JP4784384B2 - 無線通信システム及び自動チャネル切替方法 - Google Patents

無線通信システム及び自動チャネル切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム及び自動チャネル切替方法に関する。より詳しくは、レピータを介して無線通信装置どうしが通信を行う無線通信システムにおける、無線通信装置のチャネル切替に関する。
無線通信には、いわゆるレピータを経由して無線通信装置どうしの通信を行う方法がある。無線通信装置からレピータへの送信のアップリンクと、レピータから無線通信装置への送信のダウンリンクとの周波数又はタイムスロットを変えて、同時に通信することにより、無線通信装置どうしで通信を行う。
複数のレピータをネットワークで接続して1つの無線通信システムとし、複数のレピータのカバー範囲から無線通信システムの通信エリアを構成することができる。その場合、通常はレピータごとに通信チャネル(アップリンクとダウンリンクの周波数)が決まっている。無線通信装置は、自局が滞在するレピータエリアのレピータのチャネルを選択している。すなわち、そのレピータのダウンリンクの周波数で呼び出しを待ち受け、また、そのレピータのアップリンクの周波数で他の無線通信装置の呼び出しを行う。
レピータを経由して通信を行う無線通信装置は、他の無線通信装置を呼び出すときに、通信相手となる無線通信装置が属している(そのレピータエリアに滞在している)レピータを指定して、自局が属すレピータに対してそのチャネルで呼び出し起動信号を送信する。
通信を開始するときに、通信相手となる無線通信装置が属している(そのレピータエリアに滞在している)レピータを指定する方法については、例えば、特許文献1には、発信局のユーザーが、着信局が位置する宛先中継局番号を認識しなくても、その着信局に対して発信を行うための技術が記載されている。
特許文献1の技術は、複数の移動局と、各移動局が位置する無線ゾーン毎に設け、移動局間どうしを無線接続する複数の中継局とを有する災害無線システムであって、移動局は、自己が位置する無線ゾーンを管轄する中継局の中継局番号、自己の局番号及び未定義中継局番号を記憶保持しておき、中継局は、自己の中継局番号及び、隣接する中継局の中継局番号を記憶保持しておく。中継局は、発信局からの発信要求電文を受信すると、この発信要求電文内の未定義中継局番号を検出した場合、この発信要求電文を着信要求電文として、自己が管轄する無線ゾーン内に位置する各移動局に配信すると共に、この着信要求電文を他の中継局に配信する。中継局は発信要求電文を次々と隣接する中継局に配信するので、発信局では着信局の局番号を入力するだけで、発信局及び着信局間の通信を行うことができる。
特開2001−326602号公報
レピータの同時通信チャネルが1つの場合、無線通信装置があるレピータで通信を行うと、そのレピータの通信チャネルを選択している無線通信装置は、その通信チャネルでは他の通信を行うことができない。複数のレピータでその通信エリアが重複している場合は、設定している通信チャネルが使用されているときに、空いている通信チャネルに切り替えて、通信を行うことができる。
しかし、例えば従来の特定小電力無線では、通信チャネルを手動で切り替えなければならない。また、通信相手となる無線通信装置が選択している通信チャネルが使用中であると、相手の無線通信装置を呼び出すことができない。無線通信装置又はレピータに2つの無線機(RF回路)を備えて、2つの通信チャネルで待ち受けすれば、1つの通信チャネルが使用中であっても通信を行うことができるが、無線通信装置ごとに複数のRF回路が必要である。
複数のレピータの通信エリアを重複させて、ある通信エリアで複数の通信チャネルが使用できるように構成した無線通信システムにおいて、通信チャネルに空きがあっても通信できない場合がある。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、無線通信装置が自動的に空いている通信チャネルに切り替えることができる無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信システムは、
ネットワークで接続された複数のレピータと、当該レピータを経由して通信を行う無線通信装置を含む無線通信システムであって、
前記複数のレピータはそれぞれ異なる無線周波数が割り当てられ、
前記複数のレピータは、それぞれ
前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を取得するレピータ情報取得手段と、
当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記レピータ情報取得手段で取得した空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を、前記割り当てられた無線周波数の、前記無線通信装置どうしが前記レピータを経由して通信する通信チャネルと同じ通信チャネルで送信する空きレピータ情報通知手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
さらに、前記複数のレピータは、それぞれ当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して、他のレピータに当該レピータが通信中であることを通知する通信状態通知手段を備える、
ことを特徴とする。
また、前記無線通信システムは、前記複数のレピータが通信中か空き状態かの情報を格納する前記ネットワークに接続されたレピータ情報サーバを備え、
前記通信状態通知手段は、当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して前記レピータ情報サーバに当該レピータが通信中であることを通知し、
前記レピータ情報取得手段は、前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を前記レピータ情報サーバから取得する、
ことを特徴とする。
なお、前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに割り当てられた無線周波数に、無線信号を待ち受ける無線周波数を切り替えるチャネル切替手段を備える、
ことを特徴とする。
好ましくは、前記無線通信システムは、前記無線通信装置が待ち受ける無線周波数が割り当てられたレピータの情報を格納する前記ネットワークに接続された装置登録サーバを備え、
前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに、当該無線通信装置を識別する符号を含む装置登録要求信号を送信する装置登録要求手段を備え、
前記レピータは、前記無線通信装置から前記装置登録要求信号を受信した場合に、その無線通信装置を識別する符号と当該レピータを識別する符号とを含む装置登録情報を、前記装置登録サーバに送信する装置登録手段を備える。
好ましくは、前記空きレピータ情報通知手段は、前記空きレピータ情報のうち、当該レピータと通信エリアが重複する前記レピータの空きレピータ情報のみを送信する。
さらに好ましくは、前記レピータ情報取得手段は、空きレピータ情報を通知する優先順を含めて、空き状態のレピータの情報を取得し、
前記空きレピータ情報通知手段は、前記空きレピータ情報を通知する優先順に、前記空きレピータ情報を送信する。
本発明の第2の観点に係る自動チャネル切替方法は、
ネットワークで接続された複数のレピータと、当該レピータを経由して通信を行う無線通信装置を含む無線通信システムにおける、前記無線通信装置の通信チャネルを切り替える自動チャネル切替方法であって、
前記複数のレピータは、それぞれ
前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を取得するレピータ情報取得ステップと、
当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記レピータ情報取得ステップで取得した空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を、前記割り当てられた無線周波数の、前記無線通信装置どうしが前記レピータを経由して通信する通信チャネルと同じ通信チャネルで送信する空きレピータ情報通知ステップと、
