JP2003318108A - 薄膜トランジスタの作製方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの作製方法Info
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Abstract
いシリコン膜を形成すると技術を提供する 【解決手段】 基体上に非晶質シリコン膜を形成し、該
非晶質シリコン膜の一部の上に金属膜を形成し、該金属
膜をマスクとして該非晶質シリコン膜の上方から1回目
のレーザー光照射を行って前記非晶質シリコン膜の一部
以外の部分を結晶化し、前記金属膜を除去した後、前記
非晶質シリコン膜の上方から2回目のレーザー光照射を
行って前記非晶質シリコン膜の一部を結晶化し、該2回
目のレーザー光照射により結晶化された結晶質シリコン
膜をチャネル形成領域に用いることを特徴とする。
Description
の作製方法に関するものであり、当該薄膜トランジスタ
を使用しうる全ての技術分野に属する。即ち、LCD
(液晶ディスプレイ)、ELD(エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ)もしくはFED(フィールドエミッ
ションディスプレイ)等に代表されるディスプレイに係
る技術分野又はCMOSセンサ等に代表されるセンサに
係る技術分野その他の半導体集積回路を搭載するあらゆ
る半導体装置に係る技術分野に属する。
性層中を移動するキャリア(電子または正孔)を制御す
ることによりスイッチング動作を行う半導体素子であ
り、その半導体としてシリコン膜が一般的に用いられて
いる。特に、近年においては、安価なガラス基板上に多
結晶シリコン膜(ポリシリコン膜ともいう。)を形成し
て薄膜トランジスタの活性層とする開発が進み、注目さ
れている。ガラス基板上に多結晶シリコン膜を作製する
場合、ガラス基板の耐熱性による制限があるため、如何
に低温で結晶性の高い多結晶シリコン膜を得るかが薄膜
トランジスタの特性向上の鍵を握っている。
低温で多結晶シリコン膜を形成する技術として、レーザ
ー光の照射による結晶化技術が開発されている。レーザ
ー光の照射による結晶化(以下、レーザー結晶化とい
う。)は、非晶質シリコン膜にレーザー光のエネルギー
を吸収させることにより膜のみを瞬間的に溶融させ、再
結晶化させる技術であり、極めて短時間のうちに処理が
終了することから、基板に熱の影響を与えることがな
く、ガラス基板上に容易に多結晶シリコン膜を形成する
ことが可能である。
非常に結晶性の高い多結晶シリコン膜を得る技術が発表
されている(Ultra-high Performance Poly-Si TFTs on
a Glass by a Stable Scanning CW Laser Lateral Cry
stallization;A.Hara, F.Takeuchi, M.Takei, K.Yoshin
o, K.Suga and N.Sasaki, AMLCD'01 Tech.Dig.,2001,p
p.227-230)。この技術は、非晶質シリコン膜上におい
て連続発振のレーザー光を走査し、半導体の固液界面を
移動させることで膜中に温度差を形成し、その温度差を
利用してシリコン膜を結晶化する技術である。しかしな
がら、走査速度が遅いと膜自体が突沸して消失してしま
い、走査速度が速いと固液界面の移動速度を超えてしま
い結晶化が不十分となるといった点でプロセスマージン
が狭いという問題を有している。
鑑みてなされたものであり、より簡易な方法でシリコン
膜中に温度差を形成し、その温度差を利用して結晶性の
高いシリコン膜を形成すると共に、半導体膜を活性層と
するスイッチング特性の良い薄膜トランジスタを作製す
る技術を提供することを課題とする。さらに、本発明を
実施した薄膜トランジスタを集積化した動作性能の高い
半導体装置を作製する技術を提供することを課題とす
る。
差を形成するために、ゲート電極を利用したレーザー結
晶化技術を提供することを課題とする。
に、本発明の薄膜トランジスタの作製方法は、非晶質シ
リコン膜と結晶質シリコン膜のレーザー光の吸収率の違
いを利用し、非晶質シリコン膜中に選択的に結晶質シリ
コン膜を形成するにあたって、該非晶質シリコン膜の一
部の上に設けられた金属膜(好ましくはゲート電極)を
マスクとして用いることを特徴としている。具体的に
は、非晶質シリコン膜上に金属膜で形成されたマスクを
設け、そのマスクの上方、即ち非晶質シリコン膜の上方
からレーザー光を照射(1回目のレーザー光照射)して
非晶質シリコン膜の一部を結晶化し、次いでマスクを除
去した後又は前記非晶質シリコン膜の下方から再びレー
ザー光を照射(2回目のレーザー光照射)して先の工程
で結晶化させた部分を核にして残りの非晶質部分(前記
非晶質シリコン膜の一部)をラテラル成長(横成長とも
いう。)させることを特徴とする。
リコン膜のレーザー光の吸収率の違いを利用するにあた
って、2回目の照射に用いるレーザー光の光源として
は、波長400〜600nm(好ましくは450〜55
0nm)の光を発振しうるレーザー、典型的には固体レ
