JP2003313529A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物

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JP2003313529A
JP2003313529A JP2002116741A JP2002116741A JP2003313529A JP 2003313529 A JP2003313529 A JP 2003313529A JP 2002116741 A JP2002116741 A JP 2002116741A JP 2002116741 A JP2002116741 A JP 2002116741A JP 2003313529 A JP2003313529 A JP 2003313529A
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melt adhesive
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hot melt
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JP2002116741A
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Junichi Honda
淳一 本多
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポリオレフィン樹脂系材料やセルロース繊維
系材料等に対して優れた接着性を発現し、しかも接着力
の経時低下が小さく、長期間にわたって優れた接着性を
保持すると共に、使用時にアプリケーターでのトラブル
を起こすことのない優れた加熱安定性を有するホットメ
ルト接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 室温以上のガラス転移温度(Tg)を有
するビニル芳香族炭化水素重合体ブロックと、ジエン
(水素添加)重合体ブロックの熱可塑性ブロック共重合
体10〜40重量部、C5系又はC9系石油樹脂30〜
70重量部、可塑化オイル5〜40重量部、フェノール
系酸化防止剤0.1〜3重量部及び有機硫黄系酸化防止
剤0.1〜3重量部を必須成分として含有するホットメ
ルト接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルト接着
剤組成物に関する。より詳しくは、ポリオレフィン樹脂
系材料や、パルプ、パルプ繊維の圧縮体や紙製品などの
セルロース繊維系材料等に対して優れた接着性を発現
し、例えば紙おむつのような使い捨て製品や紙器包装用
等として好適に用いられるホットメルト接着剤組成物に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ポリオレフィン樹脂系シートのよ
うなポリオレフィン樹脂系材料や、パルプ、パルプ繊維
の圧縮体や紙製品などのようなセルロース繊維系材料等
の接着には、例えば特開昭63−189485号公報に
開示されているような熱可塑性ブロック共重合体を主成
分とするゴム(エラストマー)系ホットメルト接着剤
や、例えばエチレン−プロピレン−ブテン共重合体やエ
チレン−酢酸ビニル共重合体等を主成分とするポリオレ
フィン樹脂系ホットメルト接着剤が広く使用されてき
た。 【0003】なかでも、熱可塑性ブロック共重合体を主
成分とするゴム系ホットメルト接着剤は、ポリオレフィ
ン樹脂系材料に対して優れた接着性を発現し、且つ、粘
着性が強く、凝集力や耐熱性、耐クリープ性等も高いた
め、例えば衛生材料用部材(接着部材)として一般的に
用いられているポリエチレン樹脂系フィルムやポリプロ
ピレン樹脂系不織布等の接着剤として広く使用されてい
る。 【0004】しかし、上記従来のゴム系ホットメルト接
着剤やポリオレフィン樹脂系ホットメルト接着剤には、
例えばポリエチレン樹脂系フィルムとポリプロピレン樹
脂系不織布とを接着した後に、長期間保管しておくと、
経時的に接着力が低下して容易に剥離してしまうという
問題点、即ち、接着力の経時低下が大きいという問題点
がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、ポリオレフィン樹脂系材料やセルロース
繊維系材料等に対して優れた接着性を発現し、しかも接
着力の経時低下が小さく、長期間にわたって優れた接着
性を保持すると共に、使用時にアプリケーターでのトラ
ブルを起こすことのない優れた加熱安定性を有するホッ
トメルト接着剤組成物を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(本発明)によるホットメルト接着剤組成物は、熱可塑
性ブロック共重合体10〜40重量部、C5系又はC9
系石油樹脂30〜70重量部、可塑化オイル5〜40重
量部、フェノール系酸化防止剤0.1〜3重量部及び有
機硫黄系酸化防止剤0.1〜3重量部を必須成分として
含有するホットメルト接着剤組成物であって、上記熱可
塑性ブロック共重合体が、下記(1)〜(5)の一般式
で表される熱可塑性ブロック共重合体から選択される少
なくとも1種類の熱可塑性ブロック共重合体であること
を特徴とする。 (1)(A−B)n M (2)A−(B−A)m (3)(B−A)n (4)B−(A−B)m (5)A−B 但し、上記(1)〜(5)の一般式において、Aは室温
以上のガラス転移温度(Tg)を有するビニル芳香族炭
化水素重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブ
ロック、イソプレン重合体ブロック又はブタジエンもし
くはイソプレンの水素添加物重合体ブロックを示し、M
は少なくとも1個の重合鎖が結合している多官能性化合
物の残査もしくは残基(カップリング剤)を示し、nは
