JP2003314751A - 地中埋設管用保護部材 - Google Patents

地中埋設管用保護部材

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JP2003314751A
JP2003314751A JP2002114163A JP2002114163A JP2003314751A JP 2003314751 A JP2003314751 A JP 2003314751A JP 2002114163 A JP2002114163 A JP 2002114163A JP 2002114163 A JP2002114163 A JP 2002114163A JP 2003314751 A JP2003314751 A JP 2003314751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の増大を抑制しながらも、運搬作業や施
工作業がし易く、しかも地中埋設管同士の隙間への土埋
め作業を不要にしながら地中埋設管の撓みを確実に阻止
することができると共に、湾曲経路にも容易かつ良好に
対応することができる地中埋設管用保護部材を提供する
点にある。 【解決手段】 ケーブル配設用の地中埋設管1の複数を
それらがほぼ平行となる状態で、かつ、所定間隔を保持
した状態で挿入可能な複数の入口部3L,3R及び入口
部3L,3Rと同数の出口部4L,4Rを両端にそれぞ
れ備え、入口部3L,3Rと出口部4L,4Rとを連結
するほぼ角筒状の本体部5を備え、地中埋設管1を入口
部3L,3Rから本体部5を通って出口部4L,4Rに
貫通させた状態において管軸芯方向にスライド自在に構
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の地中埋設管
を配設経路に沿って能率よく配設することができる地中
埋設管用保護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように複数の地中埋設管を束ねた
状態で配設経路に配設することによって、配設作業の迅
速化を図ることができるようにしている。そして、従
来、例えば特許番号第3023664号公報に示される
ものがある。これは、複数の地中埋設管を互いに所定の
間隔を持って並行に集束保持するための複数のスペーサ
と結束バンドからなる固定具を埋設用パイプの所定間隔
置きに設け、それら固定具間における埋設用パイプ同士
の上下方向の空隙を発泡スチレンでなる充填部材にて閉
塞して、複数本からなる地中埋設管ユニットを構成する
ようにしている。従って、上記のように構成された地中
埋設管ユニットを運搬したり、配設経路に配設するよう
にすれば、地中埋設管を一本ずつ運搬したり、配設経路
に配設していくものに比べて、運搬面において有利にな
るだけでなく、地中埋設管の配設工事期間の短縮化も図
ることができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、地中埋設管同士の水平方向間の隙間を無くすこ
とができず、隙間が発生した状態になっている。そのた
め、前記隙間へ埋戻し土を充填することにより隙間を無
くすようにしているが、実際には、十分に土を充填して
前記隙間を完全に無くすことが難しく、地中埋設管が自
重及び埋設後の土荷重や活荷重(車両荷重等)でそれの
管軸芯方向中間部が大きく垂れ下がった撓み現象を起こ
してしまい、地中埋設管の損傷を招いたり、地中埋設管
への通線作業がやり難いという問題があった。又、スペ
ーサと結束バンドを用いて複数の地中埋設管を互いに所
定の間隔を持って並行に集束保持させる作業が手間のか
かる煩わしい作業になるだけでなく、束ねた埋設用パイ
プがばらばらにならないように結束バンドにより強固に
締め付けることになるため、締め付ける前に充填部材を
上下に位置する埋設用パイプ同士間に精度良く配置しな
ければならず、作業性が低下するものであった。又、上
記発泡スチレンでなる充填部材は、比較的柔らかい材質
であるため、スペーサ間の全域に渡る空隙を埋める長さ