ーザー(代表的にはNd:YAGレーザーもしくはN
d:YVO4レーザー等の第2高調波やアルゴンレーザ
ー等を用いることが好ましい。特に固体レーザーの第2
高調波を用いた場合、非晶質部分を優先的に溶融させる
ことが可能であり、その結果、非晶質部分と結晶質部分
の間に簡易に温度差を形成することができる。これは、
図5に示すように、吸収係数の波長依存性が非晶質シリ
コン膜と結晶質シリコン膜とで異なる様相を呈するから
である。即ち、図5からは波長400〜600nmの領
域において、明らかに結晶質シリコン(poly-Siと表
記)の方が非晶質シリコン(a-Siと表記)に比べて吸収
係数(αと表記)が小さい。なお、この傾向はシリコン
ゲルマニウム(SiGe)膜でも同様であるため、本発
明は半導体膜としてシリコンゲルマニウム膜を用いても
同様の効果が得られる。
率の低い金属、具体的には熱伝導率が2.0W/Kcm
以下、好ましくは1.0W/Kcm以下の金属膜を用い
ることが望ましい。かくすると、マスクエッジ部におけ
る放熱を最小限に抑えられるため、エッジ部直下の結晶
性を損なわずに済む。例えば、図6に示すのは、マスク
としてアルミニウム膜を用いた場合、チタン膜を用いた
場合、そしてマスクを用いなかった場合の3通りのパタ
ーンをシミュレーションで調べた測定結果である。シミ
ュレーションは、熱伝導方程式をトランジェントに解く
ことにより温度分布の時間変化を調べた。レーザーは、
パルス幅20ns、エネルギー密度100MJ/cm2
のエネルギーを注入するとして計算した。また、アルミ
ニウム膜及びチタン膜の熱伝導率は、それぞれ2.38
W/Kcm、0.22W/Kcmとした。
おいて、レーザー照射領域とメタルマスク領域の境界付
近におけるアルミニウム膜を用いた場合の曲線のみ緩や
かに変化していることが判明した。即ち、アルミニウム
膜の熱伝導性が高いため、マスクエッジ部における熱拡
散が進んで温度分布が緩やかになっているのである。温
度分布が緩やかになるということは、結晶粒が小さくな
り、結晶性が劣ることを意味している。一方、メタルマ
スクとしてチタン膜を用いた場合、マスクを設けなかっ
た場合とほぼ同じ温度分布を示しており、熱拡散によら
ず温度分布の急峻性を確保できることが判った。
金属膜としては、典型的にはチタン(Ti)、タンタル
(Ta)もしくはこれらの窒化物からなる金属(具体的
には、窒化チタン(TiN)もしくは窒化タンタル(T
aN))、またはクロム(Cr)もしくは白金(Pt)
からなる金属膜、またはタングステン(W)、モリブデ
ン(Mo)もしくはタングステン−モリブデン合金(W
−Mo)からなる金属膜を用いることができる。特に、
熱伝導率が約0.10W/Kcmの窒化タンタル膜、約
0.22W/Kcmのチタン膜もしくは約0.28W/
Kcmの窒化チタン膜が望ましい。
手段で結晶性の高い結晶質シリコン膜の形成が可能とな
り、薄膜トランジスタの少なくともチャネル形成領域と
して当該結晶質シリコン膜を用いれば、電界効果移動度
(モビリティ)の向上及びS値(サブスレッショルド係
数)の改善が達成される。また、モビリティやS値とい
った電気特性の向上した薄膜トランジスタを素子として
用いた集積回路を搭載する半導体装置は、全体として動
作速度の向上や駆動能力の向上といった動作性能の向上
が達成される。
は、本発明を用いて薄膜トランジスタを作製した例であ
る。具体的な説明は、図1を用いて行う。
ジスタを作製する基体、102は下地膜、103は非晶
質シリコン膜である。基体101としては、公知の如何
なる基体を用いても良いが、本発明は特に基体101と
してガラス基板、プラスチック基板(プラスチックフィ
ルムを含む。)を用いる際に有用である。下地膜102
は、基体101からの可動イオンの拡散防止、非晶質シ
リコン膜103の密着性向上等を目的としたものであ
り、公知の酸化シリコン膜や窒化シリコン膜を用いれば
良い。非晶質シリコン膜103としては、非晶質シリコ
ン膜もしくは非晶質シリコンゲルマニウム膜その他のシ
リコンを主成分とする非晶質シリコン膜を用いることが
できる。
ッパ膜、105はマスクである。ストッパ膜104は、
後にマスク105を除去する際、下の半導体膜がエッチ
ングされないようにするエッチングストッパとしての機
能とマスク105の密着性を向上させる効果を兼ねてい
る。具体的には、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜
(SiONで示される。)もしくは酸化アルミニウム膜
を用いることができる。勿論、ストッパ膜104は、後
に照射されるレーザー光を透過する膜でなければならな
い。マスク105は、前掲の熱伝導率の低い金属膜を用
いれば良い。なお、マスク105としては、レーザー光
に対する遮蔽効果さえあれば目的は達成されるため、熱
伝導率の高い金属膜であっても本発明に適用できること
は言うまでもない。
06bは、1回目のレーザー光の照射により結晶化され
た第1の結晶質シリコン領域、107は非晶質シリコン
領域である。レーザー光は、マスク105によって反射
もしくは吸収されるため、その直下には非晶質シリコン
