JP2003314637A - ブレードテンショナのストッパ機構 - Google Patents

ブレードテンショナのストッパ機構

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JP2003314637A
JP2003314637A JP2002120627A JP2002120627A JP2003314637A JP 2003314637 A JP2003314637 A JP 2003314637A JP 2002120627 A JP2002120627 A JP 2002120627A JP 2002120627 A JP2002120627 A JP 2002120627A JP 2003314637 A JP2003314637 A JP 2003314637A
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JP
Japan
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blade
chain
blade shoe
shoe
stopper mechanism
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Application number
JP2002120627A
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English (en)
Inventor
Shinji Tsuruta
慎二 鶴田
Hiroyuki Takeda
弘之 武田
Takashi Fukuzawa
隆志 福澤
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BorgWarner Morse TEC Japan KK
Original Assignee
BorgWarner Morse TEC Japan KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0804Leaf springs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス時に、ブレードシューをチェー
ンから離れた離反位置に容易に維持できるようにする。 【解決手段】 エンジン側のスライド面14に先端部1
1cがスライド自在に支持されたブレードシュー11
と、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aと逆側
に配設されたブレードスプリング12とを備えたブレー
ドテンショナ10において、メンテナンス時にブレード
シュー11のチェーン摺動面11aをチェーンから所定
距離離れた離反位置に配置してブレードシュー11を伸
長状態で固定するためのストッパ機構を構成する。スト
ッパ機構は、スライド面14に形成された切欠き14a
と、切欠き14aに係脱自在に係合し得る端部を有し、
スライド面14からの突出部分がブレードシュー11の
先端部11cと当接するストッパピン15とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンに緊張力
を作用させるブレードテンショナに関し、詳細には、メ
ンテナンス時にブレードテンショナのブレードシューの
チェーン摺動面をチェーンから所定距離離れた離反位置
に配置してブレードシューを伸長状態で固定するための
ブレードテンショナ用ストッパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】チェーンに緊張力を作用
させるためのテンショナとして、従来より、ブレードテ
ンショナが用いられている。一般に、ブレードテンショ
ナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するブレード
シューと、ブレードシューのチェーン摺動面と逆側に配
設され、ブレードシューにばね力を作用させるための板
ばね状のブレードスプリングとから主として構成されて
いる。
【0003】チェーンの運転時には、ブレードシューの
チェーン摺動面上をチェーンが摺動しつつ走行し、この
とき、ブレードスプリングの弾性変形にともなう押付荷
重がブレードシューを介してチェーンに作用して、チェ
ーンに緊張力が作用するようになっている。運転中にチ
ェーンに弛みが生じた場合には、曲率半径が大きくなる
側に弾性変形していたブレードスプリングが、曲率半径
が小さくなる側に戻り変形することにより、ブレードシ
ューがチェーンの側に突出し、これにより、チェーンに
一定の緊張力が維持されるようになっている。
