JP2003314106A - 錠前表示部用の表示カバー及びその製造方法 - Google Patents

錠前表示部用の表示カバー及びその製造方法

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JP2003314106A
JP2003314106A JP2002154728A JP2002154728A JP2003314106A JP 2003314106 A JP2003314106 A JP 2003314106A JP 2002154728 A JP2002154728 A JP 2002154728A JP 2002154728 A JP2002154728 A JP 2002154728A JP 2003314106 A JP2003314106 A JP 2003314106A
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JP2002154728A
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Junichi Kawana
純一 川名
Mitsuaki Shoji
光昭 庄司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側から表示窓を通して目視できる錠前表示
部の色分け表示部分を所望にあわせて自由且つ簡易に変
更でき、コイン等によってこじ開けるといった悪戯する
ことができない錠前表示部用の表示カバー及びその製造
方法を得ること。 【解決手段】 錠前の係脱状態を色分け表示する錠前表
示部の前側に被着される表示カバーであって、硬質透明
性材料よりなるキャップ状体の前面部適所に所望形状の
透明の表示窓が設けられ該表示窓を除く前面部及び側面
部に不透明の塗膜が形成され、表示窓を通して錠前表示
部の色分け表示が目視可能とされている錠前表示部用の
表示カバー、及び表示カバー素材の前面部に表示窓を設
ける適所位置に該表示窓に合わせた形状の粘着テープを
貼付け、不透明の塗料により塗膜を形成した後、カバー
素材から粘着テープを剥がすことによる錠前表示部用の
表示カバーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストライクや受け
具に係脱可能とした錠前の表示部に用いられる表示カバ
ー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレ、部屋間等の開閉する開き
戸、引戸等の扉に用いられる簡易な錠前として、つまみ
の回動に連動するレバーを開閉する扉側に固着されたス
トライクや受け具に係脱可能とした錠前が用いられ、こ
の回動式の錠前には係脱状態を外部より表示カバーの表
示窓を通して表示部の色分け表示部分が目視可能とされ
ている。又左右にスライドするロックバーによって開閉
する扉側に固着された受け具に係脱可能とした錠前が用
いられ、このスライド式の錠前(スライドボルトとも呼
ばれてる)にも係脱状態を外部より表示カバーの表示窓
を通して表示部の色分け表示部分が目視可能とされてい
る(例えば実開平7−14042号公報記載)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近時用途の多様化に伴
い、錠前表示部の色分け表示部分はその大きさ、形状、
取付け位置等を用途に合わせて変化させたいという要求
が増加している。例えば、老人、子供等でも外部より目
視しやすいように大きくするとか、個数を一個に限らず
二個にするとか、デザイン面より変形させたいとか等で
ある。これに対応するためには、硬質プラスチック、金
属、ガラスなどで作られた表示カバーに所望する形状に
合わせて開口部を穿設するか、開口部をもった成型時に
用いる型材をその都度用意しなければならず、コストが
高くなり自由度が低く、実用化が困難であった。又色分
け表示部分の大きさ、形状によっては、表示カバーの色
分け表示部分の開口部からコイン等によってこじ開ける
といった悪戯をされることがある。これに対し本発明
は、外側から表示窓を通して目視できる錠前表示部の色
分け表示部分の大きさ、形状、取付け位置等を所望にあ
わせて自由且つ簡易に変更でき、コイン等によってこじ