領域107が残存し、レーザー光の照射された領域のみ
が第1の結晶質シリコン領域106a、106bとな
る。即ち、マスク105のエッジ部の直下に境界を形成
するように、第1の結晶質シリコン領域106a、10
6bと非晶質シリコン領域107が接する。なお、レー
ザー光としては、公知の如何なるレーザーから発振され
た光を用いても良い。また、レーザー照射条件に特に制
限はなく、実施者が適宜決定すれば良い。
回目のレーザー光の照射により結晶化された第2の結晶
質シリコン領域である。図1(D)においては、マスク
105を除去した後にレーザー光の照射が行われる。こ
のレーザー光の照射により結晶質シリコン領域106
a、106bを核として非晶質シリコン領域107のラ
テラル成長が行われ、非常に結晶性の高い第2の結晶質
シリコン領域108が得られる。なお、ここで用いるレ
ーザーとしては、固体レーザー(代表的にはNd:YA
GレーザーもしくはNd:YVO4レーザー等)の第2
高調波が望ましい。特に、連続発振の固体レーザーを光
源に用い、その半導体膜上における照射領域が、該半導
体膜が消失せず、かつ、結晶化が可能な範囲の走査速度
(20〜60cm/秒)で移動するような条件を選択す
ると良い。
後、公知の作製方法に従って薄膜トランジスタを作製す
れば良い。勿論、少なくともチャネル形成領域は、前掲
の第2の結晶質シリコン領域を用いることが重要であ
る。以上のように、本発明を実施することにより簡易な
手段で結晶性の高い結晶質シリコン領域の形成が可能と
なり、その結晶質シリコン領域をチャネル形成領域に用
いることで電界効果移動度の向上及びS値の改善された
薄膜トランジスタが得られる。
形態1において、ストッパ膜104及びマスク105を
そのまま薄膜トランジスタのゲート絶縁膜及びゲート電
極として利用する例であり、2回目のレーザー光の照射
方向を異なるものとしたことを特徴とする。具体的な説
明は、図2を用いて行うものとし、必要に応じて図1と
同一の符号を用いる。また、本実施の形態は、実施の形
態1における工程順序の変形に係る発明であるから、薄
膜の構成材料やレーザー照射条件等については、実施の
形態1を組み合わせて考えれば良い。
1、下地膜102及び非晶質シリコン膜103を形成し
た後(図2(A))、ゲート絶縁膜201として50〜
150nmの厚さの酸化シリコン膜を形成する。ゲート
絶縁膜201の材料は、公知の材料を用いれば良く、膜
厚等の条件は実施者が適宜設定すれば良い。さらに、ゲ
ート絶縁膜201の上にはゲート電極(マスクとして機
能する。)202を形成する。ゲート電極202の材料
は、実施の形態1と同様で良い(図2(B))。
ーザー光の照射を行い、第1の結晶質シリコン領域10
6a、106b及び非晶質シリコン領域107を画定す
る(図2(C))。そして、ゲート電極202を残した
まま基体101側から半導体膜の裏面に対して2回目の
レーザー光の照射を行い、第2の結晶質シリコン領域2
03を形成する(図2(D))。このとき、基体101
としては、2回目に照射されるレーザー光を透過する材
料用いなければならない。2回目のレーザー光の光源と
してNd:YAGレーザーやNd:YVO4レーザーを
用いる場合、一般的なガラス基板であれば問題なく透過
する。
を経た後、実施の形態1と同様に、公知の作製方法に従
って薄膜トランジスタを作製すれば良い。本実施の形態
によれば、薄膜トランジスタの電界効果移動度の向上及
びS値の改善を達成できる上、さらに実施の形態1に比
べてマスクを除去する工程が削減されるため、薄膜トラ
ンジスタの作製過程における生産性の向上を図ることが
できる。
形態2と同様に、ストッパ膜及びマスクをそのまま薄膜
トランジスタのゲート絶縁膜及びゲート電極として利用
する例であるが、実施の形態2がトップゲート型薄膜ト
ランジスタ(具体的にはプレーナ型薄膜トランジスタ)
に適用したのに対し、本実施の形態は、ボトムゲート型
薄膜トランジスタ(具体的には逆スタガ型薄膜トランジ
スタ)に適用した例である。具体的な説明は、図3を用
いて行う。また、本実施の形態は、実施の形態1におけ
る工程順序及びトランジスタ構造の変形に係る発明であ
るから、薄膜の構成材料やレーザー照射条件等について
は、実施の形態1を組み合わせて考えれば良い。
を形成する。ゲート電極302の材料は、実施の形態1
で述べた材料を用いれば良い。ゲート電極302の上に
はゲート絶縁膜303及び非晶質シリコン膜304を形
成する。ゲート絶縁膜303は、酸化シリコン膜、窒化
シリコン膜、酸化窒化シリコン膜もしくはこれらの積層
膜を用いれば良く、特に基体301及びゲート電極30
2に接する第1層目は、窒化珪素膜を用いることが好ま
しい。これは、窒化珪素膜により基体301から可動イ
オン等が拡散することを防ぐ効果を期待できるからであ
る。非晶質シリコン膜304は、公知の技術で成膜すれ
ば良いが、ゲート絶縁膜303を大気解放することなく
同一装置内で連続的に形成してしまうことが望ましい。
なお、基体301、ゲート絶縁膜303及び非晶質シリ
コン膜304は特にここで示した材料に限定する必要は
ない(図3(A))。
304の裏面に対して1回目のレーザー光の照射を行
