JP2003318735A - D/a変換装置、及びd/a変換方法 - Google Patents

D/a変換装置、及びd/a変換方法

Info

Publication number
JP2003318735A
JP2003318735A JP2002122713A JP2002122713A JP2003318735A JP 2003318735 A JP2003318735 A JP 2003318735A JP 2002122713 A JP2002122713 A JP 2002122713A JP 2002122713 A JP2002122713 A JP 2002122713A JP 2003318735 A JP2003318735 A JP 2003318735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
bits
signal
input
pulse width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002122713A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Ueda
博嗣 上田
Akihiro Fukuya
章洋 福家
Yasushi Tamura
裕史 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002122713A priority Critical patent/JP2003318735A/ja
Publication of JP2003318735A publication Critical patent/JP2003318735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されるディジタル信号を追従性よくパル
ス幅に変換することができるD/A変換装置、及びD/
A変換方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 nビットのディジタル信号を入力し、該
nビットのディジタル信号のうち、上位mビットのディ
ジタル信号を出力するD/A設定回路120と、上位m
ビットのディジタル信号をアナログ信号に変換するD/
A変換回路113と、アナログ信号を平滑化し、平均化
電圧を生成して出力する平滑回路115とを有するD/
A変換装置であって、D/A設定回路120は、上記n
ビットのディジタル信号のうち、下位(n−m)ビット
のディジタル信号を、パルス幅変調してパルス幅変調信
号を生成するパルス幅変調回路105を備え、上記入力
ディジタル信号の値の増減により、上記パルス幅変調信
号の出力値を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、D/A変換装置、
及びD/A変換方法に関するものであり、特に、ディジ
タル信号をパルス幅に変調したうえでアナログ信号に変
換することにより、回路面積の増大を抑えたD/A変換
装置、及びD/A変換方法の改良を図ったものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル信号をアナログ信号に
変換するD/A変換装置では、次のような変換動作が行
われていた。例えば、mビット(mは1以上の整数)の
ディジタル信号をアナログ信号に変換する場合、まず、
入力されたmビットのデータをデコードし、そのデコー
ドした結果に応じて、一定電圧を2(m+1)個のラダー抵
抗で分圧し、分圧した電圧をアナログスイッチによって
選択して、対応する電圧値を出力していた。しかしなが
ら、このようなD/A変換装置によれば、D/A変換の
分解能をあげるために、抵抗とスイッチの個数を増やさ
なければならなかった。例えば、ビット数が10ビット
の場合、抵抗の数は2048(=2(10+1))個必要とな
り、その結果、半導体集積回路にD/A変換装置を実装
する場合に回路面積が増大するという問題があった。
【0003】そこで、このような問題点を解決する方法
として、パルス幅変調を行うことでD/A変換回路の回
路規模を抑える方法が既に開発されている。図6は、こ
のパルス幅変調方式による従来のD/A変換装置のブロ
ック図である。図6に示すように、このパルス幅変調方
式のD/A変換装置は、パルス幅変調回路205と、加
算回路211と、D/A変換回路213と、平滑回路2
15とから構成されている。
【0004】パルス幅変調回路205は、入力端子20
1から入力されたnビット(nは2以上の整数)の入力
ディジタル信号202のうち、下位(n−m)ビット
(mはm<nを満たす1以上の整数)のデータ204を
入力して、パルス幅変調を行い、その値が、一定周期内
に発生するパルスのデューティに変換されたパルス幅変
調信号を出力する。加算回路211は、入力端子201
から入力されたnビットの入力ディジタル信号202の
うち、上位mビットのデータ203と、パルス幅変調回
路205から出力されたパルス幅変調信号207とを加
算して、mビットの加算回路出力信号212を生成して
出力する。D/A変換回路213は、加算回路211か
ら出力されたmビットの加算回路出力信号212をアナ
ログ信号214に変換する。平滑回路215は、D/A
変換回路213から出力されたアナログ信号214を入
力して平滑化する。これにより、アナログ信号214波
形を平均化した平均化電圧値216を生成して出力端子
217に出力する。
【0005】このように構成されたD/A変換装置につ
いて、その動作を図6、及び図7を用いて説明する。図
7は、図6のD/A変換装置の動作を説明するためのタ
イミングチャートであり、n=10、m=8の場合を例
に挙げて説明する。図7に示すように、入力端子201
に入力された10ビットの入力ディジタル信号202
は、0x000(0xはこれに続く数字が16進数の
意)から0x012に変化し、その下位2ビットのデー
タ204の値0x2からこれをパルス幅変調したパルス
幅変調信号207が生成され出力される。このパルス幅
変調信号207は図7に示すように下位2ビットのデー
タ204の値に応じて一定周期のデューティが決定され
るパルス波形となり、この1,0,1,0,…のパルス
波形と上位8ビットのデータ203の値0x04とが加
算回路211で加算され、8ビットの加算回路出力信号
212として0x05,0x04,0x05,0x0
4,…が生成され、D/A変換回路213に向けて出力
される。
【0006】続いて、10ビットの入力ディジタル信号
202が0x012から0x112に変化し、その下位
2ビットのデータ204の値0x2からパルス幅変調信
号207が出力され、この1,0,1,0,…のパルス
幅変調信号207と、上位8ビットのデータ203の値
0x44とが加算回路211で加算され、8ビットの加
算回路出力信号212として0x45,0x44,0x
45,0x44,…が生成されD/A変換回路213に
向けて出力される。
【0007】このためD/A変換回路213からは、上
述の0x05,0x04,0x05,0x04,…とこ
れに続く0x45,0x44,0x45,0x44,…
に対応した振動波形が出力されるが、このアナログの出
力信号214は、平滑回路215により平滑されて値が
平均化されるため、D/A変換回路213により制限さ
れた分解能を補償することができる。このため、分解能
8ビットのD/A変換回路を使用するにもかかわらず、
平滑回路215からの平均化電圧値216は10ビット
の分解能に相当するアナログ信号となり、これをこのD
/A変換装置の出力として出力端子217から出力でき
る。
【0008】このように、パルス幅変調方式のD/A変
換装置によれば、D/A変換回路213を、大きい回路
面積を要するラダー抵抗方式で構成する場合であって
も、本来の入力ディジタル信号よりも少ない分解能でD
/A変換回路を構成できるため、入力ディジタル信号の