前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに割り当てられた無線周波数に、無線信号を待ち受ける無線周波数を切り替えるチャネル切替ステップを備える、
ことを特徴とする。
さらに、前記複数のレピータは、それぞれ当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して、他のレピータに当該レピータが通信中であることを通知する通信状態通知ステップを備えることを特徴とする。
また、前記無線通信システムは、前記複数のレピータが通信中か空き状態かの情報を格納する前記ネットワークに接続されたレピータ情報サーバを備え、
前記通信状態通知ステップは、当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して前記レピータ情報サーバに当該レピータが通信中であることを通知し、
前記レピータ情報取得ステップは、前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を前記レピータ情報サーバから取得する構成としてもよい。
好ましくは、前記無線通信システムは、前記無線通信装置が待ち受ける無線周波数が割り当てられたレピータの情報を格納する前記ネットワークに接続された装置登録サーバを備え、
前記チャネル切替ステップは、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに、当該無線通信装置を識別する符号を含む装置登録要求信号を送信する装置登録要求ステップを含み、
前記レピータは、前記無線通信装置から前記装置登録要求信号を受信した場合に、その無線通信装置を識別する符号と当該レピータを識別する符号とを含む装置登録情報を、前記装置登録サーバに送信する装置登録ステップを備える。
好ましくは、前記空きレピータ情報通知ステップは、前記空きレピータ情報のうち、当該レピータと通信エリアが重複する前記レピータの空きレピータ情報のみを送信する。
さらに好ましくは、前記レピータ情報取得ステップは、空きレピータ情報を通知する優先順を含めて、空き状態のレピータの情報を取得し、
前記空きレピータ情報通知ステップは、前記空きレピータ情報を通知する優先順に、前記空きレピータ情報を送信する。
本発明の無線通信システムによれば、無線通信装置は通信を行うために通信チャネルを手動で切り替える必要がない。複数の通信チャネルが供給される通信エリアでは、1つの通信チャネルが使用中でも、自動で通信チャネルを切り替えて呼び出しを受けることができる。そして、レピータ及び無線通信装置を最小のRF回路で構成することができる。
本発明に係る無線通信装置及び無線システムの一実施の形態について、図を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す。
例えば無線通信システム30は、図1に示すように、ネットワークNに接続されている複数のレピータ2A、2B、2C、2Dを備える。無線通信システム30には、複数の無線通信装置1A、1B、1C、1D、1Eがある。また、ネットワークNにサーバSが接続している。
ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)である。ネットワークNは、その他、回線交換網、パケット交換網、インターネット、専用線網であってもよい。また、ネットワークNは有線に限らず、例えば無線LANなどの無線通信網でもよい。
無線通信システム30では、無線通信装置1どうしの通信はレピータ2を介して行われる。例えば、図1の無線通信装置1Bと1Cは、レピータ2Bを介して通信を行う。また、無線通信システム30では、異なるレピータ2の通信範囲(レピータエリア)に属する無線通信装置1どうしの通信は、ネットワークNを経由して行われる。例えば、無線通信装置1Aと1Dは、レピータ2B、ネットワークN及びレピータ2Cを経由して通信を行う。
無線通信装置(以下、子機と略称する)1A〜1Eは、レピータ2A〜2Dと無線で通信する。子機1A〜1Eからレピータ2A〜2Dへの送信をアップリンク、レピータ2から子機1への送信をダウンリンクという。アップリンクとダウンリンクは、例えば、異なる周波数で同時に送信される。アップリンクとダウンリンクは、時間分割で2重に送信されてもよい。
1つのレピータ2において、アップリンクとダウンリンクを1組として同時に通信できるチャネル数は1又は2以上である。同時通信チャネル数は、レピータ2の構成による。なお、子機1A〜1Eは、図1では移動局のように記載されているが、固定局の場合を含む。レピータ2の同時通信チャネルが1組の場合は、子機1の通信は半二重通信である。レピータ2の同時通信チャネルが2組以上で、子機1が同時に送受信できれば、全二重通信を行う構成も可能である。本実施の形態では、1つのレピータ2の同時通信チャネル数は1組として説明する。
無線通信システム30において、従来の方法では通信は次のように行われる。通信の開始において、例えば、子機1Bから子機1Dを呼び出す場合、子機1Bは、子機1Dを着ID、子機1Dが滞在するエリアのレピータ2Cを着レピータIDとする呼び出し起動信号を送信する。呼び出し起動信号を受信したレピータ2Bは、レピータ2Cに呼び出し起動信号を送信する。その場合、ネットワークNに呼び出し起動信号をブロードキャストしてもよいし、レピータ2Cに宛てて呼び出し起動信号を送信してもよい。
レピータ2Cに宛てて呼び出し起動信号を送信する場合は、レピータ2CのネットワークアドレスをサーバSに問い合わせる。 レピータ2A〜2DのネットワークNにおけるアドレスは、図1の例ではサーバSで与えられる。サーバSは、例えば、DNS(Domain Name System)サーバ又はDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等である。
呼び出し起動信号を受信したレピータ2Cは、呼び出し信号を無線で送信する。そのレピータエリアの呼び出し信号を受信した子機1Dは、その呼び出し信号に着IDとしてその子機1Dの識別符号があるので、応答を返して通信を開始する。
呼び出し起動信号が複数の子機1に対する呼び出しである場合は、呼び出し信号は子機グループの識別符号(ID)を含む。全ての子機1を呼び出す場合は、呼び出し信号は一斉呼び出しを示す識別符号を含む。その場合、呼び出しグループに属する子機1は、呼び出し起動信号を送信した子機1からの受信を開始する。
従来の無線通信システムは、上述のとおり任意の無線通信装置1に対してレピータ2の通信チャネルを用いて個別呼び出し、グループ呼び出し、一斉呼び出しを行う。子機1Cがレピータ2Bの通信チャネルを選択している場合、子機1Bがレピータ2Aの通信チャネルで通信を行っているときは、子機1Cは通信を行うことができない。
ここで、レピータ2Bの通信エリアとレピータ2Cの通信エリアが重複している場合、すなわち、レピータ2Cの電波が子機1Cに届く場合は、子機1Cは、レピータ2Cの通信チャネルに切り替えることによって、子機1Bが他の子機(例えば、1E)と通信を行って、レピータ2Bの通信チャネルを使用しているときでも通信を行うことができる。また、子機1が選択している通信チャネルとは異なる通信チャネルのレピータエリアに動した場合は、通信を行うためにそのレピータの通信チャネルに切り替える必要がある。
本発明の実施の形態に係る無線通信システム30では、選択している通信チャネルが他の無線通信装置の通信に使用された場合に、自動的に通信チャネルを切り替える。以下、本発明の実施の形態における自動チャネル切替について詳細に説明する。
なお、サーバSに無線通信装置1が滞在しているレピータエリアを登録しておくこともできる。その場合は、無線通信装置1Bから呼び出し起動信号を受信したレピータ2Bは、まず、サーバSに対して、子機1Dの登録されているレピータエリアを問い合わせる。そして、子機1Dが滞在していると登録されているレピータ2Cに対して呼び出し起動信号を送信する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置1の構成を示すブロック図である。図2に示す無線送信装置1は、送信機として機能する場合、無線通信装置1を使用するユーザの通話音に基づく音声信号、又はデータ通信用のデータ信号をレピータ2の受信機に向かって送信する。一方、無線通信装置1は、受信機として機能する場合、レピータ2を経由して無線通信装置1に送信された通話音に基づく音声信号、又はデータ通信用のデータ信号を受信する。
