JP2003312723A - オーバーラップ包装体 - Google Patents
オーバーラップ包装体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】被包装体を包み込む包材における透明なシール
部が外観上目立ちにくく、デザイン的に優れたオーバー
ラップ包装体を提供する。 【解決手段】透明なシュリンクフィルムによって形成さ
れた包材3を用いて、被包装体2にオーバーラップ包装
を施したものであり、溶断シールすることによって形成
された、包材3における透明なシール部3bから被包装
体2を視認することができる状態になっている。一方、
被包装体2を構成しているカップ状容器10は、ポリス
チレンからなる外装フィルムがラミネートされた発泡ス
チロールシートを、その外装フィルムの表面が外表面と
なるように、シート成形したものであり、外装フィルム
は、包材3における透明なシール部3b周辺の印刷部分
と同系色にされている。
部が外観上目立ちにくく、デザイン的に優れたオーバー
ラップ包装体を提供する。 【解決手段】透明なシュリンクフィルムによって形成さ
れた包材3を用いて、被包装体2にオーバーラップ包装
を施したものであり、溶断シールすることによって形成
された、包材3における透明なシール部3bから被包装
体2を視認することができる状態になっている。一方、
被包装体2を構成しているカップ状容器10は、ポリス
チレンからなる外装フィルムがラミネートされた発泡ス
チロールシートを、その外装フィルムの表面が外表面と
なるように、シート成形したものであり、外装フィルム
は、包材3における透明なシール部3b周辺の印刷部分
と同系色にされている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、略全面に印刷が
施されたシュリンクフィルムからなる包材を用いて被包
装体にオーバーラップ包装を施したオーバーラップ包装
体、特に、被包装体を包み込んでいる包材が透明なシー
ル部を有しているオーバーラップ包装体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、カップ入り即席焼きそばやカ
ップ入り即席ラーメン等のカップ入り商品については、
カップ状の容器本体や容器本体の口部を閉塞するシート
状の蓋部材に予め図柄や商品名等を印刷しておき、容器
本体に内容物を収容して口部を蓋部材によって閉塞した
後、透明のシュリンクフィルムによって形成された包材
を用いてオーバーラップ包装を施した状態で販売されて
いる。 【0003】こういったカップ入り商品等にオーバーラ
ップ包装を施す場合は、まず、ピロー包装機等を用い
て、シュリンクフィルムによって形成された長尺帯状の
包材を、その幅方向の両側縁同士を重ね合わせてセンタ
ーシール(溶断シールまたは合掌貼りシール)すること
によって筒状に形成しながら、一定間隔で供給されるカ
ップ入り商品等を筒状に形成された包材内に挿入した
後、筒状の包材を隣接するカップ入り商品等の間で順次
溶断シールすることによって、カップ入り商品等を包材
によって包み込み、その後、包材を加熱収縮させること
によってカップ入り商品等に密着させることになる。 【0004】また、容器本体や蓋部材に図柄等を印刷す
る場合に比べて、オーバーラップ包装を施すためのシュ
リンクフィルムによって形成された包材自体に図柄や商
品名等を印刷したほうが印刷部分がクリアに仕上がると
共に、蓋部材によって容器本体の口部を閉塞する際、容
器本体の印刷部分と蓋部材の印刷部分との位置合わせ等
を考慮しなくてもよいので、近年では、容器本体や蓋部
材には印刷を行わずに、図柄や商品名等が予め印刷され
た包材を用いてオーバーラップ包装を施すことが望まれ
ており、一部のカップ入り商品等については、既に、図
柄等が印刷された包材を用いてオーバーラップ包装が施
されるようになってきている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、こういった
シュリンクフィルムによって形成された包材を用いてカ
ップ入り商品等にオーバーラップ包装を施す場合は、カ
ップ入り商品等を包み込んだ包材の内面同士を重ね合わ
せ、その重ね合わせ部分を線状に熱溶着しながら、その
熱溶着部分を幅方向に分断することによって溶断シール
を行ったり、重ね合わせ部分を細かい刻み目が形成され
るように所定幅で断続的に熱溶着することで合掌貼りシ
ールを行うことになるが、図柄等を表示する印刷層は、
カップ入り商品等の流通過程等において損傷を受けない
ように、透明のシュリンクフィルムからなる包材の内面