ビット数の増加に伴う回路面積の増大を抑えることがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のD/A変換装置では、nビットの入力ディジタル信
号202の値が変化する時点と、パルス幅変調信号20
7の1周期の変化点とが一般に一致しないため、入力デ
ィジタル信号が変化した直後からアナログ信号の追従が
遅れるという問題を有していた。本発明は、かかる問題
点を解消するためになされたものであり、回路面積の増
加を抑えながら、入力されるディジタル信号を追従性よ
くアナログ信号に変換することができるD/A変換装
置、及びD/A変換方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載のD/A変換装置は、複数
ビットのディジタル信号を入力信号とするD/A変換装
置であって、上記複数ビットのディジタル信号よりも少
ないビット数のディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/A変換回路と、該D/A変換回路から出力された
アナログ信号を平滑化し本D/A変換装置の出力信号と
して出力する平滑回路と、上記入力信号の値が一定の定
常状態では上記複数ビットのディジタル信号の下位側の
ビットの値に応じて生成したパルス幅変調信号そのもの
を、上記入力信号の値が変化する遷移状態では該パルス
幅変調信号の波形を変化させた信号を、上記複数ビット
のディジタル信号の上位側のビットにそれぞれ重畳した
信号を、上記D/A変換回路の入力として設定するD/
A設定回路とを備えた、ことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載のD/A変
換装置は、請求項1に記載のD/A変換装置において、
上記複数ビットのディジタル信号はnビット(nは2以
上の整数)の信号であり、上記D/A変換回路はmビッ
ト(mはm<nを満たす1以上の整数)のディジタル信
号を入力とし、上記D/A設定回路は、上記複数ビット
のディジタル信号の下位(n−m)ビットを入力として
パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路と、上記
複数ビットのディジタル信号の上位mビットを入力し、
前回入力された上位mビットの値との比較を行う比較回
路と、該比較回路で上位mビットの変化が検出された時
に、上記パルス幅変調回路の出力の値を制御する制御回
路と、該制御回路で制御が行われた信号と、上記上位m
ビットのディジタル信号とを加算して上記D/A変換回
路の入力とする加算回路とを有する、ことを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載のD/A変
換装置は、請求項2に記載のD/A変換装置において、
上記制御回路は、前回入力された上位mビットよりも今
回の上位mビットの値が大きいときは、上記パルス幅変
調信号の値を“1”に設定し、前回入力された上位mビ
ットよりも今回の上位mビットの値が小さいときは、上
記パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、ことを特
徴とするものである。
【0013】また、本発明の請求項4に記載のD/A変
換装置は、請求項2に記載のD/A変換装置において、
上記制御回路は、前回入力された上位mビットよりも今
回の上位mビットの値が大きいときは、所要の設定期
間、上記パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、前回
入力された上位mビットよりも今回の上位mビットの値
が小さいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変調信
号の値を“0”に設定する、ことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明の請求項5に記載のD/A変
換装置は、請求項2に記載のD/A変換装置において、
上記制御回路は、前回入力された上位mビットよりも今
回の上位mビットの値が大きいときは、該値の変化量に
応じた期間、上記パルス幅変調信号の値を“1”に設定
し、前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビ
ットの値が小さいときは、該値の変化量に応じた期間、
上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、ことを
特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項6に記載のD/A変
換方法は、複数ビットのディジタル信号を入力とし、該
入力信号の値が一定の定常状態では該入力信号の下位側
のビットの値に応じて生成したパルス幅変調信号そのも
のを、上記入力信号の値が変化する遷移状態では該パル
ス幅変調信号の波形を変化させた信号を、上記入力信号
の上位側のビットにそれぞれ重畳し、上記入力信号より
も少ないビット数のディジタル信号を得る第1のステッ
プと、該第1のステップにより得られたディジタル信号
をアナログ信号に変換する第2のステップと、該第2の
ステップにより得られたアナログ信号を平滑化する第3
のステップと、を含む、ことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項7に記載のD/A変
換方法は、請求項6に記載のD/A変換方法において、
上記複数ビットのディジタル信号はnビット(nは2以
上の整数)の信号であり、上記第2のステップはmビッ
ト(mはm<nを満たす1以上の整数)のディジタル信
号を入力とし、上記第1ステップは、さらに、上記複数
ビットのディジタル信号の上位mビットのディジタル信
号を入力し、前回入力された上位mビットのディジタル
信号の値と比較を行う第4のステップと、該第4のステ
ップで比較が行われた結果に応じて、上記パルス幅変調
信号の値を制御する第5のステップと、該第5のステッ
プで制御が行われた信号と、上位mビットのディジタル
信号とを加算して上記第2のステップの入力とする第6
のステップとを含む、ことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明の請求項8に記載のD/A変
換方法は、請求項7に記載のD/A変換方法において、
上記第5のステップは、前回入力された上位mビットよ
りも今回の上位mビットの値が大きいときは、上記パル
ス幅変調信号の値を“1”に設定し、前回入力された上
位mビットよりも今回の上位mビットの値が小さいとき
は、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、こ
とを特徴とするものである。
【0018】また、本発明の請求項9に記載のD/A変
換方法は、請求項7に記載のD/A変換方法において、
上記第5のステップは、前回入力された上位mビットよ
りも今回の上位mビットの値が大きいときは、所要の設
定期間、上記パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、
前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
の値が小さいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
調信号の値を“0”に設定する、ことを特徴とするもの
である。
【0019】また、本発明の請求項10に記載のD/A
変換方法は、請求項7に記載のD/A変換方法におい
て、上記第5のステップは、前回入力された上位mビッ
トよりも今回の上位mビットの値が大きいときは、該値
の変化量に応じた期間、上記パルス幅変調信号の値を
“1”に設定し、前回入力された上位mビットよりも今
