JP2702113B2 - カラー画像処理方法 - Google Patents
カラー画像処理方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、静止画像全体に対して良好なホワイトバラ
ンス補正を行うカラー画像処理方法に関するものであ
る。 [従来の技術] 従来、画像の色バランスに関しては、通常 :撮る前に色バランスを合わせる、 :撮つた後の画像を修正する、 という2通りの方法が行われている。 はビデオカメラの「ホワイトバランススイツチ」が
それに該当し、撮影を開始する前に白い紙等を写し、そ
の“白”を基準にホワイトバランスをとるようにしてい
る。は印刷の分野などで広く行われているが、その多
くは職人の勘と経験によるところが多い。このように、
未だ色バランスを合わせる一定のアルゴリズムは開発さ
れていないことが問題となつている。 [発明が解決しようとする課題] 本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、カラー画像全体において良好なホワイトバラ
ンス補正を行うことのできるカラー画像処理方法を提案
することにある。 [課題を解決するための手段] 上記課題を実現するための本発明のカラー画像処理方
法の構成は、 カラー画像を表す色別のディジタル色画像データを画
像メモリに格納し、 前記画像メモリから前記ディジタル色画像データをサ
ンプリングし、 前記サンプリングされたディジタル色画像データの中
から白と類推される高輝度の画素の複数のディジタル色
画像データを抽出し、 前記抽出された複数のディジタル色画像データの平均
値に基づいて、前記カラー画像の白と類推される画素の
色毎のディジタル色画像データに対するホワイトバラン
ス補正のための第1の補正量を作成し、 前記第1の補正量に前記カラー画像の白と類推される
高輝度の画素の輝度値のレベルに対する前記メモリに格
納されたディジタル色画像データの各画素の輝度値のレ
ベル比を乗算して各画素に対する第2の補正量を作成
し、 前記メモリに格納された前記カラー画像を表す全画素
の色毎のディジタル色画像データから前記第2の補正量
を引き算することにより、該ディジタル色画像データに
対してホワイトバランス補正を行うことを特徴とする。 [実施例] 以下添付図面を参照しつつ本発明に係る実施例を詳細
に説明する。 〈処理の概念〉 本実施例における色バランスの補正は画像中のハイラ
イトポイント(最も輝度の高い画素)に着目して行う。
即ち、色バランスが正しく合つた画像はハイライトポイ
ントの色差が“0"、つまり「白」である確率が高い。そ
こで本実施例のカラー画像処理装置の色バランス補正の
概要は、 :得られた画像中のハイライトポイント画素の色差量
は、色バランスの「ずれ」と考えられるから、その色差
量を色バランスを補正すべき値、ΔEとする。 :全画素に対して、各画素の色差量からΔE×輝度/
最大輝度を減じ、その差を補正後のカラー画像信号とす
ることにより色バランスを合わせる、というものであ
る。 第2図は色バランスのずれた画像の色立体を表わし、
第2図(b)は、色バランス補正後の画像の色立体であ
る。輝度(Y)が最大である画素の色差(R−Y,B−
Y)は、そのまま色バランスの「ずれ」を意味すると考
えられるから、それら色差量を補正量ΔE(ΔRY,Δ
BY)とみなして色補正を行うと、第2図(b)のような
補正画像が得られる。この補正量計算の際、画像中の任
意の画素の色差に対する補正量は、第2図(a)に示す
如くΔEを輝度/最大輝度(Y/Ymax)で比例配分した量
となるようにする。尚、以下の実施例では、ΔE(Δ
RY,ΔBY)の検出手法は2つの例を挙げる。 〈実施例装置の概要〉 第1図は実施例のカラー画像処理装置のブロツク図で
ある。第1図に示した画像処理装置の概要は以下のよう
である。 画像メモリ2にはA/D変換されたカラー画像の輝度信
号Y,色差(R−Y,B−Y)が格納されている。CPU8は画
像メモリ2の内容を読取つて、第3図又は第4図
(a),(b)に示す手法のいずれかにより、補正量Δ
Eを検出する。この補正量(ΔRY,ΔBY)は夫々補正ROM
3,4に入力される。補正ROM3,4の他の入力は輝度(Y)
及び、夫々R−Y,B−Yである。これら補正ROM3,4の出
力及び輝度(Y)がマスキング回路5に入力されて、C,
M,Yeに変換され、D/A変換されて、ヘツドドライバ7に
より印字される。尚、第1図には補正ROMによる色バラ
ンス補正が示されており、その詳細な説明は後でなされ
るが、その他に画像の各構成画素に対する色バランス補
正をCPU8がソフト的に行うような実施例についても、後
で説明する事とする。RAM9には第3図等に示した如き手
