JP2003317322A - 光ディスクの製造装置 - Google Patents

光ディスクの製造装置

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JP2003317322A
JP2003317322A JP2002120308A JP2002120308A JP2003317322A JP 2003317322 A JP2003317322 A JP 2003317322A JP 2002120308 A JP2002120308 A JP 2002120308A JP 2002120308 A JP2002120308 A JP 2002120308A JP 2003317322 A JP2003317322 A JP 2003317322A
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protective sheet
optical disk
sheet
central hole
center
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Application number
JP2002120308A
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Inventor
Hiroya Kaji
寛也 加治
Masaya Mizutani
真弥 水谷
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Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの光透過層となる薄い基板の表面
に付着された、厚さの薄い保護シートを自動的に高速で
剥離するのに好適な剥離装置を備えた光ディスクの製造
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 ディスク中央孔5aを前進・後退動作が
可能で、光ディスク5と保護シート4との間に圧搾気体
を噴出するセンター手段6と、センター手段6に対向
し、シート中央孔4aの周辺を吸着し、前進・後退動作
が可能なセンター補助手段7とを備え、センター補助手
段7でシート中央孔4aの周辺を吸着保持し、シート中
央孔4aの周辺に引き剥がす力を与えると共に、センタ
ー手段6により光ディスク5と保護シート4との間にデ
ィスク中央孔5aから放射外方向に圧搾気体を噴出する
ことにより、保護シート4を剥離することを特徴とする
光ディスクの製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、光ディスクの製造装
置、特に大容量に適した薄い光透過層を有する光ディス
クに付着された保護シートを剥離するのに好適な剥離装
置を備えた光ディスクの製造装置に関する。
【0002】
【従来技術】 DVDとして一般的に知られている現行
の光ディスクが、厚さ0.6mmの2枚のディスク基板
を接着剤を介して貼り合わせるのに対し、大容量光ディ
スクは、情報信号を読み取るための光透過層の厚さを現
行のDVDの1/6の0.1mm程度と薄型化し、さらにピ
ットの微細化を計り、現行DVDに比べて、約5倍の高密
度化を実現している。したがって、ディスク基板上の微
小なピットを正確に読み取るには、高精度な光透過層の
形成が要求される。しかし、光ディスクの製造過程にお
いて、光透過層となる薄い基板の表面が保持手段などに
擦れて傷が発生したり、ゴミなどが付着する恐れがあ
り、本発明者らによって、薄い基板に保護シートを付着
した状態で光ディスクの製造を行い、製造後に保護シー
トを剥離する方法が提案されている。
【0003】 ここで、一般に考えられる、フィルムの
ような厚さの薄い保護シートの剥離方法としては、例え
ば、図7に示すように、保護シート4を付着した基板1
1を走行させながら、ロール状の粘着テープ12を回転
させて保護シート4を剥離して巻き取る方法、または、
図8に示すように、粘着テープ13などで保護シート4
の端部を剥離してきっかけを作った後、機械的剥離手段
14で保護シート4の端部を把持して、機械的剥離手段
14を斜め中央方向に移動させて、保護シート4を剥離
するなどの方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上述の従来の方法で
は、保護シート4を剥離するために粘着テープなどの消
耗材料を必要とするため、経済的ではない。さらに、粘
着テープなどで剥離のきっかけを作った後、機械的剥離
手段14により保護シート4を把持して、移動しながら
保護シート4を剥離しなければならないため、量産に適