に構成されているにも係わらず、地中埋設管の撓み現象
を完全に回避することができない不都合があった。しか
も、発泡スチレンであっても、スペーサ間の全域に渡る
空隙を埋める長さに構成されているため、ユニット全体
の重量が飛躍的に増大して取扱性が低下するだけでな
く、材料費が嵩む不都合があった。又、前記地中埋設管
ユニットを湾曲経路に沿って配設する場合には、前記結
束バンドを緩めて複数本の地中埋設管の結束状態を解い
てから、地中埋設管を湾曲させ、この後、再度結束バン
ドにて締め付けることになるが、充填部材を湾曲した地
中埋設管に合わせて一体化させることが難しく、充填部
材と地中埋設管とがバラバラになってしまい、再度結束
させることが困難であった。又、配設経路方向で隣り合
う地中埋設管ユニット同士を接続するために配設経路方
向上手側に位置する地中埋設管と配設経路方向下手側に
位置する地中埋設管とを差し込み式の継手にて連結する
場合に、一方の複数本の地中埋設管に同数の継手を差し
込んだ後、これら継手に他方の地中埋設管を挿入するた
めには、重量のある地中埋設管ユニット全体を配設経路
方向に移動しなければならず、接続作業を含めた施工作
業が非常にやり難いものであった。
【0004】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようと
するところは、重量の増大を抑制しながらも、運搬作業
や施工作業がし易く、しかも地中埋設管同士の隙間への
土埋め作業を不要にしながら地中埋設管の撓みを確実に
阻止することができると共に、湾曲経路にも容易かつ良
好に対応することができる地中埋設管用保護部材を提供
する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の地中埋設管用保
護部材は、前述の課題解決のために、ケーブル配設用の
地中埋設管の複数をそれらがほぼ平行となる状態で、か
つ、所定間隔を保持した状態で挿入可能な複数の入口部
及び該入口部と同数の出口部を両端にそれぞれ備え、入
口部と出口部とを連結するほぼ角筒状の本体部を備え、
前記地中埋設管を入口部から本体部を通って出口部に挿
入した状態において該地中埋設管を管軸芯方向にスライ
ド自在に構成したことを特徴としている。上記のように
保護部材内に複数の地中埋設管をそれぞれ挿入して地中
埋設管を保護部材にて覆うことによって、少なくとも覆
われた部分での地中埋設管同士間に隙間が発生すること
を回避することができるだけでなく、その部分での地中
埋設管の強度を飛躍的に向上させることができる。又、
挿入された地中埋設管が管軸芯方向にスライド自在に構
成されていることから、配設経路方向上手側に位置する
地中埋設管と配設経路方向下手側に位置する地中埋設管
とを差し込み式の継手にて連結する場合に、一方の複数
本の地中埋設管に同数の継手を差し込んだ後、これら継
手に他方の地中埋設管を一本ずつ移動させて挿入するこ
とにより継手への接続を完了することができる。又、湾
曲経路に地中埋設管を配設する場合には、地中埋設管用
保護部材から地中埋設管を取り出し、地中埋設管のみを
湾曲させる、あるいは予め湾曲させた地中埋設管を湾曲
経路に配設するだけで済ませることができる。
【0006】前記入口部及び出口部を単数又は複数の筒
状体から形成し、それら入口部を形成する筒状体及び出
口部を形成する筒状体を一方から他方へ挿入可能な大き
さに構成し、前記一方の筒状体から他方の筒状体への挿
入に伴って両者を係止固定するための係止部及び被係止
部のそれぞれを該2つの筒状体のそれぞれに備えさせて
いる。上記のように係止部及び被係止部のうちの一方を
入口部及び出口部を形成する筒状体のうちの一方に備え
させ、係止部及び被係止部のうちの入口部及び出口部を
形成する筒状体の他方(残りの筒状体)に備えさせるこ
とによって、一方の筒状体を他方の筒状体に挿入するだ
けで両者を係止固定することができる。
【0007】前記本体部を、偏平な表面を有するほぼ矩
形状で環状の凸部と環状の凹部とが交互に位置する波形
状に構成することによって、軽量化を図ることができな
がらも、保形強度を高めることができる。