順のプログラムが格納されている。 〈ΔEの決定〉 第3図に示したΔEを決定する手法は最大輝度
(Ymax)をもつ画素の色差信号をΔEとするものであ
る。先ず、ステツプS1でハイライトポイントの画素を、
画像メモリ中で各画素の輝度Yを比較することにより見
つけ、ステツプS2で、その画素の色差量R−Y,B−Yを
色バランスの「ずれ」と考え、補正量ΔE(ΔRY,Δ
BY)とする。 第4図(a)に他のΔEを求める手法の概念を示し、
同(b)に、その手順を示す。これは、ΔEを求める上
述の手法では、最も輝度の高い点1点から求める事とし
ているために、補正量が不安定になる恐れがあるから
で、そこで、最も輝度の高い画素をサンプル数10点程を
集め、それらの画素の色差量の平均をとることによつて
補正量を求め、より安定した効果的な色バランスの補正
を行うものである。 第4図(b)は補正量ΔRY,ΔBYを決める処理のフロ
ーチヤートである。まず画像中からハイライトポイント
10点を捜すわけだが、このとき全ての画素から捜してい
たのでは非常に時間がかかる。そこで、第4図(a)に
示すように、入力画像が640×480画素の画像のとき、そ
の内側の(121〜520)×(86〜295)の領域で、その中
でも縦/横4画素おきにサンプリングし、ハイライトポ
イント10点を捜す。この間引きサンプリングでも、全て
の画素から捜す場合とほぼ同等の結果を得ることができ
る。 ハイライト10点の色差量R−Y,B−Yが、(R−
Y)1,(R−Y)2,…(R−Y)10、そして(B−Y)
1,(B−Y)2,…(B−Y)10のとき、ΔE(ΔRY,ΔB
Y)は ΔRY={(R−Y)1+(R−Y)2+…+(R−
Y)10}/10 ΔBY={(B−Y)1+(B−Y)2+…+(B−
Y)10}/10 となる。これによりハイライト1点から補正量を決定す
るよりも、より効果的な補正量を得ることが可能とな
る。 〈色バランス補正〉 こうして最大補正量が得られたので、次に色バランス
補正をCPU8がソフト的に行う場合の実施例を説明する。
この色バランス補正は前記補正量ΔRY,ΔBYを最大値と
して、画像の各構成画素の輝度に比例した可変の補正を
行うものである。これは、ΔRY,ΔBYを画像の各構成画
素のR−Y,B−Yからただ単に引いただけでは輝度の低
い画素になる程、補正し過ぎの結果となつてしまう事に
留意したためである。そこで、第2図(a)で説明した
ように、すべての画素に対して、 (R−Y)′←(R−Y)−ΔRY×Y/Ymax (B−Y)′←(B−Y)−ΔBY×Y/Ymax のように補正を行うことにより、輝度の低い画素程少な
い補正量を引くようにする。ここで、Y,R−Y,B−Yは画
像の各構成画素の画像信号、Ymaxは最大輝度を示す。そ
の手順を第5図に示す。以上の方法により、画像メモリ
中の第2図(a)に示す色バランスのずれた画像が第2
図(b)に示すように補正されることになる。 以上説明したようにハイライトポイントから求めた補
正量に輝度/最大輝度をかけたものを画像の各構成画素
の色差量から引くことにより、簡単な計算で高速、かつ
効果的な色バランスの補正を行う色修正方法となる。
尚、上記色バランス補正量は、輝度に応じたリニアーに
変化した補正量であつたが、輝度に応じた重みを加味し
て非線形な補正量としてもよい。 〈色バランス補正テーブル〉 次に、第1図に示された色バランス補正のための補正
テーブルを構成する補正ROM3,4について説明する。この
ROMは第5図のステツプS21で行う演算をCPU8の代りにハ
ード的に行つて高速処理を実現するものである。 R−Yの補正ROMの入力は、Y,R−Y,補正量ΔRYの3入
力で構成され、この結果補正された(R−Y)′が出力
される。B−Yについても同様である。補正量(R−
Y)′,(B−Y)′は次式に基づいて前もつて演算し
格納しておく。 (R−Y)′=(R−Y)−ΔRY×Y/Ymax (B−Y)′=(B−Y)−ΔBY×Y/Ymax このように、テーブル変換にすることにより、高速な
処理が可能となる。このテーブル変換を用いたカラービ
デオプリンタのブロツク図が第1図である。ここで、第
1図に示されたROM3,4の入力は、例えばR−Yについて
は、R−Y,ΔRY及びYのみで、Ymaxは入力されていな
い。これは、ROMの入力ビツト数を少なくするために、Y
maxを固定したためである。例えば輝度(Y)が8ビツ
トであれば、Ymaxを例えば「255」として固定し、ROMに
は上式に従つてYmax=255で演算した値を格納するので
ある。このようにしても補正精度は下がらず、その分だ
けROMの規模が小さくなるという効果がある。 こうして、補正量(ΔE),輝度,色差量の3入力に
