JP2003313671A - 無電解Niメッキ用触媒液 - Google Patents

無電解Niメッキ用触媒液

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JP2003313671A
JP2003313671A JP2002120977A JP2002120977A JP2003313671A JP 2003313671 A JP2003313671 A JP 2003313671A JP 2002120977 A JP2002120977 A JP 2002120977A JP 2002120977 A JP2002120977 A JP 2002120977A JP 2003313671 A JP2003313671 A JP 2003313671A
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Shigeki Shimizu
水 茂 樹 清
Atsushi Maeda
田 淳 前
Noriko Yoshitomi
富 乃里子 吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Al表面に均一な無電解Ni皮膜を形成させ
ることができ、触媒処理に伴うAlの溶出量が少なくA
l電極の膜厚が保持されることによってNiメッキ皮膜
の接着性が良好で、十分な接続強度のハンダ接続が可能
な、無電解Niメッキ用触媒液の提供。 【解決手段】 アルミニウム電極表面を活性化し無電解
ニッケルメッキを行なうための触媒液であって、パラジ
ウム化合物とリン酸塩とを含有する水溶液であることを
特徴とする、無電解ニッケルメッキ用触媒液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム(A
l)表面に選択的にニッケル(Ni)メッキ層を形成す
る無電解Niメッキに関し、その活性化処理に使用され
るパラジウム(Pd)触媒液に関するものである。特に
半導体のAl電極表面にハンダ接合層を形成させる為の
下地となる無電解Niメッキ層(UBM,Under Bump M
etal)形成に必要な触媒液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al表面に無電解Niメッキを施すため
の活性化処理としては、ジンケート(zincate)処理が
最もよく知られている。ジンケート処理は亜鉛含有の水
溶液を用いる処理であり、この水溶液にAl金属を浸漬
することによってAl表面が活性化され、このジンケー
ト処理を施すことにより無電解Niメッキを行なうこと
が可能となる。
【0003】半導体表面のAl電極上に無電解Niメッ
キを施すときも最初に試みられたのはジンケート処理で
あったが、半導体の集積度が上がり、Al電極が薄膜に
なるにつれてジンケート処理を適用するのが困難な事態
が多くなってきた。これは、ジンケート処理液のpHが
14付近の高アルカリであるために、浸漬中に半導体上
のAlを溶解しやすいという問題である。これはAl膜
厚が1ミクロン以下の集積度の高い半導体の場合特に顕
著になる。ジンケート処理によるAl溶解量が多いと、
Niメッキの下地となるべきAl皮膜が薄くなり、接着
性の良好なNi皮膜形成が行なえなくなり、半導体の実
装工程での接続信頼性が低下するためである。
【0004】Pd触媒液はジンケート処理液ほどアルカ
リ性が強くないので、Al皮膜を侵食する程度が低く、
高集積の半導体上のAl電極に無電解Niメッキを施す
手段として期待され、多様な組成が検討されている。
【0005】特開昭4−81344号公報では塩化パラ
ジウム100ppmの塩酸酸性の触媒液が、特開平5−
7523号公報では塩化パラジウム200ppmのアン
モニア、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウムを添加
したアルカリ性の触媒液が、特開平7−183327号
公報では塩化パラジウム、塩酸、クエン酸カリを含有す
る触媒液が、特開平9−316650号公報ではパラジ
ウム化合物、アンモニア、無機アルカリを含有するアル
カリ性触媒液が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の触媒液は、本発明者らが知る限りでは下記のようない
ずれかの問題点を含んでいるようであり、いまだ満足す
べき半導体UBM(無電解Niメッキ)用触媒液は見出
されていない。