回の上位mビットの値が小さいときは、該値の変化量に
応じた期間、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定
する、ことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)この実施の形態1は入力ディジタル信
号の値が変化した遷移状態において、任意に設定した期
間、パルス幅変調信号の波形を変化させることで、入力
ディジタル信号に対するアナログ信号の追従性を改善す
るようにしたものである。図1は、本発明の実施の形態
1によるD/A変換装置のブロック図である。図1に示
すように、このD/A変換装置は、D/A設定回路12
0と、D/A変換回路113と、平滑回路115とを備
える。また、D/A設定回路120は、パルス幅変調回
路105と、比較回路106と、制御回路109と、加
算回路111とから構成される。
【0021】パルス幅変調回路105は、入力端子10
1から入力されたnビット(nは2以上の整数)の入力
ディジタル信号102のうち、下位(n−m)ビット
(mはm<nを満たす1以上の整数)のデータ104を
パルス幅変調してパルス幅変調信号107を出力する。
比較回路106は、入力端子101から入力されたnビ
ットのディジタル信号102のうち、上位mビットのデ
ータ103の値を入力して、前回入力された上位mビッ
トのデータ103の値との比較を行い、その差を比較結
果信号108として出力する。制御回路109は、比較
回路106から出力された比較結果信号108を入力
し、パルス幅変調回路105から出力されたパルス幅変
調信号107を加工して波形を変化させた制御回路出力
信号110を生成し出力する。加算回路111は、入力
端子101から入力されたnビットの入力ディジタル信
号102のうち、上位mビットのデータ103と制御回
路110から出力された制御回路出力信号110とを加
算し、mビットのD/A設定回路出力信号112を生成
して出力する。D/A変換回路113は、加算回路11
1から出力されたmビットのD/A設定回路出力信号1
12をアナログ信号114に変換して出力する。平滑回
路115は、D/A変換回路113から出力されたアナ
ログ信号114を入力して平滑化し、値が平均化された
平均化電圧116を生成して出力端子117に出力す
る。
【0022】以下では、このように構成されたD/A変
換装置、及びD/A変換方法について、その動作、及び
変換方法を説明する。まず、入力端子101から入力さ
れたnビットの入力ディジタル信号102のうち、下位
(n−m)ビットのデータ104は、パルス幅変調回路
105に入力され、その値が、一定周期内に発生するパ
ルスのデューティに変換されたパルス幅変調信号107
を出力する。
【0023】また、入力端子101から入力されたnビ
ットの入力ディジタル信号102のうち、上位mビット
のデータ103は、比較回路106、及び加算回路11
1に入力される。比較回路106に入力された上位mビ
ットのデータ103の値は、前回入力された上位mビッ
トのデータの値との間で比較を行い(第4のステッ
プ)、比較した値の大小、及び変化量を示す比較結果信
号108を生成して出力する。
【0024】制御回路109は、比較回路106から出
力された比較結果信号108を入力とし、変化量が増加
している場合は、論理値“1”を示す制御回路出力信号
110を任意に設定された期間出力する。これに対し、
変化量が減少している場合は、論理値“0”を示す制御
回路出力信号110を任意に設定された期間出力する。
なお、これらの期間の設定は制御回路109自体に行
う。また、この任意の設定期間以外は、パルス幅変調信
号を制御回路出力信号110として出力する。これによ
り、制御回路109は第4のステップで比較が行われた
結果に応じてパルス幅変調信号の値を制御する(第5の
ステップ)。
【0025】そして、加算回路111は、制御回路10
9から出力された制御回路出力信号110と、上位mビ
ットのデータ103とを加算し(第6のステップ)、m
ビットのD/A設定回路出力信号112を生成して出力
する(第1のステップ)。この加算回路111から出力
されたmビットのD/A設定回路出力信号112はD/
A変換回路113に入力されて、アナログ信号114に
変換される(第2のステップ)。このアナログ信号11
4は平滑回路115に入力されて、パルス幅変調信号に
由来する高周波成分が除去されて値が平均化された平均
化電圧116が出力端子117から出力される(第3の
ステップ)。
【0026】次に、制御回路109の構成について、図
2を用いてより詳細に説明する。図2は、図1の制御回
路のブロック図である。図2に示すように、制御回路1
09は、カウンタ部301と、データ設定部302と、
比較回路308と、インバータ309と、セレクタ部3
03とを備えている。カウンタ部301は、論理値、即
ち制御回路109により設定される、“1”あるいは
“0”を出力する期間をカウントする。データ設定部3
02は、この論理値の値を出力する所要の期間を任意に
設定する。比較回路308は、カウンタ部301から出
力されるカウンタの値と、データ設定部302から出力
される設定値とを比較し、これらの値が等価となった場
合に出力データ切換信号305を出力する。インバータ
309は、比較結果信号108の符号ビット(最上位ビ
ット)306を入力し、論理レベルが入力とは反転した
信号を生成する。セレクタ部303は、出力データ切換
信号305を入力することによって、パルス幅変調信号
107、あるいは比較結果信号の符号ビット306のい
ずれかを選択して出力する。
【0027】このように構成された制御回路109につ
いて、その動作を図1と図2を用いて説明する。まず、
図示しない外部回路から入力端子101にnビットの入
力ディジタル信号102が入力される。この時、カウン
タ部301には入力ディジタル信号102が入力された
旨を示すライト信号304が上記外部回路から入力され
る。カウンタ部301にライト信号304が入力される
と、カウンタ部301はそのカウント値をクリアして、
新たにカウントアップを開始する。比較回路308で
は、データ設定部302で設定された任意の設定値と、
カウンタ部301の値とが等しくなると、出力データ切
換信号305を“0”から“1”に切り換えてセレクタ
部303に出力する。そして、セレクタ部303では、
入力された出力データ切換信号305が “0”のと
き、インバータ309の出力信号、即ち、比較結果信号
108の符号ビット306の反転信号、を出力し、出力
データ切換信号305が“1”のとき、パルス幅変調信
号107を出力する。このとき、カウンタ部301は次
のライト信号304が入力されるまでそのカウンタ値を
保持する。
【0028】以上、図1、及び図2により構成されたD
/A設定装置の動作を図3に示すタイミングチャートを
用いて説明する。図3は、本実施の形態1によるD/A
変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。図3(a)は、入力ディジタル信号が増加方向に
変化した場合を示し、図3(b)は、入力ディジタル信
号が減少方向に変化した場合を示す。なお、本図はn=
10、m=8の場合を示している。
【0029】まず、図3(a)において、入力ディジタ
ル信号102が増加方向に変化した場合について説明す
る。図3(a)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x012に変化すると、上位8ビ
ットのデータ103は、0x00から0x04に変化
し、比較結果信号108は0x04となる。この入力デ
ィジタル信号102が0x012に変化した時点でカウ
ンタ部301はその内容をクリアしアップカウントを開
始する。この時、そのカウント値はデータ設定部302
の設定値に達していないので、セレクタ部303はイン