開けるといった悪戯することができない錠前表示部用の
表示カバー及びその製造方法を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を得るため、請
求項1の発明にあっては、錠前の係脱状態を色分け表示
する錠前表示部の前側に被着される表示カバーであっ
て、硬質透明性材料よりなるキャップ状体の前面部適所
に所望形状の透明の表示窓が設けられ該表示窓を除く前
面部及び側面部に不透明の塗膜が形成され、前記表示窓
を通して前記錠前表示部の色分け表示が目視可能とされ
ている錠前表示部用の表示カバーにより解決した。請求
項2の発明にあっては、硬質透明性材料としてガラス又
は硬質プラスチックを用いた請求項1に記載の錠前表示
部用の表示カバーとするのが好ましい。。請求項3の発
明にあっては、硬質透明性材料を成型して得られた錠前
表示部の前側に被着される表示カバー素材の前面部に所
望形状の表示窓を設ける適所位置に該表示窓に合わせた
形状の粘着テープを貼付け、前記カバー素材の前面部及
び側面部に不透明の塗料により塗膜を形成した後、前記
カバー素材から前記粘着テープを剥がして前記表示窓が
透明な所望する錠前表示部用の表示カバーを得る錠前表
示部用の表示カバーの製造方法により解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1は、本発明の表示カバーの一例を装着
した錠前を取付けた開き戸の各図である。図2は、本発
明の表示カバーの製造方法の一例の手順を説明する概略
斜視図である。図3は、本発明の表示カバーの各変形例
の概略斜視図である。図4は、本発明の表示カバーの一
例を装着する回動式錠前の分解斜視図である。図5は、
図4の錠前の組立て斜視各図である。図6は、本発明の
表示カバーを装着する他例のスライド式錠前の分解斜視
図である。図7の錠前の組立各図である。以下において
は、通常扉を外側正面よりみた方すなわち図1(a)に
おいての紙面表側及び図1(b)においての上側を前側
又は外側とし、それぞれの反対側を後側又は内側とし、
扉を前側から後側に向かって見て左右とし、又各構成要
素の位置関係は使用状態において説明する。本発明の表
示カバーを装着した錠前は、開き戸又は引戸に用いられ
るが、例えば回動式錠前を開き戸に装着した例として図
1に示す通り、扉A側と一方(本例では前側からみて左
側)の縦枠板B側に錠前1の各構成部材が固着され、
又他方(本例では前側からみて右側)の縦枠板B側に
は複数個のヒンジCが掛渡されて扉Aが開閉可能とされ
ている。縦枠板B、Bの下端部には、床面GGとの
間の間隙を調整するためのサポートDが複数個装着され
ている。錠前1の扉Aと縦枠板Bとの取合いは入替え
て用いることもできる。
【0006】先ず本発明の一例の表示カバー8が装着さ
れる錠前1の構成を図4、5に基づき説明する。錠前1
は前記した通り回動式である。錠前1は、回動部2、ベ
ース板3、固着具4、表示部6、レバー受け部7及び表
示カバー8を備え、必要によりスペーサー5を有してい
る。回動部2は、一端部に略コ字形に切欠かれた係止溝
21aをもった板状レバー21と、レバー21の他端部
が側面に連結された前側円柱状部22bと後側先細り状
でレバー21平面と平行なつまみ22aをもった基部2
2と、円柱状部22bの平坦な前面中心から突設された
異形軸23aと該異形軸23a後端末を囲繞し前寄り周
面に浅溝23cが刻まれた円柱状フランジ23bとをも
ったジョイント23とが一体に形成され、浅溝23cに
嵌着可能なC型止め輪24とを有している。レバー21
はジョイント23の軸芯回りに回動可能とされる。ベー
ス板3は、回動部2に対し表示部6を保持するための円
形リング状の板材で中央にフランジ23bが摺動可能な
中心孔3aが、外周寄りに一対の小孔3bがそれぞれ穿
設されている。固着具4は、小孔3bに後端末が圧入さ
れかしめ、溶着等により固着可能な細径部をもち前端内
径側に雌ねじが設けられた大径部をもった前後幅w
一対のスタット4aと、頭付で後部にスタット4a前端
部の雌ねじに螺合可能な雄ねじをもち表示取付け板61
及びスペーサー5を貫通する前後長さwの一対の呼込
みボルト4bとを有している。スペーサー5は、軸芯に
中心孔5aが穿設された前後幅wの略円柱体で、外周
