JP2003314365A - 熱分解ガスの再利用方法及び装置 - Google Patents

熱分解ガスの再利用方法及び装置

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JP2003314365A
JP2003314365A JP2002116719A JP2002116719A JP2003314365A JP 2003314365 A JP2003314365 A JP 2003314365A JP 2002116719 A JP2002116719 A JP 2002116719A JP 2002116719 A JP2002116719 A JP 2002116719A JP 2003314365 A JP2003314365 A JP 2003314365A
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pyrolysis
reformed
turbine
gas turbine
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Kohei Azuma
耕平 東
Tadashi Yagasaki
正 矢ケ崎
Mikio Mori
実紀夫 森
Yuichi Tago
祐一 田子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電効率を向上させ、高度な排ガス処理を不
要にできるようにする。 【解決手段】 熱分解キルン2のガス取出口10の下流
側にガス改質装置23、ガス精製装置25、ガスタンク
26を順に接続する。ガス改質装置23は、熱分解ガス
7を改質して水素や一酸化炭素や二酸化炭素を多く含む
改質ガス24を製造できるものとする。ガスタンク26
の下流側に、発電機35駆動用のガスタービン28を改
質ガス供給ライン36を介して接続する。ガスタービン
28より排出される高温排ガス34aを導く排ガスライ
ン37を、熱分解キルン2の加熱流路5に接続する。熱
分解キルン2にて廃棄物1を熱分解して発生させた熱分
解ガス7を改質、精製してクリーンな改質ガス24とし
てからガスタービン28に燃料として供給し、発電機3
5による発電を行わせる。ガスタービン28の高温排ガ
ス34aは熱分解キルン2の加熱用熱源として利用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物を熱分解して
得られた熱分解ガスを発電や熱分解の熱源として再利用
できるようにした熱分解ガスの再利用方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処理方法としては、焼却処理が
多く行われてきており、現在、一般廃棄物ではその70
%以上が焼却処理されている。この廃棄物の焼却処理の
際にエネルギーを回収することができれば、廃棄物をエ
ネルギー源としてリサイクルできると共に、その分の化
石燃料の消費を減らすことができて、資源の節約及び二
酸化炭素の排出抑制に繋がることになる。
【0003】このように廃棄物の有するエネルギーのリ
サイクルを図る1つの手法としては、廃棄物を熱分解し
て得られた熱分解ガスを、一部を熱分解ガス化炉の加熱
源として利用し、残りを燃焼室で燃焼させ、ボイラで熱
回収し、蒸気タービンで発電を行うようにしたものがあ
る。図2はその一例の概要を示すもので、廃棄物1を低
酸素雰囲気下で加熱して熱分解させるための外熱式の熱
分解ガス化炉として、たとえば、二重筒構造として回転
駆動可能に横置きしたキルン本体3の内筒内に、給じん
装置4により廃棄物1を装入し、該内筒内に装入した廃
棄物1を、内外筒間に形成してある加熱流路5に流通さ
せられる高温の熱風6により間接加熱して乾燥、熱分解
させ、この熱分解により生じる可燃性の熱分解ガス7
と、チャー、金属類、その他の不燃物等よりなる熱分解
残渣8とを上記キルン本体3の出口側に設けた分離室9
で分離し、該分離室9の頂部のガス取出口10から熱分
解ガス7を、又、底部の残渣取出口11から熱分解残渣
8をそれぞれ分離させて別々に回収できるようにしてな
るロータリー型の熱分解キルン2を構成し、ガス取出口
10の下流側に、集塵器12及びファン13とを備えた
熱分解ガス取出ライン14を介し燃焼室15を接続し
て、熱分解キルン2にて廃棄物1を熱分解させて得られ
る熱分解ガス7を、ガス取出口10より取り出し燃焼室
15に導いて燃焼させるようにし、この燃焼熱を上記燃
焼室15の上方に連設してあるボイラ16で熱回収する
ことにより蒸気17を発生させるようにし、該蒸気17
により蒸気タービン18を駆動させることにより、該蒸
