JP2003316567A - 除算器、露出制御装置および撮像装置 - Google Patents

除算器、露出制御装置および撮像装置

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JP2003316567A
JP2003316567A JP2002122950A JP2002122950A JP2003316567A JP 2003316567 A JP2003316567 A JP 2003316567A JP 2002122950 A JP2002122950 A JP 2002122950A JP 2002122950 A JP2002122950 A JP 2002122950A JP 2003316567 A JP2003316567 A JP 2003316567A
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Haruhisa Kurane
治久 倉根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の増大を抑制しつつ、除算器の高速
化を図る。 【解決手段】 Nビットシフタ21にて被除数AのNビ
ットシフト値を算出するとともに、2Nビットシフタ2
2にて被除数Aの2Nビットシフト値を算出し、乗算器
23にて被除数Aの2Nビットシフト値と減算器25か
らの減算結果を乗算し、減算器24にて被除数AのNビ
ットシフト値と乗算器23からの乗算結果との差分を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除算器、露出制御装
置および撮像装置に関し、特に、露出制御時の輝度測光
演算に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の撮像装置では、イメージセンサか
ら出力された映像信号に基づいて輝度を測光し、測光さ
れた輝度を輝度目標値に一致させることにより、露出制
御を行うことが行われている。ここで、輝度を測光する
場合、イメージセンサの所定エリア内の画素値を積算
し、その積算値を画素数で除算する方法が採られてい
る。
【0003】この時、除数をB、被除数をAとし、除算
結果YとしてA/Bを算出する場合、被除数Aから除数
Bを引き、その余りCをレジスタに格納し、再度余りC
から除数Bを引くという動作を繰り返すことが通常行わ
れている。図16は、従来の除算器の概略構成を示すブ
ロック図である。図16において、被除数Aはシフタ2
01に入力され、除数Bは減算器203および除算制御
器205に入力される。そして、予め設定された演算精
度のビット数Dに応じて、被除数Aがシフタ201にて
ビットシフトされる。
【0004】また、マルチプレクサ202にて、シフタ
201によりシフトされた被除数Aが選択され、この選
択された被除数Aが減算器203に入力される。そし
て、減算器203にて、被除数Aから除数Bが減算さ
れ、余りCがレジスタ204および除算制御器205に
出力される。そして、除算制御器205は、最初の除算
サイクルが終了すると、余りCを格納させるための制御
信号CSをレジスタ204に出力し、レジスタ204は
制御信号CSを除算制御器205から受け取ると、余り
Cを格納する。
【0005】そして、除算制御器205は、次サイクル
以降、マルチプレクサ202からの減算器203への出
力を、シフタ201側からレジスタ204に切り替える
ことにより、マルチプレクサ202を介してレジスタ2
04に格納されている余りCを減算器203に入力させ
る。そして、余りCが減算器203に入力されると、減
算器203にて、余りCから除数Bが減算され、その時
の余りCがレジスタ204および除算制御器205に出
力される。
【0006】以上の動作を繰り返し、余りCが除数Bよ
りも小さくなると、除算制御器205は計算を終了し、
演算精度に応じて除算結果Yを算出し、外部に出力す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
除算器では、被除数Aおよび除数Bによっては、除算計
算のサイクル数が異なるとともに、100〜1000サ
イクル以上要することがあり、高速な除算動作の妨げに
なるだけでなく、応用範囲も限定されるという問題があ
った。
【0008】一方、図16の除算器で高速動作を実現し
ようとすると、多数のコンパレータや乗算器を併用する
必要があり、システムが複雑化するとともに、回路規模
も巨大化し、コストアップを招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、回路規模の増大を抑制しつ
つ、除算演算の高速化を図ることが可能な除算器、露出
制御装置および撮像装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の除算器によれば、除数を2のN
乗(Nは正の整数)で近似した時の被除数のNビットシ
フト結果に基づいて、除算結果を算出する除算処理手段
を備えることを特徴とする。これにより、Nビットシフ
タを設けて被除数のビットシフトを行うことで、除算結
果を算出することが可能となり、回路規模の増大を抑制
しつつ、除算演算の高速化を図ることが可能となる。
【0010】また、請求項2記載の除算器によれば、前
記被除数の2Nビットシフト結果に基づいて、前記除算
処理手段により算出された除算結果を補正する補正手段
をさらに備えることを特徴とする。これにより、Nビッ
トシフタに2Nビットシフタを追加することで、Nビッ
トシフトにより得られた除算結果を容易に補正すること
が可能となり、除算演算の高速性を維持しつつ、除算精
度を容易に向上させることが可能となる。
【0011】また、請求項3記載の除算器によれば、前
記補正手段は、前記除数と前記2のN乗との差分を前記
2Nビットシフト結果の乗算する乗算手段と、前記Nビ
ットシフト結果から前記乗算手段による乗算結果を減算
する減算手段を備えることを特徴とする。これにより、
乗算手段および減算手段を追加することで、ビットシフ
トにより得られた除算結果を容易に補正することが可能
となり、回路規模の増大を抑制しつつ、除算精度を向上
させることが可能となる。
【0012】また、請求項4記載の除算器によれば前記
除数のビットシフト結果の大小関係に基づいて、2のN