【0004】一方、長時間の運転中にチェーンの伸びが
増大したことなどにともなって、チェーンのメンテナン
スが必要になる場合があり、さらに、カムシャフトやロ
ッカーアーム、バルブスプリングおよびバルブなどのエ
ンジンのヘッド回りの部品のメンテナンスが必要になる
場合がある。このような場合、チェーンを取り外す必要
が生じる。ところが、ブレードテンショナの据付状態に
おいてはブレードシューがチェーンに圧接しているた
め、ブレードシューをチェーンから離反した位置まで移
動させ、この状態でブレードシューを保持する必要があ
り、このため、チェーンの交換作業は容易ではなかっ
た。
【0005】とくに、エンジンのタイミングチェーンに
使用されるブレードテンショナにおいては、一般にタイ
ミングチェーンの芯間距離が補機駆動用チェーンなどに
比べて長く、ブレードスプリングの弾性反発力も大きい
ため、チェーン交換の際に、ブレードシューをチェーン
から離反した位置に維持するのはとくに大変であった。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、その目的は、ブレードテンショナにお
いて、チェーン交換などのメンテナンスの際に、ブレー
ドシューをチェーンから離れた離反位置に容易に維持で
きるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基端部が回動
自在に設けられ、先端部がエンジン内のスライド面にス
ライド自在に支持されたブレードシューと、これにばね
力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングと
を備えたブレードテンショナにおいて、メンテナンス時
にブレードシューのチェーン摺動面をチェーンから所定
距離離れた離反位置に配置してブレードシューを伸長状
態で固定するためのストッパ機構である。
【0008】請求項1の発明に係るストッパ機構は、ス
ライド面に形成された切欠きと、切欠きに係脱自在に係
合し得る端部を有し、切欠きに係合したときにスライド
面から突出してブレードシューの先端部に当接するスト
ッパ部材とを備えている。
【0009】請求項1の発明によれば、メンテナンス時
には、ブレードシューをその曲率半径が大きくなる側つ
まり伸長する側に変形させることにより、チェーン摺動
面をチェーンから離反した離反位置に配置し、この状態
から、スライド面の切欠きにストッパ部材の端部を係合
させる。すると、ストッパ部材がスライド面から突出し
てブレードシューの先端部に当接する。これにより、ブ
レードシューを伸長状態に維持でき、ブレードシューの
チェーン摺動面をチェーンから離れた離反位置に容易に
維持できるようになる。
【0010】ストッパ部材は、請求項2の発明では、板
状のストッパ片またはストッパピンから構成されてい
る。
【0011】請求項3の発明に係るストッパ機構は、ブ
レードシューの基端部および先端部に形成されたブレー
ドスプリング係止用の各係止溝の一方に連続して形成さ
れたピン穴と、ピン穴に係止されるピンとを備えてい
る。
【0012】請求項3の発明によれば、メンテナンス時
には、ブレードシューをその曲率半径が大きくなる側つ
まり伸長する側に変形させることにより、チェーン摺動
面をチェーンから離反した離反位置に配置し、この状態
から、ブレードシューのピン穴にピンを係止させる。す
ると、ピンはブレードスプリングの端部に当接し、これ
により、ブレードスプリングの戻り変形が規制される。
このようにして、ブレードスプリングひいてはブレード
シューの伸長状態を容易に維持でき、ブレードシューの
チェーン摺動面を離反位置に容易に維持できるようにな
る。
【0013】請求項4の発明に係るストッパ機構は、ブ
レードシューの先端部に向かってその先端が突出するよ
うにエンジン側に固定されたピンと、ブレードシューの
先端部の側面に形成され、ブレードシューが伸長状態に
移行するにつれてピンの先端が圧接するように傾斜した
傾斜面と、傾斜面の終端に形成され、ピンの先端が係合
し得る係合部とを備えている。
【0014】請求項4の発明によれば、メンテナンス時
には、ブレードシューをその曲率半径が大きくなる側つ
まり伸長する側に徐々に変形させると、エンジン側に固
定されたピンの先端が、ブレードシューの先端部側面に
形成された傾斜面に徐々に圧接し、ブレードシューをさ
らに変形させると、ピンの先端は、ブレードシューの傾
斜面の終端に形成された係合部に係合する。これによ
り、ブレードシューを伸長状態に維持でき、ブレードシ
ューのチェーン摺動面がチェーンから離反した離反位置
に容易に維持されることになる。
【0015】係合部は、請求項5の発明では、傾斜面の
終端に形成された段差部から構成されている。