【0007】1.半導体表面のAl電極の中で、グラン
ドに接続されている電極上への無電解Niメッキで未析
出がおきやすい。
【0008】2.グランドに接続された電極上に無電解
Niメッキ層が形成された場合でも、触媒処理によるA
l電極の侵食が激しく、Niメッキ上に搭載したハンダ
が十分な接続強度が得にくい。
【0009】3.触媒液の保存性が悪く、室温条件で数
日間で劣化し、メッキ工場の安定した運転が困難とな
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】(本発明の目的)本発明
の目的は、第1に半導体上のAl電極がグランド接続さ
れているいないに関わらず、いずれにも均一な無電解N
iメッキ皮膜を形成することが可能なPd触媒液を提供
することである。通常、無電解Niメッキの平均厚さが
5ミクロンの時、半導体上の各Al電極上のメッキ膜厚
は5±1ミクロンの範囲に入ることが望まれている。
【0011】第2の目的は、Al電極への侵食が少ない
無電解Niメッキ用触媒液を提供することである。Al
電極の膜厚が1ミクロン以下でも、Niメッキ後に80
%以上のAl膜厚が保存されていることが望ましい。
【0012】第3の目的は、寿命が長く、安定して使用
出来る無電解Niメッキ用触媒液を提供することであ
る。消費されるPd成分を補充することにより、1ヶ月
以上使用出来ることが望ましい。
【0013】本発明者らは、半導体のUBM層形成の為
の無電解Niメッキに適した触媒処理について、検討を
重ねた結果、Pd化合物とリン酸塩とを含有する触媒液
を用いて、Al表面を活性化させることにより、所期の
目標が達成されることを見出し、本発明に到達した。
【0014】すなわち、本発明による触媒液は、Al電
極がグランドに接続されている、いないに関わらず、A
l表面に均一な無電解Ni皮膜を形成させることが可能
である。また、触媒処理に伴うAlの溶出量が少なく、
Al電極の膜厚が保持されるために、Niメッキ皮膜の
接着性は良好で、この皮膜上にハンダ接続を行なった時
に十分な接続強度が得られる。更に、触媒処理に伴って
消費されるPd成分を補充し、pHを調節することによ
り、1ヶ月以上の長期使用が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】(本発明の構成)本発明による無
電解ニッケルメッキ用触媒液は、アルミニウム電極表面
を活性化し無電解ニッケルメッキを行なうための触媒液
であって、Pd化合物とリン酸塩とを含有する水溶液で
あること、を特徴とするものである。
【0016】このような本発明による無電解ニッケルメ
ッキ用触媒液の好ましい態様としては、上記Pd化合物
として、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、亜硝酸パラ
ジウム(ジニトロパラジウム)、硫酸パラジウム、蓚酸
パラジウムおよびこれらのアンモニア錯体(アンミン錯
体)の少なくとも1成分を含有していることを特徴とす
るもの、触媒液中のリン酸塩として、第1リン酸カリウ
ム、第2リン酸カリウム、第3リン酸カリウム、第1リ
ン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン酸ナ
トリウム、第1リン酸アンモニウム、第2リン酸アンモ
ニウム、第3リン酸アンモニウムの少なくとも1成分を
含有することを特徴とするもの、触媒液中のPd濃度が
10−10000ppmの範囲にあることを特徴とする
もの、触媒液中のリン酸塩濃度が2−200g/Lの範
囲にあることを特徴とするもの、触媒液のpHが9−1
3の範囲にあることを特徴とするもの、触媒液中のPd
化合物がジクロロパラジウムアンミン錯体(塩化パラジ
ウムのアンモニア錯体)およびジニトロパラジウムアン
ミン錯体(ジニトロパラジウムのアンモニア錯体)の少
なくとも1成分を含有することを特徴とするもの、等を
挙げることができる。
【0017】本発明による触媒液は、例えばPd化合物
を所定の濃度でリン酸塩水溶液に溶解することによって
作成することが出来る。触媒液を用いて、半導体のAl
電極表面を活性化するには、半導体を触媒液に浸漬する
ことにより行なわれる。浸漬時間は5秒から5分程度の
範囲が望ましい。浸漬温度は室温または90℃以下の加
温状態で適宜選択可能である。
【0018】本触媒液に使用されるPd化合物として
は、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウ
ム、亜硝酸パラジウム、蓚酸パラジウム、およびこれら
のアンモニア錯体等が挙げられる。アンモニア錯体とし
てはPd原子にアンモニア分子が2分子配位したものと
4分子配位したもののいずれもが使用可能である。特に
望ましいのは塩化パラジウムまたは亜硝酸パラジウム
(ジニトロパラジウム)のアンモニア錯体である。
【0019】触媒液中のPd濃度(金属としての濃度)
は10−10000ppmであることが好ましく、特に
良好なのは30−3000ppmの範囲である。10p
pm未満では、触媒液の活性が不十分でNiメッキの未
析出がおきやすくなる。一方、10000ppm超過で
は、Al電極部以外の絶縁部にもPdが付着し、結果と
して電極部以外にもNiが析出しトラブルを起こしやす
くなる。
【0020】触媒液のpHは、9−13の範囲が望まし
く、特に良好なのは10−12の範囲である。pH13
超過ではAl電極からのAl溶出量が多くなり、触媒液
浸漬中にAlの膜厚が減少し、結果としてNiメッキ皮
膜の半導体表面への接着力が低下することになる。pH
9未満になると触媒液の活性が低下し、Al電極上への
Niメッキが未析出を起こしやすくなる。
【0021】触媒液のpHを安定化させるには緩衝液を
使用することが望ましい。pH9−13の範囲に使用可
能な緩衝液としては、グリシン+塩化ナトリウム(また
はカリウム)/水酸化ナトリウム(またはカリウム)の
系、4ホウ酸ナトリウム(またはカリウム)/水酸化ナ
トリウム(またはカリウム)の系、リン酸ナトリウム
(またはカリウム)/水酸化ナトリウム(またはカリウ
ム)の系、ホウ酸+クエン酸/リン酸3ナトリウム(ま
たはカリウム)の系などが挙げられるが、特に好ましい
のは、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸アン
モニウムのいずれかのリン酸塩と水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、アンモニアのいずれかのアルカリとを組
み合わせた緩衝液である。
【0022】リン酸塩の濃度は、2g/Lから200g
/Lの範囲が望ましく、特に望ましいのは5g/Lから
100g/Lの範囲である。2g/L未満では、緩衝効
果が少なく触媒液の保存性が低下する。また、200g
/Lを超えると、微量のアルカリ金属が電極表面に残り
やすくなり、腐食を起こしやすくなる。
【0023】本発明の触媒液を用いて、半導体のAl電
極表面に無電解Niメッキを行なう工程は下記のように
なる。各工程の間には水洗処理を行なうことが望まし
い。また、Niメッキ処理後に、Ni表面の腐食を防止
するために更に金メッキを行なうのが一般的である。
【0024】 1.脱脂処理(Al表面に付着している有機化合物の除
去) (水洗) 2.エッチング処理(Al表面のアルマイト層の除去) (水洗) 3.触媒処理(Al表面にPd触媒を付与) (水洗) 4.無電解Niメッキ(Al上にNi皮膜形成、約5ミ
クロン) (水洗) 5.無電解Auメッキ(Ni上にAu皮膜形成、約0.
05ミクロン) かくして得られた、Al電極表面が選択的にメッキ処理
(UBM処理)された半導体は、メッキ処理表面にハン
ダボールを融着させたり、ハンダペーストを印刷する等
の、処理を行なった後、次の実装工程にて他の電子部品
との接合が行なわれる。
【0025】
【実施例】本発明の実施例は図1に示すAl電極構造を
有する半導体ウェハ(6インチ)、図2に示すAl薄膜
構造を有するシリコンウェハ(TEG,technical engi
neering group、4インチ)を用いて行なった。いずれ
もAl皮膜の厚さは0.8ミクロン、組成はAl:99
%、Si:1%のものを使用し、電極以外の部分は20
μmの厚さのレジストで被覆されている。
【0026】図1に示される半導体ウェハは、その周縁
部に1辺あたり20ヶ(合計で80ヶ)の電極が設けら
れたものであり、図上番号で4、16、27、32、4
4、56、67、72番の電極はグランドに接続されて
いる(図1の半導体ウェハでは、上辺の最も左の電極を
1番とし右回りに順番に電極番号を付したものである。
即ち、図1に半導体ウェハは、矢印で示されているよう
に、上辺に左から1〜20番の電極が、右辺に上から2
1〜40番の電極が、下辺に右から41〜60番の電極
が、左辺に下から61〜80番の電極が設けられたもの
である)。
