JP2003318648A - スロットアレーアンテナ及びスロットアレーアンテナ装置 - Google Patents

スロットアレーアンテナ及びスロットアレーアンテナ装置

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JP2003318648A JP2002126926A JP2002126926A JP2003318648A JP 2003318648 A JP2003318648 A JP 2003318648A JP 2002126926 A JP2002126926 A JP 2002126926A JP 2002126926 A JP2002126926 A JP 2002126926A JP 2003318648 A JP2003318648 A JP 2003318648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットアレーアンテナにおいて、直交偏波
間のアイソレーションを良好にするとともに交差偏波の
発生を抑圧する。 【解決手段】 第1の放射導波管11aの一側面には管
軸と平行に管内波長の間隔で複数の第1の放射スロット
21aが形成され、その端部に位置する第1の放射スロ
ットの中心から管軸方向に1/4管内波長の離れた位置
で第1の放射導波管は短絡されている。第2の放射導波
管11bの一側面には管軸と直交して管内波長の間隔で
複数の第2の放射スロット21bが形成され、その端部
に位置する第2の放射スロットの中心から管軸方向に1
/2管内波長離れた位置で第2の放射導波管は短絡され
ている。そして、第2の放射スロットの延長線が第1の
放射スロットと直交する状態で第1及び第2の放射導波
管は一側面が同一平面となるように交互に配列されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマイクロ波帯等の
電波を用いて通信を行う通信システム又はレーダー等に
用いられるスロットアレーアンテナ及びこのスロットア
レーアンテナを複数用いたスロットアレーアンテナ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マイクロ波帯等の電波を用いて
通信を行う通信システム又はレーダー等においては、導
波管にスロットを設けて、これら導波管(放射導波管)
を複数本並べてアレーアンテナとした所謂導波管スロッ
トアレーアンテナ(以下単にスロットアレーアンテナと
呼ぶ)が用いられている。そして、このようなスロット
アレーアンテナとして、例えば、特開平5−48323
号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図18は従来のスロットアレーアンテナを
示す構成図である。図において、1aは第1の放射導波
管、1bは第2の放射導波管であり、それぞれの幅広面
の幅寸法がa、奥行き寸法がbの方形導波管である。図
示のスロットアレーアンテナでは、放射導波管1a,1
bが交互に互いに密着して導波管軸を平行にして合計8
本配列している(放射導波管1a,1bは各々4本備え
られている)。放射導波管1a,1bには比誘電率εr
の誘電体が充填されており、幅寸法aは自由空間波長λ
0の半分より小さい。つまり、a<λ0/2となってい
る。また、隣り合う放射導波管1a同士の間隔、及び、
隣り合う放射導波管1bの間隔(つまり、放射導波管1
a,1bの幅広面の幅寸法合計の長さ)をdxとする
と、dx<λ0に規定される。
【0004】第1の放射導波管1aにおいて、前述の幅
寸法aで規定される幅広面(図中正面)には、配列間隔
dyで複数の放射スロット(第1の放射スロット)2a
が形成されている。そして、これら放射スロット2a
は、第1の放射導波管1aの管軸から同一方向に(図示
の例では左方向)にずれてその中心軸(長手方向に延び
る軸)を同一にして配置されている。配列間隔dyは、
概ね管内波長λgに等しく、各放射スロット2aはその
長手方向が第1の放射導波管1aの管軸(導波管軸)と
平行となっている。同様にして、第2の放射導波管1b
において、前述の幅寸法aで規定される幅広面(図中正
面)には、配列間隔dyで複数の放射スロット(第2の
放射スロット)2bが形成されている。そして、各放射
スロット2bは、その長手方向が第2の放射導波管1b
の管軸と直交している。つまり、放射スロット2bは、
その長手方向が、放射導波管1bの管軸を含む平面のう
ち上記幅広面に直交する平面と上記幅広面との交線に直
交する。
【0005】図示のように、第1の放射導波管1aは、
その両端部がショート板3aで塞がれており、ショート
板3aによって短絡面が規定される。同様にして、第2
の放射導波管1bはその両端部がショート板3bで塞が
れており、ショート板3bによって短絡面が規定され
る。なお、ショート板3a,3bは同一の位置に位置づ
けられて、ショート板3a,3bによって同一平面が規
定される。
【0006】第1の放射導波管1aには第1の給電導波
管4aから電波が給電され(与えられ)、第2の放射導
波管1bには第2の給電導波管4bから電波が給電され
る。つまり、第1の給電導波管4aは、幅寸法aで規定
される幅広面の他方(図中裏面)側に形成された給電ス
ロット5aによって第1の放射導波管1aに接続され、
第2の給電導波管4bは幅寸法aで規定される幅広面の
他方(図中裏面)側に形成された給電スロット5bによ
って第2の放射導波管1bに接続される。なお、給電導
波管4a,4bは、それぞれその終端が短絡板6a,6
bによって短絡されている。
【0007】次に動作について説明する。いま、第1の
給電導波管4aに入射した電波Aは、給電スロット5a
を介して第1の放射導波管1aに給電される。給電スロ
ット5aの配列間隔dxが第1の給電導波管4aの管内
波長に一致するように第1の給電導波管4aの寸法を規
定し、短絡板6aが給電スロット5aから距離dx/2
離れて配置されていると、全ての電波Aは、第1の放射
導波管1aの各々に給電される。そして、各放射導波管
1aに給電された電波Aは、第1の放射導波管1aに形
成された放射スロット2aから空間に放射される。図1
8において、放射スロット2aは紙面に対して垂直に配
置されているので(導波管軸に平行に配置されているの
で)、空間に放射された電波Aは水平偏波となる。
【0008】一方、第2の給電導波管4bに入射した電
波Bは、給電スロット5bを介して第2の放射導波管1
bに給電される。給電スロット5bの配列間隔はdxで
あり、給電スロット5bの配列間隔dxが第2の給電導
波管4bの管内波長に一致するように、第2の給電導波
管4bの寸法を規定し、短絡板6bが給電スロット5b
から距離dx/2離れていると、電波Bは第2の放射導
波管1bの全てに給電される。そして、第2の放射導波
管1bの各々に給電された電波Bは、第2の放射導波管
1bに形成された放射スロット2bから空間に放射され
る。図18において、放射スロット2bは、紙面に対し
て水平に配置されているので(導波管軸に直交して配置
されているので)、放射スロット2bから空間に放射さ
れた電波Bは垂直偏波となる。
【0009】ところで、上述のスロットアレーアンテナ
においては、放射スロット2aは所謂シャントスロット
と呼ばれるスロットであり、等価回路的には放射導波管
1aの等価回路に並列なコンダクタンスとして動作す
る。このため、上述のスロットアレーアンテナでは、シ
ョート板3aからの距離がλg/4の奇数倍の位置に放