よるテーブル変換を用いたことにより、簡単な構成で高
速、かつ効果的な色バランスの補正を行う処理装置を実
現できる。 第6図に補正回路の変形例を示す。この変形例はROM
の規模を少なくするために、前述の式でΔRY×Y/Ymax,
ΔBY×Y/Ymaxの部分のみをROMで行い、減算部分は減算
器22,23で行うものである。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明の画像処理方法は、ホワ
イトバランス補正において、カラー画像を表すディジタ
ル色画像データを画像メモリから読み出してサンプリン
グし、このサンプリングされたディジタル色画像データ
の中からその画像において白と類推される複数のディジ
タル色画像データを抽出し、この抽出されたディジタル
色画像データの平均値に基づいて、白と類推される画素
の色毎のディジタル色画像データに対するホワイトバラ
ンス補正のための第1の補正量を作成しているので、補
正量が不安定になる懼れが無くなり、安定した効果的な
ホワイトバランス補正を行うことができる。 さらに、前記カラー画像の白と類推される高輝度の画
素の輝度値のレベルに対する、元のディジタル色画像デ
ータの各画素の輝度値のレベル比を前記第1の補正量に
乗算した各画素に対する第2の補正量を作成し、その上
で、前記メモリに格納された前記カラー画像を表す全画
素の色毎のディジタル色画像データから前記第2の補正
量を引き算することにより、該ディジタル色画像データ
に対してホワイトバランス補正を行うので、簡単な計算
で高速且つ効果的なホワイトバランス補正を行うことが
できる。 また、画像単位に補正を行うので、画像に対して一様
なホワイトバランスとなり、カラー画像全体においてバ
ランスの良いホワイトバランス補正となる。
ンス補正を行うカラー画像処理方法に関するものであ
る。 [従来の技術] 従来、画像の色バランスに関しては、通常 :撮る前に色バランスを合わせる、 :撮つた後の画像を修正する、 という2通りの方法が行われている。 はビデオカメラの「ホワイトバランススイツチ」が
それに該当し、撮影を開始する前に白い紙等を写し、そ
の“白”を基準にホワイトバランスをとるようにしてい
る。は印刷の分野などで広く行われているが、その多
くは職人の勘と経験によるところが多い。このように、
未だ色バランスを合わせる一定のアルゴリズムは開発さ
れていないことが問題となつている。 [発明が解決しようとする課題] 本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、カラー画像全体において良好なホワイトバラ
ンス補正を行うことのできるカラー画像処理方法を提案
することにある。 [課題を解決するための手段] 上記課題を実現するための本発明のカラー画像処理方
法の構成は、 カラー画像を表す色別のディジタル色画像データを画
像メモリに格納し、 前記画像メモリから前記ディジタル色画像データをサ
ンプリングし、 前記サンプリングされたディジタル色画像データの中
から白と類推される高輝度の画素の複数のディジタル色
画像データを抽出し、 前記抽出された複数のディジタル色画像データの平均
値に基づいて、前記カラー画像の白と類推される画素の
色毎のディジタル色画像データに対するホワイトバラン
ス補正のための第1の補正量を作成し、 前記第1の補正量に前記カラー画像の白と類推される
高輝度の画素の輝度値のレベルに対する前記メモリに格
納されたディジタル色画像データの各画素の輝度値のレ
ベル比を乗算して各画素に対する第2の補正量を作成
し、 前記メモリに格納された前記カラー画像を表す全画素
の色毎のディジタル色画像データから前記第2の補正量
を引き算することにより、該ディジタル色画像データに
対してホワイトバランス補正を行うことを特徴とする。 [実施例] 以下添付図面を参照しつつ本発明に係る実施例を詳細
に説明する。 〈処理の概念〉 本実施例における色バランスの補正は画像中のハイラ
イトポイント(最も輝度の高い画素)に着目して行う。
即ち、色バランスが正しく合つた画像はハイライトポイ
ントの色差が“0"、つまり「白」である確率が高い。そ
こで本実施例のカラー画像処理装置の色バランス補正の
概要は、 :得られた画像中のハイライトポイント画素の色差量
は、色バランスの「ずれ」と考えられるから、その色差
量を色バランスを補正すべき値、ΔEとする。 :全画素に対して、各画素の色差量からΔE×輝度/
最大輝度を減じ、その差を補正後のカラー画像信号とす
ることにより色バランスを合わせる、というものであ
る。 第2図は色バランスのずれた画像の色立体を表わし、
第2図(b)は、色バランス補正後の画像の色立体であ
る。輝度(Y)が最大である画素の色差(R−Y,B−