バータ309の出力を選択する。インバータ309の入
力は、比較結果信号108の値0x04の符号ビット
(最上位ビット)が“0”であるので、セレクタ部30
3はインバータ309の出力“1”を制御回路出力信号
110として出力する。そして、カウンタ部301のカ
ウント値がデータ設定部302の設定値に等しくなる
と、セレクタ部303はパルス幅変調信号107を選択
する。
【0030】従って、制御回路出力信号110は、任意
の設定期間T0の間(これは制御回路109のデータ設
定部302に設定した値により決まる)、“1”を出力
し、それ以降は、パルス幅変調信号107を出力する。
その後、入力ディジタル信号102が0x012から0
x112に変化すると、上位8ビットのデータ103は
0x04から0x44に変化し、比較結果信号108は
0x40となる。そして、制御回路出力信号110は、
データ設定部302で設定された任意の設定期間T0の
間“1”を出力し、それ以降は、パルス幅変調信号10
7を出力する。最後に、加算回路111において、上位
8ビットのデータ103と、制御回路出力信号110と
が加算されて、8ビットのD/A設定回路出力信号11
2が生成される。
【0031】従って、入力ディジタル信号102が0x
000から0x012に変化した直後は、設定した期間
T0において、符号ビット306の反転信号“1”を入
力ディジタル信号102の上位8ビットの値0x04に
加算した値0x05がD/A変換回路113に出力さ
れ、それ以降はパルス幅変調信号107を0x04に加
算した値がD/A変換回路113に出力される。このた
め、期間T0を0x2のパルス幅変調信号のデューティ
より長く設定しておくことで、図3(a)に示すよう
に、入力ディジタル信号102が0x000から0x0
12に変化した直後の遷移状態におけるD/A設定回路
出力信号の値0x05を長めに、値0x04を短めに出
力でき、その後の定常状態においては、通常のパルス幅
変調信号107のデューティを反映した0x05、0x
04、0x05、0x04、…を出力できる。
【0032】これと同様に、入力ディジタル信号102
が0x012から0x112に変化した直後は、期間T
0において、“1”を入力ディジタル信号102の上位
8ビットの値0x44に加算した値0x45がD/A変
換回路113に出力され、それ以降はパルス幅変調信号
107を値0x44に加算した値がD/A変換回路11
3に出力される。このため、期間T0を0x2のパルス
幅変調信号のデューティより長く設定しておくことで、
図3(a)に示すように、入力ディジタル信号102が
0x012から0x112に変化した直後の遷移状態に
おけるD/A設定回路出力信号の値0x45を長めに、
値0x44を短めに出力でき、その後の定常状態におい
ては、通常のパルス幅変調信号107のデューティを反
映した0x45、0x44、0x45、0x44、…を
出力できる。
【0033】次に、図3(b)において、入力ディジタ
ル信号102が減少方向に変化した場合について説明す
る。図3(b)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x3EEに変化すると、上位8ビ
ットのデータ103は、0x00から0xFBに変化
し、比較結果信号108は0xFBとなる。そして、制
御回路出力信号110は、データ設定部302で設定さ
れた任意の設定期間T0の間“0”を出力し、それ以降
は、パルス幅変調信号107を出力する。このため、期
間T0を0x2のパルス幅変調信号のデューティより長
く設定しておくことで、図3(b)の例では、入力ディ
ジタル信号102が0x000から0x3EEに変化し
た直後の遷移状態におけるD/A設定回路出力信号の値
0xFBを期間T0より長めに出力できる。その後の定
常状態においては、通常のパルス幅変調信号107のデ
ューティを反映した0xFC、0xFB、0xFC、0
xFB、…をD/A変換回路113に出力できる。
【0034】続いて、入力ディジタル信号102が、0
x3EEから0x2EEに変化すると、上位8ビットの
データ103は0xFBから0xBBに変化し、比較結
果信号108は0xC0となる。そして、制御回路出力
信号110は、データ設定部302で設定された任意の
設定期間T0の間“0”を出力し、それ以降は、パルス
幅変調信号107を出力する。このため、期間T0を0
x2のパルス幅変調信号のデューティより長く設定して
おくことで、図3(b)の例では、入力ディジタル信号
102が0x3EEから0x2EEに変化した直後の遷
移状態におけるD/A設定回路出力信号の値0xBBを
期間T0より長めに出力できる。その後の定常状態にお
いては、通常のパルス幅変調信号107のデューティを
反映した0xBC、0xBB、0xBC、0xBB、…
をD/A変換回路113に出力できる。
【0035】このように、本実施の形態1によるD/A
変換装置、及びD/A変換方法によれば、今回と前回の
入力ディジタル信号の上位mビットの比較結果の最上位
ビットを、任意に設定した期間選択し、それ以外のとき
は入力ディジタル信号の下位(n−m)ビットをパルス
幅変調したパルス幅変調信号を選択し、これと入力ディ
ジタル信号の上位mビットとを加算したものをD/A変
換回路に供給するようにしたので、入力ディジタル信号
が変化した直後の遷移状態における任意の設定期間にお
いて、D/A変換回路に対し設定するデータの期間を入
力ディジタル信号が安定している定常状態での期間とは
異なるものとすることができ、この期間を入力ディジタ
ル信号が定常状態となっている状態での期間よりも長め
に設定することにより、入力ディジタル信号の変化が大
きい遷移期間はこの変化した直後のmビットデータを、
長めの期間、平滑回路に出力することができる。このた
め、アナログ信号の平滑化を安定して行うことができ、
入力ディジタル信号の変化量に応じて追従性よくD/A
変換を行うことができる。また、従来、ラダー抵抗を用
いてD/A変換を行っていた場合と比較して、入力ディ
ジタル信号のビット数の増加に伴って実装面積を増大さ
せる必要がなく、実装面積の小さいD/A変換装置を提
供することができる。
【0036】(実施の形態2)この実施の形態2は入力
ディジタル信号の値が変化した遷移状態において、入力
ディジタル信号の変化量に応じて設定した期間、パルス
幅変調信号の波形を変化させることで、入力ディジタル
信号に対するアナログ信号の追従性を改善するようにし
たものである。図4は、本発明の実施の形態2による制
御回路のブロック図である。なお、図4の制御回路を備
えたD/A変換装置については、図1に示したD/A変
換装置と同様であるので、説明を省略する。
【0037】図4に示すように、制御回路109は、カ
ウンタ部301と、データ変換回路307と、比較回路
308と、インバータ309と、セレクタ部303とを
備えている。データ変換回路307は、比較結果信号1
08を入力とし、その値に応じてセレクタ部303を切
り替えるカウンタ部301のカウント値を設定すること
により、比較結果信号108の上位mビットのデータの
変化量に応じて、比較結果信号108の最上位ビット3
06の反転値の値を出力する期間を設定する。なお、そ
の他の構成について、実施の形態1で説明した図2と同
様の構成については、同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0038】このように構成されたD/A変換装置、及
びD/A変換方法の動作、及び変換方法について、図4
と図5を用いて説明を行う。図5は、本実施の形態2に
よるD/A設定装置の動作を説明するためのタイミング
チャートである。図5(a)は入力ディジタル信号が増
加方向に変化した場合を示し、図5(b)は、入力ディ
ジタル信号が減少方向に変化した場合を示す。なお、本
図はn=10、m=8の場合を示している。
【0039】まず、図5(a)において、入力ディジタ