側に形成されるのが一般的であるので、印刷層部分が相
互に接触するように、包材を重ね合わせた状態で溶断シ
ールや合掌貼りシールを行わなければならない場合があ
る。 【0006】しかしながら、溶断シールや合掌貼りシー
ルは、包材を形成しているフィルム基材表面の樹脂同士
が相互に溶着することによってシール強度が確保される
ので、印刷層部分が相互に接触するように、包材を重ね
合わせた状態で溶断シールや合掌貼りシールを行うと、
フィルム基材を覆っている印刷層が障害となってフィル
ム基材表面の樹脂同士を確実に溶着することができず、
その結果、シール部分に十分なシール強度を確保するこ
とができなくなるといった問題がある。 【0007】特に、包材がシュリンクフィルムによって
形成されている場合は、その後に行われる加熱工程にお
いて、包材自体が熱収縮を起こすことになるので、溶断
シール部分や合掌貼りシール部分に十分なシール強度を
確保することができないと、包材の熱収縮に伴って、溶
断シール部分や合掌貼りシール部分が容易に破壊されて
しまうといった問題がある。 【0008】このため、こういったシュリンクフィルム
からなるオーバーラップ包装用の包材については、包材
自体に全面印刷を施すような場合であっても、溶断シー
ルされる両端シール部分や溶断シールまたは合掌貼りシ
ールされるセンターシール部分には印刷層が形成されて
おらず、図6(a)、(b)に示すように、包材Rにお
ける印刷層が形成されていない透明なセンターシール部
分CSや両端シール部分ESには、シール部周辺の印刷
部分とは色彩が極端に異なるカップ入り商品における容
器本体の外表面が浮き出た状態となるので、包材Rにお
ける透明なシール部分が外観上目立ってしまい、デザイ
ン上好ましいものではなかった。 【0009】そこで、この発明の課題は、被包装体を包
み込む包材における透明なシール部が外観上目立ちにく
く、デザイン的に優れたオーバーラップ包装体を提供す
ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、略全面に印刷が施された
シュリンクフィルムからなる包材によって被包装体にオ
ーバーラップ包装を施した、前記包材が透明なシール部
を有しているオーバーラップ包装体において、前記被包
装体は、少なくとも、その外表面における前記包材の透
明な前記シール部に対応する部分が、前記包材における
前記シール部周辺の印刷部分と同系色にされていること
を特徴とするオーバーラップ包装体を提供するものであ
る。なお、ここにいう「外表面における前記包材の透明
な前記シール部に対応する部分が、前記包材における前
記シール部周辺の印刷部分と同系色にされている」と
は、被包装体の外表面(外側)が包材におけるシール部
周辺の印刷部分と同系色であると視認することができれ
ばよく、必ずしも、被包装体の外表面が包材におけるシ
ール部周辺の印刷部分と同系色である必要はない。 【0011】以上のように、このオーバーラップ包装体
では、被包装体の外表面における包材の透明なシール部
に対応する部分が、包材におけるシール部周辺の印刷部
分と同系色にされているので、被包装体を包み込んでい
る包材における透明なシール部が目立ちにくくなる。従
って、従来のオーバーラップ包装体のように、包材にお
ける透明なシール部から視認される被包装体の色彩と、
包材における透明なシール部周辺の印刷部分の色彩とが
極端に異なるため、包材のシール部が目立ちやすくなる
といった問題が解消され、意匠性が向上する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1(a)、(b)及び図2
(a)、(b)に示すように、このオーバーラップ包装
体1は、カップ状容器10に即席うどん及び加薬等の内
容物Sを収容したカップ入り即席うどん(以下、被包装
体という)2に、透明なシュリンクフィルム(例えば、
厚さ5〜30μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム
等)によって形成された包材3を用いて、オーバーラッ
プ包装を施したものであり、包材3には、被包装体2の
天面や周面を覆う部分に商品名や特徴的な図柄等が表示
されるように、その略全面に図柄及びベタ印刷がグラビ
ア印刷等によって施されている。 【0013】前記包材3は、図3(a)に示すように、
複数の被包装体2を順次包み込むことができるように、
その内面側に同一の印刷パターン(同図における網かけ
表示部分が印刷領域である)で繰り返し印刷が施された
長尺帯状の状態で供給され、各印刷部分において被包装
体2を順次包み込みながら、その幅方向の両端部の内面