乗の値が前記除数に最も近くなるNの値を算出するN値
算出手段をさらに備えることを特徴とする。これによ
り、除数のビットシフトを行うことで、除数を2のN乗
の値で精度よく近似することが可能となり、回路規模の
増大を抑制しつつ、被除数のNビットシフトによる除算
精度を容易に向上させることが可能となる。
【0013】また、請求項5記載の除算器によれば、除
数を2のN乗(Nは正の整数)で近似した時の被除数を
Nビット分ビットシフトするNビットシフタと、前記被
除数を2Nビット分ビットシフトする2Nビットシフタ
と、前記除数から2のN乗の値を減算する第1減算器
と、前記第1減算器による減算結果と前記被除数の2N
ビットシフト結果とを乗算する乗算器と、前記被除数の
Nビットシフト結果から前記乗算器による乗算結果を減
算する第2減算器とを備えることを特徴とする。
【0014】これにより、簡単な回路構成で除算演算を
実現することが可能となるとともに、除算演算をクロッ
ク換算で1サイクルで実現することが可能となり、回路
規模の増大を抑制しつつ、除算演算の高速化を図ること
が可能となる。また、請求項6記載の除算器によれば、
除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似した時の被除数
をNビット分ビットシフトするNビットシフタと、前記
被除数を2Nビット分ビットシフトする2Nビットシフ
タと、前記除数と2のN乗の値とを比較する比較器と、
前記除数から2のN乗の値を減算する第1減算器と、2
のN乗の値から前記除数を減算する第2減算器と、前記
比較器による比較結果に基づいて、前記第1減算器によ
る減算結果または前記第2減算器による減算結果を選択
する第1選択器と、前記第1選択器による選択結果と前
記被除数の2Nビットシフト結果とを乗算する乗算器
と、前記被除数のNビットシフト結果から前記乗算器に
よる乗算結果を減算する第3減算器と、前記被除数のN
ビットシフト結果と前記乗算器による乗算結果とを加算
する加算器と、前記比較器による比較結果に基づいて、
前記第3減算器による減算結果または前記加算器による
加算結果を選択する第2選択器とを備えることを特徴と
する。
【0015】これにより、簡単な回路構成を付加するこ
とで、除数と2のN乗との大小にかかわらず、除算演算
を実現することが可能となるとともに、除算演算をクロ
ック換算で1サイクルで実現することが可能となる。ま
た、請求項7記載の除算器によれば、前記除数と2のN
乗の値との比較結果に基づいて、前記除数と前記被除数
に共通の乗算定数を乗算する通分器をさらに備えること
を特徴とする。
【0016】これにより、除数と2のN乗の値とが離れ
ている場合においても、除数を2のN乗の値に容易に近
づけることができ、除算演算の高速性を損なうことな
く、被除数のNビットシフトによる除算精度を向上させ
ることができる。また、請求項8記載の除算器によれ
ば、前記乗算定数は、h+i*1/2+j*1/22
k*1/23+l*1/24+m*1/25+n*1/26
+・・・(h=0または1、i=0または1または−
1、j=0または1または−1、k=0または1または
−1、l=0または1または−1、m=0または1また
は−1、n=0または1または−1・・・)であること
を特徴とする。
【0017】これにより、乗算処理をビットシフトと加
算だけで行うことが可能となり、回路規模の増大を抑制
しつつ、高速な乗算演算を実現することが可能となる。
また、請求項9記載の除算器によれば、前記通分器は、
前記乗算定数の異なる複数のビットシフト乗算器を備
え、前記ビットシフト乗算器による除数との乗算結果が
2のN乗の値に最も近くなるように、前記乗算定数を選
択することを特徴とする。
【0018】これにより、乗算処理をビットシフトと加
算だけで行うことが可能となるとともに、除数と2のN
乗の値とが離れている場合においても、ビットシフト乗
算器を選択するだけで、除数を2のN乗の値に容易に近
づけることができ、回路規模の増大を抑制しつつ、被除
数のNビットシフトによる除算精度を容易に向上させる
ことができる。
【0019】また、請求項10記載の除算器によれば、
前記除数が1から所定の範囲に収まるビットシフト数を
算出するビットシフト数算出手段と、前記ビットシフト
数に基づいて、前記Nの値を算出するN値算出手段をさ
らに備えることを特徴とする。これにより、除数のビッ
トシフトを行うことで、除数の近傍の2のN乗の値を見
つけることができ、回路規模の増大を抑制しつつ、被除
数のNビットシフトによる除算精度を容易に向上させる
ことができる。
【0020】また、請求項11記載の露出制御装置によ
れば、映像信号の画素値を積算する積算器と、前記積算
器による積算結果を所定の画素数で除算する除算器と、
前記除算器による除算結果と輝度目標値との比較結果に
基づいて、輝度制御を行う輝度制御部とを備える露出制
御装置において、前記除算器は、除数を2のN乗(Nは
正の整数)で近似した時の被除数のNビットシフト結果
に基づいて、除算結果を算出する除算処理手段と、前記
被除数の2Nビットシフト結果に基づいて、前記除算処
理手段により算出された除算結果を補正する補正手段と
を備えることを特徴とする。
【0021】これにより、Nビットシフタおよび2Nビ
ットシフタを設けて被除数のビットシフトを行うこと
で、露出制御を行うための最低限の演算精度を確保しつ
つ、除算結果を算出することが可能となり、露出制御の
高速化を図ることが可能となることから、システムの複
雑化を抑制しつつ、露出制御の応用範囲を容易に拡大す
ることが可能となる。
【0022】また、請求項12記載の撮像装置によれ
ば、撮像を行う撮像素子と、撮像素子から出力される映
像信号の利得制御を行う利得制御部と、前記利得制御さ
れた映像信号の画素値を積算する積算器と、前記積算器
による積算結果を所定の画素数で除算する除算器と、前
記除算器による除算結果と輝度目標値との比較結果に基
づいて、前記利得制御部の利得および前記撮像素子のシ
ャッタ速度を制御する輝度制御部とを備える撮像装置に
おいて、前記除算器は、除数を2のN乗(Nは正の整
数)で近似した時の被除数のNビットシフト結果に基づ
いて、除算結果を算出する除算処理手段と、前記被除数
の2Nビットシフト結果に基づいて、前記除算処理手段
により算出された除算結果を補正する補正手段とを備え
