JP2002329351A - 光ディスクの製造工程におけるシート状部材の付着方法及び装置 - Google Patents

光ディスクの製造工程におけるシート状部材の付着方法及び装置

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JP2002329351A
JP2002329351A JP2001132884A JP2001132884A JP2002329351A JP 2002329351 A JP2002329351 A JP 2002329351A JP 2001132884 A JP2001132884 A JP 2001132884A JP 2001132884 A JP2001132884 A JP 2001132884A JP 2002329351 A JP2002329351 A JP 2002329351A
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sheet
resin
substrate
head
holding
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JP2001132884A
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Noriaki Doi
徳明 土井
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの製造工程において、サブストレ
ート6にレジン5を介してシート状部材3を付着させる
場合、レジン5への気泡の混入を効果的に防止する。 【解決手段】 先ずサブストレート6上にレジン5を塗
布し、その上にシート状部材3を保持したヘッド10を
配置し、このヘッド10に備えられた押出手段13によ
りシート状部材3の中央部を突出変形させてレジン5に
当て、その状態からヘッド10によるシート状部材3の
保持を解除してシート状部材3を中央部の一点からレジ
ン5を介してサブストレート6に付着させるようにす
る。 【効果】 シート状部材3の付着開始点を一点としたこ
とにより、レジン5に気泡が混入することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクの製造工
程においてサブストレートにレジンを介してシート状部
材を付着させるための方法及びこの方法を実現する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図1に本発明に係わる光ディスク
の構造を示す。この光ディスク1は現在一般に普及して
いるCDやDVDとは異なる新規構造の光ディスクであ
って、透明なポリカーボネート等の樹脂によりなるディ
スクベース(基盤)2に記録層4を有するシート状部材
3を接着して構成されるものである。
【0003】記録層4はレジン5によりなり、即ちこの
レジン5には微細ピットの信号記録パターンが形成され
ており、これをディスクベース2側から光学的に読み取
って信号の再生が行なわれるものである。
【0004】この光ディスク1において記録層4を形成
する工程を図2に示す。ここで6は版(スタンパ)を成
すサブストレートであって、即ちこのサブストレート6
の上面には信号記録パターンの版が形成されており、先
ず(A)に示す如くこのサブストレート6上にレジン5
を塗布し、その上にシート状部材3を載せて付着させる
ようにする。尚、この場合レジン5には例えば紫外線硬
化樹脂が用いられる。またシート状部材3の材質として
はポリカーボネート、サブストレート6の材質にはアク
リルが好適に用いられる。
【0005】そして(B)に示す如くレジン5が全体に
行きわたり、さらにこれが硬化した後、(C)のように
シート状部材3をレジン5と共にサブストレート6から
剥離させる。ここでレジン5にはサブストレート6から
転写された信号記録パターンのピットが形成されてお
り、これを記録層4としたシート状部材3を図1のよう
にディスクベース2に接着して光ディスク1とするもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この光ディ
スクの製造工程においては、サブストレート6にレジン
5を塗布した後、その上にシート状部材3を単純に置く
だけではレジン5内に気泡が混入し易い問題がある。こ
れは、シート状部材3を置く際にレジン5とシート状部
材3の付着開始点が数点発生するため、何点かの付着箇
所で囲まれる部分に気泡ができてしまうからであり、こ
のような気泡が混入すると記録層4に欠陥が生じ、不良
品となってしまう。
【0007】この気泡を除去するためには、回転による
遠心力を利用して気泡を外へ振り切る方法もあるが、内
周部に発生した気泡は遠心力による影響が小さいため外
に出て行きにくく、完全に気泡を除去することは困難で
ある。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、光ディスクの製造工程において、サブストレ
ートにレジンを介してシート状部材を付着させる場合
に、レジンへの気泡の混入を効果的に防止することを課
題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの方法として本発明では、サブストレート上にレジン