同士を重ね合わせた状態で溶断シールすることによって
筒状に形成した後、筒状に形成された包材3を、同図に
一点鎖線で示す部分で順次溶断シールすることによっ
て、被包装体2を1個ずつ完全に包み込んだ状態で切り
離されるようになっている。 【0014】それぞれの被包装体2を包み込む包材3
は、同図(b)に示すように、溶断シールされる外周部
分を所定幅で残すように、その内面側に、背景となるベ
タ印刷と商品名や特徴的な図柄等を表示するデザイン印
刷とが施された印刷層3aが形成されており、被包装体
2を包み込んだ状態では、溶断シールすることによって
形成された透明なシール部3b(図1及び図2参照)か
ら被包装体2を視認することができる状態になってい
る。 【0015】前記カップ状容器10は、図2(a)及び
図4(a)〜(c)に示すように、上端縁から径方向外
側に張り出すフランジ部12を有すると共に底面から下
方側に突出した円環状の糸尻13を有する丼状の本体部
11と、この本体部11の上端開口部14を閉塞する蓋
シート15とから構成されており、本体部11に内容物
Sを収容した状態で、蓋シート15をフランジ部12に
ヒートシールすることによって、内容物Sが本体部11
内に密封されるようになっている。 【0016】このカップ状容器10は、ポリスチレンか
らなる外装フィルムがラミネートされた発泡スチロール
シートを、その外装フィルムの表面が外表面となるよう
に、シート成形したものであり、外装フィルムは、透明
なフィルム基材の内面側に印刷層を形成するか、また
は、着色剤を混合した樹脂を用いて形成することによっ
て、包材3における透明なシール部3b周辺の印刷部分
と同系色に着色されている。 【0017】以上のように構成されたカップ状容器10
に内容物Sを収容してその上端開口部14を蓋シート1
5によって閉塞した被包装体2を、図5(a)〜(c)
に示すように、センターシール部分が底面側に位置する
ように、包材3によって包み込んだ状態で、包材3を加
熱収縮させると、図1及び図2に示すように、包材3が
被包装体2の外表面に略密着した状態のオーバーラップ
包装体1が出来上がる。 【0018】以上のように、このオーバーラップ包装体
1では、被包装体2を構成しているカップ状容器10に
おける本体部11の外表面が、包材3における透明なシ
ール部3b周辺の印刷部分と同系色に着色されているの
で、包材3が被包装体2に密着した状態では、被包装体
2を包み込んでいる包材3における透明なシール部3b
が目立ちにくくなる。従って、従来のオーバーラップ包
装体のように、包材における透明なシール部から視認さ
れる被包装体の色彩と、包材における透明なシール部周
辺の印刷部分の色彩とが極端に異なるため、包材のシー
ル部が目立ちやすくなるといった問題が解消され、意匠
性が向上する。 【0019】なお、上述した実施形態では、着色された
外装フィルムがラミネートされた発泡スチロールシート
を用いてシート成形することによって、本体部11の外
表面が着色されたカップ状容器10を形成しているが、
これに限定されるものではなく、着色された発泡スチロ
ール樹脂と着色されていない(白色)の発泡スチロール
樹脂とを共押出し成形することによって、片面側が着色
された発泡スチロールシートを形成し、この発泡スチロ
ールシートを用いてシート成形することによって、本体
部の外表面が着色されたカップ状容器を形成したり、着
色されていない(白色)の発泡スチロールシートを用い
てシート成形されたカップ状容器の本体部の外表面に印
刷を施すことによって、本体部の外表面を着色すること
も可能である。 【0020】また、包材3における透明なシール部3b
周辺の印刷部分の色彩が白色である場合は、カップ状容
器における本体部の外表面を、特に、着色しなくてもよ
いことはいうまでもない。 【0021】また、上述した実施形態では、包材3を溶
断シールすることによって形成された透明なシール部3
bを有するオーバーラップ包装体1について説明した
が、これに限定されるものではなく、包材3を合掌貼り
シールや封筒貼りシールすることによって形成された透
明なシール部を有するオーバーラップ包装体について
も、本発明を適用することができる。 【0022】また、上述した実施形態では、被包装体2
がカップ入り即席うどんである場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、本発明のオーバー
ラップ包装体は、種々の被包装体に対して適用すること
ができることはいうまでもない。
施されたシュリンクフィルムからなる包材を用いて被包
装体にオーバーラップ包装を施したオーバーラップ包装
