JP2003317862A - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ

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JP2003317862A
JP2003317862A JP2002196153A JP2002196153A JP2003317862A JP 2003317862 A JP2003317862 A JP 2003317862A JP 2002196153 A JP2002196153 A JP 2002196153A JP 2002196153 A JP2002196153 A JP 2002196153A JP 2003317862 A JP2003317862 A JP 2003317862A
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card
contact
eject
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card connector
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JP2002196153A
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Kiminori Sato
公紀 佐藤
Hiroshi Tokutome
宏 徳留
Yasuyuki Miki
康幸 三木
Eizo Takemae
栄三 竹前
Hiromichi Koyama
弘道 小山
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Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は共通のカード挿入口を通して長さが
相違する第1のカード及び第2のカードが選択的に装着
可能であるカード用コネクタに関し、カード挿入口側に
配置される第2のコンタクトのコンタクト部を保護する
ことを課題とする。 【解決手段】 第2のカード用コンタクト部材52は第
1のカード用コンタクト部材50よりカード挿入口31
の方向に位置している。第2の底板部41−2上には、
対をなすガイドリブ45,46が第2のカード用コンタ
クト部材52のコンタクト部52aを挟むように形成し
てある。ガイドリブ45,46は、挿入される第2のカ
ードとは干渉しない。ガイドリブ45,46は、挿入さ
れる第1のカードの先端部を、第1のカードがコンタク
ト部52aを円滑に乗り越えるように案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード用コネクタに
係り、特に、ディジタルカメラ等に組み込まれ、第1の
カード及び第2のカードが選択的に装着可能であり、二
種類のカードに適用可能である構成のカード用コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカメラ、携帯オーディオ機
器、携帯電話機等の電子機器にはカード用コネクタが取
り付けてあり、電子機器は、半導体記憶素子が内蔵して
あるカードをカード用コネクタに装着して使用される。
【0003】現在、カードは複数種類存在している。よ
って、電子機器を複数種類のカードに適用可能な構成に
しようとする場合には、通常は、電子機器に、第1のカ
ードに専用の第2のカードコネクタと、第2のカードに
専用の第2のカードコネクタとを並べて組み込んだ構成
となる。しかし、小型化が求められている電子機器にお
いては、カード用コネクタを2つ組み込むことは困難で
ある。
【0004】この問題を解決するカード用コネクタとし
て、二種類のカードに適用可能である構成としたカード
用コネクタが、特開2001−223044号公報に示
されている。
【0005】このカード用コネクタは、一つのカード挿
入口から第1のカード及び第2のカードのいずれもが選
択的に挿入されて装着可能である構成である。
【0006】このカード用コネクタは、ハウジングの内
部に、第1のカードのコンタクトに対応する第1のコン
タクト部材及び第2のカードのコンタクトに対応する第
2のコンタクト部材を配置してなり、第1のカードが挿
入されると、そのコンタクトが第1のコンタクト部材に
接触した状態となって、第1のカードが装着され、第2
のカードが挿入された場合には、そのコンタクトが第2
のコンタクト部材に接触した状態となって、第2のカー
ドが装着される構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1のカード
を挿入した場合に第2のコンタクト部材が挿入される第
1のカードによって曲げられてしまわないように保護す
る対策が十分ではなかった。
【0008】また、上記のカード用コネクタでは、取り
出す操作は、各カードをその後部を掴んで引き出す操作
であるため、装着した状態で十分な掴みしろを確保して
おく必要があり、突き出した掴みしろの部分がディジタ
ルカメラのデザインの制約となってしまう虞れもあっ
た。
【0009】そこで、本発明は、上記課題を解決したカ
ード用コネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、共通
のカード挿入口を通して長さが相違する第1のカード及
び第2のカードが選択的に挿入されて装着可能であるカ
ード用コネクタであって、ハウジング内に、短い第2の
カードに対応する第2のコンタクト部材と長い第1のカ
ードに対応する第1のコンタクト部材とが、第2のコン
タクト部材のコンタクト部が第1のコンタクト部材のコ
ンタクト部よりカード挿入口側に配されて配置してあ
り、該第2のコンタクト部材に関連して、第1のカード
が第2のコンタクトのコンタクト部を乗り越えるように
挿入される第1のカードの先端部を案内するガイドを設
けた構成としたものである。
【0011】ガイドは、挿入される第1のカードの先端
部が第2のコンタクトのコンタクト部を過度に強く押し
付けることがないように作用する。よって、挿入される
第1のカードによって第2のコンタクトのコンタクト部
が曲げられてしまうことが防止される。
【0012】請求項2の発明は、請求項1のカード用コ
ネクタにおいて、上記ガイドは、上記第2のコンタクト
部材の夫々について、その両側の位置に設けてあり、第
2のコンタクトのコンタクト部を挟む構成としたもので
ある。
【0013】両側の位置するガイドは、第2のコンタク
トのコンタクト部が第2のコンタクトの並び方向にがた
つくことを制限し、第2のコンタクトのコンタクト部の