気タービン18の出力軸に接続してある発電機19を駆
動させて発電を行わせるようにしてある。
【0004】又、上記熱分解ガス7の一部は、上記熱分
解ガス取出ライン14におけるファン13の下流側位置
より分岐させた分岐ライン20を通して熱風発生炉21
に送給して燃焼させることにより、上記熱分解キルン2
の加熱流路5に流通させて廃棄物1の加熱を行うための
熱源となる高温の熱風6を発生させることができるよう
にしてある。
【0005】一方、熱分解キルン2の残渣取出口11か
ら取り出される熱分解残渣8は、図示しない選別装置に
送って鉄やアルミ等の有価金属類と、不燃物とを選別回
収させた後、チャー(炭化物)と灰分を溶融炉へ供給し
て、チャーの燃焼により灰分を溶融させてスラグ化させ
るようにしたり、チャーを燃料として外部に供給させる
ようにしてある。なお、ボイラ16の下流側には、該ボ
イラ16にて熱回収に供された後の燃焼排ガス22を脱
塵、脱窒等の処理を行ってクリーンにした後、外部に放
出させるための図示しない排ガス処理設備が接続してあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如
き、ボイラ16で発生させた蒸気17を駆動流体として
蒸気タービン18を駆動させて、発電機19を駆動させ
発電を行わせる方式では、発電効率を向上させるために
は上記ボイラ16で発生させる蒸気17の高温、高圧化
を図ることが必要であるが、図2の如く、熱分解ガス7
を未処理のまま燃焼室15で燃焼させて熱回収を図るよ
うにした方式では、腐食性ガスによる高温腐食を避ける
ためにボイラ16で発生させる蒸気17の温度を300
℃程度に制限しなければならず、効率のよい発電を行わ
せることができないという問題がある。
【0007】又、燃焼室15にて未処理の熱分解ガス7
を燃焼させているため、ボイラ16の下流側に設ける排
ガス処理設備としては、燃焼排ガス22の高度な排ガス
処理を行わなければならないという問題がある。更に、
設備内で発電を開始できるようになるまでに要する時間
が長く、この間は外部から電力供給を受ける必要がある
と共に、この間の電力需要に対応できるようにするため
に契約電力を大きく取らなければならず、常用で使用す
る電力の割に電気単価が高くなってしまうという問題も
あり、更に又、熱分解キルン2の加熱流路5への熱風6
を発生させるための熱風発生炉21が別途必要となって
いる。
【0008】そこで、本発明は、廃棄物のエネルギーを
利用して発電を行わせる際の発電効率を向上させること
ができ、又、高度な排ガス処理を不要にでき、更に、発
電を速やかに開始できると共に熱の有効利用が図れる熱
分解ガスの再利用方法及び装置を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、廃棄物を加熱、熱分解させて熱分解ガス
化させ、該熱分解ガスを改質させて改質ガスとし、該改
質ガスを、発電機が接続してあるガスタービンに燃料と
して供給して該ガスタービンを運転することにより発電
機を駆動して発電を行わせ、更に、上記ガスタービンよ
り排出される高温排ガスを、上記廃棄物を熱分解させる
ための加熱源として使用する熱分解ガスの再利用方法、
及び、加熱流路を流通する熱媒体により廃棄物を間接加
熱して熱分解ガスと熱分解残渣に熱分解し、熱分解ガス
をガス取出口から熱分解残渣と分離させて取り出すこと
ができるようにしてある外熱式熱分解ガス化炉における
上記ガス取出口の下流側に、熱分解ガスを改質して改質
ガスを製造できるようにしてあるガス改質装置を設け、
且つ該ガス改質装置の下流側に、発電機が接続してある
ガスタービンを設けて、該ガスタービンに上記ガス改質
装置にて製造される改質ガスを燃料として供給できるよ
うにし、更に、上記ガスタービンより排出される高温排
ガスを、上記外熱式熱分解ガス化炉の加熱流路に熱媒体
として導入するようにしてなる構成を有する熱分解ガス
の再利用装置とする。
【0010】廃棄物は、外熱式熱分解ガス化炉にて熱分
解させられ、熱分解ガスは、上記外熱式熱分解ガス化炉
のガス出口よりガス改質装置に送られて改質させられ
る。改質ガスは、ガスタービンに燃料として供給され、
ガスタービンの運転が行われて発電が行われる。この
際、熱分解ガスは改質されているので、高温腐食を避け
るために熱機関としてのガスタービンの温度を低く抑え
る必要がなく、発電効率の向上が図れる。ガスタービン
より排出される高温排ガスは上記外熱式熱分解ガス化炉
の加熱流路に熱媒体として導入されて利用されるため、
熱の有効利用が図れる。
【0011】又、ガス改質装置とガスタービンとの間
に、上記ガス改質装置にて製造される改質ガスを一旦貯