さない、また可動スペースを取る必要があり、装置が大
型化するなどの問題がある。
【0005】 ここで、量産に適した剥離技術として、
複数の記録面を有する光ディスクの製造において、接着
剤で貼り合わせたダミーディスクを剥離する方法が特開
2001−52378公報に提案されている。この方法
によれば、図9に示すように、第1の反射膜を有するデ
ィスク基板1と、ディスク基板1と同程度の厚さで第2
の反射膜を有するダミーディスク15とを接着剤2で重
ね合わせて硬化した後、ディスク基板1とダミーディス
ク15との間に、ディスク基板1とダミーディスク15
の中央孔から機械的な力を与えて部分的に予備剥離した
後、前記剥離部分に圧搾気体を噴出してダミーディスク
15を剥離する。ここで問題となってくるのは、剥離の
対象となる材料の厚さである。上述の方法では、ある程
度の厚さと硬さを必要とし、フィルムのような薄い保護
シートでは、上述のような機械的な力による予備剥離が
困難であり、その結果、圧搾気体による剥離ができな
い。したがって、本発明は光ディスクの光透過層となる
薄い基板の表面に付着された、厚さの薄い保護シートを
自動的に高速で剥離するのに好適な剥離装置を備えた光
ディスクの製造装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この課題を解決するた
め、請求項1の発明は、光ディスクに付着された保護シ
ートであって、前記光ディスクのディスク中央孔と同等
若しくは小さい径のシート中央孔を持つ前記保護シート
を前記光ディスクから剥離する装置を備えた光ディスク
の製造装置において、前記ディスク中央孔を前記光ディ
スクに対して垂直方向に前進・後退動作が可能で、前記
光ディスクと前記保護シートとの間に圧搾気体を噴出す
る第1のセンター手段と、前記第1のセンター手段に対
向し、前記シート中央孔の周辺を吸着し、前進・後退動
作が可能な第2のセンター手段とを備え、前記第2のセ
ンター手段で前記シート中央孔の周辺を吸着保持し、前
記シート中央孔の周辺に引き剥がす力を与えると共に、
前記第1のセンター手段により前記光ディスクと前記保
護シートとの間に前記ディスク中央孔から放射外方向に
圧搾気体を噴出することにより、前記保護シートを剥離
することを特徴とする光ディスクの製造装置を提案する
ものである。
【0007】 請求項2の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項1において、前記保護シートが前記光デ
ィスクから剥離された後、前記第2のセンター手段が前
記保護シートを吸着した状態で所定の位置に移動するこ
とを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するもので
ある。
【0008】 請求項3の発明では、上記課題を解決す
るため、光ディスクに付着された保護シートであって、
前記光ディスクのディスク中央孔より小さい径のシート
中央孔を持つ前記保護シートを前記光ディスクから剥離
する装置を備えた光ディスクの製造装置において、前記
ディスク中央孔を前記光ディスクに対して垂直方向に前
進・後退動作が可能で、前記シート中央孔の径よりも外
径の大きなクランプ面を持ち、前記光ディスクと前記保
護シートとの間に圧搾気体を噴出する第1のセンター手
段と、前記第1のセンター手段に対向し、前記シート中
央孔の径よりも外径の大きなクランプ面を持ち、前進・
後退動作が可能な第2のセンター手段とを備え、前記第
1のセンター手段と前記第2のセンター手段で前記シー
ト中央孔の周辺を両側からクランプして前記シート中央
孔の周辺に引き剥がす力を与えると共に、前記第1のセ
ンター手段により前記光ディスクと前記保護シートとの
間に前記ディスク中央孔から放射外方向に圧搾気体を噴
出することにより、前記保護シートを剥離することを特
徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。
【0009】 請求項4の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3において、前記第2のセンター手段
は、前記保護シートを吸着するための吸引孔を有してお
り、前記保護シートを前記光ディスクから剥離した後、
前記保護シートを吸着した状態で所定の位置に移動する
ことを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するもの
である。
【0010】 請求項5の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
前記第2のセンター手段は、前進・後退方向に収縮動作
を可能とする弾性手段を有することを特徴とする光ディ