部対称位置にスタット4aが貫通可能な一対の通し孔5
bが穿設され、通し孔5bのない外周部に4個の略扇形
開口部5cが穿設されている。スペーサー5は、板状の
扉Aと縦枠板Bの組合わせが内側壁面が直線上にある
場合には不要で、壁面が前後食違っている場合(図1の
場合)に必要とされ、ここではw<w<wの関係
にとられている。開口部5cは材料節約と成型時の歪み
防止のために設けられたもので必須のものではない。
【0007】レバー受け部7は、受け具71と固着具7
3とを備え、好ましくは受けカバー72を有している。
受け具71は、方形体の基台71aの上方に前側片71
bと後側片72cとで側面視において開口部上向きの略
コ字形の受け溝71gが形成され、基台71aの後側面
より大孔が頭付木ねじ等の固着具73の頭が挿通可能に
穿設され前側面寄りに該固着具73先端のねじ部が突出
可能な小孔71dに繋げて貫通され、後側片71cには
後側より固着具73の頭が挿通可能な大孔71eが貫通
され、前側片71bには後側より固着具73先端のねじ
部が突出可能な小孔71eが貫通されている。カバー7
2は、受け具71に沿って上方より被覆可能な形状であ
って、基台71aを上方より下方にある空隙72eに嵌
着し被覆可能な基部72aと、前側片71bを前側より
空隙72dに嵌着し被覆可能な前側部72bと、後側片
71cを図示省略するが下側に開口した空隙より嵌着し
て被覆可能な後側部72cとを有し、基部72aの上方
に前側部72bと後側部72cとより開口部上向きの略
コ字形の受け溝72hが形成され該受け溝72hにレバ
ー21の係止溝21aが係合可能とされる。表示部6
は、表示取付け板61と、表示板62とを備えている。
表示取付け板61は、軸芯部に中心孔61aが穿設され
た円板状で、外周寄り対称位置に呼込みボルト4bの頭
が定着され軸が挿着可能なベース板3の小孔3bと軸芯
間隔が同じ座付きの一対の通し孔61bが穿設され、通
し孔61bのない外周部に4個の略扇形開口部61cが
穿設され、外周側面に沿って等間隔に4か所の係止小突
起61dが突設され、各係止小突起61d後側から後方
に向かって補強小突起61eが突設されている。ここで
開口部61cは必須のものではない。表示板62は円板
状で、軸芯部の前側にすり割をもった解錠操作部62d
と、後側に前記中心孔61aに摺動可能な外径をもち軸
芯に異形軸23aに挿着可能な異形孔(図示省略)が設
けられた円柱状突起部62cとを有している。表示板6
2の円板状表面に錠前の施錠状態を示す扇形の例えば赤
色部分62aと開錠状態を示す扇形の例えば青色部分6
2bとが色分けしてある。赤色部分62aと青色部分6
2bの面積割合は後述する所望の表示窓8dに対応して
選択されるが、本例では赤色部分62aは全体の1/
4、青色部分62bは全体の3/4の面積にとられてい
る。解錠操作部62dのすり割は、予期せずに施錠され
てしまった場合等に、扉Aの前側よりドライバー、コイ
ン等を用いて開錠を可能とするためのものですり割を多
角形、十字形等の他の凹状部としてもよいが、解錠操作
部62dをこじ開ける悪戯の防止のために解錠操作部6
2dをなくすことも行われている。
【0008】図3(a)(b)、図4を参照して、表示
カバー8は、前側の略円形平坦状の前面部8aと、円筒
状の側面部8bと、後側の円形開口の内面部8cとでキ
ャップ状体に形成され、内面部8cには係止小突起61
dを係合可能な浅溝8eが後寄り内周に沿って刻まれ、
浅溝8eから後方に向けて一か所に切り欠8fが設けら
れている。内面部8cの内径は表示板62が嵌着され表
示取付け板61の係止小突起61dを浅溝8eに圧入し
係止可能とされている。前面部8aの外周で側面部8b
寄りに赤色部分62aに比し僅かに小さい円弧状外周と
船底断面形とで形成された表示窓8dが設けられ、後述
する通り表示カバー8を表示部6に被着し組立てたとき
に表示板62の赤色部分62aの大部分又は青色部分6
2bの一部が外側から表示窓8dを通して錠前表示部の
色分け表示部分が目視可能とされ、前面部8aの軸芯に
解錠操作部62dが挿通可能な中心孔8gが穿設されて
いる。ここで、表示カバー8全体を硬質透明性材料例え
ばガラスやポリアクリル、ポリカーボネイト等の硬質プ
ラスチック等を成型して用い、表示窓8dは透明とさ