射スロット2aを形成しないと(つまり、図中放射スロ
ット2aの長手方向に直交する放射スロット2aの中心
軸線をショート板3aからλg/4の奇数倍の位置に位
置づけないと)、アンテナとして動作しないことにな
る。
【0010】一方、放射スロット2bは所謂シリーズス
ロットと呼ばれるスロットであり、等価回路的には放射
導波管1bの等価回路に直列なインピーダンスとして動
作する。このため、上述のスロットアレーアンテナで
は、ショート板3bからの距離がλg/2の整数倍の位
置に放射スロット2bを形成しないと(つまり、図中放
射スロット2bの長手方向に延びる放射スロット2bの
中心軸線をショート板3bからλg/2の整数倍の位置
に位置づけないと)、アンテナとして動作しないことに
なる。
【0011】従って、第1の放射導波管1aに形成され
た放射スロット2aと第2の放射導波管1bに形成され
た放射スロット2bとは、必ずλg/4だけずれた位置
に形成されることになって、図18に円で囲った部分で
示すように、放射スロット2aの長手方向中心軸線と放
射スロット2bの長手中心軸線とは交差せず、恰も放射
スロット2aと放射スロット2bはL字状の配置される
こととなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のスロットアレー
アンテナは以上のように構成されているので、放射スロ
ット2aと放射スロット2bは恰もL字状に配置されて
いることから、図19に示すように、放射スロット2a
上の磁流Hと放射スロット2b上の磁流Vも、非対称な
L字状の配置となってしまい、磁流Vと磁流Hの間に相
互結合が生じる。このような相互結合は、放射スロット
2aと放射スロット2bとの間のアイソレーションを低
下させることになる。このため、直交偏波間のアイソレ
ーションが低下するなどの課題があった。そして、相互
結合による電波が直交偏波用の放射スロットから再放射
して、交差偏波が増大するという課題もあった。
【0013】ところで、従来のスロットアレーアンテナ
では、前述のように、誘電体を放射導波管内に充填し
て、配列間隔dxを自由空間波長λ0より小さくし、こ
れによって、所謂グレーティングローブが発生しないよ
うにしている。しかしながら、グレーティングローブが
アンテナ視野外に発生することは問題とならないことを
考慮すると、例えば静止衛星搭載用アンテナ(スロット
アレーアンテナ)のように、視野が約±9゜と極めて小
さい範囲に限られる場合には、放射導波管内に誘電体を
装荷(充填)する必要はない。
【0014】一方、グレーティングローブは放射導波管
の配列間隔dxで決定され、このグレーティングローブ
はdx方向においてsinθ=λ0/dxで規定される
角度(発生角)θで発生する。このため、グレーティン
グローブの発生角θを大きくするためには、配列間隔d
xを小さくして、カットオフ周波数に近い条件で使う必
要が生じ、導波管の損失が増加してしまうなどの課題が
あった。
【0015】加えて、従来のスロットアレーアンテナ
は、放射導波管1a,1bの幅寸法aが等しく、しか
も、放射導波管1a,1bの内部に装荷された誘電体が
同一の比誘電率εrを有している。このため、放射スロ
ット2a,2bを同一の配列間隔dyで配列するには、
放射導波管1a,1bが互いに等しい周波数で使用され
るように設計しなければならない。これによって、例え
ば衛星通信のように直交偏波の使用に当たって送信と受
信とでその周波数が異なる場合には、従来のスロットア
レーアンテナを用いることができないという課題もあ
る。
【0016】さらに、従来のスロットアレーアンテナで
は、誘電体装荷によって管内波長λgが自由空間波長λ
0より小さくなる。一方、放射スロット2aは、その等
価回路を純コンダクタンスにみせるため、スロット長を
ほぼλ0/2とする必要があるが、放射スロット2aの
長さをλ0/2とすると、第1の放射導波管1aに形成
された放射スロット2aの間隔(放射スロット2aの端
部間の距離)が小さくなる。このため、放射スロット2
a同士間の相互結合が大きくなってしまうという課題が
あった。
【0017】また、従来のスロットアレーアンテナで
は、誘電体装荷によって幅寸法aをλ0/2より小さく
している。一方、放射スロット2bはその等価回路を純
抵抗にみせるため、スロット長をほぼλ0/2とする必
要がある。ところが、放射スロット2bの長さをλ0/
2とすると、第2の放射導波管1bに放射スロット2b
を配列することができない、つまり、従来のスロットア
レーアンテナでは、放射スロット2bのスロット長をほ
ぼλ0/2とすると、スロットアレーアンテナ自体を構
成できないという課題があった。
【0018】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、直交偏波間のアイソレーションを
良好にするとともに交差偏波の発生を抑圧したスロット
アレーアンテナ及びスロットアレーアンテナ装置を得る
ことを目的とする。
【0019】また、この発明は、導波管損失を少なくす
ることのであるスロットアレーアンテナ及びスロットア
レーアンテナ装置を得ることを目的とする。
【0020】また、この発明は、直交偏波の使用周波数
が異なる際にも使用することのできるスロットアレーア
ンテナ及びスロットアレーアンテナ装置を得ることを目
的とする。
【0021】また、この発明は、シャントスロットであ
る放射スロットのスロット長が自由空間波長λ0の2分
の1より短い状態においても、シャントスロットである
放射スロットが等価回路的に純コンダクタンスとなるス
ロットアレーアンテナ及びスロットアレーアンテナ装置
を得ることを目的とする。
【0022】また、この発明は、シリーズスロットであ
る放射スロットのスロット長が自由空間波長λ0より2
分の1より短い状態においても放射スロットが等価回路
的に純抵抗となり、シリーズスロットである放射スロッ
トを第2の放射導波管上に配列できるようにしたスロッ
トアレーアンテナ及びスロットアレーアンテナ装置を得
ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスロット
アレーアンテナは、方形導波管の幅広面に当該導波管の
管軸と平行にその管内波長の間隔で形成した複数の第1
の放射スロットを有し、前記方形導波管の端部に位置す
る前記第1の放射スロットの中心から前記管軸方向に1
/4管内波長離れた位置で短絡した第1の放射導波管
と、方形導波管の幅広面に当該導波管の管軸と直交して
その管内波長の間隔で形成した複数の第2の放射スロッ
トを有し、前記方形導波管の端部に位置する前記第2の
放射スロットの中心から前記管軸方向に1/2管内波長
離れた位置で短絡した第2の放射導波管とを備え、前記
第1及び前記第2の放射導波管を、前記第2の放射スロ
ットの長手方向に沿った延長線が前記第1の放射スロッ
トと直交し、前記スロットを形成した幅広面が同一平面
となるように交互に配列したものである。
【0024】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1及び第2の放射導波管を、第2の放射スロット
の長手方向に沿った延長線が第1の放射スロットの長手
方向の中心を通るように配列したものである。
【0025】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1の放射導波管において第1の放射スロットが形
成された幅広面の幅と、第2の放射導波管において第2
の放射スロットが形成された幅広面の幅とが互いに異な