スクの製造装置を提案するものである。
【0011】 請求項6の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
前記光ディスクと前記保護シートとの間の剥離された空
間は、前記第1のセンター手段と前記第2のセンター手
段とにより密閉状態に近い状態が保たれることを特徴と
する光ディスクの製造装置を提案するものである。
【0012】 請求項7の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
前記シート中央孔の内周側面に、前記保護シートが付着
されている面に対して垂直方向の引き剥がす力を与える
ことを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するもの
である。
【0013】 請求項8の発明では、上記課題を解決す
るため、光ディスクに付着された保護シートであって、
シート中央孔の無い前記保護シートを前記光ディスクか
ら剥離する装置を備えた光ディスクの製造装置におい
て、前記光ディスクのディスク中央孔を前記光ディスク
に対して垂直方向に前進・後退動作が可能で、前記光デ
ィスクと前記保護シートとの間に圧搾気体を噴出する第
1のセンター手段を備え、前記第1のセンター手段は、
前進して前記保護シートが付着されている面に対して垂
直方向の引き剥がす力を前記保護シートの中央部に与え
ると共に、前記光ディスクと前記保護シートとの間に前
記ディスク中央孔から放射外方向に圧搾気体を噴出し
て、前記保護シートを剥離することを特徴とする光ディ
スクの製造装置を提案するものである。
【0014】 請求項9の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項8において、前記光ディスクと前記保護
シートとの間の剥離された空間は、前記第1のセンター
手段と前記シート中央孔の無い前記保護シートにより密
閉状態に近い状態が保たれることを特徴とする光ディス
クの製造装置を提案するものである。
【0015】 請求項10の発明では、上記課題を解決
するため、請求項8又は請求項9において、前記保護シ
ートを吸着する第2のセンター手段を前記第1のセンタ
ー手段に対向する位置に備え、前記保護シートが前記光
ディスクから剥離する前に、前記第2のセンター手段が
前記保護シートを吸着し、所定の位置に移動することを
特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものであ
る。
【0016】 請求項11の発明では、上記課題を解決
するため、請求項1〜請求項10のいずれかにおいて、
前記圧搾気体は、帯電を中和するための静電荷を有する
空気であることを特徴とする光ディスクの製造装置を提
案するものである。
【0017】 請求項12の発明では、上記課題を解決
するため、請求項1〜請求項11のいずれかにおいて、
前記圧搾気体の噴出の強弱を制御することを特徴とする
光ディスクの製造装置を提案するものである。
【0018】 請求項13の発明では、上記課題を解決
するため、請求項1〜請求項12のいずれかにおいて、
前記圧搾気体の噴出は、最初に強く、しかる後に弱くし
て剥離が完了するまで弱い気流を流すことを特徴とする
光ディスクの製造装置を提案するものである。
【0019】 請求項14の発明では、上記課題を解決
するため、請求項1〜請求項13のいずれかにおいて、
前記保護シートの外周部分を押さえ付ける外周補助手段
を備えることを特徴とする光ディスクの製造装置を提案
するものである。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】 図1により本発明に
係る保護シートを付着した光ディスクの貼り合わせ方法
の一実施例について説明する。図1(A)に示すよう
に、保護シート4が付着した薄い基板3とディスク基板
1とを接着剤2を介して重ね合わせた後、不図示のスピ
ンナ装置において高速回転を行い、ディスク基板1と薄
い基板3との間に接着剤2を一様に拡げ、余剰の接着剤
を振り切って貼り合わせる。次に、不図示の紫外線照射
ランプにより紫外線を照射して接着層を硬化させ、図1
(B)に示すような光透過層となる薄い基板3に保護シ
ート4を付着した光ディスク5を得る。ここで、保護シ
ート4のシート中央孔4a の径の大きさは、ディスク基
板1に形成された情報記録領域に相当する薄い基板3の
面域を保護できれば、大きさに制限されることはなく、
一般に、薄い基板3の中央孔3aと同等若しくはそれよ
りも小さいもの、あるいはシート中央孔4aの無いもの
が考えられ、下記に述べるような各実施例において保護
シート4を剥離する。
【0021】 図2により本発明の第1の実施例につい