ることを特徴とする。
【0023】これにより、Nビットシフタおよび2Nビ
ットシフタを設けて被除数のビットシフトを行うこと
で、露出制御を行うための最低限の演算精度を確保しつ
つ、除算結果を算出することが可能となり、露出制御の
高速化を図ることが可能となることから、撮像素子の高
解像度化に容易に対応することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る除
算器について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0025】図1において、イメージセンサ1により撮
像された画像は映像信号に変換され、プログラマブルゲ
インアンプ2に入力される。そして、プログラマブルゲ
インアンプ2にて、映像信号の利得制御が行われた後、
A/Dコンバータ3でA/D変換され、輝度測光ブロッ
ク4に入力される。ここで、輝度測光ブロック4には、
積算器4aおよび除算器4bが設けられ、積算器4a
は、イメージセンサ1の所定エリア内の画素値を積算
し、除算器4bは、積算器4aにより積算された積算値
を画素数で除算することにより、撮像画像の輝度を求め
る。
【0026】そして、輝度測光ブロック4は、撮像画像
の輝度を求めると、その値を評価値HVとして輝度制御
ブロック5に出力する。輝度制御ブロック5は、輝度測
光ブロック4から評価値HVを取得すると、その評価値
HVを輝度目標値KMと比較する。そして、輝度制御ブ
ロック5は、評価値HVが輝度目標値KMに一致するよ
うに、プログラマブルゲインアンプ2のゲインGおよび
イメージセンサ1のシャッタスピードSPを制御する。
【0027】図2は、図1の積算器4aの概略構成を示
すブロック図である。図2において、積算制御器11に
は、映像信号領域信号ZS、フレーム同期信号FSおよ
びピクセル同期信号PSが入力される。ここで、映像信
号領域信号ZSは、有効な映像信号がイメージセンサ1
から出力されていることを示し、フレーム同期信号FS
は、あるフレームの映像信号の出力が開始したことを示
し、ピクセル同期信号PSは、映像信号の各画素に同期
したクロックを示す。
【0028】また、イメージセンサ1からの映像信号と
計算用レジスタ13の格納値が加算器12に出力され
る。そして、積算制御器11は、フレーム同期信号FS
に同期して、リセット信号RSを計算用レジスタ13に
出力することにより、計算用レジスタ13をリセットす
る。
【0029】そして、積算制御器11は、映像信号領域
信号ZSが入力されると、ピクセル同期信号PSに同期
して加算制御信号ASを計算用レジスタ13に出力し、
加算器12からの出力を計算用レジスタ13に格納させ
ることにより、積算処理を行う。そして、積算制御器1
1は、次のフレーム同期信号FSが出力されると、積算
終了信号ESを積算結果レジスタ14に出力することに
より、計算用レジスタ13に格納されている積算値を積
算結果レジスタ14にホールドさせる。
【0030】図3は、本発明の第1実施形態に係る除算
器の概略構成を示すブロック図である。なお、この第1
実施形態は、ビットシフト演算に基づいて、除算処理を
行うようにしたものである。図3において、Nビットシ
フタ21、2Nビットシフタ22、乗算器23および減
算器24、25が設けられている。
【0031】そして、被除数AがNビットシフタ21お
よび2Nビットシフタ22に入力され、Nビットシフタ
21にて被除数AのNビットシフト値が算出されるとと
もに、2Nビットシフタ22にて被除数Aの2Nビット
シフト値が算出される。また、除数Bおよび2Nの値
(Nは整数)が減算器25に入力され、減算器25にて
除数Bと2Nの値との差分が算出される。
【0032】そして、乗算器23にて、被除数Aの2N
ビットシフト値と減算器25からの減算結果が乗算さ
れ、さらに、減算器24にて、被除数AのNビットシフ
ト値と乗算器23からの乗算結果との差分が算出され
る。ここで、Y=A/Bを求めるために、まず、以下の
式を考える。 Y=1/X ・・・(1) この時、Xの値に対して以下の仮定をとる。
【0033】 X=(2N+E) かつ 0<E<<2N(E、Nは整数)・・・(2) Xの値を(2)式のように仮定すると、(1)式は以下
のようになる。 Y=1/(2N+E) ・・・(3) ここで、 Y´=1/2N−E*1/22*N と置くと、(2)式の条件を満たす場合、Y値とY´値
とはほぼ同じ値になる。
【0034】(4)式において、2項目は1次微分であ
り、例えば、1/Z(Zは整数値)を考えると、その1
次微分は−1/Z2である。ここで、Z=2Nと仮定する
と、1/Zの1次微分は、以下のようになる。 −1/Z2=−1/(2N2=−1/22*N ・・・(5) (5)式は、(4)式の2項目に相当する。このため、
(5)式の1次微分値に対して2Nからの誤差分Eを乗
じた数((4)式の2項目)を(4)式の1項目に加え
ることにより、Yの近似値を求めることができる次に、
除数をB、被除数をAとし、Y=A/Bを考える。
【0035】また、除数Bは正の整数とし、 B=(2N+E) かつ 0<E<<2N(E、Nは整数) ・・・(6) とする。この場合、以上の考察に基づいて、Y=A/B
を Y´=A/2N−(B−2N)*A/22*N ・・・(7) で近似することができる。
【0036】ここで、(7)式の1項目のA/2Nは、
被除数AのNビットシフト値であり、Nビットシフタ2
1で求めることができる。また、(7)式の2項目のA
/22*Nは、被除数Aの2Nビットシフト値であり、2
Nビットシフタ22で求めることができる。また、
(7)式の2項目の(B−2N)は、除数Bと2Nの値と
の差分であり、減算器25で求めることができる。
【0037】また、(7)式の2項目の(B−2N)と
A/22*Nとの乗算は乗算器23で求めることができ
る。また、(7)式の1項目と2項目との差分は減算器
24で求めることができる。この結果、(7)式を図1
の構成で実現することができ、Y=A/Bの近似値Y´
を図1の構成で求めることができ、(6)式の条件を満
たす場合には、Y値とY´値とはほぼ一致するため、図
3の構成でY=A/Bを求めることができる。
【0038】ここで、図3の除算器は、Nビットシフタ
21、2Nビットシフタ22、乗算器23および減算器