ることを特徴とするものである。
【0026】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1及び第2の放射導波管に誘電体を装荷したもの
である。
【0027】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1及び第2の放射導波管に装荷された各誘電体
は、その比誘電率が互いに異なるものである。
【0028】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1の放射導波管において第1の放射スロットが形
成された幅広面の幅を自由空間波長の1/2未満とする
と共に、互いに隣接する前記第1及び第2の放射導波管
の間隔を前記自由空間波長未満としたものである。
【0029】この発明に係るスロットアレーアンテナ
は、第1の放射導波管内又は第2の放射導波管内に、第
1の放射スロット又は第2の放射スロットにおける共振
周波数を調整する共振周波数調整部材を装荷したもので
ある。
【0030】この発明に係るスロットアレーアンテナ装
置は、方形導波管の幅広面に当該導波管の管軸と平行に
その管内波長の間隔で形成した複数の第1の放射スロッ
トを有し、前記方形導波管の端部に位置する前記第1の
放射スロットの中心から前記管軸方向に1/4管内波長
離れた位置で短絡した第1の放射導波管と、方形導波管
の幅広面に当該導波管の管軸と直交してその管内波長の
間隔で形成した複数の第2の放射スロットを有し、前記
方形導波管の端部に位置する前記第2の放射スロットの
中心から前記管軸方向に1/2管内波長離れた位置で短
絡した第2の放射導波管とを備え、前記第1及び前記第
2の放射導波管を、前記第2の放射スロットの長手方向
に沿った延長線が前記第1の放射スロットと直交し、前
記スロットを形成した幅広面が同一平面となるように交
互に配列したスロットアレーアンテナを、第1及び第2
のスロットアレーアンテナとして備え、前記第1及び前
記第2のスロットアレーアンテナを、前記第1のスロッ
トアレーアンテナを構成する前記第1の放射導波管の管
軸と、前記第2のスロットアレーアンテナを構成する前
記第2の放射導波管の管軸とが一致するように配列させ
たものである。
【0031】この発明に係るスロットアレーアンテナ装
置は、第1及び第2のスロットアレーアンテナをそれぞ
れ複数備え、前記第1及び前記第2のスロットアレーア
ンテナを管軸方向に交互に配列させたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるス
ロットアレーアンテナの構成を示す斜視図であり、図2
はこの発明の実施の形態1によるスロットアレーアンテ
ナを正面から透視して示す図である。図において、11
aは第1の放射導波管、11bは第2の放射導波管であ
り、それぞれの幅広面の幅寸法がa、奥行き寸法がbの
方形導波管である。図示のスロットアレーアンテナで
は、放射導波管11a,11bが交互に互いに密着して
導波管軸を平行にして合計8本配列されている(放射導
波管11a,11bは、各々4本備えられている)。な
お、図1及び図2において、図18と同様に、幅寸法a
は自由空間波長λ0の半分より小さい。つまり、a<λ
0/2となっている。また、隣り合う放射導波管11a
同士の間隔、及び、隣り合う放射導波管11bの間隔
(つまり、放射導波管11a,11bの幅広面の幅寸法
合計の長さ)をdxとし、dx<λ0とする。
【0033】第1の放射導波管11aにおいて、前述の
幅寸法aで規定される幅広面(図中正面)には、配列間
隔dyで複数の放射スロット(第1の放射スロット)2
1aが形成されている。放射スロット21aは、放射導
波管11aの管軸を含む平面のうち上記幅広面に直交す
る平面と上記幅広面との交線に対して同一方向にずれて
配置されている。つまり、放射スロット21aは、図2
中の放射導波管11aの幅広面の左側方向に管軸からず
れて配置される。また、複数の放射スロット21aは管
軸方向に沿ってそれぞれ配置される。配列間隔dyは、
管内波長λgに等しく、各放射スロット21aはその長
手方向が第1の放射導波管11aの管軸(導波管軸)と
平行になっている。
【0034】同様にして、第2の放射導波管11bにお
いて、前述の幅寸法aで規定される幅広面(図中正面)
には、配列間隔dyで複数の放射スロット(第2の放射
スロット)21bが形成されている。そして、各放射ス
ロット21bは、その長手方向が、放射導波管11bの
管軸を含む平面のうち上記幅広面に直交する平面と上記
幅広面との交線に直交する。この結果、図1及び図2に
示すように、放射スロット21bの長手方向に延びる中
心軸線は、放射スロット21aと直交することになる。
これにより、放射スロット21bの長手方向に延びる中
心軸線は、放射スロット21aの中心を通って放射スロ
ット21aと直交する。
【0035】図示のように、第1の放射導波管11aは
その両端部がショート板31aで塞がれており、このシ
ョート板31aは第1の放射導波管11aの両端側(図
1及び図2において最上側及び最下側)に位置する放射
スロット21aの中心からdy/4(つまり、λg/
4)離れた位置に配置される。そして、ショート板31
aによって短絡面が規定される。同様にして、第2の放
射導波管11bはその両端部がショート板31bで塞が
れており、このショート板31bは第2の放射導波管1
1bの両端側(図1及び図2において最上側及び最下
側)に位置する放射スロット21bの長手方向中心軸線
からdy/2(つまり、λg/2)離れた位置に配置さ
れる。
【0036】そして、ショート板31bによって短絡面
が規定される。第1の放射導波管11aには第1の給電
導波管41aから電波が給電され、第2の放射導波管1
1bには第2の給電導波管41bから電波が給電され
る。つまり、第1の給電導波管41aは、幅寸法aで規
定される幅広面の他方(図中裏面)側に形成された給電
スロット51aによって第1の放射導波管11aに接続
される。また、第2の給電導波管41bは、幅寸法aで
規定される幅広面の他方(図中裏面)側に形成された給
電スロット51bによって第2の放射導波管11bに接
続される。なお、給電導波管41a,41bは、それぞ
れその終端が短絡板61a,61bによって短絡されて
いる。
【0037】次に動作について説明する。いま、第1の
給電導波管41aに入射した電波Aは、給電スロット5
1aを介して第1の放射導波管11aに給電される。給
電スロット51aの配列間隔dxが第1の給電導波管4
1aの管内波長に一致するように第1の給電導波管41
aの寸法を規定し、短絡板61aが給電スロット51a
から距離dx/2離れて配置されていると、給電導波管
41aからの全ての電波Aが、第1の放射導波管11a
の各々に給電される。そして、各放射導波管11aに給
電された電波Aは、各放射導波管11aに形成された放
射スロット21aから空間に放射される。図1及び図2
において、放射スロット21aは、紙面に対して垂直に
配置されているので(導波管軸に平行に配置されている
ので)、空間に放射された電波Aは水平偏波となる。
【0038】一方、第2の給電導波管41bに入射した
電波Bは、給電スロット51bを介して第2の放射導波
管11bに給電される。給電スロット51bの配列間隔
dxが第2の給電導波管41bの管内波長に一致するよ
うに第2の給電導波管41bの寸法を規定し、短絡板6
1bが給電スロット51bから距離dx/2離れて配置
されていると、給電導波管41bからの全ての電波B