て説明を行う。図2は、光ディスク5の光透過層となる
透明なフィルムのような薄い基板3の表面に付着され、
光ディスク5のディスク中央孔5aと同等若しくは小さ
い径のシート中央孔4aを持つ保護シート4を剥離する
過程を示した断面図である。図2(A)では、保護シー
ト4を付着した光ディスク5が、吸引孔8aを有する受
け台8によって吸着保持されている。受け台8の中央部
には、上下動が可能で、圧搾空気を放射外方向に噴出す
るための溝6aを有するセンター手段6が備えられてい
る。また、センター手段6に対向する位置に、保護シー
ト4を吸着するための吸引孔を有する図2(B)に示す
センター補助手段7が待機されている。さらに、センタ
ー補助手段7の取付け軸には、不図示の上下動するため
の駆動装置と、スプリングのような弾性装置が備えられ
ており、センター補助手段7を上下動させると共に、保
護シート4の表面に軽く圧力を加える。吸引孔を有する
吸着部7aは、密着性が良いゴム材料を使用し、真空圧
により保護シート4を吸着する。
【0022】 図2(B)及び図3により次の動作につ
いて説明する。先ず、図2(B)に示すように、センタ
ー補助手段7が下降し、シート中央孔4aの周辺、つま
りディスク基板5の内側の非情報領域に相当する面域を
吸着する。このとき、センター補助手段7の吸着部7a
を保護シート4の表面に軽く置く程度に圧力を加えて吸
着し、図3(A)に示すように、弾性手段9のスプリン
グが伸びている状態に保つ。次に、センター手段6が上
昇して圧搾空気を噴出することで、センター補助手段7
が追従して押し戻され、図3(B)に示すように、弾性
手段9のスプリングは元に戻る方向に縮み、シート中央
孔4aの周辺に、保護シート4が付着されている面に対
して垂直方向の引き剥がす力が加わる。
【0023】 ここで、保護シート4は、光ディスク5
の製造過程において、ディスク基板1に形成された情報
記録を読み取るための光透過層となる薄い基板3の表面
に、傷を着けないように保護するためのシートであっ
て、一般に、オレフィン系材料からなる軽くて柔らかい
シートが使用され、厚さは薄い基板3の厚さよりも薄
く、薄い基板3に密着しているだけである。したがっ
て、シート中央孔4aの周辺をセンター補助手段7によ
って吸着し、保護シート4を引き剥がす方向に力が加わ
ることで、シート中央孔4aの周辺が引っ張られて、光
ディスク5と保護シート4との間を同心円状に部分的に
剥離する、又は剥離し易い状況を与えることができる。
【0024】 このとき、図2(C)に示すように、光
ディスク5と保護シート4との間の隙間に圧搾空気を噴
出しながら、センター手段6を徐々に上昇させると共
に、保護シート4を吸着しているセンター補助手段7も
上昇させる。ここで、シート中央孔4aは上部からセン
ター補助手段7の吸着部7aによって吸着保持され、さ
らに光ディスク5は受け台8によって吸着保持され、か
つディスク中央孔5aはセンター手段6によって保持さ
れているので、光ディスク5と保護シート4との間の剥
離された空間は、それらにより囲まれた密閉状態に近い
状態を得ることができる。したがって、センター手段6
によって噴出される圧搾空気は、リークを最小限に抑え
て、密着している光ディスク5と保護シート4との間を
放射外方向に拡がっていき、保護シート4が光ディスク
5から剥離される。
【0025】 このように、光ディスク5と保護シート
4の境界に圧搾空気を噴出して保護シート4の剥離を行
うので、光透過層となる薄い基板3の表面に傷を与える
可能性が極めて小さい。
【0026】 さらに、剥離した保護シート4は、セン
ター補助手段7によって吸着した状態で所定の位置に移
動して、不図示の排出箱に廃棄することができる。
【0027】 次に、図4により本発明の第2の実施例
について説明を行う。この実施例では、ディスク中央孔
5aより小さい径のシート中央孔4aを持つ保護シート
4を剥離する場合である。図4(A)では、保護シート
4を付着した光ディスク5が、吸引孔を有する受け台8
によって吸着保持されている。受け台8の中央部には、
上下動が可能で、シート中央孔4aの径よりも外径の大
きなクランプ面を持ち、圧搾空気を噴出するための溝6
aを有するセンター手段6が備えられている。また、セ
ンター手段6に対向する位置に、シート中央孔4aの径
よりも外径の大きなクランプ面7bを持つセンター補助
手段7が待機されている。さらに、センター補助手段7
の取付け軸には、前記実施例と同様に、上下動するため
の不図示の駆動装置と、スプリングのような弾性手段が
備えられている。
【0028】 図4(B)では、先ず、センター補助手
段7が下降し、センター手段6と共に、シート中央孔4
aの周辺を両側からクランプする。ここで、シート中央
