JP2003315944A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003315944A
JP2003315944A JP2002126355A JP2002126355A JP2003315944A JP 2003315944 A JP2003315944 A JP 2003315944A JP 2002126355 A JP2002126355 A JP 2002126355A JP 2002126355 A JP2002126355 A JP 2002126355A JP 2003315944 A JP2003315944 A JP 2003315944A
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JP
Japan
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light
image
carrier
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JP2002126355A
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English (en)
Inventor
Toshihito Kimura
俊仁 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光画像あるいは化学発光を読取り可能な画
像画像読取装置において、読取り画像に対して適当なシ
ェーディング補正を行う。 【解決手段】 シェーディング補正データ取得手段70
を備え、励起光を照射することにより蛍光を発光するプ
ラスチックの板、あるいは太陽光等により一定時間照ら
されると数十分発光し続けるセラミックス蓄光材の板を
シェーディング補正用担体として画像読取りを行い、蛍
光画像用のシェーディング補正データあるいは化学発光
画像用のシェーディング補正データを取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像担体から発せ
られた発光光を受光することにより画像担体が担持する
画像情報を読み取る画像読取装置に関し、特に励起光走
査の強度ムラおよび/もしくは、受光光学系と画像担体
の相対移動を伴う発光光の受光等による画像信号に含ま
れるノイズの一種であるシェーディングを補正する手段
を備えた画像読取装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蓄積性蛍光体に放射線を照射すると、こ
の放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後、可視光
やレーザ光などの励起光を照射すると、蓄積された放射
線エネルギーに応じて輝尽発光光が発光される。この蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、支持体上にこ
の蓄積性蛍光体を積層し、シート状とした蓄積性蛍光体
シートに人体などの被写体に放射線を照射することによ
り放射線画像を一旦蓄積記録し、この蓄積性蛍光体シー
トにレーザ光などの励起光を照射し、輝尽発光光を生じ
させ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を
得る放射線画像読取装置がCR(Computed Radiography)
として、広く実用に供されている。
【0003】また、同様に蓄積性蛍光体シートを利用し
たシステムとして、オートラジオグラフィ画像検出シス
テム(たとえば、特公平1−60784号公報、特公平
1−60782号公報、特公平4−3952号公報な
ど)、電子顕微鏡による画像検出システム、放射線回折
画像検出システム(たとえば、特開昭61−51738
号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭59−
15843号公報など)などが知られている。
【0004】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。
【0005】他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光画像検出(fluorescence) システムも知
られている。
【0006】また、化学発光物質と接触することにより
化学発光する物質を標識物質として用い、該標識物質と
化学発光物質を接触させることにより発光される化学発
光を検出する化学発光画像検出システムも知られてい
る。この化学発光画像検出システムとしては、化学発光
光を、前述の蓄積性蛍光体シートに、蓄積、記録した
後、該蓄積性蛍光体シートから画像検出を行うタイプ
(たとえば、米国特許第5,028,793号、英国特
許出願公開GB第2,246,197Aなど。)と、化
学発光光を光検出手段によって直接検出するタイプとが
ある。
【0007】これらのオートラジオグラフィ画像検出シ
ステム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による
画像検出システム、放射線回折画像検出システム、蛍光
画像検出システムは、同様の目的に使用されるものであ
るため、これらのシステムに共通して、使用できる画像
読取装置が既に提案されている。
【0008】これらのシステムに使用される画像読取装
置にあっては、輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シ
ートや、蛍光物質によって標識された試料を含んだ転写
支持体やゲル支持体等の画像担体に励起光を照射すると
ともに、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体が励起
されて放出した輝尽発光光あるいは試料を標識している
蛍光物質が励起されて放出した蛍光等の画像担体から発