【0016】請求項6の発明に係るストッパ機構は、ブ
レードシューの先端部の側面に形成された突起と、エン
ジン側に形成され、ブレードシューが伸長状態に移行す
るにつれてブレードシューの突起が圧接するように傾斜
した傾斜面と、傾斜面の終端に形成され、ブレードシュ
ーの突起が係合し得る係合部とを備えている。
【0017】請求項6の発明によれば、メンテナンス時
には、ブレードシューをその曲率半径が大きくなる側つ
まり伸長する側に徐々に変形させると、ブレードシュー
先端部の側面の突起がエンジン側の傾斜面に徐々に圧接
し、ブレードシューをさらに変形させると、突起はエン
ジン側の傾斜面の終端に形成された係合部に係合する。
これにより、ブレードシューを伸長状態に維持でき、ブ
レードシューのチェーン摺動面がチェーンから離反した
離反位置に容易に維持されることになる。
【0018】係合部は、請求項7の発明では、傾斜面の
終端に形成された段差部から構成されている。
【0019】請求項8の発明に係るストッパ機構は、ブ
レードシューの先端部の側面に形成された第1のピン穴
と、スライド面の側壁に形成された第2のピン穴と、第
1および第2のピン穴に係脱自在に係合し得る各端部を
有するコ字状のストッパピンとを備えている。
【0020】請求項8の発明によれば、メンテナンス時
には、ブレードシューをその曲率半径が大きくなる側つ
まり伸長する側に変形させることにより、チェーン摺動
面をチェーンから離反した離反位置に配置し、この状態
から、第1および第2のピン穴にコ字状ストッパピンの
各端部を係止させる。これにより、ブレードシューの伸
長状態を容易に維持でき、ブレードシューのチェーン摺
動面を離反位置に容易に維持できるようになる。
【0021】請求項9の発明に記載されているように、
このブレードテンショナ用のストッパ機構が適用される
好適のチェーンは、エンジンのオーバヘッドカムシャフ
ト駆動用のタイミングチェーンである。これは、タイミ
ングチェーンは一般に芯間距離が長く、ブレードスプリ
ングの弾性反発力も大きいため、チェーンの交換作業の
際にブレードテンショナをチェーンから離反した位置で
維持するのが容易でないからである。なお、請求項10
の発明に記載されているように、オイルポンプなどのエ
ンジンの補機を駆動するための補機駆動用チェーンにス
トッパ機構を適用するようにしてもよい。
【0022】なお、エンジンに最初にチェーンを組み付
ける際においても、チェーン交換の場合と同様にして、
請求項1ないし8に記載されたストッパ機構を用いて、
ブレードテンショナのブレードシューをチェーンから離
れた離反位置に維持することにより、チェーンの組付け
を専用工具を用いずに容易に行えるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。まず、本発明によるストッパ機
構を備えたブレードテンショナ装置の全体構成について
図1を用いて説明する。なお、ここでは、ブレードテン
ショナによる緊張力が付与されるチェーンとして、エン
ジンのカムシャフトを駆動するタイミングチェーンを例
にとって説明するが、本発明は、オイルポンプなどの補
機を駆動するための補機駆動用チェーンにも同様に適用
できる。
【0024】図1に示すように、このカムシャフトタイ
ミングシステム1は、クランクシャフト2に固定された
クランクスプロケット20と、カムシャフト3に固定さ
れたカムスプロケット30と、これらのスプロケット間
に巻き掛けられたタイミングチェーン4とを備えてい
る。なお、図中の矢印は、クランクシャフト2およびカ
ムシャフト3のそれぞれの回転方向を示している。
【0025】タイミングチェーン4の弛み側スパンに
は、ブレードテンショナ10が配置されている。ブレー
ドテンショナ10は、弧状に湾曲する樹脂製のブレード
シュー11と、ブレードシュー11のチェーン摺動面1
1aと逆側に配設されるとともに、ブレードシュー11
を介してチェーン4にばね力を作用させるための板ばね
状の複数枚のブレードスプリング12とから主として構
成されている。
【0026】ブレードシュー11は、その基端側に形成
された枢支穴11bを挿通するボルトまたはピン13に
回動自在に支持されている。ブレードシュー11の先端
部11cは、エンジン内に設けられたスライド面14に
支持されており、スライド面14aに沿ってスライドし
得るようになっている。
【0027】また、図1中の二点鎖線は、メンテナンス
時にブレードシュー11をその曲率半径が大きくなる側
である伸長状態に変形させてチェーン摺動面11aをチ
ェーン4から所定距離だけ離した離反位置に移動させた
ときのチェーン摺動面11aの位置を示している。
【0028】次に、本発明によるストッパ機構の各実施
態様について説明する。 〔第1の実施態様〕図2および図3は、本発明の第1の