ピッチを決める。
【0014】請求項3の発明は、請求項1のカード用コ
ネクタにおいて、上記ハウジングの内部に、装着してあ
る第1のカードの先端部を係止する第1のイジェクト係
止部と装着してある第2のカードの先端部を係止する第
2のイジェクト係止部とを有する単一のイジェクト部材
と、該イジェクト部材をカード挿入方向に移動された位
置にロックし、この状態で該イジェクト部材がカード挿
入方向に押されるとロックが解除されて、該イジェクト
部材をばね力でカード挿入口の方向に復帰させるプッシ
ュプッシュ機構とを有する構成としたものである。
【0015】イジェクト部材が第1のカード及び第2の
カードに対して共通に使用される構成としたため、イジ
ェクト部材が単一で足り、よって、カード用コネクタが
小型となって且つ構造も簡単となる。
【0016】プッシュプッシュ機構は、カードをイジェ
クトする操作を簡単化する。
【0017】請求項4の発明は、請求項3のカード用コ
ネクタにおいて、上記ハウジングは、天板部を有してい
ず、且つ底板部にカム溝を有する構成であり、上記イジ
ェクト部材が、上記カム溝と関連させて組み込んであ
り、上記プッシュプッシュ機構が、上記イジェクト部材
と上記ハウジングの底板部との間で構成してあるように
したものである。
【0018】ハウジングの底板部にカム溝を有する構成
は、カム溝を有するベース部材を不要とする。よって、
カード用コネクタは小型となる。ハウジングを天板部を
有しない構成としたことによって、イジェクト部材を上
方から組み込むことが可能となって、カード用コネクタ
を組み立てる作業が容易となる。
【0019】請求項5の発明は、請求項1のカード用コ
ネクタにおいて、上記ガイドよりカード挿入口側の位置
に、挿入される第1のカード及び第2のカードによって
弾性的に撓まされて、第1のカード及び第2のカードの
裏面を押し上げる板ばね部材を設けた構成としたもので
ある。
【0020】板ばね部材は、第1のカードを押し上げ
て、第1のカードが第2のコンタクトのコンタクト部の
うち頂点に近い部位に当たるようにして、コンタクト部
が受ける衝撃を弱くして、コンタクト部を傷み難くす
る。
【0021】請求項6の発明は、共通のカード挿入口を
通して長さが相違する第1のカード及び第2のカードが
選択的に挿入されて装着可能であるカード用コネクタで
あって、ハウジング内に、短い第2のカードに対応する
第2のコンタクト部材と長い第1のカードに対応する第
1のコンタクト部材とが、第2のコンタクト部材のコン
タクト部が第1のコンタクト部材のコンタクト部よりカ
ード挿入口側に配されて配置してあり、且つ、カード挿
入口の近くに、挿入される第1のカード及び第2のカー
ドによって弾性的に撓まされて、第1のカード及び第2
のカードの裏面を押し上げる板ばね部材を設けた構成と
したものである。
【0022】板ばね部材は、第1のカードを押し上げ
て、第1のカードが第2のコンタクトのコンタクト部の
うち頂点に近い部位に当たるようにして、コンタクト部
が受ける衝撃を弱くして、コンタクト部を傷みにくくな
り、且つ、変形を起こさないようにする。
【0023】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
に記載のカード用コネクタにおいて、上記板ばね部材
は、プリント基板のパッドに半田付けされるフット部を
有する構成としたものである。
【0024】カード用コネクタのプリント基板への半田
付けの個所が増えて、カード用コネクタのプリント基板
への固定の強度が高まる。
【0025】
【発明の実施の形態】各図中、X1−X2は幅方向、Y
1−Y2は長手方向、Z1−Z2は厚さ(高さ)方向で
ある。
【0026】先ず、カード用コネクタに装着される第
1、第2のカードについて説明する。
【0027】図1は第1のカード10をその裏面側を見
上げて示す。第1のカード10は、メモリスティク(商
標)であり、内部にICメモリを有し、長さL1、幅W
1,厚さT1を有し、裏面11、表面12、側面部1
3,14、先端部15、後端部16を有し、且つ、裏面
11のうち先端部15側に、複数のコンタクト17がリ
ブ18によって仕切られて幅方向に並んでいる構成であ
る。L1aは後端部16からコンタクト17までの寸法
である。
【0028】図2は第2のカード20をその裏面側を見
上げて示す。第2のカード20は、SDカード(商標)
であり、内部にICメモリを有し、長さL2、幅W2,
厚さT2を有し、裏面21、表面22、側面部23,2
4、先端部25、後端部26を有し、且つ、裏面21の
うち先端部25側に、複数のコンタクト27がリブ28
によって仕切られて幅方向に並んでいる構成である。側
面部23,24には、ガイドリブ23a,24aが形成
してある。L2aは後端部26からコンタクト27まで
の寸法である。
【0029】第1のカード10と第2のカード20と
は、幅W1とW2とは略同じであり、且つ、厚さT1と
T2とも略同じであるけれども、長さL1が長さL2の
約2倍と長く、主に、長さが相違している。
【0030】第1、第2のカード10、20において、
Y1はカード用コネクタへ挿入する方向であり、Y2は
引き抜き方向である。
【0031】[第1実施例]図3は本発明の第1実施例
のカード用コネクタ30を第1、第2のカード10、2
0と対応させて示す。図4はカード用コネクタ30を分
解して示す。図5はカード用コネクタ30の正面図、図
6はカード用コネクタ30を図3中、VI-VI線を含む垂
直面で断面して示す図、図7はカード用コネクタ30を
図5中、VII-VII線で断面して示す図である。
【0032】カード用コネクタ30は、主に図4に示す
ように、略箱形状のハウジング40と、このハウジング
40に組み付けてある複数のコンタクト部材50〜54
と、ハウジング40内に組み付けてあるプッシュプッシ
ュ方式のカードイジェクト機構60と、ハウジング40
を覆う金属板製のカバー部材70とを有する構成であ
る。このカード用コネクタ30は、図3に示すように、
長さL10、幅W10、高さH10の偏平の直方体形状
を有し、Y2側に、第1、第2のカード10、20に共
通である一つのカード挿入口31及び略U字形状の切欠
部32を有する。カード用コネクタ30は、コンタクト
部材50〜54の端子部及びカバー部材70の端子部を
半田付けしてプリント基板上に実装してあり、カード挿
入口31が電子機器の外形の表面に露出している。
【0033】ハウジング40は、底板部41と、両側の
側板部42,43と、天板部44と、奥部の壁部45と
を有し、前側にカード挿入口31を有する。上記の第
1、第2のカード10、20が長さが相違することに関