2以上の自然数を示し、mは1以上の自然数を示す。 【0007】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される熱可塑性ブロック共重合体は、上
記(1)〜(5)の一般式で表される熱可塑性ブロック
共重合体から選択される少なくとも1種類の熱可塑性ブ
ロック共重合体である。即ち、本発明においては、上記
(1)〜(5)の一般式で表される熱可塑性ブロック共
重合体は、それぞれ単独で用いられても良いし、2種類
から5種類が併用されても良い。 【0008】上記(1)〜(5)の一般式において、A
は室温以上のTgを有するビニル芳香族炭化水素重合体
ブロックを示す。 【0009】上記ビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
を形成するビニル芳香族炭化水素モノマーとしては、特
に限定されるものではないが、例えば、スチレン、o−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−
ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等
が挙げられ、なかでもスチレンが一般的且つ好適に用い
られる。これらのビニル芳香族炭化水素モノマーは、単
独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
く、又、(1)〜(5)の一般式で表される熱可塑性ブ
ロック共重合体を構成するビニル芳香族炭化水素重合体
ブロックは、同一のビニル芳香族炭化水素モノマーから
形成されていても良いし、異なるビニル芳香族炭化水素
モノマーから形成されていても良い。 【0010】本発明においては、上記ビニル芳香族炭化
水素重合体ブロックは、室温以上のTgを有しているこ
とが必要である。ビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
のTgが室温未満であると、ホットメルト接着剤組成物
の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となる。
又、上記ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックは、同一
の分子量であっても良いし、異なる分子量であっても良
い。 【0011】前記(1)〜(5)の一般式において、B
はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
ク又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合
体ブロックを示す。 【0012】上記ブタジエン重合体ブロック、イソプレ
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックは、同一の重合体ブロックで
あっても良いし、異なる重合体ブロックであっても良
い。又、上記ブタジエン重合体ブロック、イソプレン重
合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの水素
添加物重合体ブロックは、同一の分子量であっても良い
し、異なる分子量であっても良い。 【0013】上記ブタジエン重合体ブロック、イソプレ
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックは、ホットメルト接着剤組成
物に付与したい性能やホットメルト接着剤組成物の用途
等に対応して適宜選択されれば良いが、一般的には、ホ
ットメルト接着剤組成物に優れた粘着性や接着力を付与
したい場合にはブタジエン重合体ブロック又はイソプレ
ン重合体ブロックを選択することが好ましく、又、ホッ
トメルト接着剤組成物に優れた熱安定性や耐酸化性(耐
老化性)を付与したい場合にはブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを選択することが好
ましい。 【0014】本発明で用いられる熱可塑性ブロック共重
合体は、特に限定されるものではないが、前記ビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックの含有量が15〜45重量
%であることが好ましい。熱可塑性ブロック共重合体中
におけるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量
が15重量%未満であると、ホットメルト接着剤組成物
の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となること
があり、逆に熱可塑性ブロック共重合体中におけるビニ
ル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量が45重量%
を超えると、ホットメルト接着剤組成物の初期粘着性や
接着力等が不十分となることがある。 【0015】本発明のホットメルト接着剤組成物は、上
記熱可塑性ブロック共重合体10〜40重量部を含有し
ていることが必要である。 【0016】ホットメルト接着剤組成物中における熱可
塑性ブロック共重合体の含有量が10重量部未満である
と、ホットメルト接着剤組成物の凝集力や接着力等が不
十分となり、逆にホットメルト接着剤組成物中における
熱可塑性ブロック共重合体の含有量が40重量部を超え
ると、ホットメルト接着剤組成物の溶融粘度が高くなり
すぎて、塗工性や作業性等が低下する。 【0017】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有されるC5系又はC9系石油樹脂とは、
石油のC5留分又はC9留分を単独重合、共重合あるい
はグラフト重合して得られる石油樹脂である。 【0018】上記C5留分としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、イソペンタン、n−ペンタン、