無線通信装置1は、図2に示すように送信機能を実現するために、アンテナ10と、送受信切換部11と、送信部12と、ベースバンド処理部13と、増幅及びA/D変換器(以下、A/D変換部という)14と、マイク15とを備えている。無線通信装置1はまた、受信機能を実現するために、受信部16と、ベースバンド処理部17と、D/A変換及び増幅器(以下、D/A変換部という)18と、スピーカ19とを備えている。
無線通信装置1はさらに、各部の制御を行うコントローラ20、受信時間を計測する計時部25、通信相手などを表示する表示部26、及び呼び出す通信相手などの設定を入力する操作部27を備える。
コントローラ20は、無線通信装置1の動作の制御を行う。コントローラ20は例えば、CPU(中央処理装置)21、I/O(入出力装置)22、ROM(読み出し専用メモリ)24、RAM(読み書き可能メモリ)23、及びそれらを接続する内部バス(図示せず)を備えて構成される。
コントローラ20には計時部25、表示部26、操作部27がI/O22を介して接続されている。図2の複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は送受信切換部11、送信部12、ベースバンド処理部13、17、A/D変換部14、受信部16、D/A変換部18にI/O22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
コントローラ20が無線通信装置1の動作を制御するための制御プログラムは、ROM24に格納されている。そして、無線通信装置1が送信機として用いられる場合、コントローラ20は、無線通信装置1が送信機として機能するよう制御する。また、ベースバンド処理部13がデータ通信用のデータを送信部12に出力する動作は、コントローラ20の制御の下に行われる。
コントローラ20のRAM23には、無線通信装置1が送信する通信フレームを生成するためのデータが記憶される。例えば、RAM23は、通信フレームのヘッダ部を構成するためのデータである、プリアンブル、同期ワード(Sync Word:以下、SWという)、無線情報チャネル(Radio Information CHannel:以下、RIという)、低速付随制御チャネル(Slow Associated Control CHannel:以下、SACCHという)、及び相手局側識別情報などを含むパラメータ情報(Parameter Information CHannel:以下、PICHという)などを記憶する。
また、コントローラ20には、例えばUSB(Universal Serial Bus(ユニバーサルシリアルバス))インターフェースが接続されており、USBインターフェースに接続される外部機器のデータがコントローラ20に入力される。USBインターフェースに外部機器としてパソコンを接続し、このパソコンにより無線通信装置1を制御することもできる。
計時部25は、例えば、クロックパルスによってカウンタ値を減算し、カウンタの値が0になったときに割り込み出力を発生する、減算カウンタを用いることができる。カウンタにある値をセットすると、セットした数のクロックパルスをカウントして、CPU21に割り込みをかけることによって、一定の時間を計測することができる。
表示部26は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)又はLED(Light Emission Diode)などから構成され、選択している通信チャネル又はレピータ2の情報、送信相手先の無線通信装置1又はレピータ2の状況、及び無線通信装置1のその他の情報を表示する。
操作部27は、無線通信装置1の動作についての条件情報を入力するための入力手段にあたる。操作部27には各種の操作キーが設けられている。すなわち、ユーザが、無線通信装置1の操作部27の操作キーを操作して動作条件を入力することにより、その入力に基づく動作を無線通信装置1に行わせることができる。
操作部27に対する操作の内容は、コントローラ20により検出される。すなわち、コントローラ20は、操作された操作キーの種類や、操作キーに対する操作の内容を検出する。そして、操作キーによって入力された内容を判別する。そして、コントローラ20は、操作部27により入力された内容に応じた動作を行うように、無線通信装置1を制御する。
なお、操作キーの操作の内容によっては、その操作によって入力された内容が表示部26に表示される。例えば、操作部27により、送信する相手先を選択する送信相手選択が設定された場合、送信する相手先のリストが表示部26に表示される。また、送信しようとする相手無線通信装置1の状況を表示する。さらに、表示部26には、ユーザに対する無線通信装置1の動作状態の報知や、ユーザに対する操作部27による入力を促すメッセージ等が表示される。
無線通信装置1が、送信機として機能する場合のブロックについて説明する。無線通信装置1のユーザによる通話音はマイク15により音声信号に変換され、この音声信号はA/D変換部14に入力される。A/D変換部14に入力された音声信号は、増幅器により増幅された後、音声A/D変換によりディジタル信号に変換される。ディジタル変換された信号はベースバンド処理部13に入力される。ベースバンド処理部13では、ディジタルデータにプリアンブル、フレーム同期信号(FS)及び制御情報(CCH)などを付加して送信フレームに組み立てて、送信部12に出力する。
送信部12は、入力された信号を変調する変調機能を備える。この無線通信装置1の例では、送信部12が信号を変調する方式として、GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)又はFSK(Frequency Shift Keying)などが用いられる。送信部12は、入力された音声信号及びデータ信号を、これらの変調方式により変調する処理を行う。
送信部12は、前記変調する処理を行った信号を、送受信切換部11に出力する。送受信切換部11は、無線通信装置1が送信機として機能する場合、送信部12より入力された信号をアンテナ10に導く回路が形成される。そして、送受信切換部11に入力された信号は、アンテナ10に出力され、アンテナ10より無線通信装置1の相手方となるレピータ2の受信機へ送信される。
ベースバンド処理部13は、通信プロトコルを実行するために、種々の制御信号を組み立てる。ベースバンド処理部13の動作や送信部12の送信の開始、終了、周波数の選択などは、コントローラ20の制御によって行われる。プリアンブルとSWの長さ、RI、SACCH及びPICHの内容の設定は、コントローラ20の制御によって行われる。ベースバンド処理部13、送信部12及びコントローラ20によって、呼び出し指令手段及び装置登録要求手段が実現されている。
次に、無線通信装置1が受信機として機能する場合のブロックについて説明する。受信機としての無線通信装置1には、レピータ2の送信機より、報知情報、呼び出し信号、通話音の音声信号又はデータ通信用のデータ信号が送信される。無線通信装置1に送信される信号は、通信フレームを構成している。
アンテナ10は、無線通信装置1に送信された無線信号を受信する。アンテナ10が受信した無線信号は、送受信切換部11を経由して受信部16に入力される。送受信切換部11は、無線通信装置1が受信機として機能する場合、アンテナ10が受信した信号を受信部16に導く回路が形成される。
受信部16は、特定の周波数の電波を選択して受信するチューニング機能を備えている。受信部16には、受信する無線信号の周波数帯域がコントローラ20によって設定される。そして、受信部16に設定された周波数のチャンネルの受信信号がアンテナ10より送受信切換部11を通って受信部16に入力される。
受信部16で受信した信号は、ベースバンド処理部17に入力され、ベースバンド処理部17で各情報が抽出されてコントローラ20に伝えられる。また、受信電界強度が受信部16で測られる。報知情報の中のレピータID、及び報知情報の受信電界強度はコントローラ20に伝えられる。基準以上の受信電界強度を有する報知情報を検出した後は、所定の周期でその通信チャネル(無線周波数)の報知情報を受信する(モニタする)。また、呼び出し信号を受信し、その中のPICHに、その無線通信装置1の識別符号(ID)が着IDとして抽出された場合は、コントローラ20は通信を開始する。