せられた光を集光するための光学ヘッドを備え、画像担
体上を走査するために、該光学ヘッドが画像担体と平行
な面内を二次元的に移動可能と構成された画像読取装置
が提案されている。
【0009】光学ヘッドを機械的に二次元的に走査させ
る場合、光学ヘッドと光電読取手段との距離が変化する
ために、副走査方向および主走査方向について光電変換
手段から得られる画像信号が変動することがある。この
ような画像信号の変動、すなわち光検出効率の部分的な
低下(シェーディング)が生じると、当然ながら、画像
担体に担持された画像を正しく検出することが不可能と
なる。
【0010】従来より蓄積性蛍光体シートの画像読取装
置に関しては、シェーディングを補正するための補正手
段が備えられた画像読取装置が提案されている。蓄積性
蛍光体シートについてのシェーディング補正は、例え
ば、蓄積性蛍光体シートに一様強度のX線等の放射線が
照射された、いわゆるベタ露光がなされた蓄積性蛍光体
シートを読み取り、その画像信号を基準信号(補正信
号)として利用することがなされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来において蛍
光画像の読取り、あるいは化学発光画像の読取りを行う
際には、シェーディング補正が行われておらず、シェー
ディングによる光ムラを含む画像が出力されている。そ
こで、蛍光画像や化学発光画像の読取りにおいてもシェ
ーディング補正を行い光ムラが抑制された画像を得るこ
とができる画像読取装置が求められている。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みて、蛍光画像
の読取り、あるいは化学発光画像の読取り時において、
適当なシェーディング補正を行うことができる画像読取
装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、画像情報を担持してなる担体が設置される所定領域
を二次元的に走査して励起光を照射する照射手段と、該
励起光の照射により前記所定領域内に設置された担体か
ら発光された発光光を検出する光検出手段と、前記所定
領域に設置されたシェーディング補正用担体に対して前
記照射手段により励起光が照射されたことによる該シェ
ーディング補正用担体からの発光光を前記光検出手段に
より検出して得られたシェーディング情報に基づいて、
シェーディング補正データを取得するシェーディング補
正データ取得手段とを備えた画像読取装置において、前
記シェーディング補正用担体として、前記励起光の照射
により蛍光を発光するプラスチックの板を用いて前記シ
ェーディング補正データを取得するものであることを特
徴とする。
【0014】上記において「担体が設置される所定領
域」とは、照射手段により励起光が照射されうる領域で
あり、読取可能領域を意味する。
【0015】上記画像読取装置においては、前記照射手
段が、前記励起光を前記担体上に集光し、かつ、前記発
光光を集光して前記光検出手段に導く、前記所定領域に
対して相対的に移動可能な光学ヘッドにより構成するこ
とができる。
【0016】「蛍光を発光するプラスチックの板」とし
ては、メタクリル樹脂、塩化ビニールなどが挙げられ
る。具体例としては、クラレ製のコモグラス、パラグラ
ス(共に製品名)、筒中プラスチック工業のカイダック
(製品名)が挙げられる。
【0017】本発明の別の画像読取装置は、所定領域内
に設置された担体から発光された発光光を検出する光検
出手段と、前記所定領域を二次元的に走査して前記発光
光を集光し、前記光検出手段に導く光学ヘッドと、前記
所定領域に設置されたシェーディング補正用担体からの
発光光を前記光検出手段により検出して得られたシェー
ディング情報に基づいて、シェーディング補正データを
取得するシェーディング補正データ取得手段とを備えた
画像読取装置において、前記シェーディング補正用担体
として、所定時間持続して光を発光する蓄光性のセラミ
ックスの板を用いて前記シェーディング補正データを取
得するものであることを特徴とする。
【0018】上記において「所定領域」とは、光学ヘッ
ドにより発光光が集光されうる領域であり、読取可能領
域を意味する。
【0019】「蓄積性のセラミックスの板」とは、自然
光や蛍光灯等を一定時間照射することにより、その後、
所定時間(例えば数十分)発光し続けるセラミックス蓄
光材であり、具体例としては、住日光学製のセラミック
ス蓄光材が挙げられる。
【0020】上記各画像読取装置において、前記シェー
ディング補正データ取得手段が、前記シェーディング補
正用担体からの発光光を読み取って得られた、前記所定
領域よりも小さい領域のシェーディング情報に基づい
て、前記所定領域全域の二次元のシェーディング補正デ
ータを補完して求めるものとすることができる。
【0021】上記においては、前記シェーディング補正
データ取得手段が、前記所定領域より小さい領域のシェ
ーディング情報のプロファイルを、該小さいサイズの領
域外に延長して、前記所定領域全域の二次元のシェーデ
ィング補正データを求めるものとすることができる。
【0022】ここで、シェーディング情報のプロファイ
ルとは、シェーディング補正用担体から得られた各画素
毎の画素値に対応するものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の画像読取装置は、シェーディン
グ補正用担体として、励起光の照射により蛍光を発光す
るプラスチックの板を用いてシェーディング補正データ
を取得するものであり、蛍光画像用のシェーディング補
正データを備えることができるので、蛍光画像の読取り
時にも適当なシェーディング補正を行うことができる。
【0024】本発明の別の画像読取装置は、シェーディ
ング補正用担体として、所定時間持続して光を発光する
蓄光性のセラミックスの板を用いて前記シェーディング
補正データを取得するものであり、化学発光画像用のシ
ェーディング補正データを備えることができるので、化
学発光画像の読取り時にも適当なシェーディング補正を