連して、図6に示すように、底板部41は、段状となっ
ており、Y1側の高い第1の底板部41−1とY2側の
低い第2の底板部41−2とよりなる。第1の底板部4
1−1の上面及びこの延長面と天板部44との間に、第
1のカード10を収容する部分100が形成してあり、
第2の底板部41−2の上面と天板部44との間に、第
2のカード20を収容する部分101が形成してある。
第1のカード収容部分100と第2のカード収容部分1
01とはZ1−Z2方向上、一部重複している。
【0034】図5に示すように、側板部42の内側に
は、第1、第2のカード10、20をガイドするガイド
溝42aが形成してある。ガイド溝42aは、第1のカ
ード10をガイドする第1のガイド溝部42a1と、第
2のカード20をガイドする第2、第3のガイド溝部4
2a2、42a3とよりなる。
【0035】図7に示すように、第1の底板部41−1
の奥部には、第1のカード誤挿入防止突起48が形成し
てある。
【0036】第1のカード用コンタクト部材50は、第
1の底板部41−1上に並んで取り付けてある。第1の
カード用コンタクト部材50は、コンタクト部50a
と、端子部50bとを有する。コンタクト部50aは、
カード挿入口31から寸法L1aの位置にあって、第1
の底板部41−1の上に突き出ており、第1のカード1
0のコンタクト17に対応して並んでいる。なお、第1
のカード用コンタクト部材50は、Y1側から挿入し、
第1の底板部41−1に形成してある溝41−1aに嵌
合させて取り付けられる。第1のカード用ロック金具5
1は、側板部42の内側に取り付けてある。
【0037】第2のカード用コンタクト部材52は、第
2の底板部41−2上に並んで取り付けてある。第2の
カード用コンタクト部材52は、コンタクト部52a
と、端子部52bとを有する。コンタクト部52aは、
カード挿入口31から寸法L2aの位置にあって、第1
の底板部41−1の上に突き出ており、第2のカード2
0のコンタクト27に対応して並んでいる。なお、第2
のカード用コンタクト部材52は、Y2側から挿入し、
第2の底板部41−2に形成してある溝41−2aに嵌
合させて取り付けられる。コンタクト部52aは、コン
タクト部50aよりカード挿入口31の方向に偏倚して
配されている。
【0038】また、図4に示すように、第2のカード用
ライトプロテクトスイッチ可動接点部材53と、第2の
カード検出用コンタクト部材54と、固定コンタクト部
材55とが、ハウジング40の側板部42の外面側に取
り付けてある。
【0039】図8、図7、図6に示すように、第2の底
板部41−2上には、本発明の要部をなすガイドとして
のガイドリブ46,47が形成してある。ガイドリブ4
6,47は対をなし、個々の第2のカード用コンタクト
部材52のコンタクト部52aをX1側とX2側とから
挟むように配置してある。ガイドリブ46,47は、Z
1側の水平の上面46a,47aと、Y2側の傾斜面4
6b,47bとを有する。上面46a,47aはコンタ
クト部52aより寸法a低い高さに位置している。寸法
aはコンタクト部52aが永久変形せずに弾性変形する
範囲である。傾斜面46b,47bは、コンタクト部5
2aよりY2方向に距離bの位置に位置している。即
ち、傾斜面46b,47bは、コンタクト部52aより
Y2方向側に位置している。なお、ガイドリブ46,4
7は、Y1方向に第1の底板部41−2の縁まで延在し
ている。上面46a,47aは第1の底板部41−1の
Y2方向端の傾斜面41−1aの高さに対応している。
即ち、ガイドリブ46,47は、第2のカード20とは
干渉しないで第2のカード20の装着を妨害せず、且
つ、第1のカード20が挿入された場合に第1のカード
20によってコンタクト部52aがひどく曲げられて永
久変形することが起きないように、しかも、コンタクト
部52aのX1−X2方向のがたつきを抑えるように所
定の寸法形状で形成してある。
【0040】図4に示すように、カードイジェクト機構
60は、角柱形状のベース部材61と、イジェクト部材
62と、クランク形状のロッド部材63と、圧縮コイル
ばね65等よりなり、ハウジング40内のうちX1側の
位置に組み込んである。
【0041】図9に示すように、イジェクト部材62
は、角柱形状であり、X2側の面に、第1、第2のカー
ド10、20をガイドするガイド溝62aが形成してあ
る。ガイド溝62aは、Y2方向には、イジェクト部材
62の端面62bにまで到っており、Y2方向には、イ
ジェクト部材62の端面62cにまでは到っていない。
ガイド溝62aは、第1のカード10をガイドする第1
のガイド溝部62a1と、第2のカード20をガイドす
る第2、第3のガイド溝部62a2、62a3とよりな
る。第1のガイド溝部62a1は第1のカード10に対
応する長さL11を有し、第2、第3のガイド溝部62
a2、62a3は第1のカード10に対応する長さL2
1を有する。62dは第1のカード10を支える支持リ
ブであり、第1のガイド溝部62a1のうちY1側の部
分に沿って形成してある。62a1−1は支持リブ付き
の第1のガイド溝部である。
【0042】第1のガイド溝部62a1のY1方向端に
は、第1のカード10に作用するイジェクト係止部62
e及び位置決めリブ部62fが形成してある。また、第
2、第3のガイド溝部62a2、62a3のY1方向端
には、第2のカード20に作用するイジェクト係止部6
2gが形成してある。
【0043】イジェクト部材62の上下面には、リブ6
2h,62iが形成してある。
【0044】図4に示すように、イジェクト部材62の
X1側の側面には、ハート型のカム溝62jが形成して
ある。ここに、ロッド部材63のY1方向端のピン部6
3aが嵌合している。
【0045】ロッド部材63のY2方向端のピン部63
bは、ベース部材61の孔61aに嵌合してある。ロッ
ド部材63は、ベース部材61のX2側の面に形成して
ある凹部61b内に納まっている。
【0046】ベース部材61は上下面の爪部61cをハ
ウジング40の底板部41及び天板部44の孔46a、
46bに係合させて、ハウジング40の内部のうち側板
部43の内側の位置に固定してある。イジェクト部材6
2は、リブ62h,62iを夫々天板部44のガイド溝
47a及び底板部41のガイド溝47bに嵌合させて、
ベース部材61のX1側の位置に、Y1−Y2方向に摺
動可能に設けてある。圧縮コイルばね65は、図7に示
すように、イジェクト部材62の端面62cの孔62k
に嵌合して、イジェクト部材62とハウジング40の奥
部の壁部45との間に設けてある。
【0047】イジェクト部材62は、圧縮コイルばね6
5によってY2方向へ付勢されているも、ピン部63a