送信部12、受信部16、ベースバンド処理部13及び17、及びコントローラ20によって、チャネル切替手段が構成されている。
図3は、本発明の実施の形態に係るレピータ2の構成を示すブロック図である。図3に示すレピータ2は、送信機能と受信機能を備える。受信機能は無線通信装置1がアップリンクで送信した信号を受信する。送信機能は、受信機で受信した信号又は、ネットワークNから受信した信号をダウンリンクで送信する。レピータ2の構成のうち、無線通信装置1と同等の機能の部分は同じ符号をつける。
レピータ2は、図3に示すように送信機能を実現するために、アンテナ10Sと、送信部12と、ベースバンド処理部13と、入力部4とを備えている。レピータ2はまた、受信機能を実現するために、アンテナ10Rと、受信部16と、ベースバンド処理部17と、出力部5とを備えている。さらに、受信した信号をネットワークNを経由して他のレピータに送信したり、他のレピータからネットワークを経由して信号を受信するネットワークインタフェース(以下、ネットワークI/F)6を備えている。
レピータ2は、各部の制御を行うコントローラ20、通信時間などを計測する計時部25、通信モードなどを表示する表示部26、及び通信モードなどの設定を入力する操作部27を備える。
コントローラ20は、レピータ2の動作の制御を行う。コントローラ20は例えば、CPU(中央処理装置)21、I/O(入出力装置)22、ROM(読み出し専用メモリ)24、RAM(読み書き可能メモリ)23、及びそれらを接続する内部バス(図示せず)を備えて構成される。
コントローラ20には計時部25、表示部26、操作部27がI/O22を介して接続されている。図3の複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は送信部12、ベースバンド処理部13、17、受信部16、入力部4、出力部5及びネットワークI/F6にI/O22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
コントローラ20がレピータ2の動作を制御するための制御プログラムは、ROM24に格納されている。そして、コントローラ20は、レピータ2が子機1と通信を開始する場合に空きレピータ情報を送信し、子機1から受信した装置登録要求信号に応じて、装置登録情報をネットワークNを経由してサーバSに送信する制御を行う。また、アップリンクで受信した呼び出し起動信号に基づいて、呼び出し信号を送信部から送信したり、又はネットワークNへ呼び出し起動信号を送信する制御を行う。さらに、コントローラ20は、ネットワークNから受信した呼び出し起動信号に応じて、呼び出し信号を送信部から送信するよう制御する。これらの制御のための情報は、RAM23に記憶される。
コントローラ20のRAM23には、レピータ2が送信する通信フレームを生成するためのデータが記憶される。例えば、RAM23は、通信フレームのヘッダ部を構成するためのデータである、プリアンブル、SW、RI、SACCH、及びPICHなどの情報を記憶する。
表示部26は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)又はLED(Light Emission Diode)などから構成され、レピータ2が無線通信装置1又はネットワークNと通信を行っている通信状況などの情報を表示する。
操作部27は、レピータ2の動作についての条件情報を入力するための入力手段である。操作部27には各種の操作キーが設けられている。すなわち、オペレータが、レピータ2の操作部27の操作キーを操作して動作条件を入力することにより、その入力に基づく動作をレピータ2に行わせることができる。例えば、ネットワークNと接続したオンライン動作モード、ネットワークNと接続しないスタンドアロン動作モードなどを選択する。
レピータ2の受信機能及び送信機能のブロックについて説明する。
アンテナ10Rは、レピータ2に送信された無線信号を受信する。アンテナ10Rが受信した無線信号は、受信部16に入力される。受信部16は、特定の周波数の電波を選択して受信するチューニング機能を備えている。受信部16には、受信する無線信号の周波数帯域がコントローラ20によって設定される。
受信部16で受信した信号は、ベースバンド処理部17に入力され、ベースバンド処理部17で各情報が抽出されてコントローラ20に伝えられる。装置登録要求信号を受信した場合、その発IDである子機1のIDは、コントローラ20に伝えられる。コントローラ20は、出力部5で装置登録情報を生成し、ネットワークI/F6からネットワークNを経由してサーバSに送信する。
受信部16、ベースバンド処理部17、出力部5、ネットワークI/F6及びコントローラ20によって、装置登録手段が実現されている。
呼び出し起動信号を受信し、その中に、そのレピータ2の通信範囲に存在する可能性のある無線通信装置1のID、又はそのレピータ2のIDが着IDとして含まれる場合は、コントローラ20は、呼び出し信号の送信を開始する。受信した信号を他のレピータに送信する場合は、出力部5及びネットワークI/F6を介して、ネットワークNに送信する。
受信部16で受信した信号を、そのレピータ2の通信範囲に無線送信する場合、ベースバンド処理部17からベースバンド処理部13にデータが送られる。ベースバンド処理部13では、データにプリアンブル、SW、RIなどを付加して送信フレームに組み立てて、送信部12に出力する。
送信部12は、入力された信号を変調する変調機能を備える。この無線通信装置1の例では、送信部12が信号を変調する方式として、GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)又はFSK(Frequency Shift Keying)などが用いられる。送信部12は、入力された音声信号及びデータ信号を、これらの変調方式により変調する処理を行う。
送信部12は、前記変調する処理を行った信号を、アンテナ10Sに出力し、アンテナ10Sより無線通信装置1の受信機へ送信される。
ベースバンド処理部13は、通信プロトコルを実行するために、種々の制御信号を組み立てる。ベースバンド処理部13の動作や送信部12の送信の開始、終了、周波数の選択などは、コントローラ20の制御によって行われる。プリアンブルとSWの長さ、RI、SACCH及びPICHの内容の設定は、コントローラ20の制御によって行われる。
ネットワークNからネットワークI/F6を介して受信した信号は、入力部4でデータが抽出されてコントローラ20に送られる。ネットワークNから受信した信号を、レピータ2の通信エリアに送信する場合、ネットワークI/F6で受信したデータは、入力部4からベースバンド処理部13に送られる。ベースバンド処理部13は送信信号に組み立てて、送信部12から送信する。
ネットワークNからネットワークI/F6を介して呼び出し起動信号を受信し、その中に、そのレピータ2の通信エリアに存在する可能性のある無線通信装置1のID、又はそのレピータ2のIDが着IDとして含まれる場合は、コントローラ20は、呼び出し信号の送信を開始する。レピータ2は、無線通信装置1からアップリンクで呼び出し起動信号を受けた場合、又は、ネットワークNを経由して他のレピータ2から呼び出し起動信号を受けて通信を開始する場合に、空き状態にある他のレピータ2の情報(空きレピータ情報)をダウンリンクで送信する。
他のレピータ2が通信中か空き状態かの情報は、他のレピータ2から又はサーバSからネットワークNを経由して供給される。空きレピータ情報はコントローラ20の制御によって、ベースバンド処理部13で生成され、送信部12から送信される。ネットワークI/F6、入力部4及びコントローラ20によって、レピータ情報取得手段が構成されている。また、送信部12、ベースバンド処理部13、17、受信部16、及びコントローラ20によって、空きレピータ情報通知手段が構成されている。
次に、図2及び図3に示す無線通信装置1及びレピータ2の動作を、図4乃至図7を参照して説明する。なお、上述のように、無線通信装置1の動作は、コントローラ20のCPU21が、I/O22、RAM23、ROM24、計時部25、表示部26、及び操作部27と協働して行う。また、レピータ2の動作は、コントローラ20のCPU21が、I/O22、RAM23、ROM24、計時部25、表示部26、及び操作部27と協働して行う。