24、25からなる簡単な構成であり、除算器の回路規
模を小さくすることが可能となるとともに、計算に要す
る伝播時間を短くすることが可能となることから、1サ
イクルで除算処理を行うことが可能となる。図4は、本
発明の一実施形態に係るビットシフタの概略構成を示す
ブロック図である。
【0039】図4において、ビットシフタには、入力値
レジスタRIおよび出力値レジスタROが設けられてい
る。そして、例えば、入力値レジスタRIに格納された
8ビットの正数に、シフト数に対応した拡張ビットを付
加することにより、ビットシフトを行うことができる。
このため、図3のNビットシフタ21および2Nビット
シフタ22のハードウェア構成を簡単な回路で実現する
ことができ、除算器の回路規模を容易に小さくすること
が可能となる。
【0040】図5は、本発明の第2実施形態に係る除算
器の概略構成を示すブロック図である。なお、この第2
実施形態は、除数Bと2Nの値の大小にかかわりなく、
ビットシフト演算による除算処理を行えるようにしたも
のである。図5において、Nビットシフタ31、2Nビ
ットシフタ32、乗算器33、減算器34、37、3
8、加算器5、選択器36、40および比較器39が設
けられている。
【0041】そして、被除数AがNビットシフタ31お
よび2Nビットシフタ32に入力され、Nビットシフタ
31にて被除数AのNビットシフト値が算出されるとと
もに、2Nビットシフタ32にて被除数Aの2Nビット
シフト値が算出される。また、除数Bおよび2Nの値
(Nは整数)が減算器37、38および比較器39に入
力され、減算器37にて除数Bと2Nの値との差分が算
出されるとともに、減算器38にて2Nの値と除数Bと
の差分が算出される。
【0042】そして、比較器39にて除数Bと2Nの値
との大小関係が判別され、比較器39は、除数Bが2N
の値以上の場合、0を出力し、除数Bが2Nの値より小
さい場合、1を出力する。そして、除数Bが2Nの値以
上の場合、比較器39から選択器40に0が出力され、
選択器40は比較器39から0が入力されると、減算器
37からの減算結果を選択して、乗算器33に出力す
る。
【0043】そして、減算器37からの減算結果が乗算
器33に出力されると、乗算器33にて、被除数Aの2
Nビットシフト値と減算器37からの減算結果が乗算さ
れ、さらに、減算器34にて、被除数AのNビットシフ
ト値と乗算器33からの乗算結果との差分が算出される
とともに、加算器35にて、被除数AのNビットシフト
値と乗算器33からの乗算結果とが加算される。
【0044】そして、除数Bが2Nの値以上の場合、比
較器39から選択器36に0が出力され、選択器36
は、比較器39から0が入力されると、減算器34から
の減算結果を選択して、減算結果Y´として出力する。
一方、除数Bが2Nの値より小さい場合、比較器39か
ら選択器40に1が出力され、選択器40は比較器39
から1が入力されると、減算器38からの減算結果を選
択して、乗算器33に出力する。
【0045】そして、減算器38からの減算結果が乗算
器33に出力されると、乗算器33にて、被除数Aの2
Nビットシフト値と減算器38からの減算結果が乗算さ
れ、さらに、減算器34にて、被除数AのNビットシフ
ト値と乗算器33からの乗算結果との差分が算出される
とともに、加算器35にて、被除数AのNビットシフト
値と乗算器33からの乗算結果とが加算される。
【0046】そして、除数Bが2Nの値より小さい場
合、比較器39から選択器36に1が出力され、選択器
36は、比較器39から1が入力されると、加算器35
からの加算結果を選択して、減算結果Y´として出力す
る。ここで、図5の構成では、除数をB、被除数をAと
した場合、 B=(2N+E) かつ 0≦E<<2N(E、Nは整数) ・・・(8) B=(2N+E) かつ 0≦E<<2N かつ E<0(E、Nは整数) ・・・(9) という条件で、Y=A/Bの近似値Y´を算出すること
ができる。
【0047】このため、除数Bが2Nの近傍値であれ
ば、除数Bが2Nよりも大きくても、除数Bが2Nよりも
小さくても、除算処理を行うことが可能となる。また、
この場合でも、図3の構成に対して、選択器36、40
や比較器39などの小規模な回路構成の付加で済ますこ
とができ、小さな回路規模で除算器を実現することが可
能となるとともに、1サイクルで除算処理を行うことが
可能となる。
【0048】なお、上述した実施形態では、Nの値を固
定すると、除数Bの値によっては、除数Bが2Nの値か
ら離れる場合がある。この結果、(2)式の条件または
(8)、(9)式の条件を満たさなくなり、(7)式の
近似精度が劣化する。このため、除数Bが2Nの値にな
るべく近くなるように、除数Bの値を変更するか、Nの
値を可変にすることが好ましい。
【0049】ここで、除数Bの値を変更する場合、除算
結果が変わらないようにするため、除数Bおよび被除数
Aの通分処理を行う方法が考えられる。また、Nの値を
可変にする場合、除数Bが2Nの値になるべく近くなる
ように、Nの値をサーチする方法が考えられる。図6
は、本発明の第3実施形態に係る除算器の概略構成を示
すブロック図である。なお、第3実施形態は、除数Bが
Nの値になるべく近くなるように、除数Bおよび被除
数Aの通分処理を行うようにしたものである。
【0050】図6において、除算器54に加え、通分器
51、52および乗算定数設定器53が設けられてい
る。ここで、除算器54としては、図3の構成または図
5の構成のどちらでもよい。そして、除数Bおよび被除
数Aは、通分器51、52をそれぞれ介して除算器54
に入力される。
【0051】そして、除数Bおよび被除数Aが通分器5
1、52に入力されると、通分器51、52にて、共通
の乗算定数が除数Bおよび被除数Aに乗算される。ここ
で、除数Bおよび被除数Aに乗算される乗算定数は、乗
算定数設定器53により設定され、乗算定数設定器53
には、除数Bおよび2Nの値が入力される。
【0052】そして、乗算定数設定器53は、除数Bと
Nの値とを比較し、除数Bが2Nの値に近くなるよう
に、乗算定数を設定する。図7は、図6の通分器の構成
例を示すブロック図である。図7において、通分器5
1、52には、ビットシフト乗算器61a〜61eおよ
び選択器62が設けられ、ビットシフト乗算器61a〜
61eの乗算定数は、例えば、2.0、1.5、1.