に係止されてY2方向への移動を制限されて、図3及び
図7に示す位置P1に位置している。この位置P1は、
端面62bがカード挿入口31と同じ位置に位置する位
置である。
【0048】ハート型のカム溝62j、ピン部63a、
圧縮コイルばね65は、Y1方向に移動されたイジェク
ト部材62を移動された位置P2にロックし、ロックさ
れているイジェクト部材62が更にY1方向に移動され
ると、ロックが解除されて、イジェクト部材62をY2
方向へ位置P1まで戻す、所謂プッシュプッシュ機構6
6を構成する。
【0049】図4に示すように、カバー部材70は、金
属板製であり、ハウジング40に対応して形状を有し、
図3及び図5に示すようにハウジング40を覆ってお
り、カード用コネクタ30のシールド性を確保してい
る。以上が、カード用コネクタ30の構成である。
【0050】なお、カード用コネクタ30は長さが相違
する第1のカード10と第2のカード20とを装着され
たカードを収容する空間の一部を共通に利用して装着す
る構成である関係上、長さが相違する第1のカード10
については、カード挿入口31の付近ではZ1−Z2方
向についての規制が緩くなっている。
【0051】次に、上記のカード用コネクタ30への第
1のカード10及び第2のカード20の選択的な装着及
びイジェクトについて説明する。
【0052】(1−1) 第2のカード20の装着 操作者は、図2に示す第2のカード20を、図6、図1
0(A)、(B)に示すように、側面部23を第2、第
3のガイド溝部42a2、62a3に、側面部24を第
2、第3のガイド溝部62a2、62a3に夫々合わせ
て、カード挿入口31より、Y1方向に押し込んで挿入
する。
【0053】図10(C)は、第2のカード20が第
2、第3のガイド溝部62a2、62a3の終端まで挿
入された状態を示す。
【0054】操作者は指先で第2のカード20の後端部
26をY1方向に更に押し込む。これによって、図10
(D)に示すように、第2のカード20は圧縮コイルば
ね65を圧縮させつつイジェクト部材62と共にY1方
向に移動され、プッシュプッシュ機構66によってイジ
ェクト部材62がP2でロックされる。第2のカード2
0は、全体がカード用コネクタ30内に納まり、コンタ
クト27がコンタクト部52aに接触した状態となっ
て、装着される。
【0055】第2のカード20は、第2のカード収容部
分101に位置している。
【0056】後端部26はカード挿入口31より突き出
ていない。よって、ディジタルカメラの外形の制約は緩
和される。
【0057】第2のカード20を表裏反転された状態で
挿入しようとした場合には、ガイドリブ23a,24a
が対応するガイド溝部に嵌合せず、第2のカード20の
カード挿入口31内への挿入は制限される。
【0058】(1−2) 第2のカード20のイジェク
ト 図10(D)に示す状態で、操作者は指先で第2のカー
ド20の後端部26をY1方向に押す。この操作は図3
に示す切欠部32が形成されていることによって可能で
ある。この操作によって、イジェクト部材62がY1方
向に僅かに移動されてプッシュプッシュ機構66による
ロックが解除される。操作者が指先を第2のカード20
から離すと、図10(E)に示すように、イジェクト部
材62が圧縮コイルばね65のばね力によってY2方向
に元の位置P1まで移動される。第2のカード20は、
先端部25のX1側の端をイジェクト係止部62gによ
って押されて、Y2方向に移動され、コンタクト27が
コンタクト部52aから外れて、且つ、後端部26の部
分29がカード挿入口31からY2方向に突き出して、
第2のカード20はイジェクトされる。
【0059】その後に、操作者が突き出した部分29を
掴んでY2方向に引き出すことによって、第2のカード
20はカード用コネクタ30から取り出される。
【0060】(2−1) 第1のカード10の装着 操作者は、図1に示す第1のカード10を、図6、図1
1(A)、(B)に示すように、側面部13を第1のガ
イド溝部42a1に、側面部14を第1のガイド溝部6
2a1に夫々合わせるようにして、カード挿入口31よ
り、Y1方向に押し込んで挿入する。
【0061】カード挿入口31の付近では第1のカード
10はZ1−Z2方向についての規制が緩いため、挿入
された第1のカード10は、図11(B)に示すよう
に、先端部15が第2の底板部41−2のうちY2側の
部分に載って、先端部15を支持された状態となる。
【0062】操作者が第1のカード10を更に挿入する
と、図12(A)乃至(D)に示すように、先端部15
は、ガイドリブ46、47の傾斜面46b、47bを乗
り上がり、上面46a、47aに支持され、次いで、傾
斜面41−1aを乗り上がって第1の底板部41−1に
支持される状態となる。第1のカード10の先端部15
は、このようにガイドリブ46,47に案内されて動き
つつ第2のカード用コンタクト部材52のコンタクト部
52aを乗り越える。
【0063】ここで、ガイドリブ46,47が形成され
ていない場合には、コンタクト部52aは第1のカード
10の先端部15によって殆ど平らになるまで押しつぶ
されてしまい、永久変形を起こしてしまう虞れがある。
しかし、ガイドリブ46,47を設けたことによって、
第1のカード10の先端部15はガイドリブ46,47
5に案内されてZ1方向に持ち上げられて移動するた
め、コンタクト部52aの撓み量は永久変形を起こさな
い程度に小さく制限され、且つ、コンタクト部52aに
無用な外力が作用することが制限され、よって、第1の
カード10の先端部15がコンタクト部52aを乗り越
えた後は、コンタクト部52aは、図12(D)に示す
ように、永久変形が残らず、元の形状に復元される。ま
た、コンタクト部52aはガイドリブ46、47でもっ
て挟まれているためX1−X2方向への倒れも起こさ
ず、コンタクト部52aは所定のピッチを維持する。
【0064】操作者が第1のカード10を更に挿入する
と、側面部14のうち先端部15寄りの部分が、支持リ
ブ62dで支えられて、支持リブ付きの第1のガイド溝
部62a1−1に案内されつつ挿入される。
【0065】図11(C)は、第1のカード10が第1
のガイド溝部62a1−1の終端まで挿入された状態を
示す。
【0066】操作者は指先で第1のカード10の後端部
16をY1方向に更に押し込む。これによって、図11
(D)に示すように、第1のカード10は圧縮コイルば
ね65を圧縮させつつイジェクト部材62と共にY1方
向に移動され、プッシュプッシュ機構66によってイジ
ェクト部材62がP2でロックされる。第1のカード1
0は、全体がカード用コネクタ30内に納まり、コンタ