留するためのガスタンクを設けた構成とすることによ
り、起動時に、ガスタンクに予め貯留してある改質ガス
をガスタービンに供給して該ガスタービンを運転させる
ことができるため、発電を開始させることが可能とな
り、又、ガスタービンの高温排ガスを廃棄物の熱分解用
の熱源として供給することが可能になるため、直ちに外
熱式熱分解ガス化炉の運転を開始できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の熱分解ガスの再利用方法及
び装置の実施の一形態を示すもので、外熱式熱分解ガス
化炉として、図2に示した熱分解キルン2と同様の熱分
解キルン2を設置し、該熱分解キルン2の分離室9のガ
ス取出口10に接続した熱分解ガス取出ライン14を、
熱分解ガス7を改質するためのガス改質装置23に接続
する。該ガス改質装置23は、上記熱分解キルン2より
回収された熱分解ガス7を1200℃程度まで加熱して
該温度を所要時間保持させることにより、熱分解ガス7
中の可燃成分である炭化水素等の有機化合物を、クラッ
キング及び水蒸気改質等により水素(H)や一酸化炭
素(CO)、二酸化炭素(CO)を主体とする改質ガ
ス(合成ガス)24に改質させることができるようにし
てあり、この際、同時にタールやダイオキシン類及びそ
の前駆体をも、上記改質ガス24の成分である水素や一
酸化炭素、二酸化炭素にまで分解させることができる構
成としてある。上記ガス改質装置23の下流側には、改
質ガス24を、たとえば、酸洗浄、アルカリ洗浄、脱
硫、除湿等の精製処理を行ってクリーンな改質ガス24
とするためガス精製装置25を設置すると共に、該ガス
精製装置25の下流側に、上記改質ガス24を一旦貯留
させるためのガスタンク26を設置して、改質ガスライ
ン27を介して接続する。
【0014】更に、上記ガスタンク26の下流側にガス
タービン28を設置する。ガスタービン28は、圧縮機
29とタービン30をタービン軸31にて同軸に連結
し、且つ該圧縮機29とタービン30との間に燃焼器3
2を備えて、吸気33を圧縮機29で圧縮して圧縮空気
33aを燃焼器32に導くようにし、該燃焼器32内に
て、上記圧縮空気33aを用いて燃料を燃焼させること
により高温高圧の燃焼ガス34を発生させ、該燃焼ガス
34をタービン30に導いて大気圧まで膨張させること
によりタービン30を駆動させることで出力を取り出
し、取り出された出力の一部を、タービン軸31を介し
て上記圧縮器29に伝えて駆動用動力として用いると共
に、残りを外部出力としてタービン軸31に接続した発
電機35の駆動用動力として用いることができるように
してあり、上記ガスタンク26とガスタービン28の燃
焼器32とを改質ガス供給ライン36にて接続して、ガ
スタンク26より改質ガス供給ライン36を通して導い
た改質ガス24を、ガスタービン28の燃焼器32に燃
料として供給できるようにする。
【0015】又、上記該ガスタービン28のタービン3
0より排出された高温の排ガス34aを熱分解キルン2
の加熱源として用いるように、該タービン30の出口側
と上記熱分解キルン2の加熱流路5とを排ガスライン3
7にて接続し、上記タービン30で膨張させることによ
りガスタービン28の駆動に供された後の高温の排ガス
34aを、上記排ガスライン37を通して熱分解キルン
2の加熱流路5に導いて該熱分解キルン2における廃棄
物1の加熱用熱源として供給できるようにする。
【0016】その他、図2に示したものと同一のものに
は同一符号が付してある。
【0017】上記構成としてあるので、熱分解キルン2
の加熱流路5にガスタービン28より導いた高温排ガス
34aを流通させた状態において、従来と同様に廃棄物
1をキルン本体の内筒内に供給させる。これにより、廃
棄物1は、キルン本体3内にて上記高温排ガス34aに
より間接加熱されて熱分解ガス7と熱分解残渣8に熱分
解させられる。上記熱分解ガス7は、分離室9のガス取
出口10から熱分解残渣8より分離された状態で取り出
されて熱分解ガス取出ライン14を通してガス改質装置
23へ送られる。
【0018】上記ガス改質装置23に導かれた上記熱分
解ガス7は、ガス改質装置23において上記所要の加熱
条件を与えることにより改質を行わせて、水素、一酸化
炭素、二酸化炭素を主体とする改質ガス24に改質され
る。次に、該ガス改質装置23にて改質された改質ガス
24は、ガス精製装置25に送って精製させることによ
りクリーンな改質ガス24とし、その後、改質ガスライ
ン27を通してガスタンク26まで導いて一時貯留させ
るようにする。
【0019】上記ガスタンク26に貯留された改質ガス