う。その際、ゲート電極302がマスクとして機能する
ため、第1の結晶質シリコン領域305a、305b及
び非晶質シリコン領域306が画定する(図3
(B))。
a、305b及び非晶質シリコン領域306の上方から
2回目のレーザー光の照射を行い、第2の結晶質シリコ
ン領域307を形成する。このとき、2回目のレーザー
光の光源としてNd:YAGレーザーやNd:YVO4
レーザーの第2高調波を用いることが好ましい。また、
この2回目のレーザー光の照射は、第1の結晶性シリコ
ン領域305a、305b及び非晶質シリコン領域30
6の上に酸化シリコン膜等の保護膜を設けた後に行って
も良い(図3(C))。
を経た後、実施の形態1と同様に、公知の作製方法に従
って薄膜トランジスタを作製すれば良い。本実施の形態
によれば、薄膜トランジスタの電界効果移動度の向上及
びS値の改善を達成できる上、さらに実施の形態1に比
べてマスクを除去する工程が削減されるため、薄膜トラ
ンジスタの作製過程における生産性の向上を図ることが
できる。さらに、2回目のレーザー光の照射を半導体膜
に直接行うことができるため、レーザー光のエネルギー
密度の制御が容易となり、プロセスマージンが向上する
という利点もある。
ば、二つの第1の結晶性シリコン領域を核としたラテラ
ル成長により第2の結晶性シリコン領域が形成されるた
め、互いにラテラル成長してきた二つの結晶性シリコン
領域は、ゲート電極の直下もしくは直上に結晶粒界(こ
こではラテラル成長した結晶粒のぶつかり合った境界を
指す。)を生じる。この結晶粒界は、キャリアの移動方
向に対して垂直に1本だけ形成されるものであり、薄膜
トランジスタの電気特性に悪影響を与えるようなもので
はないが、多少はキャリアを捕獲してしまう可能性を否
定できない。
において、ゲート電極のパターニングを2回に分けるこ
とによりチャネル形成領域中に結晶粒界が形成されない
構成とした例を示す。具体的な説明は、図4を用いて行
うものとし、必要に応じて図1及び図2と同一の符号を
用いる。また、本実施の形態は、実施の形態2における
ゲート電極の構造の変形に係る発明であるから、薄膜の
構成材料やレーザー照射条件等については、実施の形態
1及び2を組み合わせて考えれば良い。
(A)の状態を形成したら、ゲート絶縁膜201及び後
にゲート電極を構成する導電膜401を形成する。導電
膜401の材料については、実施の形態1を参照すれば
よ良い。導電膜401の紙面に向かって横方向の長さ
は、少なくともチャネル形成領域の2倍以上の長さであ
ることが好ましい。2倍以上であれば、最終的にチャネ
ル形成領域内に結晶粒界を形成しないで済む。
第1の結晶性シリコン領域402及び非晶質シリコン領
域403を画定し(図4(C))、さらに第1の結晶性
シリコン領域402及び非晶質シリコン領域403の裏
面側から2回目のレーザー光の照射を行い、第2の結晶
性シリコン領域404を形成する(図4(D))。この
とき、ラテラル成長の距離にも限界があるため、本実施
の形態は、チャネル形成領域の長さ(キャリアの移動方
向における長さ)が3μm以下(好ましくは2μm以
下)の薄膜トランジスタの作製において有効な技術と言
える。
てゲート電極405を形成する(図4(E))。そし
て、図4(A)〜(E)に示した工程を経た後、実施の
形態1と同様に、公知の作製方法に従って薄膜トランジ
スタを作製すれば良い。本実施の形態によれば、チャネ
ル形成領域に結晶粒界を形成せずに済むため、実施の形
態1及び2の効果に加え、電界効果移動度のさらなる向
上を期待できる。
示した作製工程に従って第2の結晶性シリコン領域を形
成した後、薄膜トランジスタを完成するまでの工程につ
いて図7を用いて説明する。なお、本実施例に示す作製
工程は、公知の薄膜トランジスタの作製工程であり、本
発明の適用を限定するものではない。また、薄膜トラン
ジスタを構成する薄膜材料等は、公知のあらゆる材料を
用いることができる。
に従って、図1(D)の状態を得たら、ゲート絶縁膜7
01として酸化シリコン膜を150nmの厚さに形成
し、さらにタングステンとモリブデンの合金からなるゲ
ート電極702を250nmの厚さに形成する(図7
(A))。
ゲート電極702をマスクとして用いたイオン注入もし
くはイオンドーピングによりソース領域703、ドレイ
ン領域704、チャネル形成領域705及びLDD(ラ
イトドープトドレイン)領域706a、706bを形成
する。勿論、これら不純物領域の形成にあたっては、リ
ンもしくはヒ素またはボロンを添加した後、加熱処理を
行って活性化すれば良い。さらに、第1保護膜707と
して窒化シリコン膜を設け、加熱処理を行ってシリコン
領域の水素化処理を行う(図7(B))。
08として酸化シリコン膜を90nmの厚さに形成し、
層間絶縁膜708にコンタクトホールを形成した後、窒
化チタン膜、アルミニウム合金膜及びチタン膜の積層か
らなるソース電極709及びドレイン電極710を形成
する。膜厚は、40nmとすれば良い。これらソース電
極709及びドレイン電極710を覆って第2保護膜7
11として窒化シリコン膜を20nmの厚さに設けて図