実施態様によるストッパ機構を示しており、これらの図
は、図1においてブレードシュー先端部分の拡大図に相
当している。
【0029】図2に示すように、エンジン側のスライド
面14には、切欠き14aが形成されている。この切欠
き14aには、図3に示すように、ストッパ部材15の
端部が係脱自在に係合し得るようになっている。このス
トッパ部材15は、板状のストッパ片またはストッパピ
ンから構成される。
【0030】チェーン交換などのメンテナンスの際に
は、ブレードシュー11を離反位置(図1二点鎖線位
置)に移動させる。これにより、ブレードシュー11の
先端部11cは、スライド面14上において、図2に示
す位置から図3に示す位置に移行する。なお、このと
き、ブレードシュー11には、ブレードスプリング12
の弾性反発力により、図2の位置に戻ろうとする力が作
用している。
【0031】この状態から、スライド面14の切欠き1
4aにストッパ部材15の端部を係合させる。このと
き、ストッパ部材15の一部は、スライド面14上に突
出しており、ブレードシュー11の先端部11cは、ス
ライド面14上に突出したストッパ部材15に当接す
る。これにより、ブレードシュー11を伸長状態に維持
した状態で、ブレードシュー11のチェーン摺動面11
aをチェーンから離れた離反位置に容易に維持できるよ
うになる。
【0032】この状態では、ブレードシュー11のチェ
ーン摺動面11aがチェーン4から離れているので、チ
ェーンの交換作業を容易に行える。
【0033】〔第2の実施態様〕図4および図5は、本
発明の第2の実施態様によるストッパ機構を示してい
る。また、これらの図においては、ブレードシュー11
が伸長状態に変形した後の状態を示している。
【0034】図4および図5に示すように、ブレードシ
ュー11の先端部11cには、ブレードシュー12の端
部を挿入して係止するための係止溝11dが形成されて
いる。係止溝11dには、該係止溝11dに連続してピ
ン穴11eまたは11e’が形成されている。図4に示
すピン穴11eは、概略矩形状の穴であり、図5に示す
ピン穴は概略円形状の穴であって、いずれも先端部11
cの幅方向(各図の紙面垂直方向)に延びている。
【0035】ピン穴11eには、楔状のピン16が係脱
自在に係止されるようになっている。同様に、ピン穴1
1e’には、テーパ状のピン17が係脱自在に係止され
るようになっている。
【0036】メンテナンス時には、まず、ブレードシュ
ー11を離反位置(図1二点鎖線位置)に移動させる。
このとき、ブレードスプリング12は、ブレードシュー
11とともに、その曲率半径が大きくなる側に変形す
る。
【0037】この状態から、ブレードシュー11のピン
穴11e,11e’にピン16,17を係止させる。す
ると、ピン16,17は、各ピン穴11e,11e’に
おいてブレードスプリング12の端部に当接し、ブレー
ドスプリング12の戻り変形(つまり曲率半径が小さく
なる側への変形)を規制するつっかえ棒の機能を発揮す
る。これにより、ブレードスプリング12ひいてはブレ
ードシュー11を伸長状態に維持でき、ブレードシュー
11のチェーン摺動面11aを離反位置に容易に維持で
きるようになる。
【0038】〔第3の実施態様〕図6は、本発明の第3
の実施態様によるストッパ機構を示しており、同図は、
ブレードシュー先端部分をチェーン摺動面側から見た側
面図である。
【0039】図6に示すように、エンジンカバーなどの
エンジン側の部材5の側壁面5aには、ブレードシュー
11に向かって突出するピン50の一端が固定されてい
る。一方、ブレードシュー11の先端部11cの側面に
は、傾斜面11fが形成されている。傾斜面11fは、
ブレードシュー11の伸長方向(図6左方向)と逆方向
に向かうにしたがい、その突出量が増加するように傾斜
している。また、傾斜面11fの終端には、段差部11
gが形成されている。
【0040】メンテナンス時には、ブレードシュー11
を離反位置(図1二点鎖線位置および図6一点鎖線位
置)に移動させる。この移動の際には、ブレードシュー
11が図6左方向に移動して、エンジン側のピン50の
先端が、ブレードシュー11の傾斜面11fに徐々に圧
接する。
【0041】このとき、ブレードシュー11はピン50
から押付力を受けるが、ブレードシュー11が基端部の
回りに回動自在になっていることに加えて、樹脂製のブ
レードシュー11が可撓性を有していることにより、先
端部11cの幅方向(図6上下方向)の移動が若干量許
容されている。このため、ピン50から受ける押付力に
より、ブレードシュー11が破損等の不具合を起こすの
が回避されている。
【0042】ブレードシュー11が離反位置に移動する
と、ピン50の先端は、最終的に、ブレードシュー11