孔4aの周辺をクランプするためには、保護シート4の
クランプする領域が、ある程度ディスク中央孔5aの内
側に突出している必要があり、例えば、ディスク中央孔
5aの半径を一般的な7.5mmとした場合、シート中
央孔4aの半径を4.5mm以下として、シート中央孔
4aの周辺に少なくとも半径で3mm以上のクランプす
る領域があることが好ましい。
【0029】 次に、図3に示したような弾性手段を有
するセンター補助手段7が保護シート4に加える圧力は
小さく、それよりも大きな圧力でセンター手段6を上昇
させることにより、センター補助手段7が追従して押し
戻される。その結果、シート中央孔4aの周辺が引っ張
られて、光ディスク5と保護シート4との間を部分的に
剥離し易い状況を与えることができる。
【0030】 これと同時に、光ディスク5と保護シー
ト4との間に圧搾空気を噴出すると共に、図4(C)に
示すように、シート中央孔4aの両側をクランプしてい
るセンター手段6とセンター補助手段7とを保護シート
4を引き剥がす方向に徐々に移動させることにより、保
護シート4を光ディスク5から剥離する。
【0031】 さらに、センター補助手段7のクランプ
面7bに保護シート4を吸着するための吸引孔を備える
ことによって、剥離後の保護シート4を吸着して所定の
位置まで搬送することにより、廃棄することができる。
【0032】 次に、図5により本発明の第3の実施例
について説明を行う。この実施例では、シート中央孔の
無い保護シート4を剥離する場合である。図5(A)で
は、保護シート4を付着した光ディスク5が、吸着孔8
aを有する受け台8によって吸着保持されている。受け
台8の中央部には、上下動が可能で、圧搾空気を噴出す
るための溝6aを有するセンター手段6が備えられてい
る。さらに、センター手段6には保護シート4を突き上
げて剥離するためのクランプ面を有する。
【0033】 図5(B)では、センター手段6を上昇
させ、保護シート4の中央部に、保護シート4が付着さ
れている面に対して垂直方向の引き剥がす力を与えて、
光ディスク5と保護シート4との間を部分的に剥離し易
い状況を与えることができる。
【0034】 これと同時に、光ディスク5と保護シー
ト4との間に圧搾空気を噴出すると共に、図5(C)に
示すように、センター手段6を保護シート4を引き剥が
す方向に徐々に上昇させて、機械的な力と気体の力で保
護シート4を光ディスク5から剥離する。
【0035】 さらに、センター手段6に対向する位置
に、図2又は図3に示すような保護シートを吸着するた
めのセンター補助手段を備え、保護シート4が光ディス
ク5から剥離する前に保護シート4を吸着して、剥離後
に所定の位置まで搬送することにより、廃棄することが
できる。
【0036】 前記各実施例において、センター手段6
から噴出された圧搾空気が、光ディスク5と保護シート
4との間を放射外方向へ拡がる際、圧搾空気の強さにも
よるが、外周端までの一部分だけが早期に剥離して気流
路ができてしまい、そこから圧搾空気がリークすること
により、保護シート4の全体を剥離できなくなる可能性
がある場合も考えられる。このような場合、図6(A)
に示すような、保護シート4の外周部に軽く圧力を加え
て押さえ付ける外周補助手段10を備えることによっ
て、図6(B)に示すように、保護シート4を同心円状
に剥離することができ、部分的な剥離によるリークを防
ぐことが可能となる。
【0037】 前記各実施例において、圧搾空気の噴出
の強弱を制御する、特に圧搾空気の噴出を最初は強く、
次に弱くして剥離が完了するまで気流を流すことによっ
て、光ディスク5に付着した保護シート4を、中央部か
ら放射外方向に向かって、同心円状に剥離することがで
きる。また、保護シート4を光ディスク5から剥離した
後においても、保護シート4が再び光ディスク5に付着
することを防ぐために、保護シート4が除去されるまで
弱い圧搾空気を噴出し続けることが好ましい。
【0038】 また、保護シート4を光ディスク5から
剥離する際、剥離による帯電が問題となる。帯電によ
り、ほこりや微粒子が光ディスク5の光透過層となる薄
い基板3の表面に付着すると、情報を正確に読み取るこ
とができなくなるという問題が生じる。そこで、センタ
ー手段から噴出される圧搾空気を、帯電を中和するため
の静電気を有する空気にすることで、光ディスク5から
保護シート4を剥離する際に発生する帯電を防止するこ
とができる。
【0039】 剥離のその他の方法として、シート中央
孔4aの内周側面に、保護シート4が付着されている面
に対して垂直方向の引き剥がす力を加えて、部分的に剥
離し易い状況を与えても構わない。例えば、弾性を有
し、シート中央孔4aよりわずかに大きい径を持つ円筒