24は、改質ガス供給ライン36を通してガスタービン
28の燃焼器32に燃料として供給され該燃焼器32に
て燃焼させられる。これにより、上記燃焼器32では改
質ガス24を燃料とした燃焼により高温高圧の燃焼ガス
34が発生し、タービン30が駆動されてガスタービン
28の運転が行われ、発電機35が駆動されて発電が行
われるようになる。このガスタービン28の駆動に供さ
れて減圧された後も高温を有する排ガス34aは、排ガ
スライン37を通して熱分解キルン2の加熱流路5内へ
供給されるため、ガスタービン28で得られる熱を有効
利用することができる。
【0020】なお、上記において、起動時等、熱分解キ
ルン2で熱分解ガス7が発生していない間は、ガス改質
装置23における改質ガス24の製造も行われないが、
この場合は、ガスタンク26に予め貯留しておいた改質
ガス24をガスタービン28に供給して該ガスタービン
28を駆動させるようにすれば、上記熱分解キルン2
に、廃棄物1の加熱源としての高温排ガス34aを供給
できると共に、発電機35を駆動して発電を開始させる
ことができる。
【0021】又、熱分解キルン2の加熱流路5を流通し
て廃棄物1の熱分解用加熱源に供された後、上記加熱流
路5より排出される低温の排ガス34bは、直接、或い
は、熱分解キルン2の前段に乾燥機を設ける場合は該低
温排ガス34bに残存する熱を該乾燥機の加熱用熱源と
して使用した後、図示しない排ガス処理装置に送って処
理させるようにすればよい。
【0022】上記熱分解キルン2の残渣取出口11から
熱分解ガス7と分離されて取り出される熱分解残渣8
は、従来と同様に処理するようにする。
【0023】このように、本発明によれば、廃棄物1を
熱分解して発生した熱分解ガス7を改質、精製し、クリ
ーンな改質ガス24としてからガスタービン28の燃料
とさせているため、熱機関としてのガスタービン28の
最高温度を低く抑える必要がなくなるため、発電機35
を駆動するガスタービン28の熱効率を向上させること
ができて、発電効率を向上させることができる。又、上
記ガスタービン28の高温排ガス34aの保有する熱
を、廃棄物1の熱分解用の熱源と使用しているため、設
備内の熱(廃熱)を有効利用することができる。更に、
ガスタービン28で燃焼させる燃料は、廃棄物1の熱分
解ガス7の改質工程及び精製により有害物質を予め除去
したクリーンな改質ガス24であるため、排ガス34
a,34bをクリーンなものとすることができて、高度
な排ガス処理を不要にすることができる。
【0024】更に又、ガスタンク26に貯留してある改
質ガス24をガスタービン28に供給することにより、
起動時からガスタービン28を運転させることができ、
起動時から設備内で発電することができるので、契約電
力を従来のように大きくする必要をなくすことができ
て、電気利用についてのランニングコストの低減を図る
ことが可能になる。
【0025】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、ガスタービン28の高温排ガス3
4aを加熱源として廃棄物1の熱分解を行わせることが
できれば、外熱式熱分解ガス化炉としてはロータリー式
の熱分解キルン2以外の形式のものを採用してもよいこ
と、ガス精製装置25はガス改質装置23と一体式のも
のを採用してもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、廃棄
物を加熱、熱分解させて熱分解ガス化させ、該熱分解ガ
スを改質させて改質ガスとし、該改質ガスを、発電機が
接続してあるガスタービンに燃料として供給して該ガス
タービンを運転することにより発電機を駆動して発電を
行わせ、更に、上記ガスタービンより排出される高温排
ガスを、上記廃棄物を熱分解させるための加熱源として
使用する熱分解ガスの再利用方法、及び、加熱流路を流
通する熱媒体により廃棄物を間接加熱して熱分解ガスと
熱分解残渣に熱分解し、熱分解ガスをガス取出口から熱
分解残渣と分離させて取り出すことができるようにして
ある外熱式熱分解ガス化炉における上記ガス取出口の下
流側に、熱分解ガスを改質して改質ガスを製造できるよ
うにしてあるガス改質装置を設け、且つ該ガス改質装置
の下流側に、発電機が接続してあるガスタービンを設け
て、該ガスタービンに上記ガス改質装置にて製造される
改質ガスを燃料として供給できるようにし、更に、上記
ガスタービンより排出される高温排ガスを、上記外熱式
熱分解ガス化炉の加熱流路に熱媒体として導入するよう
にしてなる構成を有する熱分解ガスの再利用装置として
あるので、以下の如き優れた効果を発揮する。 (1)廃棄物を熱分解して発生した熱分解ガスを改質して