【0008】前記入口部及び出口部を形成する筒状体の
うちの一方の筒状体を環状の凸部と環状の凹部とが交互
に位置する波形に構成し、前記凸部の内側に形成される
凹部を前記被係止部とし、前記他方の筒状体を前記一方
の筒状体へ挿入することにより前記凸部の内側に形成の
凹部に係止可能な突出部を前記他方の筒状体の外面に設
け、前記突出部を前記係止部とすることによって、入口
部及び出口部を形成する筒状体の軽量化を図ることがで
きると共に保形強度を高めることができるものでありな
がら、一方の筒状体の凸部の内側に形成される凹部を他
方の筒状部に備えさせた係止部(突出部)が係止する被
係止部に兼用構成することができる。
【0009】前記本体部の特定の凹部に上下方向から入
り込んで係止する係止部を該本体部と上下方向で積み重
ねられる本体部の上端面または下端面に備えさせること
によって、凹部に係止部を係止させることで上方に位置
する本体部が下方に位置する本体部に対して管軸芯方向
で移動することを阻止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3に、図8で示すケーブ
ル配設用に使用される合成樹脂製の地中埋設管1の2本
を覆って保護するための合成樹脂製で筒状の地中埋設管
用保護部材(以下、単に保護部材と称する)2を示して
いる。ここでは、5mの地中埋設管1に対して10個の
保護部材(1個の長さが477mmである)2にて覆っ
ているが、1個又は2個あるいは3個等、どのような個
数であってもよく、保護部材2の寸法は自由に変更でき
る。この場合、多数の個数にて地中埋設管1を覆う構成
である方が、地中埋設管1の寸法が異なる場合に同一寸
法の保護部材2にて対応することができる利点がある。
【0011】前記保護部材2は、ケーブル配設用の地中
埋設管1の2本(3本以上でもよいが、本数が増えれば
増えるほど重量が増大して取扱性において不利になる)
をそれらがほぼ平行となる状態で、かつ、所定間隔を保
持した状態で挿入可能な2個の入口部3L,3R及び該
入口部3L,3Rと同数の出口部4L,4Rを両端にそ
れぞれ備え、入口部3L,3Rと出口部4L,4Rとを
連結するほぼ角筒状の本体部5を備え、前記地中埋設管
1(図1〜3では省略している)を入口部3L又は3R
から本体部5を通って出口部4L又は4Rに挿入(貫
通)させた状態において管軸芯方向にスライド自在な保
護管に構成している。前記入口部3L,3R又は出口部
4L,4Rは、図1及び図5に示すようにC字状の左側
部分3A又は4A及び逆C字状の右側部分3B又は4B
を左右に配置した状態においてそれらの上端部同士及び
下端部同士を一直線上の連結板部3C又は4Cにて連結
してそれぞれ1個の左右方向中央部が上下に凹んだほぼ
瓢箪形状の開口部3K又は4Kの左右の円弧状の開口部
から構成されている。このように1個の開口部3K又は
4Kを構成する左右の円弧状の開口部(入口部と出口
部)3L,3R又は4L,4Rにて2つの地中埋設管
1,1を所定間隔を置いた状態に仕切ることができるよ
うにしている。このように形成することによって、左右
方向で2つの入口部3L,3Rを独立させた状態で形成
するものに比べて簡素な構成の成形装置にて成形するこ
とができる利点があるが、左右方向で2つの入口部3
L,3Rを完全に独立させた状態、円形状の2つの開口
部に形成して実施してもよい。又、本体部5の内部を2
つに仕切っていないが、仕切部材を一体形成又は別体形
成したものを取り付けて実施することもできる。
【0012】図1〜図3、図6(a),(b)に示すよ
うに、前記入口部3L,3R又は出口部4L,4Rは、
前記のようなほぼ瓢箪形状の開口部3K,4Kを有する
単数の筒状体3D,4Dから構成し、それら筒状体3
D,4Dを一方から他方へ挿入可能な大きさ(ここでは
入口部3L,3Rの筒状体3Dに出口部4L,4Rの筒
状体4Dを内挿することができる大きさ)に構成し、前
記入口側筒状体3Dを出口側筒状体4Dへ挿入すること
により両筒状体3D,4Dを係止固定するための係止部
を出口側筒状体4Dに備えさせ、前記係止部に係止する
被係止部を入口側筒状体3Dに備えさせている。つま