例えば、図1に示すように、無線通信システム30中に無線通信装置1A〜1E及びレピータ2A〜2Dが存在しているとする。無線通信装置1A〜1Eはそれぞれ、図2に示す構成を備えている。レピータ2A〜2Dはそれぞれ、図3に示す構成を備えている。
図4は、空きレピータ情報の構成例を示す。図4(a)は空きレピータ情報を含む通信パケットの構成、図4(b)は、空きレピータ情報のパラメータ情報チャネルPICHの構成、図4(c)は1つの空きレピータを示すレピータIDの構成、図4(d)は空きレピータ情報を送信するレピータ2を識別する発IDの構成をそれぞれ表す。
図4(a)に示すように、空きレピータ情報は、プリアンブルP、同期ワードSW、無線情報チャネルRI、低速付随制御チャネルSACCH、パラメータ情報チャネルPICHを含んで構成される。パラメータ情報チャネルPICHは、図4(b)に示すように、メッセージ種別、ユーザコード、システムID、着ID、発ID、空きレピータID、発レピータIDから構成される。このうちメッセージ種別に、空きレピータ情報であることを示すコードが書き込まれる。着IDと発IDは子機のIDであり、空きレピータ情報では不要であるが、他の通信パケットの構造と形式をそろえるために挿入している。
空きレピータIDは、例えば図4(c)に示すように、第1オクテットの上位4ビットに、空きレピータIDであることを示す符号E(16進数)が書き込まれる。第1オクテットの下位4ビットと、第2オクテットに、レピータ2の番号を表す3桁の数字がBCDで書き込まれる。
空きレピータ情報を送信するレピータ2の識別符号は、例えば図4(d)に示すように、発IDの第1オクテットの上位4ビットに、レピータを指定する符号A(16進数)が書き込まれる。第1オクテットの下位4ビットと、第2オクテットに、レピータ2の番号を表す3桁の数字がBCDで書き込まれる。
通知する空きレピータが複数ある場合は、空きレピータIDが並べて書き込まれる。発IDのレピータ指定符号によって、空きレピータIDの最後を認識できる。空きレピータIDの並びは、空きレピータ情報を送信するレピータ2にとって空き情報を通知するレピータの優先順を示す。例えば、空きレピータ情報を送信するレピータ2から距離が近い順に並べる。
従来の呼び出しを起動する子機1を指定する発IDを、報知情報を送信するレピータ2のIDを書き込む領域に用いるので、従来の無線通信システムの通信フレームをそのまま用いることができる。そのため、レピータ2を指定する本実施の形態は、従来の無線通信システムに報知情報を組み立てる機能を追加する構成で実現できる。空きレピータ情報は、PICHのほかに、SACCHなどを利用してもよい。また、空きレピータ情報は独立の通信パケットとは限らず、呼び出し信号に含めてもよい。
なお、空きレピータ情報に含まれる空きレピータを示す符号はレピータIDに限らず、例えば、空きレピータに割り当てられている通信チャネルの番号などでもよい。その場合、空きレピータに割り当てられている通信チャネルの番号などが、空きレピータに対応する符号として認識される。空きレピータ情報として、空きレピータに割り当てられている通信チャネルの番号が送信される場合は、子機1では、レピータ2と通信チャネルを対応させるデータを保持する必要がない。
図5は、装置登録要求信号の構成例を示している。装置登録要求信号の構成は、図4に示す空きレピータ情報と同様である。装置登録要求信号のメッセージ種別は、装置登録要求を表すコードである(図5(b)参照)。着IDは、図5(c)に示すように、子機1が受信する空きレピータ情報を送信しているレピータ2のIDである。発IDは、装置登録要求を行う子機1のIDである。子機1のIDは、BCD4桁の数字で表される。子機1のIDは無線通信システム30でユニークな番号である。
レピータ2は、通信状態になるときに図4に示す空きレピータ情報を送信する。空きレピータ情報の送信は、レピータ2が通信状態になるときでなく、一定周期で送信してもよい。子機1は空きレピータ情報を受信することによって、その子機1がどのレピータ2の通信チャネルに切り替えるべきかを認識する。
図6は、本発明の一実施の形態における空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。f〜fはそれぞれレピータ2A〜2Dに割り当てられた無線周波数である。また、レピータ2A〜2Dのアップリンクの周波数はそれぞれF〜Fである。図6に示すように、子機1A、1B、1Cはレピータ2Bの通信エリアにある。レピータ2Cの通信エリアと、レピータ2Bの通信エリアは重複していて、子機1Cはレピータ2B、2Cいずれとも通信できる。レピータ2Cの通信エリアに子機1Dがある。
レピータ2Bは既にレピータ2Cから空き状態であることを、ネットワークNを介して通知されているものとする。例えば、子機1Aが子機1Bの呼び出しを起動した場合、レピータ2Bは空きレピータIDとしてレピータ2Cを含む空きレピータ情報Vをダウンリンクで送信する。空きレピータ情報Vは、子機1Bの呼び出し信号に含まれていてもよい。レピータ2Bは、通信中であることを示す通信中情報OをネットワークNを通じて他のレピータ2に通知する。
子機1A又は子機1Bがレピータ2Bの通信チャネルで通信を行うと、子機1Cはレピータ2Bでは通信できない。空きレピータ情報Vを受信した子機1Cは、待ち受ける通信チャネルを空きレピータ情報に含まれる空きレピータID(又は空きレピータの通信チャネル番号など)に基づいて、レピータ2Cの無線周波数に切り替える。子機1Cは、レピータ2Cの通信チャネルで通信を行うことができる。子機1Cはレピータ2Cに対して子機1Dの呼び出し起動信号を送信して、例えば子機1Dと通信することができる。また、子機1Cはレピータ2Cの通信チャネルで待ち受けるので、他の子機1から子機1Cをレピータ2Cを通じて呼び出すことができる。
このように、レピータ2Bは通信状態になるときに、レピータ2Bの通信チャネルを選択している子機1に対して他の空きレピータ情報を送信するので、レピータ2Bで通信を行わない子機(図6では子機1C)は、空きレピータ情報に基づいて通信チャネルを切り替えることによって、通信を行うことができる。
図13は、レピータ2が保持する他のレピータの情報のデータ構造の例を示す。例えばレピータ2は、通信状態になった場合に通信チャネルを切り替えるべき順位と、レピータIDと、通信チャネル番号と、ネットワークアドレスと、レピータ2の通信状態のデータを対応させて保持する。他のレピータ2からそのレピータ2の状態が通知されたときに、対応するレピータ2の通信状態を書き換える。ネットワークアドレスは、DHCPサーバなどで動的に割り当てられてもよい。レピータ2は、通信状態になったとき、又は定期的に、他のレピータの情報から空き状態にあるレピータ2のID、又は通信チャネル番号を空きレピータ情報としてダウンリンクで送信する。
図7は、本発明の一実施の形態における空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。図7において、縦線は子機1又はレピータ2を示し、上から下へ時間が経過することを表す。横の線は通信するステップを示す。実線はレピータ2のアップリンク又はダウンリンクの通信を表し、破線はネットワークNを経由する通信を表す。
前もって、レピータ空き通知がレピータ2Cからレピータ2Bに通知されている(ステップA0)。子機1Aがレピータ2Bに対してアップリンクで子機1Bの呼び出し起動信号を送信すると(ステップA1)、レピータ2Bはダウンリンクで子機1Bの呼び出し信号を送信する(ステップA2)。
レピータ2Bは通信状態になるので、呼び出し信号に含めて、又は独立の通信パケットで空きレピータ情報を送信する(ステップA3)。子機1Aから他のレピータ2に属する子機1の呼び出しが起動された場合、又は、他のレピータ2から例えば子機1Bの呼び出し起動信号を受信した場合も空きレピータ情報を送信する。空きレピータ情報にはレピータ2CのIDが含まれる。
レピータ2Bは通信中であることを示すレピータ通信中情報Oを、他のレピータ2にネットワークNを経由して送信する(ステップA4)。図7ではレピータ2Aが省略されている。レピータ通信中情報は、個別に各レピータ2に送信してもよいし、ネットワークNにブロードキャストしてもよい。個別に通信する場合は、レピータ2Bの空き情報を利用するレピータ2を予め設定して限定してもよい。