行うことができる。
【0025】シェーディング補正データ取得手段が、シ
ェーディング補正用担体からの発光光を読み取って得ら
れた、所定領域よりも小さい領域のシェーディング情報
に基づいて、所定領域全域の二次元のシェーディング補
正データを補完して求めるものであれば、シェーディン
グ補正用担体が所定領域よりも小さいサイズである場
合、あるいは一部に切り欠きを有するものである場合等
においても、所定領域全域について適当なシェーディン
グ補正を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態
にかかる画像読取装置の概略構成を示す図であり、図2
は光学ヘッドの拡大側断面図を示す図である。
【0027】本実施形態の画像読取装置は、オートラジ
オグラフィ画像検出システム、化学発光画像検出システ
ム、電子顕微鏡による画像検出システム、放射線回折画
像検出システム、蛍光画像検出システム等に共通して使
用可能な画像読取装置であり、図1に示されるように、
本実施形態にかかる画像読取装置100は、画像担体2
2を載置するステージ20と、画像担体22上に励起光
4を照射するとともに、画像担体22から発せられた発
光光25を集光するための光学ヘッド15と、複数の光
源を備え、選択的に励起光4を発生させる光源光学系5
0と、発光光25を検出する光検出手段であるフォトマ
ルチプライア30と、光源光学系50の光を光学ヘッド
15に導光するとともに、発光光25をフォトマルチプ
ライア30に導光するための光学手段60とを備えてな
る。
【0028】光源光学系50は、640nmの波長のレ
ーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1と、532n
mの波長のレーザ光4を発する第2のレーザ励起光源2
と、473nmの波長のレーザ光4を発する第3のレー
ザ励起光源3とを備えており、本実施形態においては、
第1のレーザ励起光源1は、半導体レーザによって構成
され、第2のレーザ励起光源2および第3のレーザ励起
光源3は、いずれも、半導体レーザおよび第二高調波生
成(Second Harmonic Generation) 素子によって構成さ
れている。また光源光学系50は、複数の励起光源1、
2、3からのレーザ光4を平行な光とするためのコリメ
ータレンズ5、10、11、レーザ光4を光学手段60
へ導くためのミラー6、9およびダイクロイックミラー
7、8を備えている。
【0029】第1のレーザ励起光源1により発生された
レーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光
とされた後、ミラー6によって反射される。第1のレー
ザ励起光源1によって発生されたレーザ光4の光路に
は、640nmのレーザ光4を透過し、532nmの波
長の光を反射する第1のダイクロイックミラー7および
532nm以上の波長の光を透過し、473nmの波長
の光を反射する第2のダイクロイックミラー8が設けら
れており、第1のレーザ励起光源1により発生され、ミ
ラー6によって反射されたレーザ光4は、第1のダイク
ロイックミラー7および第2のダイクロイックミラー8
を透過し、ミラー9に入射する。
【0030】他方、第2のレーザ励起光源2より発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平
行な光とされた後、第1のダイクロイックミラー7によ
って反射されて、その向きが90度変えられ、第2のダ
イクロイックミラー8を透過して、ミラー9に入射す
る。
【0031】さらに、第3のレーザ励起光源3から発生
されたレーザ光4は、コリメータレンズ11によって、
平行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー8に
よって反射されて、その向きが90度変えられ、ミラー
9に入射する。
【0032】ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー
9によって反射され、後述の光学手段60のミラー12
に入射する。
【0033】図2に拡大断面図を示すように、光学ヘッ
ド15は、凹面ミラー16と、非球面レンズ17を備え
ており、画像担体面に平行に進行し、光学ヘッド15に
入射したレーザ光4は、凹面ミラー16によって画像担
体22に向けて反射され、非球面レンズ17によってス
テージ20のガラス板21上にセットされた画像担体2
2の表面上に集光される。このレーザ光4の照射により
画像担体22から発光された発光光25は、非球面レン
ズ17によって集光され、凹面ミラー16に入射され
て、凹面ミラー16によってさらに集光されると共に、
レーザ光4の光路と同じ側に反射され、略平行な光とさ
れて、後述の光学手段60の凹面ミラー18に入射され
る。
【0034】なお、光学ヘッド15は、図示しない移動
機構により副走査方向(矢印Y方向)に移動可能とされ
ている基板40上に主走査方向(矢印X方向)に移動可
能に配置されており、光学ヘッド15の移動により画像
担体22の全面がレーザ光4によって走査される。すな
わち、光学ヘッド15が基板40上を主走査方向Xに移
動するとともに、基板40が副走査方向Yに移動される
ことによって、光学ヘッド15は、X−Y方向に移動さ
れ、レーザ光4によって、画像担体22の全面が走査さ
れる。
【0035】光学手段60は、励起光4と発光光25を
分岐させるための、ミラー12、中央部に穴13を有す
る凹面ミラーからなる穴開きミラー14および凹面ミラ
ー18、およびフォトマルチプライア30に選択的に光
を入射させるためのフィルタユニット28とを備えてな
る。
【0036】光源光学系50のミラー9で反射されて、
ミラー12に入射されたレーザ光4は、該ミラー12に
よって反射され、穴開きミラー14の穴13を通過し
て、凹面ミラー18に入射し、該凹面ミラー18によっ
て反射されて、光学ヘッド15に入射する。