り、前記一方の筒状体である入口側筒状体3Dを環状の
凸部7Aと環状の凹部7Bとが交互に位置する波形に構
成し、前記凸部7Aの内側に形成される凹部7Cを前記
被係止部とし、前記他方の筒状体である出口側筒状体4
Dを前記入口側筒状体3Dへ挿入することにより前記入
口側筒状体3Dの内側に形成の凹部7Cに係止可能な左
右一対の突出部6,6(何個でもよい)を前記出口側筒
状体4Dの上面及び下面にそれぞれ設け、前記突出部
6,6を前記係止部としている。従って、図6(a)の
状態から一方の保護部材2又は両方の保護部材2,2を
接近移動させることにより、図6(b)に示すように管
軸芯方向において3つの凸部のうちの真ん中に位置する
凸部7Aの内側の環状の凹部7Cに上下一対ずつの合計
4個(多いほど係止を強力にすることができるが、何個
であってもよい)の突出部6,6、6,6が係止して保
護部材2,2を接続した状態で保持できるようにしてい
る。前記筒状体3D,4Dの無い(省略した)もの、つ
まり本体部5の長さ方向両端に入口部3L,3R及び出
口部4L,4Rのそれぞれを形成して実施してもよい。
【0013】前記本体部5は、偏平な表面を有するほぼ
矩形状(図では長方形状であるが正方形でもよい)で環
状の凸部5Aとほぼ矩形状(図では長方形状であるが正
方形でもよい)で環状の凹部5Bとが交互に位置する波
形状に構成されている。これによって、軽量化を図るこ
とができながらも、保形強度を高めることができる利点
があるが、厚みを厚くしたストレートな形状であっても
よい。上記のように偏平な表面を有するほぼ矩形状(図
では長方形状であるが正方形でもよい)で環状の凸部5
Aを設けることによって、上下方向に保護部材2を安定
良く積み重ねることができる。
【0014】図1〜図4、図7に示すように、前記本体
部5に形成の凹部のうちの特定(ここでは1個である
が、複数でもよい)の凹部5Bに上下方向から入り込ん
で係止する左右一対の係止部8,8を本体部5の上端面
(下端面でもよい)に備えさせることによって、上方に
位置する本体部5が下方に位置する本体部5に対して管
軸芯方向で移動することを阻止することができるように
している。ここでは、上方に位置する本体部5が下方に
位置する本体部5に対して管軸芯方向で移動することの
みを阻止することができるようにしているが、左右方向
への移動も合わせて阻止することができるように構成し
てもよいが、この場合には、係止範囲が限られるため、
係止がやり難い欠点がある。前記係止部8,8は、環状
の凹部5Bのうちの上側の特定2箇所を該凹部5Bの管
軸芯方向で隣り合う凸部5A,5Aを掛け渡す状態と
し、かつ、その凸部5Aの上面から3.5mm(凹部5
Bの深さに合わせて形成することが望ましい)突出させ
て形成されている。
【0015】前記5mの地中埋設管1を配設経路に配設
する場合には、図8に示すように、まず、地中埋設管1
の一端から1個目の保護部材2をそれの内径寸法の大き
な入口側筒状体3Dから外挿する。次ぎに2個目の保護
部材を前記と同様にそれの内径寸法の大きな入口側筒状
体3Dから外挿すると共に、外挿された1個目の保護部
材2の出口側筒状体4Dに対して2個目の保護部材2の
入口側筒状体3Dを前述のように嵌合接続し、これを繰
り返して、合計10個の保護部材2を外挿して地中埋設
管1のほぼ全長を覆い被せた状態にする。続いて、地中
埋設管1の両端のそれぞれにパッキン9を外嵌した後、
地中埋設管1の一端に継手10を外挿する。これをもう
一本の地中埋設管1にも同じようにして2本の地中埋設
管1,1を10個の保護部材2にてそれぞれ覆った状態
にすると共に、地中埋設管1,1の一端それぞれに継手
10を備えさせて、地中埋設管ユニットUを構成する。
このように構成された地中埋設管ユニットUを配設経路
に沿って配置していき、地中埋設管1,1の一端に備え
た継手10,10に配設経路で隣り合う地中埋設管1,
1を一本ずつ接近移動させて継手10,10に地中埋設
管1,1を内挿して接続を完了し、2本の地中埋設管
1,1の配設作業を完了することができる。前記地中埋
設管ユニットUは、施工現場で組み立ててもよいし、工