0、0.75、0.5にそれぞれ設定されている。
【0053】ここで、ビットシフト乗算器61a〜61
eの乗算定数を、h+i*1/2+j*1/22+k*
1/23+l*1/24+m*1/25+n*1/26+・
・・(h=0または1、i=0または1または−1、j
=0または1または−1、k=0または1または−1、
l=0または1または−1、m=0または1または−
1、n=0または1または−1・・・) ・・・(1
0)により表すものとすると、ビットシフト乗算器61
a〜61eを図8の構成で実現することができる。
【0054】図8は、図7のビットシフト乗算器61a
〜61eの構成例を示すブロック図である。図8におい
て、各ビットシフト乗算器61a〜61eには、ビット
シフタ71a〜71c、係数乗算器72a〜72dおよ
び加算器73が設けられている。ここで、各ビットシフ
タ71a〜71cは、1ビットシフタ、2ビットシフ
タ、3ビットシフタ、・・・からそれぞれ構成され、各
係数乗算器72a〜72cの係数は、ビットシフト乗算
器61a〜61eの乗算定数に対応して、0または1ま
たは−1のいずれかに設定され、係数乗算器72dの係
数は、ビットシフト乗算器61a〜61eの乗算定数に
対応して、0または1のいずれかに設定される。
【0055】そして、各ビットシフト乗算器61a〜6
1eの入力値が、各ビットシフタ71a〜71cおよび
加算器73に入力され、ビットシフタ71a〜71cに
て、入力値の1ビットシフト、2ビットシフト、3ビッ
トシフト、・・・がそれぞれ行われる。そして、各ビッ
トシフタ71a〜71cにてビットシフトが行われた各
入力値は、係数乗算器72a〜72cにそれぞれ入力さ
れ、係数乗算器72a〜72cにて、0または1または
−1のいずれかの係数が乗算されるとともに、ビットシ
フトが行われる前の入力値は、係数乗算器72dに入力
され、係数乗算器72dにて、0または1のいずれかの
係数が乗算される。
【0056】そして、係数乗算器72a〜72dにて0
または1または−1のいずれかの係数が乗算された各入
力値は、加算器73に入力され、加算器73にてこれら
の値が加算された後、出力値として出力される。このた
め、出力値として(10)式で求めた乗算定数を出力す
ることができ、ビットシフト乗算器61a〜61eを、
ビットシフタ71a〜71cなどの小規模な回路構成で
実現することが可能となることから、除算処理に通分処
理を付加した場合においても、回路規模の増大を抑制し
つつ、高速演算を可能とすることができる。
【0057】そして、図7において、除数Bおよび被除
数Aは、各ビットシフト乗算器61a〜61eにそれぞ
れ入力され、2.0、1.5、1.0、0.75、0.
5の乗算定数が乗算された除数Bおよび被除数Aが、選
択器62にそれぞれ入力される。そして、選択器62
は、2.0、1.5、1.0、0.75、0.5の乗算
定数が乗算された除数Bおよび被除数Aがそれぞれ入力
されると、乗算定数選択信号SLに基づいて、2.0、
1.5、1.0、0.75、0.5のいずれかの乗算定
数が乗算された除数Bおよび被除数Aを、通分出力とし
て選択する。
【0058】ここで、乗算定数選択信号SLは、通分後
の除数Bが2Nの値に近くなるようなビットシフト乗算
器61a〜61eの出力が選択されるように、選択器6
2の出力を制御する。図9は、図6の乗算定数設定器5
3の第1構成例を示すブロック図である。図9におい
て、レベル設定器L1〜L4、比較器81a〜81dお
よびコード生成器82が設けられている。
【0059】ここで、Nの値は、例えば、12に固定さ
れているものとすると、レベル設定器L1〜L4に設定
されるレベル値を、2N=212=4096に基づいて設
定する。例えば、レベル設定器L1のレベル値を409
6*1.6=6553、レベル設定器L2のレベル値を
4096*1.2=4915、レベル設定器L3のレベ
ル値を4096*0.8=3276、レベル設定器L4
のレベル値を4096/2*1.15=2355に設定
する。
【0060】そして、レベル設定器L1〜L4に設定さ
れたレベル値が比較器81a〜81dにそれぞれ入力さ
れるとともに、除数Bが比較器81a〜81dにそれぞ
れ入力される。そして、各比較器81a〜81dにて、
レベル設定器L1〜L4に設定されたレベル値と除数B
がそれぞれ比較され、その比較結果がコード生成器82
にそれぞれ出力される。
【0061】そして、コード生成器82は、各比較器8
1a〜81dから出力された比較結果に基づいて、乗算
定数選択信号SLを図7の選択器62に出力する。図1
0は、図9のコード生成器82のコード生成例を示す図
である。図10において、コード生成器82は、比較器
81a〜81dの比較結果(C1、C2、C3、C4)
が(1111)の場合、すわわち、6553≦Bの場
合、乗算定数選択信号SLとして生成コード4を出力す
る。
【0062】また、比較器81a〜81dの比較結果
(C1、C2、C3、C4)が(0111)の場合、す
わわち、4915≦B<6553の場合、乗算定数選択
信号SLとして生成コード3を出力する。また、比較器
81a〜81dの比較結果(C1、C2、C3、C4)
が(0011)の場合、すわわち、3276≦B<49
15の場合、乗算定数選択信号SLとして生成コード2
を出力する。