の傾斜面11fの終端の段差部11gに係合する。これ
により、ブレードシュー11を伸長状態に維持でき、ブ
レードシュー11のチェーン摺動面11aをチェーンか
ら離反した離反位置に容易に維持できるようになる。
【0043】〔第4の実施態様〕図7は、本発明の第4
の実施態様によるストッパ機構を示しており、同図は、
ブレードシュー先端部分をチェーン摺動面側から見た側
面図である。
【0044】図7に示すように、エンジンカバーなどの
エンジン側の部材5の側壁面5aには、傾斜面5bが形
成されている。傾斜面5bは、ブレードシュー11の伸
長方向(図7左方向)に向かうにしたがい、その突出量
が増加するように傾斜している。また、傾斜面5bの終
端には、段差部5cが形成されている。一方、ブレード
シュー11の先端部11cの側面には、エンジン側の側
壁面5aに向かって突出する突起11hが形成されてい
る。
【0045】メンテナンス時には、ブレードシュー11
を離反位置(図1二点鎖線位置および図7一点鎖線位
置)に移動させる。この移動の際には、ブレードシュー
11が図7左方向に移動して、突起11hがエンジン側
の傾斜面5bに徐々に圧接する。
【0046】このとき、ブレードシュー11は傾斜面5
bから押付力を受けるが、ブレードシュー11が基端部
の回りに回動自在になっていることに加えて、樹脂製の
ブレードシュー11が可撓性を有していることにより、
先端部11cの幅方向(図7上下方向)の移動が若干量
許容されている。このため、傾斜面5bから受ける押付
力により、ブレードシュー11が破損等の不具合を起こ
すのが回避されている。
【0047】ブレードシュー11が離反位置に移動する
と、突起11hの先端は、最終的に、エンジン側の傾斜
面5bの終端の段差部5cに係合する。これにより、ブ
レードシュー11を伸長状態に維持でき、ブレードシュ
ー11のチェーン摺動面11aをチェーンから離反した
離反位置に容易に維持できるようになる。
【0048】〔第5の実施態様〕図8および図9は、本
発明の第5の実施態様によるストッパ機構を示してお
り、図8はブレードシュー先端部分をカムシャフト側か
ら見た側面図であり、図9は図8のIX矢視図である。
【0049】図8および図9に示すように、ブレードシ
ュー11の先端部11cの側面には第1のピン穴11i
が形成され、エンジン側のスライド面14の側壁には、
第2のピン穴14bが形成されており、これらのピン穴
11iおよび14bには、コ字状に形成されたストッパ
ピン18の各端部が係脱自在に係止されている。
【0050】メンテナンス時には、ブレードシュー11
を離反位置(図1二点鎖線位置)に移動させる。このと
き、ブレードシュー11の先端部11cは、図9に示す
ように、スライド面14上において第2のピン穴14b
の上方位置に移行する。
【0051】この状態から、ブレードシュー先端部11
cの第1のピン穴11iおよびスライド面14の第2の
ピン穴14bにコ字状ストッパピン18の各端部を係止
させる。これにより、ブレードシュー11を伸長状態に
維持した状態で、ブレードシュー11のチェーン摺動面
11aを離反位置に容易に維持できるようになる。
【0052】なお、エンジンに最初にチェーンを組み付
ける際においても、上述した各ストッパ機構を用いて、
ブレードテンショナ10のブレードシュー11をチェー
ンから離れた離反位置に維持することにより、チェーン
の組付けを専用工具を用いずに容易に行えるようにな
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るストッパ機
構によれば、ブレードシューを伸長状態で固定するよう
にしたので、メンテナンス時にブレードシューをチェー
ンから離れた離反位置に容易に維持できるようになる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストッパ機構を備えたブレードテ
ンショナを含むエンジンカムシャフトタイミングシステ
ムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施態様によるストッパ機構を
ブレードシュー先端部分の拡大図とともに示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施態様によるストッパ機構を
ブレードシュー先端部分の拡大図とともに示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、ブレードシュー先端部分をこれに係止
されるピンとともに示している。
【図5】本発明の第2の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、ブレードシュー先端部分をこれに係止