ル信号102が増加方向に変化した場合について説明す
る。図5(a)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x012に変化すると、上位8ビ
ットのデータは、0x00から0x04に変化し、比較
結果信号108は0x04となる。そして、制御回路出
力信号110は、データ変換回路307で設定された、
上位8ビットのデータの変化量に応じた期間T1の間
“1”を出力し、それ以降は、パルス幅変調信号107
を出力する。
【0040】続いて、入力ディジタル信号102は0x
012から0x112に変化するので、上位8ビットの
データ103は0x04から0x44に変化し、比較結
果信号108は、0x40となる。そして、制御回路出
力信号110は、データ変換回路307で設定された、
上位8ビットのデータの変化量に応じた期間T2(T2
>T1)の間“1”を出力し、それ以降は、パルス幅変
調信号107を出力する。最後に、加算回路111にお
いて、制御回路出力信号110と、上位8ビットのデー
タ103とが加算され、8ビットのD/A設定回路出力
信号112が出力される。
【0041】このため、入力ディジタル信号102が0
x000から0x012に変化した直後は、カウンタ部
301のカウント値がデータ変換回路307により決定
された値に達するまでの期間T1において、符号ビット
306の反転信号“1”を入力ディジタル信号102の
上位8ビットの値0x04に加算した値0x05がD/
A変換回路113に出力され、それ以降はパルス幅変調
信号107を0x04に加算した値がD/A変換回路1
13に出力される。そしてこの期間T1を0x2のパル
ス幅変調信号のデューティより長く設定しておくこと
で、図5(a)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x012に変化した直後の遷移状
態におけるD/A設定回路出力信号の値0x05を長め
に、値0x04を短めに出力でき、その後の定常状態に
おいては、通常のパルス幅変調信号107のデューティ
を反映した0x05、0x04、0x05、0x04、
…を出力できる。
【0042】これと同様に、入力ディジタル信号102
が0x012から0x112に変化した直後は、カウン
タ部301のカウント値がデータ変換回路307により
決定された値に達するまでの期間T2(>T1)におい
て、“1”を入力ディジタル信号102の上位8ビット
の値0x44に加算した値0x45がD/A変換回路1
13に出力され、それ以降はパルス幅変調信号107を
0x44に加算した値がD/A変換回路113に出力さ
れる。そしてこの期間T2を0x2のパルス幅変調信号
のデューティより長く設定しておくことで、図5(a)
に示すように、入力ディジタル信号102が0x012
から0x112に変化した直後の遷移状態におけるD/
A設定回路出力信号の値0x45をパルス幅変調信号の
1周期分より長く出力でき、その後の定常状態において
は、通常のパルス幅変調信号107のデューティを反映
した0x44、0x45、0x44、…を出力できる。
【0043】次に、図5(b)において、入力ディジタ
ル信号102が減少方向に変化した場合について説明す
る。図5(b)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x3EEに変化すると、上位8ビ
ットのデータは0x00から0xFBに変化し、比較結
果出力信号108は0xFBとなる。そして、制御回路
出力信号110は、データ変換回路307で設定され
た、上位8ビットのデータの変化量に応じた期間T3の
間“0”を出力し、それ以降は、パルス幅変調信号10
7を出力する。
【0044】続いて、入力ディジタル信号102が0x
3EEから0x2EEに変化すると、上位8ビットのデ
ータは0xFBから0xBBに変化するので、比較結果
信号108は、0xC0となる。つまり、制御回路出力
信号110は、データ変換回路307で設定された、上
位8ビットのデータの変化量の期間T4(T4>T3)
に応じた期間“0”を出力し、それ以降は、パルス幅変
調信号107を出力する。最後に、加算回路111にお
いて、制御回路出力信号110と、上位8ビットのデー
タ103とが加算され、8ビットのD/A設定回路出力
信号112が出力される。
【0045】このため、入力ディジタル信号102が0
x000から0x3EEに変化した直後は、カウンタ部
301のカウント値がデータ変換回路307により決定
された値に達するまでの期間T3において、符号ビット
306の反転信号“0”を入力ディジタル信号102の
上位8ビットの値0xFBに加算した値0xFBがD/
A変換回路113に出力され、それ以降はパルス幅変調
信号107を0xFBに加算した値がD/A変換回路1
13に出力される。そしてこの期間T3を0x2のパル
ス幅変調信号のデューティより長く設定しておくこと
で、図5(b)に示すように、入力ディジタル信号10
2が0x000から0x012に変化した直後の遷移状
態におけるD/A設定回路出力信号の値0xFBをパル
ス幅変調信号のデューティを越えて出力でき、その後の
定常状態においては、通常のパルス幅変調信号107の
デューティを反映した0xFC、0xFB、0xFC、
0xFB、…を出力できる。
【0046】これと同様に、入力ディジタル信号102
が0x3EEから0x2EEに変化した直後は、カウン
タ部301のカウント値がデータ変換回路307により
決定された値に達するまでの期間T4(>T3)におい
て、“0”を入力ディジタル信号102の上位8ビット
の値0xBBに加算した値0xBBがD/A変換回路1
13に出力され、それ以降はパルス幅変調信号107を
0xBBに加算した値がD/A変換回路113に出力さ
れる。そしてこの期間T4を0x2のパルス幅変調信号
のデューティより長く設定しておくことで、図5(b)
に示すように、入力ディジタル信号102が0x012
から0x112に変化した直後の遷移状態におけるD/
A設定回路出力信号の値0xBBをパルス幅変調信号の
1周期を越えて出力でき、その後の定常状態において
は、通常のパルス幅変調信号107のデューティを反映
した0xBC、0xBB、0xBC、0xBB、…を出
力できる。
【0047】このように、本実施の形態2によるD/A
変換装置、及びD/A変換方法によれば、今回と前回の
入力ディジタル信号の上位mビットの比較結果の最上位
ビットを、該比較結果の値により自動的に決定した期間
選択し、それ以外のときは入力ディジタル信号の下位
(n−m)ビットをパルス幅変調したパルス幅変調信号
を選択し、これと入力ディジタル信号の上位mビットと
を加算したものをD/A変換回路に供給するようにした
ので、入力ディジタル信号が変化した直後の遷移状態に
おける設定期間において、D/A変換回路に出力するデ
ータの期間を入力ディジタル信号が安定している定常状
態での期間とは異なるものとすることができ、入力ディ
ジタル信号の上位mビットの値に応じて決まるこの期間
を、入力ディジタル信号が定常状態となっている状態で
の期間よりも長めに設定することにより、入力ディジタ
ル信号の変化が大きい遷移期間は変化した直後のmビッ
トデータを、長めの期間、平滑回路に出力することがで
きる。このため、アナログ信号の平滑化を安定して行う
ことができ、入力ディジタル信号の変化量に応じて追従
性よくD/A変換を行うことができる。また、従来、ラ
ダー抵抗を用いてD/A変換を行っていた場合と比較し
て、入力ディジタル信号のビット数の増加に伴って実装
面積を増大させる必要がなく、実装面積の小さいD/A
変換装置を提供することができる。
【0048】なお、上記実施の形態1,2では、制御回
路109により、パルス幅変調信号と比較結果信号の符
号ビットとをセレクタ部303で切り替えるようにした
が、セレクタ部303に代えてマスク回路を設けること
により、比較回路308の出力が“0”の時は比較結果