状の剥離手段、又は円筒状の側面に凸凹状の段差を付け
た剥離手段などをシート中央孔4aに挿入して、剥離手
段がわずかにシート中央孔4aの内周側面に触れること
により、側面に引き剥がす力を加えて剥離し易くするこ
とができる。
【0040】 以上の実施例では、センター手段6とセ
ンター補助手段7を上下に動作させて、保護シート4の
剥離を行っているが、センター手段6とセンター補助手
段7を水平に配置して、水平方向に動作させて、保護シ
ート4の剥離を行っても構わない。いずれにしても、本
剥離装置による保護シート4の剥離では、ほとんど圧搾
空気で行うため、剥離するための移動距離が少なく、剥
離時間の短縮が可能となる。
【0041】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば、
光ディスクの光透過層に付着した厚さの薄い保護シート
を自動的に高速で剥離することができ、かつ光透過層に
傷を与えたり、ゴミなどの付着を防止することができる
とういう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る保護シートを付着した光ディス
クの製造方法を説明するための図である。
【図2】 本発明の剥離方法の第1の実施例を説明する
ための図である。
【図3】 図2の剥離装置の動作を説明するための図で
ある。
【図4】 本発明の剥離方法の第2の実施例を説明する
ための図である。
【図5】 本発明の剥離方法の第3の実施例を説明する
ための図である。
【図6】 保護シートの外周部分を押さえ付ける外周補
助手段を示す図である。
【図7】 従来の保護シートを剥離する第1の方法を説
明するための図である。
【図8】 従来の保護シートを剥離する第2の方法を説
明するための図である。
【図9】 複数の記録面を有する光ディスク製造におけ
るダミーディスクの剥離方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】 1−ディスク基板 1a−デ
ィスク基板1の中央孔 2−接着剤 3−薄い
基板 3a−薄い基板3の中央孔 4−保護
シート 4a−シート中央孔 5−光デ
ィスク 5a−ディスク中央孔 6−セン
ター手段 6a−センター手段6の溝 7−セン
ター補助手段 7a−センター補助手段7の吸着部 8−受け
台 8a−受け台8の吸引孔 9−弾性
手段 10−外周補助手段 11−基
板 12−ロール状の粘着テープ 13−粘
着テープ 14−機械的剥離手段 15−ダ
ミーディスク

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに付着された保護シートであ
    って、前記光ディスクのディスク中央孔と同等若しくは
    小さい径のシート中央孔を持つ前記保護シートを前記光
    ディスクから剥離する装置を備えた光ディスクの製造装
    置において、 前記ディスク中央孔を前記光ディスクに対して垂直方向
    に前進・後退動作が可能で、前記光ディスクと前記保護
    シートとの間に圧搾気体を噴出する第1のセンター手段
    と、前記第1のセンター手段に対向し、前記シート中央
    孔の周辺を吸着し、前進・後退動作が可能な第2のセン
    ター手段とを備え、前記第2のセンター手段で前記シー
    ト中央孔の周辺を吸着保持し、前記シート中央孔の周辺
    に引き剥がす力を与えると共に、前記第1のセンター手
    段により前記光ディスクと前記保護シートとの間に前記
    ディスク中央孔から放射外方向に圧搾気体を噴出するこ
    とにより、前記保護シートを剥離することを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記保護シートが前
    記光ディスクから剥離された後、前記第2のセンター手
    段が前記保護シートを吸着した状態で所定の位置に移動
    することを特徴とする光ディスクの製造装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクに付着された保護シートであ
    って、前記光ディスクのディスク中央孔より小さい径の
    シート中央孔を持つ前記保護シートを前記光ディスクか
    ら剥離する装置を備えた光ディスクの製造装置におい
    て、 前記ディスク中央孔を前記光ディスクに対して垂直方向
    に前進・後退動作が可能で、前記シート中央孔の径より
    も外径の大きなクランプ面を持ち、前記光ディスクと前
    記保護シートとの間に圧搾気体を噴出する第1のセンタ
    ー手段と、前記第1のセンター手段に対向し、前記シー
    ト中央孔の径よりも外径の大きなクランプ面を持ち、前