【0063】また、比較器81a〜81dの比較結果
(C1、C2、C3、C4)が(0001)の場合、す
わわち、2355≦B<3276の場合、乗算定数選択
信号SLとして生成コード1を出力する。また、比較器
81a〜81dの比較結果(C1、C2、C3、C4)
が(0000)の場合、すわわち、B<2355の場
合、乗算定数選択信号SLとして生成コード0を出力す
る。
【0064】そして、図7の選択器62は、乗算定数選
択信号SLとして生成コード4が入力された場合、ビッ
トシフト乗算器61eからの入力値M5を通分出力とし
て出力し、乗算定数選択信号SLとして生成コード3が
入力された場合、ビットシフト乗算器61dからの入力
値M4を通分出力として出力し、乗算定数選択信号SL
として生成コード2が入力された場合、ビットシフト乗
算器61cからの入力値M3を通分出力として出力し、
乗算定数選択信号SLとして生成コード1が入力された
場合、ビットシフト乗算器61bからの入力値M2を通
分出力として出力し、乗算定数選択信号SLとして生成
コード0が入力された場合、ビットシフト乗算器61a
からの入力値M1を通分出力として出力する。
【0065】これにより、ビットシフト乗算器61a〜
61eや比較器81a〜81dなどの小規模な回路構成
を用いることで、除数Bが2Nの値に近くなるように通
分処理することが可能となり、除数Bが2Nの値から離
れている場合においても、除算精度の劣化を抑制しつ
つ、高速除算を可能とすることができる。図11は、図
6の乗算定数設定器の第2構成例を示すブロック図であ
る。
【0066】図11において、想定するNの数分だけ上
位ビットセレクタ91a〜91eおよび乗算定数設定ル
ックアップテーブル92a〜92eが並列に設けられ、
乗算定数設定ルックアップテーブル92a〜92eの格
納値はマルチプレクサ93に出力され、マルチプレクサ
93は、入力されるNの値に応じて、乗算定数設定ルッ
クアップテーブル92a〜92eを切り替える。
【0067】ここで、各乗算定数設定ルックアップテー
ブル92a〜92eには、除数BとNの値から一意に決
まる乗算定数が格納されている。また、各上位ビットセ
レクタ91a〜91eは、除数Bの上位ビットのみを選
択して、乗算定数設定ルックアップテーブル92a〜9
2eに出力する。ここで、除数Bの上位ビットのみを選
択することにより、乗算定数設定ルックアップテーブル
92a〜92eのサイズを小さくすることができる。
【0068】例えば、n=10のブロックでは、除数B
のビット10、9、8、7、6を選択し、除数Bのビッ
ト5、4、3、2、1、0を未使用にすることにより、
後段の乗算定数設定ルックアップテーブル92cのサイ
ズを小さくすることができ、乗算定数設定ルックアップ
テーブル92cに格納される乗算定数を25=32通り
とすることができる。
【0069】また、n=9のブロックでは、例えば、除
数Bのビット9、8、7、6を選択することにより、乗
算定数設定ルックアップテーブル92dに格納される乗
算定数を24=16通りとすることができる。また、n
=8のブロックでは、例えば、除数Bのビット8、7、
6を選択することにより、乗算定数設定ルックアップテ
ーブル92eに格納される乗算定数を23=8通りとす
ることができる。
【0070】図12は、本発明の第4実施形態に係る除
算器の概略構成を示すブロック図である。なお、この第
4実施形態は、除数Bが2Nの値になるべく近くなるよ
うに、Nの値をサーチするようにしたものである。図1
2において、除算器101に加え、基準値N決定器10
2が設けられている。ここで、除算器101としては、
図3の構成または図5の構成のどちらでもよい。
【0071】そして、除数Bおよび被除数Aは除算器5
4に入力されるとともに、除数Bは基準値N決定器10
2にも入力される。そして、除数Bが基準値N決定器1
02に入力されと、基準値N決定器102は、除数Bの
ビットシフト結果に基づいて、除数Bの近傍の2Nの値
を決定し、その2Nの値を除算器101に出力する。
【0072】図13は、図12の基準値N決定器102
の構成例を示すブロック図である。図13において、基
準値N決定器102には、基準値N判別器112および
14ビットシフタ111a〜8ビットシフタ111gが
設けられている。そして、除数Bが14ビットシフタ1
11a〜8ビットシフタ111gにそれぞれ入力され、
14ビットシフタ111a〜8ビットシフタ111gに
て、除数Bが14〜8ビット分だけそれぞれビットシフ
トされる。
【0073】そして、14〜8ビット分だけそれぞれビ
ットシフトされた除数Bは、基準値N判別器112に入
力され、基準値N判別器112にて、ビットシフト結果
が最も1に近いビットシフト数を選択し、そのビットシ
フト数を基準値Nとして出力する。図14は、図13の
基準値N判別器112の構成例を示すブロック図であ
る。
【0074】図14において、基準値N判別器112に
は、大小判別器121a〜121gおよびプライオリテ
ィエンコーダ122が設けられている。ここで、各大小
判別器121a〜121gは、例えば、シフト結果の整
数部1ビット、小数部3ビットを参照することにより、
1/8〜1+7/8の範囲内で、シフト結果の大小関係
を判別する。そして、シフト結果が0.5以上かつ1.