れ、表示窓8dを除く前面部8a及び側面部8bは不透
明となるように塗料によって着色されている。図3
(c)に示すのは、平坦状の前面部81aの外周で円筒
状の側面部81b寄りに中心孔81g軸芯に対し略対称
位置に透明の一対の舌片状表示窓81dを有する表示カ
バー81である。図3(d)に示すのは、平坦状の前面
部82aの外周で円筒状の側面部82b寄りに透明の一
個の舌片状表示窓82dをもち、前面部82aの中心に
中心孔82gを有する表示カバー82である。図3
(e)に示すのは、平坦状の前面部83aの外周で円筒
状の側面部83b寄りに前記他の表示窓に比し面積の大
きい透明の一個の円弧状表示窓83dをもち、前面部8
3aの中心には中心孔を有しないあい表示カバー83で
ある。図2(e)に示すのは、平坦状の前面部84aの
外周で円筒状の側面部84b寄りに透明の一個の略U字
形表示窓84dをもち、前面部84aの中心に中心孔8
4gを有する表示カバー84である。表示窓の形状、サ
イズは、上記した図2(e)、図3(a)乃至図3
(e)に限定されず、使用目的に対応して変形可能であ
る。又前記した通り解錠操作部62dをなくすか使用し
ない場合には中心孔は穿設されない。
【0009】次いで、錠前1の組立てを図1、4、5に
基づき説明する。錠前1は通常開き戸に用いられる。先
ず基部22のジョイント23の異形軸23aをベース板
3の中心孔3aに通して該中心孔3aにフランジ23b
を嵌着し、ベース板3の表面位置に出ている浅溝23c
にC型止め輪24を嵌着して縦枠板Bに固着されたベ
ース板3の中心孔3a回りにフランジ23bを摺動可能
且つ抜出し不能にセットし、異形軸23aは前側に突出
状態とする。次に、ベース板3の一対の小孔3bにスタ
ット4aの後端末細径部を固着して前側に突出状態と
し、スタット4aの大径部にスペーサー5の通し孔5b
を貫通せしめるとスタット4aは通し孔5bの中に収ま
り、この状態の組立各部材を図1に示す通り縦枠板B
の後側におく。縦枠板Bには、図示省略するが表示板
62の突起部62cが遊嵌可能な軸芯の丸孔と該軸芯の
対称位置に呼込みボルト4bが挿通可能な一対の丸孔を
穿設しておき、この縦枠板Bを図5に示す間隔X部分
に挟んで前記後側の組立各部材に向合わせて表示取付け
板61を通し孔61bの前側から通し孔5bに収まって
いるスタット4a前端の雌ねじに向けて一対の呼込みボ
ルト4bを螺合してスタット4a前端に表示取付け板6
1をスペーサー5を介して縦枠板Bの前壁面に固着
し、同時にベース板3も縦枠板Bの後壁面に固着され
る。次いで、表示板62後側の突起部62cを各中心孔
61a、5aに貫通して軸芯の異形孔に突出しているジ
ョイント23の異形軸23aを挿着し、表示カバー8の
内面部8cを表示取付け板61の係止小突起61dに圧
入して係止し、レバー21の回動により異形軸23a、
突起部62cが連動して表示板62が回動可能となり、
スタット4aに固着されてる表示取付け板61に係止さ
れている表示カバー8は不動状態とされている。表示カ
バー8の表示窓8d全体は、レバー21が水平で施錠状
態のときには表示板62の赤色部分62aを目視可能な
状態とし、レバー21が垂直のときに全体が青色部分6
2bとなるように調整されている。一方、レバー受け部
7の組立ては、基台71a及び後側部72cの後側面よ
り大孔に固着具73を挿通して小孔71dから先端のね
じ部を突出させ、前記レバー21の係止溝21aが水平
で施錠状態のとき受け具71の開口部上向きの受け溝7
1gに係合可能な位置において扉A後壁面に固着する。
次いで、カバー72を上方より受け具71に被覆せし
め、基台71aを空隙72eに嵌着し基部72aによ
り、前側片71bを前側より空隙72dに嵌着し前側部
72bにより、後側片71cを下側に開口した空隙より
嵌着して後側部72cによりそれぞれ被覆し着脱可能に
装着する。カバー72は、美観上、施錠時の騒音解消の
ために用いられる選択的構成である。
【0010】次に、図2により本発明の表示カバーの製
造方法の一例を表示カバー84について順次説明する。 (a)図2(a)に示す通り、所望する表示カバー84
の全体形状に合わせた表示カバー素材84′を硬質透明
性材料を成型して得る。 (b)図2(b)に示す通り、表示カバー素材84′の