【0027】 図1のウェハ Al膜厚 0.8μm Alパットサイズ 130μm Alパット間隔 185μm レジスト膜厚 20μm GNDパット:4、16、27、32、44、56、67、72 基板 6インチシリコンウェハ 図2のウェハ Al膜厚 0.8μm Alパットサイズ 760μm Alパット間隔 1270μm レジスト膜厚 20μm 基板 4インチシリコンウェハ 本発明の実施例では触媒処理工程以外は、下記の条件に
て実施した。
【0028】 1.脱脂工程:界面活性剤(サニゾールC,花王製)
0.1%水溶液に、室温にて10分間浸漬 2.エッチング工程:50%硝酸水溶液に室温にて60
秒浸漬 3.触媒処理(各実施例に記述されている条件) 4.無電解Ni工程:無電解Niメッキ液ICPニコロ
ンUSD(奥野製薬製)に、85℃、30分浸漬 5.無電解Au工程:無電解Auメッキ液IM−GOL
D−IB(日本高純度化学製)に、90℃、5分浸漬 <実施例1> 塩化パラジウムテトラアンミン錯体 300ppm 第1リン酸カリウム 10g/L 第3リン酸カリウム 10g/L の組成の触媒液を1L用意し、水酸化カリウムを用いて
pHを11.5に調節した。
【0029】図1の電極構造を有する半導体ウェハを本
触媒液を用いて活性化し、無電解Niメッキを行なった
ところ、80ケすべてのAl電極上にNiメッキ層が5
±1ミクロンの厚さに形成することが出来た。Niメッ
キの膜厚は、表面粗さ測定器(SE−30C 小坂研究
所製)にて行なった。
【0030】同じ触媒液を用いて隔日ごとに継続してメ
ッキテストを行なった。触媒液中のPd濃度が100p
pm以下に低下した時点でPd錯体を補充し、pHはメ
ッキテストのたびに水酸化カリウムで補正した。
【0031】その結果、2ケ月経過後も80ケすべての
Al電極上に、満足すべき厚さの無電解Niメッキ層を
形成させることが可能であった。
【0032】<比較例1> 塩化パラジウムテトラアンミン錯体 300ppm の触媒液を1L用意し、水酸化カリウムにてpHを1
1.5に調節した。
【0033】この触媒液を用いる工程以外は実施例と同
じ工程にて図1の構造のウェハのメッキ処理を行なっ
た。触媒液調合直後は、80ケの電極すべてに無電解N
iメッキが析出したが、2日後には80ケの電極の中で
電極番号4、32、44、72の4ケの電極については
未析が発生した。これらはいずれも、グランドに接続さ
れた電極であった。
【0034】<比較例2> 塩化パラジウム 30ppm クエン酸1カリウム 3g/L の組成の触媒液を1L用意し、塩酸にてpHを4.2に
調節した。
【0035】この触媒液を使用する以外は、実施例1と
同じ条件にて図1の電極構造のウェーハをメッキ処理し
たが、80ケの電極の中で電極番号が4、16、32、
44、67、72のものについては触媒液調合直後でも
満足すべきNiメッキを行なうことは出来なかった。
【0036】 <実施例2> ジニトロパラジウムテトラアンミン錯体 300ppm リン酸2ナトリウム 20g/L の組成の触媒液を1L調合し、水酸化ナトリウムにてp
Hを10.5に調節した。
【0037】この触媒液と図2に示すAl薄膜構造を有
するシリコンウェハを用いて、実施例1と同じプロセス
にて無電解Niメッキを行なった後、更に無電解金メッ
キを施した。下地のAl電極層の厚さは0.7ミクロ
ン、Niメッキ層の厚さは5ミクロン、金メッキ層の厚
さは0.05ミクロンであった。
【0038】Al電極層の膜厚測定は電子顕微鏡(S−
800 日立製作所製)とEDXマイクロアナライザー
(EMAX57700 堀場製作所製)を組み合わせて
行い、Auメッキ層の厚さは蛍光X線膜厚計(SFT−
8000 セイコー電子製)にて行った。
【0039】次いで、金メッキ表面に下記の条件でハン
ダボールを融着させた。
【0040】 1.フラックス BF31(タムラ製) 2.ハンダボール Sparkle Ball S(Sn/Pb=63/37、φ0.76mm、千住金属製) 3.リフロー 180℃×170秒+220℃×60秒 RF430装置(日本パルス技術製) ハンダボールの接続強度はボンドテスター4000(D
age社製)にて行なったところ、いずれのハンダボー
ルのプル接続強度も1500g以上で、満足すべきもの
であった。
【0041】<比較例3> 塩化パラジウムテトラアンミン錯体 300ppm の触媒液を1L調合し、水酸化カリウムを用いてpHを
13.5に調節した。
【0042】この触媒液を用いる以外は、実施例2と同
じ条件にて図2のAl薄膜構造を有するウェーハをメッ
キ処理した。得られたウェーハ上のAl膜厚は0.3ミ