場等の他の場所で組み立てて施工現場に移送するように
してもよい。又、前記パッキン9を地中埋設管1に備え
させた状態で保護部材2にて地中埋設管1を覆うように
してもよいが、この場合、地中埋設管1が保護部材2を
容易に通過することができるように保護部材2の直径を
地中埋設管1にパッキン9を備えさせた外形寸法よりも
大きく設定することになる。又、長さのある地中埋設管
1に保護部材2を外嵌する方が少ない人数で作業する場
合において有利であるが、作業人数が多い場合には、保
護部材2に地中埋設管1を内挿してもよい。
【0016】前記継手10は、前記地中埋設管1に外挿
し易いように地中埋設管1の外形よりも少し大きな内径
寸法を有し、かつ、両端に備えた円筒状部10A,10
Aと、前記パッキン9との水密性を高めるための地中埋
設管1の外形よりも少し大きな内径寸法を有する円筒状
の本体部10Cと、前記大径寸法の円筒状部10A,1
0Aと小径寸法の本体部10Cを連結するテーパー状で
筒状の連結部10B,10Bとからなっているが、継手
10の形状はどのような形状であってもよい。
【0017】図1〜図8では、2本の地中埋設管1,1
を覆うことができる保護部材2を示したが、図9に示す
ように、4本の地中埋設管1を覆うことができるもので
あってもよい。つまり、4本の地中埋設管1を別々に挿
入することができる上下一対ずつの入口部3L,3R、
3L,3Rを形成するほぼ四つ葉のクローバ形状の開口
部3Kを形成して、保護部材2を構成したものである。
尚、図示していないが、出口部も前記入口部3L,3
R、3L,3Rと同様に形成されている。又、本体部5
は、この場合、ほぼ正方形になっている。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来のように
スペーサと結束バンドによる強固な固定作業の不要化は
勿論のこと、結束バンドにて締め付ける前に充填部材を
配置しなければならないという作業性の低下を招くこと
がなく、保護部材にて地中埋設管を覆うことによって、
重量増大を抑制することができながらも、運搬作業や施
工作業がし易く、しかも地中埋設管同士の隙間への土埋
め作業を不要にしながらも地中埋設管の撓みを確実に阻
止することができ、更には湾曲経路にも保護部材2を取
り外すだけで容易かつ良好に対応することができる地中
埋設管用保護部材を提供することができる。又、地中埋
設管が地中埋設管用保護部材に対してスライド自在に構
成しているから、継手に対して一本一本の地中埋設管を
スライドさせて容易に挿入接続することができ、施工作
業においてより一層有利になる。
【0019】請求項2の発明によれば、管軸芯方向で隣
り合う2つの筒状体の一方から他方への挿入に伴って、
両者を係止固定するための係止部及び被係止部のそれぞ
れを2つの筒状体のそれぞれに備えさせているから、2
つの筒状体のうちの一方を他方に挿入するだけで両者を
係止固定することができ、地中埋設管用保護部材同士の
接続作業を迅速に行うことができる。
【0020】請求項3の発明によれば、本体部を、偏平
な表面を有するほぼ矩形状で環状の凸部と環状の凹部と
が交互に位置する波形状に構成することによって、軽量
化を図ることができながらも、保形強度を高めることが
でき、取扱性のよいものにすることができる。又、偏平
な凸部を利用すれば、上下方向に地中埋設管用保護部材
を安定良く積み重ねることができる。
【0021】請求項4の発明によれば、入口部及び出口
部を形成する筒状体のうちの一方の筒状体を環状の凸部
と環状の凹部とが交互に位置する波形に構成し、凸部の
内側に形成される凹部を被係止部とし、他方の筒状体を
前記一方の筒状体へ挿入することにより凸部の内側に形
成の凹部に係止可能な突出部を他方の筒状体の外面に設
け、突出部を前記係止部とすることによって、入口部及
び出口部を形成する筒状体の軽量化を図ることができる
と共に保形強度を高めることができるものでありなが
ら、一方の筒状体の凸部の内側に形成される凹部を他方
の筒状部に備えさせた係止部(突出部)が係止する被係
止部に兼用構成することができ、簡単な改造により係止