前面部84′aに所望する表示窓84dを設ける位置
に、該表示窓84dに合わせた形状の粘着テープ85を
貼付ける。 (c)図2(c)に示す通り、粘着テープ85が貼付け
られた表示カバー素材84′の前面部84′a及び側面
部84′bに塗料スプレー86の先端ノズル86aより
塗料86bを噴射して塗膜を被覆形成する。ここでの塗
料86bは、仕上がりにおいて不透明となるような色彩
が選択される。塗装方法は塗料スプレーに限定されず、
刷毛塗り、ロールコータ、浸漬などによることもでき
る。 (d)図2(d)に示す通り、前記(c)図2(c)に
示す前面部84′a及び側面部84′bに塗膜が形成さ
れた表示カバー素材84′から粘着テープ85を剥がし
表示カバー84を得る直前状態である。 (e)図2(e)に示す通り、前面部84a及び側面部
84bが不透明で、表示窓84dが透明の所望する表示
カバー84が得られる。上記表示カバーの製造方法にお
いては、カバー素材84′は表示取付け板61に合わせ
た所望形状とし、表示窓84dは例えば前記図3におい
て詳述した例のように所望形状に合わせることにより、
多様な用途に容易に適応可能である。
【0011】次に図6、7により、スライド式の錠前1
0について説明するが、錠前10は例えば本出願人の出
願に係る実開平7−14042号公報記載と同様のもの
であり、表示カバー回り以外の説明は以下に略記する。
錠前10は、前側の表示部11と後側のドアロック部材
12とで扉Aを内外より挟むように取付ける。錠前10
の扉Aと縦枠板Bとの取合いは入替えて用いることも
できる。ドアロック部材12は、扉Aに直接取付ける取
付体121とこれを覆い且つ左右長手方向に摺動可能に
係合するロックバー123と、取付体121には上下に
係合溝121aを有する断面略H字状に形成され両端寄
りに夫々雌ねじを螺設した一対の連結杆121bを立設
し中央孔121cを有し、後端にピニオンギア124b
を取付けたスプラインを形成した回動軸124aを突設
する回動部材124と、ロックバー123前側に固着さ
れ取付体121が係合し前側開口部の上部左右長手方向
にラックギア122aが形成されたリップ溝形のガイド
部材122とを有している。ラックギア122aにピニ
オンギア124bを噛合せて軸回転機構を構成し、ロッ
クバー123を手で後側より左右にスライドすることに
よってラックギア122aはピニオンギア124b上を
噛合移動しピニオンギア124bは回動し回動軸124
aを回動させる。表示部11は後側取付板111、中間
取付板112及び前側取付板113と、減速ギア機構1
14と、表示板115とよりなり、この表示部11の前
側を表示カバー13が覆っている。後側取付板111は
板状で、両端寄りにねじ取付孔111bを夫々穿設し該
ねじ取付孔111bに図示しないねじを挿入して連結杆
121bに螺着すると共に、中央に大径部と小径部とが
連通状の鍵形ギア取付孔111aを穿設し、上縁部に一
対の係止爪111cを有している。中間取付板112は
板体を後側取付板111下端縁と連結して断面略コ字状
に形成され垂直壁面中部にギア取付孔111aと対応す
るギア取付孔112aが穿設され、垂直壁面上縁に後側
へ折曲片112bが設けられ、両ギア取付孔111a、
112aとの間に減速ギア機構114が取付けられる。
前側取付板113は、板体を略L形状に折曲げて水平板
面と垂直板面とを形成し、その水平板面の後端に係止孔
113aが穿設され、垂直板面の両端に止め孔113c
が一対穿設され、水平板面と垂直板面に渡って前側に開
口する係止縁113bが形成されている。減速ギア機構
114は、主軸114aと、駆動ギア114bと、受動
ギア114cと、中間ギア114dとよりなり、駆動ギ
ア114bは主軸114aの先端部に設けられ、主軸1
14aは回動軸124aのスプラインと嵌合して回動方
向には一体に回動し軸線方向には移動しうるように連結
される。受動ギア114cは駆動ギア114bより大径
に形成されていてその先端に回動自在に嵌合列設され、
駆動ギア114bと受動ギア114cを両ギア取付孔1
11a、112aの間の大径部に回動自在に取付ける。
中間ギア114dは大径ギアと小径ギアとを有し、大径
ギアを駆動ギア114bと噛合し、小径ギアを受動ギア
114cと噛合して両ギア取付孔111a、112aの