【0037】また、画像担体22から発せられ、光学ヘ
ッド15の凹面ミラー16によって反射され凹面ミラー
18に入射した発光光25は、凹面ミラー18によって
反射されて、穴開きミラー14に入射する。
【0038】穴開きミラー14に入射した発光光25
は、該穴開きミラー14によって、下方に反射されて、
フィルタユニット28に入射し、所定の波長の光がカッ
トされて、フォトマルチプライア30に入射し、光電的
に検出される。
【0039】フィルタユニット28は、4つのフィルタ
部材31a、31b、31c、31dを備えており、フ
ィルタユニット28は、フィルタユニットモータ(図示
せず)によって、矢印Z方向に移動可能に構成されてい
る。
【0040】フィルタ部材31aは、画像担体22がゲ
ル支持体もしくは転写支持体である場合に、第1のレー
ザ励起光源1を用いて、画像担体22に含まれている蛍
光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィ
ルタ部材であり、640nmの波長の光をカットし、6
40nmよりも波長の長い光を透過する性質のフィルタ
を備えている。
【0041】フィルタ部材31bは、画像担体22がゲ
ル支持体もしくは転写支持体である場合に、第2のレー
ザ励起光源2を用いて、画像担体22に含まれている蛍
光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィ
ルタ部材であり、532nmの波長の光をカットし、5
32nmよりも波長の長い光を透過する性質のフィルタ
を備えている。
【0042】フィルタ部材31cは、画像担体22がゲ
ル支持体もしくは転写支持体である場合に、第3のレー
ザ励起光源3を用いて、画像担体22に含まれている蛍
光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィ
ルタ部材であり、473nmの波長の光をカットし、4
73nmよりも波長の長い光を透過する性質のフィルタ
を備えている。
【0043】フィルタ部材31dは、画像担体22が蓄
積性蛍光体シートである場合に、第1のレーザ励起光源
1を用いて、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光
体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読み
取るときに使用されるフィルタ部材であり、輝尽性蛍光
体から放出される輝尽光の波長域の光のみを透過し、6
40nmの波長の光をカットする性質のフィルタを備え
ている。
【0044】したがって、画像担体22の種類および蛍
光色素の種類等に応じて、レーザ励起光源を選択すると
ともに、それに応じたフィルタ部材31a、31b、3
1c、31dを選択的に、フォトマルチプライア30の
前面に位置させることによって、フォトマルチプライア
30は、検出すべき光のみを光電的に検出することがで
きる。フォトマルチプライア30によって光電的に検出
されて、生成されたアナログ画像データSは、A/D変
換器33によって、ディジタル画像データSdに変換さ
れ、画像データ処理装置34に送られる。
【0045】なお、本画像読取装置は、シェーディング
を補正するための補正データを取得するシェーディング
補正データ取得手段70および該取得手段70により得
られたシェーディング補正データHを格納する格納部7
1を備え、画像データ処理装置34は、画像データSd
に対してシェーディング補正データによる補正を施して
補正済みデータS’を出力する。
【0046】次に、補正データ取得手段70による補正
データ取得方法について説明する。
【0047】本画像読取装置において取りがなされる画
像担体としては、前述の通り、ゲル支持体あるいは転写
支持体などの蛍光物質の画像を担持した画像担体、化学
発光を示すサンプルからなる画像担体および蓄積性蛍光
体シートの場合などがある。したがって、シェーディン
グ補正データとしては、輝尽発光光、蛍光R,蛍光G,
蛍光B,化学発光光の5種のデータを用意しておくこと
が望ましい。
【0048】まず、蛍光画像用のシェーディング補正デ
ータの取得方法について説明する。
【0049】蛍光R,蛍光G,蛍光Bそれぞれについて
のシェーディング補正データの取得には、それぞれ所望
の蛍光R,蛍光G,蛍光Bを発光する蛍光板をシェーデ
ィング補正用担体として用いる。シェーディング補正デ
ータは、それぞれの蛍光毎に適当な光源およびフィルタ
部材を選択して励起光照射および蛍光の検出を行うこと
により得ることができ、各蛍光のシェーディング補正デ
ータが、シェーディング補正データ取得手段70におい
て作成され、補正データ格納部71に格納される。
【0050】ここでは、蛍光板として、メタクリル樹脂
製、塩化ビニール製等のプラスチックの板を用いる。さ
らに具体的な例としては、クラレ製のコモグラス、パラ
グラス(共に製品名)、筒中プラスチック工業のカイダ
ック(製品名)等が挙げられる。
【0051】蛍光R用のシェーディング補正データは、
第1のレーザ励起光源1と、フィルタ部材31aを用い
て読取りを行って得ることができる。蛍光G用のシェー
ディング補正データは、第2のレーザ励起光源2とフィ
ルタ部材31b、蛍光B用のシェーディング補正データ
は、第3のレーザ励起光源3とフィルタ部材31cを用
いた読取りを行って得られる。ここでは、蛍光G用のシ
ェーディング補正データの読取りについて例に挙げて説
明する。
【0052】図3(1)に示すように、本画像読取装置
100における蛍光画像を担持するゲル支持体あるいは
転写支持体が載置されるステージ20の大きさは400
mm×460mmであり、ステージ枠21に囲われて、
所定の厚みのサンプルが載置可能とされている。図3
(1)に斜線で示すステージ20が該画像読取装置10
0による画像読取可能領域に対応する。
【0053】ステージ20上にシェーディング補正用担
体であるプラスチック板22を載置する。このプラスチ
ック板22は、第2のレーザ励起光源2による励起光の