Y)は、そのまま色バランスの「ずれ」を意味すると考
えられるから、それら色差量を補正量ΔE(ΔRY,Δ
BY)とみなして色補正を行うと、第2図(b)のような
補正画像が得られる。この補正量計算の際、画像中の任
意の画素の色差に対する補正量は、第2図(a)に示す
如くΔEを輝度/最大輝度(Y/Ymax)で比例配分した量
となるようにする。尚、以下の実施例では、ΔE(Δ
RY,ΔBY)の検出手法は2つの例を挙げる。 〈実施例装置の概要〉 第1図は実施例のカラー画像処理装置のブロツク図で
ある。第1図に示した画像処理装置の概要は以下のよう
である。 画像メモリ2にはA/D変換されたカラー画像の輝度信
号Y,色差(R−Y,B−Y)が格納されている。CPU8は画
像メモリ2の内容を読取つて、第3図又は第4図
(a),(b)に示す手法のいずれかにより、補正量Δ
Eを検出する。この補正量(ΔRY,ΔBY)は夫々補正ROM
3,4に入力される。補正ROM3,4の他の入力は輝度(Y)
及び、夫々R−Y,B−Yである。これら補正ROM3,4の出
力及び輝度(Y)がマスキング回路5に入力されて、C,
M,Yeに変換され、D/A変換されて、ヘツドドライバ7に
より印字される。尚、第1図には補正ROMによる色バラ
ンス補正が示されており、その詳細な説明は後でなされ
るが、その他に画像の各構成画素に対する色バランス補
正をCPU8がソフト的に行うような実施例についても、後
で説明する事とする。RAM9には第3図等に示した如き手
順のプログラムが格納されている。 〈ΔEの決定〉 第3図に示したΔEを決定する手法は最大輝度
(Ymax)をもつ画素の色差信号をΔEとするものであ
る。先ず、ステツプS1でハイライトポイントの画素を、
画像メモリ中で各画素の輝度Yを比較することにより見
つけ、ステツプS2で、その画素の色差量R−Y,B−Yを
色バランスの「ずれ」と考え、補正量ΔE(ΔRY,Δ
BY)とする。 第4図(a)に他のΔEを求める手法の概念を示し、
同(b)に、その手順を示す。これは、ΔEを求める上
述の手法では、最も輝度の高い点1点から求める事とし
ているために、補正量が不安定になる恐れがあるから
で、そこで、最も輝度の高い画素をサンプル数10点程を
集め、それらの画素の色差量の平均をとることによつて
補正量を求め、より安定した効果的な色バランスの補正
を行うものである。 第4図(b)は補正量ΔRY,ΔBYを決める処理のフロ
ーチヤートである。まず画像中からハイライトポイント
10点を捜すわけだが、このとき全ての画素から捜してい
たのでは非常に時間がかかる。そこで、第4図(a)に
示すように、入力画像が640×480画素の画像のとき、そ
の内側の(121〜520)×(86〜295)の領域で、その中
でも縦/横4画素おきにサンプリングし、ハイライトポ
イント10点を捜す。この間引きサンプリングでも、全て
の画素から捜す場合とほぼ同等の結果を得ることができ
る。 ハイライト10点の色差量R−Y,B−Yが、(R−
Y)1,(R−Y)2,…(R−Y)10、そして(B−Y)
1,(B−Y)2,…(B−Y)10のとき、ΔE(ΔRY,ΔB
Y)は ΔRY={(R−Y)1+(R−Y)2+…+(R−
Y)10}/10 ΔBY={(B−Y)1+(B−Y)2+…+(B−
Y)10}/10 となる。これによりハイライト1点から補正量を決定す
るよりも、より効果的な補正量を得ることが可能とな
る。 〈色バランス補正〉 こうして最大補正量が得られたので、次に色バランス
補正をCPU8がソフト的に行う場合の実施例を説明する。
この色バランス補正は前記補正量ΔRY,ΔBYを最大値と
して、画像の各構成画素の輝度に比例した可変の補正を
行うものである。これは、ΔRY,ΔBYを画像の各構成画
素のR−Y,B−Yからただ単に引いただけでは輝度の低
い画素になる程、補正し過ぎの結果となつてしまう事に
留意したためである。そこで、第2図(a)で説明した
ように、すべての画素に対して、 (R−Y)′←(R−Y)−ΔRY×Y/Ymax (B−Y)′←(B−Y)−ΔBY×Y/Ymax のように補正を行うことにより、輝度の低い画素程少な
い補正量を引くようにする。ここで、Y,R−Y,B−Yは画
像の各構成画素の画像信号、Ymaxは最大輝度を示す。そ
の手順を第5図に示す。以上の方法により、画像メモリ
中の第2図(a)に示す色バランスのずれた画像が第2
図(b)に示すように補正されることになる。 以上説明したようにハイライトポイントから求めた補
正量に輝度/最大輝度をかけたものを画像の各構成画素
の色差量から引くことにより、簡単な計算で高速、かつ
効果的な色バランスの補正を行う色修正方法となる。
尚、上記色バランス補正量は、輝度に応じたリニアーに