を塗布し、その上方にシート状部材を保持したヘッドを
配置し、このヘッドに備えられた押出手段によりシート
状部材の中央部をサブストレート側に向かって突出変形
させてレジンに当て、その状態からヘッドによるシート
状部材の保持を解除してシート状部材を中央部の一点か
らレジンを介してサブストレートに付着させるようにし
たものである。
【0010】さらに本発明のもう一つの方法は、サブス
トレート上にレジンを塗布し、その上方にシート状部材
を中央部がサブストレート側に向かって膨出するように
変形させた状態で保持したヘッドを配置してシート状部
材の中央部をレジンに当て、その状態からヘッドによる
シート状部材の保持を解除してシート状部材を中央部の
一点からレジンを介してサブストレートに付着させるよ
うにしたものである。
【0011】このような本発明方法では、サブストレー
トにレジンを介してシート状部材を付着させるときのシ
ート状部材の付着開始点が一点であり、そこから徐々に
シート状部材がレジンに付着されるので、レジンへの気
泡の混入が効果的に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図3は本発明の
第1の実施例を示すもので、ここではシート状部材3を
保持する保持手段を有するヘッド10が用いられる。
【0013】このヘッド10におけるシート状部材の保
持手段としては真空吸着が用いられ、即ちシート状部材
3はヘッド10に設けられた内側及び外側の吸引口11
及び12で真空吸引されることによってヘッド10の下
面に吸着状態で保持されるようになっている。またこの
ヘッド10の中央部には、シート状部材3の中央部を突
出変形させるための押出手段である押駒13が設けられ
ている。
【0014】このようなヘッド10を用いてサブストレ
ート6にレジン5を介してシート状部材3を付着させる
作業は、次のようにして行なわれる。
【0015】即ち、先ず図3(A)に示すようにサブス
トレート6上にレジン5を塗布し、その直上にシート状
部材3が保持されたヘッド10を配置させる。続いて図
3(B)のようにヘッド10の押駒13を突出させるこ
とによってシート状部材3の中央部をサブストレート6
側に向かって突出変形させてレジン5に当てる(もしく
は、シート状部材3の中央部を突出変形させた状態でヘ
ッド10を下降させてレジン5に当てる)。
【0016】そしてその状態から真空吸引を停止して吸
引口11及び12を大気開放状態にすると、シート状部
材3の保持が解除され、このためシート状部材3は図3
(C)に示す如く自重によってヘッド10から離れてレ
ジン5の上に載り、このレジン5を広げながらサブスト
レート6に付着される状態となる。
【0017】このとき、シート状部材3は先に中央部を
突出させてレジン5に当ててあるため、その一点を付着
開始点として徐々にレジン5に付着されるので、レジン
5には気泡が混入することはない。
【0018】またこの動作において、シート状部材3の
保持を解除する際には、先に内側の吸引口11を大気開
放状態とし、その後に外側の吸引口12を大気開放状態
とするのが好ましい。即ちこの場合、シート状部材3の
保持の解除が中央部から外周部にかけて段階的に行なわ
れることになるので、シート状部材3は確実に中央部か
ら外周部にかけて徐々にレジン5に付着される状態とな
り、このためレジン5への気泡の混入がより効果的に防
止されるものである。
【0019】尚、以上の例ではヘッド10にシート状部
材3を保持した後に押駒13を突出させてシート状部材
3の中央部を突出変形させるようにしているが、押駒1
3を予め突出させておき、ヘッド10にシート状部材3
が保持された時点でシート状部材3の中央部が突出変形
されるようにしてもよい。
【0020】図4は本発明の第2の実施例を示すもの
で、この例ではシート状部材3は中央部がサブストレー
ト6側に向かって膨出するように全体的に変形した状態
でヘッド10に保持されるようになっている。
【0021】尚、ここでシート状部材の保持手段として
は第1の実施例と同様に真空吸着が用いられ、即ちシー
ト状部材3はヘッド10に設けられた内側及び外側の吸
引口11及び12で真空吸引されることによってヘッド
10の下面に吸着状態で保持されるようになっている。
【0022】この第2の実施例においてサブストレート
6にレジン5を介してシート状部材3を付着させる作業
は、次のようにして行なわれる。
【0023】即ちこの例では、先ず図示のようにサブス
トレート6上にレジン5を塗布し、その直上にシート状
部材3が保持されたヘッド10を配置させ、これをその
まま下降させてシート状部材3の中央部をレジン5に当
てるようにする。
【0024】そしてその状態から真空吸引を停止して吸
引口11及び12を大気開放状態とすることでシート状
部材3の保持を解除し、シート状部材3をレジン5の上
に載せてサブストレート6に付着させるようにすること
は前述した第1の実施例と同様であり、この場合でもシ
ート状部材3は中央部の一点を付着開始点として徐々に
レジン5に付着されるので、レジン5には気泡が混入す
ることはない。
【0025】またこの動作において、シート状部材3の
保持を解除する際に、先に内側の吸引口11を大気開放
状態とし、その後に外側の吸引口12を大気開放状態と