5以下の場合、1を出力し、それ以外の場合、0を出力
する。
【0075】すなわち、大小判別器121aは、図13
の14ビットシフタ111aから出力された14ビット
シフト結果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別
し、14ビットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下
の場合、プライオリティエンコーダ122に1を出力
し、それ以外の場合、プライオリティエンコーダ122
に0を出力する。
【0076】また、大小判別器121bは、図13の1
3ビットシフタ111bから出力された13ビットシフ
ト結果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、
13ビットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場
合、プライオリティエンコーダ122に1を出力し、そ
れ以外の場合、プライオリティエンコーダ122に0を
出力する。
【0077】また、大小判別器121cは、図13の1
2ビットシフタ111cから出力された12ビットシフ
ト結果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、
12ビットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場
合、プライオリティエンコーダ122に1を出力し、そ
れ以外の場合、プライオリティエンコーダ122に0を
出力する。
【0078】また、大小判別器121dは、図13の1
1ビットシフタ111dから出力された11ビットシフ
ト結果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、
11ビットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場
合、プライオリティエンコーダ122に1を出力し、そ
れ以外の場合、プライオリティエンコーダ122に0を
出力する。
【0079】また、大小判別器121eは、図13の1
0ビットシフタ111eから出力された10ビットシフ
ト結果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、
10ビットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場
合、プライオリティエンコーダ122に1を出力し、そ
れ以外の場合、プライオリティエンコーダ122に0を
出力する。
【0080】また、大小判別器121fは、図13の9
ビットシフタ111fから出力された9ビットシフト結
果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、9ビ
ットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場合、プ
ライオリティエンコーダ122に1を出力し、それ以外
の場合、プライオリティエンコーダ122に0を出力す
る。
【0081】また、大小判別器121gは、図13の8
ビットシフタ111gから出力された8ビットシフト結
果が0.5以上かつ1.5以下かどうかを判別し、8ビ
ットシフト結果が0.5以上かつ1.5以下の場合、プ
ライオリティエンコーダ122に1を出力し、それ以外
の場合、プライオリティエンコーダ122に0を出力す
る。
【0082】そして、プライオリティエンコーダ122
は、大小判別器121a〜121gからの出力結果を、
ビットシフト数の大きい方から順に参照し、出力結果が
最初に1となるビットシフト数を基準値Nとして出力す
る。図15は、図14のプライオリティエンコーダ12
2の動作を示すブロック図である。
【0083】図15において、大小判別器121aから
の出力値C1が1の場合、除数Bの14ビットシフト結
果が0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値Nと
して14が出力される。また、大小判別器121aから
の出力値C1が0、大小判別器121bからの出力値C
1が1の場合、除数Bの13ビットシフト結果が0.5
以上かつ1.5以下であるため、基準値Nとして13が
出力される。
【0084】また、大小判別器121a、121bから
の出力値C1、C2が0、大小判別器121cからの出
力値C3が1の場合、除数Bの12ビットシフト結果が
0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値Nとして
12が出力される。また、大小判別器121a〜121
cからの出力値C1〜C3が0、大小判別器121dか
らの出力値C4が1の場合、除数Bの11ビットシフト
結果が0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値N
として11が出力される。
【0085】また、大小判別器121a〜121dから
の出力値C1〜C4が0、大小判別器121eからの出
力値C5が1の場合、除数Bの10ビットシフト結果が
0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値Nとして
10が出力される。また、大小判別器121a〜121
eからの出力値C1〜C5が0、大小判別器121fか
らの出力値C6が1の場合、除数Bの9ビットシフト結
果が0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値Nと
して9が出力される。
【0086】また、大小判別器121a〜121fから
の出力値C1〜C6が0、大小判別器121gからの出
力値C7が1の場合、除数Bの8ビットシフト結果が
0.5以上かつ1.5以下であるため、基準値Nとして
8が出力される。これにより、14ビットシフタ111
a〜8ビットシフタ111gや大小判別器121a〜1
21gなどの小規模な回路構成を用いることで、除数B
が2Nの値に近くなるようにNの値を決定することが可
能となり、除数Bが2Nの値から離れている場合におい
ても、除算精度の劣化を抑制しつつ、高速除算を可能と
することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被除数のビットシフトにより、除算結果を算出すること
が可能となり、回路規模の増大を抑制しつつ、除算演算
の高速化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の積算器の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態に係る除算器の概略構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るビットシフタの概略
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る除算器の概略構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る除算器の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】図6の通分器の構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】図7のビットシフト乗算器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】図6の乗算定数設定器の第1構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】図9のコード生成器のコード生成例を示す図
である。
【図11】図6の乗算定数設定器の第2構成例を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る除算器の概略構
成を示すブロック図である。
【図13】図12の基準値N決定器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図14】図13の基準値N判別器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図15】図14のプライオリティエンコーダの動作を
示すブロック図である。