変化した補正量であつたが、輝度に応じた重みを加味し
て非線形な補正量としてもよい。 〈色バランス補正テーブル〉 次に、第1図に示された色バランス補正のための補正
テーブルを構成する補正ROM3,4について説明する。この
ROMは第5図のステツプS21で行う演算をCPU8の代りにハ
ード的に行つて高速処理を実現するものである。 R−Yの補正ROMの入力は、Y,R−Y,補正量ΔRYの3入
力で構成され、この結果補正された(R−Y)′が出力
される。B−Yについても同様である。補正量(R−
Y)′,(B−Y)′は次式に基づいて前もつて演算し
格納しておく。 (R−Y)′=(R−Y)−ΔRY×Y/Ymax (B−Y)′=(B−Y)−ΔBY×Y/Ymax このように、テーブル変換にすることにより、高速な
処理が可能となる。このテーブル変換を用いたカラービ
デオプリンタのブロツク図が第1図である。ここで、第
1図に示されたROM3,4の入力は、例えばR−Yについて
は、R−Y,ΔRY及びYのみで、Ymaxは入力されていな
い。これは、ROMの入力ビツト数を少なくするために、Y
maxを固定したためである。例えば輝度(Y)が8ビツ
トであれば、Ymaxを例えば「255」として固定し、ROMに
は上式に従つてYmax=255で演算した値を格納するので
ある。このようにしても補正精度は下がらず、その分だ
けROMの規模が小さくなるという効果がある。 こうして、補正量(ΔE),輝度,色差量の3入力に
よるテーブル変換を用いたことにより、簡単な構成で高
速、かつ効果的な色バランスの補正を行う処理装置を実
現できる。 第6図に補正回路の変形例を示す。この変形例はROM
の規模を少なくするために、前述の式でΔRY×Y/Ymax,
ΔBY×Y/Ymaxの部分のみをROMで行い、減算部分は減算
器22,23で行うものである。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明の画像処理方法は、ホワ
イトバランス補正において、カラー画像を表すディジタ
ル色画像データを画像メモリから読み出してサンプリン
グし、このサンプリングされたディジタル色画像データ
の中からその画像において白と類推される複数のディジ
タル色画像データを抽出し、この抽出されたディジタル
色画像データの平均値に基づいて、白と類推される画素
の色毎のディジタル色画像データに対するホワイトバラ
ンス補正のための第1の補正量を作成しているので、補
正量が不安定になる懼れが無くなり、安定した効果的な
ホワイトバランス補正を行うことができる。 さらに、前記カラー画像の白と類推される高輝度の画
素の輝度値のレベルに対する、元のディジタル色画像デ
ータの各画素の輝度値のレベル比を前記第1の補正量に
乗算した各画素に対する第2の補正量を作成し、その上
で、前記メモリに格納された前記カラー画像を表す全画
素の色毎のディジタル色画像データから前記第2の補正
量を引き算することにより、該ディジタル色画像データ
に対してホワイトバランス補正を行うので、簡単な計算
で高速且つ効果的なホワイトバランス補正を行うことが
できる。 また、画像単位に補正を行うので、画像に対して一様
なホワイトバランスとなり、カラー画像全体においてバ
ランスの良いホワイトバランス補正となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る実施例のカラー画像処理装置の
ブロツク図、 第2図(a),(b)は実施例における色バランス補正
の原理を説明するための、補正前と補正後の色立体図、 第3図は最大輝度の画素から補正量を検出する制御手順
に係るフローチヤート、 第4図(a)は補正量を検出する他の実施例を説明する
図、 第4図(b)は第4図(a)の実施例の制御手順に係る
フローチヤート、 第5図は、色バランス補正をソフト的に行う場合の制御
手順のフローチヤート、 第6図は、色バランス補正の他の実施例の回路図であ
る。 図中、 1……A/D変換器、2……画像メモリ、3,4,20,21……補
正ROM、5……マスキング回路、6,10……D/A変換器、7
……ヘツドドライバ、8……CPU、9……RAM、20,21…
…減算器である。
ブロツク図、 第2図(a),(b)は実施例における色バランス補正
の原理を説明するための、補正前と補正後の色立体図、 第3図は最大輝度の画素から補正量を検出する制御手順
に係るフローチヤート、 第4図(a)は補正量を検出する他の実施例を説明する
図、 第4図(b)は第4図(a)の実施例の制御手順に係る
フローチヤート、 第5図は、色バランス補正をソフト的に行う場合の制御
手順のフローチヤート、 第6図は、色バランス補正の他の実施例の回路図であ