されるピンとともに示している。
【図6】本発明の第3の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、ブレードシュー先端部分をチェーン摺
動面側から見た側面図である。
【図7】本発明の第4の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、ブレードシュー先端部分をチェーン摺
動面側から見た側面図である。
【図8】本発明の第5の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、ブレードシュー先端部分をカムシャフ
ト側から見た側面断面図である。
【図9】本発明の第5の実施態様によるストッパ機構を
示す図であって、図8のIX矢視図である。
【符号の説明】
1: カムシャフトタイミングシステム 4: タイミングチェーン 5: エンジン側部材 5b: 傾斜面 5c: 段付部 10: ブレードテンショナ 11: ブレードシュー 11a: チェーン摺動面 11c: 先端部 11d: 係止溝 11e: ピン穴 11e’: ピン穴 11f: 傾斜面 11g: 段差部 11h: 突起 12: ブレードスプリング 14: スライド面 14a: 切欠き 15: ストッパ部材 16: ピン 17: ピン 18: ストッパピン 50: ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 弘之 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内 (72)発明者 福澤 隆志 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内 Fターム(参考) 3J049 AA08 BB03 BB12 BB23 BH20 CA02 CA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン摺動面を有し、基端部が回動自
    在に設けられるとともに、先端部がエンジン内のスライ
    ド面にスライド自在に支持された、弧状に湾曲するブレ
    ードシューと、前記ブレードシューの前記チェーン摺動
    面と逆側に配設され、前記ブレードシューを介してチェ
    ーンにばね力を作用させるための板ばね状のブレードス
    プリングとを備えたブレードテンショナにおいて、メン
    テナンス時に前記ブレードシューの前記チェーン摺動面
    をチェーンから所定距離離れた離反位置に配置して前記
    ブレードシューを伸長状態で固定するためのストッパ機
    構であって、 前記スライド面に形成された切欠きと、 前記切欠きに係脱自在に係合し得る端部を有し、前記切
    欠きに係合したときに前記スライド面から突出して前記
    ブレードシューの前記先端部に当接するストッパ部材
    と、を備えたブレードテンショナのストッパ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ストッパ部材が、板状のストッパ片またはストッパ
    ピンである、ことを特徴とするブレードテンショナのス
    トッパ機構。
  3. 【請求項3】 チェーン摺動面を有し、基端部が回動自
    在に設けられるとともに、先端部がエンジン内のスライ
    ド面にスライド自在に支持された、弧状に湾曲するブレ
    ードシューと、前記ブレードシューの前記チェーン摺動
    面と逆側に配設され、前記ブレードシューを介してチェ
    ーンにばね力を作用させるための板ばね状のブレードス
    プリングとを備えたブレードテンショナにおいて、メン
    テナンス時に前記ブレードシューの前記チェーン摺動面
    をチェーンから所定距離離れた離反位置に配置して前記
    ブレードシューを伸長状態で固定するためのストッパ機
    構であって、 前記ブレードシューの前記基端部および先端部には、前
    記ブレードスプリングの各端部を挿入して係止するため
    の係止溝がそれぞれ形成されるとともに、前記係止溝の
    いずれか一方には、前記係止溝に連続してピン穴が形成
    されており、 前記ピン穴にピンを係止したとき、前記ピンが前記ブレ
    ードスプリングの端部に当接することにより、前記ブレ
    ードスプリングの戻り変形が規制されて前記ブレードス
    プリングの伸長状態が維持されるようになっている、こ
    とを特徴とするブレードテンショナのストッパ機構。
  4. 【請求項4】 チェーン摺動面を有し、基端部が回動自
    在に設けられるとともに、先端部がエンジン内のスライ
    ド面にスライド自在に支持された、弧状に湾曲するブレ