クト17がコンタクト部50aに接触した状態となっ
て、装着される。
【0067】第1のカード10は、第1のカード収容部
分100に位置している。
【0068】後端部16はカード挿入口31より突き出
ていない。よって、ディジタルカメラの外形の制約は緩
和される。
【0069】第1のカード10を表裏反転された状態で
挿入しようとした場合には、先端部15が第1のカード
誤挿入防止突起48に当たって、第1のカード10を最
終位置まで挿入する操作は制限される。
【0070】(2−2) 第1のカード10のイジェク
ト 図11(D)に示す状態で、操作者は指先で第1のカー
ド10の後端部16をY1方向に押す。この操作によっ
て、イジェクト部材62がY1方向に僅かに移動されて
プッシュプッシュ機構66によるロックが解除される。
操作者が指先を第1のカード10から離すと、図11
(E)に示すように、イジェクト部材62が圧縮コイル
ばね65のばね力によってY2方向に元の位置P1まで
移動される。第1のカード10は、先端部15のX1側
の端をイジェクト係止部62eによって押されて、Y2
方向に移動され、コンタクト17がコンタクト部50a
から外れて、且つ、後端部16の部分19がカード挿入
口31からY2方向に突き出して、第1のカード10は
イジェクトされる。
【0071】その後に、操作者が突き出した部分19を
掴んでY2方向に引き出すことによって、第1のカード
10はカード用コネクタ30から取り出される。
【0072】図13(A),(B)は、第1のカード1
0の装着位置と第2のカード20の装着位置との関係を
示す。第1のカード10の装着位置と第2のカード20
の装着位置とは、一部重複した位置関係で、重なってい
る関係にある。即ち、カード用コネクタ30内の装着さ
れたカードを収容する空間の一部が、第1のカード10
と第2のカード20とで共通に利用されている。
【0073】[第2実施例]図14は本発明の第2実施
例のカード用コネクタ30Aを第1、第2のカード1
0、20と対応させて示す。図15はカード用コネクタ
30Aを分解して示す。図16はカード用コネクタ30
Aの横断平面図、図17はイジェクト部材の斜視図、図
18(A),(B)は第1のカード10が装着された状
態を示す図、図19(A),(B)は第2のカード20
が装着された状態を示す図である。
【0074】カード用コネクタ30Aは、図3乃至図1
3に示す本発明の第1実施例になるカード用コネクタ3
0とは、イジェクト部材及びこれに関連する部分の構成
が相違する構成である。よって、本発明の第2実施例の
カード用コネクタ30Aについては、本発明の第1実施
例になるカード用コネクタ30と相違するイジェクト部
材及びこれに関連する部分について説明し、図14乃至
図19中、図3乃至図13に示す構成部分と対応する部
分には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0075】カード用コネクタ30Aは、イジェクト部
材62Aがハウジング40A内にZ1側から組み込ま
れ、ハウジング40Aの底板部41A上に取り付けられ
た構成である。
【0076】図15に示すように、ハウジング40A
は、天板部を有していない構成であり、底板部41Aの
うちX1側の部分に、ハート型のカム溝62Aj及びホ
ゾ溝200が形成してある。カバー部材70Aの本体部
70Abがハウジング40Aを覆っており、カード収容
部分の天板を構成している。
【0077】ハウジング40Aは、カード挿入口31を
形成する門部220を有し、この門部220の内側のX
2側にガイド溝42aが形成してあり、X1側に前記の
ガイド溝62aに相当するガイド溝230が形成してあ
る。門部220はZ1側に梁部221を有する。
【0078】イジェクト部材62Aは、Z2側の面にホ
ゾ201を有し、このホゾ201をホゾ溝200に嵌合
させてY1−Y2方向に摺動可能である。イジェクト部
材62Aは、ロッド部材63Aを収容するためのロッド
部材収容部202を有する。ロッド部材63Aは、その
一端のピン部63bをイジェクト部材62Aの孔に嵌合
させ、他端のピン部63aをハート型のカム溝62Aj
に嵌合させて、ロッド部材収容部202内に納まってい
る。イジェクト部材62Aのロッド部材収容部202に
は金具210が取り付けてあり、金具210の板ばね部
210aがピン部63aを押えている。
【0079】イジェクト部材62Aは、ハウジング40
A内にZ1側から矢印Zで示すように組み込まれ、カー
ド用コネクタ30Aは図3のカード用コネクタ30に比
べて組立てがし易い。また、イジェクト部材62Aは、
ハウジング40Aの底板部41A上に取り付けられた構
成である。よって、図4中のベース部材61に相当する
部材は不要であり、カード用コネクタ30Aは図3のカ
ード用コネクタ30に比べて部品点数が少ない。
【0080】第1のカード10は、前記と同じく操作さ
れて、図18(A),(B)に示すように装着され、且
つ前記と同じく操作されてイジェクトされる。第2のカ
ード20は、前記と同じく操作されて、図19(A),
(B)に示すように装着され、且つ前記と同じく操作さ
れてイジェクトされる。
【0081】[第3実施例]図20は本発明の第3実施
例のカード用コネクタ30Bを第1、第2のカード1
0、20と対応させて示す。図21はカード用コネクタ
30Bの底面図である。図22(A),(B),(C)
はカバー部材70Bを取り外した状態でカード用コネク
タ30Bを示す。図22(C)は、図22(A)中、C
−C線に沿う断面図である。図23はカード用コネクタ
30Bを分解して示す。図24(A),(B)は図23
中のハウジングを示す。図25は図23中のイジェクト
部材を示す。図26(A),(B)は第1のカード10
が装着された状態を示す。図27は第1のカード10を
装着する過程を示す。図28(A),(B)及び図29
は第2のカード20が装着された状態を示す。
【0082】カード用コネクタ30Bは、実質上、図1
4乃至図19に示す本発明の第2実施例になるカード用
コネクタ30Aに板ばね部材300を追加した構成であ
る。よって、特に、板ばね部材300の構成及び作用に
ついて説明して、図20乃至図29中、図14乃至図1
9に示す構成部分と対応する部分には同じ符号を付しそ
の説明は省略する。
【0083】板ばね部材300は、図23に示すよう
に、板金をプレス成形してなる構成であり、本体部30
0aと、この本体部300aの両端より斜めに延びてい
るアーム部300b,300cと、このアーム部300
b,300cの先端の間を繋いでいる梁状の押し上げ部
300dと、本体部300aの両端より張り出している