7(C)に示す薄膜トランジスタが完成する。
は、結晶性の高い結晶質シリコン領域をチャネル形成領
域として有するため、電界効果移動度が向上し、S値が
改善するという優れた効果を有するものとなる。
リコン領域を形成した場合は、ゲート電極202をその
まま活用することができるため、本実施例に示した図7
(B)以降の工程に従えば良い。また、実施の形態4に
より第2の結晶性シリコン領域を形成した場合は、本実
施例の図7(A)以降の工程に従えば良い。
に示した作製工程に従って第2の結晶性シリコン領域を
形成した後、薄膜トランジスタを完成するまでの工程に
ついて図8を用いて説明する。なお、本実施例に示す作
製工程は、デュアルゲート構造(上下二つのゲート電極
でチャネル形成領域を挟んだ構造)の薄膜トランジスタ
の作製工程を示す一例であり、本発明の適用を限定する
ものではない。また、薄膜トランジスタを構成する薄膜
材料等は、公知のあらゆる材料を用いることができる。
に従って、図3(C)の状態を得たら、ゲート絶縁膜8
01として酸化シリコン膜を150nmの厚さに形成
し、さらにタングステンとモリブデンの合金からなる第
2ゲート電極802を250nmの厚さに形成する(図
8(A))。
第2ゲート電極802をマスクとして用いたイオン注入
もしくはイオンドーピングによりソース領域803、ド
レイン領域804、チャネル形成領域805及びLDD
(ライトドープトドレイン)領域806a、806bを
形成する。勿論、これら不純物領域の形成にあたって
は、リンもしくはヒ素またはボロンを添加した後、加熱
処理を行って活性化すれば良い。さらに、第1保護膜8
07として窒化シリコン膜を設け、加熱処理を行ってシ
リコン領域の水素化処理を行う(図8(B))。
08として酸化シリコン膜を90nmの厚さに形成し、
層間絶縁膜808にコンタクトホールを形成した後、窒
化チタン膜、アルミニウム合金膜及びチタン膜の積層か
らなるソース電極809及びドレイン電極810を形成
する。膜厚は、40nmとすれば良い。これらソース電
極809及びドレイン電極810を覆って第2保護膜8
11として窒化シリコン膜を20nmの厚さに設けて図
8(C)に示すデュアルゲート構造の薄膜トランジスタ
が完成する。
の薄膜トランジスタは、第1ゲート電極302、第1ゲ
ート絶縁膜303、チャネル形成領域805、第2ゲー
ト絶縁膜801及び第2ゲート電極802を有するた
め、構造的にも電界効果移動度の向上が望めるが、本実
施例においては、さらに当該チャネル形成領域として結
晶性の高い結晶質シリコン領域を有するため、さらなる
オン電流の増加及びS値の改善が図れる。
挟んで上下にゲート電極を設けたデュアルゲート構造と
した例を示したが、第2ゲート電極802を設けなけれ
ば、公知のボトムゲート構造の薄膜トランジスタ(具体
的には、逆スタガ型薄膜トランジスタ)を作製可能であ
ることは言うまでもない。
して得た半導体装置の一例として、EL素子を含む発光
装置を作製した例について説明する。図9はアクティブ
マトリクス型の発光装置の断面図である。なお、本実施
例では実施例1(実施の形態1、2、4の作製方法を含
む。)に示したトップゲート構造の薄膜トランジスタを
例に示すが、実施例2に示したデュアルゲート構造もし
くはボトムゲート構造の薄膜トランジスタでも作製可能
である。
ス基板、石英基板、結晶化ガラス基板もしくはプラスチ
ック基板(プラスチックフィルムを含む)その他の可視
光を透過する基板を用いることができる。基板901の
上には画素部911および駆動回路912が設けられて
いる。ここで、まず画素部911について説明する。
り、複数の画素を有し、各画素にはEL素子に流れる電
流を制御するためのTFT(以下、電流制御TFTとい
う)902およびEL素子900が設けられている。な
お、ここでは電流制御TFT902しか図示していない
が、電流制御TFTのゲートに加わる電圧を制御するた
めのTFT(以下、スイッチングTFTという)を設け
ている。
pチャネル型TFTを用いることが好ましい。nチャネ
ル型TFTとすることも可能であるが、図9の構造のよ
うにEL素子の陽極に電流制御TFTを接続する場合
は、pチャネル型TFTにした方が消費電力を抑えるこ
とができる。但し、スイッチングTFT(図示せず)は
nチャネル型TFTでもpチャネル型TFTでも良い。
は画素電極903が電気的に接続されている。ここで
は、画素電極903の材料として仕事関数が4.5〜
5.5eVの導電性材料を用いるため、画素電極903
はEL素子910の陽極として機能する。画素電極90
3として代表的には、酸化インジウム、酸化スズ、酸化
亜鉛もしくはこれらの化合物を用いれば良い。
4の上にはEL層905が設けられている。なお、本明
細書においてEL層とはEL素子の構成に含まれる有機
化合物もしくは無機化合物からなる積層体であり、発光
層に正孔注入層、正孔輸送層、正孔ブロッキング層、電
子注入層、電子輸送層もしくは電子ブロッキング層とし
て機能する有機化合物もしくは無機化合物を積層した層
の総称を指す。但し、EL層には発光層を単層で用いた
場合も含む。
設けられる。陰極906の材料としては仕事関数が2.