は、各放射導波管11bに給電される。そして、第2の
放射導波管11bの各々に給電された電波Bは、第2の
放射導波管11bに形成された放射スロット21bから
空間に放射される。図1及び図2において、放射スロッ
ト21bは紙面に対して水平に配置されているので(導
波管軸に直交して配置されているので)、空間に放射さ
れた電波Bは垂直偏波となる。
【0039】ここで、図3を参照して、前述のように、
放射スロット21bの長手方向に延びる中心軸線は、放
射スロット21aの中心を通って放射スロット21aと
直交する位置関係にあるから、放射スロット21b上の
磁流V(の延長線)が放射スロット21a上の磁流Hと
その中心で直交する位置関係となって、磁流Vに対して
磁流Hは対称な位置関係に置かれたことになる。つま
り、磁流Vから磁流Hの始点及び終点までの距離が等し
くなり、磁流Vと磁流Hとの間には相互結合が生じな
い。このため、放射スロット21aと放射スロット21
bとの間を電磁的にアイソレートされた状態とすること
ができる。さらに、磁流Vと磁流Hとの間に相互結合が
ないので、相互結合した電波が直交偏波の放射スロット
から再放射されることがなく、良好な交差偏波特性を得
ることができる。
【0040】なお、放射導波管11a,11b、そし
て、給電導波管41a,41bの材質については,金属
又は金属メッキを施した誘電体などとすればよく、いず
れにしても、電気的に方形導波管として機能すれば、材
質は問わない。
【0041】図1及び図2に示す例において、第1の放
射導波管11aに形成された放射スロット21aを、全
て放射導波管11aの管軸に対して同一の方向(図2に
おいて、左方向)にずらして、その長手方向中心軸が同
一となるように配置したが、ずらす方向は全ての放射ス
ロット21aについて同一である必要はなく、逆方向に
ずらすようにしてもよい(例えば、管軸に対して図中右
方向にずらすようにしてもよい)。いずれにしても、第
2の放射スロット21bの長手方向に延びる中心軸線が
第1の放射スロット21aの中心を通って第1の放射ス
ロット21aと直交する位置関係とすればよく、放射ス
ロット21aを管軸に対してずらす方向は問わない。
【0042】ところで、第1の放射導波管11aの管軸
と平行に配置される放射スロット21aの管軸からのず
れ量が大きくなる程、放射される電波強度が強くなる。
そして、ずらす方向を変えることによって、放射する電
波の位相が180°反転する(つまり、逆位相とな
る)。このようにして、管軸に対してずらす方向を変え
ることによって放射される電波の位相が逆位相となるか
ら、例えば給電スロットの配置関係に起因して、第1の
放射導波管11aに給電された電波の位相が逆転するよ
うな際には、放射スロット21aをずらす方向を変えれ
ば、電波の位相を再び同一の位相とすることができる。
【0043】さらに、放射パターンを成形して所謂成形
ビームを生成する際には、位相が反転した電波を放射す
る放射スロット21aが必要となるが、この際にも、放
射スロット21aの管軸に対するずらす方向を放射特性
に応じて決定すれば、所望の成形ビームを生成すること
ができる(つまり、目的に応じて、放射スロット21a
の管軸に対してずらす方向を各放射スロット21aにつ
いて適宜決定するようにしてもよく、ずらし量を各放射
スロット21a毎に決定して、電波強度を変化させるよ
うにしてもよい)。
【0044】また、図1及び図2に示す例では、第2の
放射導波管11bに形成された放射スロット21bは、
第2の放射導波管11bの管軸上に放射スロット21b
の中心が位置するように配置されているが、放射スロッ
ト21bの中心を管軸の左側又は右側にずらすようにし
てもよい。いずれにしても、放射スロット21bの長手
方向に延びる中心軸線が放射スロット21aの中心を通
って放射スロット21aと直交する位置関係とすればよ
く、放射スロット21bの中心を管軸に対してずらして
も何等問題はない。
【0045】ところで、放射スロット21bの中心を管
軸からずらした際には、そのずれ量が大きくなる程、放
射される電波強度が弱くなる(つまり、ずらし量に応じ
て放射される電波強度を制御することができることにな
る)。そして、サイドローブの低減及び/又は上述の成
形ビームの生成を行うために、アンテナ全体から空間に
放射される電波のアンテナ開口面上の強度分布を変化さ
せる際、放射スロット21bの中心を管軸からずらして
電波強度を制御調整することなる(つまり、目的に応じ
て、放射スロット21bの管軸に対するずらし方向を、
各放射スロット21aについて適宜決定するようにして
もよい)。
【0046】なお、図1及び図2に示す例では、放射導
波管11a,11bにはそれぞれ1つの給電スロット5
1a及び給電スロット51bから給電が行われている
が、複数の第1の放射導波管11aを、管軸を同一とし
て連結するとともに、複数の第2の放射導波管11b
を、管軸を同一として連結し、各第1の放射導波管11
a及び各第2の放射導波管11bに対してそれぞれ給電
スロットから給電を行うようにしてもよい。この際にお
いても、放射スロット21bの長手方向に延びる中心軸
線が放射スロット21aの中心を通って放射スロット2
1aと直交する位置関係とされる。
【0047】また、図1及び図2に示す例では、給電導
波管41a,41bを用いてそれぞれ放射導波管11
a,11bに給電を行う例について説明したが、給電導
波管41a,41bの代わりに、例えば同軸プローブを
用いるようにしてもよい。同軸プローブを用いる際に
は、放射導波管11a,11bの幅広面から同軸プロー
ブの内導体を、放射導波管11a,11bに差し込み、
電界結合によって給電を行う。さらに、放射導波管11
a,11bの側壁又は短絡面から同軸プローブの内導体
を放射導波管11a及び11bに差し込んで、この内導
体を放射導波管内で、ループ状に曲げ、その先端を側壁
又は短絡面にショートして、磁界結合によって給電を行
うようしてもよい。
【0048】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、第2の放射導波管11bに形成された放射スロット
21bの長手方向に延びる中心軸線が第1の放射導波管
11aに形成された放射スロット21aの中心を通って
放射スロット21aと直交するので、直交偏波間のアイ
ソレーションを良好にするとともに交差偏波の発生を抑
圧することができる。
【0049】なお、上記実施の形態1では、放射導波管
11aの幅広面にその管軸と平行に管内波長の間隔で第
1の放射スロット21aを形成し、放射導波管11aの
端部に位置する第1の放射スロット21aの中心から管
軸方向に1/4管内波長離れた位置で短絡しており、放
射導波管11bの幅広面にその管軸と直交して管内波長
の間隔で第2の放射スロット21bを形成し、放射導波
管11bの端部に位置する第2の放射スロット21bの
中心から管軸方向に1/2管内波長離れた位置で短絡す
る例を示したが、上記管内波長、上記1/2管内波長、
及び上記1/4管内波長としては、本発明の効果が得ら
れる範囲内で規定されていればよい。つまり、本発明の
効果が得られる程度であれば、放射導波管11aの幅広
面にその管軸と平行に概ね管内波長の間隔で第1の放射
スロット21aを形成し、放射導波管11aの端部に位
置する第1の放射スロット21aの中心から管軸方向に
概ね1/4管内波長離れた位置で短絡してもよい。ま
た、放射導波管11bの幅広面にその管軸と直交して概
ね管内波長の間隔で第2の放射スロット21bを形成