間の小径部に回転自在に取付ける。表示板115は前記
表示板62と同様の構成で、後側に受動ギア114cの
先端異形孔に回動不能に嵌合する異形断面の突起部11
5cを有し、前側の円板状表面に錠前の施錠状態を示す
扇形は本例では面積が全体の1/2の赤色部分115a
と開錠状態を示す扇形は面積が全体の1/2の青色部分
115bと色分けしてある。赤色部分115aと青色部
分115bの面積割合は所望の表示窓13d及び減速ギ
ア機構114の減速割合に対応して選択される。表示板
62における解錠操作部62dに対応する構成は有して
いない。表示カバー13は、横長形例えば略長円形又は
略長方形の前面部13aと、表面部13aの外周を囲繞
する側面部13bと、後側に開口されている内面部13
cとでキャップ状体に形成され、内面部13cの後上縁
部に突起13fと底面中部から内面に向けてビス孔13
eと内面部13c前面に止め孔113cに嵌着する図示
しない一対の突起とが設けられ、前面部13aの略中央
部に赤色部分115aに比し僅かに小さい円弧状外周と
船底断面形とで形成された表示窓13dが設けられ、後
述する通り表示カバー13を表示部11に被着し組立て
たときに赤色部分115a又は青色部分115bが外側
から表示窓13dを通して錠前表示部の色分け表示部分
が目視可能とされている。表示カバー13は素材として
は前記表示カバー8と同様の硬質透明性材料を成型して
用いる。図7(b)に示す14は、は枠体Bに取付け
た受け具である。
【0012】次いで、錠前10の組立てを図1、6、7
に基づき説明する。ロックバー123の突起にガイド部
材の止め孔を嵌着しかしめて固着し、ラックギア122
aとピニオンギア124bとが噛合うように回動部材1
24をリップ溝形のガイド部材122に組合わせ軸回転
機構を組込んだドアロック部材12を扉Aの内側面に当
接し、取付体121に突設した連結杆121bと回動軸
124aを扉Aに穿設した3個の孔に挿入し、扉Aの外
側面には後側取付板111と中間取付板112間に減速
ギア機構114を組込んだ状態の表示部11を当接し
て、後側取付板111よりより突出した主軸114aを
回動軸124aのスプラインに嵌合して連結すると共
に、ねじ取付孔111bにねじを挿入して連結杆121
bに螺着することで、表示部11の後側取付板111と
ドアロック部材12の取付体121とで幅Yの扉Aを内
外より挟着する。次いで表示板115を受動ギア114
cの先端に嵌合した後、前側取付板113に穿設されて
いる係止孔113aに係止爪111cを嵌入係止すると
共に、係止縁113bに折曲片112bを係止するよう
にした後、表示カバー13を表示部11に被着し、前側
取付板113の止め孔113cを表示カバー13の内面
部13c前面の突起に嵌着してかしめ、下方のビス孔1
3eよりビスを螺入して表示部11及び表示カバー13
を固定する。これによって表示カバー13の表示窓13
dから表示板115の表示面の赤色部分115a又は青
色部分115bを目視することができる。このようにド
アAに錠前10が取付けられているので、図7(b)に
示すロックバー123を矢印Z方向に一端までスライド
して枠体Bに取付けた受け具14に係合すると、ロッ
クバー123のスライドによって軸回転機構が作動し回
動軸124aとこれと連結している主軸114aを回動
するため、減速ギア機構114が作動して駆動ギア11
4bは中間ギア114dの大径ギアを回転して減速する
と共に、これと一体の小径ギアで受動ギア114cをさ
らに減速し、これによって受動ギア114cに取付けた
表示板115はロックバー123のスライドストローク
に対して半回転以内に回転しての表示窓13eより赤色
部分115aを表示し、ドアAがロックされ使用状態で
あることを示す。又、ロックバー123を矢印Zと反対
方向にスライドして受け具14との係合を解除し、図7
(b)に示す当初位置まで移動すると、軸回転機構及び
減速ギア機構114は上記と逆転し表示板115はロッ
クバー123のスライドストロークに対して半回転以内
に逆回転して、表示窓13eより青色部分115bを表
示し、ドアAがロックされていない不使用状態であるこ
とを示す。
【0013】錠前10に用いる表示カバー13の表示窓
13dの形状、サイズは、錠前1に用いる表示カバー8