5〜3.5eVの導電性材料を用いる。陰極906とし
て代表的には周期表の1族もしくは2族に属する元素を
含む導電膜もしくはそれにアルミニウム合金を積層して
用いれば良い。
び陰極906からなるEL素子910は、保護膜907
で覆われている。保護膜907はEL素子900を酸素
および水から保護するために設けられる。保護膜907
の材料としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、酸化ア
ルミニウム膜、酸化タンタル膜もしくは炭素膜(具体的
にはダイヤモンドライクカーボン膜)を用いる。
駆動回路912は画素部911に伝送される信号(ゲー
ト信号およびデータ信号)のタイミングを制御する領域
であり、シフトレジスタ、バッファ、ラッチ、アナログ
スイッチ(トランスファゲート)もしくはレベルシフタ
が設けられている。ここでは、これらの回路の基本単位
としてnチャネル型TFT908およびpチャネル型T
FT909からなるCMOS回路を示している。
チ、アナログスイッチ(トランスファゲート)もしくは
レベルシフタの回路構成は公知のもので良い。また、図
9では同一の基板上に画素部911および駆動回路91
2を設けているが、駆動回路912を設けずにICやL
SIを電気的に接続することも可能である。
L素子900の陽極が電気的に接続されているが、EL
素子900の陰極が電流制御TFTに電気的に接続され
た構造とすることもできる。その場合、画素電極を陰極
906と同様の材料で形成し、陰極を画素電極903と
同様の材料で形成すれば良い。また、その場合、電流制
御TFT902はnチャネル型TFTとすることが好ま
しい。
は、上記電流制御TFT902、スイッチングTFT
(図示せず)、nチャネル型TFT908及びpチャネ
ル型TFT909に用いることが可能である。また、画
素部911に実施例2に示した逆スタガ構造の薄膜トラ
ンジスタを形成し、駆動回路912に実施例2に示した
デュアルゲート構造の薄膜トランジスタを形成するとい
った構成も可能である。
薄膜トランジスタの電界効果移動度が高く、またS値が
改善されているため、スイッチング性能が良く、かつ、
動作速度の早い薄膜トランジスタで形成することが可能
である、従って、発光装置の動作性能の向上につなが
り、画質の良い表示が可能となる。なお、当該発光装置
に入力端子もしくは出力端子を設けたものを筐体に組み
込んでディスプレイとしたものがエレクトロルミネッセ
ンスディスプレイである。
して得た半導体装置の一例として、液晶素子を含む液晶
表示装置を作製した例について説明する。図10はアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置の断面図である。な
お、本実施例では実施例1(実施の形態1、2、4の作
製方法を含む。)に示したトップゲート構造の薄膜トラ
ンジスタを例に示すが、実施例2に示したデュアルゲー
ト構造もしくはボトムゲート構造の薄膜トランジスタで
も作製可能である。
ラス基板、石英基板、結晶化ガラス基板もしくはプラス
チック基板(プラスチックフィルムを含む)その他の可
視光を透過する基板を用いることができる。基板601
の上には画素部611および駆動回路612が設けられ
ている。ここで、まず画素部611について説明する。
り、複数の画素を有し、各画素には液晶素子に印加する
電圧のオン/オフを制御するためのTFT(以下、スイ
ッチングTFTという)602および液晶素子600が
設けられている。このスイッチングTFT602のドレ
インには画素電極603が電気的に接続されている。こ
こでは、画素電極603の材料としてITO(酸化イン
ジウムと酸化スズの化合物)を用いるが、反射型液晶表
示装置とする場合は、アルミニウム合金等の反射率の高
い金属を用いれば良い。また、画素電極603上には図
示されないが、配向膜が設けられている。勿論、ラビン
グ処理の必要ない配向処理が可能であれば、特に配向膜
を設ける必要はない。さらに、図示しない配向膜の上に
は樹脂からなるスペーサ604が設けられている。これ
は球状のスペーサを散布することによっても代用でき
る。
O膜で形成された対向電極606及びクロム膜で形成さ
れた遮光マスク607が設けられている。遮光マスク6
07は、後に液晶セルを組んだ際に各画素のスイッチン
グTFT上に配置されず、かつ、駆動回路612を遮光
できるように予めパターン形成されている。なお、対向
電極606及び遮光マスク607上には図示しないが配
向膜が設けられている。
示しないシール材で接着し、該シール材に囲まれた領域
に液晶608を注入して液晶表示装置が完成する。液晶
セルの組み立て工程は、公知の技術を用いれば良い。
駆動回路612は画素部611に伝送される信号(ゲー
ト信号およびデータ信号)のタイミングを制御する領域
であり、シフトレジスタ、バッファ、ラッチ、アナログ
スイッチ(トランスファゲート)もしくはレベルシフタ
が設けられている。ここでは、これらの回路の基本単位
としてnチャネル型TFT609およびpチャネル型T
FT610からなるCMOS回路を示している。
チ、アナログスイッチ(トランスファゲート)もしくは
レベルシフタの回路構成は公知のもので良い。また、図
10では同一の基板上に画素部611および駆動回路6
12を設けているが、駆動回路612を設けずにICや
LSIを電気的に接続することも可能である。