し、放射導波管11bの端部に位置する第2の放射スロ
ット21bの中心から管軸方向に概ね1/2管内波長離
れた位置で短絡してもよい。このように、本発明は、上
述したような放射導波管の管内波長の中心周波数で規定
される位置関係のみでなく、上記管内波長として本発明
の効果が得られる程度の周波数範囲で規定される位置関
係での構成も含むものとする。これは、以降の実施の形
態で述べる位置関係についても同様である。
【0050】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるスロットアレーアンテナの構成を示す図であ
る。図において、放射導波管11aの幅広面の幅寸法が
a1とされ、放射導波管11bの幅広面の幅寸法がa2
とされている(つまり、放射導波管11a,11bは、
それぞれの幅広めの幅寸法が異なっている)。図示の例
では、a1<a2<λ0/2である。図1で説明したよ
うに、第2の放射導波管11bに形成された放射スロッ
ト21bの長手方向に延びる中心軸線は、第1の放射導
波管11aに形成された放射スロット21aの中心を通
って放射スロット21aと直交する位置関係にあり、放
射スロット21a,21bの配列間隔はdyとされる
(dy=λg)。なお、図1に示す構成要素と同一の構
成要素については同一の参照番号を付す。
【0051】いま、第1の放射導波管11aについて
は、その使用周波数をf1、第2の放射導波管11bに
ついては、その使用周波数をf2とすると、dy=λg
とするためには、f1>f2となるように使用周波数が
設定されることになる。つまり、図4に示すスロットア
レーアンテナは、直交偏波でかつ,使用周波数が異なる
通信に用いられることになる。
【0052】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、放射導波管11a,11bの幅広面の幅寸法を異な
らせて、しかも、放射スロット21a,21bの配列間
隔dy=λgと規定したから、放射導波管11a,11
bで使用する周波数を異ならせることができる。
【0053】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3によるスロットアレーアンテナの構成を示す図であ
る。図において、放射導波管11a,11b内に比誘電
率εr1の誘電体が装荷されており(なお、ここでは、
給電導波管41a,41bにそれぞれ比誘電率εr3の
誘電体が装荷されている)、放射導波管11a,11b
の幅広面の幅寸法aがa<λ0/2(λ0:自由空間波
長)に規定されるとともに、隣り合う第1の放射導波管
11a同士(又は第2の放射導波管11b同士)の間隔
dxがdx<λ0に規定される。なお、図1に示す構成
要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付
す。
【0054】ところで、スロットアレーアンテナからア
ンテナ正面に主ビームが放射されているとすると、前述
のように、dx>λgとされるから、グレーティングロ
ーブは主ビームから間隔λ0/dxに対応する角度に発
生することになるが、上述のように、幅寸法をa<λ0
/2に規定するとともに、間隔dxをdx<λ0に規定
しているから、グレーティングローブの発生を防止する
ことができることになる。
【0055】さらに、放射導波管11a,11b内に比
誘電率εr1の誘電体が装荷されているから、放射導波
管内の波長が短くなって、必然的にアンテナを小型化で
きることになる。なお、給電導波管41a,41bにも
誘電体を装荷すれば、さらに、アンテナを小型化でき
る。
【0056】なお、放射導波管11a,11bに誘電体
を装荷する際には、例えば図6(a)に示すように、第
1の放射導波管11a(及び第2の放射導波管11b)
の断面全てを満たすように誘電体11を装荷するように
してもよいし、図6(b)及び(c)に示すように、第
1の放射導波管11a(及び第2の放射導波管11b)
の断面の一部分に誘電体11を装荷するようにしてもよ
い。いずれにしても、放射導波管11a及び11b内に
誘電体を装荷すれば、放射導波管内の波長が短くなっ
て、アンテナを小型化することができる。
【0057】また、図7に示すように、図4で説明した
スロットアレーアンテナにおいて、放射導波管11a,
11bに比誘電率εr1の誘電体を装荷し、給電導波管
41a,41bに比誘電率εr3の誘電体を装荷するよ
うにしてもよい(放射導波管11a,11bにのみ誘電
体を装荷するようにしてもよい)。このようにして、放
射導波管及び/又は給電導波管に誘電体を装荷するよう
にすれば、アンテナ自体を小型化することができる。
【0058】ところで、一般に、給電導波管41a,4
1bに形成される給電スロットは、給電導波管の管内波
長の1/2の整数倍としなければならず、このため、ε
r1≠εr3とされる。一方、前述の配列間隔dxが給
電導波管の管内波長の1/2の整数倍となる条件下で
は、εr1=εr3となる。
【0059】この際、図8に示すように、第1の放射導
波管11aには比誘電率εr1の誘電体を装荷し、第2
の放射導波管11bには比誘電率εr2の誘電体を装荷
するようにしてもよい。そして、第1の給電導波管41
aには比誘電率εr3の誘電体を装荷し、第2の給電導
波管41bには比誘電率εr4の誘電体を装荷する。た
だし、εr1≠εr2、εr1≠εr4とされる。この
ようにして、アンテナ自体を小型化するとともに、放射
導波管11a,11bの管内波長をさらに異ならせて、
その使用周波数を変化させてもよい。
【0060】さらに、図9に示すように、図5で説明し
たスロットアレーアンテナにおいて、第1の放射導波管
11aに比誘電率εr1の誘電体を装荷し、第2の放射
導波管11bに比誘電率εr2の誘電体を装荷するよう
にしてもよい。このようにすれば、放射導波管11a,
11bの管内波長が異なる結果、その使用周波数を異な
らせることができる。この際、給電導波管41a,41
bにそれぞれ比誘電率εr3,εr4の誘電体を装荷す
るようにしてもよい。この際、εr1≠εr3、εr2
≠εr4とされる。
【0061】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、第1及び第2の放射導波管の幅寸法をλ0/2未満
に規定すると共に、隣り合う第1の放射導波管(又は第
2の放射導波管)の間隔をλ0未満に規定するので、グ
レーティングローブの発生を防止することができる。
【0062】加えて、この実施の形態3によれば、第1
及び第2の放射導波管内に誘電体を装荷するので、放射
導波管内の波長が短くなってアンテナを小型化すること
ができる。
【0063】また、この実施の形態3によれば、第1及
び第2の放射導波管内にそれぞれ比誘電率が異なる誘電
体を装荷するので、その使用周波数を異ならせることが
できる。
【0064】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4によるスロットアレーアンテナにおける放射スロ
ットを示す斜視図である。図において、第1の放射導波
管11a内には2つの容量性アイリス(容量性部材)7
1a,71bが配置されており、これら容量性アイリス
71a,71bはそれぞれ放射スロット21aの端部に
位置づけられるように、第1の放射導波管11aの内壁
面(図中内下壁面)に管軸に直交して配置されている。
つまり、容量性アイリス71aは、放射スロット21a
の上側端部に位置づけられ、容量性アイリス71bは放