体、特に、被包装体を包み込んでいる包材が透明なシー
ル部を有しているオーバーラップ包装体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、カップ入り即席焼きそばやカ
ップ入り即席ラーメン等のカップ入り商品については、
カップ状の容器本体や容器本体の口部を閉塞するシート
状の蓋部材に予め図柄や商品名等を印刷しておき、容器
本体に内容物を収容して口部を蓋部材によって閉塞した
後、透明のシュリンクフィルムによって形成された包材
を用いてオーバーラップ包装を施した状態で販売されて
いる。 【0003】こういったカップ入り商品等にオーバーラ
ップ包装を施す場合は、まず、ピロー包装機等を用い
て、シュリンクフィルムによって形成された長尺帯状の
包材を、その幅方向の両側縁同士を重ね合わせてセンタ
ーシール(溶断シールまたは合掌貼りシール)すること
によって筒状に形成しながら、一定間隔で供給されるカ
ップ入り商品等を筒状に形成された包材内に挿入した
後、筒状の包材を隣接するカップ入り商品等の間で順次
溶断シールすることによって、カップ入り商品等を包材
によって包み込み、その後、包材を加熱収縮させること
によってカップ入り商品等に密着させることになる。 【0004】また、容器本体や蓋部材に図柄等を印刷す
る場合に比べて、オーバーラップ包装を施すためのシュ
リンクフィルムによって形成された包材自体に図柄や商
品名等を印刷したほうが印刷部分がクリアに仕上がると
共に、蓋部材によって容器本体の口部を閉塞する際、容
器本体の印刷部分と蓋部材の印刷部分との位置合わせ等
を考慮しなくてもよいので、近年では、容器本体や蓋部
材には印刷を行わずに、図柄や商品名等が予め印刷され
た包材を用いてオーバーラップ包装を施すことが望まれ
ており、一部のカップ入り商品等については、既に、図
柄等が印刷された包材を用いてオーバーラップ包装が施
されるようになってきている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、こういった
シュリンクフィルムによって形成された包材を用いてカ
ップ入り商品等にオーバーラップ包装を施す場合は、カ
ップ入り商品等を包み込んだ包材の内面同士を重ね合わ
せ、その重ね合わせ部分を線状に熱溶着しながら、その
熱溶着部分を幅方向に分断することによって溶断シール
を行ったり、重ね合わせ部分を細かい刻み目が形成され
るように所定幅で断続的に熱溶着することで合掌貼りシ
ールを行うことになるが、図柄等を表示する印刷層は、
カップ入り商品等の流通過程等において損傷を受けない
ように、透明のシュリンクフィルムからなる包材の内面
側に形成されるのが一般的であるので、印刷層部分が相
互に接触するように、包材を重ね合わせた状態で溶断シ
ールや合掌貼りシールを行わなければならない場合があ
る。 【0006】しかしながら、溶断シールや合掌貼りシー
ルは、包材を形成しているフィルム基材表面の樹脂同士
が相互に溶着することによってシール強度が確保される
ので、印刷層部分が相互に接触するように、包材を重ね
合わせた状態で溶断シールや合掌貼りシールを行うと、
フィルム基材を覆っている印刷層が障害となってフィル
ム基材表面の樹脂同士を確実に溶着することができず、
その結果、シール部分に十分なシール強度を確保するこ
とができなくなるといった問題がある。 【0007】特に、包材がシュリンクフィルムによって
形成されている場合は、その後に行われる加熱工程にお
いて、包材自体が熱収縮を起こすことになるので、溶断
シール部分や合掌貼りシール部分に十分なシール強度を
確保することができないと、包材の熱収縮に伴って、溶
断シール部分や合掌貼りシール部分が容易に破壊されて
しまうといった問題がある。 【0008】このため、こういったシュリンクフィルム
からなるオーバーラップ包装用の包材については、包材
自体に全面印刷を施すような場合であっても、溶断シー
ルされる両端シール部分や溶断シールまたは合掌貼りシ
ールされるセンターシール部分には印刷層が形成されて
おらず、図6(a)、(b)に示すように、包材Rにお
ける印刷層が形成されていない透明なセンターシール部
分CSや両端シール部分ESには、シール部周辺の印刷
部分とは色彩が極端に異なるカップ入り商品における容
器本体の外表面が浮き出た状態となるので、包材Rにお
ける透明なシール部分が外観上目立ってしまい、デザイ
ン上好ましいものではなかった。 【0009】そこで、この発明の課題は、被包装体を包
み込む包材における透明なシール部が外観上目立ちにく
く、デザイン的に優れたオーバーラップ包装体を提供す
ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、略全面に印刷が施された
シュリンクフィルムからなる包材によって被包装体にオ
ーバーラップ包装を施した、前記包材が透明なシール部
を有しているオーバーラップ包装体において、前記被包
装体は、少なくとも、その外表面における前記包材の透
明な前記シール部に対応する部分が、前記包材における
前記シール部周辺の印刷部分と同系色にされていること
を特徴とするオーバーラップ包装体を提供するものであ
る。なお、ここにいう「外表面における前記包材の透明
な前記シール部に対応する部分が、前記包材における前
記シール部周辺の印刷部分と同系色にされている」と
は、被包装体の外表面(外側)が包材におけるシール部
周辺の印刷部分と同系色であると視認することができれ
ばよく、必ずしも、被包装体の外表面が包材におけるシ
ール部周辺の印刷部分と同系色である必要はない。 【0011】以上のように、このオーバーラップ包装体
では、被包装体の外表面における包材の透明なシール部
に対応する部分が、包材におけるシール部周辺の印刷部
分と同系色にされているので、被包装体を包み込んでい
る包材における透明なシール部が目立ちにくくなる。従
って、従来のオーバーラップ包装体のように、包材にお
ける透明なシール部から視認される被包装体の色彩と、
包材における透明なシール部周辺の印刷部分の色彩とが
極端に異なるため、包材のシール部が目立ちやすくなる
といった問題が解消され、意匠性が向上する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1(a)、(b)及び図2
(a)、(b)に示すように、このオーバーラップ包装
体1は、カップ状容器10に即席うどん及び加薬等の内
容物Sを収容したカップ入り即席うどん(以下、被包装
体という)2に、透明なシュリンクフィルム(例えば、
厚さ5〜30μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム
等)によって形成された包材3を用いて、オーバーラッ
プ包装を施したものであり、包材3には、被包装体2の
天面や周面を覆う部分に商品名や特徴的な図柄等が表示
されるように、その略全面に図柄及びベタ印刷がグラビ
ア印刷等によって施されている。 【0013】前記包材3は、図3(a)に示すように、
複数の被包装体2を順次包み込むことができるように、
その内面側に同一の印刷パターン(同図における網かけ
表示部分が印刷領域である)で繰り返し印刷が施された
長尺帯状の状態で供給され、各印刷部分において被包装
体2を順次包み込みながら、その幅方向の両端部の内面
同士を重ね合わせた状態で溶断シールすることによって
筒状に形成した後、筒状に形成された包材3を、同図に
一点鎖線で示す部分で順次溶断シールすることによっ
て、被包装体2を1個ずつ完全に包み込んだ状態で切り
離されるようになっている。 【0014】それぞれの被包装体2を包み込む包材3
は、同図(b)に示すように、溶断シールされる外周部
分を所定幅で残すように、その内面側に、背景となるベ
タ印刷と商品名や特徴的な図柄等を表示するデザイン印
刷とが施された印刷層3aが形成されており、被包装体
2を包み込んだ状態では、溶断シールすることによって
形成された透明なシール部3b(図1及び図2参照)か
ら被包装体2を視認することができる状態になってい
る。 【0015】前記カップ状容器10は、図2(a)及び
図4(a)〜(c)に示すように、上端縁から径方向外
側に張り出すフランジ部12を有すると共に底面から下
方側に突出した円環状の糸尻13を有する丼状の本体部
11と、この本体部11の上端開口部14を閉塞する蓋
シート15とから構成されており、本体部11に内容物
Sを収容した状態で、蓋シート15をフランジ部12に
ヒートシールすることによって、内容物Sが本体部11
内に密封されるようになっている。 【0016】このカップ状容器10は、ポリスチレンか
らなる外装フィルムがラミネートされた発泡スチロール
シートを、その外装フィルムの表面が外表面となるよう
に、シート成形したものであり、外装フィルムは、透明
なフィルム基材の内面側に印刷層を形成するか、また
は、着色剤を混合した樹脂を用いて形成することによっ
て、包材3における透明なシール部3b周辺の印刷部分
と同系色に着色されている。 【0017】以上のように構成されたカップ状容器10
に内容物Sを収容してその上端開口部14を蓋シート1
5によって閉塞した被包装体2を、図5(a)〜(c)
に示すように、センターシール部分が底面側に位置する