フット部300e,300fと、フット部300e,3
00fの端のZ1方向に曲がっているラグ300g,3
00hとを有する構成である。板ばね部材300は、第
2のカード用コンタクト部材52よりも厚く、頑丈であ
る。
【0084】この板ばね部材300は、左右側のラグ3
00g,300hをハウジング40Bのスリット30
1,302に嵌合されて固定されて、略U字形状の切欠
部32の場所に設けてある。アーム部300b,300
c及び押し上げ部300dがカード挿入口31の近くの
位置で、カード用コネクタ30Bの底面よりZ1方向に
突き出ている。アーム部300b,300cは、Y1方
向にシフトするにつれてZ1方向に変位しており、斜め
の状態にある。アーム部300b,300cの先端の高
さ及び押し上げ部300dの高さは、図22(C)に示
すように、第2のカード用コンタクト部材52のコンタ
クト部52aと略同じ高さH10である。
【0085】なお、この板ばね部材300は、ガイドリ
ブ46,47が形成されていない構成の場合にも、有効
である。
【0086】ハウジング40Bは、天板部を有していな
い構成であり、且つ図15中の梁部221を有していな
い形状である。イジェクト部材62Bは、下面のリブ6
2Bkをハウジング40Bのガイド溝310に嵌合され
てハウジング40BのX1側の部分に収まっており、Y
1方向に移動可能である。イジェクト部材62Bは、ロ
ッド部材収容部202Bを有し、且つ、ハート型のカム
溝62jBを有する。ロッド部材63Bは、その一端の
ピン部63Bbをハウジング40Bの孔311に嵌合さ
せ、他端のピン部63Baをハート型のカム溝62Bj
に嵌合させてあり、ロッド部材収容部202B内に納ま
っている。イジェクト部材62Bが取り付けられた後
に、カバー部材70Bがハウジング40Bを覆って取り
付けてある。
【0087】カード用コネクタ30Bは、カバー部材7
0Bの4つのフット部70Ba−1〜70Ba−4に、
板ばね部材300のフット部300e,300fを加え
た、計6箇所をプリント基板上のパッドに半田付けされ
てプリント基板上に実装してある。よって、カード用コ
ネクタ30Bは、カバー部材の4つのフット部を半田付
けしている上記のカード用コネクタ30、30Aに比べ
て、プリント基板上への固定の程度は強固である。コン
タクト部材50〜54の端子部もプリント基板上のパッ
ドに半田付けしてある。
【0088】次に、上記のカード用コネクタ30Bへの
第1のカード10及び第2のカード20の選択的な装着
及びイジェクトについて説明する。
【0089】(1) 第1のカード10の装着 操作者は、図1に示す第1のカード10を、カード挿入
口31より、Y1方向に押し込んで挿入し、更に指先で
押し込む。これにより、図26(A),(B)に示すよ
うに、第1のカード10は、全体がカード用コネクタ3
0B内に納まり、コンタクト17がコンタクト部50a
に接触した状態となって、装着される。また、プッシュ
プッシュ機構66Bによってイジェクト部材62Bがロ
ックされる。
【0090】第1のカード10がカード挿入口31より
挿入されると、図27(A)乃至(C)に示すように、
最初に、板ばね部材300を乗り越え、続いて、ガイド
リブ46,47の上方を移動して第2のカード用コンタ
クト部材52のコンタクト部52aを乗り越える。
【0091】先ず、図27(A)に示すように、第1の
カード10の先端部15がアーム部300b,300c
に当たり、アーム部300b,300cがZ2方向に撓
まされて押し上げ部300dがZ2方向に変位される。
第1のカード10の先端側は、図27(B)に示すよう
に、Z2方向に変位された押し上げ部300dを乗り越
えてY1方向に挿入される。即ち、第1のカード10
は、水平に挿入された場合は勿論、図27(A)に示す
ように多少斜め下向きで挿入された場合であっても、ア
ーム部300b,300cのばね力によってZ1側に寄
せられてカバー部材70Bの本体部70bB側に寄せら
れる。
【0092】第1のカード10の先端部15は、ガイド
リブ46,47の上方を移動して第2のカード用コンタ
クト部材52のコンタクト部52aに当たり、図27
(C)に示すように、第2のカード用コンタクト部材5
2が撓まされてコンタクト部52aがZ2方向に変位さ
れる。第1のカード10の先端部15は、コンタクト部
52aを乗り越える。
【0093】ここで、第1のカード10の先端部15が
コンタクト部52aに当たる前の時点で第1のカード1
0はカバー部材70Bの本体部70Bb側に寄せられて
いるため、第1のカード10の高さがより低い場合に比
べて、第1のカード10の先端部15はコンタクト部5
2aのうち頂点に近い部位に当たることになり、コンタ
クト部52aが受ける衝撃は弱くなり、コンタクト部5
2aは傷みにくくなって、且つ、変形しなくなる。
【0094】なお、第1のカード10が装着された状態
では、図26(B)に示すように、共にZ1方向に、先
端部15に第1のカード用コンタクト部材50によって
力F11を作用され、略中央部に第2のカード用コンタ
クト部材52によって力F12を作用され、更には、後
端の近くを板ばね部材300によって力F13を作用さ
れている。即ち、第1のカード10は、先端部と、後端
の近くと、略中央部との三箇所を押し上げられて支持さ
れている。特に、板ばね部材300が第1のカード10
の後端の近くをZ1方向に押す力F13は大きい。よっ
て、第1のカード10はがたつくことが抑えられ、カー
ド用コネクタ30Bに外部から強い振動が作用した場合
にあっても、装着された第1のカード10は安定に支持
され続ける。
【0095】また、板ばね部材300の押し上げ部30
0dが装着された第1のカード10の裏面11のうち後
端の近くに強く押し付けられているため、第1のカード
10の押し上げ部300dに対する摩擦抵抗が高く、よ
って、衝突等によってカード用コネクタ30BにY2方
向の衝撃力が作用した場合にも、第1のカード10はカ
ード用コネクタ30Bから抜け出さないで、装着された
位置に維持される。
【0096】第1のカード10のイジェクトは、前記と
同様に操作されてなされる。第1のカード10の押し上
げ部300dに対する摩擦抵抗が存在することによっ
て、第1のカード10が無用に大きく飛び出すことは起
きない。
【0097】(2) 第2のカード20の装着 操作者は、図1に示す第2のカード20を、側面部13
を第1のガイド溝部42a1に、側面部14を第1のガ
イド溝部62a1Bに夫々合わせて上記の第1のカード
10よりも低い位置に規制されて、カード挿入口31よ
り、Y1方向に押し込んで挿入し、更に指先で押し込
む。これにより、第2のカード20は、図28(A),