信号の符号ビットによりパルス幅変調信号をマスクする
ようにしてもよく、上記各実施の形態と同様の効果を奏
する。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のD/A変換装置は、複数ビットのディジタル信号を入
力信号とするD/A変換装置であって、上記複数ビット
のディジタル信号よりも少ないビット数のディジタル信
号をアナログ信号に変換するD/A変換回路と、該D/
A変換回路から出力されたアナログ信号を平滑化し本D
/A変換装置の出力信号として出力する平滑回路と、上
記入力信号の値が一定の定常状態では上記複数ビットの
ディジタル信号の下位側のビットの値に応じて生成した
パルス幅変調信号そのものを、上記入力信号の値が変化
する遷移状態では該パルス幅変調信号の波形を変化させ
た信号を、上記複数ビットのディジタル信号の上位側の
ビットにそれぞれ重畳した信号を、上記D/A変換回路
の入力として設定するD/A設定回路とを備えるように
したので、上記波形を変化させた信号を、定常状態にお
けるパルス幅変調信号の個々の“1”あるいは“0”期
間よりも長い期間出力するように設定しておくことによ
り、入力ディジタル信号の変化量に応じて追従性よくD
/A変換を行うことができ、実装面積の小さいD/A変
換装置を提供することができる効果がある。
【0050】また、本発明の請求項2に記載のD/A変
換装置によれば、請求項1に記載のD/A変換装置にお
いて、上記複数ビットのディジタル信号はnビット(n
は2以上の整数)の信号であり、上記D/A変換回路は
mビット(mはm<nを満たす1以上の整数)のディジ
タル信号を入力とし、上記D/A設定回路は、上記複数
ビットのディジタル信号の下位(n−m)ビットを入力
としてパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路
と、上記複数ビットのディジタル信号の上位mビットを
入力し、前回入力された上位mビットの値との比較を行
う比較回路と、該比較回路で上位mビットの変化が検出
された時に、上記パルス幅変調回路の出力の値を制御す
る制御回路と、該制御回路で制御が行われた信号と、上
記上位mビットのディジタル信号とを加算して上記D/
A変換回路の入力とする加算回路とを有する、ようにし
たので、上記パルス幅変調回路の出力の値を制御する期
間を、定常状態におけるパルス幅変調信号の個々の
“1”あるいは“0”期間よりも長い期間となるように
設定しておくことにより、入力ディジタル信号の変化量
に応じて追従性よくD/A変換を行うことができ、実装
面積の小さいD/A変換装置を提供することができる効
果がある。
【0051】また、本発明の請求項3に記載のD/A変
換装置によれば、請求項2に記載のD/A変換装置にお
いて、上記制御回路は、前回入力された上位mビットよ
りも今回の上位mビットの値が大きいときは、上記パル
ス幅変調信号の値を“1”に設定し、前回入力された上
位mビットよりも今回の上位mビットの値が小さいとき
は、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、よ
うにしたので、上記パルス幅変調回路の出力の値を設定
する期間を、定常状態におけるパルス幅変調信号の個々
の“1”あるいは“0”期間よりも長い期間となるよう
に設定しておくことにより、入力ディジタル信号の変化
量に応じて追従性よくD/A変換を行うことができ、実
装面積の小さいD/A変換装置を提供することができる
効果がある。
【0052】また、本発明の請求項4に記載のD/A変
換装置によれば、請求項2に記載のD/A変換装置にお
いて、上記制御回路は、前回入力された上位mビットよ
りも今回の上位mビットの値が大きいときは、所要の設
定期間、上記パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、
前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
の値が小さいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
調信号の値を“0”に設定する、ようにしたので、上記
所要の設定期間を、定常状態におけるパルス幅変調信号
の個々の“1”あるいは“0”期間よりも長い期間とな
るように設定しておくことにより、入力ディジタル信号
の変化量に応じて追従性よくD/A変換を行うことがで
き、実装面積の小さいD/A変換装置を提供することが
できる効果がある。
【0053】また、本発明の請求項5に記載のD/A変
換装置によれば、請求項2に記載のD/A変換装置にお
いて、上記制御回路は、前回入力された上位mビットよ
りも今回の上位mビットの値が大きいときは、該値の変
化量に応じた期間、上記パルス幅変調信号の値を“1”
に設定し、前回入力された上位mビットよりも今回の上
位mビットの値が小さいときは、該値の変化量に応じた
期間、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、
ようにしたので、上記変化量に応じた期間を、定常状態
におけるパルス幅変調信号の個々の“1”あるいは
“0”期間よりも長い期間となるように設定しておくこ
とにより、入力ディジタル信号の変化量に応じて追従性
よくD/A変換を行うことができ、実装面積の小さいD
/A変換装置を提供することができる効果がある。
【0054】また、本発明の請求項6に記載のD/A変
換方法によれば、複数ビットのディジタル信号を入力と
し、該入力信号の値が一定の定常状態では該入力信号の
下位側のビットの値に応じて生成したパルス幅変調信号
そのものを、上記入力信号の値が変化する遷移状態では
該パルス幅変調信号の波形を変化させた信号を、上記入
力信号の上位側のビットにそれぞれ重畳し、上記入力信
号よりも少ないビット数のディジタル信号を得る第1の
ステップと、該第1のステップにより得られたディジタ
ル信号をアナログ信号に変換する第2のステップと、該
第2のステップにより得られたアナログ信号を平滑化す
る第3のステップと、を含む、ようにしたので、上記波
形を変化させた信号を、定常状態におけるパルス幅変調
信号の個々の“1”あるいは“0”期間よりも長い期間
出力するように設定しておくことにより、入力ディジタ
ル信号の変化量に応じて追従性よくD/A変換を行うこ
とができ、実装面積の小さいD/A変換装置を実現でき
るD/A変換方法を提供することができる効果がある。
【0055】また、本発明の請求項7に記載のD/A変
換方法によれば、請求項6に記載のD/A変換方法にお
いて、上記複数ビットのディジタル信号はnビット(n
は2以上の整数)の信号であり、上記第2のステップは
mビット(mはm<nを満たす1以上の整数)のディジ
タル信号を入力とし、上記第1ステップは、さらに、上
記複数ビットのディジタル信号の上位mビットのディジ
タル信号を入力し、前回入力された上位mビットのディ
ジタル信号の値と比較を行う第4のステップと、該第4
のステップで比較が行われた結果に応じて、上記パルス
幅変調信号の出力の値を制御する第5のステップと、該
第5のステップで制御が行われた信号と、上位mビット
のディジタル信号とを加算して上記第2のステップの入
力とする第6のステップとを含む、ようにしたので、上
記パルス幅変調回路の値を制御する期間を、定常状態に
おけるパルス幅変調信号の個々の“1”あるいは“0”
期間よりも長い期間となるように設定しておくことによ
り、入力ディジタル信号の変化量に応じて追従性よくD
/A変換を行うことができ、実装面積の小さいD/A変
換装置を実現できるD/A変換方法を提供することがで
きる効果がある。
【0056】また、本発明の請求項8に記載のD/A変
換方法によれば、請求項7に記載のD/A変換方法にお
いて、上記第5のステップは、前回入力された上位mビ
ットよりも今回の上位mビットの値が大きいときは、上
記パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、前回入力さ
れた上位mビットよりも今回の上位mビットの値が小さ
いときは、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設定す
る、ようにしたので、上記パルス幅変調回路の出力の値
を設定する期間を、定常状態におけるパルス幅変調信号
の個々の“1”あるいは“0”期間よりも長い期間とな
るように設定しておくことにより、入力ディジタル信号
の変化量に応じて追従性よくD/A変換を行うことがで
き、実装面積の小さいD/A変換装置を実現できるD/
A変換方法を提供することができる効果がある。
【0057】また、本発明の請求項9に記載のD/A変
換方法によれば、請求項7に記載のD/A変換方法にお
いて、上記第5のステップは、前回入力された上位mビ
ットよりも今回の上位mビットの値が大きいときは、所
要の設定期間、上記パルス幅変調信号の値を“1”に設
定し、前回入力された上位mビットよりも今回の上位m
ビットの値が小さいときは、所要の設定期間、上記パル
ス幅変調信号の値を“0”に設定する、ようにしたの
で、上記所要の設定期間を、定常状態におけるパルス幅
変調信号の個々の“1”あるいは“0”期間よりも長い
期間となるように設定しておくことにより、入力ディジ
タル信号の変化量に応じて追従性よくD/A変換を行う
ことができ、実装面積の小さいD/A変換装置を実現で
きるD/A変換方法を提供することができる効果があ
る。
【0058】また、本発明の請求項10に記載のD/A
変換方法によれば、請求項7に記載のD/A変換方法に
おいて、上記第5のステップは、前回入力された上位m
ビットよりも今回の上位mビットの値が大きいときは、
該値の変化量に応じた期間、上記パルス幅変調信号の値
を“1”に設定し、前回入力された上位mビットよりも
今回の上位mビットの値が小さいときは、該値の変化量
に応じた期間、上記パルス幅変調信号の値を“0”に設
定する、ようにしたので、上記変化量に応じた期間を、
定常状態におけるパルス幅変調信号の個々の“1”ある
いは“0”期間よりも長い期間となるように設定してお
くことにより、入力ディジタル信号の変化量に応じて追
従性よくD/A変換を行うことができ、実装面積の小さ
いD/A変換装置を実現できるD/A変換方法を提供す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1,2によるD/A変換装
置のブロック図
【図2】本実施の形態1によるD/A変換装置の制御回
路のブロック図
【図3】本実施の形態1によるD/A設定装置の動作を
説明するためのタイミングチャートを示す図
【図4】本発明の実施の形態2によるD/A変換装置の
制御回路のブロック図
【図5】本実施の形態2によるD/A設定装置の動作を
説明するためのタイミングチャートを示す図
【図6】従来のD/A変換装置のブロック図
【図7】図6のD/A変換装置の動作を説明するための
タイミングチャートを示す図
【符号の説明】
101 入力端子 102 nビットの入力ディジタル信号 105 パルス幅変調回路 106 比較回路 109 制御回路 111 加算回路 113 D/A変換回路 115 平滑回路 117 出力端子 120 D/A設定回路 301 カウンタ部 302 データ設定部 303 セレクタ部 307 データ変換回路 308 比較回路 309 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 裕史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J022 AB08 BA01 BA06 CB06 CE05 CF01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットのディジタル信号を入力信号
    とするD/A変換装置であって、 上記複数ビットのディジタル信号よりも少ないビット数
    のディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換
    回路と、 該D/A変換回路から出力されたアナログ信号を平滑化
    し本D/A変換装置の出力信号として出力する平滑回路
    と、 上記入力信号の値が一定の定常状態では上記複数ビット
    のディジタル信号の下位側のビットの値に応じて生成し
    たパルス幅変調信号そのものを、上記入力信号の値が変
    化する遷移状態では該パルス幅変調信号の波形を変化さ
    せた信号を、上記複数ビットのディジタル信号の上位側
    のビットにそれぞれ重畳した信号を、上記D/A変換回
    路の入力として設定するD/A設定回路とを備えた、 ことを特徴とするD/A変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のD/A変換装置におい
    て、 上記複数ビットのディジタル信号はnビット(nは2以
    上の整数)の信号であり、 上記D/A変換回路はmビット(mはm<nを満たす1
    以上の整数)のディジタル信号を入力とし、 上記D/A設定回路は、 上記複数ビットのディジタル信号の下位(n−m)ビッ
    トを入力としてパルス幅変調信号を生成するパルス幅変
    調回路と、 上記複数ビットのディジタル信号の上位mビットを入力
    し、前回入力された上位mビットの値との比較を行う比
    較回路と、 該比較回路で上位mビットの変化が検出された時に、上
    記パルス幅変調回路の出力の値を制御する制御回路と、 該制御回路で制御が行われた信号と、上記上位mビット
    のディジタル信号とを加算して上記D/A変換回路の入
    力とする加算回路とを有する、 ことを特徴とするD/A変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のD/A変換装置におい
    て、 上記制御回路は、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、上記パルス幅変調信号の値を
    “1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、上記パルス幅変調信号の値を
    “0”に設定する、 ことを特徴とするD/A変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のD/A変換装置におい
    て、 上記制御回路は、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
    調信号の値を“1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
    調信号の値を“0”に設定する、 ことを特徴とするD/A変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のD/A変換装置におい
    て、 上記制御回路は、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、該値の変化量に応じた期間、上記
    パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、該値の変化量に応じた期間、上記
    パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、 ことを特徴とするD/A変換装置。
  6. 【請求項6】 複数ビットのディジタル信号を入力と
    し、該入力信号の値が一定の定常状態では該入力信号の
    下位側のビットの値に応じて生成したパルス幅変調信号
    そのものを、上記入力信号の値が変化する遷移状態では