構造を得ることができる利点がある。
【0022】請求項5の発明によれば、本体部の特定の
凹部に上下方向から入り込んで係止する係止部を本体部
と上下方向で積み重ねられる本体部の上端面または下端
面に備えさせることによって、上下に位置する本体部同
士の管軸芯方向での移動を阻止することができ、長期間
に渡って上方に積み重ねられる地中埋設管用保護部材を
所定位置に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護部材の斜視図である。
【図2】保護部材を示し、(a)はそれの側面図、
(b)はそれの平面図である。
【図3】図2におけるA−A線端面図である。
【図4】図2におけるB−B線端面図である。
【図5】図2におけるC−C線端面図である。
【図6】2本の保護部材の突き合わせ端部の断面図を示
し、(a)は2本の保護部材を差し込む直前の状態を示
し、(b)は2本の保護部材を差し込んで接続完了状態
を示している。
【図7】保護部材を上下に積み重ねた状態を示す断面図
である。
【図8】保護部材に2本の地中埋設管を備えさせた地中
埋設管ユニットを示す一部切欠き平面図である。
【図9】別の保護部材の正面図である。
【符号の説明】
1 地中埋設管 2 保護部材 3B 右側部分 3K 開口部 3A 左側部分 3D 筒状体 3L,3R 入口部 3C 連結板部 4L,4R 出口部 4D 筒状体 5B 凹部 5 本体部 5A 凸部 4K 開口部 6 係止部(突出部)7B 凹部 7 被係止部 7A 凸部 8 係止部 9 パッキン 10 継手 10C 本体部 10A 円筒状部 10B 連結部 U 地中埋設管ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル配設用の地中埋設管の複数をそ
    れらがほぼ平行となる状態で、かつ、所定間隔を保持し
    た状態で挿入可能な複数の入口部及び該入口部と同数の
    出口部を両端にそれぞれ備え、入口部と出口部とを連結
    するほぼ角筒状の本体部を備え、前記地中埋設管を入口
    部から本体部を通って出口部に挿入した状態において該
    地中埋設管を管軸芯方向にスライド自在に構成してなる
    地中埋設管用保護部材。
  2. 【請求項2】 前記入口部及び出口部を単数又は複数の
    筒状体から形成し、それら入口部を形成する筒状体及び
    出口部を形成する筒状体を一方から他方へ挿入可能な大
    きさに構成し、前記一方の筒状体から他方の筒状体への
    挿入に伴って両者を係止固定するための係止部及び被係
    止部のそれぞれを該2つの筒状体にそれぞれ備えさせて
    なる請求項1記載の地中埋設管用保護部材。
  3. 【請求項3】 前記本体部を、偏平な表面を有するほぼ
    矩形状で環状の凸部と環状の凹部とが交互に位置する波
    形状に構成してなる請求項1記載の地中埋設管用保護部
    材。
  4. 【請求項4】 前記入口部及び出口部を形成する筒状体
    のうちの一方の筒状体を環状の凸部と環状の凹部とが交
    互に位置する波形に構成し、前記凸部の内側に形成され
    る凹部を前記被係止部とし、前記他方の筒状体を前記一
    方の筒状体へ挿入することにより前記凸部の内側に形成
    の凹部に係止可能な突出部を前記他方の筒状体の外面に
    設け、前記突出部を前記係止部としてなる請求項2記載
    の地中埋設管用保護部材。
  5. 【請求項5】 前記本体部の特定の凹部に上下方向から
    入り込んで係止する係止部を該本体部と上下方向で積み
    重ねられる本体部の上端面または下端面に備えさせてな
    る請求項3記載の地中埋設管用保護部材。
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JP2015163758A (ja) * 2014-01-30 2015-09-10 立川ブラインド工業株式会社 セーフティツール

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