    進・後退動作が可能な第2のセンター手段とを備え、前
    記第1のセンター手段と前記第2のセンター手段で前記
    シート中央孔の周辺を両側からクランプして前記シート
    中央孔の周辺に引き剥がす力を与えると共に、前記第1
    のセンター手段により前記光ディスクと前記保護シート
    との間に前記ディスク中央孔から放射外方向に圧搾気体
    を噴出することにより、前記保護シートを剥離すること
    を特徴とする光ディスクの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第2のセンター
    手段は、前記保護シートを吸着するための吸引孔を有し
    ており、前記保護シートを前記光ディスクから剥離した
    後、前記保護シートを吸着した状態で所定の位置に移動
    することを特徴とする光ディスクの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、前記第2のセンター手段は、前進・後退方向に収
    縮動作を可能とする弾性手段を有することを特徴とする
    光ディスクの製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、前記光ディスクと前記保護シートとの間の剥離さ
    れた空間は、前記第1のセンター手段と前記第2のセン
    ター手段とにより密閉状態に近い状態が保たれることを
    特徴とする光ディスクの製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかにお
    いて、前記シート中央孔の内周側面に、前記保護シート
    が付着されている面に対して垂直方向の引き剥がす力を
    与えることを特徴とする光ディスクの製造装置。
  8. 【請求項8】 光ディスクに付着された保護シートであ
    って、シート中央孔の無い前記保護シートを前記光ディ
    スクから剥離する装置を備えた光ディスクの製造装置に
    おいて、前記光ディスクのディスク中央孔を前記光ディ
    スクに対して垂直方向に前進・後退動作が可能で、前記
    光ディスクと前記保護シートとの間に圧搾気体を噴出す
    る第1のセンター手段を備え、前記第1のセンター手段
    は、前進して前記保護シートが付着されている面に対し
    て垂直方向の引き剥がす力を前記保護シートの中央部に
    与えると共に、前記光ディスクと前記保護シートとの間
    に前記ディスク中央孔から放射外方向に圧搾気体を噴出
    して、前記保護シートを剥離することを特徴とする光デ
    ィスクの製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記光ディスクと前
    記保護シートとの間の剥離された空間は、前記第1のセ
    ンター手段と前記シート中央孔の無い前記保護シートに
    より密閉状態に近い状態が保たれることを特徴とする光
    ディスクの製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9において、前記
    保護シートを吸着する第2のセンター手段を前記第1の
    センター手段に対向する位置に備え、前記保護シートが
    前記光ディスクから剥離する前に、前記第2のセンター
    手段が前記保護シートを吸着し、所定の位置に移動する
    ことを特徴とする光ディスクの製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10のいずれかにお
    いて、前記圧搾気体は、帯電を中和するための静電荷を
    有する空気であることを特徴とする光ディスクの製造装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項11のいずれかにお
    いて、前記圧搾気体は、噴出の強弱を制御することを特
    徴とする光ディスクの製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12のいずれかにお
    いて、前記圧搾気体の噴出は、最初に強く、しかる後に
    弱くして剥離が完了するまで弱い気流を流すことを特徴
    とする光ディスクの製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13のいずれかにお
    いて、前記保護シートの外周部分を押さえ付ける外周補
    助手段を備えることを特徴とする光ディスクの製造装
    置。
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