照射によって蛍光Gを発光するものであり、400mm
×460mmの長方形の四隅が切り欠かれた形状であ
る。この四隅の切欠きはステージへの載置、取外し等の
際に板22を保持するために設けられている。したがっ
て、図3(2)に示すように、ステージ20の四隅(図
中斜線で示す領域)は、補正用担体22が存在しない領
域となる。
【0054】プラスチック板から蛍光G用のシェーディ
ング補正データを得るための蛍光画像読取り時には、フ
ィルタ部材31bが、蛍光25の光路内に位置するよう
にフィルタユニット28が移動され、第2のレーザ励起
光源2が駆動されて532nmの波長のレーザ光4が発
せられる。
【0055】第2のレーザ励起光源2から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ10によって平行な光と
された後、第1のダイクロイックミラー7で反射され、
第2のダイクロイックミラー8を透過し、ミラー9に入
射する。
【0056】レーザ光4はミラー9で反射されて光学手
段60を介して光学ヘッド15に入射し、ステージ20
上に載置されたシェーディング補正用担体22(ここで
はプラスチック板)に集光される。
【0057】その結果、シェーディング補正用担体22
であるプラスチック板が、レーザ光4によって励起され
て、蛍光25が放出される。
【0058】プラスチック板22から放出された蛍光2
5は、光学ヘッド15および光学手段60を介して輝尽
光の波長域の光のみがフォトマルチプライア30によっ
て、光電的に検出される。
【0059】前述のように、光学ヘッド15が、基板4
0上をX方向に移動されるとともに、該基板40がY方
向に移動されるため、シェーディング補正用担体22の
全面がレーザ光4によって走査され、シェーディング補
正用担体22の全面についての画像データ(シェーディ
ング情報)S0 が得られる。このとき、例えば、図3
(2)中にLで示すシート主走査方向Xに延びる一ライ
ンについて、図4に実線で示したようなプロファイルが
得られたとする。ここで、図4中の領域A〜Dは図3中
の領域A〜Dに対応しており、読取領域両端の領域Dは
補正用担体が存在しない箇所、また実線両端の領域Cは
補正用担体22の端部に対応する。領域Cについては、
実際に補正用担体22から読み取ってシェーディング情
報が得られるが、補正用担体の端部の浮き上がり等の影
響を排除するため、この領域Cのデータは利用しない。
そこで、シェーディング補正データ取得手段70におい
ては、まず、この領域Cより担体内側の領域Aのデータ
を利用し、領域Dおよび領域Cを含む領域Bについての
データを補完する。ここでは、領域Aのプロファイルの
傾きを図4中点線で示すように直線で外挿することによ
り領域Bの補完データを作成する。すなわち、図3
(2)中、点線で囲まれた領域内については読取りデー
タを用い、その周縁の領域については補完データを用い
てシェーディング補正用データを得る。
【0060】より具体的な補完データの作成方法を説明
する。図5は補完データの作成の流れを模式的に示した
ものであり、図4と同様に画像担体の主走査方向の一ラ
インLにおける画像データのプロファイルを示してい
る。
【0061】シェーディング補正用担体22についての
画像読取りは、例えば、200micron pixelで行う(図
5(1)参照)。その後、この200micron pixcelで
得られた画像データに対してスムージングを行う(図5
(2)参照)。スムージング方法としては、例えばメデ
ィアンフィルタ等の公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0062】その後、データ数を低減するために、タイ
ルパターン化を行い、10mm pixelの画像データとする
(図5(3)参照)。さらに、両端の画像データ欠落部
分および補正用担体の端部に対応する領域Bについての
データを領域Aの傾きから外挿して求める(図5(4)
参照)。
【0063】より詳細な外挿方法を図6を参照して説明
する。図6は、画像読取装置における読取可能領域に対
応する画像領域における画素が示されている。ここで
は、主走査方向Xに沿ってX1,X2,X3,…XiのI列
の画素が並んでおり、副走査方向Yに沿ってY1、Y2、
Y3、…、YjのJ行の画素が並んでいる。黒丸で示され
ているのが、実際にシェーディング補正用担体22から
画素データが得られ、かつ、シェーディング補正用のデ
ータとして用いられるもの、すなわち、図3(2)中点
線で示した、領域Aより内側の領域の画素である。一
方、白丸で示されているのが、読取可能領域の端部であ
り補完された領域Bの画素である。
【0064】例えば、図6中枠80で囲った領域につい
ては、Y方向の4行におけるX方向1列〜4列(X1〜
X4)の画素(白丸)の画素値FX1、Y4〜FX4、Y4をX5〜
X7の画素(黒丸)の画素値FX5、Y4〜FX7、Y4から得ら
れる1次線形近似式から算出する。1次線形近似を行う
ための、変数xと変数yの直線回帰線(1次線形近似
式)は、y=ax+b、
【数1】 で表される。
【0065】上式における変数xとしてX方向の位置、
変数yとして該X方向位置における画素値Fを対応さ
せ、X5〜X7までの画素(黒丸)の画素値FX5、Y4〜F
X7、Y4からa、bを求める。その後、X1〜X4までの画
素の画素値FX1、Y4〜FX4、Y4をF=aX+bから算出す
る。
【0066】同様に、図6中枠81で囲った領域につい
ては、Xi-3〜Xiの画素(白丸)の画素値FXi-3、Y4
Xi、Y4をXi-6〜Xi-4の画素(黒丸)の画素値F
Xi-6、Y4〜FXi-4、Y4から得られる1次線形近似式から算
出する。
【0067】このようにして主走査方向Xの両端(各Y
行の読取可能領域両端)の補完データを作成する。な
お、ここでは主走査方向について説明しているが、副走
査方向Yの両端(各X列の読取り可能領域両端)につい
ても同様にして補完データを作成する。例えば、図6中