は、上記スイッチングTFT602、、nチャネル型T
FT609及びpチャネル型TFT610に用いること
が可能である。また、画素部611に実施例2に示した
逆スタガ構造の薄膜トランジスタを形成し、駆動回路6
12に実施例2に示したデュアルゲート構造の薄膜トラ
ンジスタを形成するといった構成も可能である。
々の薄膜トランジスタの電界効果移動度が高く、またS
値が改善されているため、スイッチング性能が良く、か
つ、動作速度の早い薄膜トランジスタで形成することが
可能である、従って、液晶表示装置の動作性能の向上に
つながり、画質の良い表示が可能となる。なお、当該液
晶表示装置に入力端子もしくは出力端子を設けたものを
筐体に組み込んでディスプレイとしたものが液晶ディス
プレイである。
して得た半導体装置の一例として、センサを含む半導体
集積回路を作製した例について説明する。図11はセン
サの断面図である。なお、本実施例では実施例1(実施
の形態1、2、4の作製方法を含む。)に示したトップ
ゲート構造の薄膜トランジスタを例に示すが、実施例2
に示したデュアルゲート構造もしくはボトムゲート構造
の薄膜トランジスタでも作製可能である。
ラス基板、石英基板、結晶化ガラス基板もしくはプラス
チック基板(プラスチックフィルムを含む)その他の可
視光を透過する基板を用いることができる。基板501
の上には画素部511および駆動回路512が設けられ
ている。ここで、まず画素部511について説明する。
り、複数の画素を有し、各画素には光電変換素子で発生
した電圧を増幅するためのTFT(以下、増幅TFTと
いう)502および光電変換素子500が設けられてい
る。この増幅TFT502のドレインには画素電極50
3が電気的に接続されている。ここでは、画素電極50
3の材料としてITO(酸化インジウムと酸化スズの化
合物)を用いるが、金属を用いても良い。
び対向電極505が設けられる。本実施例において、光
電変換層504は、P型半導体層、I型(真性)半導体
層及びN型半導体層の積層構造からなる積層体である
が、いわゆる太陽電池等に用いられるあらゆる積層構造
を用いることが可能である。また、対向電極505とし
ては、透明なITO膜等を用いても良いし、金属膜を用
いても良い。即ち、画素電極側もしくは対向電極側から
光入射が行われるように構成されれば、電極材料は特に
限定されない。そして、最後に光電変換素子500を覆
って保護膜505を設ける。保護膜505としては、窒
化シリコン膜もしくは酸化シリコン膜を用いれば良い。
駆動回路512は画素部511に伝送される信号(ゲー
ト信号およびデータ信号)のタイミングを制御したり、
画素部511で読み取られた信号を演算したりする領域
であり、シフトレジスタ、バッファ、ラッチ、アナログ
スイッチ(トランスファゲート)、レベルシフタ、補正
回路もしくは演算回路が設けられている。ここでは、こ
れらの回路の基本単位としてnチャネル型TFT506
およびpチャネル型TFT507からなるCMOS回路
を示している。
チ、アナログスイッチ(トランスファゲート)、レベル
シフタ、補正回路もしくは演算回路の回路構成は公知の
もので良い。また、図11では同一の基板上に画素部5
11および駆動回路512を設けているが、駆動回路5
12を設けずにICやLSIを電気的に接続することも
可能である。
は、上記スイッチングTFT502、、nチャネル型T
FT506及びpチャネル型TFT507に用いること
が可能である。また、画素部511に実施例2に示した
逆スタガ構造の薄膜トランジスタを形成し、駆動回路5
12に実施例2に示したデュアルゲート構造の薄膜トラ
ンジスタを形成するといった構成も可能である。
個々の薄膜トランジスタの電界効果移動度が高く、また
S値が改善されているため、スイッチング性能が良く、
かつ、動作速度の早い薄膜トランジスタで形成すること
が可能である、従って、センサの動作性能の向上につな
がり、解像度の高い読み取り性能を有するセンサを得る
ことが可能となる。
で結晶性の高い結晶質シリコン膜を得ることが可能とな
り、さらに当該結晶質シリコン膜を薄膜トランジスタの
チャネル形成領域として用いることで、薄膜トランジス
タの電界効果移動度の向上及びS値の改善を達成するこ
とができる。また、当該作製方法を用いて作製された薄
膜トランジスタを用いることにより発光装置もしくは液
晶表示装置の画質の向上を図ることが可能である。さら
に、当該作製方法を用いて作製された薄膜トランジスタ
を用いることによりセンサとしての読み取り解像度を向
上させることが可能である。
数の波長依存性を示す図。
を示すシミュレーション結果を示す図。
Claims (14)
- 【請求項1】基体上に非晶質シリコン膜を形成し、該非
晶質シリコン膜の一部の上に金属膜を形成し、該金属膜
をマスクとして該非晶質シリコン膜の上方から1回目の
レーザー光照射を行って前記非晶質シリコン膜の一部以
外の部分を結晶化し、前記金属膜を除去した後、前記非
晶質シリコン膜の上方から2回目のレーザー光照射を行
って前記非晶質シリコン膜の一部を結晶化し、該2回目
のレーザー光照射により結晶化された結晶質シリコン膜
をチャネル形成領域に用いることを特徴とする薄膜トラ
ンジスタの作製方法。 - 【請求項2】基体上に非晶質シリコン膜を形成し、該非
晶質シリコン膜の上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜を介し