3−メチルブテン−1、2−メチルブテン−1、2−メ
チルブテン−2、1−ペンテン、2,2−ジメチルブタ
ン、1,4−ペンタジエン、トランス−2−ペンテン、
シス−2−ペンテン、2,3−ジメチルブタン、イソプ
レン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、シク
ロペンタン、n−ヘキサン、トランス−1,3−ペンタ
ジエン、シス−1,3−ペンタジエン、シクロペンテ
ン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン等が挙
げられる。これらのC5留分は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。 【0019】上記C9留分としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、o−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、1,3−
ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ナフタレン、
ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルトルエ
ン、インデン、メチルインデン、アルキルベンゼン等が
挙げられる。これらのC9留分は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。又、上記C5
留分及びC9留分は、それぞれ単独で用いられても良い
し、両者が併用されても良い。 【0020】本発明で用いられる上記C5系又はC9系
石油樹脂は、非水素添加物(非水添物)であっても良い
し、水素添加物(水添物)であっても良い。 【0021】上記C5系又はC9系石油樹脂は、特に限
定されるものではないが、軟化温度が85〜125℃で
あることが好ましく、より好ましくは90〜120℃で
ある。 【0022】C5系又はC9系石油樹脂の軟化温度が8
5℃未満であると、ホットメルト接着剤組成物の凝集力
や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となることがあり、
逆にC5系又はC9系石油樹脂の軟化温度が125℃を
超えると、ホットメルト接着剤組成物が堅くなったり、
脆くなったりすることがある。 【0023】上記C5系石油樹脂及びC9系石油樹脂
は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用さ
れても良い。又、C5系又はC9系石油樹脂の非水添物
及び水添物も、それぞれ単独で用いられても良いし、両
者が併用されても良い。 【0024】本発明のホットメルト接着剤組成物は、上
記C5系又はC9系石油樹脂30〜70重量部を含有し
ていることが必要である。 【0025】ホットメルト接着剤組成物中におけるC5
系又はC9系石油樹脂の含有量が30重量部未満である
と、ホットメルト接着剤組成物の初期粘着性や接着力等
が不十分となり、逆にホットメルト接着剤組成物中にお
けるC5系又はC9系石油樹脂の含有量が70重量部を
超えると、ホットメルト接着剤組成物が堅くなったり、
脆くなったりする。 【0026】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される可塑化オイルとしては、特に限定
されるものではないが、例えば、パラフィン系オイル、
ナフテン系オイル、アロマチック系オイル並びにこれら
の混合オイル等が挙げられる。これらの可塑化オイル
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。 【0027】前記熱可塑性ブロック共重合体を表す
(1)〜(5)の一般式において、Bがブタジエン重合
体ブロックである場合、上記可塑化オイルのなかでも、
ホットメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難く、熱
安定性や臭気等の点でも優れることから、特に限定され
るものではないが、アロマチック成分の含有量が5重量
%以下であり、ナフテン成分の含有量が30重量%以上
であって、且つ、パラフィン成分も含有する可塑化オイ
ルが好適に用いられる。 【0028】上記可塑化オイル中におけるアロマチック
成分の含有量が5重量%を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が低下して接着力が乏しくなったり、
臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル中にお
けるナフテン成分の含有量が30重量%未満であると、
熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が低下して、ホッ
トメルト接着剤組成物から可塑化オイルがブリードアウ
トし、滲み出しやべたつき等を惹起することがある。 【0029】又、前記熱可塑性ブロック共重合体を表す
(1)〜(5)の一般式において、Bがイソプレン重合
体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添
加物重合体ブロックである場合、上記可塑化オイルのな
かでも、ホットメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し
難く、熱安定性や臭気等の点でも優れることから、特に
限定されるものではないが、アロマチック成分の含有量
が2重量%以下であり、パラフィン成分の含有量が50
重量%以上であって、且つ、ナフテン成分も含有する可
塑化オイルが好適に用いられる。 【0030】上記可塑化オイル中におけるアロマチック
成分の含有量が2重量%を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が低下して接着力が乏しくなったり、
臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル中にお
けるパラフィン成分の含有量が50重量%未満である
と、熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が低下して、
ホットメルト接着剤組成物から可塑化オイルがブリード
アウトし、滲み出しやべたつき等を惹起することがあ
る。 【0031】本発明のホットメルト接着剤組成物は、上
記可塑化オイル5〜40重量部を含有していることが必
要である。 【0032】ホットメルト接着剤組成物中における可塑
化オイルの含有量が5重量部未満であると、被着体に対
するホットメルト接着剤組成物の濡れ性や投錨性(アン
カー性)等が不足して、初期粘着性や接着力等が不十分
となり、逆にホットメルト接着剤組成物中における可塑
化オイルの含有量が40重量部を超えると、ホットメル
ト接着剤組成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不
十分となる。 【0033】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有されるフェノール系酸化防止剤として
は、特に限定されるものではないが、例えば、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、n−オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert
−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリ
レート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン等が挙げられる。これらのフェノール系酸
化防止剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が
併用されても良い。 【0034】本発明のホットメルト接着剤組成物は、上
記フェノール系酸化防止剤0.1〜3重量部を含有して
いることが必要である。 【0035】ホットメルト接着剤組成物中におけるフェ
ノール系酸化防止剤の含有量が0.1重量部未満である
と、ホットメルト接着剤組成物の加熱安定性が不十分と
なり、逆にホットメルト接着剤組成物中におけるフェノ
ール系酸化防止剤の含有量が3重量部を超えると、ホッ
トメルト接着剤組成物の加熱安定性はもはやそれ以上向
上しないにもかかわらず、ホットメルト接着剤組成物の
接着力が好ましくない影響を受ける。 【0036】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される有機硫黄系酸化防止剤としては、
特に限定されるものではないが、例えば、ジラウリル−
3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’
−チオジプロピオネート、ペンタエリスリチルテトラキ
ス(3−ラウリルチオプロピオネート)等が挙げられ
る。これらの有機硫黄系酸化防止剤は、単独で用いられ
ても良いし、2種類以上が併用されても良い。 【0037】本発明のホットメルト接着剤組成物は、上
記有機硫黄系酸化防止剤0.1〜3重量部を含有してい
ることが必要である。 【0038】ホットメルト接着剤組成物中における有機
硫黄系酸化防止剤の含有量が0.1重量部未満である
と、ホットメルト接着剤組成物の加熱安定性が不十分と
なり、逆にホットメルト接着剤組成物中における有機硫
黄系酸化防止剤の含有量が3重量部を超えると、ホット
メルト接着剤組成物の加熱安定性はもはやそれ以上向上
しないにもかかわらず、ホットメルト接着剤組成物の接
着力が好ましくない影響を受ける。 【0039】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
必須成分である熱可塑性ブロック共重合体、C5系又は
C9系石油樹脂、可塑化オイル、フェノール系酸化防止
剤及び有機硫黄系酸化防止剤以外に、本発明の課題達成
を阻害しない範囲で必要に応じて、ワックス類、充填
剤、軟化剤、可塑剤、界面活性剤、カップリング剤、フ
ェノール系及び有機硫黄系以外の例えばリン系酸化防止
剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電
防止剤、難燃剤等の各種添加剤の1種類もしくは2種類
以上が添加されていても良い。 【0040】本発明のホットメルト接着剤組成物の製造
方法は、特別なものではなく、例えば、加熱装置を備え
た攪拌混練機やロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー、押出機等を用いて、前記必須成分の各所定量と必要
に応じて添加される上記各種添加剤の各所定量とを加熱
溶融し、均一に攪拌混練することにより、所望のホット
メルト接着剤組成物を得ることができる。 【0041】 【作用】本発明のホットメルト接着剤組成物は、前記
(1)〜(5)の一般式で表される熱可塑性ブロック共
重合体から選択される少なくとも1種類の熱可塑性ブロ
ック共重合体、前記C5系又はC9系石油樹脂、前記可
塑化オイル、前記フェノール系酸化防止剤及び前記有機
硫黄系酸化防止剤の各特定量を必須成分として含有する
ので、ポリオレフィン樹脂系材料やセルロース繊維系材
料等に対して優れた接着性を発現し、しかも接着力の経
時低下が小さく、長期間にわたって優れた接着性を保持
すると共に、使用時にアプリケーターでのトラブルを起
こすことのない優れた加熱安定性を発現する。 【0042】 【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではない。 【0043】本実施例においては以下に示す原材料を用
いた。 1.熱可塑性ブロック共重合体 (1)スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体:SBS(商品名「アサプレンT420」、旭化成工