(B)に示すように、第2のカード20は、全体がカー
ド用コネクタ30B内に納まり、コンタクト27がコン
タクト部52aに接触した状態となって、装着される。
また、プッシュプッシュ機構66Bによってイジェクト
部材62Bがロックされる第1のカード10がカード挿
入口31より挿入されると、最初に、板ばね部材300
を乗り越え、次いで、コンタクト27がコンタクト部5
2aに接触した状態となる。
【0098】第2のカード20が装着された状態では、
図29に示すように、板ばね部材300の押し上げ部3
00dが第2のカード20の裏面21のうち後端の近く
の部位を強い力F20で押し付けられているため、第2
のカード20の押し上げ部300dに対する摩擦抵抗が
高く、よって、衝突等によってカード用コネクタ30B
にY2方向の衝撃力が作用した場合にも、第2のカード
20はカード用コネクタ30Bから抜け出さないで、装
着された位置に維持される。
【0099】第2のカード10のイジェクトは、前記と
同様に操作されてなされる。第2のカード20の押し上
げ部300dに対する摩擦抵抗が存在することによっ
て、第2のカード20が無用に大きく飛び出し、場合に
よっては落下してしまうことは起きない。
【0100】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明は、共通の
カード挿入口を通して長さが相違する第1のカード及び
第2のカードが選択的に装着可能であるカード用コネク
タであって、ハウジング内に、短い第2のカードに対応
する第2のコンタクト部材と長い第1のカードに対応す
る第1のコンタクト部材とが、第2のコンタクト部材の
コンタクト部が第1のコンタクト部材のコンタクト部よ
りカード挿入口側に配されて配置してあり、且つ、該第
2のコンタクト部材に関連して、第1のカードが第2の
コンタクトのコンタクト部を乗り越えるように挿入され
る第1のカードの先端部を案内するガイドを設けた構成
としたものであるため、挿入される第1のカードの先端
部が第2のコンタクトのコンタクト部を過度に強く押し
付けることが起きず、よって、第2のコンタクトのコン
タクト部が保護されて、挿入される第1のカードによっ
て第2のコンタクトのコンタクト部が曲げられてしまう
ことを防止出来る。
【0101】請求項2の発明は、請求項1のカード用コ
ネクタにおいて、上記ガイドは、上記第2のコンタクト
部材の夫々について、その両側の位置に設けてあり、第
2のコンタクトのコンタクト部を挟む構成としたもので
あるため、両側の位置するガイドによって、第2のコン
タクトのコンタクト部が第2のコンタクトの並び方向に
がたつくことを防止出来、且つ、第2のコンタクトのコ
ンタクト部のピッチが乱れることを制限して第2のコン
タクトのコンタクト部を所定のピッチに維持することが
出来る。
【0102】請求項3の発明は、請求項1のカード用コ
ネクタにおいて、上記ハウジングの内部に、装着してあ
る第1のカードの先端部を係止する第1のイジェクト係
止部と装着してある第2のカードの先端部を係止する第
2のイジェクト係止部とを有する単一のイジェクト部材
と、該イジェクト部材をカード挿入方向に移動された位
置にロックし、この状態で該イジェクト部材がカード挿
入方向に押されるとロックが解除されて、該イジェクト
部材をばね力でカード挿入口の方向に復帰させるプッシ
ュプッシュ機構とを有する構成としたものであるため、
イジェクト部材が第1のカード及び第2のカードに対し
て共通に使用される構成となってイジェクト部材が単一
で足り、よって、カード用コネクタを小型に出来、且つ
構造も簡単に出来る、また、プッシュプッシュ機構によ
って、カードをイジェクトする操作を簡単化出来る。
【0103】請求項4の発明は、請求項3のカード用コ
ネクタにおいて、上記ハウジングは、天板部を有してい
ず、且つ底板部にカム溝を有する構成であり、上記イジ
ェクト部材が、上記カム溝と関連させて組み込んであ
り、上記プッシュプッシュ機構が、上記イジェクト部材
と上記ハウジングの底板部との間で構成してあるように
したものであるため、ハウジングの底板部にカム溝を有
する構成によってカム溝を有するベース部材が不要とな
って、カード用コネクタを小型に出来る。また、ハウジ
ングを天板部を有しない構成としたことによって、イジ
ェクト部材を上方から組み込むことが可能となって、組
み立てる作業が容易であるカード用コネクタを実現する
ことが出来る。
【0104】請求項5及び請求項6の発明は、カード挿
入口の近くの位置に、挿入される第1のカード及び第2
のカードによって弾性的に撓まされて、第1のカード及
び第2のカードの裏面を押し上げる板ばね部材を設けた
構成としたものであるため、第1のカードがカード挿入
口に挿入されると板ばね部材によって押し上げられて、
第1のカードが第2のコンタクトのコンタクト部のうち
頂点に近い部位に当たるようにされ、コンタクト部が受
ける衝撃を弱くして、コンタクト部が傷みにくくなって
且つ変形しなくなるように出来る。
【0105】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
に記載のカード用コネクタにおいて、上記板ばね部材
は、プリント基板のパッドに半田付けされるフット部を
有する構成としたものであるため、カード用コネクタの
プリント基板への半田付けの個所が増えて、カード用コ
ネクタのプリント基板への固定の強度を高めることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1のカードをその裏面側を見上げて示す図で
ある。
【図2】第2のカードをその裏面側を見上げて示す図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例になるカード用コネクタを
第1,第2のカードと対応させて示す斜視図である。
【図4】図3のカード用コネクタを分解して示す斜視図
である。
【図5】図3のカード用コネクタの正面図である。
【図6】図3のカード用コネクタを、VI-VI線を含む垂
直面で断面して示す図である。
【図7】図5中、VII-VII線で断面して示す図である。
【図8】ガイドリブの形状を示す図である。
【図9】図4中のイジェクト部材の斜視図である。
【図10】第2のカードの装着及びイジェクトを示す図
である。
【図11】第1のカードの装着及びイジェクトを示す図
である。
【図12】第1のカードを挿入するときのガイドリブの
働きを説明する図である。
【図13】装着された第1,第2のカードの関係を示す
図である。
【図14】本発明の第2実施例になるカード用コネクタ