る。 図中、 1……A/D変換器、2……画像メモリ、3,4,20,21……補
正ROM、5……マスキング回路、6,10……D/A変換器、7
……ヘツドドライバ、8……CPU、9……RAM、20,21…
…減算器である。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭57−37992(JP,A)
特開 昭60−180394(JP,A)
特開 昭61−80988(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.カラー画像を表す色別のディジタル色画像のデータ
を画像メモリに格納し、 前記画像メモリから前記ディジタル色画像データをサン
プリングし、 前記サンプリングされたディジタル色画像データの中か
ら白と類推される高輝度の画素の複数のディジタル色画
像データを抽出し、 前記抽出された複数のディジタル色画像データの平均値
に基づいて、前記カラー画像の白と類推される画素の色
毎のディジタル色画像データに対するホワイトバランス
補正のための第1の補正量を作成し、 前記第1の補正量に前記カラー画像の白と類推される高
輝度の画素の輝度値のレベルに対する前記メモリに格納
されたディジタル色画像データの各画素の輝度値のレベ
ル比を乗算して各画素に対する第2の補正量を作成し、 前記メモリに格納された前記カラー画像を表す全画素の
色毎のディジタル色画像データから前記第2の補正量を
引き算することにより、該ディジタル色画像データに対
してホワイトバランス補正を行うことを特徴とするカラ
ー画像処理方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61123721A JP2702113B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | カラー画像処理方法 |
US07/560,295 US5060060A (en) | 1986-05-30 | 1990-07-27 | Method and apparatus for processing color images having high maximum saturation |
US07/739,660 US5181105A (en) | 1986-05-30 | 1991-08-02 | Color image correction based on characteristics of a highlights or other predetermined image portion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61123721A JP2702113B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | カラー画像処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62281069A JPS62281069A (ja) | 1987-12-05 |
JP2702113B2 true JP2702113B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14867718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61123721A Expired - Lifetime JP2702113B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | カラー画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2702113B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS60180394A (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-14 | Sony Corp | 白バランス調整装置 |
JPS6180988A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラ−ビデオカメラにおける自動ホワイトバランス調整装置 |
-
1986
- 1986-05-30 JP JP61123721A patent/JP2702113B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62281069A (ja) | 1987-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |