JP2003313747A - 合成樹脂製シート - Google Patents

合成樹脂製シート

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JP2003313747A JP2002123507A JP2002123507A JP2003313747A JP 2003313747 A JP2003313747 A JP 2003313747A JP 2002123507 A JP2002123507 A JP 2002123507A JP 2002123507 A JP2002123507 A JP 2002123507A JP 2003313747 A JP2003313747 A JP 2003313747A
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resin sheet
cloth
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Mikio Maruyama
幹男 丸山
Hideki Horigami
英樹 堀上
Akio Seri
昭雄 瀬理
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Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋外に張設するときも、風圧による破断が少な
く、耐久性に優れた合成樹脂製シートの提供。 【解決手段】線条体2を縦横に交差せしめ、線条体2間
の全交差部の数に対して20〜90%の交差部を強力に
接合し、80〜10%の交差部を弱接合又は非接合とし
た布状体3からなる合成樹脂製シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製シー
ト、さらに詳しくは、風雨に対して強く、耐久性に優れ
た合成樹脂製シートに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製シートは、農業分野において
は、作物に対する風雨をやわらげるために、あるいは、
保温等のために、防風シート、日覆シート、べたがけシ
ート、トンネル栽培フィルム、あるいは、農業ハウス用
フィルム等として広く使用されている。また、その他、
天幕、屋外工事場の囲み、屋外機器の保護、防砂等の膜
として広い分野で利用されている。
【0003】一方、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、あるいは、塩化ビニル等の合成樹脂
は、安価で耐水性、透明性、及び、耐候性に優れている
ことから、日覆等のシートを得るための材料として適し
た材料である。しかし、合成樹脂フィルムは張力を受け
ると伸長するために寸法安定性が悪く、また、引裂きに
対して弱いために破断し易い性質がある。
【0004】このため、合成樹脂シートをフィルム状に
成形して野外に張設するときは、風圧によって伸長した
り、破断したりする問題があり、風圧に耐え、耐久性の
ある覆いとするためには、肉厚のシートを用いる必要が
あり、高価な設備となることを余儀なくされる問題があ
る。
【0005】この問題を解決するために、合成樹脂を用
いて一軸延伸フラットヤーンを形成し、得られた一軸延
伸フラットヤーンの織布を使用することが提案されてい
る(特開平9−157992)。合成樹脂は一軸延伸す
ることによって、引張強度が飛躍的に向上することか
ら、一軸延伸フラットヤーン織布の利用は期待される分
野である。
【0006】しかし、一軸延伸フラットヤーンを用いて
織布とした場合においても、糸幅の広いフラットヤーン
を使用したり、打込み本数を多くして織糸の密な織布と
すると、やはり強風によって受ける力は大きなものとな
り、破断を免れることはできない。
【0007】特に、合成樹脂製シートを屋外に張設した
場合、風による応力は合成樹脂製シートの局部に集中し
易く、応力が集中した部分から破断が生じるため、合成
樹脂製シートの機械的物性から期待される程の耐久性が
得られないという問題がある。
【0008】このため、風による破断が少なく、耐久性
があり、被覆効果、保護効果の大きな合成樹脂製シート
の開発が要請されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屋外に張設
するときも、風圧による破断が少なく、耐久性に優れた
合成樹脂製シートを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために鋭意検討をした結果なされたもので、線
条体を縦横に交差せしめ、線条体間の全交差部の数に対
して20〜90%の交差部を強力に接合し、80〜10
%の交差部を弱接合又は非接合とした布状体からなる合
成樹脂製シートを提供するものである。
【0011】また、本発明は、線条体として扁平なリボ
ン状のフラットヤーンが使用されてなる上記の合成樹脂
製シート、線条体として熱可塑性樹脂からなる基層と、
基層の熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂からな
る表層との積層構造体が使用されてなる上記の合成樹脂
製シート、一部の交差部を高温で熱圧着することによっ
て一部の交差部を強力に接合してなる上記の合成樹脂製
シート、熱融着性に優れた線条体間に熱融着性の乏しい
線条体が並列した状態で線条体が交差されて面状とさ
れ、交差部を熱圧着することによって形成された上記の
合成樹脂製シート、及び、熱融着性に優れた線条体が、
扁平なリボン状のフラットヤーンからなる上記の合成樹
脂製シートを提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、熱融着性の乏しい線条
体の少なくとも表面が、熱融着性に優れた線条体の表面
を形成する熱可塑性樹脂とは異種の熱可塑性樹脂から形
成されてなる上記の合成樹脂製シート、熱融着性の乏し
い線条体の少なくとも表面が、熱融着性に優れた線条体
の表面を形成する熱可塑性樹脂の融点より10℃以上高
い融点の熱可塑性樹脂からなる上記の合成樹脂製シー
ト、布状体がフラットヤーンの織布又は編布によって構
成された上記の合成樹脂製シート、及び、布状体がフラ
ットヤーンを並列し、その上に交差するように他のフラ
ットヤーンを並列してその交点を結合したソフによって
構成された上記の布状体からなる合成樹脂製シートを提
供するものである。
【0013】さらにまた、本発明は、布状体が熱可塑性
樹脂製フィルムと積層されてなる上記の合成樹脂製シー
トを提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、風圧等による破断を防
止でき、屋外に張設して、防風、日覆、雨よけ、集積物
の飛散防止、機器の保護等として使用するに好適な合成
樹脂製シートを提供するもので、本発明合成樹脂製シー
ト1は、図1に示すように、線条体2a、2bを縦横に
交差せしめると共に、糸間の交差部を熱溶着することに
よって布状体3が形成される。
【0015】本発明において使用される布状体とは、熱
可塑性樹脂線条体からなる可撓性のシート状体を総称す
るものとし、一軸延伸された熱可塑性樹脂のモノフィラ
メント、テープ、ヤーン、スプリットヤーン等からなる
熱可塑性樹脂線条体2a、2bを用いて織布とし、ある
いは、多数の熱可塑性樹脂線条体2a、2bを直交する
ように並設することによって面状としてその交点を接合
した交差結合布(ソフ)、その他編組物を含むものであ
る。
【0016】熱可塑性樹脂線条体2としては、図4
(A)に示すように、結晶性樹脂の単層であってもよ
く、また、図4(B)に示すように、基層5の片面に接
合層6が積層されたものであってもよい。また、図3
(C)に示すように、基層5の両面に接合層6を積層し
たもの、さらに、図3(D)に示すようにシースコア構
造とすることができ、図3(E)に示すようにサイドバ
イサイド構造とすることもできる。中でも、図3(C)
に示すように、テープ状基層5の両面に低融点の接合層
6、6を積層したものが望ましい。
【0017】熱可塑性樹脂線条体2における単層体、あ
るいは積層体の基層5を構成する合成樹脂としては、延
伸効果の大きい樹脂、一般には結晶性樹脂が用いられ、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロ
ピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド等を用
いることができる。
【0018】中でも加工性と経済性からポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィンが望ましい。特に、
高密度ポリエチレンが望ましく、高密度ポリエチレンと
しては、密度が0.930〜0.970g/cm3、好
ましくは0.940〜0.960g/cm3、MFRが
0.2〜10.0g/10分、好ましくは0.3〜3.
0g/10分のものが好ましい。
【0019】接合層6は、熱可塑性樹脂線条体2が布状
とされた後、熱可塑性樹脂線条体2間を接合し、あるい
は、布状体3と他の基材とを接合するもので、基層5を
構成する合成樹脂より融点が低く熱融着性の優れた合成
樹脂が用いられる。
【0020】具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、ナイロン6、ナイロン66のポリアミド等を用いる
ことができ、基層5より低融点の合成樹脂が選択され
る。中でも加工性と経済性からポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィンが望ましく、特に、接合の容
易性から、メタロセン触媒を用いて重合されたポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、及び、ポリプロピレン
が好ましい。
【0021】熱可塑性樹脂線条体2を構成する熱可塑性
合成樹脂には、光線透過率を調節する目的で、あるい
は、風合いを向上する目的で無機充填材を添加すること
ができ、また、望ましい態様である。
【0022】無機充填材としては、繊維状のものである
と、粒状、粉状のものであるとを問わないが、一般に
は、微粉末からなる充填材が使用される。微粉末充填材
としては、例えば、タルク、カ−ボンブラック、グラフ
ァイト、二酸化チタン、シリカ、マイカ、炭酸カルシウ
ウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、オキシサルフェ
ート、酸化スズ、アルミナ、カオリン、炭化ケイ素、金
属粉末、ガラスパウダー等が挙げられる。
【0023】また、これらの充填材としては表面処理し
たものが好ましい。表面処理に用いられるカップリング
剤は、充填材と樹脂との接着性を良好にするために用い
られるものであり、いわゆるシラン系カップリング剤、
チタン系カップリング剤等、従来公知のものの中から任
意のものを選択して用いることができる。中でもγ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3、
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン等のアミノシラン、エポキシシラン、イソプロピルト
リ(N−アミドエチル、アミノエチル)チタネートが好
ましい。
【0024】また、充填材の添加は接合層6に選択的に
添加することが望ましい。すなわち、基層5は、充填材
を添加しないか又は添加量を少なくし、接合層6に必要
量の充填材を添加することが望ましく、基層5の添加量
を少なくすることによって基層5が抗張力を保持し、接
合層6によって風合いを付与し、あるいは、光の透過量
を調整することができる。接合層6に対する充填剤の配
合量は、一般に、1〜60重量%程度とされる。
【0025】基層5あるいは接合層6として用いられる
合成樹脂には、目的に応じて各種の添加剤を添加するこ
とができる。具体的には、有機リン系、チオエーテル系
等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート
系等の紫外線吸収剤;帯電防止剤;ビスアミド系、ワッ
クス系、有機金属塩系等の分散剤;アミド系、有機金属
塩系等の滑剤;含臭素有機系、リン酸系、三酸化アンチ
モン等の難燃剤;有機顔料;無機顔料;金属イオン系な
どの無機、有機抗菌剤等が挙げられる。特に、耐候性剤
としてコーカノックスを添加することが望ましい。
【0026】これら添加剤は、適宜組み合わせて、基層
5や接合層6の材料組成物を製造するいずれかの工程で
配合される。添加剤の配合は、従来の公知の二軸スクリ
ュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキシング
ロール等の混練装置を用いて所定割合に混合して、これ
を溶融混練して調製してもよいし、高濃度のいわゆるマ
スターバッチを作製し、これを希釈して使用するように
してもよい。
【0027】線条体2として積層体が使用される場合、
積層フラットヤーン、又は、積層スプリットヤーンの成
形材料となる積層フィルムを成形する手段としては、予
め基層5となるフィルムと接合層6となるフィルムを形
成してドライラミネート法や熱ラミネート法を用いて複
層化する手段や、基層5となるフィルムの表面に接合層
6となる合成樹脂をコーティングする方法、予め形成し
た基層5となるフィルムに接合層6を押出ラミネートす
る方法、あるいは、多層共押出法によって積層フィルム
として押出成形するなどの公知の手段から適宜選択して
用いることができるが、成形の容易さやコスト面、並び
に、製品の各層間の接着性及び光透過性の点では、多層
共押出法によって基層5と接合層6の積層体を一段で得
る方法が望ましい。シースコア構造、あるいは、サイド
バイサイド構造については共押出法によるのが一般的で
ある。
【0028】また、延伸して熱可塑性樹脂線条体2とす
る手段としては、基層5となるフィルムを一軸方向に延
伸した後、接合層6となる合成樹脂を積層し、これをテ
ープ状にスリットしてもよく、あるいは、基層5と接合
層6が積層された積層フィルムをスリットする前、又
は、スリットした後、一軸方向に延伸することによって
得ることもできる。延伸倍率は通常3〜10倍程度とさ
れる。
【0029】一軸延伸フラットヤーンの太さはなんらの
制限はなく目的に応じて任意に設定することができる
が、一般的には、75〜10000デシテックス、糸幅
が0.3〜30mmの範囲が望ましい。こうして得られ
た一軸延伸フラットヤーンは、縦方向に小さな切れ目を
入れてスプリットヤーンとすることもでき、スプリット
ヤーンとすることによって風合い、手触りを改良するこ
とができる。また、熱可塑性樹脂線条体2としては、一
軸延伸されたモノフィラメントを使用することも可能で
ある。
【0030】布状体3は、一軸延伸された熱可塑性樹脂
の線条体2a、2bを用いて、図1に示すように、平織
り、綾織等の織布とし、また、図2に示すように、多数
の熱可塑性樹脂線条体2aを一方向に並設し、その上に
直交する方向に多数の熱可塑性樹脂線条体2bを並設し
て面状とし、その交点を接合した交差結合布(ソフ)と
することによって布状体3が形成される。また、編成す
ることによって布状体3としたものであってもよい。
【0031】しかして、本発明においては、熱可塑性樹
脂線条体2の交点を部分的に接合することを特徴とす
る。すなわち、熱可塑性樹脂線条体2の全交点の数に対
して、数として20〜90%、好ましくは40〜80%
の交差部を強力に接合し、80〜10%、好ましくは6
0〜20%の交差部を弱接合又は非接合とされる。
【0032】一部の交差部を強力に接合し、他の交差部
を弱接合又は非接合とする方法としては、各種の方法を
採ることができ、例えば、図1に示すように、熱可塑性
樹脂線条体2の交差部の一部、図においては、打点部の
みを高温で熱圧着することによって一部の交差部を強力
に接合し、他の交差部を弱接合又は非接合とすることが
できる。
【0033】また、交差する熱可塑性樹脂線条体2aと
2bの表面を異種の熱可塑性樹脂とした線条体2を部分
的に織り込むことによって熱溶着強度を低下させて弱接
合又は非接合部を形成することができる。本発明におい
て、異種の熱可塑性樹脂とは、その重合体を構成する単
量体が異なる樹脂を指称する。例えば、ポリプロピレン
/ポリエチレン、ポリエステル/ポリエチレン、ポリア
ミド/ポリプロピレン等の組み合わせが使用される。
【0034】さらに、一部の交差部を強力に接合し、他
の交差部を弱接合又は非接合とする方法としては、熱融
着性に優れた線条体と熱融着性の乏しい線条体を併用す
ることによって行なうこともできる。すなわち、図3に
示すように、熱融着性に優れた線条体2間に熱融着性の
乏しい線条体4を並列した状態で交差せしめて面状と
し、その交差部を熱圧着するすることによって行なうこ
とができる。
【0035】熱融着性に優れた線条体としては、接合層
6を有する熱可塑性樹脂線条体2を使用することがで
き、熱融着性の乏しい線条体4としては、交差する熱可
塑性樹脂線条体2より融点より高い樹脂、好ましくは融
点が10℃以上高い樹脂、さらに好ましくは30℃以上
高い樹脂を使用することができる。この場合、熱溶着
は、融点が低い樹脂に合わせて行なわれる。熱融着性の
乏しい線条体4としては、リボン状のフラットヤーン、
あるいは、スプリットヤーンであってもよく、また、マ
ルチフィラメント、スパン糸であってもよい。また、木
綿、麻、羊毛、レーヨン等の天然繊維、あるいは、再生
繊維等の熱溶着性を有しない繊維を使用することができ
る。
【0036】本発明布状体3は防風膜、工事現場の囲み
膜等として使用されるときは、そのまま使用することが
できる。そのまま使用することによって、風抜けがよ
く、風圧による破断を回避することができる。しかし、
天幕等の雨除けとして使用されるときは、図2に示すよ
うに、合成樹脂フィルム10を積層することができる。
【0037】合成樹脂フィルム10として使用される材
料としては、熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には、ポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナ
イロン66等のポリアミド等を用いることができ、中で
もポリオレフィンが好ましく、ポリオレフィンとして
は、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1、デセン−1等の単独重合体、あるい
はこれらを主成分とする共重合体を用いることができ
る。
【0038】特にメタロセン触媒を用いて重合されたポ
リオレフィン、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン・α−オレフィン共重合体を使用すること
が望ましい。
【0039】布状体3と合成樹脂フィルム10との貼り
合わせは自体公知の手段によって行なうことができ、布
状体3の上に合成樹脂フィルム10を重ねて熱ロールを
用いて熱圧着する方法、布状体3の上に熱可塑性樹脂を
フィルム状に押出して押出しラミネートする方法、合成
樹脂シート層10をホットメルト剤等の接着剤によって
布状体3に接着することによって行なうこともできる。
【0040】合成樹脂フィルム10の貼り合わせは、布
状体3の全面であってもよく、また、目的に応じて、部
分的に貼り合わせたものであってもよい。特に、風の強
い場所に張設するときは、中間に隙間を置いて複数枚を
貼り合わせたものが望ましい。
【0041】合成樹脂シート層10の厚さは目的に応じ
て任意に選択し得るが、一般には、各層が30〜700
μm、好ましくは50〜500μm、さらに好ましくは
60〜300μm程度とされる。
【0042】本発明合成樹脂製シート1は、目的に応じ
て、図1に示すように、線条体2間の間隔の大きい布状
体3とすることができ、また、図5に示すように、線条
体2間の間隔の小さい布状体3とすることができる。農
業用防風シートとして使用するときは、線条体2間の間
隔を小さくすることによって風に乗って飛来する害虫の
侵入を防止することができるようになる。また、台風等
による強風が発生したときは、線条体2間の接合が剥離
して、大きな隙間が生じる結果、受ける風圧が低減され
て破断、飛散等を避けることができる。
【0043】本発明合成樹脂製シート1には、各種の加
工を行なうことができ、ほつれを防止するために、合成
樹脂製シート1の縁部については、全交差部を熱圧着
し、また、高温で熱圧着することによって熱融着性の乏
しい線条体についても熱圧着される条件で行なうことが
でき、また、好ましい方法である。さらに、合成樹脂製
シート1の縁部を折り返して接着してもよく、さらに、
縁部に補強用ロープを取付けることによって、補強する
と共に張設を容易とすることもできる。また、合成樹脂
製シート1の縁部には鳩目をとりつけることによって、
合成樹脂製シート1の連結、あるいは、張設を容易にす
ることも可能である。
【0044】本発明合成樹脂製シートは、作物に対する
風雨をやわらげることを目的として、あるいは、日光の
照射量を調節することを目的として、防風、日覆シー
ト、べたがけシート、トンネル栽培、あるいは、農業ハ
ウス等の農業分野に使用することができ、また、その他
の分野においても、天幕、屋外工事場の囲み、屋外機器
の保護、防砂等の膜として広い範囲で利用することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明合成樹脂製シートは、かかる構成
からなるから、天幕等として張設して使用したときに
も、合成樹脂製シートに不均一に過大な力がかかると、
応力の集中部分の線状体間が剥離して応力を緩和するこ
とができるから、合成樹脂製シートの破断を回避するこ
とができ、長期に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明合成樹脂製シートの例を示す(A)は平
面図、(B)は縦断面図
【図2】本発明合成樹脂製シートの他の例を示す縦断面
【図3】本発明合成樹脂製シートのさらに他の例を示す
平面図
【図4】線状体の例を示す縦断面図
【図5】本発明合成樹脂製シートのさらに他の例を示す
縦断面図
【符号の説明】 1:合成樹脂製シート 2:線状体 3:布状体 5:基層 6:接合層 10:合成樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 3/04 D04H 3/04 Z 3/14 3/14 A (72)発明者 瀬理 昭雄 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 Fターム(参考) 2B024 DB04 2B029 EB12 EB24 EC02 EC03 EC19 4L047 AA14 AA21 AA23 AA27 AB09 BA09 BD02 CA06 CB01 CC10 CC15 4L048 AA15 AA28 AA30 AA44 AB10 AB28 AC18 BA01 BA02 CA01 DA27 DA28 DA30 EB00 EB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線条体を縦横に交差せしめ、線条体間の全
    交差部の数に対して20〜90%の交差部を強力に接合
    し、80〜10%の交差部を弱接合又は非接合とした布
    状体からなる合成樹脂製シート。
  2. 【請求項2】線条体として、扁平なリボン状のフラット
    ヤーンが使用されてなる請求項1に記載の合成樹脂製シ
    ート。
  3. 【請求項3】線条体として、熱可塑性樹脂からなる基層
    と、基層の熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂か
    らなる表層との積層構造体が使用されてなる請求項1又
    は2に記載の合成樹脂製シート。
  4. 【請求項4】一部の交差部を高温で熱圧着することによ
    って一部の交差部を強力に接合してなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の合成樹脂製シート。
  5. 【請求項5】熱融着性に優れた線条体間に熱融着性の乏
    しい線条体が並列した状態で線条体が交差されて面状と
    され、交差部を高温で熱圧着することによって形成され
    た請求項1〜4のいずれかに記載の合成樹脂製シート。
  6. 【請求項6】熱融着性に優れた線条体が、扁平なリボン
    状のフラットヤーンからなる請求項5に記載の合成樹脂
    製シート。
  7. 【請求項7】熱融着性の乏しい線条体の少なくとも表面
    が、熱融着性に優れた線条体の表面を形成する熱可塑性
    樹脂とは異種の熱可塑性樹脂から形成されてなる請求項
    5又は6に記載の合成樹脂製シート。
  8. 【請求項8】熱融着性の乏しい線条体の少なくとも表面
    が、熱融着性に優れた線条体の表面を形成する熱可塑性
    樹脂の融点より10℃以上高い融点の熱可塑性樹脂から
    なる請求項5〜7のいずれかに記載の合成樹脂製シー
    ト。
  9. 【請求項9】布状体が、フラットヤーンの織布又は編布
    によって構成された請求項1〜8のいずれかに記載の合
    成樹脂製シート。
  10. 【請求項10】布状体が、フラットヤーンを並列し、そ
    の上に交差するように他のフラットヤーンを並列してそ
    の交点を結合したソフによって構成された請求項1〜8
    のいずれかに記載の布状体からなる合成樹脂製シート。
  11. 【請求項11】布状体が、熱可塑性樹脂製フィルムと積
    層されてなる請求項1〜10のいずれかに記載の合成樹
    脂製シート。
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