【図16】従来の除算器の概略構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 イメージセンサ 2 プログラマブルゲインアンプ 3 A/Dコンバータ 4 輝度測光ブロック 4a 積算器 4b、54、101 除算器 5 輝度制御ブロック 11 積算制御器 12、35、73 加算器 13 計算用レジスタ 14 積算結果レジスタ 21、31 Nビットシフタ 22、32 2Nビットシフタ 23、33 乗算器 24、25、34、37、38 減算器 RI 入力値レジスタ RO 出力値レジスタ 36、40、62 選択器 39、81a〜81d 比較器 51、52 通分器 53 乗算定数設定器 61a〜61e ビットシフト乗算器 71a〜71c、111a〜111g ビットシフタ 72a〜72d 係数乗算器 L1〜L4 レベル設定器 82 コード生成器 91a〜91e 上位ビットセレクタ 92a〜92e 乗算定数設定ルックアップテーブル 93 マルチプレクサ 102 基準値N決定器 112 基準値N判別器 121a〜121g 大小判別器 122 プライオリティエンコーダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似
    した時の被除数のNビットシフト結果に基づいて、除算
    結果を算出する除算処理手段を備えることを特徴とする
    除算器。
  2. 【請求項2】 前記被除数の2Nビットシフト結果に基
    づいて、前記除算処理手段により算出された除算結果を
    補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の除算器。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、 前記除数と前記2のN乗との差分を前記2Nビットシフ
    ト結果の乗算する乗算手段と、 前記Nビットシフト結果から前記乗算手段による乗算結
    果を減算する減算手段を備えることを特徴とする請求項
    2記載の除算器。
  4. 【請求項4】 前記除数のビットシフト結果の大小関係
    に基づいて、2のN乗の値が前記除数に最も近くなるN
    の値を算出するN値算出手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項記載の除算器。
  5. 【請求項5】 除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似
    した時の被除数をNビット分ビットシフトするNビット
    シフタと、 前記被除数を2Nビット分ビットシフトする2Nビット
    シフタと、 前記除数から2のN乗の値を減算する第1減算器と、 前記第1減算器による減算結果と前記被除数の2Nビッ
    トシフト結果とを乗算する乗算器と、 前記被除数のNビットシフト結果から前記乗算器による
    乗算結果を減算する第2減算器とを備えることを特徴と
    する除算器。
  6. 【請求項6】 除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似
    した時の被除数をNビット分ビットシフトするNビット
    シフタと、 前記被除数を2Nビット分ビットシフトする2Nビット
    シフタと、 前記除数と2のN乗の値とを比較する比較器と、 前記除数から2のN乗の値を減算する第1減算器と、 2のN乗の値から前記除数を減算する第2減算器と、 前記比較器による比較結果に基づいて、前記第1減算器
    による減算結果または前記第2減算器による減算結果を
    選択する第1選択器と、 前記第1選択器による選択結果と前記被除数の2Nビッ
    トシフト結果とを乗算する乗算器と、 前記被除数のNビットシフト結果から前記乗算器による
    乗算結果を減算する第3減算器と、 前記被除数のNビットシフト結果と前記乗算器による乗
    算結果とを加算する加算器と、 前記比較器による比較結果に基づいて、前記第3減算器
    による減算結果または前記加算器による加算結果を選択
    する第2選択器とを備えることを特徴とする除算器。
  7. 【請求項7】 前記除数と2のN乗の値との比較結果に
    基づいて、前記除数と前記被除数に共通の乗算定数を乗
    算する通分器をさらに備えることを特徴とする請求項5
    または6記載の除算器。
  8. 【請求項8】 前記乗算定数は、 h+i*1/2+j*1/22+k*1/23+l*1/
    4+m*1/25+n*1/26+・・・(h=0また
    は1、i=0または1または−1、j=0または1また
    は−1、k=0または1または−1、l=0または1ま
    たは−1、m=0または1または−1、n=0または1
    または−1・・・)であることを特徴とする請求項7記
    載の除算器。
  9. 【請求項9】 前記通分器は、前記乗算定数の異なる複
    数のビットシフト乗算器を備え、 前記ビットシフト乗算器による除数との乗算結果が2の
    N乗の値に最も近くなるように、前記乗算定数を選択す
    ることを特徴とする請求項8記載の除算器。
  10. 【請求項10】 前記除数が1から所定の範囲に収まる
    ビットシフト数を算出するビットシフト数算出手段と、 前記ビットシフト数に基づいて、前記Nの値を算出する
    N値算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項5
    または6記載の除算器。
  11. 【請求項11】 映像信号の画素値を積算する積算器
    と、 前記積算器による積算結果を所定の画素数で除算する除
    算器と、 前記除算器による除算結果と輝度目標値との比較結果に
    基づいて、輝度制御を行う輝度制御部とを備える露出制
    御装置において、 前記除算器は、 除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似した時の被除数
    のNビットシフト結果に基づいて、除算結果を算出する
    除算処理手段と、 前記被除数の2Nビットシフト結果に基づいて、前記除
    算処理手段により算出された除算結果を補正する補正手
    段とを備えることを特徴とする露出制御装置。
  12. 【請求項12】 撮像を行う撮像素子と、 撮像素子から出力される映像信号の利得制御を行う利得
    制御部と、 前記利得制御された映像信号の画素値を積算する積算器
    と、 前記積算器による積算結果を所定の画素数で除算する除
    算器と、 前記除算器による除算結果と輝度目標値との比較結果に
    基づいて、前記利得制御部の利得および前記撮像素子の
    シャッタ速度を制御する輝度制御部とを備える撮像装置
    において、 前記除算器は、 除数を2のN乗(Nは正の整数)で近似した時の被除数
    のNビットシフト結果に基づいて、除算結果を算出する
    除算処理手段と、 前記被除数の2Nビットシフト結果に基づいて、前記除
    算処理手段により算出された除算結果を補正する補正手
    段とを備えることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101007693B1 (ko) * 2009-05-22 2011-01-13 마루엘에스아이 주식회사 이미지 프로세싱 회로, 및 자동 화이트 밸런스와 자동 노출 조절 파라미터 산출 방법
US7895255B2 (en) 2004-12-14 2011-02-22 Infineon Technologies Ag Method and apparatus for performing a multiplication or division operation in an electronic circuit
JP2013206269A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Jvc Kenwood Corp Av信号処理低減装置、av信号処理低減方法、およびav信号処理低減プログラム
JP2013206268A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Jvc Kenwood Corp Av信号処理低減装置、av信号処理低減方法、およびav信号処理低減プログラム

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