射スロット21aの下側端部に位置づけられている。こ
のようにして、容量性アイリス71a,71bを配置す
ると、シャントスロットである放射スロット21aのス
ロット長が自由空間波長λ0の2分の1より短い状態に
おいても、放射スロット21aが等価回路的に純コンダ
クタンスとなる。そして、容量性アイリス71a,71
bによって放射スロット21aにおける共振周波数が調
整されて、例えば放射スロット21aの長さがλ0/2
よりも短い場合においても、放射スロット21aを共振
させることができる。なお、図1に示す構成要素と同一
の構成要素については同一の参照番号を付す。
【0065】図に示す例では、2つの容量性アイリス7
1a,71bを配置したが、1つ又は3つ以上の容量性
アイリスを配置するようにしても、放射スロット21a
と容量性アイリスとによるインピーダンス特性は変化す
るものの、放射スロット21aの長さがλ0/2よりも
短い場合でも、放射スロット21aを共振させることが
できる。
【0066】図11では、図10で説明した容量性アイ
リス71a,71bの代わりに、誘導性アイリス(誘導
性部材)81aが用いられる。図示の例では、誘導性ア
イリス81aは放射スロット21aの略中央部を通って
管軸に直交する方向に延びる線分の下側に配置されてい
る。このようにして、誘導性アイリス81aを配置する
と、誘導性アイリス81aによって放射スロット21a
における共振周波数が調整されて、例えば放射スロット
21aの長さがλ0/2よりも短い場合においても、放
射スロット21aを共振させることができる。
【0067】図12では、図11で説明した誘導性アイ
リス81aの代わりに、誘導性ポスト91a,91b
が、放射スロット21aの略中央部を通って管軸に直交
する方向に延びる線分の下側に配置されている。このよ
うな誘導性ポスト(誘導性部材)91a,91bを用い
ても、放射スロット21aにおける共振周波数を調整す
ることができる。
【0068】ところで、図13に示すように、第2の放
射導波管11b内に容量性アイリス72aを配置するよ
うにしてもよい。容量性アイリス72aは放射スロット
21bに沿ってその下側に配置されている。このように
して、容量性アイリス72aを配置すると、シリーズス
ロットである放射スロット21bのスロット長が自由空
間波長λ0より2分の1より短い状態においても、放射
スロット21bが等価回路的に純抵抗となり、放射スロ
ット21bを第2の放射導波管11b上に配列できるこ
とになる。そして、容量性アイリス72aによって放射
スロット21bにおける共振周波数が調整されて、例え
ば放射スロット21bの長さがλ0/2よりも短い場合
においても、放射スロット21bを共振させることがで
きる。
【0069】さらに、図14に示すように、容量性アイ
リス72aの代わりに、誘導性アイリス82a〜82d
を用いるようにしてもよい。図示の例では、誘導性アイ
リスが放射スロット21bの両端部にそれぞれ2つずつ
位置づけられて、合計4つの誘導性アイリス82a〜8
2dがその側壁に配置されている。このようにして、誘
導性アイリス82a〜82dを配置すると、誘導性アイ
リス81a〜82dによって放射スロット21bにおけ
る共振周波数が調整されて、例えば、放射スロット21
bの長さがλ0/2よりも短い場合においても、放射ス
ロット21bを共振させることができる。
【0070】なお、図14においては、4つの誘導性ア
イリス82a〜82dを配置したが、放射スロット21
bの一端部にのみ2つの誘導性アイリスを位置づけるよ
うにしてもよい。この際においても、放射スロット21
bの長さがλ0/2よりも短い場合でも、放射スロット
21bを共振させることができる。
【0071】さらに、図15に示すように、誘導性アイ
リス82a〜82dの代わりに、誘導性ポスト92a〜
92dを用いるようにしてもよい。
【0072】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、容量性アイリス(又は容量性ポスト)又は誘導性ア
イリス(又は誘導性ポスト)を放射導波管内に配置する
ので、放射スロットにおける共振周波数を調整すること
ができる。
【0073】実施の形態5.図16はこの発明の実施の
形態5によるスロットアレーアンテナ装置の構成を示す
正面図である。ここでは、図1に示すスロットアレーア
ンテナを二つ用いてスロットアレーアンテナ装置が構成
されている。つまり、図に示すスロットアレーアンテナ
装置はスロットアレーアンテナ22,23を備えてい
る。
【0074】図に示すように、第1のスロットアレーア
ンテナ22は、その第1の放射導波管11aの管軸が第
2のスロットアレーアンテナ23の第2の放射導波管1
1bの管軸と一致するように、第2のスロットアレーア
ンテナ23に隣接して管軸方向配列されている。なお、
図に示すように、スロットアンテナ装置が3次元座標
(座標軸X、Y、及びZ)の原点に位置するものとする
と、空間の一点は極座標(θ,φ)で表される。
【0075】図17は図1に示すスロットアレーアンテ
ナ(つまり、第1又は第2のスロットアレーアンテナ2
2又は23)から空間に放射される電波の主ビーム及び
グレーティングローブの発生方向を表すとともに、図1
6に示すスロットアレーアンテナ装置から空間に放射さ
れる電波の主ビーム及びグレーティングローブの発生方
向を示す図である。
【0076】図17において、Tx軸及びTy軸はそれ
ぞれ図16中に示した角度θ,φに対してsinθco
sφ成分及びsinθsinφ成分を表す。図17にお
いては、上述したスロットアレーアンテナ22,23に
おいて、放射スロット21a及び放射スロット21bの
配置条件から定まる主ローブ及びグレーティングローブ
の発生方向をTx−Ty平面上に表している。
【0077】ここで、図16に示すように、スロットア
レーアンテナ22,23において、放射導波管11a,
11bの配列間隔をDx=dx/2(管軸間の間隔(X
軸方向)をDx=dx/2)、スロットアレーアンテナ
22,23の配列間隔(Y軸方向において、第1のスロ
ットアレーアンテナ22の中心と第2のスロットアレー
アンテナ23の中心との間隔)をDyとすると、前述し
たように、dx(互いに隣り合う放射導波管11a及び
11bの間隔)>λg(管内波長)であるから、スロッ
トアレーアンテナ22又は23からアンテナ正面(θ=
0°)に主ビームが放射されている場合(つまり、スロ
ットアレーアンテナからアンテナ正面(θ=0°)に主
ビームが放射されている場合)、図17に示すように、
主ビームからTx軸上の間隔λ0(自由空間波長)/
(2Dx)に対応する角度(φ=0°,θ≦90°)で
グレーティングローブが発生する(図17において白丸
印で示す)。
【0078】一方、図16に示すスロットアレーアンテ
ナ装置では、前述のように、第1のスロットアレーアン
テナ22の第1の放射導波管11aの管軸が第2のスロ
ットアレーアンテナ23の第2の放射導波管11bの管
軸と一致するように配置されているから、つまり、同一
の偏波の放射導波管が恰もジグザグに配置されているこ
とになるから、グレーティングローブの発生位置は、T
x軸上から±Ty方向にλ0/(2Dy)だけ離れた位
置となる(図17において黒丸印で示す)。この結果、
主ビームとグレーティングローブとの距離はスロットア
レーアンテナ22又は23のみを用いた場合に比べて、
図16に示すスロットアレーアンテナ装置の方が大きく
なる。
【0079】いま、グレーティングローブの発生角度を