空きレピータ情報は子機1Cにのみ送信されるものではなく、レピータ2Bの通信エリアの全ての子機1に対して送信される。空きレピータ情報を受信した子機1Cは、通信チャネルをレピータ2Cの無線周波数に切り替える。子機1Cはレピータ2Cのダウンリンクの無線周波数で待ち受けるので、子機1Cを呼び出して通信を行うことができる。
例えば、子機1Cはレピータ2Cに対してアップリンクで子機1Dの呼び出し起動信号を送信すると(ステップA5)、レピータ2Cはダウンリンクで子機1Dの呼び出し信号を送信する(ステップA6)。レピータ2Cは、空きレピータ情報を送信し(ステップA7)、レピータ通信中情報を他のレピータに通知する(ステップA8)。
例えば、子機1Aから通信終了の信号が送信されて(ステップA9)、子機1Aと子機1Bの通信が終了すると(ステップA10)、レピータ2Bはレピータ空き通知を、他のレピータ2にネットワークNを経由して送信する(ステップA11)。レピータ空き通知はレピータ通信中情報Oと同様、個別に各レピータ2に送信してもよいし、ネットワークNにブロードキャストしてもよい。個別に通信する場合は、レピータ2Bの空き情報を利用するレピータ2を予め設定して限定してもよい。
以上の動作を繰り返し、子機1は空きレピータ情報の受信を契機として空き状態であるレピータ2の通信チャネルに切り替えることによって、手動で通信チャネルを切り替えることなく、可能な限り通信を行うことができる。
レピータ2を設置する際に、比較的狭い通信エリア(1台のレピータの電波が充分に届く程度のエリア)に複数のレピータ2をネットワークNで接続して配置し、同じ通信エリアに属するレピータ2でグループを形成する。レピータ2のグループごとに空きレピータ情報を共有する構成としてもよい。
(実施の形態の変形例1)
図8は、レピータ2の情報をサーバSから取得する場合の空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。例えば、子機1Aが子機1Bの呼び出しを起動してレピータ2Bが通信状態になる場合、レピータ2Bは空き状態にある他のレピータ2の情報をサーバSに問い合わせる。
レピータ情報問い合わせTを受信したサーバSは、各レピータ2から通知されて格納している通信中又は空き状態のレピータ情報Uを、ネットワークNを通じてレピータ2Bに送信する。レピータ2Bに送信するレピータ情報Uは、レピータ2Bと通信エリアが重複するレピータ2に関するものだけでよい。また、レピータ2Bが空きレピータ情報として送信すべき順序もサーバSに設定しておいて、レピータ情報Uに含めて送信する。レピータ情報Uを受信したレピータ2Bは、受信したレピータ情報Uの中から空き状態のレピータ2のIDを空きレピータ情報Vとしてダウンリンクで送信する。
レピータ2Bは、レピータ通信中である旨をサーバSに通知する。レピータ情報問い合わせTにレピータ2Bの通信中通知を含めてもよい。また、レピータ2Bは子機1A、1Bの通信を終了したときに、レピータ空き通知をサーバSに通信する。
レピータ2が通信中であるか空き状態であるかの情報をサーバSで一括して管理するので、各レピータ2は他のレピータ2の状態が変化するたびに保持する情報を書き換える必要がない。レピータ通信中情報とレピータ空き通知を個別にレピータ2に通信する場合に比べて、ネットワークNの通信トラフィックが少なくて済む。レピータ2の配置を変更した場合に、レピータ2の空き情報を利用すべきレピータ2の関係について、サーバSの情報を変更するだけで対応できるので、無線通信システム30の変更が容易である。
図14は、サーバSが保持するレピータの情報のデータ構造の例を示す図である。例えばサーバSは、レピータIDと、レピータ2に割り当てられた通信チャネルの番号と、レピータ2のネットワークアドレスと、レピータの通信状態を対応させて保持する。また、レピータごとに通信状態になったときに、その通信エリアに滞在する子機1が切り替えるべき通信チャネル(レピータ2)の順位を示す情報を保持する。
サーバSは、レピータ2からその状態が通知されたときに、対応するレピータ2の通信状態を書き換える。サーバSは、レピータ情報問い合わせTを受信すると、各レピータ2から通知されて格納している通信中又は空き状態のレピータ情報Uを、ネットワークNを通じてレピータ2Bに送信する。例えば、レピータ2Bからレピータ情報問い合わせを受信した場合、図14のテーブルを検索して、チャネル切替順位のB欄に順位が書き込まれている行で、通信状態が空きのレピータ2を選択し、チャネル切替順にソートして、そのレピータID及び/又は通信チャネル番号をレピータ2Bに送信する。
図9は、レピータ2の情報をサーバSから取得する場合の空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。子機1Aがレピータ2Bに対してアップリンクで子機1Bの呼び出し起動信号を送信すると(ステップB1)、レピータ2Bはダウンリンクで子機1Bの呼び出し信号を送信する(ステップB2)。
レピータ2Bは通信状態になるので、空きレピータ情報を送信するために、レピータ情報をサーバSに問い合わせる(ステップB3)。サーバSは、レピータ2Bと通信エリアが重複していて、レピータ2Bが送信すべき空きレピータの情報を、レピータ2Bに送信する(ステップB4)。
レピータ2Bは呼び出し信号に含めて、又は独立の通信パケットで空きレピータ情報を送信する(ステップB5)。子機1Aから他のレピータ2に属する子機1の呼び出しが起動された場合、又は、他のレピータ2から例えば子機1Bの呼び出し起動信号を受信した場合も空きレピータ情報を送信する。空きレピータ情報にはレピータ2CのIDが含まれると想定する。
レピータ2Bは通信中であることを示すレピータ通信中情報Oを、サーバSにネットワークNを経由して送信する(ステップB6)。レピータ通信中情報Oは、レピータ情報問い合わせに含めてもよい。
空きレピータ情報を受信した子機1Cは、通信チャネルをレピータ2Cの無線周波数に切り替える。子機1Cはレピータ2Cのダウンリンクの無線周波数で待ち受けるので、子機1Cを呼び出して通信を行うことができる。
例えば、子機1Dはレピータ2Cに対してアップリンクで子機1Cの呼び出し起動信号を送信すると(ステップB7)、レピータ2Cはダウンリンクで子機1Cの呼び出し信号を送信する(ステップB8)。レピータ2Cは、レピータ情報をサーバSに問い合わせ(ステップB9)、サーバSからレピータ情報を受信すると(ステップB10)、空きレピータ情報を送信し(ステップB11)、レピータ通信中情報をサーバSに通知する(ステップB12)。
例えば、子機1Aから通信終了の信号が送信されて(ステップB13)、子機1Aと子機1Bの通信が終了すると(ステップB14)、レピータ2Bはレピータ空き通知を、サーバSにネットワークNを経由して送信する(ステップB15)。
(実施の形態の変形例2)
図10は、子機1が切り替えた通信チャネルをサーバSに登録する場合の空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。子機1は、空きレピータ情報Vを受信して、通信チャネルを切り替えた場合に、選択した通信チャネルFでレピータ2Cに対して装置登録要求信号Pを送信する。
装置登録要求信号Pを受信したレピータ2Cは、子機1のIDとレピータ2CのIDを含む装置登録情報Rを、ネットワークNを経由してサーバSに送信する。
サーバSは格納していた子機1の通信チャネル情報を、レピータ2Cから受信した装置登録情報Pで書き換える。サーバSは、子機1の通信チャネル情報、すなわち子機1のIDと、子機1が選択しているレピータ2のIDを対比して格納する。レピータ2からサーバSに子機1の通信チャネル情報を問い合わせると、サーバSは子機1の通信チャネル情報を検索して返答する。
レピータ2は子機1の通信チャネル情報を用いて、呼び出し起動信号を子機1が選択しているレピータ2に送信する。その結果、子機1から呼び出しを行うときに、通信相手の子機1がどのレピータエリアに属しているかを指定する必要がない。