を第1,第2のカードと対応させて示す斜視図である。
【図15】図14のカード用コネクタを分解して示す斜
視図である。
【図16】図14のカード用コネクタの横断平面図であ
る。
【図17】図15中のイジェクト部材の斜視図である。
【図18】第1のカードが装着された状態を示す図であ
る。
【図19】第2のカードが装着された状態を示す図であ
る。
【図20】本発明の第3実施例になるカード用コネクタ
を第1,第2のカードと対応させて示す斜視図である。
【図21】図20のカード用コネクタの底面図である。
【図22】カバーを取り外した状態でカード用コネクタ
を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は
(A)中、C−C線に沿う断面図である。
【図23】図20のカード用コネクタを分解して示す斜
視図である。
【図24】図23中のハウジングを示す図である。
【図25】図23中のイジェクト部材を示す図である。
【図26】第1のカードが装着された状態を示す図であ
る。
【図27】第1のカードが装着される途中の状態を示す
図である。
【図28】第2のカードが装着された状態を示す図であ
る。
【図29】第2のカードが装着された状態を拡大して示
す図である。
【符号の説明】
10 第1のカード 20 第2のカード 30,30A、30B カード用コネクタ 40,40A、40B ハウジング 41 底板部 41−1 第1の底板部 41−2 第2の底板部 46,47 ガイドリブ 46a,47a 傾斜面 50 第1のコンタクト部材 52 第2のコンタクト部材 52a コンタクト部 60 カードイジェクト機構 62,62A イジェクト部材 300 板ばね部材 300b、300c アーム部 300d 押し上げ部 300e、300c フット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 康幸 長野県須坂市大字須坂1174番地 長野富士 通コンポーネント株式会社内 (72)発明者 竹前 栄三 長野県須坂市大字須坂1174番地 長野富士 通コンポーネント株式会社内 (72)発明者 小山 弘道 長野県須坂市大字須坂1174番地 長野富士 通コンポーネント株式会社内 Fターム(参考) 5B058 CA13 KA12 KA24 5E021 FA05 FA09 FB02 FB18 FC03 FC07 FC29 FC32 FC38 HA05 HB05 HB07 HC11 HC36 5E023 AA16 AA21 BB19 BB22 BB25 CC23 DD04 DD13 DD19 EE03 HH08 HH17 HH21 HH22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通のカード挿入口を通して長さが相違
    する第1のカード及び第2のカードが選択的に挿入され
    て装着可能であるカード用コネクタであって、 ハウジング内に、短い第2のカードに対応する第2のコ
    ンタクト部材と長い第1のカードに対応する第1のコン
    タクト部材とが、第2のコンタクト部材のコンタクト部
    が第1のコンタクト部材のコンタクト部よりカード挿入
    口側に配されて配置してあり、 該第2のコンタクト部材に関連して、第1のカードが第
    2のコンタクトのコンタクト部を乗り越えるように挿入
    される第1のカードの先端部を案内するガイドを設けた
    構成としたことを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】上記第2のコンタクト部材の夫々につい
    て、その両側の位置に設けてあり、第2のコンタクトの
    コンタクト部を挟む構成としたことを特徴とするカード
    用コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1のカード用コネクタにおいて、 上記ハウジングの内部に、 装着してある第1のカードの先端部を係止する第1のイ
    ジェクト係止部と装着してある第2のカードの先端部を
    係止する第2のイジェクト係止部とを有する単一のイジ
    ェクト部材と、 該イジェクト部材をカード挿入方向に移動された位置に
    ロックし、この状態で該イジェクト部材がカード挿入方
    向に押されるとロックが解除されて、該イジェクト部材
    をばね力でカード挿入口の方向に復帰させるプッシュプ
    ッシュ機構とを有する構成としたことを特徴とするカー
    ド用コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3のカード用コネクタにおいて、 上記ハウジングは、天板部を有していず、且つ底板部に
    カム溝を有する構成であり、 上記イジェクト部材が、上記カム溝と関連させて組み込
    んであり、 上記プッシュプッシュ機構が、上記イジェクト部材と上
    記ハウジングの底板部との間で構成してあることを特徴
    とするカード用コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1のカード用コネクタにおいて、 上記ガイドよりカード挿入口側の位置に、挿入される第
    1のカード及び第2のカードによって弾性的に撓まされ
    て、第1のカード及び第2のカードの裏面を押し上げる
    板ばね部材を設けた構成としたことを特徴とするカード
    用コネクタ。
  6. 【請求項6】 共通のカード挿入口を通して長さが相違
    する第1のカード及び第2のカードが選択的に挿入され
    て装着可能であるカード用コネクタであって、 ハウジング内に、短い第2のカードに対応する第2のコ
    ンタクト部材と長い第1のカードに対応する第1のコン
    タクト部材とが、第2のコンタクト部材のコンタクト部
    が第1のコンタクト部材のコンタクト部よりカード挿入
    口側に配されて配置してあり、 且つ、カード挿入口の近くに、挿入される第1のカード
    及び第2のカードによって弾性的に撓まされて、第1の
    カード及び第2のカードの裏面を押し上げる板ばね部材
    を設けた構成としたことを特徴とするカード用コネク
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のカード用
    コネクタにおいて、 上記板ばね部材は、プリント基板のパッドに半田付けさ
    れるフット部を有する構成としたことを特徴とするカー
    ド用コネクタ。
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