    該パルス幅変調信号の波形を変化させた信号を、上記入
    力信号の上位側のビットにそれぞれ重畳し、上記入力信
    号よりも少ないビット数のディジタル信号を得る第1の
    ステップと、 該第1のステップにより得られたディジタル信号をアナ
    ログ信号に変換する第2のステップと、 該第2のステップにより得られたアナログ信号を平滑化
    する第3のステップと、を含む、 ことを特徴とするD/A変換方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のD/A変換方法におい
    て、 上記複数ビットのディジタル信号はnビット(nは2以
    上の整数)の信号であり、 上記第2のステップはmビット(mはm<nを満たす1
    以上の整数)のディジタル信号を入力とし、 上記第1ステップは、さらに、 上記複数ビットのディジタル信号の上位mビットのディ
    ジタル信号を入力し、前回入力された上位mビットのデ
    ィジタル信号の値と比較を行う第4のステップと、 該第4のステップで比較が行われた結果に応じて、上記
    パルス幅変調信号の値を制御する第5のステップと、 該第5のステップで制御が行われた信号と、上位mビッ
    トのディジタル信号とを加算して上記第2のステップの
    入力とする第6のステップとを含む、 ことを特徴とするD/A変換方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のD/A変換方法におい
    て、 上記第5のステップは、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、上記パルス幅変調信号の値を
    “1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、上記パルス幅変調信号の値を
    “0”に設定する、 ことを特徴とするD/A変換方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のD/A変換方法におい
    て、 上記第5のステップは、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
    調信号の値を“1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、所要の設定期間、上記パルス幅変
    調信号の値を“0”に設定する、 ことを特徴とするD/A変換方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のD/A変換方法にお
    いて、 上記第5のステップは、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が大きいときは、該値の変化量に応じた期間、上記
    パルス幅変調信号の値を“1”に設定し、 前回入力された上位mビットよりも今回の上位mビット
    の値が小さいときは、該値の変化量に応じた期間、上記
    パルス幅変調信号の値を“0”に設定する、ことを特徴
    とするD/A変換方法。
JP2002122713A 2002-04-24 2002-04-24 D/a変換装置、及びd/a変換方法 Pending JP2003318735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002122713A JP2003318735A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 D/a変換装置、及びd/a変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002122713A JP2003318735A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 D/a変換装置、及びd/a変換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003318735A true JP2003318735A (ja) 2003-11-07

Family

ID=29538245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002122713A Pending JP2003318735A (ja) 2002-04-24 2002-04-24 D/a変換装置、及びd/a変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003318735A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5337338A (en) Pulse density modulation circuit (parallel to serial) comparing in a nonsequential bit order
US9270178B2 (en) Digital controllers and digital control methods of multi-phase switching converters
JP6416077B2 (ja) 調整可能なコーナー周波数を有するpwmデューティサイクルシンセサイザ及び方法
US7884584B2 (en) Switching power supply circuit
JP6101463B2 (ja) Dc/dc変換器のためのコントローラ
JP2005260956A (ja) ディジタルアナログ変換方法および回路
JPH0813004B2 (ja) A/d変換器
US20080129263A1 (en) Mixed signal digital controller for switched mode power supplies
US20050231410A1 (en) Schemes to implement multi-level PWM in digital system
JP2007274887A (ja) ファンモーターの制御方法およびその装置
JP2021521659A (ja) デューティサイクル制御を備えるd級アンプ
US7057358B2 (en) Electronic ballast and operating method for a gas discharge lamp
JP2003318735A (ja) D/a変換装置、及びd/a変換方法
JP3927478B2 (ja) D/aコンバータ
JPH0763125B2 (ja) 周波数シンセサイザ
US20050110668A1 (en) Method and system for increased effective resolution in an N-bit digital-to-analog converter
JP2007166865A (ja) スイッチング電源回路
JP6863789B2 (ja) スイッチングレギュレータ
KR101843560B1 (ko) 전원 회로
JPS6245217A (ja) パルス幅変調回路
JP2006197570A (ja) 波形生成回路及びスペクトル拡散クロック発生装置
JP6641421B2 (ja) 調整可能なコーナー周波数を有するpwmデューティサイクルシンセサイザ及び方法
CN111865081B (zh) 采用耦合电感的电压变换器的相序纠正方法及电路
JP2003101413A (ja) Da変換器
US7932704B1 (en) System and method of providing control pulses to control operation of a converter with high frequency repetitive load transients