て前記非晶質シリコン膜の一部の上に金属膜を形成し、
該金属膜をマスクとして該非晶質シリコン膜の上方から
1回目のレーザー光照射を行って前記非晶質シリコン膜
の一部以外の部分を結晶化し、前記金属膜を除去した
後、前記非晶質シリコン膜の上方から2回目のレーザー
光照射を行って前記非晶質シリコン膜の一部を結晶化
し、該2回目のレーザー光照射により結晶化された結晶
質シリコン膜をチャネル形成領域に用いることを特徴と
する薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項3】基体上に非晶質シリコン膜を形成し、該非
晶質シリコン膜の上にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート
絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の一部の上に金属
膜を形成し、該金属膜をマスクとして該非晶質シリコン
膜の上方から1回目のレーザー光照射を行って前記非晶
質シリコン膜の一部以外の部分を結晶化した後、該非晶
質シリコン膜の下方から2回目のレーザー光照射を行っ
て該非晶質シリコン膜の一部を結晶化し、前記金属膜を
エッチングして前記2回目のレーザー光照射により結晶
化された結晶質シリコン膜上にゲート電極を形成するこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
て、前記金属膜は、熱伝導率が2.0W/Kcm以下の
金属膜であることを特徴とする薄膜トランジスタの作製
方法。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
て、前記金属膜は、チタン、タンタルもしくはこれらの
窒化物からなる金属膜、またはタングステン、モリブデ
ンもしくはタングステン−モリブデン合金からなる金属
膜、またはクロムもしくは白金からなる金属膜であるこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項6】基体上に非晶質シリコン膜を形成し、該非
晶質シリコン膜の上にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート
絶縁膜を介して前記非晶質シリコン膜の一部の上にゲー
ト電極を形成し、該ゲート電極をマスクとして該非晶質
シリコン膜の上方から1回目のレーザー光照射を行って
前記非晶質シリコン膜の一部以外の部分を結晶化した
後、該非晶質シリコン膜の下方から2回目のレーザー光
照射を行って該非晶質シリコン膜の一部を結晶化するこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項7】基体上にゲート電極を形成し、該ゲート電
極上にゲート絶縁膜を形成し、非晶質シリコン膜を該非
晶質シリコン膜の一部が前記ゲート絶縁膜を介して前記
ゲート電極に重畳するように形成し、前記ゲート電極を
マスクとして前記非晶質シリコン膜の下方から1回目の
レーザー光照射を行って前記非晶質シリコン膜の一部以
外の部分を結晶化した後、該非晶質シリコン膜の上方か
ら2回目のレーザー光照射を行って該非晶質シリコン膜
の一部を結晶化することを特徴とする薄膜トランジスタ
の作製方法。 - 【請求項8】請求項6または請求項7において、前記金
属膜は、熱伝導率が2.0W/Kcm以下の金属膜であ
ることを特徴とする薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項9】請求項6または請求項7において、前記金
属膜は、チタン、タンタルもしくはこれらの窒化物から
なる金属膜、またはタングステン、モリブデンもしくは
タングステン−モリブデン合金からなる金属膜、または
クロムもしくは白金からなる金属膜であることを特徴と
する薄膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか一にお
いて、前記2回目のレーザー光照射は、波長400〜6
00nmのレーザー光の照射であることを特徴とする薄
膜トランジスタの作製方法。 - 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれか一に
おいて、前記非晶質シリコン膜に代えて非晶質シリコン
ゲルマニウム膜を用いることを特徴とする薄膜トランジ
スタの作製方法。 - 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
記載の方法を用いて作製することを特徴とする半導体装
置の作製方法。 - 【請求項13】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
記載の方法を用いて作製されたことを特徴とする薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項14】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
記載の方法を用いて作製されたことを特徴とする半導体
装置。
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-
2002
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