クロン、Ni膜厚は5ミクロン、Au膜厚は0.05ミ
クロンであった。このメッキ層の上にハンダボールを実
施例2と同じ条件にて融着させ、ハンダボールの接続強
度を測定したところ、いずれも500g以下であり、満
足すべき結果は得られなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、Al表面に均一な無電
解Ni皮膜を形成させることが可能となる。また、触媒
処理に伴うAlの溶出量が少なくAl電極の膜厚が保持
されることによってNiメッキ皮膜の接着性が良好とな
り、この皮膜上にハンダ接続を行なった時に十分な接続
強度を得ることができる。また、本発明による無電解ニ
ッケルメッキ用触媒液は、寿命が長く、長期にわたって
安定して使用出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用された半導体ウェハを示す図。
【図2】実施例2で使用された半導体ウェハを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉 富 乃里子 東京都練馬区北町3丁目10番18号 日本高 純度化学株式会社内 Fターム(参考) 4K022 AA02 AA41 BA14 CA04 CA07 CA15 CA17 CA21 DA01 DB25 DB28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム電極表面を活性化し無電解ニ
    ッケルメッキを行なうための触媒液であって、パラジウ
    ム化合物とリン酸塩とを含有する水溶液であることを特
    徴とする、無電解ニッケルメッキ用触媒液。
  2. 【請求項2】パラジウム化合物として塩化パラジウム、
    硝酸パラジウム、亜硝酸パラジウム、硫酸パラジウム、
    蓚酸パラジウムおよびこれらのアンモニア錯体の少なく
    とも1成分を含有することを特徴とする、請求項1に記
    載の無電解Niメッキ用触媒液。
  3. 【請求項3】リン酸塩として第1リン酸カリウム、第2
    リン酸カリウム、第3リン酸カリウム、第1リン酸ナト
    リウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウ
    ム、第1リン酸アンモニウム、第2リン酸アンモニウ
    ム、第3リン酸アンモニウムの少なくとも1成分を含有
    することを特徴とする、請求項1または2に記載の無電
    解ニッケルメッキ用触媒液。
  4. 【請求項4】パラジウム濃度が10ppmから1000
    0ppmの範囲であることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の無電解ニッケルメッキ用触媒
    液。
  5. 【請求項5】リン酸塩濃度が2g/Lから200g/L
    の範囲であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の無電解ニッケルメッキ用触媒液。
  6. 【請求項6】pHが9〜13の範囲であることを特徴と
    する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無電解ニッ
    ケルメッキ用触媒液。
  7. 【請求項7】パラジウム化合物がジクロロパラジウムア
    ンミン錯体またはジニトロパラジウムアンミン錯体のう
    ちの少なくとも一方であることを特徴とする、請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の無電解ニッケルメッキ用触
    媒液。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138218A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Hitachi Chem Co Ltd 無電解めっき用触媒濃縮液とそれを用いためっき触媒付与方法
JP2014063743A (ja) * 2008-01-29 2014-04-10 Sekisui Chem Co Ltd 導電性微粒子
CN111742395A (zh) * 2018-02-22 2020-10-02 三菱电机株式会社 半导体元件及其制造方法

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