枠82で囲った領域X方向7列において、Y3〜Y5まで
の画素(黒丸)の画素値FX7、Y3〜FX7、Y5から上記1次
線形近似式のa、bを求め、その後、Y1,Y2の画素の
画素値FX7、Y1,FX7、Y2をF=aX+bから算出する。
【0068】なお、読取可能領域の四隅の領域85につ
いての補完データは、例えば図6中枠83で示す領域の
黒丸で示す画素の画素値を用い、上記と同様にして、該
枠83内の白丸で示す画素の画素値を算出する。
【0069】このように、実際にはシェーディング補正
用担体22が存在しない領域および担体22の周縁に対
応する領域についての補完データを、シェーディング補
正用担体22から得られた実際のシェーディング情報に
基づいて作成して、読取可能領域全域に亘る各画素につ
いてのシェーディング補正データhXYを得る。
【0070】以上のようにしてシェーディング補正デー
タ取得手段70により取得された読取可能領域全域に亘
る蛍光G用のシェーディング補正データHG(h11,
12,…h 1i,…hnm,…hij)は補正データ格納部71に
格納される。
【0071】蛍光R,蛍光Bについても同様の手順でシ
ェーディング補正データHR、HBが取得され、補正デー
タ格納部71に格納される。
【0072】転写支持体あるいはゲル支持体に担持され
た蛍光画像の読取り時においては、試料を標識している
蛍光物質の種類を特定することにより、使用すべきレー
ザ励起光源およびフィルタ部材および発光する蛍光の波
長帯に応じてシェーディング補正のための補正データが
適宜選択される。
【0073】たとえば、試料がローダミン(登録商標)
によって標識されているときは、ローダミンは、532
nmの波長のレーザによって、最も効率的に励起するこ
とができるから、第2のレーザ励起光源2およびフィル
タ部材31bが選択され、該フィルタ部材31bが、蛍
光25の光路内に位置するようにフィルタユニット28
を移動され、第2のレーザ励起光源2が駆動されて53
2nmの波長のレーザ光4が発せられる。該レーザ光4
の照射により、ローダミンから放出された蛍光25の波
長域の光のみがフィルタユニット28を透過されて、フ
ォトマルチプライア30によって、光電的に検出され
る。
【0074】フォトマルチプライア30で検出され生成
されたアナログ画像データSは、A/D変換器33によ
って、ディジタル画像データSdに変換され、画像デー
タ処理装置34に送られる。
【0075】ローダミンで標識された蛍光画像のシェー
ディング補正においては、蛍光G用のシェーディング補
正データHGが選択され、画像データ処理装置34にお
いては、画像データSdの各画素sdXYに対して格納部
71から読み出した蛍光G用の補正データhXYを加算す
ることにより補正済みデータS’を求め、該補正済みデ
ータS’を出力する。
【0076】なお、本実施形態においては、格納部71
に格納されている補正データHは、10mm pixel ピッ
チの読取りで得られる画素数であるため、実際の画像読
取り時には、読取り画素ピッチに応じて補間データを求
めて画像データSdの各画素に対するシェーディング補
正処理を行う。
【0077】本画像読取装置においては、蛍光画像用の
読取可能領域の全領域に亘るシェーディング補正データ
G、HB、HRを備えているので、蛍光画像の読取り時
において、読取可能領域の全ての画素について適切なシ
ェーディング補正を施すことができる。
【0078】次に、化学発光画像用のシェーディング補
正データの取得方法について説明する。化学発光を検出
する際には、励起光を照射する必要がないため、励起光
源およびフィルタを使用しない。従って、励起光源を駆
動することなく、また、フィルタ部材28を化学発光光の
光路から退避させた状態で読取りを行う。シェーディン
グ補正用担体22としては、蓄光性のセラミックス板
(セラミックス蓄光材の板)を用いる。具体例として
は、住日光学製のセラミックス蓄光材が挙げられる。蓄
光性のセラミックス板は、太陽光もしくは蛍光灯により
一定時間照らすことにより、その後、数十分間発光しつ
づける材料であり、シェーディング補正データのための
画像読取り前に、太陽光もしくは蛍光灯により一定時間
照らしておき、その後、発光している間に画像読取りを
行う。セラミックス板は、上述の蛍光用のプラスチック
板と同様に四隅が切り欠かれた形状とされており、発光
光の読取りおよび読取り可能領域内周縁部のシェーディ
ング補正データの補完を伴う全領域のシェーディング補
正データの取得に関しては、蛍光の場合と同様である。
【0079】化学発光光用のシェーディング補正データ
Cも補正データ格納部71に格納され、化学発光画像
読取り時に、画像データ処理装置に読み出されシェーデ
ィング補正処理に使用される。このように、本画像読取
装置においては、読取可能領域の全領域に亘る化学発光
光用のシェーディング補正データHcを備えているの
で、化学発光画像の読取り時において、読取可能領域の
全ての画素について適切なシェーディング補正を施すこ
とができる。
【0080】次に、蓄積性蛍光体シートが担持する画像
を読み取る際に利用される蓄積性蛍光体シート用のシェ
ーディング補正データの取得方法について説明する。
【0081】図7に示すように、蓄積性蛍光体シート用
のステージ20の大きさも460mm×400mmであ
り、これが画像読取可能領域に対応する。一方、シェー
ディング補正用担体22として用いられる蓄積性蛍光体
シートは430mm×350mmサイズのものである。
このシェーディング補正用担体22は、一様強度で露光
された蓄積性蛍光体シートであり、これをステージ20
の略中央、図中では両端に配置し、画像読取りを行う。
ステージ20の周縁領域D(図中斜線で示す領域)は、
補正用担体22が存在しない領域である。
【0082】蓄積性蛍光体シートの読取り時には、フィ
ルタ部材31dが、輝尽光25の光路内に位置するよう
にフィルタユニット28が移動され、第1のレーザ励起
光源1が駆動されて640nmの波長のレーザ光4が発