の表示窓8dで説明した通り、使用目的に対応して変形
可能である。表示カバー13の製造方法は、表示カバー
13全体の形状、サイズは異なるものの前記表示カバー
8の製造方法で説明したと同様の手順でなされる。又表
示カバーの外形は前記した円筒状又は横長形に限定され
ず、デザイン化したり異形状としてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の錠前表示部用の表示カバー及び
その製造方法によれば、外側から表示窓を通して目視で
きる錠前表示部の色分け表示部分の大きさ、形状、取付
け位置等を所望にあわせて自由且つ簡易に変更でき、コ
イン等によってこじ開けるといった悪戯することができ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示カバーの一例を装着した錠前を取
付けた開き戸の(a)正面図、(b)平面図である。
【図2】本発明の表示カバーの製造方法の一例の手順を
説明する概略斜視図で、(a)素材段階、(b)準備段
階、(c)塗装段階、(d)製造終了段階、(e)錠前
取付け段階である。
【図3】本発明の表示カバーの各変形例の各概略斜視図
で、(b)、(c)、(d)、及び(e)は正面視、
(a)は裏面視、(e)は一部省略正面視である。
【図4】本発明の表示カバーの一例を装着する回動式錠
前の正面視分解斜視図である。
【図5】図4の錠前の(a)正面視組立て斜視図、
(b)裏面視組立て斜視図である。
【図6】本発明の表示カバーを装着する他例のスライド
式錠前の分解斜視図で、(a)正面視分解斜視図、
(b)裏面視分解斜視図である。
【図7】図7の錠前の組立図で、(a)正面図、(b)
裏面図、(c)側面図である。
【符号の説明】
1、10 錠前 2 回動部 21 レバー 6、11 表示部 8、13、81、82、83、84 表示カバー 8d、13d、81d、82d、83d、84d 表示
窓 12 ドアロック部材 14、71 受け具 61 表示取付け板 62、115 表示板 111、112、113 取付板 123 ロックバー A 扉

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠前の係脱状態を色分け表示する錠前表
    示部の前側に被着される表示カバーであって、硬質透明
    性材料よりなるキャップ状体の前面部適所に所望形状の
    透明の表示窓が設けられ該表示窓を除く前面部及び側面
    部に不透明の塗膜が形成され、前記表示窓を通して前記
    錠前表示部の色分け表示が目視可能とされていることを
    特徴とする錠前表示部用の表示カバー。
  2. 【請求項2】 硬質透明性材料としてガラス又は硬質プ
    ラスチックを用いたことを特徴とする請求項1に記載の
    錠前表示部用の表示カバー。
  3. 【請求項3】 硬質透明性材料を成型して得られた錠前
    表示部の前側に被着される表示カバー素材の前面部に所
    望形状の表示窓を設ける適所位置に該表示窓に合わせた
    形状の粘着テープを貼付け、前記カバー素材の前面部及
    び側面部に不透明の塗料により塗膜を形成した後、前記
    カバー素材から前記粘着テープを剥がして前記表示窓が
    透明な所望する錠前表示部用の表示カバーを得ることを
    特徴とする錠前表示部用の表示カバーの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188883A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Shibutani:Kk 扉閉止具
JP2009174174A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Komatsu Wall Ind Co Ltd 引戸の施錠装置
KR100961155B1 (ko) 2008-03-14 2010-06-08 김용철 화장실입실표시구
KR200468471Y1 (ko) 2012-07-04 2013-08-14 한국중부발전(주) 도어록 커버

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