ように、包材3によって包み込んだ状態で、包材3を加
熱収縮させると、図1及び図2に示すように、包材3が
被包装体2の外表面に略密着した状態のオーバーラップ
包装体1が出来上がる。 【0018】以上のように、このオーバーラップ包装体
1では、被包装体2を構成しているカップ状容器10に
おける本体部11の外表面が、包材3における透明なシ
ール部3b周辺の印刷部分と同系色に着色されているの
で、包材3が被包装体2に密着した状態では、被包装体
2を包み込んでいる包材3における透明なシール部3b
が目立ちにくくなる。従って、従来のオーバーラップ包
装体のように、包材における透明なシール部から視認さ
れる被包装体の色彩と、包材における透明なシール部周
辺の印刷部分の色彩とが極端に異なるため、包材のシー
ル部が目立ちやすくなるといった問題が解消され、意匠
性が向上する。 【0019】なお、上述した実施形態では、着色された
外装フィルムがラミネートされた発泡スチロールシート
を用いてシート成形することによって、本体部11の外
表面が着色されたカップ状容器10を形成しているが、
これに限定されるものではなく、着色された発泡スチロ
ール樹脂と着色されていない(白色)の発泡スチロール
樹脂とを共押出し成形することによって、片面側が着色
された発泡スチロールシートを形成し、この発泡スチロ
ールシートを用いてシート成形することによって、本体
部の外表面が着色されたカップ状容器を形成したり、着
色されていない(白色)の発泡スチロールシートを用い
てシート成形されたカップ状容器の本体部の外表面に印
刷を施すことによって、本体部の外表面を着色すること
も可能である。 【0020】また、包材3における透明なシール部3b
周辺の印刷部分の色彩が白色である場合は、カップ状容
器における本体部の外表面を、特に、着色しなくてもよ
いことはいうまでもない。 【0021】また、上述した実施形態では、包材3を溶
断シールすることによって形成された透明なシール部3
bを有するオーバーラップ包装体1について説明した
が、これに限定されるものではなく、包材3を合掌貼り
シールや封筒貼りシールすることによって形成された透
明なシール部を有するオーバーラップ包装体について
も、本発明を適用することができる。 【0022】また、上述した実施形態では、被包装体2
がカップ入り即席うどんである場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、本発明のオーバー
ラップ包装体は、種々の被包装体に対して適用すること
ができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかるオーバーラップ包装
体の一実施形態を示す斜視図、(b)は同上のオーバー
ラップ包装体を示す側面図である。 【図2】(a)は同上のオーバーラップ包装体を示す断
面図、(b)は同上のオーバーラップ包装体を示す底面
図である。 【図3】(a)は同上のオーバーラップ包装体を構成し
ている包材の供給状態を示す平面図、(b)は同上の包
材を示す拡大平面図である。 【図4】(a)は同上のオーバーラップ包装体を構成し
ているカップ状容器を示す平面図、(b)は同上のカッ
プ状容器を示す側面図、(c)は同上のカップ状容器を
示す底面図である。 【図5】(a)は被包装体を包材によって包み込んだ状
態を示す底面図、(b)、(c)は同上の状態を示す側
面図である。 【図6】(a)は従来のオーバーラップ包装体を示す斜
視図、(b)は同上のオーバーラップ包装体を示す側面
図である。 【符号の説明】 1 オーバーラップ包装体 2 被包装体 3 包材 3a 印刷層 3b シール部 10 カップ状容器 11 本体部 12 フランジ部 13 糸尻 14 上端開口部 15 蓋シート
体の一実施形態を示す斜視図、(b)は同上のオーバー
ラップ包装体を示す側面図である。 【図2】(a)は同上のオーバーラップ包装体を示す断
面図、(b)は同上のオーバーラップ包装体を示す底面
図である。 【図3】(a)は同上のオーバーラップ包装体を構成し
ている包材の供給状態を示す平面図、(b)は同上の包
材を示す拡大平面図である。 【図4】(a)は同上のオーバーラップ包装体を構成し
ているカップ状容器を示す平面図、(b)は同上のカッ
プ状容器を示す側面図、(c)は同上のカップ状容器を
示す底面図である。 【図5】(a)は被包装体を包材によって包み込んだ状
態を示す底面図、(b)、(c)は同上の状態を示す側
面図である。 【図6】(a)は従来のオーバーラップ包装体を示す斜
視図、(b)は同上のオーバーラップ包装体を示す側面
