ーパッド)、11…入出力端子、12…端末識別情報
(端末識別子)の記憶保持用メモリ、21…アンテナ共
用器、22…RF受信部、23…RF送信部、31…復
調部、32…復号部、33…制御部、34…符号部、3
5…変調部、41…プロトコル処理用プロセッサ、42
…メモリ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固有の端末識別子を持つ複数の無線通信端
    末からなり、前記複数の無線通信端末のうちの1つがマ
    スタ無線通信端末となってネットワークを形成する無線
    通信システムであって、 前記マスタ無線通信端末は、 他の無線通信端末から随時に送信されてくる当該無線通
    信システムのネットワークへの参加要求を受信する参加
    要求受信手段と、 前記参加要求受信手段を通じて受信された前記参加要求
    に含まれる要求元の前記他の無線通信端末の前記端末識
    別子を含み、参加済み無線通信端末の前記端末識別子の
    組である参加端末情報を形成する参加端末情報形成手段
    と、 前記参加端末情報形成手段により形成された前記参加端
    末情報を周期的にブロードキャスト通信により送信する
    参加端末情報送信手段とを備え、 前記無線通信システムのネットワークに参加しようとす
    る無線通信端末は、 前記マスタ無線通信端末の参加端末情報送信手段を通じ
    て送信される前記参加端末情報を受信する参加端末情報
    受信手段と、 前記参加端末情報受信手段により受信された前記参加端
    末情報に含まれる前記端末識別子によって特定される参
    加済み無線端末装置のそれぞれとの間で1対1の通信を
    行うようにして、通信が可能か否かを確認する確認手段
    と、 前記確認手段により、参加済み無線端末装置のそれぞれ
    との間で通信が可能であることが確認された場合に、自
    己の端末識別子を含む前記参加要求を形成する参加要求
    形成手段と、 前記参加要求形成手段により形成された前記参加要求を
    前記マスタ無線通信端末装置に送信する参加要求送信手
    段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の無線通信システムであっ
    て、 前記無線通信システムのネットワークに参加しようとす
    る前記無線通信端末は、 前記確認手段において、参加済み無線端末装置との間で
    通信が可能であることが確認されなかった場合に、通信
    の到達性を保証できないことを通知する通知手段を備え
    ることを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】固有の端末識別子を持つ複数の無線通信端
    末からなり、前記複数の無線通信端末のうちの1つがマ
    スタ無線通信端末となってネットワークを形成する無線
    通信システムを構成する前記無線通信端末であって、 他の無線通信端末から随時に送信されてくる当該無線通
    信システムのネットワークへの参加要求を受信する参加
    要求受信手段と、 前記参加要求受信手段を通じて受信された前記参加要求
    に含まれる前記端末識別子を含み、参加済み無線通信端
    末の前記端末識別子の組である参加端末情報を形成する
    参加端末情報形成手段と、 前記参加端末情報形成手段により形成された前記参加端
    末情報を周期的にブロードキャスト通信により送信する
    参加端末情報送信手段とを備え、前記マスタ無線通信端
    末が存在しない場合には、前記マスタ無線通信端末とし
    て動作することができると共に、 前記マスタ無線通信端末の参加端末情報送信手段を通じ
    て送信される前記参加端末情報を受信する参加端末情報
    受信手段と、 前記参加端末情報受信手段により受信された前記参加端
    末情報に含まれる前記端末識別子によって特定される参
    加済み無線端末装置のそれぞれとの間で、1対1で信号
    の送受を行うようにし、通信が可能であるか否かを確認
    する確認手段と、 前記確認手段により、参加済み無線端末装置のそれぞれ
    との間で通信が可能であることが確認された場合に、自
    己の端末識別子を含む参加要求を形成する参加要求形成
    手段と、 前記参加要求形成手段により形成された前記参加要求を
    前記マスタ無線通信端末装置に送信する参加要求送信手
    段とを備え、前記マスタ無線通信システムが存在する場
    合には、前記無線通信システムに参加する他の無線通信
    端末として動作する無線通信端末。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の無線通信端末であって、 前記無線通信システムのネットワークに参加する無線通
    信端末として動作する場合において、 前記確認手段により、参加済み無線端末装置との間で通
    信が可能であることが確認されなかった場合に、通信の
    到達性を保証できないことを通知する通知手段を備える
    ことを特徴とする無線通信端末。
  5. 【請求項5】固有の端末識別子を持つ複数の無線通信端
    末からなり、前記複数の無線通信端末のうちの1つがマ
    スタ無線通信端末となってネットワークを形成する無線
    通信システムへの参加方法であって、 前記マスタ無線通信端末は、参加済み無線通信端末の前
    記端末識別子の組である参加端末情報を形成して、この
    参加端末情報を周期的にブロードキャスト通信により送
    信し、 前記無線通信システムに参加しようとする無線通信端末
    においては、 前記マスタ無線通信端末から送信される前記参加端末情
    報を受信し、 受信した前記参加端末情報に含まれる前記端末識別子に
    よって特定される参加済み無線端末装置のそれぞれとの
    間で、1対1で信号の送受を行うようにし、通信が可能
    であるか否かを確認し、 参加済み無線端末装置のそれぞれとの間で通信が可能で
    あることが確認できた場合に、自己の端末識別子を含む
    参加要求を形成し、この形成した前記参加要求を前記マ
    スタ無線通信端末装置に送信することを特徴とする無線
    通信システムへの参加方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の無線通信システムへの参
    加方法であって、 前記無線通信システムに参加しようとする無線通信端末
    においては、 通信が可能であることが確認できなかった無線通信端末
    がある場合に、通信の到達性を保証できないことを通知
    することを特徴とする無線通信システムへの参加方法。
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