    ードシューと、前記ブレードシューの前記チェーン摺動
    面と逆側に配設され、前記ブレードシューを介してチェ
    ーンにばね力を作用させるための板ばね状のブレードス
    プリングとを備えたブレードテンショナにおいて、メン
    テナンス時に前記ブレードシューの前記チェーン摺動面
    をチェーンから所定距離離れた離反位置に配置して前記
    ブレードシューを伸長状態で固定するためのストッパ機
    構であって、 前記ブレードシューの前記先端部の側面に向かってその
    先端が突出するようにピンがエンジン側に固定されてお
    り、 前記ブレードシューの前記先端部の前記側面には、前記
    ブレードシューが前記伸長状態に移行するにつれて前記
    ピンの前記先端が圧接するように傾斜した傾斜面が形成
    されるとともに、前記傾斜面の終端には、前記ピンの前
    記先端が係合し得る係合部が形成されている、ことを特
    徴とするブレードテンショナのストッパ機構。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記係合部が、前記傾斜面の終端に形成された段差部で
    ある、ことを特徴とするブレードテンショナのストッパ
    機構。
  6. 【請求項6】 チェーン摺動面を有し、基端部が回動自
    在に設けられるとともに、先端部がエンジン内のスライ
    ド面にスライド自在に支持された、弧状に湾曲するブレ
    ードシューと、前記ブレードシューの前記チェーン摺動
    面と逆側に配設され、前記ブレードシューを介してチェ
    ーンにばね力を作用させるための板ばね状のブレードス
    プリングとを備えたブレードテンショナにおいて、メン
    テナンス時に前記ブレードシューの前記チェーン摺動面
    をチェーンから所定距離離れた離反位置に配置して前記
    ブレードシューを伸長状態で固定するためのストッパ機
    構であって、 前記ブレードシューの前記先端部の側面には突起が形成
    されており、 エンジン側には、前記ブレードシューが前記伸長状態に
    移行するにつれて前記突起が圧接するように傾斜した傾
    斜面が形成されるとともに、前記傾斜面の終端には、前
    記突起が係合し得る係合部が形成されている、ことを特
    徴とするブレードテンショナのストッパ機構。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記係合部が、前記傾斜面の終端に形成された段差部で
    ある、ことを特徴とするブレードテンショナのストッパ
    機構。
  8. 【請求項8】 チェーン摺動面を有し、基端部が回動自
    在に設けられるとともに、先端部がエンジン内のスライ
    ド面にスライド自在に支持された、弧状に湾曲するブレ
    ードシューと、前記ブレードシューの前記チェーン摺動
    面と逆側に配設され、前記ブレードシューを介してチェ
    ーンにばね力を作用させるための板ばね状のブレードス
    プリングとを備えたブレードテンショナにおいて、メン
    テナンス時に前記ブレードシューの前記チェーン摺動面
    をチェーンから所定距離離れた離反位置に配置して前記
    ブレードシューを伸長状態で固定するためのストッパ機
    構であって、 前記ブレードシューの前記先端部の側面に形成された第
    1のピン穴と、 前記スライド面の側壁に形成された第2のピン穴と、 前記第1および第2のピン穴に係脱自在に係合し得る各
    端部を有するコ字状のストッパピンと、を備えたブレー
    ドテンショナのストッパ機構。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、 前記チェーンが、エンジンのオーバヘッドカムシャフト
    を駆動するためのタイミングチェーンである、ことを特
    徴とするブレードテンショナのストッパ機構。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれかにおい
    て、 前記チェーンが、エンジンの補機を駆動するための補機
    駆動用チェーンである、ことを特徴とするブレードテン
    ショナのストッパ機構。
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CN103052828A (zh) * 2011-05-20 2013-04-17 雅马哈发动机株式会社 张力赋予部件、张力赋予部件组装体、发动机和骑乘型车辆

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