せられる。
【0083】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって平行な光とさ
れた後、ミラー6でされて、第1のダイクロイックミラ
ー7および第2のダイクロイックミラー8を透過し、ミ
ラー9に入射する。
【0084】レーザ光4はミラー9で反射されて光学手
段60を介して光学ヘッド15に入射し、ステージ20
上に載置されたシェーディング補正用担体22(ここで
は一様露光された蓄積性蛍光体シート)に集光される。
【0085】その結果、シェーディング補正用担体22
である蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層
に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光4によって励起さ
れて、輝尽性蛍光体から輝尽光25が放出される。
【0086】輝尽性蛍光体から放出された輝尽光25
は、光学ヘッド15および光学手段60を介して輝尽光
の波長域の光のみがフォトマルチプライア30によっ
て、光電的に検出される。
【0087】前述のように、光学ヘッド15が、基板4
0上をX方向に移動されるとともに、該基板40がY方
向に移動されるため、シェーディング補正用担体22の
全面がレーザ光4によって走査され、シェーディング補
正用担体22の全面についての画像データ(シェーディ
ング情報)S0 が得られる。このとき、例えば、図7の
Lで示すシート主走査方向Xに延びる一ラインについ
て、前述の蛍光用のシェーディング補正データの取得に
関して図4および図5で説明したのと同様にして、領域
Cより担体内側の領域A(図中点線および一点鎖線で囲
まれた領域)のデータを利用し、領域Dおよび領域Cを
含む領域Bについてのデータを補完する。
【0088】詳細な外挿方法を図8を参照して説明す
る。図8は、画像読取装置における読取可能領域に対応
する画像領域における画素が示されている。ここでは、
主走査方向Xに沿ってX1,X2,X3,…XiのI列の画
素が並んでおり、副走査方向Yに沿ってY1、Y2、Y
3、…、YjのJ行の画素が並んでいる。黒丸で示されて
いるのが、実際にシェーディング補正用担体22から画
素データが得られ、かつ、シェーディング補正用のデー
タとして用いられるもの、すなわち、図7の領域Aより
内側の領域の画素である。一方、白丸で示されているの
が、読取可能領域の端部であり補完された領域Bの画素
である。
【0089】例えば、図8中枠180で囲った領域につ
いては、Y方向の7行におけるX方向1列〜4列(X1
〜X4)の画素S(白丸)の画素値FX1、Y7〜FX4、Y7
X5〜X7の画素(黒丸)の画素値FX5、Y7〜FX7、Y7から
得られる、前述の1次線形近似式から算出する。
【0090】X5〜X7までの画素(黒丸)の画素値F
X5、Y7〜FX7、Y7からa、bを求め、X1〜X4までの画素
の画素値FX1、Y7〜FX4、Y7をF=aX+bから算出す
る。
【0091】同様に、図8中枠181で囲った領域につ
いては、Xi-3〜Xiの画素(白丸)の画素値FXi-3、Y7
〜FXi、Y7をXi-6〜Xi-4の画素(黒丸)の画素値F
Xi-6、Y7〜FXi-4、Y7から得られる1次線形近似式から算
出する。
【0092】このようにして主走査方向Xの両端(各Y
行の読取可能領域両端)の補完データを作成する。な
お、ここでは主走査方向について説明しているが、副走
査方向Yの両端(各X列の読取り可能領域両端)につい
ても同様にして補完データを作成する。例えば、図8中
枠182で囲った領域X方向7列において、Y7〜Y10
までの画素(黒丸)の画素値FX7、Y7〜FX7、Y10から上
記1次線形近似式のa、bを求め、その後、Y1〜Y6ま
での画素の画素値FX7、Y1〜FX7、Y6をF=aX+bから
算出する。
【0093】なお、読取可能領域の四隅の領域185に
ついての補完データは、例えば図8中枠183で示す領
域の黒丸で示す画素の画素値を用い、上記と同様にし
て、該枠183内の白丸で示す画素の画素値を算出す
る。
【0094】このように、実際にはシェーディング補正
用担体22が存在しない領域についての補完データを、
シェーディング補正用担体22から得られた実際のシェ
ーディング情報に基づいて作成して、読取可能領域全域
に亘る各画素についてのシェーディング補正データhXY
を得る。
【0095】以上のようにしてシェーディング補正デー
タ取得手段70により取得された読取可能領域全域に亘
る蓄積性蛍光体シート用のシェーディング補正データH
K(h11,h12,…h1i,…hnm,…hij)は補正データ格納
部71に格納される。
【0096】蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍
光体層に記録された放射性標識物質の位置情報に関する
オートラジオグラフィ画像の読取りは、補正用担体の読
取りと同様にして行われ、輝尽性蛍光体層に含まれた輝
尽性蛍光体から放出された輝尽光がフォトマルチプライ
ア30によって光電的に検出される。フォトマルチプラ
イア30で検出され生成されたアナログ画像データS
は、A/D変換器33によって、ディジタル画像データ
Sdに変換され、画像データ処理装置34に送られる。
画像データ処理装置34においては、画像データSdの
各画素sdXYに対して格納部71から読み出した補正デ
ータhXYを加算することにより補正済みデータS’を求
め、該補正済みデータS’を出力する。
【0097】なお、ここでは、格納部71に格納されて
いる補正データHは、10mm pixelピッチの読取りで得
られる画素数であるため、実際の画像読取り時には、読
取り画素ピッチに応じて補間データを求めて画像データ
Sdの各画素に対するシェーディング補正処理を行う。
【0098】本画像読取装置においては、読取可能領域
の全領域に亘る蓄積性蛍光体シート用のシェーディング
補正データHKを備えているので、蓄積性蛍光体シート