図11は、子機1が切り替えた通信チャネルをサーバSに登録する場合の空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。子機1Bの呼び出し起動(ステップC1)から空きレピータ情報の送信(ステップC5)までは、図9のステップB1〜B5と同様である。但し、図11では、レピータ通信中通知(図9のステップB6)は、レピータ情報問い合わせ(ステップC3)に含む。
図11の例でも、空きレピータ情報にはレピータ2CのIDが含まれると想定する。空きレピータ情報を受信した子機1Cは、通信チャネルをレピータ2Cの無線周波数に切り替える。そして、切り替えた通信チャネルでレピータ2Cに対して、装置登録要求信号を送信する(ステップC6)。
レピータ2Cは、子機1Cから装置登録要求信号を受信すると、装置登録情報をサーバSに送信する(ステップC7)。子機1Cはレピータ2Cのダウンリンクの無線周波数で待ち受けるので、子機1Cを呼び出して通信を行うことができる。子機1Cの呼び出し起動信号には、子機1Cが属すレピータ2のIDを指定する必要がない。
例えば、子機1Eがレピータ2Dに対してアップリンクで子機1Cの呼び出し起動信号を送信すると(ステップC8))、レピータ2Dはレピータ情報問い合わせと同時に、子機1Cの通信チャネル情報をサーバSに問い合わせる(ステップC9)。サーバSは子機1Cの通信チャネル情報(レピータ2C)を検索して返答する(ステップC10)。
レピータ2Dは、子機1Cがレピータ2Cの通信チャネルを選択していることを知って、レピータ2Cに子機1Cの呼び出し起動信号を送信する(ステップC11)。レピータ2Cは、子機1Cの呼び出し信号をダウンリンクで送信する(ステップC12)。
なお、レピータ2DはサーバSからレピータ情報を受信していれば(ステップC10)、空きレピータ情報をダウンリンクで送信する(ステップC13)。レピータ2Cのレピータ情報問い合わせ以下の手順は省略する。レピータ2Bは、通信が終了すると(ステップC14、C15)、レピータ空き通知をサーバSにネットワークNを経由して送信する(ステップC16)。
(実施の形態の変形例3)
図12は、複数のレピータをLANのハブ(HUB)Hで接続する無線通信システムの例を示す。例えば、10BASE−T又は100BASE−TなどのLANにおけるスイッチング・ハブなどを用いて、複数のレピータ2A〜2Dを接続する場合である。ハブHからレピータ2までの距離は小さく、レピータ2どうしは近接しているので、レピータ2A〜2Dの通信エリアはほぼ重複している。ハブHがネットワークNに相当する。ハブHをさらにルータなどに接続してネットワークNを拡張することができる。
子機1A〜1Dはいずれのレピータ2の通信チャネルを利用してもよい。レピータ2A〜2Dは、通信状態になるときに、又は定期的に空きレピータ情報をダウンリンクで送信する。レピータ2A〜2Dのいずれかの通信チャネルで待ち受けている子機1A〜1Dは、空きレピータ情報Vを受信すると、空き状態のレピータ2の通信チャネルに切り替えて待ち受ける。
例えば、子機1Cがレピータ2Bの通信チャネルで待ち受けているときに、子機1Aと1Bがレピータ2Bの通信チャネルで通信を開始したとする。レピータ2Bがダウンリンクfで空きレピータ情報Vを送信すると、通信チャネルfで待ち受けていた子機1Cは、空きレピータ情報Vを受信し、その空きレピータ情報Vに含まれる空き状態のレピータ2、例えば、レピータ2Cの通信チャネルに切り替える。
子機1Aと子機1Bが異なるレピータ2に属し、レピータ2Bは同時にはアップリンク又はダウンリンクしか使用しない場合でも、子機1Cはレピータ2Bの通信チャネルで通信できないので、レピータ2Bは空きレピータ情報Vを送信する。子機1Cは自動的に空き状態のレピータ2Cの通信チャネルに切り替えるので、ユーザは速やかに通信を行うことができる。また、空き状態の通信チャネルで待ち受けるので、いつでも呼び出されることが可能である。
アップリンクとダウンリンクからなる通信チャネルを1組しか持たないレピータ2でも、複数のレピータ2をハブHなどで接続し、簡単に複数の通信チャネルを備える通信エリアを構成することができる。そして、通信状態になった場合に空きレピータ情報を送信することによって、子機1は自動的に空き状態のレピータ2の通信チャネルに切り替える。その結果、空き状態の通信チャネルを探す手間をかけずに、複数の通信チャネルを有効に利用することができる。なお、空きレピータ情報Vを定期的に送信する場合は、子機1はそのときだけ受信を行えばよいので、消費電力を抑制しバッテリーセービングできるという効果がある。
レピータ2を設置する際に、比較的狭い通信エリア(1台のレピータの電波が充分に届く程度のエリア)に複数のレピータ2をハブHで接続して配置し、同じ通信エリアに属するレピータ2でグループを形成する。レピータ2のグループごとに空きレピータ情報を共有する構成としてもよい。このようなハブHで接続されたレピータ2のグループを、LANなどによって複数接続することによって、1チャネルの基本となるレピータ2を用いて、複数チャネルを有する任意の数の通信エリアからなる無線通信システム30を、自在に構成することができる。
以上説明したとおり、本発明の無線通信システム30によれば、無線通信装置1は通信を行うために通信チャネルを手動で切り替える必要がない。複数の通信チャネルが供給される通信エリアでは、1つの通信チャネルが使用中でも、自動で通信チャネルを切り替えて呼び出しを受けることができる。そして、レピータ2及び無線通信装置1を最小のRF回路で構成することができる。
さらに、レピータ2が通信中であるか空き状態であるかの情報をサーバSで一括して管理できるので、各レピータ2は他のレピータ2の状態が変化するたびに保持する情報を書き換える必要がなく、無線通信システム30の変更が容易である。
また、サーバSは、子機1の通信チャネル情報を格納し、レピータ2からサーバSに子機1の通信チャネル情報を問い合わせると、サーバSは子機1の通信チャネル情報を検索して返答する。その結果、子機1から呼び出しを行うときに、通信相手の子機1がどのレピータエリアに属しているかを指定する必要がない。
その他、前記のハードウエア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
CPU21、I/O22、RAM23、ROM24などから構成される無線通信装置1のコントローラ20又はレピータ2のコントローラ20は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読みとり可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する無線通信装置1又はレピータ2を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで無線通信装置1又はレピータ2を構成してもよい。
また、無線通信装置1又はレピータ2の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
本発明の一実施の形態である無線システムの構成図である。 本発明の一実施の形態である無線通信装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態であるレピータのブロック図である。 本発明の一実施の形態における空きレピータ情報の構成の例を示す図である。 本発明の一実施の形態における装置登録要求信号の構成の例を示す図である。 本発明の一実施の形態における空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。 本発明の一実施の形態における空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。 レピータの情報をサーバから取得する場合の空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。 レピータの情報をサーバから取得する場合の空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。 子機が切り替えた通信チャネルをサーバに登録する場合の空きレピータ情報の送信と通信チャネル切替を説明する図である。 子機が切り替えた通信チャネルをサーバに登録する場合の空きレピータ情報の通知手順を説明するシーケンス図である。 複数のレピータをLANのハブで接続する無線通信システムの例を示す図である。 レピータが保持する他のレピータの情報のデータ構造の例を示す図である。 サーバが保持するレピータの情報のデータ構造の例を示す図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D、1E 無線通信装置
2、2A、2B、2C、2D レピータ
4 入力部
5 出力部
6 ネットワークインタフェース
12 送信部
13 ベースバンド処理部
16 受信部
17 ベースバンド処理部
20 コントローラ
21 CPU
22 I/O
23 RAM
24 ROM
27 操作部
30 無線通信システム
N ネットワーク
S サーバ

Claims (13)

  1. ネットワークで接続された複数のレピータと、当該レピータを経由して通信を行う無線通信装置を含む無線通信システムであって、
    前記複数のレピータはそれぞれ異なる無線周波数が割り当てられ、
    前記複数のレピータは、それぞれ
    前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を取得するレピータ情報取得手段と、
    当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記レピータ情報取得手段で取得した空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を、前記割り当てられた無線周波数の、前記無線通信装置どうしが前記レピータを経由して通信する通信チャネルと同じ通信チャネルで送信する空きレピータ情報通知手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記複数のレピータは、それぞれ当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して、他のレピータに当該レピータが通信中であることを通知する通信状態通知手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線通信システムは、前記複数のレピータが通信中か空き状態かの情報を格納する前記ネットワークに接続されたレピータ情報サーバを備え、
    前記通信状態通知手段は、当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して前記レピータ情報サーバに当該レピータが通信中であることを通知し、
    前記レピータ情報取得手段は、前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を前記レピータ情報サーバから取得する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに割り当てられた無線周波数に、無線信号を待ち受ける無線周波数を切り替えるチャネル切替手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記無線通信システムは、前記無線通信装置が待ち受ける無線周波数が割り当てられたレピータの情報を格納する前記ネットワークに接続された装置登録サーバを備え、
    前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに、当該無線通信装置を識別する符号を含む装置登録要求信号を送信する装置登録要求手段を備え、
    前記レピータは、前記無線通信装置から前記装置登録要求信号を受信した場合に、その無線通信装置を識別する符号と当該レピータを識別する符号とを含む装置登録情報を、前記装置登録サーバに送信する装置登録手段を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記空きレピータ情報通知手段は、前記空きレピータ情報のうち、当該レピータと通信エリアが重複する前記レピータの空きレピータ情報のみを送信する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 前記レピータ情報取得手段は、空きレピータ情報を通知する優先順を含めて、空き状態のレピータの情報を取得し、
    前記空きレピータ情報通知手段は、前記空きレピータ情報を通知する優先順に、前記空きレピータ情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の無線通信システム。
  8. ネットワークで接続された複数のレピータと、当該レピータを経由して通信を行う無線通信装置を含む無線通信システムにおける、前記無線通信装置の通信チャネルを切り替える自動チャネル切替方法であって、
    前記複数のレピータは、それぞれ
    前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を取得するレピータ情報取得ステップと、
    当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記レピータ情報取得ステップで取得した空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を、前記割り当てられた無線周波数の、前記無線通信装置どうしが前記レピータを経由して通信する通信チャネルと同じ通信チャネルで送信する空きレピータ情報通知ステップと、
    前記無線通信装置は、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに割り当てられた無線周波数に、無線信号を待ち受ける無線周波数を切り替えるチャネル切替ステップを備える、
    ことを特徴とする自動チャネル切替方法。
  9. 前記複数のレピータは、それぞれ当該レピータが前記割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して、他のレピータに当該レピータが通信中であることを通知する通信状態通知ステップを備えることを特徴とする請求項に記載の自動チャネル切替方法。
  10. 前記無線通信システムは、前記複数のレピータが通信中か空き状態かの情報を格納する前記ネットワークに接続されたレピータ情報サーバを備え、
    前記通信状態通知ステップは、当該レピータが割り当てられた無線周波数で通信中になった場合に、前記ネットワークを介して前記レピータ情報サーバに当該レピータが通信中であることを通知し、
    前記レピータ情報取得ステップは、前記複数のレピータのうち空き状態のレピータの情報を前記レピータ情報サーバから取得する、
    ことを特徴とする請求項に記載の自動チャネル切替方法。
  11. 前記無線通信システムは、前記無線通信装置が待ち受ける無線周波数が割り当てられたレピータの情報を格納する前記ネットワークに接続された装置登録サーバを備え、
    前記チャネル切替ステップは、前記空き状態のレピータに対応する符号を含む空きレピータ情報を受信した場合に、その空きレピータ情報に含まれる空き状態のレピータに対応する符号に対応するレピータに、当該無線通信装置を識別する符号を含む装置登録要求信号を送信する装置登録要求ステップを含み、
    前記レピータは、前記無線通信装置から前記装置登録要求信号を受信した場合に、その無線通信装置を識別する符号と当該レピータを識別する符号とを含む装置登録情報を、前記装置登録サーバに送信する装置登録ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の自動チャネル切替方法。
  12. 前記空きレピータ情報通知ステップは、前記空きレピータ情報のうち、当該レピータと通信エリアが重複する前記レピータの空きレピータ情報のみを送信する、ことを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の自動チャネル切替方法。
  13. 前記レピータ情報取得ステップは、空きレピータ情報を通知する優先順を含めて、空き状態のレピータの情報を取得し、
    前記空きレピータ情報通知ステップは、前記空きレピータ情報を通知する優先順に、前記空きレピータ情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の自動チャネル切替方法。
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