θgとすると,図17において、主ビームとグレーティ
ングローブとの距離はsinθgで表され、図16に示
すスロットアレーアンテナ装置では、スロットアレーア
ンテナ22又は23(つまり、図1に示すスロットアレ
ーアンテナ)に比べて、グレーティングローブの発生角
をより広角とできることがわかる。放射スロット21a
又は21bの放射パターンは広角になる程、その放射量
が小さくなり、図16に示すスロットアレーアンテナ装
置では、グレーティングローブのレベルを図1に示すス
ロットアレーアンテナに比べて抑圧することができる。
【0080】さらに、同一の発生角度θgでグレーティ
ングローブを発生させるとすると、配列間隔Dx、つま
り、放射導波管11a,11bの幅寸法aを大きくする
ことができることになり、その結果、導波管損失を小さ
くすることができる。
【0081】なお、図16に示す例では、スロットアレ
ーアンテナ22,23をY軸方向に配列した例を示した
が、同様にして、複数の第1及び第2のスロットアレー
アンテナを準備して、Y軸方向に第1及び第2のスロッ
トアレーアンテナを交互に配置することにしてもよい。
この際においても、図17で説明したように、グレーテ
ィングローブレベルの抑圧又は導波管損失の低減を行う
ことができる。
【0082】また、スロットアレーアンテナ22,23
として、上記実施の形態1〜4で説明したスロットアレ
ーアンテナを用いるようにすればよい。
【0083】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、第1及び第2のスロットアレーアンテナを用いて、
第1のスロットアレーアンテナを構成する第1の放射導
波管の管軸と第2のスロットアレーアンテナを構成する
第2の放射導波管の管軸とを一致させるので、グレーテ
ィングローブの発生角を広角にすることができ、その結
果、実質的にグレーティングローブを抑圧できる。ま
た、グレーティングローブの発生角が同一であれば、導
波管損失を少なくすることができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、方形
導波管の幅広面に当該導波管の管軸と平行にその管内波
長の間隔で形成した複数の第1の放射スロットを有し、
方形導波管の端部に位置する第1の放射スロットの中心
から管軸方向に1/4管内波長離れた位置で短絡した第
1の放射導波管と、方形導波管の幅広面に当該導波管の
管軸と直交してその管内波長の間隔で形成した複数の第
2の放射スロットを有し、方形導波管の端部に位置する
第2の放射スロットの中心から管軸方向に1/2管内波
長離れた位置で短絡した第2の放射導波管とを備え、第
1及び第2の放射導波管を、第2の放射スロットの長手
方向に沿った延長線が第1の放射スロットと直交し、ス
ロットを形成した幅広面が同一平面となるように交互に
配列したので、第1及び第2の放射スロット間の相互結
合がなくなって、直交偏波間のアイソレーションが良好
となり、交差偏波の発生を抑圧することができるという
効果がある。
【0085】この発明によれば、第1及び第2の放射導
波管を、第2の放射スロットの長手方向に沿った延長線
が第1の放射スロットの長手方向の中心を通るように配
列したので、さらに直交偏波間のアイソレーションが良
好となるという効果がある。
【0086】この発明によれば、第1の放射導波管にお
いて第1の放射スロットが形成された幅広面の幅と、第
2の放射導波管において第2の放射スロットが形成され
た幅広面の幅とが互いに異なるので、直交偏波におい
て、その使用周波数が異なる際においても使用すること
ができるという効果がある。
【0087】この発明によれば、第1及び第2の放射導
波管に誘電体を装荷するので、アンテナ自体を小形化す
ることができるという効果がある。
【0088】この発明によれば、第1及び第2の放射導
波管に装荷された誘電体について、その比誘電率が互い
に異なるように構成したので、アンテナ自体を小形化で
きるばかりでなく、直交偏波において、その使用周波数
が異なる際においても使用できるという効果がある。
【0089】この発明によれば、第1の放射導波管にお
いて第1の放射スロットが形成された幅広面の幅を自由
空間波長の1/2未満とすると共に、互いに隣接する第
1及び第2の放射導波管の間隔を自由空間波長未満とし
たので、グレーティングローブの発生を防止できるとい
う効果がある。
【0090】この発明によれば、第1の放射導波管内
に、第1の放射スロットにおける共振周波数を調整する
共振周波数調整部材を装荷したので、シャントスロット
である第1の放射スロットのスロット長が自由空間波長
の2分の1より短い状態においても、第1の放射スロッ
トを等価回路的に純コンダクタンスとすることができ
る。この結果、共振周波数を調整することできるという
効果ある。
【0091】この発明によれば、第2の放射導波管内
に、第2の放射スロットにおける共振周波数を調整する
共振周波数調整部材を装荷したので、シリーズスロット
である第2の放射スロットのスロット長が自由空間波長
の2分の1より短い状態においても、第2の放射スロッ
トを等価回路的に純抵抗とすることができ、第2の放射
スロットを第2の放射導波管上に配列して、共振周波数
を調整することできるという効果ある。
【0092】この発明によれば、第1及び第2のスロッ
トアレーアンテナを用いて、第1のスロットアレーアン
テナを構成する第1の放射導波管の管軸と第2のスロッ
トアレーアンテナを構成する第2の放射導波管の管軸と
を一致させて第1及び第2のスロットアレーアンテナを
配列するので、グレーティングローブの発生角を広角に
することができ、その結果、実質的にグレーティングロ
ーブを抑圧することができるという効果がある。さら
に、グレーティングローブの発生角が同一であれば、導
波管損失を少なくすることができるという効果もある。
【0093】この発明によれば、第1及び第2のスロッ
トアレーアンテナをそれぞれ複数備えて、第1及び第2
のスロットアレーアンテナを管軸方向に交互に配列する
ので、複数の第1及び第2のスロットアレーアンテナを
備える際においても、グレーティングローブの発生を抑
制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるスロットアレ
ーアンテナの構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すスロットアレーアンテナを一部透
視して示す正面図である。
【図3】 図1に示すスロットアレーアンテナにおいて
放射スロットに生じる磁流の関係を説明するための図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態2によるスロットアレ
ーアンテナの構成を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるスロットアレ
ーアンテナの構成の一例を示す斜視図である。
【図6】 図5に示すスロットアレーアンテナにおける
誘電体装荷を説明するための断面図であり、(a)は第
1の例を示す断面図、(b)は第2の例を示す断面図、
(c)は第3の例を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるスロットアレ
ーアンテナの構成の他の例を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるスロットアレ
ーアンテナの構成のさらに他の例を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるスロットアレ
ーアンテナの構成のさらに他の例を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる容量性アイリスの装荷の一例
について示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる誘導性アイリスの装荷の一例
について示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる誘導性ポストの装荷の一例に
ついて示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる容量性アイリスの装荷の他の
例について示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる誘導性アイリスの装荷の他の
例について示す斜視図である。
【図15】 この発明の実施の形態4によるスロットア
レーアンテナで用いられる誘導性ポストの装荷の他の例
について示す斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態5によるスロットア
レーアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図17】 図16に示すスロットアレーアンテナ装置
及び図1に示すスロットアレーアンテナに関してグレー
ティングローブを説明するための図である。
【図18】 従来のスロットアレーアンテナの構成を示
す斜視図である。
【図19】 図18に示すスロットアレーアンテナにお
いて放射スロットに生じる磁流の関係を説明するための
図である。
【符号の説明】
11a,11b 放射導波管、21a,21b 放射ス
ロット、31a,31b,ショート板(短絡面)、41
a,41b 給電導波管、51a,51b 給電スロッ
ト、61a,61b ショート板(短絡面)、71a,
71b,72a容量性アイリス、81a,82a〜81
d 誘導性アイリス、91a,91b,92a〜92d
誘導性ポスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 龍彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA07 AA09 AB05 CA02 GA08 HA05 JA05 5J045 AA12 AA14 DA04 FA02 HA01 MA04 NA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形導波管の幅広面に当該導波管の管軸
    と平行にその管内波長の間隔で形成した複数の第1の放
    射スロットを有し、前記方形導波管の端部に位置する前
    記第1の放射スロットの中心から前記管軸方向に1/4
    管内波長離れた位置で短絡した第1の放射導波管と、 方形導波管の幅広面に当該導波管の管軸と直交してその
    管内波長の間隔で形成した複数の第2の放射スロットを
    有し、前記方形導波管の端部に位置する前記第2の放射
    スロットの中心から前記管軸方向に1/2管内波長離れ
    た位置で短絡した第2の放射導波管とを備え、 前記第1及び前記第2の放射導波管を、前記第2の放射
    スロットの長手方向に沿った延長線が前記第1の放射ス
    ロットと直交し、前記スロットを形成した幅広面が同一
    平面となるように交互に配列したスロットアレーアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の放射導波管を、第2の放
    射スロットの長手方向に沿った延長線が第1の放射スロ
    ットの長手方向の中心を通るように配列したことを特徴
    とする請求項1記載のスロットアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 第1の放射導波管において第1の放射ス
    ロットが形成された幅広面の幅と、第2の放射導波管に
    おいて第2の放射スロットが形成された幅広面の幅とが
    互いに異なることを特徴とする請求項1記載のスロット
    アレーアンテナ。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の放射導波管に誘電体を装
    荷したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの
    いずれか1項記載のスロットアレーアンテナ。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の放射導波管に装荷された
    各誘電体は、その比誘電率が互いに異なることを特徴と
    する請求項4記載のスロットアレーアンテナ。
  6. 【請求項6】 第1の放射導波管において第1の放射ス
    ロットが形成された幅広面の幅を自由空間波長の1/2
    未満とすると共に、互いに隣接する前記第1及び第2の
    放射導波管の間隔を前記自由空間波長未満としたことを
    特徴とする請求項4又は請求項5記載のスロットアレー
    アンテナ。
  7. 【請求項7】 第1の放射導波管内又は第2の放射導波
    管内に、第1の放射スロット又は第2の放射スロットに
    おける共振周波数を調整する共振周波数調整部材を装荷
    したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのい
    ずれか1項記載のスロットアレーアンテナ。
  8. 【請求項8】 方形導波管の幅広面に当該導波管の管軸
    と平行にその管内波長の間隔で形成した複数の第1の放
    射スロットを有し、前記方形導波管の端部に位置する前
    記第1の放射スロットの中心から前記管軸方向に1/4
    管内波長離れた位置で短絡した第1の放射導波管と、方
    形導波管の幅広面に当該導波管の管軸と直交してその管
    内波長の間隔で形成した複数の第2の放射スロットを有
    し、前記方形導波管の端部に位置する前記第2の放射ス
    ロットの中心から前記管軸方向に1/2管内波長離れた
    位置で短絡した第2の放射導波管とを備え、前記第1及
    び前記第2の放射導波管を、前記第2の放射スロットの
    長手方向に沿った延長線が前記第1の放射スロットと直
    交し、前記スロットを形成した幅広面が同一平面となる
    ように交互に配列したスロットアレーアンテナを、第1
    及び第2のスロットアレーアンテナとして備え、 前記第1及び前記第2のスロットアレーアンテナを、前
    記第1のスロットアレーアンテナを構成する前記第1の
    放射導波管の管軸と、前記第2のスロットアレーアンテ
    ナを構成する前記第2の放射導波管の管軸とが一致する
    ように配列させたスロットアレーアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 第1及び第2のスロットアレーアンテナ
    をそれぞれ複数備え、前記第1及び前記第2のスロット
    アレーアンテナを管軸方向に交互に配列させたことを特
    徴とする請求項8記載のスロットアレーアンテナ装置。
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