の読取り時において、読取可能領域の全ての画素につい
て適切なシェーディング補正を施すことができる。
【0099】なお、上記のような蓄積性蛍光体シート用
のシェーディング補正データの取得には、一様露光した
シートを用意する必要があるため手間がかかる。そこ
で、前述の蛍光用のシェーディング補正データを元に、
蓄積性蛍光体シート用のシェーディング補正データを求
めるようにしてもよい。ただし、一様露光したシートの
読取りから得たシェーディング補正データを用いた方が
シェーディング補正の精度は高い。
【0100】なお、上記においては、蛍光画像、化学発
光画像、放射線画像等種々の画像読取りが可能な画像読
取装置を例に説明したが、蛍光画像のみ読取り可能な画
像読取装置、化学発光画像のみ読取り可能な画像読取装
置等個別に構成されたものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像読取装置の概略
構成を示す図
【図2】光学ヘッド近傍の詳細を示す側断面図
【図3】読取可能領域と蛍光画像用のシェーディング補
正用担体を示す平面図
【図4】主走査方向におけるシェーディング情報に基づ
くプロファイル例を示す図
【図5】補完データの作成の流れを模式的に示した図
【図6】読取可能領域全域に対応するの画像領域の画素
を示す図
【図7】読取可能領域と蓄積性蛍光体シート用のシェー
ディング補正用担体を示す平面図
【図8】読取可能領域全域に対応するの画像領域の画素
を示す図
【符号の説明】
1 第1のレーザ励起光源 2 第2のレーザ励起光源 3 第3のレーザ励起光源 4 レーザ光 5、10、11 コリメータレンズ 6、9、12 ミラー 7 第1のダイクロイックミラー 8 第2のダイクロイックミラー 13 穴 14 穴開きミラー 15 光学ヘッド 16 凹面ミラー 17 非球面レンズ 18 凹面ミラー 20 ステージ 22 画像担体 25 発光光(蛍光または輝尽光) 28 フィルタユニット 30 フォトマルチプライア 31a、31b、31c、31d フィルタ部材 33 A/D変換器 34 画像データ処理装置 40 基板 50 光源光学系 60 光学手段 70 シェーディング補正データ取得手段 71 補正データ格納部 100 画像読取装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H013 AC05 AC06 4C093 AA28 CA01 CA09 FC11 FD05 FD07 FF02 FF05 5B047 AA07 AA17 AB02 BA02 BC05 BC09 BC11 DA04 5C072 AA01 BA08 CA06 DA02 DA04 FB12 UA02 VA01 XA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を担持してなる担体が設置され
    る所定領域を二次元的に走査して励起光を照射する照射
    手段と、該励起光の照射により前記所定領域内に設置さ
    れた担体から発光された発光光を検出する光検出手段
    と、前記所定領域に設置されたシェーディング補正用担
    体に対して前記照射手段により励起光が照射されたこと
    による該シェーディング補正用担体からの発光光を前記
    光検出手段により検出して得られたシェーディング情報
    に基づいて、シェーディング補正データを取得するシェ
    ーディング補正データ取得手段とを備えた画像読取装置
    において、 前記シェーディング補正用担体として、前記励起光の照
    射により蛍光を発光するプラスチックの板を用いて前記
    シェーディング補正データを取得するものであることを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記照射手段が、前記励起光を前記担体
    上に集光し、かつ、前記発光光を集光して前記光検出手
    段に導く、前記所定領域に対して相対的に二次元的に移
    動可能な光学ヘッドにより構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 所定領域内に設置された担体から発光さ
    れた発光光を検出する光検出手段と、前記所定領域を二
    次元的に走査して前記発光光を集光し、前記光検出手段
    に導く、前記所定領域に対して相対的に移動可能な光学
    ヘッドと、前記所定領域に設置されたシェーディング補
    正用担体からの発光光を前記光検出手段により検出して
    得られたシェーディング情報に基づいて、シェーディン
    グ補正データを取得するシェーディング補正データ取得
    手段とを備えた画像読取装置において、 前記シェーディング補正用担体として、所定時間持続し
    て光を発光する蓄光性のセラミックスの板を用いて前記
    シェーディング補正データを取得するものであることを
    特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記シェーディング補正データ取得手段
    が、前記シェーディング補正用担体からの発光光を読み
    取って得られた、前記所定領域よりも小さい領域のシェ
    ーディング情報に基づいて、前記所定領域全域の二次元
    のシェーディング補正データを補完して求めるものであ
    ることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記シェーディング補正データ取得手段
    が、前記所定領域より小さい領域のシェーディング情報
    のプロファイルを、該小さいサイズの領域外に延長し
    て、前記所定領域全域の二次元のシェーディング補正デ
    ータを求めるものであることを特徴とする請求項1から
    4いずれか1項記載の画像読取装置。
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