することで、シート状部材3の保持の解除が中央部から
外周部にかけて段階的に行われるようにし、これによっ
て気泡の混入をより確実に防止できることも第1の実施
例と同様である。
【0026】尚、以上の実施例ではヘッド10にシート
状部材3を保持する保持手段として真空吸着を用いてあ
るが、この保持手段としては真空吸着に限ることなく、
シート状部材3を確実にヘッド10に保持できるもので
あればどのような手段でもよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明では、
光ディスクの製造工程において、サブストレートにレジ
ンを介してシート状部材を付着させるときに、シート状
部材の付着開始点を一点とすることにより、レジンへの
気泡の混入を効果的に防止することができる。その結
果、光ディスクの製造工程における不良品の発生が減少
し、生産性の向上に大きく貢献することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光ディスクの構造を示す断面図
である。
【図2】光ディスクにおいて記録層を形成する工程の説
明図である。
【図3】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図4】同、第2の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1‥‥光ディスク、2‥‥ディスクベース、3‥‥シー
ト状部材、4‥‥記録層、5‥‥レジン、6‥‥サブス
トレート、10‥‥ヘッド、11,12‥‥吸引口、1
3‥‥押駒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの製造工程においてサブスト
    レートにレジンを介してシート状部材を付着させる方法
    であって、 サブストレート上にレジンを塗布し、その上方にシート
    状部材を保持したヘッドを配置し、このヘッドに備えら
    れた押出手段により上記シート状部材の中央部を上記サ
    ブストレート側に向かって突出変形させて上記レジンに
    当て、その状態から上記ヘッドによる上記シート状部材
    の保持を解除して上記シート状部材を中央部の一点から
    上記レジンを介して上記サブストレートに付着させるよ
    うにした光ディスクの製造工程におけるシート状部材の
    付着方法。
  2. 【請求項2】 光ディスクの製造工程においてサブスト
    レートにレジンを介してシート状部材を付着させる方法
    であって、 サブストレート上にレジンを塗布し、その上方にシート
    状部材を中央部が上記サブストレート側に向かって膨出
    するように変形させた状態で保持したヘッドを配置して
    上記シート状部材の中央部を上記レジンに当て、その状
    態から上記ヘッドによる上記シート状部材の保持を解除
    して上記シート状部材を中央部の一点から上記レジンを
    介して上記サブストレートに付着させるようにした光デ
    ィスクの製造工程におけるシート状部材の付着方法。
  3. 【請求項3】 上記シート状部材の保持の解除を中央部
    から外周部にかけて段階的に行なうようにした請求項1
    または2に記載の光ディスクの製造工程におけるシート
    状部材の付着方法。
  4. 【請求項4】 光ディスクの製造工程においてサブスト
    レートにレジンを介してシート状部材を付着させる装置
    であって、 シート状部材を保持する保持手段と上記シート状部材の
    中央部を上記サブストレート側に向かって突出変形させ
    る押出手段とを有するヘッドを備え、 このヘッドをレジンが塗布された上記サブストレートの
    上方に配置して上記押出手段によって突出された上記シ
    ート状部材の中央部を上記レジンに当て、その状態から
    上記保持手段による上記シート状部材の保持を解除して
    上記シート状部材を中央部の一点から上記レジンを介し
    て上記サブストレートに付着させるようにした光ディス
    クの製造工程におけるシート状部材の付着装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクの製造工程においてサブスト
    レートにレジンを介してシート状部材を付着させる装置
    であって、 シート状部材を中央部が上記サブストレート側に向かっ
    て膨出するように変形させた状態で保持する保持手段を
    有するヘッドを備え、 このヘッドをレジンが塗布された上記サブストレートの
    上方に配置して上記シート状部材の中央部を上記レジン
    に当て、その状態から上記保持手段による上記シート状
    部材の保持を解除して上記シート状部材を中央部の一点
    から上記レジンを介して上記サブストレートに付着させ
    るようにした光ディスクの製造工程におけるシート状部
    材の付着装置。
  6. 【請求項6】 上記シート状部材の保持の解除を中央部
    から外周部にかけて段階的に行なうようにした請求項4
    または5に記載の光ディスクの製造工程におけるシート
    状部材の付着装置。
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