図である。 【符号の説明】 1 オーバーラップ包装体 2 被包装体 3 包材 3a 印刷層 3b シール部 10 カップ状容器 11 本体部 12 フランジ部 13 糸尻 14 上端開口部 15 蓋シート
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(72)発明者 三井 仁
大阪市淀川区宮原4丁目1番6号 株式会
社フジシール大阪本社内
Fターム(参考) 3E062 AA10 AB07 AC02 DA02 DA09
JA01 JA08 JB05 JC02 JD10
3E067 AA11 AB99 AC01 BA18A
BB16A CA01 EA06 FB01
FC01 GD10
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 略全面に印刷が施されたシュリンクフィ
ルムからなる包材によって被包装体にオーバーラップ包
装を施した、前記包材が透明なシール部を有しているオ
ーバーラップ包装体において、 前記被包装体は、少なくとも、その外表面における前記
包材の透明な前記シール部に対応する部分が、前記包材
における前記シール部周辺の印刷部分と同系色にされて
いることを特徴とするオーバーラップ包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002125399A JP2003312723A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | オーバーラップ包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002125399A JP2003312723A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | オーバーラップ包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003312723A true JP2003312723A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29540135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002125399A Pending JP2003312723A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | オーバーラップ包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003312723A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8282754B2 (en) | 2007-04-05 | 2012-10-09 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US8535464B2 (en) | 2007-04-05 | 2013-09-17 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US9221573B2 (en) | 2010-01-28 | 2015-12-29 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002125399A patent/JP2003312723A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8282754B2 (en) | 2007-04-05 | 2012-10-09 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US8535464B2 (en) | 2007-04-05 | 2013-09-17 | Avery Dennison Corporation | Pressure sensitive shrink label |
US9221573B2 (en) | 2010-01-28 | 2015-12-29 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
US9637264B2 (en) | 2010-01-28 | 2017-05-02 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
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