業社製) 2.C5系又はC9系石油樹脂 (1)非水添C5−C9混合系石油樹脂(商品名「クイ
ントンP195N」、日本ゼオン社製) (2)水添C9系石油樹脂(商品名「アルコンM10
0」、荒川化学工業社製) 3.可塑化オイル (1)プロセスオイル(商品名「シェルフレックス37
1N」、シェル化学社製) 4.フェノール系酸化防止剤 (1)商品名「イルガノックス1010」(チバスペシ
ャルティケミカルズ社製) 5.有機硫黄系酸化防止剤 (1)商品名「スミライザーTPD」(住友化学工業社
製) 【0044】(実施例1)加熱装置を備えた攪拌混練機
を用いて、SBS「アサプレンT420」25重量部、
非水添C5−C9混合系石油樹脂「クイントンP195
N」50重量部、プロセスオイル「シェルフレックス3
71N」25重量部、フェノール系酸化防止剤「イルガ
ノックス1010」1重量部及び有機硫黄系酸化防止剤
「スミライザーTPD」1重量部を加熱溶融し、均一に
攪拌混練して、ホットメルト接着剤組成物を製造した。 【0045】(実施例2、並びに、比較例1及び比較例
2)ホットメルト接着剤組成物の配合組成を表1に示す
組成としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、ホ
ットメルト接着剤組成物を製造した。 【0046】実施例1及び実施例2、並びに、比較例1
及び比較例2で得られたホットメルト接着剤組成物の性
能(初期接着力、経時接着力、加熱安定性)を以
下の方法で評価した。その結果は表1に示すとおりであ
った。 【0047】初期接着力 被着体としてポリエチレン樹脂フィルム及び不織布を用
い、ホットメルト接着剤組成物を塗布温度150℃、塗
布量10g/m2 の条件でコーティング塗布して、ポリ
エチレン樹脂フィルムと不織布とを接着し、接着物(試
験片)を作製した。次いで、得られた試験片を20℃の
雰囲気下に1時間放置した後、同雰囲気下で、手で試験
片を引き剥がして破壊状態を目視で観察し、下記判定基
準により初期接着力を評価した。尚、被着体として用い
たポリエチレン樹脂フィルム及び不織布は、主として紙
おむつ製品に使用されているものであった。 〔判定基準〕 ○‥‥被着体破断。 ×‥‥界面剥離又はホットメルト接着剤組成物の凝集破
壊。 【0048】経時接着力 の場合と同様にして作製した接着物(試験片)を50
℃の雰囲気下に1ケ月間放置した後、20℃の雰囲気下
で、手で試験片を引き剥がして破壊状態を目視で観察
し、の場合と同様の判定基準により経時接着力を評価
した。 【0049】加熱安定性 ホットメルト接着剤組成物50gをガラス瓶に入れ、蓋
をしないままの状態で170℃の熱風循環式乾燥機中に
72時間放置した後、熱風循環式乾燥機から取り出し
て、直ちに、溶融状態にあるホットメルト接着剤組成物
の外観を目視で観察し、下記判定基準により加熱安定性
を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥炭化物やゲル化物は認められなかった。 ×‥‥炭化物やゲル化物が認められた。 【0050】 【表1】 【0051】表1から明らかなように、本発明による実
施例1及び実施例2のホットメルト接着剤組成物は、初
期接着力、経時接着力及び加熱安定性の全てについて優
れていた。 【0052】これに対し、有機硫黄系酸化防止剤を含有
させなかった比較例1のホットメルト接着剤組成物は、
初期接着力は優れていたものの、経時接着力が悪く、加
熱安定性も悪かった。又、熱可塑性ブロック共重合体
(SBS)の含有量が10重量部未満であり、C5系又
はC9系石油樹脂(非水添C5−C9混合系石油樹脂)
の含有量が70重量部を超えており、且つ、フェノール
系酸化防止剤を含有させなかった比較例2のホットメル
ト接着剤組成物は、初期接着力、経時接着力及び加熱安
定性の全てが悪かった。 【0053】 【発明の効果】以上述べたように、本発明のホットメル
ト接着剤組成物は、ポリオレフィン樹脂系材料やセルロ
ース繊維系材料等に対して優れた接着性を発現し、しか
も接着力の経時低下が小さく、長期間にわたって優れた
接着性を保持すると共に、使用時にアプリケーターでの
トラブルを起こすことのない優れた加熱安定性を有する
ものであるので、例えば紙おむつのような使い捨て製品
や紙器包装用等の接着剤として好適に用いられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性ブロック共重合体10〜40重
    量部、C5系又はC9系石油樹脂30〜70重量部、可
    塑化オイル5〜40重量部、フェノール系酸化防止剤
    0.1〜3重量部及び有機硫黄系酸化防止剤0.1〜3
    重量部を必須成分として含有するホットメルト接着剤組
    成物であって、上記熱可塑性ブロック共重合体が、下記
    (1)〜(5)の一般式で表される熱可塑性ブロック共
    重合体から選択される少なくとも1種類の熱可塑性ブロ
    ック共重合体であることを特徴とするホットメルト接着
    剤組成物。 (1)(A−B)n M (2)A−(B−A)m (3)(B−A)n (4)B−(A−B)m (5)A−B 但し、上記(1)〜(5)の一般式において、Aは室温
    以上のガラス転移温度(Tg)を有するビニル芳香族炭
    化水素重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブ
    ロック、イソプレン重合体ブロック又はブタジエンもし
    くはイソプレンの水素添加物重合体ブロックを示し、M
    は少なくとも1個の重合鎖が結合している多官能性化合
    物の残査もしくは残基(カップリング剤)を示し、nは
    2以上の自然数を示し、mは1以上の自然数を示す。
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