改質ガスを製造することで、該改質ガスを容易に精製し
てクリーンな改質ガスとしてからガスタービンに燃料と
して供給でき、ガスタービンの最高温度を低く抑える必
要をなくすことができて、発電機を駆動するガスタービ
ンの熱効率を向上させることができるため、発電効率を
向上させることができる。 (2)ガスタービンの高温排ガスの保有する熱を、外熱式
熱分解ガス化炉における廃棄物の熱分解用の加熱源とし
て使用することで、設備内の熱を有効利用することがで
きる。 (3)ガスタービンで燃焼させる燃料を、上記クリーンな
改質ガスとすることにより、排ガスをクリーンなものと
することができるため、高度な排ガス処理を不要にする
ことができる。 (4)更に、ガス改質装置とガスタービンとの間に、上記
ガス改質装置にて製造される改質ガスを一旦貯留するた
めのガスタンクを設けた構成とすることにより、起動時
に、ガスタンクに予め貯留してある改質ガスをガスター
ビンに供給して、該ガスタービンを運転させることがで
きて、発電を開始させることが可能になるため、契約電
力を小さくすることができて、電気利用についてのラン
ニングコストを低くすることができ、又、ガスタービン
の高温排ガスを廃棄物の熱分解用の熱源として供給する
ことが可能になるため、直ちに外熱式熱分解ガス化炉の
運転を開始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱分解ガスの再利用方法及び装置の実
施の一形態を示す概要図である。
【図2】従来の熱分解ガス化炉の一例を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
1 廃棄物 2 熱分解キルン(外熱式熱分解ガス化炉) 5 加熱流路 7 熱分解ガス 8 熱分解残渣 10 ガス取出口 23 ガス改質装置 24 改質ガス 26 ガスタンク 28 ガスタービン 34a 高温排ガス 35 発電機 37 排ガスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02G 5/04 F02G 5/04 H F23G 5/027 F23G 5/027 Z 5/16 5/16 E (72)発明者 矢ケ崎 正 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 森 実紀夫 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 田子 祐一 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 3K061 AA07 AB02 BA01 CA07 FA10 FA21 3K078 AA01 BA03 BA08 CA02 CA21 4D004 AA46 AC04 BA03 CA24 CB09 CB36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を加熱、熱分解させて熱分解ガス
    化させ、該熱分解ガスを改質させて改質ガスとし、該改
    質ガスを、発電機が接続してあるガスタービンに燃料と
    して供給して該ガスタービンを運転することにより発電
    機を駆動して発電を行わせ、更に、上記ガスタービンよ
    り排出される高温排ガスを、上記廃棄物を熱分解させる
    ための加熱源として使用することを特徴とする熱分解ガ
    スの再利用方法。
  2. 【請求項2】 加熱流路を流通する熱媒体により廃棄物
    を間接加熱して熱分解ガスと熱分解残渣に熱分解し、熱
    分解ガスをガス取出口から熱分解残渣と分離させて取り
    出すことができるようにしてある外熱式熱分解ガス化炉
    における上記ガス取出口の下流側に、熱分解ガスを改質
    して改質ガスを製造できるようにしてあるガス改質装置
    を設け、且つ該ガス改質装置の下流側に、発電機が接続
    してあるガスタービンを設けて、該ガスタービンに上記
    ガス改質装置にて製造される改質ガスを燃料として供給
    できるようにし、更に、上記ガスタービンより排出され
    る高温排ガスを、上記外熱式熱分解ガス化炉の加熱流路
    に熱媒体として導入するようにしてなる構成を有するこ
    とを特徴とする熱分解ガスの再利用装置。
  3. 【請求項3】 ガス改質装置とガスタービンとの間に、
    上記ガス改質装置にて製造される改質ガスを一旦貯留す
    るためのガスタンクを設けた請求項2記載の熱分解ガス
    の再利用装置。
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